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令和6年度第36回定例記者会見要旨(1月23日)

更新日:2025年1月23日 印刷ページ表示

■日時    令和7年1月23日(木曜日)14時01分~15時20分
■会場    記者会見室
■出席者  県:知事、副知事ほか
      記者:記者クラブ所属記者等14人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和7年1月23日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料 (PDF:2.53MB)

会見項目

■知事冒頭発言

 1.はじめに

 2.伊香保国スポ2025

 3.第73回関東東海花の展覧会

 4.ぐんまフラワーパーク リニューアル

 5.ポケモンユナイトパーティー2025

 6.ぐんまちゃん 吉本新喜劇出演

 7.群馬県民会館に関する県民アンケート

 8.県民栄誉賞特別賞顕彰式の開催

■質疑応答

■知事メッセージ

知事冒頭発言

1.はじめに

 それでは知事の定例会見を始めたいと思います。早速ですが、もう会見の中身に入りたいと思います。スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。今日はですね、「伊香保国スポ2025」や、「第73回関東東海花の展覧会」、「群馬県民会館県民アンケートの結果」、こういうことについて発表させていただきます。

 

2.伊香保国スポ2025

 まずはですね、伊香保国スポ2025です。まずCMどうぞ。

 

~CM動画再生~

 

 ご覧いただいた通り、いよいよ26日の日曜日から、第79回国民スポーツ大会冬季大会の幕開けとなるスケート競技会「伊香保国スポ2025」が開幕いたします。群馬県での国スポは、2015年の第70回冬季大会以来10年ぶりということになります。大会は29日までの4日間の日程で行います。会場は高崎健康福祉大学伊香保リンクになります。25都道府県から約300名の選手が集結し、国内最高レベルのスピードスケート競技が繰り広げられます。続いて今大会のポイントを説明したいと思います。次のスライドをご覧ください。まずは何と言っても群馬県選手団の活躍、ここに注目をしていただきたいと思います。オリンピックや国際大会に出場した経歴を持つ、土屋良輔選手、廣瀬勇太選手、小野寺日菜選手など、実力者が多数エントリーをしています。私としても群馬県勢の活躍を大いに期待をしています。また来場者にもスケートを自由に楽しんでいただけるよう、無料スケート体験会というものも開催する予定です。ご参加いただいた方々には先着で、かわいいでしょう、ぐんまちゃんの手袋をプレゼントさせていただきます。ぜひこの機会に多くの皆さんにスケートを体験していただきたいと思います。加えて、来場者には渋川市の名産品として、苺とかですね、ここに書いてありますが、温泉まんじゅうなどを無料で配布させていただきます。数に限りがありますが、皆様を精一杯おもてなししたいというふうに思います。大会のポイントについては以上です。大会の詳細、会場へのアクセスについては、いつものご案内ですが、スライド記載のこのQRコードから公式ホームページをご覧いただきたいと思います。今回の伊香保国スポは、スケートを見るだけでなく、自分でもすべってみる。この両方をですね、満喫していただける大会だと思います。入場料はもちろん無料ということです。県民の皆さんにおかれましてはぜひ現地にお越しいただき、このエキサイティングなレースを楽しみながら、群馬県の選手たちを応援していただきたいなと考えています。

 

3.第73回関東東海花の展覧会

 続いて、関東東海花の展覧会の開催についてご報告をしたいと思います。私も初めてここでお話をさせていただくので、フリップを使いたいと思います。この度、第73回関東東海花の展覧会を、群馬県が運営して開催することとなりました。関東東海花の展覧会は、関東東海1都11県と、関係6団体による国内最大級の花の展覧会になります。昭和26年に始まり、今回で73回目を迎えます。昨年は約2万人の来場者がありました。この展覧会は各都県が順番に運営しておりまして、今回群馬県が9年ぶりに運営を担当することとなりました。

 そこで展覧会の中身についてお話をさせてください。会期は、来週1月31日の金曜日から2月2日までということになります。会場は東京の池袋サンシャインシティ文化会館で、こちらも入場は無料です。このイベントの最大のポイントである特別展示についてご説明をしたいと思います。関東東海花の展覧会では、運営を担当した県に特別展示スペースというものが用意されます。今回群馬県では、特別展示をぐんまフラワーパークのリニューアルをPRする絶好の機会ととらえて、リニューアルコンセプトと同じ「エンジョイ 花とあそぶ」、これを展示のテーマにさせていただきました。特別展示では新たなフラワーパークに設置する大花壇をイメージした立体装飾などで、群馬の花をですね、来場者の方々に存分に楽しんでいただきたいと思っています。このほか会場では、バラ、シクラメンなど10部門、それから約1,800点もの花の品評会をはじめ、フラワーデザインコンテストとかですね、園芸体験教室なども開催される予定です。また、イベント最終日には品評会に出品された花の即売会も行います。イベントの詳細については、このスライド記載のQRコードの方からご覧になれます。公式ホームページをご覧ください。

 なお今回、秋篠宮皇嗣同妃両殿下並びに佳子内親王殿下のお成りが予定をされています。両殿下並びに内親王殿下に展覧会の様子をご覧いただけるということはですね、知事として大変うれしく思っております。謹んで感謝を申し上げたいと思います。群馬県としては、展覧会の成功に向けて、しっかりこれから準備を進めていく予定です。県民の皆さんにおかれましても、ちょっと東京での開催ではあるんですが、相当見応えのある内容ですので、ぜひですね、この会場となっている池袋サンシャインシティ文化会館まで足を運んでいただけると嬉しいです。

 

4.ぐんまフラワーパーク リニューアル

 続いて、ぐんまフラワーパークのリニューアルについてご報告をしたいと思います。先ほどの展覧会でもPRを行う、ぐんまフラワーパークについて、このたびリニューアル後の名称などが決定しましたのでご報告をしたいと思います。名称を言うのはここで初めてなので、これもフリップを作りました。はい。リニューアル後の名称は、「Gunma Flower Park+(ぐんまフラワーパークプラス)」とさせていただきます。県民の皆さんに慣れ親しんでいただいた、ぐんまフラワーパークの名称を残しつつ、リニューアルによって新たに五感で楽しめる要素が加わることから、この+(プラス)というものを追加させていただきました。また英語表記とすることで、洗練された印象を与えるほか、インバウンドにも配慮した形としました。加えて新たなロゴマークも作成いたしました。結構いいでしょう。左側の丸いマークありますよね。これフラワーパークを象徴する、バラ、アジサイ、クレマチスの3つの花と、群馬県の象徴である、鶴が飛び立つイメージをモチーフとしています。関東東海花の展覧会においても、新しく今回発表したこの名称、それからロゴを活用して、「Gunma Flower Park+(ぐんまフラワーパークプラス)」のPRをしっかりとやっていきたいと思っています。

 なお先日の会見でもお伝えしましたが、現在フラワーパークでは改修工事が進められていますが、能登半島地震やその後の豪雨災害からの復旧作業などの影響で、工事の遅れが生じております。このため、これまで関係者と工事の進捗とか花の生育状況を考慮しながら、オープン時期を検討して参りました。そしてこのたび、リニューアルオープンをですね、今年の秋とすることを決定いたしました。リニューアルオープン後は1年を通して楽しめる新たなフラワーパークに生まれ変わります。県民の皆さん、どうぞご期待ください。

 

5.ポケモンユナイトパーティー2025

 続いて、「ポケモンユナイトパーティー2025inぐんま」についてです。群馬県ではeスポーツを活用して、群馬県のブランド力の向上と地域経済の活性化に取り組んでいます。そしてこのたび、新たなeスポーツイベントを開催します。そのことについて今日ご報告をさせてください。スライドをどうぞ。2月23日の日曜日、オープンハウスアリーナ太田で、「ポケモンユナイトパーティー2025inぐんま」を開催することとなりました。このイベントは、群馬県が株式会社ポケモンと協力して開催する初めての取り組みということになります。冒頭申し上げたとおり、群馬県ではeスポーツを推進し、県内で「U-19 eスポーツ選手権」などの全国規模の大会を行っています。こうした取り組みが株式会社ポケモンにも評価され、このイベントの協力に結びついたと。これ結構、ポケモンとこういうふうに、何か協力開催できるってすごいことなんですよね。私としても、株式会社ポケモンという世界的なIPコンテンツを持つ企業と群馬県が連携して、協力してイベントを開催できるようになったと。このことに、大変感銘を受けておりますし、非常にうれしいなというふうに感じています。

 ポケモンユナイトパーティーはですね、ポケモンユナイトを楽しめるイベントです。ポケモンユナイトは、5対5のチームバトルでピカチュウなどのポケモンを操り対戦して、得点を争うというゲームになります。戦略性が高いゲームで、世界中に熱狂的なファンがおります。当日は群馬県ナンバーワンを決めるポケモンユナイトの大会を実施いたします。ほかにもポケモンユナイト体験コーナーとかですね、ピカチュウたちに会えるグリーティングとか、ポケモンユナイトグッズが当たる抽選会なども開催をさせていただくことになっています。大会参加料、入場料はともに無料です。なお、大会には事前のエントリーが必要となります。エントリー方法などのイベント詳細は、特設ページにて、随時情報を更新していきますので、ぜひご注目ください。このスライド記載のQRコードから確認できます。ポケモンユナイトをプレイしている方も、今までプレイしたことがないという方もですね、楽しめるイベントになっています。ぜひお友達、ご家族などと一緒にピカチュウたちに会いに来ていただきたいと思います。

 

6.ぐんまちゃん 吉本新喜劇出演

 続いて、今日はこういうイベントが多いですよね。「ぐんまちゃん吉本新喜劇出演」について報告をしたいと思います。スライドをご覧ください。この度ぐんまちゃんの新たなチャレンジとして、吉本新喜劇65周年記念ツアー群馬公演にですね、ゲスト出演することになりました。ぐんまちゃんの吉本新喜劇の出演は初めてとなります。吉本新喜劇65周年記念ツアーとは、発足65周年を記念し、吉本新喜劇が全国各地で公演を行うというものです。今年度、ぐんまちゃんの活動30周年を記念して、様々なことにチャレンジすべく、関西エリアでの可能性を探っていたところ、吉本興業株式会社とお話する機会がありました。そこで、ぐんまちゃんの吉本新喜劇出演を相談したところ、もうご快諾をいただいて、今回のゲスト出演が決定をしたということです。群馬公演の詳細についてです。公演日は、ここにあります2月16日の日曜日11時からと、15時30分からの1日2公演ということになります。会場は太田市民会館で、前売りチケットは1人、税込6,300円で絶賛発売中ということです。公演の詳細は、やはりこのスライド記載のQRコードでご確認ください。そして、公演に先立ち、先日ぐんまちゃんは京都の吉本祇園花月を訪問し、吉田裕座長にもですね、稽古をつけていただいたということを報告したいと思います。その様子は本日この後15時から群馬県公式YouTubeチャンネル「tsulunos」で公開されますので、これもですねぜひ皆さんに見ていただきたいなと思います。皆さんご存じのとおり、吉本新喜劇は関西を中心に非常に多くのファンがいます。群馬県としては今回の公演をきっかけに、関西でのぐんまちゃんの認知度もですね、向上させていきたいというふうに考えています。今後も引き続き、多くの皆さんにぐんまちゃんと群馬県の魅力を知っていただけるよう、様々な取り組みを進めてまいります。

 

7.群馬県民会館に関する県民アンケート

 続いて、群馬県民会館に関する県民アンケートについて報告をしたいと思います。昨年12月、群馬県民会館に対する県民の意見をしっかりと聞くため、県民アンケートを実施しました。その結果がまとまりましたので、ご報告をしたいと思います。スライドをご覧ください。まずアンケートの目的と概要です。このアンケートは昨年9月の県議会において、「多くの県民の意見をしっかり聞くこと」と、こういう請願が「一部趣旨採択」されたことを踏まえて、実施いたしました。結果については県民会館のあり方を検討する材料の1つとして、今後活用させていただく予定です。アンケートはWeb調査で実施をいたしました。調査項目は専門業者による助言を踏まえて、県民会館の認知度、利用状況、施設の必要性などとしました。回答数は当初1,000サンプルを目標にしていましたが、結果として、996サンプルということになりました。調査を依頼する際は、地域、年齢などに偏りが生じないように、群馬県の人口構成比に合わせて調査を行っております。時間の関係で、本日の会見では、アンケート結果の一部を抜粋してご説明したいと思います。詳細な結果については、群馬県公式ホームページで本日16時から公開しますので、メディアの皆さんそちらもご覧ください。それではアンケート結果の概要をご報告します。次のスライドをご覧ください。

 まずは「施設の認知度」です。回答者のうち約8割が県民会館を知っていると回答しました。

 続いて「県民会館の直近の利用」についてです。まず、利用時期にかかわらず県民会館を利用したことがあると回答した人は全体の約6割で、うち10年以内に利用したことがある方が3割でした。一方で、回答者のうち約4割がそもそも県民会館を利用したことがないというふうに回答しています。利用した人の中でも直近の利用が10年より前と回答した人が約3割ですので、約7割の方は直近10年間県民会館を利用していない。もう1回申し上げますが、約7割の人は直近10年間県民会館の利用をしていないということが分かりました。次のスライドをご覧ください。

 「施設の必要性」です。ここでは県民会館大ホールの利用者数の推移、改修、維持管理に要する費用など、県民会館の現状についての情報を伝える前後、これやっぱり一番フェアだと思うんですけど、その前後で回答にどのような変化が現れるかをですね、調査をさせていただきました。情報を伝える前の状態で、率直に回答いただいた結果が「情報なし」のグラフです。約5割の方が施設を必要、どちらかといえば必要というふうに回答しています。また約2割の方が必要ではない、どちらかといえば必要ではないと回答しました。加えて、約3割の方は関心がないと回答しています。続いて、情報をお伝えした後に回答いただいた「情報あり」のグラフについてです。県民会館を必要と考える方は「情報なし」の状態から約14ポイント低下をいたしました。一方で、必要ではないと考える方は約26ポイント増加しました。これらの結果から、県民会館の現状を知る前後で県民会館を必要ではないと考える方が増えるという、この傾向を分かっていただけると思います。次のスライドをご覧ください。

 こちらは先ほどご説明した「施設の必要性」についての結果を中毛、西毛、東毛、北毛、地域別にクロス集計したものです。まず「情報なし」の状態では、県民会館がある中毛地域では約6割の方が必要と回答しました。一方、北毛地域では半数が、関心がないと回答するなど、地域差が顕著に現れる結果となりました。続いて「情報あり」の状態では、すべての地域で必要ではないという割合が倍増する結果となりました。以上がアンケートの概要です。

 より詳細な結果については、今日、16時に公開する群馬県のホームページで資料をご確認いただければというふうに思っています。この会見でも何度も申し上げていますが、私としては県民会館を潰したいと思っているわけではありません。しかしながら改修に50億円以上の費用がかかること、いろんな他の条件から見て、本当にそれだけの費用を投じる価値があるのかは、知事として冷静に見極めなければいけないと考えています。群馬県としては、このアンケート結果も参考に、引き続き県議会や前橋市をはじめ、関係の皆様のご意見も踏まえ、県民会館のあり方について丁寧に検討を進めてまいりたいと思っております。

 

8.県民栄誉賞特別賞顕彰式の開催

 最後に、「県民栄誉賞特別賞顕彰式の開催」についてお知らせします。先週の記者会見で発表した前橋育英高等学校サッカー部への県民栄誉賞特別賞の贈呈について、顕彰式の日程が決まりましたのでお知らせいたします。スライドをご覧ください。顕彰式は2月11日火曜日、建国記念日ですよね。群馬会館において、前橋市と合同で開催いたします。県民に夢と希望、そしてエネルギーを与えてくれた前橋育英サッカー部の功績をたたえ、県民栄誉賞特別賞、また前橋市からも市民栄誉賞が贈呈されるということです。なお顕彰式は会場の都合で関係者の皆さんのみの参加とさせていただきます。顕彰式終了後には、選手の皆さんが参加して、前橋市が中心となって優勝パレードを実施すると伺っております。そちらは、県民の皆様もですね、参加可能ということなので、ぜひこのパレードの方で、選手の皆様へのお祝いの気持ちを表していただけたらいいなというふうに思います。私からは以上です。皆さんから何かご意見があればお聞きしたいと思います。

質疑応答

●県民会館の県民アンケートについて

(記者)

 ちょっと順不同になっちゃいますけど、県民会館、関心が高いと思われますので伺いたいと思います。今、今後の利活用というかどうするかについては、これから県議会、市の意見も聞きながら、また丁寧に検討していくというご発言がありましたけれども、これ具体的にいつを目処に、時期的には。

 

(知事)

 それはちょっとまだここでは申し上げないほうがいいかなと思ってるんですが、もう記者さんご存じのように、我々はこれまでもかなり丁寧に進めてきたつもりですが、ちゃんと県議会の方から請願も出ましたので、それを踏まえて今回のアンケートも実施をいたしました。ですから、いろいろ、さらに幅広い意見もお聞きしながら決めていくと。誰もが100%納得する答えというのは最初からありませんので、結局はいろんな情報を集めた上で、知事である私が責任を持って決断をすると。その決断については、すべて私が責任をとると、こういう構図だと思っています。現時点でいつまでということは、あえてここではまだ言わないほうがいいかなと思っています。

 

(記者)

 分かりました。あと受け止めなんですけども、先ほどの結果で情報が「なし」と「あり」でその受け止め方というかですね、意見が「必要」から「不要」が増えるとかですね、ありましたけど、この地域別には、東毛と西毛、特に西毛が「情報あり」の場合に「必要でない」がすごく増えてるように思うんですが、これはどういうふうに受け止めていらっしゃいますか。

 

(知事)

 細かい分析はこれから新井部長にお話をしてもらおうと思うんですけど、情報「あり」と「なし」っていうのは、やっぱりやったことに意味があると思っているんですよね。そもそも最初の署名のときにも、実は群馬県のある友人から電話がかかってきて、人間っていうのは、普通にパッと見て、何かあったら残すべきか残すべきじゃないかって言ったら、それは残した方がいいと思うに決まっているということなんですよ。何の情報もなくて、何のコストもなければ、あるものを廃止しようっていう人は少ないので、そういう意味で言うと、今回このやり方を取ったのは、非常に県民の気持ちをより正確に汲み取るためには良かったかなと私はそういうふうに捉えています。新井部長、地域別のことについて少し分析をお願いします。

 

(地域創生部長)

 今お話がありまして、地域別で西毛地域で「必要でない」が、より増えているというお話がありました。ただ、「情報なし」の場合、例えば西毛地域でいくと「必要でない」のが27%に対して、情報があった場合58%なので、倍増プラスアルファぐらいで、これは中毛地域においても20%が「必要でない」というのが、「情報あり」の場合は45%になっているので、率的に極端な形ではないと思います。よろしいでしょうか。

 

●ぐんまフラワーパークのリニューアルについて

(記者)

 ありがとうございます。それとすいません、ちょっとフラワーパークの話を伺ってもよろしいでしょうか。フラワーパークが秋にリニューアルオープンということで、今日その時期と、名前について発表されたという理解をしておりますが、この遅れた分でですね、追加に費用ですとか、そういった県が負担しなければならないものが増えていたりするんでしょうか。

 

(知事)

 はい。それでは、農政部長の方から。

 

(農政部長)

 フラワーパークですね、(オープンの時期が)秋ということで若干ですね、今年度もそうなんですけども、今年度管理をしていた指定管理料っていうのがあるんですけども、その部分がですね、半年程度延びるということで、負担が増えるというところでございますが、圧縮をしてますので、トータルで今年度、逆に言うと使わなかった部分もありますので、実際の負担の増という意味では5,000万円弱ぐらい増えるような見込みで今準備をしております。

 

●ポケモンユナイトパーティー2025について

(記者)

 分かりました。ありがとうございます。次、ポケモンユナイトパーティーでちょっと伺ってもよろしいでしょうか。これ、今回太田市でっていうことなんですが、今後定期イベントとして実施していくっていうようなお考えはあるのでしょうか。

 

(知事)

 戦略セールス局長の方から。

 

(戦略セールス局長)

 基本的に、今回のこのポケモンユナイトの大会については、いわゆる単発で実施をするものです。定期的にという予定は今のところはございません。

 

(記者)

 県の希望としては、定期化していきたいと。

 

(戦略セールス局長)

 それはもちろん株式会社ポケモンサイドの方で、今回初めてこのポケモンユナイトの大会を地方と組んでやるという新しい試みになりますので、これを1つ足がかりとして、場合によれば、大変好評であれば、また、引き続き2回3回というふうに続いていく可能性もあるかなというふうに思っております。ぜひ我々としてはそれを望んではいるんですけども、株式会社ポケモンサイドとよくそこはまた協議をしていきたいと思います。

 

●県民栄誉賞特別賞顕彰式について

(記者)

 ありがとうございます。最後に、前橋育英への顕彰式の件で、ちょっと確認なんですけども、細かい話ですが、県と市でこういったものを合同でやられるっていうのは今までで例はあるんでしょうか。

 

(知事)

 総務部長からまず、そのあとコメントしたいと思います。

 

(総務部長)

 今回、合同でやるということなんですけども、私が承知している限りはないんですけど、前回も別々にやっておりますので、初めてではないかというふうに県民栄誉賞と市民(栄誉賞の顕彰式を)一緒にやるのは初めてだと考えています。

 

(知事)

 今回こういう形になったんですけど、前橋市の方の要望もあって、それも踏まえて一緒にやると。でもこれは正しい判断かなと。2度やるっていうのも大変だし、選手の方々にもあまり負担にならないし、一緒にやるっていうのは、決してなんていうか、なかなかいい方法かなというふうに思ってますので、いろいろ前橋市とその運営の仕方も相談しながら、力を合わせて一緒にやろうということになりました。

 

●ポケモンユナイトパーティ2025について

(記者)

 ポケモンユナイトの関係なんですけれども、これは一太のふらっとCafeで(出演者の)子どもからポケモンのイベントを県内でやってはどうかというふうな提案があったと思うのですが、それに関連しているのでしょうか。

 

(知事)

 どうぞ、知事戦略部長がどうしても一言言いたいって感じなんで。

 

(知事戦略部長)

 多分一太のふらっとCafeで小学生の男の子から出た提案かと思うんですけれども、そことの直接の関連はございません。ただ当然、小学生の男の子から知事あてにポケモンの提案をいただきましたので、その旨は戦略セールス局へと繋いでおりますし、知事戦略部と(戦略セールス局で)よく連携をとりながら進めておりますが、今回のイベントに関しては直接の関連はございません。

 

(知事)

 直接の関連はないですけれども、この一太のふらっとCafeで小学生が言った話は、実は非常に影響を与えていて、やっぱりそのぐんまちゃんのプレステージをこれから高めていくためには、いろんな人気キャラクターとのコラボというのはあり得ると思うんですよね。やっぱりまず、ポケモンユナイトと一緒にできるということ自体がすごいことで、それだけぐんまちゃんの商品価値が上がってきたっていうことだと思うんですね。だから今回の、さっき戦略セールス局長が言ったように、イベントがすごくうまくいって、向こう側からも、さらに協力してもいいみたいな流れになると、連携してもいい流れみたいになったら嬉しいなと思っています。直接、この(小学生の)話で事業が組まれたということはないですが、間接的にはいい影響を与えてくれたかなと思っています。

 

(記者)

 加えて、このパーティーは都道府県でやることは他にもあるのでしょうか。

 

(戦略セールス局長)

 このポケモンユナイトパーティーは、まさに今回初めて、群馬県が初めて実施をするということですので、他の都道府県で過去にやった事例はありません。

 

●参議院議員選挙について

(記者)

 7月の参院選の関係なんですけれども、自民党は現職の清水さんを公認しておいて、立憲民主党は社会活動家の河村さんの擁立を発表しました。参政党も青木さんを擁立するとしています。自民党都連の政治資金記載問題など、自民党への逆風が収まる気配のない中で、参院選への知事のお考えを伺えればと思います。

 

(知事)

 まず、今回、タイガーマスク運動で知られる河村さんが、最大野党である立憲民主党の候補者として、こういう形で選挙の半年以上前に名乗りを上げる形になったというのは、私は全体としてはいいことだというふうに思っています。国会議員時代からずっと言ってきたことなので、よく記者さんもご存じだと思うんですけれども、私はすべての小選挙区に最大野党は候補者を擁立するべきだというふうに思っているんですね。参議院もすべての地方区に野党統一候補とか何とか言う前に、最大の野党はちゃんとしっかりした候補者を立てるべきであると。やっぱりね、政治に一番大事なのは緊張感であって、そうやってみんなが競い合うことによって、政治に緊張感が生まれるし、国会議員というか、議員の質も上がっていくというふうに思うので。これはこれで、野党からもそういうかなり本格的な候補者が出てきたということはですね、私はいいことじゃないかなというふうに思っております。もう1回言いますが、次の参議院選挙はあらゆる政党あらゆる地方区で、すべての地方区でしっかり与党と野党が、きちっと政策を戦わせるような、そういう流れになったらいいんじゃないかなと思っています。選挙の分析をやるとまたお叱りをいただくので、気を付けなきゃいけないんですけども、以前から言っているように、政治とお金の問題は全然片づいていないので、このまま参議院選挙に突っ込むようなことがあると、やはり私がずっと在籍をしていた古巣の自民党はかなり苦戦することになるんじゃないかというふうに思っています。ここでも以前記者さんに政局の話を聞かれたことがあるので、その時に申し上げたかどうか分かりませんが、参議院議員というのはですね、一般的に言って、衆議院議員よりも、選挙基盤が弱いんですよ。全県1区とそれから小選挙区というのは、そもそも有権者の数も違うし、基本的に衆議院の自民党の長い歴史を見ると、衆議院の一応選対、後援会っていうものが最も強い組織だっていうふうに言われてきたわけですよね。そういう意味でいうと、参議院の地方区には、これも誤解を恐れずにっていうか、どうせまたいろいろ叱られると思いますが、申し上げますけど、本当に選挙の強い人っていうのは一握りしかいないと思います。これもブログにも書いて怒られているからもう言ってもいいと思うんですけど、参議院議員時代に、新人の議員の人たちに選挙の戦略を授けてくれとか言って、何度かちょっと話をしたことがあるんですけれども、自分が今まで参議院議員を24年間やってきて、本当に選挙が強い参議院議員は3人しかいないと。山本一太と林芳正と世耕弘成だけであると。なぜならこの3人だけが、参議院選挙が行われた直近の衆議院選挙で、全県1区ですからねみんな、全部その得票率、得票数、小選挙区ごとに出したところ、すべての小選挙区で衆議院で当選した候補者の投票率と得票率を上回ったことがあるんですね。この3人だけなんで。そういうことを考えてみると、今のこの政治とお金の流れがこういう状況のままで突っ込むとですね、相当やっぱり自民党は苦戦するんじゃないかと。私はこれもまたお叱りを覚悟で言うと、ずっと参議院議員として戦ってきた経験から言うと、ダブル選挙の可能性が強いんじゃないかと。それはやっぱりね、通常は、選挙基盤、後援会組織も衆議院ほど緻密につくれない参議院議員にとって、同日選挙っていうのは一種の神風なんですよね。衆議院の選挙活動に乗っていけるってことからすると、これは石破さんがお決めになることなんで、私が言うことじゃないんですけれども、私は政治家の政局感として言うと、ダブル選挙になる可能性が十分にあるんじゃないかなというふうに見ています。ちょっと知事としては言い過ぎたんですが、一人の政治家としての分析を聞かれればそういうことかなというふうに思っています。

 

(記者)

 知事としての参院選に向けての態度、群馬選挙区においては当然ながら古巣の自民党を応援する、清水さんを応援するという形になるんでしょうか。

 

(知事)

 まだ清水さんから直接そういう話がないんですけども、例えば、これから選対なんかを作ったときに、顧問になってくれとか相談役になってくれみたいな話が来れば、それは断らないようにしたいというふうに思っています。

 

●東京都議選挙について

(記者)

 加えて、参院選の前哨戦として都議選もあると思います。都議選をめぐっては知事も注目されている石丸さんが新党を立ち上げたりしました。これについてもご所感いただければと思います。

 

(知事)

 東京都議選の結果っていうのは、日本全体の政局に影響があるし、当然群馬県の選挙にも影響があるし、県政にも影響があるという観点から少しお話をさせていただくとですね。まずこの間、石丸さんが新党立ち上げの記者会見か何かをやられたと。それを最初から最後まで拝見しました。印象として言うとですね、結構しびれましたよね。なんでかっていうと、これは石丸さんなのか、世代なのか分からないけど、私がいつも言っている、やっぱり私よりも若い世代の人たちっていうのは、我々がちょっとこう考えも及ばないような思い切った発想とか、やっぱりきらめきみたいなものをどんどん見せてもらいたいって言ったんですけど。やっぱり石丸さんの記者会見は結構私の想像を超えたものだったっていうか。

 自分の、これ古いっていうか、長年の政治家としての認識から言うとですね、新党を作る目的は、普通は共通の政策を実現するためじゃないですか。ところが石丸さんが今度立ち上げる会派なのか政党というのか分からないけど、この再生の道っていうのは、何か特別、特定の政策を実現することが目的じゃないですよね。何か具体的な政策を実現することが目的じゃない新党っていうのは初めてのコンセプトなんで、結構そこはしびれました。で、あのね、目的は2つ。1つは、つまり今のこの政治に緊張感を与えるってことだと思うんですよね。今の何かこう、既得権益の中で、結構安定化したぬるま湯みたいになっている政治状況を揺さぶって、政治に、ある意味で言うと、緊張感をもたらすっていうことが1つの目的。もう1つは、例えば能力があって志のある人が、やっぱり今の選挙の常識の中で、必要なお金とか、看板とか、後援会組織みたいなものを使わなくても、やっぱりその能力と志がある人がちゃんと政治家になれるような、おそらく仕組みを作ろうと思っているわけじゃないですか。この2つがやっぱり石丸さんのこの新しい政党の目的だっていうことについては、結構胸に刺さるものがありました。なぜかっていうと、私がずっと国会議員として言い続けてきた、やっぱり政治には緊張感が必要だと。やっぱりね、無投票の選挙区とか駄目だと思うんですよね。小選挙区なんて特に。あるいはもう最初から勝負の分かっている選挙とか駄目なんだと思うんですよね。そういう意味で言うと、そこの発想は結構似てるところがあるなと。ここまでの発想は、こういう形で政党を立ち上げるって発想はなかったけど、そこは意外と共通の感覚があるんですね。

 それから、能力のある人が、志のある人がちゃんと政治家を目指せる世の中にするっていうのも、私自身は2世議員で、父親から、ある意味地盤を引き継いでなったわけで、もちろん父親の時代より全然選挙強いので、財産は食いつぶさず広げたとは思ってるんだけど。だけどやっぱりね、石丸さんの言うことは大事だと思うんですよ。政治屋を一掃するっていう、みんなそれぞれ、私の周りにいる国会議員も含めて、政治家はみんな志の高い人ばっかりだけど、彼の言う政治屋っていうのは、いわゆる今の既存のシステムの中で、結構楽して、なんかなおかつ選挙に当選することが目的であるかのような形で、当選を重ねている。そういう緊張感のない、本当に政策を作る能力のないような輩のことを言ってるんだと思うんですね。こういう人を一掃して、本当に志のある人が、ある意味政治家になれるようにしようっていうところで言うと、これも実は結構私のなんか心に響くものがありました。

 それは記者さんご存じだと思うんですけども、今回浅尾慶一郎さんという国会議員が、すでに民主党時代に衆議院議員だったんですけど、参議院議員として自民党に戻っているんですよね。浅尾さんが衆議院議員だった頃から結構仲良くて、一緒に文藝春秋とか、あるいは中央公論にも論文書いたんですよね。でもね私、浅尾さんと付き合っていて思ったんだけど、保守なんですよ。実は安全保障も含めてものすごく私と意見が近かったと。彼は政治家になろうと志を立てたけど、自民党の候補者として立候補する余地はなかったんですよ。そのときはもっと二世候補とか三世候補が多くて、もうどの選挙区からも出られなかったんだけど浅尾慶一郎みたいな人がね最大野党の衆議院議員として登場して、政治で活躍をしてるというのを見て、当時はですよ、その後、随分意見も変わったけど、この民主党っていうのは存在価値あるんじゃないかと。つまり、かなり考え方が近い志がある浅尾慶一郎さんみたいな、本当に能力があっても、選挙で勝って政治家になるなかなかルートがない人に、ある意味民主党は選択肢を与えているから。だからそういう意味で言うとね、当時はですよ、この民主党にはやっぱり存在価値あるんじゃないかなと思ったときがあるぐらいで。そういう意味で言うとですね、石丸さんの言う、ちゃんと志とか能力のある人がチャレンジできる仕組みを作るっていうのも、結構胸に刺さったところがあって。こういうのってね、今都議会議員選挙になってるんだけど、全国に広がればいいんじゃないかと。それこそ群馬県にも広がってくればいいんじゃないかと。いろんな人がですね、チャレンジしたらいいと思うんですよ。例えば今、地方議員のなり手なんてないんだから。みんなばかばかしいとか言って。だけど本当は、例えばお金がなくても、いちいち何か今のような既存の後援会組織作んなくても、当選できるんだったら、志のある人っていうのは結構いっぱいいるんじゃないかと思ってこの動きに注目してます。

 これ最後にしますが、何か唯一の公約が基本的に都議会議員に当選したら2期までって言ってるでしょ。これも実は結構心に響いた面があって。ご存じの通り、今年の7月に、2年後の3期目の選挙に出るかどうか決めるっていう話をここでしているわけですよね。私を悩ませている理由の1つは、他の人のことはいいんですよ、清水市長は多選でもスーパーエイジャーだから十分仕事をしていただけるんで。私の場合で言うと、どのぐらいやるのがいいのかと。やっぱりね、アメリカの大統領も2期でしょう。それからやっぱりアメリカの知事もほとんど州法で2期8年なんです。そういう意味でいうと、長くやるっていうことが本当に意味があるのかっていうところと、いややっぱりある程度やらないとできないっていうとこで、狭間でちょっと悩んでいるところがあるので、この石丸さんが出してきた、2期でやめるっていうのは、結構しびれましたね。これはこれでいろんな賛否両論あったりして、石丸さんに対しても、周りでも結構毀誉褒貶っていうか、好きな人もそうじゃない人もいると思うんですが、やっぱり新世代ならではの考え方みたいに、私のやっぱり考えが及ばないような発信をするっていうのは、やっぱりちょっと頼もしいし、ワクワクしましたよね。だから、彼は彼で、しっかり政治を変えるために、これからもいろんな発信をしていっていただきたいなというふうに感じました。またちょっと余分なこと言っちゃいましたが、はい。

 

●太田市長選挙について

(記者)

 今ちょっと清水市長の話が出たので、清水市長が正式に出馬表明されて、今日は穂積さんも出馬に向けての会見を開いています。県議のあべさんについても弊紙の取材では出馬に意欲を見せて検討しているとおっしゃっています。改めて清水さん・・・

 

(知事)

 これはもう前から予告しているとおり、清水市長が正式に再選を目指して出馬をするっていうときは全力で応援すると。その言葉のとおり、清水市長の正式表明を受けてですね、知事としてというか、1人の政治家として、清水市長を全力で応援をさせていただきたいというふうに思います。もう理由は申し上げませんけども、1つは、確かに年齢っていうのは大きな要素の1つであるんだけど、中には齢を重ねても、脳の働きが落ちないスーパーエイジャーっていうのがいて、清水さんは数少ない、そういう生物であり、なおかつ、これだけ長い間やっておきながらも、新しい太田をさらに進化させるビジョンがあるということから言うと、もう1期やってもらう意味があるというふうに思います。

 もう1つは、それと離れてですね、これだけ長い間山本一太の後援会長として、苦しいときも支えていただいたと。市長ってね、そんな簡単に国会議員の後援会長とか引き受けないですよ。だって結構オール与党になっているところも多いんだから。でもその中でも、口は結構辛辣なんだけど、やっぱりずっと国会議員で私の後援会長だけを務めていただいたっていうことがすごく嬉しいし、やっぱりその苦しいときに助けていただいた恩義もありますから。当然、そのご恩をお返しするためにも、全力で応援をさせていただきます。必ず当選してほしいと思います。

 同時に、もう1つ言うと、穂積県議とかあべ県議とか、次の世代の方々がですね、この清水市長に挑戦するために手を挙げたと。これはやっぱり非常に立派なことだと思うし、政治家としての気概とか胆力もある方々だと思うので、それはそれでぜひ頑張っていただきたいなというふうに思っています。ですから、清水市長の応援をしますけど、この2人の批判をするような個人的な批判をするようなつもりは全くありません。もうお2人とも出ると思うんですけど、途中でやめるようなことだけは絶対やめてほしいなというふうに思います。

 

●トランプ氏のアメリカ大統領就任について

(記者)

 今話に出た太田にも関わることですが、トランプ大統領も就任しました。就任初日からパリ協定とかWHOを離脱する大統領令に署名したり、関税の強化を表明するなどしています。本県の主力産業への、輸送用機器で米国へのかなり輸出がありますので、かなり影響が懸念されます。知事のお考えを伺えればと思います。

 

(知事)

 いつもここで言っているように世界情勢も群馬県に影響があるということで、特にアメリカの動向っていうのは日本経済にも、ひいては群馬県の経済にも影響を与えるってことで、ずっと真剣にフォローしてきたので、その観点からちょっとお話をさせていただくと、私は、ここでも申し上げたとおり、アメリカのリベラルっていうものにものすごく幻滅してるので、特にそのリベラルのメディアを信じてずっと洗脳とは言わないけど、影響を受けてきたっていうところもあるので、そのバックラッシュっていうかですね、裏切られた反動っていうのもあるんですが、私は今トランプ大統領の方がいいなと思っていて。トランプ大統領が就任した方が、アメリカのためになるし、いろいろ言われてますけども、全体、国際情勢を見れば世界のためにもなると思っているんですね。

 ただ、記者さんから今その話が出てですね、ちょっと改めて申し上げたいのは、やっぱりアメリカの大統領ってすごいと。アメリカの大統領選挙ってすごいダイナミックだなと。大統領が変わるだけで、本当に国の根幹に関わるような方針が、ガラッと変わると。これは改めてですね、すごく痛感しました。ちょうどアメリカのジョージタウン大学の大学院に留学していたころ、まだ大学院に入るちょっと前ぐらいだったかもしれませんが、1980年にアメリカのワシントンDCにいたんですが、レーガン大統領がですね、カーター大統領に打ち勝って大統領になったんですよね。その次の日に、ワシントンのその住んでいたところから出て雪景色だったんだけど、サクサクサクとか言いながら、なんか雪の道を踏みしめて歩いてたんだけど、やっぱり世の中が違って見えたんですよね。これから、今まで自分がずっと勉強してきたこととか、アメリカの政策だから当たり前だと思っていたものが、かなり大きく変わるのかなと思ったんですね。その時と同じ感覚を持って。実際、もうあちこちで報道されてますけども、最初から大統領令を出しまくってて、もうすごいですよね。「ドリル、ベイビー、ドリル」とかね。何か掘って掘って掘りまくれとか、地球温暖化対策なんかなんだみたいな、グリーンイノベーションは今日で終わりましたとかね。あともう予想どおり、WHOからも脱退、パリ協定からも脱退、なおかつ、今日からアメリカには男性と女性の2つの性別しかないとか、あるいはもういわゆるボーダーステイツで移民の問題を抱えているところには軍隊を送って、これまでにない大量の移民送還をやるとかですね。いやもうすごいなと思って。あと政治家としてもう感服っていうか脱帽なのは、ちょっと前の日も3つぐらいのいろんな夜の行事に出ていながら、オーバルオフィスで大統領令に署名して何か読み上げさせている中で、記者とのレクを1時間ぐらいやっている。有り得ないなと。なんかトランプ嫌いのテレビ局の記者が、結構びっくりしてて、トランプがみんなこういうこと大統領歴代でやんなかったのって言って、こういうのあったのって言ったら、いやいやありませんって、あるわけないじゃないですか。1時間以上にわたって、ずーっと署名しながら、読み上げさせて、しかも何か質問も受けて、結構的確な答えを外交でも内政でも投げてるっていうか、答えてるみたいなのを見て、やっぱりねすごい政治家っていうか、もうちょっと及びもつかないような領域にある人なんだなと思います。ここでもう細かいことは言いません。私別に政府の官僚でも閣僚でもないので。ただ、すごく乱暴に見えるグリーンランドのこととか、パナマ運河のこととか、ほとんど実現不可能な、カナダはアメリカの州になればいいみたいな発言の背景には、ちゃんとなんていうか、トランプなりの戦略があると。やっぱりある政府の高官が私に言っていましたが、何をするか分からないっていうイメージを発信することの外交交渉上の効果っていうのを最もよく分かっていると。これやっぱり第1次トランプ政権のときからそうなんだけど、そういうところもですね、見せつけられたっていうかですね。ここから、日本政府もいろんな対応を迫られると思うんですが、石破総理には、群馬県の片隅からちょっと申し上げるしか、しょうがないんですけど、できるだけ早くトランプ大統領に会っていただいて、ちゃんとした人脈を作っていただいて、日本の国益のために頑張っていただきたいなと感じています。

 

(記者)

 今のちょっとトランプの関連なんですが、県内への影響というお話、先ほど関税というお話もありましたが、その点、米国の施策で特に関心を持ってらっしゃるところは何かございますか。

 

(知事)

 群馬県の主要産業って製造業でしょう。つまり、スバルの、ここにマザー工場があって、スバルが群馬県最大の企業でしょう。やっぱりね自動車関連産業の裾野が広いでしょう。やっぱりトランプ大統領になることによって、日本の自動車産業がどういう影響を受けるかというのは、ものすごく注視しなきゃいけないと思うんですよね。それも特に経済の面、だから関税をかける。じゃあ、メキシコに関税かけて関係ないかっていうと、これは経産省出身の宇留賀さんの方がずっと詳しいけど、だってメキシコで(自動車を)生産しているわけでしょ。TAXフリーで行くから。これ、もしメキシコへの関税が上がったら、絶対日本の自動車メーカーは影響を受ける。自動車メーカーが影響を受けるということは、群馬県の経済に直撃しますから。それをまず、ちょっと見てなきゃいけないと。

 もう1つは、昨日、群馬県医師会の新年会があったんで申し上げたんですけど、トランプ大統領がWHOを脱退しましたよね。ということは、パンデミックって必ずまた来ると思うんですよ。そのときの、アメリカのパンデミックに対する対応。アメリカの影響力が余りにも大きいですから。やっぱり世界のパンデミックに対する対応っていうのは変わってくると思うんですよね。これは実は群馬県にものすごく影響があるから、昨日は群馬県の医師会、医療関係者の方々がいたので、どういう状況になっても力を合わせて、次のパンデミックがある時は、どうやったら県民を新たなパンデミックから救えるかということをよく考えて力を合わせていきましょうって言ったので。実は今言ったコロナ対策みたいなものにも、結構大きな影響が出てくるんじゃないかなと思うので、今ぱっと思い浮かぶだけでも、その2点を本当に注視していかないといけないと思います。

 

●県民栄誉賞特別賞顕彰式について

(記者)

 前橋育英高等学校の県民栄誉賞特別賞の顕彰式なんですが、これは前橋市のお話ということではあるんですけれども、顕彰式後のパレードの開始時間とか、あるいは概要というのを差し支えない範囲で教えていただければ。

 

(知事)

 総務部長どうぞ。一応前橋市も会見をやると思うので、そこもちょっと配慮して今日は少し言葉を選びました。

 

(総務部長)

 顕彰式の後なんですけども、その詳細につきましては、この後前橋市の方から発表される予定です。顕彰式自体は11時からですので、(パレードは)午後からになると思います。あと先ほどちょっとご質問のありました、県と市が一緒に合同でやったことがあるかどうかという話は(後ほど)確認しますけども、顕彰式を一緒にやったことはございません。

 

●県民会館の県民アンケートについて

(記者)

 県民会館についてなんですけれども、一部趣旨採択をされた請願の中では、専門家からの意見聴取をしてくださいというお話もあったかと思います。その点についてはどのような進捗状況でしょうか。

 

(知事)

 新井地域創生部長から答えてもらいます。

 

(地域創生部長)

 専門家ということで、一応いくつか想定はしているんですけれども、今まだ調整中ですので、しかるべき方から、しかるべき場で意見を伺うと、考えているところでございます。

 

(記者)

 それは例えば、県からその文化事業・文化関係であるとか、あるいは建築の専門家とか、そういった方から、県として有識者会議のような形を想定しているのか、あるいは個別にヒアリングをされるような形をですね・・・

 

(地域創生部長)

 文化関係の組織の方々にお伺いすると、そういう考えでおります。

 

(記者)

 時期とかは未定っていうことですね。

 

(地域創生部長)

 できるだけ早くと思っております。まだ調整中で発表できる段階ではないので、本当に近いうちにはお話できるのではないかと思っているところでございます。

 

●県立公園の朝鮮人追悼碑撤去について

(記者)

 案件外のお尋ねで恐縮なんですけれども、高崎市の県立公園、群馬の森にあった、朝鮮人追悼碑の県の代執行による撤去から近く1年になりますが、その撤去後も追悼碑があった事実を残そうという市民有志による活動というのも行われていますが、現時点で改めて当時の撤去の判断について振り返っての知事のご見解を教えてください。

 

(知事)

 この問題については、何度もこの記者会見でいろんなメディアの方からご質問があって、そのたびにできるだけ丁寧に真摯に答えてきたつもりです。もう一言で言うと、自分の判断は間違っていないというふうに思っています。もうそれに尽きると思います。そのことについて、いろんな方が運動しているとかしないとか、それは私がコントロールできることでもないんで、それについては特に申し上げませんが、知事として判断は間違っていなかったというふうに思っています。

 

●県民会館の県民アンケートについて

(記者)

 県民会館で2つお尋ねできたらと思います。アンケート等で、施設の必要性を問う質問で、シンプルな質問と情報を提示して聞くっていうのは非常に理解できます。ただ一方で、一部県議や統計の専門家からは、この情報の内容についてなんですけれども、利用率の低下、あるいは大規模改修には最低50億以上かかる、改修後も毎年1億円の維持管理費がかかるなど、どちらかというとネガティブな情報だけを限定されて、誘導尋問に近いんじゃないかみたいな指摘もあります。これはおそらく一番大事なQ8の、そもそもの妥当性に関わるところだと思うんですけども、知事、こういったご指摘についてはどういうふうに受け止めていますでしょうか。

(※「群馬県民会館 県民アンケート調査の結果について」は、https://www.pref.gunma.jp/page/683072.htmlからご確認ください。)

 

(知事)

 まず地域創生部長からお話します。

 

(地域創生部長)

 先ほど知事から冒頭での説明がございましたけれども、この設問項目というのは業者を通じて、かなり詳細に詰めました。ネガティブな情報だけというふうに、誘導尋問というふうに今おっしゃられましたけれども、今までも利用されていた方であれば、プラスの情報というのは基本的にあろうかなと思うんですよ。ここで付け加えなければならない情報というのが、申し訳ございません、思い当たらなかったっていうところでございます。

 

(知事)

 基本的には今、地域創生部長の言ったとおりだと思うんですよね。そもそもポジティブな情報って何なのかと。我々行政が判断している事実関係、今だってこの県民会館を残すかどうかということについて、最も問題になっている点を列挙するのは当然であって、アンケートがおかしいという、その統計の専門家という方からぜひお話を聞いてみたいと思うんですけど。じゃあどうやって作ったらフェアなのか。この県民会館はみんなから喜ばれてます、とかね、いろんな市長から喜ばれています、とかね、そんなこと付けるはずないじゃないですか。1つは何の条件もなく、やってるんだから。だからいろいろ相談したけど、とってもフェアなやり方だと思います。しかも事実なんで、50億かかるとか。だって私の前の知事の時代の分析で30億以上とか言ったわけでしょ。そこから積み残しが15億あって、それでなおかつ物価も上がっていて、しかも駐車場の問題も解決してないと。それから維持費はどのぐらいかかるかっていうのを入れなきゃいけないし。どう考えても今の統計からいって、利用者が減ってきていることが、県としての判断の基準になっていることは入れるべきだと思うので、私は全然おかしくないと思う。新井部長とも相談しましたけども、このアンケートのやり方は間違ってないという認識です。

 

(記者)

 例えばポジティブな情報としてはいろんなご意見あるかと思うんですけど、文化審議会の議論ですとか、どういう人たちが利用して、どういう人たちが文化的な歴史があってとか、どういう人たちが公演してとか、そういう情報ももしかしたらあったのかなみたいなことも考えられたりはできるかと思うんですけれども、それは必要ないという。

 

(知事)

 それは全部書いたらまずアンケートにならないから。やっぱり、しっかりどんな中身を入れるかっていうのを考えなきゃいけないと。そもそも文化審議会の判断っていうかね、ここで記者さんにも何度も言ってるように、文化審議会が出したその分析っていうか、主張、それは今の時代には合っていないっていうのが知事の感覚なんで、もう1回言いますが、ものすごく強調させていただきたいのは、県民会館を最初から壊そうと思っているわけじゃないんで。歴史的なコンサートとかロックコンサートとか行われているのも知ってますから。だけど、この問題をもう1回議論するときに、調査報告書も見ましたけど、県民にとっての文化の殿堂じゃないですよね。県民会館の歴史を愚弄するつもりはありませんよ。そこでライブをやってきたアーティストたちを侮辱するつもりも全くありませんよ。だけど、当時は知りませんよ、どう考えても県民が「文化の殿堂」として、みんながここで発表したいっていう場所じゃなくなっているから。だからそういう報告書をしっかり見た中で、これで例えば巨額のお金を投じて改修する必要性は、そもそも知事として感じていないと。そういうことを何度も言っているので、今の県が実施するアンケートの項目としては、最初から入れてないってことです。

 

(記者)

 分かりました。もう1点だけ教えてください。今日、県議会の総務企画常任委員会が県民会館を視察しました。大ホールとか電源設備とか、いろいろ舞台のせり上がりとかいろんなところを視察されている、4、5階の会議室とかですね、今後のあり方について、本当にいろんなご意見が出ました。それで一応お聞きしたかったんですけど、知事は県民会館の存続、廃止の議論が巻き起こってから、就任後に県民会館を視察という形で行かれたことっていうのはおありでしょうか。

 

(知事)

 知事として大々的に視察したことはないんだけど、もちろん見に行きました。外からも外観を眺めてみたし、中ももちろん歩いてみましたし、あるいは自分でも政治家だった時代に結構あそこで大きな政治集会があって、何度も行っているので、中身のことはよく存じ上げております。それで、今記者さんがおっしゃったように、今日委員会の方々が視察をされたということで、やっぱり県議会の皆さんの見方って大事なので、詳細にどなたが何を言っていたかというのは報告を受けました。いろんな意見があったということで。ただね、決してなんか発言した人を批判するつもりはないんですけど、「私の感覚だと、そんなにお金かけなくても大丈夫なんじゃないか」とか「直さなくてもいいんじゃないか」とかいう話が出ていて、それはちょっと私の考えと根本的に違うなと。だって、直さなくていいんだったら、何でお金をかけて、落下防止ネットを張ったのか。それでね、「今だったら、まだ50年、60年ぐらい大丈夫だ」という人もいるとか、「直さなくても大丈夫だ」みたいな感じで、「ちょっと直せば大丈夫なんじゃないか」と。ただね、責任とれますか。大きな地震が来て、崩れたら。やっぱりあそこを使うためには、ちゃんと本格的な改修をして再開するか、あるいはやめるしかないと思いますよ。ただそれはもうみんなに言ったんだけど、「そんなにお金をかけなくても、安全にできるじゃないか」みたいな考え方が結構述べられていたみたいなんだけど、それは、私は違うと思います。そこについては、「直さなくても大丈夫だ」って人がいるのならば、もうこれは知事の責任で、私が止めたんですから。何かあったときに、例えば震度6の地震が来て崩れたら、もう責任の取りようがないと。だからもう知事の責任で止めてくれということで、今止まっているってことですね。それからもう1つだけ言うと、これもあまり批判したくないんだけど、ちらちら聞いてみたらね、「いや、そんなにお金高いんだったら、例えば業者にこのぐらいって言えば、このぐらいでやれるんじゃないか」みたいな話が出たって言うから。誰が何を言ったかっていうのは言いませんよ。でも、それは違うでしょう。存続するために、お金を削るために事業者に「例えば2億でやってくださいとか、3億でやってくださいって言えば、その中でなんかうまく始末つけますよ」みたいな考え方があるとしたら、これはあってはならないことだと思う。だから、安全だって言うんだったならば、もう1回言いますが、じゃあなんであんな落下防止ネットまで作ったのかっていうことを考えたら、ここはちゃんと決着を付けたほうがいいと思う。ちゃんとしたお金で本当に改修するのか、あるいは、ここは違う施設にするのかということで、やっぱり決めなきゃいけない。それから、やっぱり知事になって5年経って、記者さんはいろんな取材もされてて、敏腕記者ですよ。思ったことも言うし、なかなか手強いよ。だけど、記者さん分かっていると思うんだけどね、誰もが納得することなんてないですよ。だから知事の役目は決断することだと思うんですよね。沼田高校だって、あんなになんか言ったけど、結局誰も責任取らないから、ここまで来たわけでしょ。全部が賛成していることなんてないから。県民広場の前にあったいろんな中途半端な前の前の知事が作ったやつも「なくせ、なくせ」みたいな議論があったけど、誰もそれを作った芸術家に会っていないじゃないですか。私、会いましたから、ちゃんと。だから、そうやって誰もが納得することなんてできないんだから、最後はどこかでよくお話を聞いて、私が決断して、責任を取ると。その知事の評価をするのは、県民だと思います。

 

(記者)

 すみません。ご質問としてはですね、知事の視察のことだったんですけれども、知事はその政治家として行かれたことはあるけれども、その本格的な大々的な視察というのはないという理解で。

 

(知事)

 本格的なっていうか、知事として行きますって言って、見に行ったことはない。でもね、今日委員の方々が、(私は)何回も行ってるからね、知事として端から端までずっと見たかっていうと、知事というキャパシティーで、私は見に行きますよとか言って、見に行ったことはないけど、最近も見ましたし。あと国会議員時代に本当に何度も行っているので、今日行った方々がどんな印象を持ったか分かんないけど、階段が多すぎる、階段が急すぎる。すごい長い階段があって、そもそもスロープ作るのに、2回こんなこと(折り返し)になったりとか、あれはバリアフリーにするって言ったらすごい大変だと思う。そういう建物の構造もちゃんと委員の皆さんに見てもらってたらいいなというふうに思ってます。でも記者さんが、ちゃんと私何回も行っているんで、本当にあそこ。実際最初に県民会館の資料の説明をね、当時の部長とか皆さんから受けたときに、今年の県民会館の実績ですとか言って、何とかの会合は何人、何とかの会合は何人と書いてあって、そのうち5つぐらい行ってたけど、全然違うんだから。800人しかいないところに1,200人とか書いてあったり、そこからまずね、ちょっとデータがおかしいんじゃないかって思った覚えがあるんだけど、とにかく何回も行ってますから。ただ、記者さんが、もし今日知事として大々的に「僕、知事です」とか言って、みんなにくっついてもらえるような大行列をして見たほうがいいって言うんだったら行くけど、何度も見てるんで、でもちょっと考えてみますよ。もしその時とちょっとでも違うところがあるのなら、確かに決断するまでに、記者さんの言うとおり、細かく見たほうががいいかもしれないから。一応何度も見てるから頭になかったけど、検討して、必要によっては詳細に、知事としてどこかで結論を下す前には見に行こうと思います。

 

(記者)

 私もちょっと県民会館のアンケートの件を聞かせていただきたいんですが、「情報あり」の状態で、「賛成」(の割合は)減りますけど、32.4%という無視できないぐらいのレベルがある数字かなと思うんですが。その32.4%が「情報あり」の状態でも「必要」と答えていることについて、どのように思うかをちょっと聞かせていただいていいですか。

 

(知事)

 もう1回言いますけど、「情報なし」のときに、ある施設を必要かどうかって言えば、みんな「必要」って答えるのが普通だと思う。ただこの情報があった中でも、確かに必要だっていう人が32%いるっていうことは、これを受け止めなきゃいけないと思います。記者さんの言うとおり、思ったよりも多いんだなというふうに思ったから、県民会館に思い入れのある人っているんだと思う。ただ、7割の人はもうこの10年間使っていませんからね。そのこともちょっとよく考えておいたほうがいいと思う。7割、この32%の中で、10年間使ってない人だって結構いるかもしれないじゃないですか。これから使わない人もいるかもしれないんで。そういうところも、全体を考えてやればいいと思う。いずれにせよ、この数字を、32%いたっていうことを全く無視して判断するようなことはしないつもりです。

 

(記者) 

 県民会館の関係で、自由意見で、募金とかクラファンで、お金を集めればいいっていう意見もあったんですけど、ちょっとその30億、50億には多分到底届くようなクラウドファンディングとか簡単ではないと思うんですけど。そこら辺、厳しいっていうふうなお考えなのかっていう点と、あと民間の企業に活用してもらえばいいみたいな意見もあったんですけど、そこはもしかしたら可能かもしれないんですけど。それは県としてそういう考え方って、民間企業に県民会館を運営してもらうっていうか、そんなような自由意見がアンケートの回答者の中にあったんですね。

 

(知事)

 どうぞ。

 

(地域創生部長)

 まずですね、記者会見の資料としてそこまでご用意していません。この後、先ほど4時以降に詳細な内容を公開する、そちらに掲載されている事項です。本日の発表資料にその自由意見のところまではないので、実はこの場でお答えするのが適当かどうか分かりかねるところでございます。ただ、あえて申し上げますと、自由意見はあくまでも任意ということで、必ず書いてくださいというものではないので、数の多さを問うものではないのかなと。また、その方法についても、責任を持ってご回答いただくというよりは、あくまでもアイデアだったと、そういうふうに認識しているところでございます。詳細は申し訳ございません。この場でお示ししているわけではないので、ご容赦いただければと思います。

 

(知事)

 記者さんが言った、今日視察された委員の方の1人がね、クラファンでやるっていう手もあるみたいなご発言をされたっていうことは知ってますけども。(実際には、1/23の視察の中でクラファンの発言はなし)。

 

(地域創生部長)

 それではなくて、すみません。今回(会見の中では)お示ししてないんですけれども、(県民アンケートの)最後の設問9で自由意見を書いていただく(ところがありました)。

 

(記者)

 自由回答とはちょっと一旦切り離して、一般論で募金やクラウドファンディングで、改修費を募るっていう考え方については、額が額なので難しいっていうふうに県はお考えなのかっていう点と、民間企業にちょっと運営してもらって、県が改修費を出すのが難しいという場合に、分からないですが、民間企業の協力を得るとかですね、そういう考え方ってあり得るのかっていうところをちょっとお尋ねできればと思います。

 

(宇留賀副知事)

 そういった意見も1つだと思いますし、まだ我々最終判断したわけではないので、いろんな方向性の中から、何が群馬県にとっていいか、そういったところを検討していくときには、しっかり考慮に入れたいと思います。

 

●山本知事のマフラーについて

(記者)

 今日の山本知事の首の巻物は、いつもと違うんですけれども、それは何か・・・

 

(知事)

 育英のマフラーをずっとしていたので、ちょっと記者会見に(育英のマフラーを巻いて)来るのは暑いかなと思って、実は桐生のマフラーで。この間、新年会で桐生市長に会ったときに、これをぜひPRしてくれと、桐生織なんだって。だから、してきたということで、はい。最近、会見も切り取られたりすると、100万回以上回ったりするから、少しでも「あれ、なんかいい色だな」と思う人がいればいいなと思って、してきたということです。もちろん全部身につけているものは全部群馬県に関係あるものなんで。

 

●県立公園の朝鮮人追悼碑撤去について

(記者)

 分かりました。それが会見中ちょっと気になっていたので伺ったんですが、あと案件外で、先ほど他の記者さんから追悼碑の関係の質問があったので、関連でお伺いさせてください。先ほどのご回答では、知事としてご自身の判断は間違っていないということでした。間違っていないというのは、念のためですけれども、撤去したことは間違っていないということでしょうか。

 

(知事)

 はい。私の指示で撤去したので、もういちいち細かいことは繰り返しません。記者さんと何度もここでやりとりしているので、私は知事として正しい判断をしたというふうに信じています。

 

(記者)

 その件なんですけれども、歴史というのは長い目で見ていく必要もあるのではないかと考えられます。そして今年は、戦後80年で戦争体験者が減っていく中、被害の体験や加害の体験の双方を知って、継承していくことで、教訓を導き出すとか、後世に役立つことってたくさんあると思うんですけれども。群馬県から追悼碑がなくなってしまったことについて、知事はそういう平和への思いですとか、継承できる場が1つなくなったことについて、ご自身のお考え、気持ちを聞かせてください。

 

(知事)

 私は今、記者さんの言ったような認識ではないので、それについて何か申し上げることはありませんが、歴史が物事を後世に判断するっていうところはよくあるので、私が今扱ってきた問題が、その後世の歴史の評価にどうのっていうぐらい大きなことかどうかっていうのは分かりませんが、少なくとも知事として、県民にとって最良となる判断をしたというふうに信じています。

 

(記者)

 今のそのやりとりの中で、考えが違うというご指摘がありました。私と知事は考えが違うからと。そこは具体的に言うと、どの点だったんでしょうか。

 

(知事)

 もうあんまり細かいことを説明してもしょうがないんですけど、今回私が判断をしたことについて、なんか歴史を検証する手段が失われたみたいな、そんなようなお話をされたので、私はそういう印象を持っていませんと、こう言ったんです。

 

(記者)

 検証と継承・・・

 

(知事)

 どういう言い方だったか分かりませんけども、何かこれによって、群馬県民が歴史を考える機会が失われたみたいな、そんなふうなニュアンスでおっしゃったので、私はそういう考え方はしていないというふうに申し上げたんです。

 

●参議院議員選挙について

(記者)

 本日、参院選の話があったと思うんですけれども、そこで1点お伺いしたいんですけれども、本当に選挙の強い人は一握りしかいないとおっしゃって、その中に知事ご自身のお話があったと思うんですけども、知事の直接の後任の参議院議員候補である清水真人さんに対して何かアドバイスとかエールですとか、そういった何かコメントがあればお伺いできないかと思います。

 

(知事)

 特に、他の方の選挙についてアドバイスするような、そんな偉い人間じゃないので、そういうアドバイスみたいなことをここで、知事の会見で言うようなことは控えたいというふうに思います。ただ私が言っているのは、自分がどういうスタンスを取るかどうかっていうのは別として、やっぱり国政選挙でも、首長選挙でも全部そうだと思うんですけども、特に政権交代選挙みたいな、特に今度の参議院も政権交代に直結するかもしれない選挙でしょ。こういうときはやっぱりちゃんとすべての選挙区で、与党と野党の候補者がしっかり政策を戦わせて、ちゃんと2つの選択肢を国民に示せるような状況がないと、すごく不幸だと思うし、そういう状況がなかったために、政治の緊張感が失われて、今回の「政治とお金」の問題みたいなことが起こり、それでもなおかつ緊張感のない状況に戻ったんで、ずっと繰り返し起こっているんじゃないかなと思います。私は知事としてっていうか、政治家の1人として申し上げたんですけど、本当にこの「政治とお金」の問題には、やっぱり自民党だけじゃないかもしれませんけど、真摯に向き合わないと、国民から本当に手痛いしっぺ返しを受けると思うので、ここでもちょっと言いましたが、企業献金はもちろん、国会議員のときからちゃんと真面目にオープンにやってきたんだけど、企業献金なくせって声が出ているのは、我々政治家の責任ですから、これだけの不祥事を起こしてきた。もし続けるんだったらば、ちゃんと透明にする仕組みを考えないと、そこら辺を中途半端にしたまま、何となくみんな忘れるだろうみたいな感じでやっていくと、結構国民から厳しい審判を私は受けると思います。

知事メッセージ

 それでは最後に知事の方から一言、県民の皆さんにお話をさせてください。先週の会見で、久しぶりに風邪を引いたというふうに申し上げたんですけども、熱はそんなに出てないんですけど、今も鼻声で、かなりなんかしつこい風邪なんですよね。先週も皆さんに申し上げたとおり、私は、基本的に風邪はほとんど引かないので、よっぽど強いウイルスかなと思っているんですが。ぜひですね、私がなるっていうことは、もう一度言いますけど、相当風邪が流行っているっていうことだと思うので、コロナもそれからインフルエンザもありますが、普通の風邪も結構なっている人が多いみたいですから、県民の皆さんにはぜひ体調に気を付けていただきたいと思います。何度も申し上げますが、こまめなうがいとか手洗いとかマスク(の着用)とか、そういうことでぜひご自分の身を守っていただいて、健康な日々を過ごしていただきたいというふうに思います。群馬県は今年も全力疾走をしていきますので、いろいろ面白いことがいっぱい起こりますので、そこら辺のところはぜひ期待をしていただければと思います。この会見も、前回も言いましたが、もう本当に真剣勝負だと思っているんで、今日もちょっと長くなってしまいました。記者さんに(たくさん)質問してもらったために長くなりましたが、ずっとこの真剣勝負で、来週からもしっかりやっていきたいと思います。今日も本当に長くなりましたが、記者の皆さんには最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。これで定例会見を終わりたいと思います。

 

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。