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令和6年度第5回定例記者会見要旨(5月9日)

更新日:2024年5月9日 印刷ページ表示

■日時    令和6年5月9日(木曜日)午後2時00分~2時35分
■会場    記者会見室
■出席者  県:知事、副知事ほか
      記者:記者クラブ所属記者等16人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和6年5月9日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料 (PDF:1.9MB)



会見項目

■知事冒頭発言

 1.はじめに

 2.在日フランス商工会議所「群馬デスク」設置

 3.群馬県のロケ誘致戦略

■質疑応答

■知事メッセージ

 



知事冒頭発言

1.はじめに

 それでは定例会見を始めたいと思います。先月の4月28日、詩画作家の名誉県民でもありますが、星野富弘さんがお亡くなりになりました。星野さんは皆さんご存じだと思いますが、不慮の事故によって手足の自由を失ったということで、苦境にあっても不断の努力を積み重ね、詩画という新分野を切り開いた方です。星野さんの作品は多くの人々に命の尊さを伝え、日本のみならず世界の人々にも深い感動と生きる勇気を与え続けています。亡くなられた星野さんが安らかな眠りにつかれますように、心からお祈りを申し上げたいと思います。後日、お別れの会が開催されると伺っておりますので、参列させていただきたいと考えています。

 さて、先月の会見で取り上げた春の選抜高校野球大会で、群馬県勢として初優勝した高崎健康福祉大学高崎高等学校硬式野球部への県民栄誉賞の贈呈について、一言言及させていただきたいと思います。

 先週2日の木曜日に、健大高崎高校のグラウンドで県民栄誉賞顕彰式を執り行いました。メディアの皆さんにも取材をしていただいたと思うのですが、チームに顕彰状と目録を贈呈させていただきました。また、野球部員だけではなく、アルプススタンドで大活躍した吹奏楽部、チアリーディング部、それから応援部の皆さんにも感謝状を贈らせていただきました。

 チアリーディング部、応援部、吹奏楽部とか、こういうところにも感謝状を贈るっていう発想は、やっぱり知事である私自身があのアルプススタンドで決勝戦を観たと、こういうことが非常に大きかったなというふうに思っています。本当にアルプススタンドの応援は見事で、チームに大きな力を与えたということを本当に実感いたしましたので、きっと応援団の皆さんにも喜んでいただけたんじゃないかと思っています。

 ご存じのとおり健大高崎は、先日行われた春季関東大会の群馬県予選でも優勝を果たしました。センバツを制した実力を遺憾なく発揮されています。今後の大会での活躍も大いに期待したいと思います。これからも群馬県の若い人たちが、様々な分野でますます活躍をし、未来に向かって大きく飛躍できるように知事として応援していきたいというふうに思います。

 それでは会見の中身です。スライドをご覧ください。主な項目ですけどすっきりしていまして2つです。1つは「在日フランス商工会議所の『群馬デスク』設置」。先ほどNETSUGENでセレモニーを行いましたので、今日来ていただいている記者の皆さんにも取材をしていただいたと思います。それと、「群馬県のロケ誘致戦略」について改めてお話をしたいと思います。

 

2.在日フランス商工会議所「群馬デスク」設置

 まず「在日フランス商工会議所『群馬デスク』の設置」についてです。群馬県では、基幹産業である製造業のみならず、デジタルクリエイティブといった新しい考え方を取り入れた群馬県ならではの新しい産業を創造していきたいと考えています。また、昨年G7デジタル技術大臣会合が群馬県内で開催されたことをきっかけに、セレモニーでも同様のご挨拶をしましたが、外資系からの投資を呼び込むためのトップセールスを結構精力的に行ってきました。こうした取り組みの追い風となる大変うれしいニュースですので、改めてご報告したいと思います。

 スライドをご覧ください。さっき撮ったばかりの写真ですけども、この度在日フランス商工会議所が、県庁32階の官民共創スペースNETSUGENに「群馬デスク」を設置するということを決定いたしました。在日フランス商工会議所が地方オフィスを設置するのは、セレモニーでも申し上げましたけれども、大阪、名古屋、福岡に次いで全国4番目です。ある意味、日本の大都市以外では群馬が初めてだと会頭からもお話がありました。

 在日フランス商工会議所は、日本に進出するフランス企業とか、フランスと繋がりのある日本企業などが所属しておりまして、これも会頭からお話がありましたが、在日商工会議所の中でも、今最大級の会員を抱えているところです。

 昨年11月に私もゲストスピーカーとして参加した「日仏ビジネスサミット」で、在日フランス商工会議所のジェローム・シュシャン会頭ですよね、日本語も大変堪能ですが、会頭の方から「群馬デスクの設置を考えたらどうか」という提案をいただきました。このことを受けて群馬県と商工会議所双方で設置に向けた検討を進めてまいりました。かなり早いペースで設置が決まって細かい詰めもしましたけれども、ようやく今日発表することができたということで、シュシャン会頭と私の間でですね、群馬デスクの設置に関するMOU・基本合意書というものを締結させていただきました。

 今後群馬県は、商工会議所職員をインターンシップ生として受け入れたいと思います。こういうやり方でデスクの円滑な立ち上げにも協力していきたいと思います。デスクが設置されれば、フランスへの進出に関心のある県内企業がいろいろ有益な情報が得られるし、また現地の企業との関係構築が非常にしやすくなると思いますので、いろいろなメリットがあると思っています。デスクの設置日などは未定ですけれども、決まり次第皆さんにお知らせをしたいと思います。

 群馬県とフランスは富岡製糸場の設立に関わるなど古くから繋がりがあります。現在でも、先ほどもセレモニーで申し上げましたが、日本ミシュランの本社、新宿からもう太田市に全部移ってきましたし、ダノンジャパンの工場、大企業ですよね。ダノンジャパンの社長にはこの間トップセールスをかけてきましたが、もうすでに群馬県内でもいろいろな経済的な交流が行われています。群馬県としては、今回の群馬デスクの設置は、これまで進めてきたトップセールスの1つの成果と捉えています。これを契機に群馬県とフランスとの交流を一層深め、双方の経済発展につなげていきたいと考えています。

 今日会頭の方から、いろいろ群馬デスクの機能についての話がある中で、特にフランスと群馬県の関わり合いの中で生糸貿易の話がありました。私の方からもちょっと言及したんですけれども、やっぱりフランスと日本って文化の共通点もいろいろあって、フランスは文化大国なんですけれど、とにかくアニメファン、漫画ファンの私がとてもうれしかったのは、鳥山明さんが亡くなられた時にですね、ドラゴンボールの大ファンだったマクロン大統領がX(旧ツイッター)で追悼のメッセージを発信していたということです。いろんな形で日本とフランスは連携ができるんじゃないかと思うし、特に群馬県は、ある意味すごく大きな繋がりがあるので、もう1回言いますがこれを機にですね、群馬県とフランスでウィンウィンの関係を作っていければと思っています。

 

3.群馬県のロケ誘致戦略

 続いて、「ロケ誘致戦略」についてもご報告をしたいと思います。群馬県では近未来構想の1つに「クリエイティブの発信源」というものを掲げています。この構想の実現には、映画やドラマなどの大型映像作品のロケを誘致するということも大事だと考えています。本日改めてロケ誘致のメリット、誘致のための群馬県の戦略、取り組みについてまとめて説明したいと思います。

 スライドをご覧ください。まずロケ誘致のメリットについてご説明したいと思います。メリットは大きく言って4つあると思っています。

 1つ目はロケ隊の滞在による経済効果です。ロケ隊が滞在することによって、ロケ地周辺の宿泊施設や飲食事業者をはじめ、撮影に関係する中小事業者への支出が増加します。これによって県内経済の活性化に繋がると考えています。

 2つ目はロケツーリズムによる観光客増加ですね。ロケツーリズムっていうのは、映画やドラマなどのロケ地を訪れ、その地域の風景、食事、人々に触れて地域のファンになってもらう旅行スタイルのことです。ロケを誘致することで、そのロケ地が地域の新たな観光資源となるところも、いろいろ前例があるので皆さんには説明する必要もないと思いますが、これが観光客の増加に実際に繋がってきたということがあります。

 3つ目は、クリエイターの育成やクリエイティブ企業の誘致の後押しになるってことですよね。群馬県はデジタルクリエイティブ人材を育成するために、ここでも何度も言及していますけども、「tsukurun」とか「TUMOセンター」の設置を進めています。この間TUMOセンターのことは日経新聞の3面か4面かなにかで結構取り上げられていましたけれども、ロケをきっかけにこうした取り組みに関心が集まって、多くの業界関係者に「群馬県はクリエイティブ人材の育成に適した地だ」と認識されることを狙っています。そしてこのことがクリエイターの集積、クリエイティブ企業の誘致に繋がると。過去の記者会見でも申し上げましたけれども、群馬県にエンタメのエコシステムみたいなものを作っていくということがものすごく大事だと思っています。

 4つ目は群馬県の知名度向上。群馬県内で制作された作品が映画館で全国上映されたり、Netflixなどで配信されると、日本全国そして世界中に群馬県の存在をアピールすることができます。随分古い話ですけども、群馬交響楽団が、まさに地方のオーケストラの草分けであって、本当に日本で最も古いオーケストラの1つだということを知らしめたのは「ここに泉あり」という映画でした。そんなこともあって、大きく言うとこの4つがロケ誘致の主なメリットだと考えています。そして群馬県では、ロケを誘致するための取り組みとして、今年度新たに「ロケ支援スペシャルチーム」を設置しました。これもメディアの皆さんに取材をしていただいたと思うんですけれども、このチームを設置するということと、「映像制作インセンティブ実証事業」というものを行います。それぞれについてご説明させてください。スライドをご覧ください。

 まず、「ロケ支援スペシャルチーム」です。これまでのトップセールスの中で、映像制作会社から、「とにかくロケ地との調整業務の負担が大きい」という意見を多くいただいておりました。この負担を軽減できれば、よりロケ誘致が進むのではないかというふうに考えて、先月24日に大型作品の制作をサポートするロケ支援スペシャルチームというものを設置いたしました。このチームのリーダーは知事である私が就任いたしました。県庁で施設や公園などを管理する部署を中心に部局横断の体制を整えております。加えて撮影時の道路使用許可などを担当する県警本部にも参加していただいています。これによって、これまで各部局ごとに対応してきたロケに伴う調整などをチームで対応することができて、映像制作会社の負担を軽減できると、こういう大きなメリットがあるというふうに思います。結構業界って情報が早いので、そもそも知事がトップになってこんなチーム立ち上げたところはありませんので、結構広がってるみたいなんですね。ぜひこのチームの活動を充実させていきたいというふうに思っています。いずれにせよ、「映画とかドラマを撮影するんだったら群馬県」だと、こう言われるように一丸となった、群馬県、県庁一丸となった手厚い支援を行っていきたいと思います。

 次のスライドをご覧ください。次に「映像制作インセンティブ実証事業」です。群馬県内での映画やドラマなどの大型作品の制作を支援するため、今年度「ぐんまフィルムコミッション映像作品制作等支援補助金」というものを創設いたしました。対象は、映像制作に係る経費のうち、群馬県内の法人や個人へ支払う経費です。例えば、関係者の宿泊費やロケ弁当などの食費、施設使用料、撮影用機材のレンタル費用などが対象となります。これ、国内最高額って書いてあるんですけども、なかなか手の届かないところ、かゆいところに手が届くような使い方をしてもらえるんじゃないかというふうに思います。これは先ほどのロケ誘致のメリットでもご説明しましたが、県内経済の活性化に繋がる経費が対象となります。そして先ほど言いましたけれども、補助金額は上限2,000万円ということで、これは国内最高額ってことになります。さらにGメッセ群馬の展示ホールをスタジオ利用した場合は補助金額が10%加算されて、上限が2,200万円ということになります。補助金の申請受付を今月2日から開始したところですね、トップセールスを行った大手映像制作会社を含めてすでに多くの相談が来ています。結構、感触はいい感じなんですよね。私としてはこのトップセールスの成果が早速ここにも表れているということで大変うれしく感じています。補助金の詳細についてはスライド記載のQRコードから県のホームページをご覧いただきたいと思います。私からは以上ですけれど、ここから皆さんのご質問を受けたいと思います。

 

質疑応答

●在日フランス商工会議所「群馬デスク」設置について

(記者)

 今日のNETSUGENの取材に行けなかったものですから、重複しているかもしれませんが、具体的に設置されるデスクの人員(について)はこれからということですけれども、タイムスケジュール的にはどんな形になりますでしょうか。

 

(知事)

 相川産経部長から少し説明します。

 

(産業経済部長)

 フランス商工会議所の群馬デスクの関係ですけれども、詳細のスケジュールを最終的に詰めさせていただいているところになります。先ほど知事からもお話がありましたが、詳細が決まりましたら、また発表させていただければと思っております。

 

(記者)

 こういった形で海外の商工会議所を招くというのは、当然初めてと受け取ってよろしいんですよね。

 

(産業経済部長)

 そうですね。海外の在日商工会議所に群馬デスクとして来ていただくのは、当然初めてのことになります。

 

(記者)

 群馬側からフランスへというような考え、構想など、そういったものはあるんでしょうか。

 

(産業経済部長)

 現時点ではございません。

 

(知事)

 さっき言ったように、いわゆる在日商工会議所の中では最も大きな商工会議所の1つなんですけれども、(国内)4カ所目なんです。こういうブランチを設けるのは、さっきの会見での会頭の発言にあったように、大阪、名古屋、福岡に次いで4つ目ということで、いわゆる大都市以外で初めてなので、とても大きいと思います。しかも、多分我々のやり方は、ほかと違って、NETSUGENというところにデスクを設けるというところもまたポイントがあるのかなと思います。

 

(記者)

 改めてですけどもフランスの(在日)商工会議所側が、あえて4番目の都市として、群馬、しかも県庁の32階を選んだというのはどういった理由になるんでしょうか。

 

(知事)

 相川部長(からの説明)がいいかもしれないけれど、2つしかないと思うんですよね。1つはトップである私の熱意ですよね。日仏ビジネスサミットまで行って、熱烈に群馬県のプレゼンをやってきましたから。そこで(ジェローム・シュシャン会頭と)会って、群馬県の魅力をPRしたら、会頭の方が例えばデスクを作るとか、いろんなことを議論したらどうだとその場で言ってくれて。もう1つは、群馬県のそもそもの魅力。もう1つ加えるならば、相川さんをはじめとする担当部局がものすごく頑張って交渉してくれたということで、こうやってかなり早く実現したということだと思います。

 

●群馬県のロケ誘致戦略について

(記者)

 それから映画(の撮影をはじめとするロケ誘致)の方で、4つのロケ誘致のメリットは非常によく分かりやすいんですけれども、実は、群馬県はこれまでもロケ地としてはいろんな映画の名作を生み出してきたという経緯があります。その辺をいわゆる総括された上で、限界点とか至らなかった点など、その辺が今回の政策になって出てきているだろうと思うんですけれども、振り返ってみて、これまでの取り組みで反省点あるいは課題等を改めて・・・

 

(知事)

 まず担当から、そのあと私がコメントします。

 

(戦略セールス局長)

 これまで群馬県として様々な映画やドラマ制作に関わってまいりました。その中で確かにいろんな形で問題点、反省点は、我々としても把握している部分があります。やはり、どうしても制作会社に、先ほども説明がありましたとおり、大きな負担がかかると。その結果、なかなかスタッフの方々にとっても、それが直接的な負担というような形に繋がっているということがこれまで現にございました。そういう意味で、我々としては少しでも行政として、可能な限りできるバックアップを今回はしっかりしていきたいと。先ほどの(知事から説明があった)スペシャルチーム、まさに全庁一丸となって、知事をトップとして、行政として制作会社の方々をしっかりサポートする、それによって手続きを少しでも円滑化し、また、様々な規制に関しても、取り組みや課題を共有して、それをどういうふうにクリアしていくべきか、こういったこともしっかりとこのスペシャルチームで検討していきたいというところが、これまでの課題、それを踏まえた今後の対応という状況です。

 

(知事)

 今、細かい説明があったんですけれど、もちろん今(記者さんが)おっしゃったように群馬県で撮られた映画はいろいろあるわけですよ。「ここに泉あり」とか、例えば吾妻でいくと「月とキャベツ」それから「眠る男」とかね。群馬県は、高崎市も前橋市もそうなんですけれども、フィルムコミッションがよく機能していて、フィルムコミッションの関係者の皆さんになかなか頑張っていただいているので、良い映画を結構誘致できているのですが、群馬県がものすごくロケ地として有名かというと、そうじゃないですよね。どちらかというと、例えば九州の方が(ロケ誘致が)熱かったりとか、群馬県にももちろんロケにきているんですけれど、茨城県にも栃木県にも(同じようにロケに)来ているわけです。でも、そうじゃなくて、(群馬県をロケ誘致の)拠点にしていきたいんですよ。ぐんまちゃんの(ブランド)戦略じゃないけれど、物事は磨き続けないと伸びないんですよ。だから、いろいろ地の利もあったり、フィルムコミッションの人たちが熱心で非常に優秀な方々がいるためにロケに来ているというだけじゃなくて、ちゃんと(群馬県として)戦略を立てて(行動していかなければならないと思います)、群馬県こそ「ロケの拠点」になって、群馬県こそ「クリエイティブの拠点」になるというために。(これまでは)県として戦略もなかったし、知事としてのトップセールスもなかったわけですよね。

 今回、今までと全く違うのは、知事のトップセールスです。東宝、東映、松竹と御三家のトップに全部会っていますから。他に(こんなトップセールスをしている自治体は)ないですよね。おそらく2回ずつぐらい会っていますので。それからさらにはNetflixのトップにも会ってきましたし、ハリウッドにも乗り込んで行って、スキャンラインという有名な関連会社を引っ張っていこうとしました。これは結構笑われましたけれども。だから、今までと違って、きちっと目標を立てて、本当の意味で群馬県を「ロケの聖地」にするというところがこれまでと全く違うということです。

 

●在日フランス商工会議所「群馬デスク」設置について

(記者)

 私もNETSUGENの会見に参加できなかったので伺いたいんですが、群馬デスクは具体的にはどういうことをやるんでしょうか。

 

(知事)

 相川産業経済部長どうぞ。

 

(産業経済部長)

 大きく2つあると伺っています。まず1つは群馬県内の企業と、商工会議所の会員企業、あるいは会員の投資家の方々、そういったところとの橋渡しというのがあると。それから、群馬県の企業さんにもこれから会員になっていただくようにやっていくんだと思うんですけれども、会員向けのイベントを開催していくと。そのイベントにあたっては、群馬県の産業構造も踏まえたイベントというのを企画いただくようにお願いしていくつもりでおります。

 

(記者)

 会員向けのイベントというのはお祭りみたいなものをやるという意味ではなくて、交流会とかそういう話なんですか。

 

(産業経済部長)

 もしかしたらそういったお祭り的なものもあるかもしれませんし、基本的にはカンファレンスとか、あるいはネットワーキングとか、そういったものになると考えております。

 

(知事)

 例えば、群馬県の東部には食品加工で、すごく大きな外資系の企業がありますよね。フランス(の企業)で言えば、例えばダノンとかミシュランとか。ダノンは大企業ですよね。例えば、こういうところがさらなる投資を考えていたとしたら、そういうものをしっかりと誘致するためにも、まさにこういうデスクがあれば、いろんな形で連携を取りやすくなりますよね。

 それからもう1つは今相川部長の方からも話があったんですけれど、日本の企業だって、フランスに進出したいところがあるかもしれないし、実際、自動車関連の部品を作っているところもフランスに工場を持っているところもありますよね。例えば、そういう会社は桐生とかにもあるわけだから、そういう意味で言うと、例えば群馬県でフランスに投資したい会社があれば、いろんな情報提供を、デスクを通じてしてもらえるし、あるいは群馬県に興味のある外資系の企業・・・やっぱり(トップセールスで)回ってみて、ダノンジャパンの社長に会ってきたし、結構外資系のトップになってくると、とにかく話が早いのと、意外と地方に興味を持っているんですよ。だからこういう人たちを引っ張っていくためにも商工会議所のデスクがあるというのは、非常に情報が入りやすいと思います。

 

●駐日韓国大使との面会日程の進捗について

(記者)

 毎回定例で聞いているんですが、駐日韓国大使との面会、対談の予定について伺います。

 

(知事)

 知事戦略部長から。

 

(知事戦略部長)

 引き続き調整をしている状況でございます。

 

●花粉症について

(記者)

 上毛新聞が先日、県内自治体の職員を対象に行った調査では回答者の78%が花粉症を発症したことがあると答えました。仕事や私生活の影響を尋ねると82%が「ある」と答えました。岸田文雄首相は「花粉症はわが国の社会問題」として、23年4月に官房長官をトップとする関係閣僚会議を設置。10年後にスギ人工林の約2割減少、30年後の花粉発生量半減を目指すということをおっしゃっています。知事として、花粉症の発症者が非常に多くて、様々な点で支障が出ている現状をどう受け止めているかと、県としてどういう対策をとっていくかについて伺えればと思います。

 

(知事)

 私が自民党の国会議員になったときに、たしか「ハクション議員連盟」というのができて、岸田総理も多分関わっているのかなと思うんですけれども、まさにおっしゃったとおり、花粉症で日本人全体の生産性はかなり低下していると思います。特に花粉症の時期は。群馬県も同様で、上毛新聞がアンケートしていただいたように、そういう問題があるんですけれど、今、花粉症対策のスペシャルチームみたいなものはまだないので、国のいろんな動きを見ながら、群馬県のレベルとして、できることがあるのかなということは検討を始めたくらいのところなので、ちょっと考えていきたいと思いますが、今の時点で、どんな具体的な対応をするかということは決まっていません。ただ、国の動きもよく見ながら、我々も問題意識を持っていきたいと。せっかくあのようなデータを(上毛新聞で)出していただいたので、問題意識を持っていきたいなと思っています。

 

●副知事人事について

(記者)

 宇留賀副知事の関係で、知事はだいぶ積極的に発信されていますが、現状での状況や感触と、たまたまだと思うんですけれど、(今日の会見に宇留賀副知事が)いらっしゃらないんですが、まだお辞めになってはないかと、確認なんですが。

 

(知事)

 宇留賀さんは現時点でも副知事です。今どうなっているかというのは、昨日、井下幹事長が改めて再任をされて、その中でも協議中だとおっしゃっているので、あまり細かい中身は言いませんけれども、ブログに書いてあるとおり、昨日、中間報告ということでわざわざ来ていただいて、いろんなヒアリングをやっているということだけお聞きしました。細かい会議の中身は言いませんけれども、いろいろと今協議をしていただいているということですからお返事を待ちたいと思います。自民党県議団は最大会派で、やはりまずは自民党県議団からしっかりと了解を取りたいということで、今、県議団といろいろと交渉させていただいて、その窓口を井下幹事長はじめ5人の皆さんがやっているんですよね。この方々にいろいろとご苦労をかけて申し訳ないと思っています。こんな面倒くさい知事と交渉しなきゃいけないというのも、とても大変だと思うので。いろんな考えの方もいるので。ただ昨日も井下さんと話をしていたんですけれど、(井下幹事長は)非常に誠実だし、真面目な方ですし、その点はすごく信頼していますので、しっかりと議論していただきたいなと。

 こういうことは、記者さんご存じのとおり、ほとんど外に出たことないと思うんですよね。でも、この副知事の人事はものすごく大事なことなので、ブログにも書いたんですけれども、過去の意見交換の中で執行部の1人の方が「県民にも理解を得なければいけない問題だ」ということなので、ブログに書くことにしました。大型連休にですね、圧倒的な熱量を持って(ブログを書きました)。結構忙しかったんですが、よく自分でも(ブログを)書いたなと。私の原稿はボツがないので、(ブログを)書いたんですけれども、やっぱり宇留賀さんに(副知事として)いてもらうことが群馬県と群馬県民のためになるという確信を持っているので、ぜひ県議団には前向きな対応をしていただきたいなと思っています。

 ブログを書いていて、執行部の皆さんとか、あるいは一人一人会いに行った議長経験者の皆さんのことも書いていたんですけれど、「あれ何で私のことは書かないんですか」とか言う人もいたから、全員書かざるを得ないじゃないですか。だから、頑張って33人分書いたんですけど、でもやっぱり書いてみて、自分で言うのもなんですけど、今朝の6時に起きて書いたブログでも言っているんですけれど、絶対にこういう知事はいないと思います。28年国会議員と知事をやってきて、今いる、特に自民党の県議団の人を最初の当選から全部知っているわけですよ。いろんな歴史があるんです、国会議員時代から付き合ってきたから。だからそれを(ブログで)書いてみて、途中から短くしないと1冊の本みたいになっちゃうので、すごく短くしながら思ったんですけれど、やっぱり一人一人の県議に自分ですごく思い入れがあるということは分かったし、県議とは真面目に本気で向き合ってきたということは確認できたし、私なりに全員書かなければいけないということなので、ポジティブなメッセージしか書きませんでした。

 記者さんが毎日新聞の群馬版で、顔が怖いと書かれた県議もいたと言うんですが、斉藤さんのことだと思うんだけど、斉藤さんと仲良しなんですよ、あれは悪口じゃないんです。前に、斉藤さんは選挙区で「顔が怖いのに優しい男」みたいなキャッチコピーにしていますから。だから絶対に怒っていないと思う。ただ、ちょっと厳しいことも(書いたことが)あったとしても、それぞれの人をよく知った上で書いたので、気分を害してる人はいないと思います。

 それからもう1つ言うと、群馬県議会は少しホームページを充実させたほうがいいですよね。例えば、当選回数(などの県議の詳細情報)を調べるために、ホームページとかチェックしても、(知りたい細かな)情報ないんです。(知事が)自分で書かせてもらったらいいんじゃないかと思って、群馬県議会の顔とかインタビューして。本当に情報がないから。もっとそれぞれの方々のパーソナリティとか経歴が発信されたらいいのかなと思います。

 あと細かいことは言いませんけれども、私も政治家なので、この宇留賀さんの人事を通すためには、あらゆる手段を使ってご理解を得られるように、全力を尽くしたいと思います。分かりませんけれども、必ず落としどころはあると思いますし、できる限り自分の古巣でもありますし、最大会派の自民党としっかりと決着をつけて、何とか宇留賀さんの副知事続投を了解してもらうようにしたいと思います。

 



知事メッセージ

 最後に、知事の方から皆さんにお話をさせていただきたいと思います。今、記者さんからご質問があったんですけれども、昨今私のブログにずっと副知事人事のことを書いています。実は、群馬県政はこういう人事みたいなことを含めて、ほとんどすべて、水面下の根回しでやってきたんですけれども、いろいろなきっかけもあって、これをオープンにすることにしました。これは本当にいいことだと思っているんですね。ぜひ、これを見ている方々、ブログを読んでいる方々もいると思うんですけれども、ぜひ読んでいただいて、この問題にも、県政にも関心を持っていただいて、宇賀副知事の続投を応援していただきたいと思っています。それが群馬県民と群馬県のためになると思っていますし、やはりどんな政策もそうですけれども、まずは一部の人たちの利益だけじゃなくて、県民全体の利益になるかどうかということを考えて行動するというのが、私のモットーですので、ぜひご興味を持っていただければと思います。

 ちなみに、アメブロのブログランキングがあって、400人から500人ぐらいの政治家が登録して、そんなものすごい(数がいる)わけじゃないんですけれども、大型連休からずっと1位です。大体視聴率1位の時が多いんですけれど、ずっと1位です。あまりにずっと県議のことばかり考えていて、おそらく一般の人たちは全然知らない人ばかりが出ているので、(一時)2位になったんですよね、もういい加減にしてくれみたいになって。今日見てみたらまた1位になっていましたので、やっぱり大勢の人が実は県政にも興味を持っていただいているんだなと思いましたので、最後までしっかり発信して、この件についても、県政の重要なことについても、しっかり知事としていろんなルートで、直接この記者会見もそうですけれども、県民の皆さんにお伝えをすると、こういう努力をしていきたいと思います。

 それから、最大会派の自民党とはこれからも連携をしていきたいと思いますし、井下さんが幹事長に再任されて、彼は大変真面目で誠実な方なので信頼していますし、何とかうまく妥協点を見つけて、しっかりこの2期目も大事な仕事がいっぱいあるので、1期目にやり残した仕事も最後までしっかり遂行できればと思っています。

 すっかり春めいてきたんですけれど、昨日の夜はすごく寒くて、温度差が激しいので、ぜひ皆さんには健康に気を付けて、元気にお過ごしください。ということで、今日は30分ちょっとで終わりました。記者の皆さんには最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。これで今週の定例会見を終わりたいと思います。

 

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。