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令和5年度第41回定例記者会見要旨(3月21日)

更新日:2024年3月21日 印刷ページ表示

■日時    令和6年3月21日(木曜日)午後2時2分~2時38分
■会場    記者会見室
■出席者  県:知事、副知事ほか
      記者:記者クラブ所属記者等15人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和6年3月21日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料 (PDF:2.01MB)




会見項目

■知事冒頭発言

 1.はじめに

 2.ぐんまフラワーパークのリニューアル

 3.麻しん(はしか)の予防

■質疑応答

■知事メッセージ




知事冒頭発言

1.はじめに

 それでは定例の会見を始めたいと思います。今朝の9時8分ごろ、茨城県南部を震源として、栃木県南部や埼玉県北部で最大震度5弱を観測する地震が発生しました。県内では最も大きい震度4を東毛地域で観測し、その他の地域でも揺れが観測されました。現時点で群馬県内における人的・物的な被害は確認されておりません。今後も余震が続く可能性がありますので、県民の皆さまには十分ご注意いただきたいと思います。

 ちょうど私もトイレにいるときに揺れたので、高崎市で(揺れを)感じた感じでは震度2ぐらいだと思うんですよね。ちょうど宇留賀さん(副知事)からのメールに答えようと思っていたときに地震が来たのですが、その後にすぐ、今度は危機管理監から電話があって、「一番(揺れが)大きいところで震度4であり、今、なんらかの被害や問題がないか確認中です」という報告がありました。今後、何か報告が入ってくれば必要な対応をしていきたいと思っています。

 

 さて、今週18日の月曜日に令和6年第1回定例県議会の全日程が終了いたしました。今議会に提出していた、令和6年度の当初予算を初めとする各議案をご議決いただきました。知事として審議に当たっていただいた県議の皆さんに改めて感謝を申し上げたいと思います。本日は、会見の内容に入る前に、いつものことでありますが、18日の本会議における討論の内容と、私の所感の一部を簡潔に述べさせていただきます。

 大和県議には、自民党を代表して賛成の立場から討論いただきました。予算案に盛り込んだ様々な事業については、群馬県を大きく前に進めるものだという力強い後押しをいただき、すべての議案に賛成をいただきました。

 また、リベラル群馬の鈴木敦子県議からも同様に賛成の立場から討論いただきました。討論の中では、ぐんまちゃんのブランド化などについて、事業の実施にあたって効果をしっかりと検証して欲しいと、こんなご要望も頂戴しました。

 日本共産党の大沢県議は、反対の立場から討論に立たれました。新年度予算案にも盛り込んでいるマイナンバーカードを活用した各種取り組みについてご意見をいただきました。マイナンバーカードは、ここでも何度も申し上げておりますが、行政にとっても、県民にとっても大きなメリットがあります。カードの利便性を発信するとともに、(カードを)持っていない方々が取り残されないように、しっかりと取り組んでまいりたいと思います。

 県議の皆さまからのご意見、ご要望については真摯に受け止め、議決をいただいた予算の事業効果がしっかりと出るように引き続き、緊張感を持って、県政運営に当たってまいりたいと、このように考えています。

 それでは会見の中身に入ります。スライドをご覧ください、本日の会見の主な項目です。基本的に2つですね。「ぐんまフラワーパークのリニューアル」と「麻しん(はしか)の予防」についてです。

 

2.ぐんまフラワーパークのリニューアル

 まず、「ぐんまフラワーパークのリニューアル」について報告をしたいと思います。ぐんまフラワーパークは、四季折々の花が1年を通じて楽しめる公園として、平成4年にオープンし、これまで大勢の県民の皆さん、内外の皆さんに、親しんでいただきました。しかしながら、開園から約30年が経過し、施設も老朽化し、魅力も低下したということで、長らく入園者数が低迷している状態でした。私自身、知事になる前からこうした状況に対して課題意識を持っておりました。知事に就任してからは、県有施設のあり方見直しで検討を進め、民間ノウハウの活用に限らず、民間への売却など、あらゆる可能性を、このフラワーパークについて模索してまいりました。その結果、この施設を県民の誇りになるような、県外からも多くの方々に訪れてもらえるものにしたいと、こういう意欲を持った事業者からの提案もあって、群馬県としてその提案に基づいてリニューアルを決定いたしました。

 それではぐんまフラワーパークのリニューアルの概要を、初めて発表させていただきます。ぐんまフラワーパークのリニューアルのコンセプトは、「ENJOY 花と遊ぶ」です。これがリニューアルの主なコンセプトになります。このコンセプトは、花をただ見るだけではなくて、「花に包まれて過ごす」とか、「摘む」とか、「嗅ぐ」とか、「創る」とか、「味わう」とか、五感を通じて「花と遊ぶ」空間になることを表しています。

 次のスライドをご覧ください。こちらがリニューアル後の全体像です。各エリアに「はな」や「ひだまり」、「みなも」、「さと」、「にわ」、「原っぱ」、こういったコンセプトを定めて個性溢れる施設としてリニューアルしていきたいと思います。ぐんまフラワーパークでしか体験できない、唯一無二のコンテンツを提供することによって、みんなが長い間滞在したくなるような、何度も行きたくなるような、そういう施設にしたいと考えています。

 それではいくつかのエリアについて概要をご紹介したいと思います。次のスライドをご覧ください。まず「はな」エリアです。「メインフラワーガーデン」では、花壇に新たに起伏を設けることによって、視覚的にも花に囲まれるような、そういう空間を作りたいと思っています。

 また、現在人工の池がある「みなも」エリアは、「ミナモテラス」として、水上の花畑をイメージした、デッキテラスもある飲食スペースを設けたいと思っています。加えて、レストランやカフェでは、室内でも花や緑に包まれた空間を作って、その中で群馬県の食材や食べられる花を活用した料理を提供する予定です。

 次のスライドをご覧ください。また、ぐんまフラワーパークのリニューアルを象徴する施設として、「ひだまりサイト」というものをご紹介したいと思います。「ひだまりサイト」は、子どもたちが花や植物を体感しながら遊べる屋内空間となっています。この空間内にアスレチックを設置して、子どもたちが遊びながら、鳥や虫の目線で植物に近づくと、こういう体験を提供したいと思っています。また、花を摘み取り持ち帰ることができるアクティビティを用意することで、子どもたちが花を直接手に取って、いろんな角度から観察できる、そういう形を作りたいと思っています。

 今後、各施設の改装工事を始めて、リニューアルオープンは来年の4月を予定しています。リニューアルの詳細は、スライド記載のQRコードから、群馬県のホームページでご覧いただけます。

 今回のリニューアルの効果についても説明をしたいと思います。次のスライドをご覧ください。リニューアルにあたっては、県議会の質問でも確かお答えしていますけれども、ワイズスペンディングの発想を取り入れて、民間事業者のアイデアを最大限活用した施設にしたいと思います。必要な部分にはしっかり投資を行い、集客力と収益性の高い施設に転換していくということです。

 まず、年間の入園者数はリニューアル前の18万人から40万人に、約2倍に増加するということを見込んでいます。

 次に運営収支です。リニューアル前、群馬県は運営事業者に指定管理料として毎年1.7億円を支払っていました。今回リニューアルによって集客力と収益性の大幅な向上が見込まれることから、この指定管理料は0にするという計画になっています。これによって群馬県の支出が20年間で約34億円削減できるということになります。さらに、利益の一部を群馬県に納付していただくことで、20年間で6.4億円の収入を見込んでおります。リニューアルの総事業費は約46億円ということで、かなり大きな金額になりましたが、こうした運営手法や国の交付金を活用することで、支出額を上回る投資効果を生み出してまいります。まさに、これがずっと申し上げてきたワイズスペンディングの取り組みということだと思います。

 私としては今回のリニューアルによって、このぐんまフラワーパークは本当にどこにもない唯一無二の施設に生まれ変わらせることができると信じています。県内はもちろん、県外、そして世界中から多くの方々が観光に訪れるような、そういう空間を作り上げたいと思っています。県としては、今後も引き続きリニューアルオープンに向けた準備を着実に進めてまいりたいと思います。

 

3.麻しん(はしか)の予防

 続いて、「麻しん(はしか)の予防」について、ご報告をしたいと思います。先週の記者会見で記者さんから「現在麻しんは世界的に流行している」と質問がありました。そのときにもお答えしたのですけれども、国内でも関西地方を中心に患者が相次いで確認されています。不安に感じている県民の皆さんも多いと思いますので、今日は麻しんについて改めてご説明させてください。

 麻しんは感染力が非常に強くて、空気感染等によって簡単に人から人へと感染します。麻しんの免疫が十分でない人が感染すると、高い確率で発症して、高熱、全身の発疹、咳、鼻水、目の充血などの症状が現れます。幸い群馬県では、まだ麻しんの患者は確認されておりませんが、ひとたび蔓延すると感染者が急増する、これは結構恐ろしい感染症です。

 スライドをご覧ください。そこでまず、麻しんの予防に有効なワクチン接種について説明したいと思います。麻しんのワクチンはより確実に免疫をつけるため、現在1歳のときに1回目、小学校に入学する前の1年間に2回目を接種する定期接種というものが行われています。これによって99%以上の方が、免疫がつくと言われています。一方で、スライドのとおり、年代によって定期接種が行われていなかったり、行われても1回だけという場合もありました。

 こうしたことを踏まえて、知事から県民の皆さんにお願いをしたいと思います。まず、麻しんにかからないために、小学校入学前までに2回のワクチン接種をお願いします。これは自己負担なく接種できますので、積極的な接種を県民の皆さんにお願いをしたいと思います。麻しんワクチンの接種率は9割を超えております。多くの人が接種済みと思いますが、お子さんの接種を忘れずに、改めてお願いをしておきたいと思います。そして、ワクチンを2回接種していなくて、なおかつ麻しんに感染したことがないという人は、抗体検査やワクチンの接種についてかかりつけ医にぜひ相談をしていただきたいと思います。

 また昭和37年度から53年度に生まれた男性を対象に、自己負担なく「麻しん風しん混合ワクチン」を接種できるクーポン券が、今市町村から配布されています。風しん対策を目的としたものですけども、麻しん対策にも有効です。来年度末にはクーポンの使用期限が切れますので、この機会にぜひこうした制度をご利用いただきたいと思います。

 なお、麻しんが疑われる場合、具体的には、高熱や発疹、風邪症状がある場合は、受診前に医療機関にご連絡をお願いいたします。麻しんは感染力が非常に高いため、公共交通機関の利用は避けていただきたいと思います。県民の皆さまのご協力を改めてお願い申し上げます。

 群馬県は、麻しんの感染拡大を防ぐために、麻しん患者の皆さんを早期に発見できる体制を整えています。県としては今後も麻しんの発生状況をしっかりとフォローしていくつもりです。

 私からは以上です。ここからは記者の皆さんからのご質問を受けたいと思います。

 

 

質疑応答

 

●本日発生の地震について

(記者)

 地震の関係で、(県内では)人的・物的被害はないということなんですけれど、危機管理課から、(県内で)エレベーターの閉じ込めが一部あったようなこと聞いています。特に、そういったデータというのは今のところまとまっていないということでしょうか。

 

(知事)

 先ほどお話したのは、今日電話報告を受けた時点では、被害は確認できていないということだったのですが、そのことも含めて危機管理監の方からご説明させていただきます。

 

(危機管理監)

 改めてになりますが、今日の朝9時8分に、茨城県南部を震源とするマグニチュード5.3の地震がありました。県内では6つの市町が震度4、7つの市が震度3、12の市町村が震度2、7町村が震度1ということでしたが、幸いにして人的被害、住家の被害等は確認されておりません。今お話がありました、エレベーターの閉じ込めの件については、閉じ込められたんですけれども、すぐ業者が駆けつけて、被害なく出られたということですので、我々としては被害とはとらえていないという状況です。

 

(記者)

 明和町の1件ですか。

 

(危機管理監)

 はい。

 

(記者)

 (明和町の1件)のみ、県には報告があるということですか。

 

(危機管理監)

 はい。

 

●ぐんまフラワーパークのリニューアルについて

(記者)

 ぐんまフラワーパークですけれども、納付金は20年で6.4億円ということで、1年3,200万円ですか。この3,200万円は収益がどうなっても、毎年県に納めることになっているんでしょうか。

 

(知事)

 では、農政部の方から。

 

(蚕糸園芸課長)

 先ほどのご質問なんですけども、40万人を目標にしておりまして、そのうち、いわゆるそのお金を払っていただける有料の入園者数を85%ということで34万人を想定しております。今回収入の部分なんですけれど、1つ入場料収入の指定管理業務と、それとあとレストランとか売店物販等の収益事業があり、指定管理業務の利益と物販等の収益事業の利益の半分合わせたものの50%を県に納入してもらうことを予定しております。それが約3,200万円となっております。

 

(宇留賀副知事)

 少し補足します。これ収益が、今40万人見込みにしているんですけれども、当然、より多くの方が来ていただければ収益がより多くなるので、年間3,200万円というところも、より多くなりますし、逆にこの人数が非常に少なかったり、特にその収益っていう部分で、収益が上がらなければここの部分は減っていくという形になるんですが、ある意味、民間の方にもうリスクを取っていただきながら、我々も一緒になって施設を運営していく。そういう形で、取り組みとしては新しい取り組みなのかなと思っています。

 

(記者)

 新年度予算で関連の経費が計上されていましたけれど、そういったことで、想定している20年で6.4億円という収入がずっと続けば、そのうち県が支出した予算は回収できるという仕組みなのでしょうか。

 

(蚕糸園芸課長)

 はい、そのように考えております。

 

(記者)

 何年での回収とかそういう計算はあるのでしょうか。

 

(蚕糸園芸課長)

 今回、事業費が46億円を見込んでおりまして、そのうちの16億円は国のデジタル交付金を利用することになっております。結局、県の負担部分を先ほど言いました県への納付金部分とあと指定管理料が年間1.7億円の20年で34億円を削減できるので、これまでの維持管理を続けた場合に比べ費用を削減できる、そんな考えでおります。

 

(記者)

 目玉設備は「ひだまりサイト」ということで良いんでしょうか。

 

(蚕糸園芸課長)

 あとですね、先ほど知事からもおっしゃっていただいたんですけれども、1つは花に囲まれる空間ということで、いわゆるメインフラワーガーデンでメインの花畑ですかね。その部分とカフェを作って花に囲まれてお食事ができるような空間とか、アスレチック、いわゆるひだまりサイト、その部分が大きなメインになっております。

 

(記者)

 どれがというんじゃなくて・・・

 

(蚕糸園芸課長)

 どれもお勧めですね。

 

●麻しん(はしか)について

(記者)

 麻しんについて、知事から早期発見の体制を整えているということで、県庁内とか行政の中で、何か体制を強化している点はあるのでしょうか。

 

(知事)

 健康福祉部長、唐木さんから説明してもらいます。

 

(健康福祉部長)

 麻しんにつきましては、医師会の方に通報をお願いしてまして、必要な患者さんとかに、さっき申し上げましたように、ワクチンを打っていない方とかそういう方に、抗体検査を受けてもらったりとか、そういったことにつなげていきたいと考えております。

 

(記者)

 そうすると、医師会に注意喚起をお願いしているということと、今みたいに、知事会見やホームページで呼びかけているということであって、何かチーム的なものを強化しているというよりは、そういう啓発的な話ですね。

 

(健康福祉部長)

 そうですね、今申し上げたような形になります。

 

(記者)

 知事はちなみに、年代的にフルの接種は受けてない・・・

 

(知事)

 打っていると思う。打ってないかな。

 

(記者)

 少なくとも2回ではないというですかね。何か対応なさるんですか。

 

(知事)

 打ってるよね。多分打ってる期間に入ってる。33年生まれで入ってます。

 

(記者)

 麻しんについてなんですけれども、県内の(ワクチン)接種状況は先ほど9割以上というお話がありましたけれども、この近年コロナ禍で(接種率が)下がったという話もありますが、どういう状態なのか、これからこれ(接種率を)を引き上げるためにどういったことをされていくのかというところを教えてください。

 

(知事)

 分かりました。では唐木さん(健康福祉部長)お願いします。

 

(健康福祉部長)

 直近の調査では、国は先ほど知事からもお話がありましたように、麻しんのワクチンについては1歳の接種、1期と、あと小学校入学前の1年間における接種の2期ということで、それぞれ95%以上というのを目標にしております。

 群馬県におきましては、令和4年度ですが、第1期については95.2%、第2期については94.6%となっておりますので、こちらについてもしっかりと今後も接種をいただくように啓発をしていきたいと考えております。

 

(記者)

 全国的にこのMRワクチンの需要が高まっていて、在庫が足りなくなるという恐れもあるかと思うんですけれど、確保に向けた取り組みですとか、その辺はいかがでしょうか。

 

(健康福祉部長)

 そこについても、需給調整をやっている課の方がありますので、そういったところから、しっかり供給ができるように要請をしたりというような対応を状況に応じてとっていきたいと考えております。

 

●アニメ「菜なれ花なれ」について

(記者)

 今年放送される予定の群馬県を舞台とした「菜なれ花なれ」というテレビアニメがあるんですけれども、こちらについて県として制作やPRなどにどんな協力をしてきたのか、それから、これからどういった協力をしていくのか。また、先日先行上映会もあったようなんですけれども、知事がご覧になっているかは分からないのですけれど、その辺の感想ですとか、今後の期待を教えていただければと思います。

 

(知事)

 まずは産経部から現状についてお話をお願いします。

 

(戦略セールス局長)

 今、お話にありました「菜なれ花なれ」でございますけれども、これは群馬県を舞台にした、女性6人が活躍するアニメでございます。もともと、3年ほど前にぐんまフィルムコミッションに問い合わせがありまして、県内の高校でありますとか、商店街を紹介して欲しいということがございまして、ご案内をさせていただいて、いろいろロケしていただきまして、やっとアニメ化されたところでございます。

 その中に、例えば「ぐんまちゃん」とのコラボで、アニメの中にも「ぐんまちゃんの羊羹」が登場する場面があったりとか、そういうコラボもありまして、これから群馬県(の良いところ)を広めるためには、いいアニメになっていると考えております。以上でございます。

 

(知事)

 残念ながらまだ見てないので、先行上映会も行きたかったんですけれど、その前に「イニシャルD」の続編「MFゴースト」を見るのが忙しかったから。それ以上、(一週間でアニメは)1話しか見れないので。「少年ジャンプ」を買っても、(買ってから)何日か(忙しくて)読めないという状態なので、これからどこかでぜひ「菜なれ花なれ」見に行きたいと思います。見れば、何となくインパクトとか魅力とかも全部分かるので、どこかで必ず行きたいなと思っています。

 対応については、今、下山さんが言ったように、我々も最初から結構ロケで協力もしていますので、いろんな形で応援していければと思っています。

 

●麻しん(はしか)について

(記者)

 麻しんのワクチンについて聞きます。先ほどの別の記者からの質問にも関連するかと思うんですけども、ワクチンが足りないかどうかという点で、現状不足してるかどうかという認識はどうでしょうか。

 

(知事)

 唐木さん(健康福祉部長)お願いします。

 

(健康福祉部長)

 直近の県内の状況ですと、今医療機関においてワクチン(の需給)がひっ迫しているというような話は聞いてはおりません。ですので、あまり必要のない方が、必要ない状況で打つような状況はなるべく避けて欲しいことではあるのですけども、先ほど申し上げましたような供給調整とか、そういったことが必要になるような状況ではないと認識しております。

 

●ぐんまフラワーパークのリニューアルについて

(記者)

 リニューアルについて先ほど知事から発表がありましたけれども、知事がそのリニューアルを聞いたときの感想であったり、フラワーパークの成功に向けた意気込みといいますか、その辺りをお話いただければと思います。

 

(知事)

 フラワーパークのリニューアルは、まさに私の強い要望もあって実現した、こういう事業が成立したということなんですけども、知事になってから、だいたい土曜日と日曜日に時間があると変装して、変装はまだ見破られてないんだけど、各施設を歩くんですよ、1人で。実際に知事として行くと、なんかチヤホヤされて全然見れないので、フラワーパークに3回行ったんです。それで、今のままだったらもう絶対駄目だと。まず知事として視察したときに、せっかくのこのポテンシャルが生かされていないという強い思いを持ちました、施設も老朽化しているし。そのあと、1人で行ったときも、スタッフの人はとっても親切でしたが、群馬県民はみんな親切だから、スタッフの方はすごかったんですけど、やっぱりこのままだったら本当にもったいないという思いを持って戻ってきたので、リニューアルするからには、ちゃんとやんなきゃいけないと。はっきり言って茨城県のフラワーパークも新しくなって、すごくモダンなところになったし、栃木県のフラワーパークと大きな差ができちゃったわけですよね。ぜひそういうところに負けないような施設を作りたいと思うので、相当お金もかかりますが、少し宇留賀副知事からもお話がありましたけれど、はっきり言って20年で回収するという計画を立てているので、ある意味、ワイズスペンディングで、すばらしい空間を作れると思いますし、ここはやり方によっては結構、群馬県の新しい名所になると思います。例えば、今、群馬県がやろうとしているロケ誘致とかにも、ものすごく使ってもらえるということで、かなり力を入れてPRしていきたいと思います。もう来年の4月にオープンするので、ぜひ記者さんにも遊びに行っていただきたいと思っています。

 

(記者)

 フラワーパークについて、数字のところなんですけれども、県議会の中で、この1年間入園料を1,000円まで引き上げたりだとか、客単価を2,000円までにするというような県の方からの報告があって、ちょっとそれは高すぎるんじゃないかというような意見も県議会の常任委員会の中で出ておりました。改めまして、価格設定の部分、入園料だったり、40万人という目標の数字の設定、何を根拠にそれを設定したのか、それを達成できる見込みがあると踏んでのご決断だと思うんですけれども、それについて、知事の方からお伺いできればと思うんですが。

 

(知事)

 まず、その見込みを達成できるかということですけれども、当然そう思ってなければやらないので、あらゆる事業にはリスクが伴うわけですよね。最初からこの目標は達成できないと思う人はいないので、当然達成できると思っています。そして達成するだけの施設を作れるように、いろいろと我々もアイデアを出しながら、ここまでいいものができてきたということなので、何を根拠かというと、今この計画がちゃんと実行に移されれば、本当に他にはない魅力のある施設になると思っているから、だからそれだけの集客はできるだろうと思っています。それから、入園料とかいろいろな話があったんですけれど、なんでリニューアルをするのか、今のフラワーパークが残念ながらポテンシャルが発揮されていないからですよ。何回も行ったんだから、自分で。どう考えても、茨城県のフラワーパークとか栃木県のフラワーパークと違うじゃないですか。こういう中で、例えばその県有施設の見直しの中で、いろいろな可能性を考えたわけですよね、やめることも含めて。もしやるんだったら、やっぱり本当に魅力のある施設に変えないと意味がないので、そういう中で、かなり予算をかけて、しかしその予算の中でも、さきほど宇留賀さんが言った、いろいろなワイズスペンディングの知恵を使って、他にはないものを作るということで、こういう計画になったので、県議会の議論は、常任委員会の議論を全部読んでいますから、いろいろな意見が出ているのはもちろん存じ上げていますけれども、そういう意見も伺いながら、いろいろと参考にはさせていただいていますが、我々としては今言ったように計画全体を見て、このぐらいの目標は立てられるだろうと思って、こういう計画になったということであって、当然それを実現できるために、県としても最大限努力していきたいと思います。必ず魅力的な空間になると信じています。

 

(記者)

 先ほどの、他の記者からの質問に関連するんですけれども、やっぱり茨城県、栃木県に素晴らしいフラワーパークがあって、それを超えるような、ぐんまフラワーパークというものを作るという意気込みでよろしかったでしょうか。

 

(知事)

 その「超えるような」というのは、すごく曖昧な定義だと思うのですけれど、栃木県のフラワーパークはすごいですよ。あらゆる意味ですごいですよね。だって、(群馬県の)地元紙(である上毛新聞)が栃木県のフラワーパークのことを一面記事にするくらいですから。やはり栃木県のフラワーパークを一面にするんだったら、群馬県のフラワーパークを一面にしてもらいたいと思うので、そのぐらいの施設にしたいと思っています。茨城県も見てきたんですけれども、栃木県とはまた違う形で、なかなか知恵や工夫を凝らした素敵な施設になっていました。そういうものに負けないように、群馬県ならではの素晴らしい施設にしたいと思います。

 

(宇留賀副知事)

 せっかくなのでスライドも使いながら細かく話をしますと、現状のフラワーパークがターゲットとしているのは大人になります。それと(収入として)は入場料収入だけなんですね。それを今後、リニューアルした後(のターゲット)は大人だけではなくて、お子さんも含まれますし、収入としては入場料収入と物販や体験、そうした形にしていくので、現状(の収入は)1,000円以下ぐらいの単価になるのですけれど、それを2,000円にするというのは十分可能だと思っています。

 例えば、その「体験」というところが新しく出来てくるんですけれども、メインフラワーガーデンには、今、(パークのイメージ図に内に)タワーみたいなものがありますが、その横に少し回遊しながら季節の花を摘んで、花束を作っていくような体験だとか、室内のところで花摘みができる体験をしながら、オリジナルのものが作れるような新しい体験ができるようになっていて、お子様連れの方にも、お花がある中で、冬場でもアスレチックで遊べる「HARAPPA」というアウトドアフィールドなどもあって、こういったところで客層を増やしていこうと考えています。もう1つは水辺のところで、今までなかったような洗練された空間のレストランやカフェがあり、そこで提供される食事も基本は群馬県の食材を使っています。こういう物販や飲食という部分が新しい収入源になってくると思っています。

 議会の委員会で、今までこういうところを具体的にお示しして、調整もしていたので、(発表)できなかったんですけれど、実際こういうのを見ていただくと、相当、今のフラワーパークからは変わってくるというところが見ていただけると思うので、ぜひ記事に書いてください。

 

(知事)

 ぜひ(オープンする)来年4月に行ってください。基本的に群馬県は結構いろいろ高い目標を立てているんですよ。今までの県政を見ていると、誰が考えても出来そうなことを本当に慎重に(取り組み)、何とかこれだったら達成できるみたいなことばかりだったけれど、やっぱりそれでは進歩がないので、群馬県のポテンシャルを信じているので、これも結構これだけのお金をかけて、新しいスキームでやるということなんですけれど、必ず成功すると思うし、そのつもりで頑張ります。移住希望地ランキングだって、なんか3位以内に入れるとか言ったら、もうやめてほしいみたいのがあったんだけど、(現在は)2位でしょ。やればできると思う、頑張ります。

 

 

知事メッセージ

 それでは最後に知事の方から少し県民の皆さまに直接お話をさせていただければと思います。今日はですね、記者会見でネクタイをせずにこういうやわらかい格好で来たんですけれども、実は少し前の会見でも発表させていただいた、知事による未来構想フォーラムですよね、群馬県の置かれている状態、構想を、県民の皆さんに直接知事が説明をして、共通認識を持ってもらう、市町村長とか、県議の皆さんにも来ていただいて、いろいろなお話をさせていただくという、この未来構想フォーラムの第2弾が今日から始まるということで、今回も半年間かけて12カ所でやらせていただきます。

 今日はですね、安中市(での開催)ということで、もう(今日開催のフォーラムについては)締め切ってしまったんですけれど、今回は2弾ということで、一般の公募もやっていますので、これからずっと県内を回っていきますから、ぜひ県民の皆さんの中で、直接このフォーラムを見てみたいという方は申し込んでいただければ、今回は(リアルで)参加ができますので、ぜひこれを見ている方でご興味のある方がいれば、もう1回言いますが、今日を皮切りに12カ所でやってまいりますので、ぜひご参加をいただければと思います。今回は前回と違って、最初から最後までYouTubeを含めたネットで生中継しますので、会場からの質問も含めて、全部生中継しますので、なかなか気を抜けない真剣勝負だと思っていますけれども、ぜひ皆さんにはこの未来構想フォーラムNext Stage、少し進化させたこのフォーラムにご参加をいただければと思います。

 ようやく春らしくなってきたと思ったら、また急に寒くなったりして、毎日(こうして)気候が変わる中ですと体調も崩しやすいので、ぜひ皆さまには体に気をつけて、元気に過ごしていただければと思います。フラワーパークはですね、皆さんぜひ楽しみにしてください。ということで、今日は少し早く終わりましたが、記者の皆さんには今日も最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。これにて今週の定例会見を終わりたいと思います。

 

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。