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令和6年度第38回定例記者会見要旨(2月6日)

更新日:2025年2月6日 印刷ページ表示

■日時    令和7年2月6日(木曜日)14時03分~15時22分
■会場    記者会見室
■出席者  県:知事、副知事ほか
      記者:記者クラブ所属記者等16人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和7年2月6日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料 (PDF:1.16MB)

会見項目

■知事冒頭発言

 1.はじめに

 2.こどもまんなか推進プログラム

 3.GunMaaS乗りトクパス

 4.ぐんま推しナンバープレート

 5.デジタル人材育成大賞の受賞

 6.訪れてみたい日本のアニメ聖地88

 7.思いやり駐車場の適正利用のお願い

■質疑応答

■知事メッセージ

知事冒頭発言

1.はじめに

 それでは定例会見を始めさせていただきたいと思います。まず冒頭で会見を始める前にちょっとお伝えをしておきたいことがあります。群馬県では、できるだけフラットな組織を目指して、いろいろな試みを実はやってきました。特にデジタルトランスフォーメーション推進監の岡田さんが統括しているDX課で一足先に組織のフラット化の、ある意味で言うと、実験的な試みを、ずっと取り組みをやってきたんですね。この間の政策会議で、岡田推進監から報告があって、これまでフラット化を進めてきたその成果、それからあと課題、いろんなことが見えてきたということなんです。フラット化とはどういうことかって言われるかもしれませんが、例えば一言で言うと、今の県庁の若手というのは、係長になるまでなかなかリーダーとしての経験を積めない、係長になるまでに10年とか20年ぐらいかかるんですよね。ただ、その前にいろんな形で責任を持ってもらって、例えばリーダーとしてみんなを取りまとめる経験をしてもらうみたいな形で、特にDX課はフラット化を進めてきたということで、よかったこともいっぱいあるんですが、まだまだいろんな課題もあるんですけれども、これをしっかり研究しながら、できるだけ横展開していくと。群馬県は47都道府県の都道府県庁の中で、最もフラットな組織、いわゆる風通しの良い、新しい時代の組織を作っていきたいと思っています。

 その一環として、まずやっぱり形から入るのが大事じゃないですか。この間、庁議で申し上げたんですが、少なくとも、いろいろと公の会議とか、外に向かって発信するというときには、やはり気をつけなくてはいけないと思うんですが、これから群馬県は、基本的に役職は取り払ってですね、例えば何々部長とか言うのはやめようと。何々課長とか呼ばないで、もうみんな「さん」付けでいこうということにいたしました。これから知事もですね、山本知事(と呼ぶの)はやめてほしいと、知事(と呼ぶの)はやめようと。山本さんっていうのもなんなので、「一太さん」と呼んでくれということで、実は今日のオンライン協議からですね、一応みんな一太さんと呼んでもらっています。会見をどう見るかなんですけど、もし支障がなければ一太さんって呼んでいただければと思います。

 それで、実は何人かの部長とか課長は、一太さんって呼びにくいと言ってまして、例えばうちの知事戦略部長の古仙さんは真面目なので、なかなか一太さんって呼ぶのは難しいと思っているのか、今週は知事と呼ぶので、来週から一太さんって呼ぶことにしたいっていうんです。それ駄目だと。もう一太さんと呼べ、ということで言ってあります。それでも呼びにくい人にはなんて言っているかというと、一太さんって何か名前だと思うと呼びにくいので、役職だと思ってくれと。例えばね、「NARUTO-ナルト-」ってあるじゃないですか。人気漫画の「NARUTO-ナルト-」。木ノ葉隠れの里の忍者の長で「火影」っているでしょ。火影(「一太さん」という役職)だと思って呼んでくれと。2代前の一太さんとか、3代前の一太さんとかね。「うずまきナルト(主人公)」は6代目の火影だから。だからそうやって呼んでもらえばいいってことで、だんだんみんなが一太さんって言っていくと慣れてくるんです。でもこれ皆さん結構ね、意外とマジックがあって、やっぱり役職で呼ぶのと名前で呼ぶのって違うんですよ。自分のことを考えてみたら、例えば学生時代とか、その前もみんな「イッチャン」とか、「一太」とか、今でも友人たちは「お前」とか呼ぶやつもいるんですけど。大体なんかそういえば学生時代に付き合ってた彼女がみんな「一太君」って言ってたなとか。大体それなんか社会人になってからはみんな「一太さん」(呼び)なんですけどね。それだけで全然変わるんですよね。やっぱり、これ本当大事だなと思って、意外とドキッとしたりするらしいんで、みんなそれがいいなと思ってるんですよね。だいたいね、宇佐美アドバイザーとか言うんですよみんな。言いにくいでしょう。宇佐美アドバイザーですよ。森原アドバイザーって言いにくくないですか。森原アドバイザーって何かね、言いにくいんですよ。なんか舌を噛みそうで。きゃりーぱみゅぱみゅと同じぐらい言いにくいので。そういうことで、もう一回言いますが、これから群馬県は、みんな「さん」付けでいくと。皆さんも知事でもいいですけども、もう(地元新聞社の)記者さんに(率先して)言ってもらえればいいと思うんで、今日の会見から、一太さんと言っていただくようにお願いをしたいと思います。

 ちょっと長くなりましたが、会見の中身に入りたいと思います。スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。まず「こどもまんなか推進プログラム」。これは一昨日の令和7年度当初予算案の会見で発表したときに、随分今回、こどもまんなか政策に力を入れたという話をしたんですけど、「こどもまんなか推進プログラム」としてちょっとしっかり、まとめてご紹介したいと。それから「GunMaaSの乗りトクパス」。それから「ぐんま推しナンバープレート」。これ結構うれしいんですよね。後で話しますけれど、No.1なんですよ。全国で一番人気があったんで、ちょっとそこら辺のところを皆さんにご報告をさせていただこうと思います。

 

2.こどもまんなか推進プログラム

 それではいきたいと思います。「こどもまんなか推進プログラム」です。一昨日の臨時会見でもお伝えしたように、群馬県は来年度当初予算案の重点施策の中心に「こどもまんなか推進」というものを掲げています。私は子育て圧倒的No.1を目指すと。こういう強い思いのもとで全庁一丸となって「こども・子育て政策」を検討するという目的で、昨年2月に「こどもまんなか推進本部」を立ち上げました。この推進本部において、子ども、子育て世帯がどんな支援を求めているのか。これをしっかり把握すると同時に、当事者である子どもとか若者の意見をしっかり聞きながら検討を進めてまいりました。スライドをご覧ください。

 この度、新たな群馬モデルとなる、こども・子育て施策パッケージ、「群馬県こどもまんなか推進プログラム」を策定いたしました。このプログラムは、子どもたち一人一人が大切にされ、すべての人が子どもの育ちを支える社会、こうした社会の実現を目指して策定いたしました。ライフステージを通じて子どもの成長を切れ目なく支援するという施策をまとめております。プログラムは、ここ(スライド資料)に書いてありますが、48の事業から構成されておりまして、予算総額が約73億円となっています。デジタルクリエイティブ人材、非認知能力の育成、これは群馬県ならではですよね。こういうものも随所に盛り込んでおります。本日はプログラムの目玉ともいうべき4つの事業を取り上げたいと思います。その他の取り組みなどプログラムの詳細については、この(スライド資料の)QRコードから群馬県のホームページをご確認いただきたいと思います。それでは主な取り組みにいってみたいと思います。スライドをご覧ください。

 まず、「先天性代謝異常等の検査助成」です。この検査は生まれて間もない新生児に対して行われるものです。先天性の疾患を早期に発見して、発症や重症化の防止につなげるということを目的にしています。群馬県では、現在22の疾患について検査費用を助成しております。来年度新たに失明とか心不全などを起こす症状の重い7つの疾患の検査を県独自で追加し、計29疾患の検査費用を全額補助いたします。29疾患全部助成するというところは、全国で群馬県しかありません。群馬県が唯一です。この事業によって、新生児の命を守り成長を支援すると同時に、妊婦とかその家族の安心につなげていきたいというふうに思っています。

 続いて「保育の充実」です。国は保育士の配置基準を、1歳児6人に対して保育士を1人配置する、6対1というものを基本としています。一昨日の予算案の発表のときにもちょっとそのことに言及した覚えがあります。一方、群馬県では50年以上前から5対1の配置基準を実現するため、県独自で保育所等に対して人件費などの補助を行ってまいりました。そして来年度から、国が5対1の一部補助を開始するということを踏まえて、群馬県では、さらに1歩進んだ4対1の補助を行うことにいたしました。4対1が実現すると、当然保育現場の負担軽減にも繋がりますし、子どもを預ける親御さんの安心にも繋がると思います。加えて今回の補助対象は4対1の実現に加えて、非認知能力の育成、インクルーシブ保育に取り組む保育所等と、こういう条件をつけさせていただいています。こうした取り組みを幼児期から取り入れることで、子どもの成長にもいい影響を与えるというふうに期待をしています。なお、制度の運用には市町村の協力が必要なので、今後、丁寧に市町村とは調整を進めていきたいと考えています。次のスライドをご覧ください。

 続いて、「朝のこどもの居場所づくり」です。保育園の預かり開始時間は朝7時頃、小学校の校門が開く時間は8時頃ということで、(子どもを預けられる時間に)1時間のギャップがあるんですよね。これは皆さんご存じだと思いますが、「小一の壁」と呼ばれるものの1つなんです。小一の壁があることによって、保護者がやむを得ず転職や離職をするとか、学校が開くまで子どもが校門で待っていると。こういうこともあるというふうに聞いています。そこで、来年度新たに学校の周辺施設を活用して、朝に子どもが過ごせる居場所づくりというものに取り組んでいきたいと思います。保護者の出勤時間から登校時間まで、子どもが安心して過ごすことのできる場所を確保すると。こういうことで、保護者の仕事と子育ての両立を支援していきたいと思っています。なお、こうした「朝のこどもの居場所づくり」に取り組む都道府県は、ずっと探してみたんですけれど、神奈川県に次いで群馬県が全国2例目ということが分かりました。

 続いて、「私立高等学校の授業料支援」です。群馬県には今約4万4,000人の高校生がいると。その約3割が私立高校に通学をしています。私立高校に子どもを通わせる家庭のうち、年収590万円未満の家庭には国から手厚い支援金が支給されています。しかしながら、590万円を超えると、支援金額が大幅に下がるんですね。こうした中、群馬県はこれまで年収590万円以上の家庭にも県独自で支援を行ってまいりました。さらに来年度からは、この590万円から720万円の中間所得者向け支援を拡充して、現行の月3,860円の支援に1万円を上乗せしたいと思います。これによって群馬県は、私立高校の授業料支援において、全国でも上位で、北関東ではもうトップになります。現在国において高校の授業料無償化の議論も行われておりますが、それはそれでしっかり推移を見ていきたいと思いますが、群馬県ではより速やかな支援が必要だと考えて、4月からいち早くこれをやろうということに決めました。

 以上、こどもまんなか推進プログラムの目玉となる事業をご報告いたしました。このプログラムについてはですね、今後子どもたちや若者の意見を聞きながらアップデートを続けてまいりたいと思います。

 また、この度群馬県は、「こどもまんなか応援サポーター」就任も宣言したいと思います。この「こどもまんなか応援サポーター」というのは、こども家庭庁が実施する子どもたちや子育て中の方々を応援するプロジェクトの1つです。趣旨に賛同してアクションを起こす個人や団体が就任しております。群馬県もこの趣旨に賛同して、今回のプログラム策定を機に、このサポーターに就任させていただくことにいたしました。プログラムの策定を通して、「子育て支援No.1」を目指す県としての気概をしっかり皆さんに示すことができたんじゃないかと感じています。群馬県としては、県民の皆さんとともに、子どもたち一人一人が大切にされ、すべての人が子どもの育ちを支える、こういう社会の実現を目指してまいりたいと思います。

 

3.GunMaaS乗りトクパス

 続いて「GunMaaS乗りトクパス」についてご説明します。群馬県ではデジタルによって地域課題を解決する取り組みの1つとして、令和5年から次世代交通サービス「GunMaaS」を開始しました。この会見でも何度も取り上げているので皆さんご存じだと思います。そしてGunMaaSは、これも会見でやりましたので、ご記憶にあると思いますが、昨年MM総研大賞の「スマートソリューション部門MaaS分野」で最優秀賞を受賞いたしました。これは、全国的にも非常に注目されている取り組みです。利用登録者数は、2月5日時点で2万4,363人ということで、かなり多くの方に今ご利用をいただいています。こうした中、さらに多くの方々に群馬県の公共交通を利用していただくために新たなサービスを開始いたしました。スライドをご覧ください。

 新たなサービス、「GunMaaS乗りトクパス」です。これまでGunMaaSでは、公共交通の利用ができる電子チケットを販売してまいりました。今回のGunMaaS乗りトクパスは、移動の手段である公共交通と移動の目的地である店舗、飲食店などが連携した新たなサービスになります。公共交通機関と移動の目的地が連動することによって、新たな公共交通利用の掘り起こしになると。それも狙っているんですが、同時に、地域の消費活動の促進に繋がることも期待されると考えています。次のスライドをご覧ください。

 乗りトクパスの詳細です。乗りトクパスは、「GunMaaSポイント」と「乗りトククーポン」、これがセットになった商品です。GunMaaSポイントは、前橋市と渋川市を運行する路線バスの乗車運賃として1ポイント1円で利用できます。他にもGunMaaSで販売する電子チケット購入にも利用できます。ポイントの有効期限はありません。乗りトククーポンは飲食店などでドリンクが一杯無料になるとか、会計から500円引きになるとか、様々なサービスが受けられるクーポンなんです。前橋市の中心市街地など、県内の飲食店、スーパー、レジャー施設、昨日時点で計41の店舗でご利用いただけます。有効期限は購入日から60日以内となっております。今回の乗りトクパスは「ライト」「スタンダード」「プレミアム」、この3つのプランを用意いたしました。何かスターバックスのあれみたいな感じですけれど、中でも「プレミアム」プランは、8,000円で、8,000ポイントのGunMaaSポイントが付与される他、8枚の乗りトククーポンがついてくる、非常にお得なパスになっています。それから、乗りトクパスはGunMaaSのアプリ内で購入できます。販売期間は3月31日までとさせていただきます。また、現在乗りトクパスの販売に合わせて、温泉旅館宿泊券など、県内に出かけたくなるような商品が抽選で当たるキャンペーンも開催中です。詳しくは、いつものとおり、スライド記載のQRコードから専用サイトをご参照ください。この新たなサービスをきっかけに交通事業者だけでなく、地域全体で公共交通を盛り上げる、こういう機運が高まっていくことを期待しております。群馬県としてはGunMaaSの利便性向上をはじめ、誰もが快適に移動できる社会の構築に向けて、引き続き公共交通の活用推進に取り組んでまいりたいと思います。

 

4.ぐんま推しナンバープレート

 続いて、これもぜひ皆さんに言いたいと思って、6歳児の知事なんでもう大喜びで、これ発表させていただきますね。「ぐんま推しナンバープレート」です。群馬県では、群馬県の魅力を詰め込んだ図柄入りナンバープレート、通称「ぐんま推しナンバープレート」を令和5年10月から交付しております。

 この度、同じ時期に交付を開始した東京都など10地域のうち、ぐんま推しナンバープレートが、昨年12月末時点で交付枚数全国1位となりました。これうれしいですよね。申し込み件数1万6,000件を超えました。知事としてこのことを大変うれしく感じております。最近は路上でぐんま推しナンバープレートを付けている車を見かけることが多くなったんです。皆さんも多分ご覧になっていると思うんですよね。導入目的である群馬県の認知度向上、県民プライドの醸成、これにも寄与していることは間違いないというふうに思っています。なお、ぐんま推しナンバープレートは、引き続き申し込み受付中です。お近くのカーディーラー、あるいは自動車整備工場、こういうところで手続きを代行していただくこともできますし、自分でWEBから手続きを行うことも可能な仕組みになっています。申し込み方法の詳細は、いつもの通りこのスライド記載のQRコードから県公式ホームページを見れば確認できます。

 群馬県としては、さらに多くの方にぐんま推しナンバープレート、これをぜひご装着いただけるように、県の公用車への装着もやっていますし、普及促進に向けた積極的な広報をこれからもしっかり行ってまいりたいと思います。

 

5.デジタル人材育成大賞の受賞

 続いて、これもちょっとうれしかったので、皆さんにご報告したいと思います。「デジタル人材育成大賞」の受賞についてです。群馬県では近未来構想の1つとして「クリエイティブの発信源」を掲げています。これは何度も何度も会見で申し上げてきました。この構想を具体化するための基盤として、知事就任以来、全国に先駆けて取り組んできたのが「デジタルクリエイティブ人材」の育成です。この度、群馬県独自のデジタルクリエイティブ人材育成の取り組みである「tsukurun」、これ日本で1つしかありませんからね。TUMOも1つしかないですけれど、これ今度オープンする。(その「tsukurun」について、)うれしいお知らせがありましたので、これも大喜びでご報告をさせていただきます。スライドをご覧ください。

 この度、わざわざ(スライド資料上で)こんなでっかい赤でアピールしていますが、デジタル人材育成学会が主催する、第2回デジタル人材育成大賞において、tsukurunが大賞を受賞いたしました。デジタル人材育成大賞というのは、国内でデジタル人材育成の取り組みを学術団体として表彰している、今のところ調べましたが、唯一のものですねこれは。今回はtsukurunの取り組みが独創的かつ地域戦略として優れていると高く評価され、大賞受賞となりました。なお今回は第2回で、1回目は宮崎大学と長崎大学ということなので、自治体として受賞したのは群馬県が初めてでございます。本日この会見後、デジタル人材育成学会の角田会長に群馬県庁にお越しいただいて、角田会長自ら群馬県に贈呈をしていただきたいと思っています。

 来年夏にはtsukurunに加えて、Gメッセ群馬に「TUMO Gunma」を開設いたします。これも報告しましたが、全国小学生プログラミング大会でも1番になった優勝者はtsukurun出身ですから。こういうミニ天才みたいな(人材が)どんどん出てきましたので、今後もデジタルクリエイティブ人材育成を群馬県として、今回のことをさらに励みにして、加速させていきたいと思います。

 

6.訪れてみたい日本のアニメ聖地88

 次に、今日は知事としてうれしい報告が続くのですが、群馬県を舞台にしたテレビアニメ「菜なれ花なれ」、通称「なれなれ」、「宇宙よりも遠い場所」は「よりもい」、いろいろな言い方だけど、「なれなれ」って言うんだって。その「なれなれ」について、うれしいお知らせがありますのでご報告したいと思います。スライドをご覧ください。

 この度、テレビアニメ「なれなれ」の舞台となった高崎市と沼田市が「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」の2025年版の聖地として選定されました。これね、「宇宙よりも遠い場所」はもう7年連続ですよ、館林の。この聖地88の選定は、一般社団法人アニメツーリズム協会が2018年から毎年実施しているもので、日本全国、世界各国のアニメファンの投票によって決定されます。今回の2025年版は、昨年6月から10月まで行われた投票結果をもとに選定されました。「なれなれ」はですね、放送開始後、初めてとなるこの投票のタイミングで見事聖地に選ばれたということになります。

 群馬県ではアニメの制作当初から舞台となった高崎市と沼田市と連携して制作協力をしてまいりました。作品のPRについても高崎市と沼田市で様々な取り組みを進めてまいりましたし、群馬県もロケ地マップの作成をはじめ、全面的に応援してまいりました。こうした地域と一体となった様々な取り組みも作品を盛り上げる後押しになって、その結果今回の成果に繋がったというふうに思っています。

 なお、館林市を舞台としたテレビアニメ「宇宙よりも遠い場所」、通称「よりもい」もニューヨークタイムスに激賞された作品ですけど、この2025年版の聖地に、引き続き選定されています。「よりもい」は、2019年版から毎年連続で選定されていて、いまだに根強い人気がある作品で、これもやっぱり当然選ばれると思っていましたけれども、大変喜ばしいことだと感じています。「よりもい」に続き「なれなれ」も来たからね。これ聖地88に選ばれたってことで、名実ともに群馬を代表するアニメになったと言えると思います。アニメなどの聖地はですね、聖地巡礼に多くの方々がお越しになるということで、ご存じのとおり経済的な好影響もあります。今回の選定によって群馬県により多くの方々が訪れていただけることを期待しております。

 聖地88は毎年投票で選定されるんですよね。群馬県としては今後も毎年選ばれるように、今まだ(放送が)始まってませんけど、「前橋ウィッチーズ」って宣伝しているじゃないですか。これすごいらしいですよね。まだ、見ていないけど、これ早速ちょっと情報集めているんだけど、これものすごい評価高いんで、「前橋ウィッチーズ」もかなりいい感じになりそうですが、これからも舞台となった地域と連携して、作品を盛り上げていきたいと思います。訪れてみたい聖地として、群馬県の魅力発信に努めていきたいと思います。

 長くしゃべるのはよくないので、本当短くしますが、個人的にはですね、「頭文字D(イニシャルD)」が入っていないと、前から渋川市の高木市長に、ここに入れなきゃ駄目ですよって言ってるんですけど。もう長い話をしてもしょうがないんですが、「頭文字D」はですね、皆さん、私が知事としてトップセールスをかけるためにアメリカに行ったり、ヨーロッパに行ったりしてると必ずいるんですよ、「イニD」(の舞台を聖地巡礼)したいっていう(ファンが)。欧米ですごい人気あるの。ミシュランの本社があるクレルモン・フェランでも大ファンがいたのね。「頭文字D」はね、今年表敬訪問でいらっしゃった、日本ラリー選手権の総合チャンピオンの新井さん、彼も(言っていたけれど)、ずっともうとにかく周りに、世界中にファンがいるんだって。もうこれ以上言いませんが、何か県としても、ちゃんと「イニD」をしっかり発信することをやってみたいと思います。ちなみに皆さんNetflixでご覧になっているかもしれませんが、続編の「MFゴースト」もやっててね。今なんか記者さんが頷いているので、見ていると思うんですけどね。片桐夏向(続編の主人公)が出てきてね。もうこれ以上やめますよ。この「MFゴースト」もね、非常に面白いんです。だからちょっとそこら辺は、群馬県としてもう1回言いますが、「頭文字D」は、ちょっと欧米向けに少しね、何か事業展開したいなと。今勝手に知事の頭の中で思っているってことを申し上げたいと。

 

7.思いやり駐車場の適正利用のお願い

 最後、「思いやり駐車場」の適正利用のお願いです。これも大事なことなので、ぜひ会見でお話をさせていただきたいと思うんですよね。思いやり駐車場とは、障害のある方とか、高齢者、妊産婦の方など、歩行が困難な方、移動に配慮が必要な方が優先して利用できる駐車スペースのことです。これは公共施設やスーパーなどの店舗、医療機関などに設置を進めています。今回、思いやり駐車場の適正利用について、知事からこの会見で県民の皆さんに改めてお願いをしたいと思います。スライドをご覧ください。

 日常生活で歩行や移動に不便がない方は、思いやり駐車場への駐車を控えていただくようにお願いします。もう1回言います、県民の皆さん、日常生活で歩行や移動に不便がない方は、思いやり駐車場への駐車は、ぜひ控えてください。よろしくお願いいたします。(それは)思いやり駐車場を本当に必要としている方々がいらっしゃるからです。そういった方々が車を停められない、みたいなことにならないように、ぜひご配慮をお願いしたいと思います。

 実は先日2月3日、第4回目となる「一太のふらっとCafe」を行いました。これは全国どこもやっていない、世界でもやっていないんじゃないですかね。知事と話をしたい人を県民から公募して、抽選して、そのまま来てもらって、雑談して、それをネットで配信するって。これは、どこも多分やっていないと思うんですが、4回目だったんですよね。そこに、抽選の結果選ばれた、車椅子で生活を送る方が出演されたんです。その方のお話によると、近所のスーパーに出かけたら、障害のない若い人が思いやり駐車場に車を停めていたと。これ県の事業ですよね、思いやり駐車場ってね。こういうことがあったので、その方が注意をしたらトラブルになったと。細かいことは、あえて申し上げませんが、やっぱりその人はとっても悔しかったと、もうね、涙ながらに訴えておられました。知事としてもですね、その方の悔しい気持ちが痛いほどよく分かりました。同時に、もうこうしたことがあってはならないということを強く感じました。そこで今回、改めて思いやり駐車場の適正利用について、知事から県民の皆様にお願いをさせていただきました。なお、思いやり駐車場を利用するには原則利用証が必要となります。利用証が要るんですね。県内各地の県保健福祉事務所や市町村などで交付しておりますので、ぜひご利用をお願いしたいと思います。障害のある方々の日常生活で感じられる不便、ありますよね。これやっぱりね、我々一人一人の心がけ、県民一人一人の心がけでですね、改善に繋がっていくんですね。私はそう信じています。改めて県民の皆さんの、ご配慮をですね、知事から強くお願いを申し上げたいと思います。群馬県は今後も引き続き、誰一人取り残すことのない、すべての県民が幸福を実感できる社会の実現に向けた取り組みを進めてまいります。私からは以上です。ここからは皆さんのご質問を受けたいと思います。

質疑応答

●組織のフラット化について

(記者)

 今日はたくさんあるんですけど、一番最初の呼称の件なんですが、「一太さん」とこの会見でも呼んでほしいと。

 

(知事)

 はい。いいんです。それはもし記者さんがどうしても「知事」と呼びたいっていうんだったらいいんですけど、できればもう一太さんでやっていただくといいかなと思うので。もう一太さんで呼んでいただいて。ナチュラルなので。

 

(記者)

 これ線引きはどうされるんでしょう。県議会は。一般質問等でも?

 

(知事)

 そこのところはちょっと相談します。やっぱり知事っていう名前を使わなくてはいけないところってあると思うんですよね。例えば「先代の一太さんの時代」って言っても誰もわからないから。だから、知事って使わなくてはいけないところと、一太さんって使える(ところ)。基本的に内部の会議はもうみんな一太さんにしようと思うんですけど。なんかよくわからないけど、呼んでくれる人がいるのなら、県議も別に一太さんでいいのかなと私は思っていますが、それはもう県議会の運営はやっぱり県議会の方の意見もあると思うので、そこもちょっと聞きたいと思いますが。基本的にはもうここ(記者会見場)は一太さんにしていただければ大変ありがたいなと思っています。

 

●こどもまんなか推進プログラムについて

(記者)

 こどもまんなか施策の中で「小一の壁」というふうにおっしゃいました。当事者である子どもたちや若い方の意見をということですが、これはかなりそういったつらい思いが伝わってきているのでしょうか。もし具体的にあるならもう少し詳しく・・・

 

(知事)

 それは上原さんの方から、どうぞ。

 

(生活こども部長)

 小一の壁、この事業予算案を作る中で、実際に保育園を通じて、この4月に一年生に上がるお子さんを持つお母様方にアンケートをとりました。2,000人くらいからご回答いただいたところなんですけれども、そういった中で、私たちが考えていたような、なかなか仕事との両立が難しいとか、そういう事業があったらすぐに進めてほしいといった声をいただいているところであります。

 

(記者)

 朝の居場所とは別でしょうけども、予算の中で、プロスポーツチームとの協力っていうのがありましたけれども、あれは放課後の方ですか。

 

(生活こども部長)

 放課後児童クラブで考えております。

 

●GunMaaS乗りトクパスについて

(記者)

 GunMaaSで41店舗という利用施設が出ましたけれども、地域としては、前橋、渋川以外にもかなり広がりがあるんでしょうか。

 

(知事)

 これは担当者からどうぞ。

 

(交通イノベーション推進課MaaS推進主監)

 GunMaaS乗りトクパスというところでのご質問だと思います。協力店舗につきましては、今現在ですと前橋市、渋川市ここら辺が中心となってございます。具体的な名前を申し上げますと、マルエドラッグさんとかとりせんさんとか、こういったスーパーについては県域でご利用ができるというところでございます。

 

(記者)

 飲食店っていうことではなくて、スーパーなんかも対象になってくるわけですか。

 

(交通イノベーション推進課MaaS推進主監)

 はい、飲食店のほか、スーパーとかそれからレジャー施設とか、そういったところまで対象になってございます。

 

(記者)

 これはもうこちら(ホームページ)の方を見れば、店舗も出ているわけですね。

 

(交通イノベーション推進課MaaS推進主監)

 はい、そうです。

 

(記者)

 分かりました。そちらで調べます。

 

●ぐんま推しナンバープレートについて

(記者)

 ぐんま推しナンバープレートなんですが、変化されているのは明らかに見て、カラー化とぐんまちゃんが掲載されているってことですけども。理由としてはそこになるんでしょうか。

 

(知事)

 それは新井さんの方から、地域創生部長、新井さん。

 

(地域創生部長)

 人気がある理由ですけれども、この図柄を見ていただきますと、右上にぐんまちゃん。赤い帽子がワンポイントであります。その他にも、群馬の山をイメージしておりますし、右下には、群馬県の花であるレンゲツツジ。さらに真ん中の下には温泉。それと、利根川もイメージしております。あと、左下に水芭蕉もございまして、群馬県が本当にてんこ盛りで、群馬県の良さを織り込んでいます。

 さらに図柄的にも、ナンバープレートに使われるということで、非常に原画が良くてもプレートの文字の認識というところで、色味の制限を受けるんですけども、それを織り込んだデザインにしています。そういうことで、非常に人気が出ているんではないかと思っております。

 

(記者)

 東京都以外の9地域というのは、具体的にはどこになりますか。

 

(地域創生部長)

 まずお隣の栃木県、それと秋田県。ちなみに栃木県がいちご。秋田県は秋田犬。それと、沖縄県が首里城。今申し上げたのが県域のものでして、それ以外に、いわき、那須、岡崎、堺、広島というのが、同時期にスタートしたものでございます。

 

(記者)

 いずれもカラーなんですか。

 

(地域創生部長)

 カラーとモノクロ両方を選べるようになっております。

 

(知事)

 今の新井さんの分析で大体いいと思うんですけど、やっぱりぐんまちゃんの人気ってあると思うんですよ。ここでもちょっと申し上げたんですけど、いわゆるなんか、調査機関が知名度調査みたいなことをやったときって15歳以上だから。10歳以下とかいったら本当にぐんまちゃん人気あるんですね。だからお母さんとかわからないけど、子どもが喜ぶからやるっていうのもあったんじゃないかなと勝手に私は推測してますけど。今言ったてんこ盛りだったことって、これいいなと思うんだけど、やっぱりぐんまちゃんが効いたんじゃないかなと個人的には感じています。

 

●「訪れてみたい日本のアニメ聖地 88」について

(記者)

 日本のアニメ聖地に選ばれた「なれなれ」ですけど、これは群馬県内からは2件目ということでよろしいんでしょうか。

 

(知事)

 うん。そうだと思います。一応、せっかくだからはい。

 

(戦略セールス局長)

 今ご質問のありました、今回アニメ聖地に選ばれた「なれなれ」の高崎市と沼田市という2つの地域なんですけれども、「よりもい」館林市の「宇宙よりも遠い場所」に続いて2件目ということになります。

 

(記者)

 2件目ですね、過去も含めて全部で2件。

 

(戦略セールス局長)

 はい。

 

(知事)

 全部で2件しかない。栃木県とか、たぶん埼玉、茨城が多いよね。

 

(戦略セールス局長)

 多いですね。

 

(記者)

 多いところはかなり多いですよね。

 

(戦略セールス局長)

 全体の半数が関東地域、全体の地域で124地域あるんですけれども、そのうちの62地域が関東に集中しているっていうことで、東京、埼玉、栃木は非常に多いですね。

 

(記者)

 地域差が生じる理由っていうのは何か分析されていますか。

 

(戦略セールス局長)

 やはりアニメということではあるんですけれども、事前に制作段階から、やはりかなり現地と密接に、調整あるいはロケ地としての適地かどうかっていうところの判断ということもあるかと思います。ある程度首都圏に近いエリアというところが1つポイントになるのかなというところはあるかと思います。

 

(記者)

 あと3件目で、先ほど一太さんもおっしゃっていましたけど「前橋ウィッチーズ」って、割と期待を込めていらっしゃるでしょうか。何か県としてそれを盛り上げるような政策等は考えてらっしゃいますか。

 

(戦略セールス局長)

 そうですね。現在前橋市のコンベンション協会がかなり力を入れて、中心市街地などにポスターや垂れ幕を大々的にかなり掲げて、大きくPRをしております。群馬県も、広報に関しては前橋市とよく連携をして取り組んでおります。いずれにしても4月からの放送開始ということなので、先ほどお話もありましたとおり、ネット上などでは大変評価が高いというふうに、今言われておりますので、我々としても放送開始に合わせて、いろんな取り組みをまた前橋市と一緒にやっていきたいなというふうに思っています。

 

(知事)

 これ記者さん、これからどんどん多くなってくると思います。ロケも、ちょっとなかなかないぐらいの勢いで、大型作品これからどんどん入ってきますし。アニメも今、おそらく、群馬県の認知度も上がってきているし、あるいは例えばクリエイターに対する対応、体制もすごく整ってきているので、ここから今までは「よりもい」だけだったんだけど、やっと「なれなれ」になって、次は「前橋ウィッチーズ」で、まだまだたぶん増えていくんじゃないかなと思っています。

 

(記者)

 アニメツーリズムって言葉があって、岐阜県なんかは、有名な映画を取り込んでかなり観光で・・・

 

(知事)

 「君の名は。」で相当来ましたね。

 

(記者)

 そのようなことも先々、これもクリエイティブ課と連動してくると思うんですが。

 

(知事)

 これはもうアニメだけじゃなくて、当然それは戦略に入っているので。今、群馬県で撮っている映画がどんどんどんどん増えてきていますから。それによって群馬県の認知度を上げようと。それでまさにアニメツーリズム、映画もドラマもそうだけど、「今日から俺は!!」とか前橋に見に来る人もいるし、仮面ライダーの撮影をしている高山村の天文台は結構聖地ですし。だからそういうのも、これからもどんどん増えてくるんじゃないかと思うんですね。

 

(記者)

 聖地化を狙う?

 

(知事)

 もちろん。だってもうエンタメの聖地を狙っているんでね。「はたらく細胞」だってたぶん興行収入50億円ぐらい来ていると思うんですけど、群馬県で相当ロケしていますから。

 

●ぐんま推しナンバープレートについて

(記者)

 知事の呼び方なんですけどなるべく一太さんとお呼びできれば・・・。ぐんま推しナンバープレートについての関係なんですけれども、これ比較は同時導入の10地域となっていますが、例えば1年間の初速でどれくらい、何位ぐらいだとかっていうのがもしデータとしてあれば。なければ、他の地域ですでに導入してるところと比べてっていうところで。

 

(地域創生部長)

 ちょっと調べてはいないんですけれども、また後程調べてみたいと思います。

 

(記者)

 ちなみにこれ今回は、他の地域で2位は何件ぐらいになるんでしょうか。

 

(地域創生部長)

 すみません、件数は非公開だそうです。(実際には、国土交通省のホームページで公表済み。)

 

(記者)

 分かりました。あとかなり見るようになっているので1万6,000件は納得なんですけれども、普及率みたいな言い方では、何%とか表現できたりするものなんでしょうか。

 

(地域創生部長)

 12月末時点で、今のところ0.86%になります。

 

(記者)

 0.86%ですね。他県のは言えないという、公表できないということですね。

 

(地域創生部長)

 はい。(実際には、国土交通省のホームページで公表済み。)

 

●こどもまんなか推進プログラムについて

(記者)

 こどもまんなかの施策関連で、私も子育て世代なので非常にこういう施策の推進はありがたいんですが、少子化対策としてはより上流のこの結婚とかについて考えていかなきゃいけないというような視点もあると思います。あらためて「こどもまんなか推進プログラム」の位置付け、どういうふうな位置付けでこれをやるのかについては。

 

(知事)

 まず上原さんの方から。こどもまんなか推進プログラムの位置付け。

 

(生活こども部長)

 この間の予算のときにも少し申し上げたんですけれども、こども分野の最上位計画でこどもビジョンを今策定しておりますけれども、その最上位計画のエンジンとして「こどもまんなか推進プログラム」は、県のこども・子育て施策を前に進めるものと考えております。こどもビジョン2025の方に、結婚、少子化等々は盛り込んでおりますので、今回皆様のお手元に、73億円の48本の事業が行ってますが、その中で若者のところとか、あと、子育て世帯の不安を解消するもの、そういったところが、少子化を少しでも遅らせたり、いい方向に進める施策に当たるのかなと考えております。あと気運醸成です。

 

●館林市長選挙について

(記者)

 最後に案件外で、3月に館林市長選が行われます。現状では現職の多田さんと市議の吉野さん、新人の佐藤さんが出馬を表明しています。知事として市長選にどのような態度で臨むのか伺えればと思います。

 

(知事)

 現職の多田さんにぜひ再選していただきたいというふうに思いますので、多田さんを応援させていただこうと言っております。これまでも市長になった後、いろいろな連携をしてきましたし、非常に頑張っておられるというふうに思います。前回の知事選のときには、館林市の選対委員長にもなっていただきましたので、そういったことから見ても、ぜひ再選を果たしていただきたいというふうに思っております。誰を応援するのかって聞かれたら、多田さんを応援したいと思います。

 

(記者)

 応援の仕方としては選対に入ったり、現地に行ったりとかあると思うんですけど。

 

(知事)

 それは向こうのいろんな意向もあると思うんですが、私があんまり応援するとよくない結果になるっていうジンクスも最近出てきてしまったので、そこもよく考えながら。ただ、もし例えば選対に入ってくれと言われたりとか、こういう形でちょっと役に入ってもらえないかみたいなことがあればですね、もちろん前向きに検討したいと思います。

 

●組織のフラット化について

(記者)

 冒頭の一太さんが言っていた県庁内の職員間の呼び方についてです。私も前の会社、出版社だったんですけども、前の会社は本当に「さん」付けでやっていて、非常に何か風通しがいいなっていう実感はあって、なるほどと思っていました。今ちょっと調べていたら、栃木県でも「さん」付けでやりましょうというような話で、実際に試行期間を経て正式に導入したと、調べたらそういう話でした。県として今、一太さんの考えをもとに総務部として今どう考えてるかとかですね、実際に何か試行期間を経て職員に何か呼びかけていくのかとかですね、どういう計画とか分かれば教えてください。

 

(知事)

 それではどうぞ下山部長。

 

(総務部長)

 組織的に何か決めて「いつからやりましょう」とかっていうことではなくてですね、組織をフラット化して意思疎通を早くしたりするためにはですね、こういった「さん」付けというのもいいことだろうということなので、もうすぐにでも始めるということで。何か一律にやるとかっていうことは考えています。

 

(記者)

 そういう何か、そういうふうにしていきましょうみたいな呼びかけも、総務部の方でしようというのはまだ、これから検討するなのか、検討せずに今のこの記者会見をもって、広めたみたいな感じなのか、これからなんでしょうけど、その辺りいかがでしょうか。

 

(総務部長)

 何か通知を出すかっていうものではございませんで、今知事からもお話もございましたので、もうこれを広くですね県庁内にも周知していきたいというふうに考えています。

 

(知事)

 通知出すかはともかくとして、フラット化をするためにやっぱり、ぜひ「さん」付けにしましょうということはまた改めて庁議でも言いますし、何らかの形でやっぱり総務部からもみんなに呼びかけてもらうと。これ相当変わると思うんですよね。「岡田推進監」じゃなくて「岡田さん」と呼ぶとかね。でも栃木で導入したっていうのは知らなかったね。いつ導入したんだろう。どのぐらい徹底されているのかな。

 

(記者)

 どうなんですかね、調べていたら去年導入したみたいなことが・・・

 

(知事)

 去年か。ちょっと調べてみよう。そうだとしたら栃木のを少しでも参考にしたいと思います。

 

(記者)

 職員の発案でそういうふうにしたほうがいいんじゃないかっていうところで。

 

(知事)

 どこまで徹底しているのかちょっと調べてみます。私が話した栃木県職員は「福田知事」って言っていたので。はい。私は尊敬しているので福田翁って呼んでますけど。群馬県はやるって決めたらやるので。本当にみんなに一太さんって呼んでもらいたいと。ただなんか1回(知事と)言ったら1万円とか罰金みたいなことするつもりないんですけど、だんだんみんなこれからそうなってくと思います。

 

(記者)

 一般的に現状で見ると、やはり知事、あるいは部長、課長みたいなそういう呼び方で呼ぶことが比較的一般的な感じですか。県庁内について。

 

(総務部長)

 必ずしも一般的というわけではないと思うんですよね。ただ、例えばですけど、議会などは、呼称を職名で呼ぶっていう決まりがございますので、議長が指名する場合は「知事」とか「総務部長」と言いますけども、普段我々職場にいるときにはですね「課長」という場合もありますし、以前一緒に働いていた場合にはですね「〇〇さん」とかいう場合もあります。統一して決めているっていうことでもないと思います。

 

(知事)

 でもやっぱり「部長」とか「課長」と言う人が多いと思うんですね。やっぱり例えば、下山さんが長い間、津久井副知事と仕事をしていれば、やっぱり「津久井さん」って言うんだけど、私が聞いている限りみんな「課長」とか「宇佐美アドバイザー」とか「森原アドバイザー」とか言いにくいでしょう。だからそういうところから直していくと、本当に呼び方だけで、何となく心の何か壁が取れるので。ちょっと栃木県は調べてみましょう。全然聞いたことなかったから。群馬県はやるからにはしっかりやって、いい感じになっていけばいいなと。

 知事としてね、こうやって今こんな感じでやってるんで、最近記者会見も切り取られて、100万回とかなったりとか、1年間調べてみたら1,650万回も切り取られているんで、それでもう桐生のマフラーとか、今日はやめましたけど別のところね、知事がもうこんな感じだから、だんだん職員も結構自由になってきて、ちゃんとそのネクタイとかが必要なところは自分で考えてやってもらうってことだけど、結構みんなね、いい感じになってきているので。知事がやっぱり先頭切ってやっていけば、だんだん変わっていくんじゃないかなというふうに思いますので、記者さんももうこれからは一太さんと呼んでください。

 

(記者)

 そのフラット型の組織を目指したときも、公務員の魅力向上にもつなげたいっていうようなお考えをおっしゃっていたような記憶が、これもそういう風通しの良い、あるいはフラットな組織で公務員の魅力向上にも繋がればということ・・・

 

(知事)

 そうですよ。若い人たちがやっぱりすごくこう、息がしやすい組織にするっていうのは大事だし、もう1回言いますけど、今のこの群馬県庁どこもそうかもしれないけど、係長になるまでに20年かかるわけじゃないですか。ということは、この20年間は基本的にあんまりリーダーとしての役割を果たす経験ができないってことなので、もうちょっと早くいろいろ、経産省だったら3年ぐらいで係長になっちゃうわけでしょ。だって係長になるまでに20年かかるんですよ。結局部長になって、みんなもっといてほしいと思ったらすぐ定年になっちゃって。自分が何か一番若いと思っていたら、一番年上だって気が付いて。だからやっぱりだんだんそこら辺から、少し何か柔軟な形で変えていくっていうのがいいと思うし、その方が組織としての風通しも良くなるだけじゃなくて、たぶん生産性も上がるんじゃないかと思いますね。

 

(記者)

 冒頭のフラット化のところなんですが、一般の職員であっても、例えば「一太さん」ないし、「宇留賀さん」、「津久井さん」っていう呼び方をすればよろしいのでしょうか。

 

(知事)

 そうです。早速、今日の会議でも、みんな「一太さん」と、非常に不自然な感じで言い始めたので、これはだからもう「火影」だと思えば、別に「一太さん」という役職だと思えば、だんだん本当にそれに慣れてくると思うので。もう早速、政策会議でやろうって決めてから、早速実践しています。

 

(記者)

 これは先ほどちょっと(話がありましたが)、議会は議会のご判断っていうところもあるんでしょうが、例えば教育委員会とか、知事部局以外にも広めたいっていうところなんですか。例えば教育長もさんづけで呼ぶとか。

 

(知事)

 いや、もちろん。もう県庁の組織全部。もう課長とか、そういう、もちろん外に対しては、今なんか下山さんに聞いたら、(県議会では)一応役職で呼ぶっていうルールがあるということなので、一太さんとか議長が言って、部長(は○○部長とかなのに、知事だけ)一太さんとかいうと変だから。だけど、それはともかくとして、やっぱりこれ(県庁内は)全体でそうなってほしい。教育委員会だろうが、あるいは地域事務所だろうが、県税事務所だろうが、みんなやっぱり役職じゃなくて「さん」付けで呼ぶような文化にしたいと思います。

 

(記者)

 警察とかもですかね。

 

(知事)

 警察はちょっと分からないね。それはやっぱりちょっと県警本部長に。倉木本部長が一太さんって言いにくいかもしれないけど、少なくとも、普通に話すときは倉木本部長にも一太さんと呼んでもらうと思います。

 

(記者)

 こういうことを通じて、例えば若手からしたら上司ともコミュニケーションを取りやすくなるとか、いろいろ効果があると思うんですが、そういった中で知事としては、将来に向けた施策のアイデアが出てきてほしいとか、若手にどういったことを期待しているのですか。

 

(知事)

 群馬県だんだんいい感じでフラット化してきていますよね。私の前の一太さん(知事)がいたわけですよ。私の前の一太さん(知事)の12年の時代は、私の前の一太さん(知事)の批判をするわけじゃないけど、例えば職員プレゼンみたいのがあってもほとんど通らないし、ボコボコにやられて、何か大変なことになっていたんだけど、今はだって知事自体がそもそも前の、私の前の一太さん(知事)のときは、私の前の一太さん(知事)はそんな、そこにパッと出てくるだけですけど、今の一太さん(知事)は、何時間も一緒にみんなといてですね、宇留賀さんや津久井さんや、なんか岡田さんもみんなそうですけど、その一人一人の若手職員のプレゼンに付き合って、結構いろんなアイデアが実現するってことで、いい感じになっているんだけど。これ記者さん、本当に不思議なんだけど、「さん」付けで呼ぶだけで本当に変わるんですよ。昨日まで何とか部長と呼んでた人を、何々さんっていうだけでものすごい親近感が増すんでね。これは実は形から入るっていうのはすごくいいと思う。やっぱりこれは、岡田さんみたいな民間でバリバリやっていた明るい人が入ってきたおかげで、本当に岡田さんには感謝しているんですけど、DX課で、まず先進的にやってみたということは、これから横展開することによって、群馬県はよりフラット化したいい組織になってくんじゃないかなというふうに思います。

 

●こどもまんなか推進プログラムについて

(記者)

 これは事務的なことで恐縮なんですが、こどもまんなか推進プログラムの関係で、これは今、「(案)」というふうになっていますけれども、いつ「案」が取れるのか。その手続きをご説明ください。

 

(知事)

 これは上原さんどうぞ。

 

(生活こども部長)

 ほぼ予算事業で構成されておりますので、議会で7年度の当初予算が議決されたら、同時期っていう感じですかね。

 

(記者)

 それまでは一応プログラム案っていう形で・・

 

(生活こども部長)

 はい。案という形をとっています。

 

(記者)

 これプログラム自体は別に議決要るものではないですよね。予算案が通らないとっていう感じでしょうか。

 

(生活こども部長)

 はい。

 

●組織のフラット化について

(記者)

 フラット化の関係なんですけれども、これは上司が部下に対しても、基本「さん」付けということで。

 

(知事)

 みんな、「さん」でいいと思う。だって他に呼びようないから、いやそれは呼び方いろいろあるかもしれないし、何十年も付き合ったら「おい、○○」っていう人がいるのかよく知らないけど、基本的にはだから今言った「さん」付けみたいな形がいいんじゃないかっていう感じですよね。だから上司から部下に対しても、部下から上司に対しても、みんな、「さん」付けで良いんじゃないですか。付き合いの中で、ニックネームで呼ぶ場合もあるので、別にそんな厳しく、これを適用して、もし何か役職で言ったら罰金とか、そんなのはないから。だけどできれば、同じようなフラットな関係で、役職ではなくて名前で呼ぶっていうのが大事だと思います。

 

●道路の陥没について

(記者)

 分かりました。あと案件外ではあるんですけれども、先週の会見でも出ましたが、埼玉県八潮市の陥没事故の関係で、県とすると緊急点検をしない予定ですが、その状況っていうのは変わらないですか。

 

(知事)

 今日(県土整備部長の)宮前さん来てないね。一昨日、宮前さんが言ったように、我々は定期的にしっかりとした点検を入れていますので、それをとにかくこれからもしっかりやるっていうことと、ただこの間の事故があったんで、ちょっとさすがに今のやり方でいいかどうかっていうのは多分、県土整備部内でも議論していると思いますが、基本的には我々はちゃんと定期的にしっかりそれをチェックする仕組みを入れているので、それをしっかりやるっていうことだと思います。ただもう1回言いますが、再点検とか、少し再検討じゃないけど大丈夫なのかっていう議論が今、県土整備部内で始まっていると思います。

 

(記者)

 市町村との連携みたいなものっていうのはいかがでしょうか。

 

(知事)

 今のところは特にないと思うんですけど、だからいろいろ議論する中で、その必要性も出てきたら、しっかり考えたいということだと思います。ただもう1回言いますが、今までも、しっかり計画的にちゃんとチェックしてきているので、それをまずきちっと続けるってことかなと思っています。

 

●ヤード条例について

(記者)

 あともう1点、以前も出たんですけども、使用済みの鉄くずなどヤードに関することなんですけれども、これに関して一太さんは積極的に進めようという気持ちではいると思うんですけれども、その進捗状況ってどうですか。

 

(知事)

 (環境森林部長の)前川さん、今日ちょっと来てないんで、ちょっと改めて確認をしてまたお知らせしたいと思いますが、これはうちの前川環境森林部長が県議会でちょっとお話したんだけど、少し慎重なトーンが出ちゃったので、私のせいだと思うんですけど。私がもっと明確に言えばよかったんですけど、やや慎重な答弁になったということで、かなり自民党の方からいろいろご批判もいただいたということなので、私の方から改めてこれはやりますと。しっかり自民党県議団との意見交換の中でも言っておりますので、積極的に考えていきたいと思います。ヤード条例は、県警がやるものと群馬県がやるものと両方あるんで、群馬県が中心になっている方についてもですね、基本的には前向きに進めていきたいということで今議論しているっていうことで、細かい議論は担当部にもう1回確認して、記者さんの方に連絡させるようにします。

 

(記者)

 そうすると今月の17日に開会する定例県議会の提出を目指すということはありますか。

 

(知事)

 宇留賀さん、どうぞ。

 

(宇留賀副知事)

 まさに年末に環境森林部の方で少し消極的な話をして、メディアでも出ていたと思うんですけれども、また年明けになって、担当の自民党の県議会の先生方だったり、そういった方といろいろ議論をしています。現時点でどういう規制がいいのか、それこそ2月県議会に出すっていうのがいいのか、それとも、国の方でも今環境省の方で検討会で検討をしていたり、また警察も本庁の方だったり県警の方で議論しているので、そういうもろもろの、ある意味どういう規制になってくるか、どういうルールになってくるかを見て、来年度以降に検討した方がより良い規制になるかもしれないので、ちょっとその辺りはどの時期にするのか、どういう内容にするかっていうのは今検討しています。ただ全体のトーンとしては、今、一太さんが申し上げたとおり、前向きにやっていこうとそういう形で検討しているっていうことになります。

 

(記者)

 知事としては今月の議会での提出を目指したいという気持ちは。

 

(知事)

 いや、それは一太さんとしては、一応、今、宇留賀さんが言ったように、もう1回よく前向きにやるっていうことで、一生懸命に環境森林部が議論しているので、おそらく近い将来、もう1回また知事協議が入るから、その流れを見ながら、いつやればいいのかっていうのを考えていきたいと思います。

 

●組織のフラット化について

(記者)

 フラット化の関係なんですけど、知事がまずこの「さん」付けを使い始めたのは今日の会議からということでよろしいですか。

 

(知事)

 火曜日に政策会議をやって、そこから政策会議で決まったので、もうこれから「さん」にしようと言ったら、古仙さんが「いや、なかなか簡単にはいきません」とか言って、それで、今週は知事にして、来週から「さん」付けでどうかっていうのは、みんなから否定されて。今日からにしましょうっていうことなので。今日の協議は、真面目な古仙さんも一太さんと言っていただいてるんで。

 

(記者)

 なるほど。一昨日から知事としては使い始められたということですかね。

 

(知事)

 はい。

 

(記者)

 分かりました。あと、一太さんとしては、下の名前でも上の名字でもどちらでもいいということにするんですか。

 

(知事)

 山本さんでもいいけど、何か山本さんってよそよそしいでしょ。山本さんって、もちろんいっぱいおられて、いい名前だと思うんだけど、一太っていそうでいないですよ。本当にいないんですよ、見たことないもん。1人ね、山本一太さんっていう音楽評論家がいるんですね。その人が本出したら、群馬県でやけに売れちゃって困ったことがあって、みんなから、いや一太くんは音楽評論家もやってるんだねと思ったら、同姓同名の人がいて、以来見たことないから。だからやっぱり、子どもの頃から山本さんと呼ばれたことがないので、できれば一太さんと呼んでほしいけど、どうしても山本さんと呼びたいという人がいればね、よくご存じかどうか分かりませんけど、プロレスラーで元NWAのチャンピオンでドリー・ファンク・ジュニアっていたのね、お父さんはドリー・ファンク・シニア。ドリー・ファンクっていう名前にこだわってたんだよね。だから、どっちでもいいです。その弟はテリー・ファンクになったけど、どうでもいいです、すいません。

 

(記者)

 またそのご本人の希望も含めて・・・

 

(知事)

 そうそう。それはもうみんな、山本さんと言いたいっていうんだったらいいけど。でも、一太さんって呼んでもらうのが一番自分にはしっくりくるので。

 

(記者)

 分かりました。あと冒頭でDX化を実際始めてみて、効果の部分と課題の部分があったというお話があったと思うんですが、知事としてはこのフラット化に対する課題、どんなところに感じていらっしゃいますか。

 

(知事)

 (DX推進監の)岡田さん来てないよね。一言で言うと、実際にやってみて、こういうところがよかったとか、ちょっとまだ慣れないとか、いろんな意見があるので、その中でいろいろ政策会議では話が出たんだけど、方向としては、私は非常に正しいと思っているんです。やっぱり新しい試みっていうのは、いろんな形でいろんな課題が見つかったりするものなんだけど、方向としてはもう1回言いますが、20年経たないと係長にならないとかいう仕組みはおかしいと思うんですよね。やっぱりね、若いうちから、いろんな形でチームをまとめるとかユニットをまとめるとか、そういう経験が必要だと思いますので、岡田さんがDX課でやってくれていることはベストプラクティスになり得ると思うので、よく検討して広げていければと思います。宇留賀さん何かありますか。

 

(宇留賀副知事)

 まずこのDX課が進めたフラット化のところの長所と短所で言うと、長所として、若手がやはり自分でしっかり考えて、自分で物事を進めていく、そういうリーダーシップっていうのがついてくるっていうことが最大の効果で、将来のある意味幹部候補生っていうのがより近く感じてもらえるというのが大きいかなと思います。短所としては、例えば課長さんがいて、そこの下に係長さんがいて、そこの下に何人かスタッフの人がいるっていうふうになって、フラット化されてくると、いわゆる課長職に当たるような人にいろんなリーダーさんからたくさん相談が来ます。この管理職が、「てにをは」を詰める細かい仕事をするんじゃなくて、大きな方向性を示しながらリーダーシップを示せるかというので、どちらかというと、いわゆるリーダー職にあるような人たちの能力っていうのが、今ある仕事とは大分変わってきて、より引っ張っていくような力だったり、細かく詰めるっていうんじゃなくて、大きな方向性を指し示したり、そういう若手が出てきたときにそれを実現するような形で、大分業務も変わってくるので、課題として言うと、いわゆるそういうマネジメント層の求められる能力とかスキルは変わってくるので、組織全体としてのそういう管理職像のイメージを変えていかなきゃいけないっていうのが大きく課題としてあったかなと思います。

 

(記者)

 管理職に求められるスキルが変わってくるということですね。

 

●日本のアニメ聖地について

(記者)

 アニメの聖地の話で、私も「頭文字D」が好きなんですけれども、中でも群馬はいっぱい出てくる中で、埼玉とか栃木の峠も出てきたりして、他のところと一緒に協力して盛り上げていこうみたいな考えは知事ありますか。

 

(知事)

 はい、そういう考え方もあると思うんですけど、やっぱり頭文字D全体を見てみると、群馬県が主な舞台じゃないですか。秋名山、榛名山だけ秋名山だけど、赤城が出てきたり妙義が出てきたり、それからやっぱりストーリーのものすごく重要な部分を占める場面とか風景とかあるじゃない、これ群馬県だから。やっぱり群馬県中心でキャンペーンしていくっていうのがいいと思うんですよね。ただMFゴーストは、もうご覧になっていると思うんですけど群馬県じゃないし、近未来だし、ただ鎌倉とかの街がいい感じだと思って、いつも江ノ電とか見てるけど。ただやっぱりあそこにもしげの秀一さんの群馬県愛が溢れているじゃない。しょっちゅう出てくるじゃないですか。そもそも高橋兄弟が偉い大物になってるわけじゃないですか、MFゴーストでは。もうこれ以上言いませんけど。だからやっぱり、頭文字Dをやるときは渋川中心だけど、もっと群馬県全体を巻き込んでやるのがいいかなと思っています。まだ知事の頭の中で考えているだけで、ちっとも事業化について具体的な議論をしているわけじゃないんだけど、もう1回言いますが、記者さん、欧米では人気があるんですよ。だから欧米人っていうか、外国人、日本以外の人たちを対象にしたツアーみたいなものをやれば、多分相当の人が来ると思うんですよ。そういうインフルエンサーを集めて、やっぱりこの頭文字Dをもう1回発信するっていうプロジェクトは検討する価値があると思っていて、それによってまたもう1回火がつけばね、アニメのこの聖地になってもいいじゃんって。これだけ人気あるのに、(訪れてみたい日本のアニメ聖地88に)入っていないこと自体がおかしいじゃないですか、というのが考えです。

 

●組織のフラット化について

(記者)

 フラット化についてなんですけれども、県庁内での周知は知事からの要望レベルということでよろしいんでしょうか。

 

(知事)

 そうですね。要望レベルっていうか、一応庁議で、庁議って言って、1週間に1回、大体そこに出ている幹部は20人ぐらいですかね。あとオンラインで参加している人を含めると、2、30人、その人たちの前で、これからやっぱり「さん」付けで呼び合うようにしたいということをお願いしました。大体もう部長レベルっていうか、幹部クラスはもう今日からの会議では一太さんって言ってくれているので、それをしっかりみんなに呼びかけていければなというふうに思います。

 

(記者)

 業務命令になるんですか。

 

(知事)

 業務命令っていうよりも緩い呼びかけかな。そんな無理やり呼称を強要することはできないから、でも何となくみんな意外と受け入れてくれるんじゃないかなと思って。知事のことを一太さんって呼び始めたら、上司のことを部長じゃなくて、多分、名前で呼べるような、そういうふわっとした自然な関係、流れが出てくると思います。

 

(記者)

 あと、首長とメディアの関係を考えたときに、この会見もオンラインで配信されていらっしゃいますし、馴れ合いのような形で受け止められたりする可能性もあると思いますけれども、お考えはいかがでしょうか。

 

(知事)

 まず、記者会見に来られている記者の方々に、これから例えば私をこう呼んでくださいって強要できるわけもないので、でもここで一太さんって言っていただけると、すごくみんなまた一太さん(と呼ぶことへ)の抵抗感がなくなるから、今ちょっと言っただけであって、いや記者さんが知事って言いたいなら別に全然いいです。よく分かりませんけど、この会見自体は記者クラブがやっているので、記者クラブの方針として、一太さんと呼ぶのはまかりならんということであれば、もう知事って呼んでいただければいいと思うんですけど、もう別の記者さんなんかは、次から絶対知事と呼ぶっていう顔をしていますから。だから、高木さんも別に知事って呼びたければ、呼んでいただいていいし、でも何となく一太さんとここで言っていただけると、世の中にフラットな感じが伝わるかなと思っているので、ちょっと私の希望を言っただけですから、記者さんが知事って呼んだからといって、決して何か批判するつもりも悪く思ったりすることもありません。

 

●群馬デジタルミュージアムロードについて

(記者)

 先週の1日ですかね、中央通り商店街の方で、知事はデジタルミュージアムを視察されたと思うんですが、あれは多分美術館とかにより人を呼び込むっていうことにも繋がるし、あるいは中心市街地の活性化にも繋がるものだと思うのですが、体験されてどうだったかって、ちょっとご感想というか受け止めを。

 

(知事)

 ちょっとまず地域創生部長の新井さんから。背景だけ説明していただけますか。意外と人を集めることに成功しているっていうところをちょっとお願いします。

 

(地域創生部長)

 今お尋ねのデジタルミュージアムロードなんですけれども、もともと博物館法が改正になって、収蔵物のデジタル化を進めなければならない。また、美術館、博物館に足を運んでいただいている方が少なくなっている。いかに足を運んでいただけるかというところで、美術館、博物館以外のところで、こんな魅力があるということを知っていただく機会を作ろうと。そういうことで始めた第2弾というところが背景でございます。

 

(知事)

 面白かった。ちょっと何か最初設定するのに時間かかったりとか、ちょっとそういうところもあったけど、かなり面白かったです。少しずつ歩いて、前に進んでいくんだけど、一番良かったのは、最初はあんまり話題にならなかったのが結構だんだん話題になってきていて、ちょうど私が体験したときは、その中央商店街だったんだけど、かなり親子連れとかいろんな人が来てて、やっぱり商店街を盛り上げるとかっていう意味では非常に有効な事業っていうかね、プロジェクトなんじゃないかなと思って。面白いですよ。

 

(記者)

 今後も継続に向けたというか・・・

 

(知事)

 そうですね。よくまた状況を見ながら、今後のことは考えていきたいと思います。

 

●組織のフラット化について

(記者)

 「さん」付けのことで度々すみません。県内企業とか取材していますと、やっぱりまだ肩書きで呼んでいるような企業も多くあると思うんです。今回、この県の取り組みが上手くいったら、参考にしてほしいとかお考えはありますか。

 

(知事)

 今回の県の取り組みって全体?

 

(記者)

 その「さん」付けの取り組み・・・

 

(知事)

 それは民間企業のご判断なので、何か県の方からいちいち知事としてお願いするみたいなことは考えていません。それは、それぞれの経営者によって理念も違うし、経営方針もあるので。やっぱり、うちはそうしないっていうところがあっても、全く問題ないと思うんですよね。ただ私の感覚で言うと、「さん」って呼んだときに、何か変わるものがあるんですよね。そういう意味で言うと、知事は「さん」にしてほしいなということなので、何かこの呼びかけに賛同していただいて、ちょっと何か言い方恥ずかしいなと思う人もいるかもしれないけど、協力していただける方にはもう「さん」と。多分これからの部長協議はみんな、「さん」になるというふうに思いますので、はい。なんか強要するっていうよりは、ちょっとフラット化をしていくために、こういうのをちょっとやってみましょうよと、知事として呼びかけるっていうことです。それからさっきも言ったんですけど、(総務部長の)下山さんが言ったように、県議会には県議会のルールがあると思うので、やっぱり県議会でね、県議会議長が「一太さん」と言うわけにいかないと思うから、やっぱり「知事」とか「何々部長」とかいう話があるので、そこは一太さんと呼んでいただくところと、やっぱり知事っていう形で説明してもらわなきゃいけないところは、ちゃんとよく考えて分ければいいのかなというふうに思います。

 

(記者)

 私も今、冒頭の話を聞いて、いろいろ考えて、会見は公なので、知事って言うので、そういう場じゃない、雰囲気に合わせて、私も考えたいかなと、そういう感じでいこうかな。

 

(知事)

 だからここは、さっき別の記者さんが言ったように記者クラブ主催なので。しかも基本的には、行政としっかり距離を置いてチェック機能を果たさなきゃいけない記者の人たちに、これこれしてくれとかいうつもりもないんだけど。知事って呼んでいただいてもいいし、一太さんって呼んでいただいてもいいですし、今上毛かるたを7割ぐらいまで覚えた記者さんも次から一太さんって必ず呼ぶだろうというふうに個人的には考えております。

知事メッセージ

 それでは最後に、この会見を活用させていただいて、知事の方から少し県民の皆さんに直接いくつかお話をさせていただければというふうに思っています。今日は随分フラット化についての質問がありました。先ほど申し上げたとおり、県庁ではですね、知事とか副知事とか部長とか、そういう役職で呼ぶのはやめようと。お互いやっぱり「さん」付けで呼ぼうということをですね、今実験的に始めて、大体部長クラスはそんな感じになってきています。それぞれ皆さんいろんな組織でやり方があると思うんですけども、そうすることで実はですね、意外と形から入ると、人間の気持ちっていうのは変わりやすくて、よりなんか上司と話しやすくなったり、声をかけやすくなったりするものなんだと思うので、群馬県ができればこの「さん」付け文化を広げられたらいいなというふうに思っております。

 それから、今日は特に質問が出なかったんですが、1つだけちょっと中央政界のことで、少し申し上げておきたいことがあるんですが、政治とお金の問題について、この間、新聞だったかテレビだったかネットだったか分かんないんだけど、文書交通費の扱いについての改革案を議論するというふうになっていたんですね。大丈夫かなと。だって、もう1回言いますが、当然これ全部明らかにするべきなんだと思うんですよね。国民の視点から見たら、改革案とかじゃなくて、やっぱり全部明らかにすればいいだけなんだと思うんですよね。こういうことで何かよく分かんないけど、オープンにできないとかいうことだから、本当は私が知る限り、私の仲間もほとんどはちゃんとやっているんですよ。ちゃんとやっているのに、疑われるっていうことがあるので、ぜひですね石破総理は総裁であって、石破総理は改革派ですから。あと小泉進次郎さん政治改革本部なんで、本部長でしょう、しっかりしてほしいなと。こんなの別に改革の議論じゃなくて、明日から全部透明にすればいいんですよ。それが国民の感覚だっていうことは、ぜひお願いしたいなと。やっぱり私は20何年間か政治家をやってきて、国会議員から知事になって、外からやっぱりね、その政治の状況を見て分かったことがいろいろあるんですけど、これを透明にするなんて、当たり前のことなんで。もう1回言いますが、改革案の議論じゃなくて、全部透明にするのが当然だというふうに思いますので、ぜひそこら辺は、しっかり中央の政治を担っている方々にですね、改革をしてほしいと。特に長年ずっと与党として、政権を引っ張ってきている自民党の皆さんには、もう1回申し上げますが、国民の感覚とか視点っていうのはもっと考えていただいて、特に政治とお金の問題は改革案をこれから出すとかじゃなくて、文書交通費なんて、明日から透明にぜひしていただきたいと思います。これはたかが地方の知事が言っているようですけど、知事だからこそ、現場のプレーヤーになったからこそ、一般の人たちの感覚が分かるので、そういうところはしっかりやっていただければなというふうに思います。これ以上しゃべると長くなっちゃうので、今日はこのぐらいにしたいと思いますが、いつかまたですね、記者さんに聞いていただければですね、少しこの問題については、自分の考えを少しここでお話する機会もあるのかなというふうに思っています。

 今日も、昨日も大変寒かったので、寒い日が続きますが、県民の皆さんにはぜひうがい手洗い、必要があればマスクなどで、ぜひ風邪など引かないように体調管理をしていただければというふうに思います。ということで、今日は1時間20分、ちゃんと取って会見をやらせていただきました。今日も記者の皆さんに最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。これにて定例会見を終わりたいと思います。

 

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。