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令和5年度第38回定例記者会見要旨(2月29日)

更新日:2024年2月29日 印刷ページ表示

■日時    令和6年2月29日(木曜日)午後2時2分~2時49分
■会場    記者会見室
■出席者  県:知事、副知事ほか
      記者:記者クラブ所属記者等16人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和6年2月29日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料 (PDF:1.31MB)


会見項目

■知事冒頭発言

 1.はじめに

 2.「こどもデマンド渋川」の実証運行開始

 3.tsukurun2周年記念イベント

 4.tsukurunデジタルクリエイティブコンテスト2023後期

 5.「やよいひめ」食べチョク総合大賞受賞​

■質疑応答


知事冒頭発言

 

1.はじめに

 それでは定例会見を始めたいと思います。先々週の15日から令和6年の第1回定例県議会が開催されています。毎回恒例となっていますが、発表項目に先立ち、先週から今週にかけて行われた県議会の一般質問について、知事答弁を中心に簡潔に所感を述べさせていただきたいと思います。少し長くなりますが、少し早口で言いますのでお付き合いください。スライドをどうぞ。

 2月21日は、代表質問が行われました。自民党の井下県議からは、「令和6年度当初予算に対する知事の思い」など8つの質問をいただきました。来年度予算に込めた理念、意図を説明させていただきました。群馬県の更なる発展のために、県民の命と健康、暮らしを守る施策はもちろんですが、「攻め」の施策も重要です。来年度も「群馬モデル」を数多く発信し、群馬県のダイナミックな未来を創造してまいります。

 同じく自由民主党の金井県議からは、「人口減少対策」や「県内の賃上げの状況」についてご質問いただきました。賃上げについては、先日、日経新聞の一面に取り上げられたように、群馬県は物価上昇を上回る賃上げが実現し、その上昇率が全国1位となっています。群馬県としてはこの動きをさらに加速できるように、企業の稼ぐ力を高める取り組みを今後も進めてまいります。

 次のスライドをご覧ください。リベラル群馬の本郷県議からは、「ぐんまちゃんのブランド化」についてご質問をいただきました。ぐんまちゃんのプロモーションは一定の成果を上げていますが、ブランド化はまだ道半ばです。来年度も継続してプロモーションを実施し、ぐんまちゃんのブランド化を進めて、群馬県のプレゼンス向上を図ってまいります。

 令明のあべ県議からは、私に対する質問はありませんでしたが、「災害発生時の被災者支援」などについてご質問をいただきました。議員から指摘をいただいた「避難所の生活環境の向上」は、災害関連死を防ぐために極めて重要だと考えています。群馬県で実際に災害が発生した場合を想定し、今後も市町村と連携して、避難環境の向上に取り組んでまいります。

 公明党の薬丸県議からは私に対する質問はありませんでしたが、「養育費等の確保支援事業」などについてご質問いただきました。離婚によって子どもと別居した親には養育費の支払い義務がありますが、その確保が十分でない事例が多くあります。群馬県としては、弁護士費用の補助などによって養育費の確実な受け取りにつなげ、ひとり親家庭の支援を行ってまいります。

 スライドをご覧ください。22日の一般質問です。須藤県議からは、「県国民保護計画と食料安全保障」などについてご質問いただきました。国際情勢は厳しさを増しており、予断を許さない状況が続いております。須藤県議がおっしゃるように、国内だけではなくて海外の有事を想定して、広い視点で防災や食料安全保障を考えていくことが大事だと考えています。

 井田泰彦県議からは、私に対する質問はなかったんですが、「非認知能力といわゆる学力の関係性」などについてご質問いただきました。学力などの認知能力と非認知能力は相互に強め合う関係にあって、その両方を伸ばしていくことが大事だと思っています。スコットランドとの共同研究などを通じて、非認知能力の評価、育成に係る群馬モデルを作成し、自ら考え判断し行動できる人材を育成してまいります。

 水野喜徳県議からは、私に対する質問はありませんでしたが、「農業生産資材高騰対策」などの農業施策を中心にご質問をいただきました。水野県議はかねてより農業施策に高い関心を寄せておられます。現在群馬県では、持続的かつ安定的な発展のため有機農業を推進しております。水野県議にはぜひ農業分野での知識経験を生かして、お力添えをいただければと思っています。

 酒井県議からは、「群馬の森の追悼碑撤去」についてご質問いただきました。この記者会見の場でも繰り返し申し上げていますが、今回の行政代執行というものは、設置者の条件違反によるもので、司法の判断を踏まえたものです。碑文の内容自体を否定してるものではないということを、改めて酒井県議に説明させていただきました。

 スライド、次、どうぞ。2月27日の一般質問です。神田県議からは、「群馬県の農業の今後」についてご質問いただきました。農産物の持続的かつ安定的な生産供給に向けて、来年度は、有機農業や資源循環型農業などの取り組みを加速してまいります。生産振興から販路拡大まで一体的に取り組む体制を整備することで、農業者、それから消費者の行動変容を促していきたいと思っています。

 粟野県議からは、「県民幸福度の向上」について質問いただきました。県民幸福度の向上は、山本県政最大のミッションです。粟野県議にご指摘いただいたように、「誰一人取り残されない」ことは、まさにその前提条件だと考えています。今後も、福祉医療はもちろんのこと、教育や多文化共生の取り組みを進めて、多様な県民が幸福を実感できる社会を目指してまいります。

 中島県議からは、「高崎市のポテンシャル」についてご質問をいただきました。高崎市は卸売業・小売業の年間消費販売額をはじめ、様々な指標で全国上位です。多くの人や企業を惹きつける魅力のある街だと言えると思います。群馬県としては、「TUMOセンターの設置」と「堤ヶ岡飛行場跡地の活用」などを通じて、高崎市のポテンシャルを最大限に引き出して、それを県全体の発展につなげていきたいと思っています。

 丹羽県議からは、ご自身の経験を踏まえて、「女性活躍の推進」についてご質問いただきました。群馬県庁では女性部長割合、皆さんご存じだと思いますが、約半数で、2年連続で全国トップになっています。しかしながら、県内企業などではまだまだ女性登用が進んでいない状況です。群馬県としては、女性はもちろんのこと、男性も含めて、多様な人々が育児や介護と仕事を両立し、力を発揮できる社会を目指して、働き方改革などに取り組んでまいります。

 2月28日、これで最後ですね。伊藤県議からは、「副知事の役割」についてご質問いただきました。県庁内のことを熟知する津久井副知事と、全国で最も若く新進気鋭の宇留賀副知事の2人のコンビネーション。まさにペアリングの妙だと申し上げました。引き続き、2人の副知事には知事である私を支えていただいて、県民幸福度の向上に全力で取り組んでもらいたいと考えています。

 宮崎県議からは、「県立病院の経営」と「ゲーム依存」についてご質問いただきました。特に県立病院については、採算性等の面から民間による提供が困難な部門を担っていることから、医業収支を黒字にすることはなかなか難しいという現状があります。県立病院が果たすべき役割や災害レジリエンスなど、様々な角度から持続的な病院のあり方を検討してまいりたいと思います。

 斉藤議員からは、「大学改革の推進と人材育成」についてご質問を頂戴しました。群馬県では県内の大学と連携して、デジタルクリエイティブ人材を継続的に輩出する体制を構築したいと考えています。知事と大学の学長の強いリーダーシップによって、国や民間企業を巻き込みながら大学改革を進めて、世界から学生・研究者・企業が集まる群馬県を目指していきたいと思います。

 最後になりました。星野県議からは、「温泉文化のユネスコ無形文化遺産登録」についてご質問いただきました。この取り組みは、星野県議をはじめ、群馬県の自民党県議団の皆さまから始まったものです。それが今や全国を巻き込む大きな動きになってきておりまして、私自身、確かな手応えを感じています。次の機会となる2026年の国内候補は何としても勝ち取るべく、引き続き全国の仲間と全力で取り組んでまいります。

 質疑については以上です。先週と今週、質問に立たれた県議の皆さんに対してあらためて御礼を申し上げます。引き続き、各種委員会が開催されますが、皆さんにこの予算案の中身も含めて、県の考え方をしっかりご理解いただけるように、丁寧に説明してまいりたいと思います。

 前置きが長くなりましたが、それでは会見の中身に移ります。スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。今日はですね、「『こどもデマンド渋川』の実証運行開始」、それから「tsukurun2周年記念イベント」、さらには、「『やよいひめ』食べチョク総合大賞受賞」、こういったことについて発表させていただきます。

 

2.「こどもデマンド渋川」の実証運行開始

 まずは、「こどもデマンド渋川」の実証運行開始についてです。群馬県では、デジタルにより地域課題を解決する取り組みの1つとして、昨年の3月から次世代交通サービスGunMaaSを開始いたしました。GunMaaSをめぐっては、デジタル田園都市国家構想実現会議とか、アジア最大規模のIT技術の国際展示会CEATEC(シーテック)などの場でも、知事自らがPRを重ねてまいりました。全国的にも非常に注目されている取り組みです。利用登録者数は、2月25日時点で当初の目標の9,000人を大きく上回る11,188人となっておりまして、大変多くの方にご利用いただいております。こうした中、この度、渋川市と連携して、GunMaaSを活用した新たなサービスの実施を開始しますので、ご報告したいと思います。スライドをご覧ください。

 明日の3月1日から、子ども向けのデマンドタクシー、「こどもデマンド渋川」の実証運行を開始いたします。「こどもデマンド渋川」は、塾とか習い事、放課後児童クラブへの移動とかですね、部活動の地域移行に伴う移動など、子どもの移動に関する課題に対応するためのサービスです。これによって、子どもの送迎に伴う家族の負担の軽減とか、これまで送迎できないことで諦めていた習い事とか、子どもの課外活動の選択肢を広げられると考えています。

 次のスライドをご覧ください。サービスの中身についてもご説明したいと思います。今回、「こどもデマンド渋川」は、明日の3月1日から31日までの1カ月間、実証運行を行います。乗降エリアは渋川市内となりますが、利用対象者は渋川市以外も含めて県内にお住まいの18歳未満の方です。運賃は1回当たり500円で、1カ月間何度も利用できるサブスク運賃は3,000円ということになります。配車予約はGunMaaSアプリから行います。事前に決済まで完了しますので、タクシー車内での料金のやりとりはありません。加えて、子どもの安全安心を考慮して、乗車・降車をLINEやメールでご家族に通知する仕組みも取り入れています。

 なお利用にあたっては、事前にマイナンバーカードと交通系ICカードを登録する必要があります。詳しくは、GunMaaS公式ホームページでご確認をいただきたいと思います。

 今後の本格的な導入に向けては、実証結果を分析して、利用ニーズに応じたサービスの改善を実施してまいります。そして将来的には、周辺市町村への展開にもつなげたいと考えています。

 「こどもデマンド渋川」は、部活動の地域移行に伴う移動手段の問題とか、教育機会の格差、自転車事故の増加といった社会課題を、まさしくDXを取り入れた新たな交通サービスによって解決しようというねらいのものです。渋川市や交通事業者との連携によって、画期的なサービスの実証運行ができると思います。群馬県としては、誰もが自由に快適に移動できる社会の構築に向けて、今後もこうした様々な取り組みを進めてまいります。

 

3.tsukurun2周年記念イベント

 続いて、「tsukurun2周年記念イベント」についてご報告します。群馬県では、令和4年3月にデジタルクリエイティブに特化した若者人材育成拠点としてtsukurunを開設しました。間もなく2周年を迎えます。これまでの利用登録者数は1月末現在1048人で、延べ利用人数は6,000人近くとなり、昨年度を上回るペースで利用者が増加しています。スライドをご覧ください。こうした中で、tsukurun2周年を記念して、知事とゲストの対談イベントを開催することにいたしました。ゲストは桐生市出身で、元週刊少年ジャンプ副編集長、現在は最強ジャンプ編集長の川島直樹さんです。開催日時は、春分の日の3月20日13時半からということで、場所はアクエル前橋2階のtsukurunです。対象は県内に在住あるいは在学している小中高生とその保護者です。

 トークショーでは、川島さんが子どもの頃から愛してやまなかった「少年ジャンプ」を仕事にした経緯や、好きなことを人生の原動力に変える方法などについてお話を伺います。子どもたちに夢への1歩を生み出すインスピレーションを与える、そういう対談にしたいなと思っています。

 この人すごいですよね。主な担当作品『ONE PIECE』とか『BLEACH』なんでね。少年ジャンプは、皆さんご存じのとおり、私、今66歳ですけど、創刊号から読んでおりますので、漫画・アニメファンの私としては、もう川島さんとの対談を非常に楽しみにしています。加えて、現在の日本漫画界を引っ張っているこういう方はね、群馬県にこういう人がいたのかと思って、今は最強ジャンプの編集長ですけれど、すごく嬉しいです。

 イベントへの参加方法など、詳細はスライド記載のQRコードからtsukurunホームページをご覧いただきたいと思います。

 

4.tsukurunデジタルクリエイティブコンテスト2023後期

 続いて、「tsukurunデジタルクリエイティブコンテスト」についてのお知らせです。昨年12月から今年1月にかけてtsukurunデジタルクリエイティブコンテスト2023の後期コンテストを開催いたしました。後期募集では前期の応募作品数を大きく上回る69作品が集まりました。この度コンテストでのグランプリが決まりましたので発表いたします。スライドをご覧ください。見事グランプリを受賞されたのは、太田市の小学生Moyashi(もやし)さんです。作品は軍艦とストレス発散の要素を組み合わせたシューティングゲームです。

 Moyashiさんは、戦艦や海上自衛隊に興味があったことから、軍艦をテーマにゲームを制作したということです。制作の過程で、敵に弾を当てた際にその衝撃で敵の戦艦がぶっとぶ仕様になってしまったということで、爽快でストレス発散になると考えて、あえてこれをゲームに盛り込んだということです。審査員長のひろゆきさんからは、制作過程での失敗を生かして、ストレス発散要素として盛り込むセンスとか、音や爆発のエフェクトの爽快感を高く評価し、グランプリに選んだということです。

 私としては、このコンテストを通じて多くの子どもたちが多彩な作品を作り出していることに大変感銘を受けています。受賞者については先ほどお伝えしたtsukurun2周年記念イベントにおいて、知事である私の方から表彰を行う予定です。当日皆さんにお会いできることを楽しみにしています。

 私が子どもの頃にあった魚雷ゲームというのは、ビー玉を落として戦艦をやっつけるということで、圧倒的に強かったんですね、私は。これもぜひ、どこかで体験してみたいと思っています。

 群馬県としては、今後もtsukurunなどを活用して、デジタルクリエイティブ人材の育成に取り組んでまいりたいと思います。

 

5.「やよいひめ」食べチョク総合大賞受賞

 最後に、群馬県が育成したいちご「やよいひめ」について、個人的にもとってもうれしいニュースがあったので、ご報告したいと思います。スライドをご覧ください。この度、日本最大級の産直通販サイト「食べチョク」、皆さんご存じですよね。この食べチョクが開催した、「食べチョクいちご博2024」において、伊勢崎市の「かがやきいちご園」が生産した「やよいひめ」が総合大賞を受賞しました。食べチョクいちご博というのは、いちごの魅力と生産者の取組を発信することを目的に、全国で質の高いいちごを栽培している生産者を表彰するイベントです。今年が初めての開催になります。全国から60軒以上のいちご生産者がエントリーする中、群馬県の農家の「やよいひめ」が最高賞である総合大賞を受賞しました。このことを知事として本当にうれしく思います。受賞後、「かがやきいちご園」にも注文の問い合わせが殺到しているという話も伺っています。

 注目していただきたいのは、総合大賞を受賞した「かがやきいちご園」が、まだ創業2年目の若手農家なんですよね。県内のいちごの新規就農者は近年増加傾向にあって、過去5年で62人となっているのですけれど、このうち7割以上は45歳未満が占めているということが分かりました。これは若い世代が多く参入しているということなんですよね。これは、いちごが直売やいちご狩りも盛んで、価格が市場の影響を受けにくくて、収益性が高い農業であるということに起因していると捉えています。このように新規就農者が増えていますけれども、まだ県産いちごの出荷量は拡大の余地が大きいと考えています。東京の卸売市場からも、「やよいひめ」の出荷量をしっかり増やしてほしいとの声が寄せられております。現在群馬県では、皆さんご存じのとおり私がリーダーを務めるGアナライズ&PRチームの分析とか、知事によるライブショッピングなどを通じて、「やよいひめ」の魅力発信に力を入れています。

 加えて、来年度からいちごの生産拡大に関する新たな取組を行ってまいります。具体的には、県立農林大学校にいちご生産に関する専門のコースを新設する他、県の農業技術センターにより生産性の高い栽培施設を整備するということで、いちご研究拠点としての機能を強化してまいります。

 群馬県としては、こうした取組を着実に進め、いちごの生産量を増やし、群馬のおいしいいちごをより多くの方々に届けられるように努めてまいります。県民の皆さん、「やよいひめ」が今、まさに旬の時期を迎えています。スーパーでの購入はもちろんのこと、観光いちご園などにも足を運んでいただいて、「やよいひめ」をぜひ味わっていただきたいと思います。どの「やよいひめ」もおいしいんですけれど、「かがやきいちご園」の「やよいひめ」はすごい、こんなでっかいんですよ、こんなでっかい。でっかくても甘くておいしい。結構感動しました。「やよいひめ」ってちっちゃいのもおいしいんですけど、最大の強みはやはりでかくてもおいしいということだと思うんですよね。ちなみに、これも言う必要もないことなんですけれど、やはり栃木のいちごもおいしいですし、福岡の「あまおう」とかもおいしいし、もちろん「やよいひめ」の方がおいしいんですけれど、やはりここら辺をライバルに考えていたら、最近、宣伝する必要もないんですけれど、埼玉の「あまりん」とかいうやつがブイブイやってきていて、総合優勝を果たしたんですけれど、かなり肉薄されているんですね。なんか甘味部門みたいなやつで。だから、これは絶対負けないように群馬県からいちごを盛り上げていきたいと思います。

 私からは以上です。何か皆さんからご質問があればお受けしたいと思います。


質疑応答

●こどもデマンド渋川について

(記者)

 デマンドタクシーの関係なんですけれども、これは子どもの利用を想定すると午後帯の利用が多いかなと思うんですが、利用時間の制限などは設けられるのでしょうか。

 

(知事)

 担当の交通イノベーション推進課長の方から説明させてもらいます。

 

(交通イノベーション推進課長)

 今ご質問のございました利用時間の制限でございますけれども、平日は16時から22時、休日に関しては朝の7時から13時を想定してございます。以上です。

 

(記者)

 その時間がこの対象になるということですね。

 

(交通イノベーション推進課長)

 さようでございます。

 

(記者)

 それと、この1カ月の実証運用では何件程度の利用を想定されておりますか。

 

(交通イノベーション推進課長)

 想定している案件数自体は明確に想定していないんですけれども、基本的に今申し上げた時間帯の中で、AIの力も活用して、複数の乗り合いというのを促進していきたいと考えてございます。そこから逆算すると、おそらく1カ月間の間で300件から400件ぐらいの利用が見込まれるのではないかと認識をしてございます。

 

(記者)

 乗り合いの利用も進めていくということですね。

 

(交通イノベーション推進課長)

 さようでございます。

 

(記者)

 こうしたサービスなんですけれど、今後、知事も先ほどお話されましたが、渋川市以外のエリアにも広げていきたいというお考えや、予定などがあればお聞かせください。

 

(交通イノベーション推進課長)

 今回の1カ月間の実証の結果をしっかり踏まえた上ででございますけれども、先ほど知事からもご説明ございましたとおり、やはり県内での子どもの移動ニーズの高まりというのを急速に感じてございます。特に部活動の地域移行が始まってから、やはりお子様のご送迎の負担というものが親にのしかかっている状態でございますので、ぜひ今回渋川市を皮切りに、他地域への展開というのを見越して取り組んでまいりたいと考えてございます。

 

(記者)

 実証運用が終わった後の本運用に向けたスケジュール感をお聞かせいただけますか。

 

(交通イノベーション推進課長)

 今回、渋川市で1カ月間の実証をした上で、来年度、特に市町村と連携した取り組みになりますので、また地域でのニーズ、どういったところがこの取り組みしていきたいのかということを確認した上で、予算面でも当然ながら市町村にも一定の負担をお願いするような形で進んでいくことになると思いますので、そうした点も予算のスケジュールを見越しながら検討していきたいと考えてございます。

 

(記者)

 渋川市では早ければ来年度には本運用というのも視野に入っているということですか。

 

(交通イノベーション推進課長)

 そうですね、はい。我々としては渋川市とそうした連携も進めていきたいと考えておるところでございます。

 

●高校生の自殺問題について

(記者)

 知事にお伺いしたいんですけれども、2019年の高校生の自殺問題で、いじめ再調査委員会が報告書を先日、知事に答申されました。改めて知事のこの報告書の受け止めと、再発防止の提言というのがあったと思うんですが、今後どう取り組まれたいかというのをお聞かせいただけますか。

 

(知事)

 知事の考えということなので、私の方からお答えしたいと思いますが、まずお亡くなりになった女子生徒のご冥福を心からお祈り申し上げたいと思います。またご遺族の皆さまにも深い哀悼の意を表したいと思います。

 答申にも言及がありましたが、いじめを含む様々な要因で自死に至ったものだと認識しています。答申をいただいた報告書は、内容を確認して教育委員会に送付をいたしました。また今後、答申に基づき教育委員会でしっかり対応するように知事の方から指示をしてあります。

 

(記者)

 取り組みについては、いくつか具体的な項目が挙がっていたと思うんですけれど、いつごろから早ければ実施したいと考えですか。

 

(知事)

 担当の方から。

 

(教育次長)

 群馬県いじめ再調査委員会からご提案いただきましたけれども、我々としても非常に重く受け止めております。いくつかのご提案をいただいておりますが、当然内容を精査した上でということになりますが、例えば、校内研修の状況把握など、早急に取り組めるものについてはなるべく早く取り組ませていただきます。また、全体を精査した上で、より実効的な取り組みとなりますよう専門家の意見などもお伺いしながら、提言を踏まえて再発防止に取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。

 

●角田義一氏の訃報について

(記者)

 23日に参議院副議長も務められた角田義一先生が亡くなられました。知事の受け止めと角田さんとの思い出エピソードなどがあれば伺えればと思います。

 

(知事)

 コメントも報道機関宛に出していると思うんですけれども、もちろんその政策の考え方とか、そういうところにはもちろん違いがあったんですけれども、政治家として、人間としては大変尊敬できる方でした。非常に義理人情に厚くて、リベラルと言われながらも、保守の中にもファンもおられたということで、角田先生とは2回、直接参議院選挙を戦って、一応私が2回とも勝たせていただいたんですが、しかしこういう状況の中でも、常にいろんな形で声をかけていただいたり、なかなかこういう懐の深い人はいないなという感じがします。それから、これももう申し上げてもいいと思うんですけれども、角田さんはですね、例の追悼碑の問題の方の弁護団の団長もやっておられて、実は最高裁の判決が出る前に2人だけで会いたいということで県庁に来られてですね、少しこの打開策みたいなことおっしゃったので、私の方からは、それは申し訳ないけどできませんと、これは我々がしっかりと進めてきたものであって、しっかり最高裁で決着を付けたいというお話もさせていただきました。そのときに、角田義一さんらしいと思うけれど、「分かった」と、「あんたにあんたの信念があるんで、それはそれで分かった」と、「お互いにしっかり力を尽くしていこう」みたいな話でお帰りになられたと。これも角田先生の人柄がすごく感じられるなと。あと、もうちょっとあるのですけれど、物議を醸すので、もうやめたいと思います。もうこれくらいにしたいと思います。

 

(記者)

 その追悼碑の関係では、お会いになってそういう話をされたということですね。

 

(知事)

 まだお元気だったころなので、県庁に来て、わざわざ来て、2人きりでお話をさせていただきました。その時はまだ、少し歩くのがつらそうでしたけれど、まだまだ元気だったので。それが最後ですね。

 

●知事選挙の出馬意思表明時期について

(記者)

 知事がブログで、選挙の2年前の来年7月には3期目を目指して立候補するか否か表明を行うと書かれました。2年前という、かなり早いタイミングとなると思いますが、そこで意思を表明する理由について伺えればと思います。

 

(知事)

 まず、前回の知事選挙は1年前に出馬の可否を、出馬するかどうかということを決めたということで、これもおそらく非常に異例のことだったと思うんですよね。1年かけて、選挙体制を整えたということがあるんですけれども、今回やはり前橋市長選挙の結果も受けて、どんなにいいことをやっても、やはり県民の皆さんに評価されなければ意味がないわけで、例えば新しい総合計画でいろんな理念を発表しても、それから群馬県を変える群馬モデルを発表しても、やはりそれをしっかりと県民の皆さんに評価してもらう、あるいは同じ理念を共有してもらわないとやはり駄目だと思うんですね。ですから、それをやるためには2年間ぐらい時間がかかるだろうと思います。

 これは知事としての公務ですけれども、ここから未来構想フォーラムで、ずっとおそらく全県行脚することになると思うのですけれども、これとは別に政治活動として、70ある後援会、この間の得票率を踏まえてですね、新しくいろんな組織を拡大したりとか、いろんな働きかけをやっていこうと思います。

 しかも今度、もしやるとすればですよ、まだ決めていないのでやるかどうか。もしやるとすると、今までと違う新しい戦略、毎回やってきているので、本当の意味のネット戦略、誰もまだ到達していないネット戦略みたいなものも、今回はしっかり、やるとしたら、やるということなので。いろいろ考えたらやはり2年ぐらいかかるので、これもいまだかつてないと思うんですけれど、2年前に決めたいと。

 2年前に、万が一、もう2期でこれで勇退しようと決めた場合も、残りの2年は一切手を抜かずに全力でやろうと思っていますが、2年前に(出馬すると)決めた場合は2年間かけてしっかりと県内をもう1回周り、新しい戦略を駆使して、出るときは絶対に負けられないので、必ず勝てる体制を作りたいと。こういう気持ちで2年前に決めたいと思います。

 

(記者)

 2年前に出馬表明すればそれはそれで問題ないのかと思いますけれど、2年前に勇退するという話をした場合、2年間レームダック化しないのかというのがちょっと心配にはなるんですが。

 

(知事)

 いやレームダック化はしないと思います。2年でやることをしっかり整理してやっていけばいいのであって、しかも私の後のこともあるので、そういう意味でもみんな結構早く分かった方が体制を取りやすいのではないですかね。

 

(記者)

 ブログには、来年の7月と書いてありますけれども、それで前回は2022年の7月25日でしたけれども、来年の7月ということでよろしいでしょうか。

 

(知事)

 そうです、ちょうど2年前になりますよね。だから、来年の7月に前回の知事選挙の時もそうだったのですが、一応70の後援会が動いてるので、戦略会議みたいなのをやって、幹部の人にみんな集まっていただいて、そこで発表しようと思います。

 

(記者)

 前回、全体戦略会議という名称でしたけれど・・・

 

(知事)

 名前は記者さんよく知っているかもしれないですが、全体戦略会議でしたか。とにかく、後援会の各地域の幹部の方を集めた全体戦略会議を、同じように来年の7月にやって、そこで私の気持ちをお伝えしたいと思います。

 

(記者)

 プラスして健康状態を分析した上で、1,500サンプルの世論調査を取って、それで決めると・・・

 

(知事)

 前回もそうだったので、前回も1年前だったんですけれど、表明する前に1年かけて、後援会の役員会をずっとやり、なおかつ、いろいろなことを総合的に判断して、世論調査もやって表明しましたので、今回もここから1年以上あるから、1年半ぐらい県内をよく回りながら、いろいろなお声を聞き、当然、体の調子もあるじゃないですか、大丈夫だと思うんですけれど、元気だから、ちゃんと健康状態も考え、さらには1,500サンプル以上で、もう1回言いますけれど1,500サンプル以上で世論調査をやって、県民の皆さんの意向を確認した上で決めたいと思います。県民の世論調査をやって、再選を望むのが2割とかだったら辞めますから。

 

(記者)

 それとですね、先ほど質問への回答で、前橋市長選での教訓を得てということだったので、教訓という言い方はしていなかったですけれど、それはちょっと言い換えると、今、自民党への逆風あるいは政権への批判というのが高まっていますけれど、そういうことも影響して1年前倒しということになるんでしょうか。

 

(知事)

 正直言うと、それは今記者さんに言われて気が付いた点で、それはほとんど考えていませんでした。そもそも知事選に出たときから、やっぱりどんなにいいことをやっても、県民から評価されなければ意味がないと言い続けてきたので、そういうこともあって県民の評価をずっと聞いて回ってから決断したというところもあるので、この姿勢はずっと変わってないんです。ずっと言ってきたように、まず県議会との信頼関係、それから市町村との連携がなければ、知事がどんなに偉そうなことを言っても、絵に描いた餅になってしまうということ、どんなにいい仕事をしても、どんなにいい理念を打ち立てても、やっぱり県民の皆さんと共有できないと意味がないというのは今までもずっと言い続けてきたことなんですが、あらためて、今回、保守対革新というか、与党対野党で言うとね、いろいろな理由はあったので、そのまま与党対野党とは分析できないところがあるかもしれませんが、こういう構図で初めて現職が敗れたわけじゃないですか。そのことであらためて、自分が今まで思ってきた、県民の皆さんに理解してもらうという重要性を痛感したという意味で言いました。この哲学は全然変わってません。今、自民党の逆風とか何とかというのは、今記者さんに言われて気が付きましたけれど。それがあろうとなかろうと、やっぱり2年前にしっかりよく考えて表明したいと思います。

 

(記者)

 関連して、知事選に絡んでですね。そうすると、出るというふうに決めるという時には、健康状態をクリアするということと、世論調査で勝てる見込みがあるというそこの2つが大きなポイントになるか・・・

 

(知事)

 勝てる見込みがあるというか、県民に望まれているかどうか。それと、あと後援会が70あるので、これからこの間の結果も分析しながら、もう1回役員会をやったりしながら、ちょっと組織の強化も図っていくし、あと大勢の県民の皆さんに触れ合えると思うんです、あと1年半でね。ちょっと新しいネット戦略なんかも考えているので、そういう中で1年半かけて、県民の皆さんの要望とかあるいはこれまでの県政の評価みたいなものも、しっかり受け止めた上で総合的に判断したいと。個人的に言えば、やり残したことがまだまだ山ほどあるので、やっぱり続ける必要があるかなとも思っているんですが、ただ、まだ決めていません。今言った要素を勘案して決めたいと思います。

 

●小川新市長との面会について

(記者)

 昨日、前橋市の小川新市長にお会いしたというブログを拝見しました。どういう経緯でお会いすることになったのかということと、実際に会ってどういうメッセージを送ったか、そして新市長に期待すること、その辺りを教えていただければと。

 

(知事)

 前の市長選挙では現職を応援させていただいたわけですけれども、小川さんがかなり大きな民意を集めて、当選されたということで、市長が誰だろうとやっぱり群馬県として前橋市との関係を重視するという姿勢は変わらないので、小川さんが市長になられたら、すぐに行くつもりだとブログに書いていたので、そのとおりに行ったと。

 市長は毎日ブログを本当に本気で読んでおられるとおっしゃっていたので、大体私の言わんとしていることは全部伝わっていたんですけれども、まずはとにかくお祝いを申し上げ、先ほど質問に出た角田元参議院副議長は、小川市長の後援会長だから、そのお悔やみも申し上げ、激励をしてきました。細かいことはここでいちいち言いませんけれど、小川市長に申し上げたのは、いろいろなことがあっても、やっぱり大事なときは、知事と市長が何でも率直に話し合えるような信頼関係を築いていきましょうと。こういう話をしてきたということです。

 

こどもデマンド渋川について

(記者)

 渋川市のGunMaaSの取り組みについてです。

 

(知事)

 どうぞ、田中課長。

 

(記者)

 なぜ渋川市なのかというところを教えていただけますか。

 

(交通イノベーション推進課長)

 なぜ渋川市かというところでございますけれども、前橋市を中心にこのGunMaaSの様々な取り組みをしてまいりました。そうした中で、他地域展開というものを我々としては常に考えてございまして、この1年間非常に多くの自治体とコミュニケーションを重ねてまいりました。そうした時に、この渋川市における、まさに子どもの送迎に関して非常に高いニーズを自治体としてもお持ちでいらっしゃって、我々としても交通×教育というものは今後大きな柱になってくると考えてございましたので、そうした双方のニーズの合致から渋川市での実証に取り組むことになったという経緯でございます。

 

●GunMaaSの運用実績とこれからについて

(記者)

 分かりました。あともう少しGunMaaS全体で伺いたいんですが、来月3月になると1年になると思います。知事にも、事務方の方にも伺いたいんですけれど、GunMaaSを1年やってみての現状、手応え、課題面など、そこの辺りを教えていただければと思います。

 

(知事)

 どうぞ、田中課長。

 

(交通イノベーション推進課長)

 私から先にお答えさせていただきます。先ほど知事からも話がありましたとおり、今年度の目標人数9,000人と設定していた中で、1万1,000人を上回る方にお使いいただけたというのが1つ大きな成果かなと認識をしてございます。

 ただ一方で当然ながら、今後の大きな課題として、このGunMaaSを継続的な持続可能なものにしていくということで、どういった形でお金を回していくのかという点がポイントになってくると思いますし、特に今回、渋川市で大きな一歩を踏み出したというのは我々としても重要に考えてございますけれども、他地域それぞれのニーズに合わせた形で、少しカスタマイズして展開していくということを、今後1つの大きな目標として設定しているところでございます。以上となります。

 

(知事)

 公共交通をどうやって確立していくかというのは群馬県だけじゃなくて、全国、特に地方の共通の問題だと思うんですよね。そういう中で、自動車に過度に依存した群馬県だからこそ、こういう公共交通の分野で最先端の取り組みをしていくということにとても意味があると思うし、やはりMaeMaaSを参考にさせていただいて、今回GunMaaSを展開してきたということは良かったと思っています。

 宇留賀さんにも何かまだ意見があれば聞きたいと思うけれど、私が感じている課題は「意識改革」だと思うんですよね。群馬県人は近いところでも車で行くんですよ。もうすごい近くまで行かないと気が済まないという不思議な県民性なので、だからここは公共交通を使うという意識、そちら(公共交通)の方が便利だとか、この意識改革というのは実はこのGunMaaSを広めていく上では大事で、これをしっかりと担当部と協力してやっていきたいなと思います。宇留賀さん何か意見があれば。

 

(宇留賀副知事)

 ほぼ知事からお話があったんですけれども、群馬県の最大の課題は、交通のところで、皆さん自家用車を使っている。これは、家計の支出(に占める割合)でいうと、住宅の次に自動車は大きいと思うんですけれど、これが結局、原油だったり、海外に流出しているのが、MaaSにすると(富が)地元に残ると。地方はどこでも、ある意味自分たちから富を流出させているのが、交通の部分が非常に大きいと思うんですけれども、ここを解決できると、例えば街中にいろいろ賑わいも創れたりしますし、仕事も含めて地元に落ちてくるという好循環が出来てくると。やはり群馬が最も自動車社会というところがあるので、そういう意味でも、我々のチャレンジがどんどん進んでいくと、やっぱり社会を変えていくことになると思いますし、賑わいも少しずつ前橋市で戻ってきていますけれど、そこを加速していくことができるかなと思っています。

 

(記者)

 今の話を総合すると、いかに意識改革してもらって、いかに使ってもらうかというところが1つポイントになるということですかね。

 

●前橋市との連携について

(記者)

 先ほど前橋市長選関係の話が出たのでお聞かせいただきたいんですが、昨日小川さんにお会いして、いろいろお話されたとブログにありました。それで、選挙では対立する陣営を応援されたわけですけれども、これから県と前橋市の関係を強めていく、信頼関係を作っていくために、知事として工夫されたいこと、距離を縮めていくために工夫されたい取り組み、思いなどを聞かせていただけたらと思います。

 

(知事)

 まずですね、過去のブログにもずっと書いてきたことですが、市長は本当に毎日詳細に読まれているということが分かったんですけれど、まず、これだけの民意を受けて(市長に)なったからには、本当に頑張っていただきたいと。しかも、前橋市の歴史で初めての女性市長なので、ぜひ活躍していただきたいと思っています。小川市長にも、やはり民意で当選したという立場があるので、おそらく小川市長なりのカラーみたいなものもあると思うんですが、やっぱり今まで積み上げてきた県と前橋市の信頼関係というか、特にいろいろな取り決めみたいなことについてはぜひ継続していただきたいと。それは、やっぱり前橋市にとっても、群馬県にとってもいいことだなと思うんです。そういう中で、信頼関係を作っていかなきゃいけないと思うんですけれども、工夫というと、例えば山本龍市長の時もそうでしたが、35、6回会う中で私が30回(市長のもとへ)行きましたので、そうやって、こちらが本気で信頼関係を作りたいという気持ちを示していくことだと思うんですよね。もう1つ言うのであれば、やっぱり県と市は立場は違っても、対等なので、知事と市長は。そういう気持ちで接していくという中で、小川市長も(ご自身の)信念でやってこられたので、きっとそういう信頼関係を作れるんじゃないかなと。そういう感じは昨日持って帰ってきました。

 

●高校生の自殺問題に係る県庁舎内でのトラブルについて

(記者)

 県立高校2年の女子生徒さんが自殺された件なんですけれども、先日答申があったかと思います。それで昨日ご遺族の方が公務執行妨害で逮捕されました。現場は県庁舎の県教委のところだということで、これはちょうど知事への答申もあった直後の事件ですし、ご遺族の心理的負担もあったのかななど想像はしたんですけれども、知事の率直な受け止めをお聞かせいただけたらと思います。

 

(知事)

 いろいろ思うことはありますけれど、これは捜査中ということなので、コメントは差し控えたいなと思います。

 

●前橋市との連携について

(記者)

 先ほど別の記者さんがおっしゃったこととも関連して、知事の受け止めなんですけれど、改めて前橋市の方で新市長が誕生した関係で、今まで県と前橋市の方といろいろな取り組みを連携して進めてこられたと思うんですけれども、今後も引き続きどういった点を特に一緒に進めていきたいか、ご意見をお聞かせいただけますでしょうか。

 

(知事)

 いちいちすべて細かく申し上げるつもりもないんですけれども、これまでいろいろな事業について群馬県と前橋市が連携してきたと。そこの中での約束とか取り決めみたいなものは具体的にありますよね。これはしっかり継続していただきたいなと。そうじゃないと、そのプロジェクト自体が頓挫する可能性もあるので、そういうところはしっかりお願いをしていきたいと思っています。いつものとおり、陰でごちゃごちゃ言うようなことはするつもりはないので、ど真ん中のストレートで、ちゃんと言うべきことはお互いに言い合っていければいいんじゃないかなと思います。

 

●群馬県の出生数の減少率について

(記者)

 一昨日厚生労働省の方からですね、人口動態統計の速報値が発表されまして、全国でも出生数が低下している中、群馬県はですね、全国の減少率よりも大きい減少率だったということで。この受け止めと群馬県として(減少率を)回復させるためにどう取り組んでいくか教えてください。

 

(知事)

 まず、唐木部長の方から少しご説明をさせてください。

 

(健康福祉部長)

 令和4年の速報と比較しますと、今回発表のあった、婚姻数、出生数ですが、約7%程度の減少ということで、コロナ禍において結婚や妊娠を控える動きが広がって、その後、社会活動が平時に戻るにつれて持ち直すという期待もあったんですが、減少のペースは鈍っておらず、群馬県においても厳しい状況が続いていると受け止めております。

 現在も、生活こども部を中心に、結婚また子育て支援に取り組んでおりますし、先般、発表させていただきましたけれども、こどもまんなか推進本部であったり、チームであったり、そういったところについての検討も進めております。新たな子ども政策を通してですね、安心して子どもを産み育てる環境づくりというのを進めて、少子化の解消に繋がるよう努めていきたいと思っております。

 

(知事)

 記者さんがおっしゃった全国的には減少して、でも群馬県の減少率が平均よりも大きかったというのは私も少し気になっていまして、この原因はいろいろと分析していきたいなと思います。ただ、群馬県としてはこどもまんなか推進監を作ったりしてですね、出生率を上げるというのはなかなか大変なんですけれども、こういうことも含めて、結婚したい人は結婚できる、子どもが欲しい人、希望する人は子どもを持てる、こういう社会を作れるようにですね、これからもいろいろな対策を打っていきたいなと思います。

 

 今日もですね、記者の皆さん、ここまでは公式の記者会見ということなので、最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。今までもそうですけれども、記者の皆さんの背景には、県民の皆さん、国民の声があると思っていますので、皆さんの1つ1つの質問にはできる限り真摯にですね、真剣勝負で答えてまいりましたし、これからもそうしたいと思っています。今日も50分ぐらいになりましたけれども、大勢の記者の皆さんに最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。ここで、今日の定例会見は終わりたいと思います。

 

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。