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■日時 令和7年2月13日(木曜日)14時02分~15時13分
■会場 記者会見室
■出席者 県:知事、副知事ほか
記者:記者クラブ所属記者等15人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)
令和7年2月13日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>
■知事冒頭発言
それでは定例会見を始めたいと思います。先週から今週にかけて、皆さんご存じだと思いますが、3人の現職閣僚と面会をしてまいりました。まず7日の金曜日に伊東良孝地方創生担当大臣を訪問いたしました。群馬県は限られた予算で最大の効果を追求する、ワイズスペンディングの視点で事業に取り組んでおります。皆さんご存じのとおり、その多くは政府の交付金、補助金。これはもう最大限活用しているということです。これまでの支援についてですね、伊東大臣に感謝を伝えるとともに、今後の取り組み、いろんな形でまた群馬県はこうした色々な支援制度を活用していきますので、引き続き、政府からの支援を要望してまいりました。
それから10日の月曜日は、中谷元防衛大臣を訪問しました、榛東村の南千晴村長にもご同行いただいています。群馬県は、皆さんもこれもご存じだと思いますが、これまで台風、豚熱、林野火災、様々な場面で自衛隊の皆さんの支援を受けております。中谷大臣にそのことについて、特に第12旅団の大活躍について感謝を伝えるとともに、引き続きの連携をお願いいたしました。できる限り自衛隊にはご迷惑をかけたくないんですが、どうしてもやはり県で対応できないときは、また自衛隊のお力をお借りすることになるので、その時はぜひ後押しをしてください、ということをよくお願いしてまいりました。それから南村長からはですね、地元の相馬原駐屯地に関する要望も伝えていただきました。なかなか堂々とした口調で、しっかりと大臣に要望を伝えていたんですけども、中谷大臣はとても誠実な方なので、知事と村長からの要望に真摯に耳を傾けてくださいました。
それから、同じ日に岩屋毅外務大臣にもお目にかかりました。岩屋外務大臣はですね、石破首相の訪米から帰国した直後という多忙な日程にもかかわらず、もちろん、よく存じ上げている仲良しだっていうのもありますが、時間を確保してくださいました。会談では、群馬県のトップ外交の実績、成果について説明をし、実は群馬県の特に海外出張ですよね。これまで訪問した各国で、現地の日本大使館、領事館に大変力強いサポートを頂戴していることを報告し、感謝を申し上げました。引き続きですね、これからも群馬県の地域外交をしっかり展開していくので、よく外務省ともしっかりと相談していきたいと思いますが、いろんなご支援を引き続きいただけるようにお願いをいたしました。岩屋外務大臣の方からもですね、群馬県の地域外交いいじゃないかと、もちろん政府としてもしっかり後押しをするよと、こういう力強いお言葉をいただきました。中谷さんもそうなんですけど、岩屋さんもですね、昔からとっても気さくで、どんな要職についても、大臣になっても少しも変わらないと。やっぱりこの2人は、本当に人間性もいいし、頼りになるなと感じたことをお伝えをしておきたいと思います。
多忙な日程を調整して時間を作っていただいた伊東大臣は、実は農水副大臣のときに群馬県は豚熱の問題で大変だったんですが、なかなか直接江藤大臣に連絡できないときは、実は本当に伊東大臣につないでいただいて、あったかい方なんですよね。この3人の大臣には、この場を借りてですね、改めて心からの感謝を申し上げたいと思います。引き続き群馬県としては、政府としっかり連携をしてまいります。
また昨日は、取材に来ていただいた方もこの中に結構おられますが、衆議院予算委員会の地方公聴会がですね、群馬県で初めて、高崎で開催されました。私も公述人として参加してまいりました。国会議員の皆様の前でデジタル・クリエイティブ産業の振興を含めた群馬県の取り組みについて説明をさせていただきました。また、東京一極集中の是正に向けた地方拠点強化税制の拡充、それから年収の壁に関する税制改革の地方への配慮などもお願いをしてきました。同じく公述人として出席をしていた清水太田市長、多田館林市長、黒岩草津町長、それぞれ、学校給食費の無償化とか、医師確保とか、観光資源の有効活用、ふるさと納税などに関してですね、様々な意見や要望がございました。与野党が伯仲する中での予算審議ということで、各員それぞれ色々な考えとか思惑もあったと思いますが、皆さん地方の声をしっかり聞いていただけたように感じました。与野党による予算の修正協議も本格化しておりますけれども、国民にとって、地方にとっても、実のある議論が交わされることを心から期待申し上げたいと思います。それでは会見の中身です。スライドをご覧ください。
主な項目です。本日は、「令和6年度幸福度レポート」、「『ソノアイダ♯(シャープ)前橋』開催」、「ぐんまちゃん新作公式グッズ発売」などについて発表いたします。
まず、「令和6年度幸福度レポート」についてです。皆さんご存じのとおり山本県政では、県民幸福度の向上を最大のミッションとしています。新・群馬県総合計画においても、2040年に群馬県が目指す姿として、誰もが幸福を実感できる社会というものを掲げています。こうしたことから、群馬県では幸福度の現状を見える化するということで、県政に生かしていくために、令和3年度から幸福度レポートを作成しております。この度4回目となる幸福度レポートがまとまりました。スライドをご覧ください。
まずは、幸福度レポートを構成している指標体系について、改めて簡単にご説明したいと思います。このレポートでは、幸福度を2つの側面から指標化しています。県民の主観的な実感を県民幸福度アンケートによって把握しております。なお今回のアンケート調査は、令和5年9月から10月の期間に実施しており、新型コロナの5類移行後初めての調査ということになりました。また客観的な現状については、統計データなどから把握を試みております。そして、これらの把握方法によって明らかになった2つの指標から、幸福実感の数値化と、政策分野別の分析というものを行っております。今回も専門家の助言をいただきながら分析をいたしました。それでは、レポートから一部を抜粋して内容をご紹介します。スライドをご覧ください。
まず、全体の傾向の把握として、幸福実感に関する結果をまとめました。「幸せ」または「やや幸せ」と回答した割合の合計はですね、前年度から約4ポイント上昇して、71.1%となりました。今回で過去3回達成できなかった7割を初めて超えたということです。次のスライドをご覧ください。
続いて、幸せかどうかの判断の際に重視した項目について報告をいたします。選択肢から3つを選択してもらったところ、多かったものは、上位から「健康状況」、「家族関係」、「家計の状況」の順でした。こちらは調査開始から4年連続で大体こういう傾向になっているということです。次のスライドをご覧ください。
続いて、主観的指標に関する分析です。健康とか家計の状況、家族、友人、職場での人間関係など、14項目の満足感について、前年度より上昇した項目は6項目。幸運なことに、下降した項目はありませんでした。この結果は、今回の幸福実感の上昇を裏付けるものとなっています。上昇した項目は、「家計の状況」、「健康状況」、「精神的なゆとり」などでした。これは新型コロナの5類移行によって、生活様式が通常に戻ってですね、経済が回復してきたと。こんな流れが影響しているんじゃないかというふうに分析しています。次のスライドをご覧ください。
続いて、個別の政策分野に関する分析です。例として、前年度より下降幅が最も大きかった政策分野の分析を紹介したいと思います。主観的指標の施策実感は、「自動車、自転車、徒歩等により、安全で快適な移動ができる道路空間が整備されていると感じますか」という項目については、前年度より下降いたしました。客観的指標の交通人身事故発生件数も増加しておりまして、やっぱり新型コロナの5類移行で交流人口が増加した。それから、それに伴って交通量が増加していると。これが影響しているんじゃないかというふうに見ています。一方、主要渋滞箇所の対策率、中高生の通学経路における自転車通行空間の整備率などは着実に上昇しています。引き続き、安全で快適な移動ができる道路交通網の整備を進めていくと同時に、公共交通を利用しやすい環境の整備にも取り組んでいく必要があると考えております。令和6年度幸福度レポートについての説明は以上です。
なおこのレポートの詳細は、今月下旬に新・群馬県総合計画ポータルサイトで公表する予定です。皆さんにはぜひそちらもご覧いただければ幸いです。合わせて来年度、つまり令和7年度の幸福度レポートの作成に向けて、昨年9月から10月にかけて実施した、令和6年度県民幸福度アンケートの速報をお伝えしたいと思います。スライドをご覧ください。
幸福実感について、あくまで速報値ですけども、「幸せ」または「やや幸せ」と回答した割合は69.2%でした。先ほどお伝えしたとおり、令和5年度の調査では初めて7割を超えたんですけども、令和6年度の調査はやや下降して、統計的には横ばいとなりました。それでも、今までここ(令和5年度調査)を除けば、一応、一番高い値になっていると思います。もちろん、県民の皆さんが実感する幸福感についてはですね、様々な要因に左右されると思っています。今後アンケート結果の分析を進め、その他の指標なども加えた上で、来年度の幸福度レポートとして公表する予定です。次のスライドをご覧ください。
続いて、令和6年度県民幸福度アンケートで新たに調査した設問についてもご紹介したいと思います。群馬県では、ぐんまちゃんの認知度向上施策を通じて、群馬県の観光、県産品のPRを、皆さんよくご存じのとおり実施しております。これに関連して、ぐんまちゃんを活用した群馬県の認知度向上施策への評価について、アンケート調査を行いました。その結果、「評価する」と回答した割合が51.2%、「ある程度評価する」と回答した割合も合わせると93%になりました。多くの県民の皆様にご評価をいただき、知事としても大変うれしく思っております。これ確か、何年か前にもですね、国政選挙のときに、これ確かNHKだったか、上毛新聞だったかが調査しているんですけれども、その時にも実は8割を超える評価があったんですけど、今回さらにこれが上がっているってことは、我々にとって大変心強い、うれしいことです。引き続き、ぐんまちゃんを通じて、国内外の多くの方々に群馬県の魅力を伝え、県内経済の発展につなげていきたいというふうに思っています。今後も継続的にレポートを作成し、私の最大のミッションである県民幸福度の向上に向けて、エビデンスベースで政策立案を進めていきたいと思います。
続いて、「ソノアイダ♯前橋」開催です。群馬県では、全国初の取り組みである、群馬パーセントフォーアート推進条例に基づいて、アーティストが自立できる環境を整え、アートによる新たな地域づくりというものを進めております。この取り組みの一環として、本日から前橋の街中でアート制作の場を県民の皆様に開放するイベントを開催いたします。スライドをご覧ください。
イベント名は「ソノアイダ♯前橋」です。「ソノアイダ」とは、アーティストの藤元明さんが推進するアートプロジェクトなんですね。空き物件、解体予定の建物など、利用していない空きスペースをアーティストの活動の場として提供し、作品制作とか展示を行うというものです。これまで有楽町とか東京大学とかですね、都内で行われておりましたが、このたび、このイベントを初めて地方で開催することになりました。今回参加いただくアーティストは、相澤安嗣志さんと岩村寛人さんの2名です。イベント期間中は制作現場の見学に加え、直接2人のアーティストと会話をすることができます。またイベント期間の後半には、お二人が制作した作品の展示も行う予定です。開催期間は、本日2月13日から3月29日までとなります。会場は前橋プラザ元気21の1階で、入場は無料です。詳細はいつもの通りこのスライド記載のQRコードから、群馬県の公式ホームページで確認をいただければと思います。前橋の街中はですね、アーツ前橋、前橋ガレリア、白井屋ホテル、こういう魅力的なアート施設が今集積してまして、実は全国のアート関係者から注目を集めております。群馬県としてはこのイベントを通じて、アーティストが集まる地域づくりをさらに進めていきたいと考えております。この機会にぜひ多くの皆さんに会場までお越しいただいて、アートを身近に感じていただけるとうれしいなと思っております。
※補足:会見発表時には開催期間の終了日を3月30日とお伝えしていましたが、日程変更に伴い3月29日までとなりました。
続いて、「ぐんまちゃんBOOK」と新作公式グッズの発売についてお知らせしたいと思います。スライドをご覧ください。この度、ぐんまちゃんの活動30周年を記念し、群馬県が企画・監修を行った初の公式写真集「ぐんまちゃんBOOK」を発売します。ぐんまちゃんBOOKではですね、30年に渡るぐんまちゃんの活動の軌跡を、ぐんまちゃんのかわいらしい写真とともに紹介をしています。また、ぐんまちゃんとのスペシャル対談企画では、群馬県、ぐんまちゃんにゆかりのある4名のゲストに登場していただいています。俳優・モデルの大友花恋さん、Da-iCEの和田颯さん、アニメぐんまちゃんであおま役の声優・内田彩さん、それから、ぐんまちゃんCMでぐんまさん役を演じてくれた草津出身の中村俊介さん。この4名です。他にもぐんまちゃんの30年史、衣装コレクション、原作者・中嶋史子さんのインタビュー。さらに、ファンによる応援スナップなど、ぐんまちゃんのすべてが詰まったファン必携の、これはもう超保存版に仕上がっております。発売日は、ぐんまちゃんの誕生日である2月22日、価格は税込み1650円、小学館から発売予定です。全国の書店やネット書店で現在予約を受け付けております。
次に、ぐんまちゃんの新公式グッズ、公式ぬいぐるみマスコットについて、報告をしたいと思います。これは現在発売中の公式ぬいぐるみのかわいさをそのままに、サイズを小さくしてキーホルダーにしたものです。群馬県が完全監修・制作を行った、新しい公式グッズになります。ぐんまちゃん、あおま、みーみの3種類で、価格はそれぞれ税込み1,800円になります。発売日は3月1日、高崎駅のぐんまちゃんショップ、オンラインショップ「ぐんまーと」などで販売させていただく予定です。また、2月22日の土曜日にはベイシア文化ホールで、「ぐんまちゃんお誕生日会2025」が開催されます。この会場では、ぐんまちゃんBOOKの販売を行うほか、公式ぬいぐるみマスコットの先行販売も実施いたします。お誕生日会にお越しいただいた際には、ぜひお買い求めいただければと思っております。ぐんまちゃん、これまで様々なことに挑戦してまいりました。今後も引き続き、次の40周年に向けて、多くの方々にぐんまちゃんと、群馬県の魅力を知っていただけるよう、様々な取り組みを進めてまいります。
(実物の「ぐんまちゃんBOOK」を掲げながら)これがですね皆さん、ぐんまちゃんBOOKです。かなり出来がよくて、写真もかわいくて、例えば、Da-iCEの和田さんとのこういう対談の流れがあってですね、なかなかこれ、本当に盛りだくさんで、群馬県の名所をぐんまちゃんが周って、いろいろ写真を撮ったり、これ草津温泉の西の河原の露天風呂ですけれども。こんな形で、ぐんまちゃんの歴史から、かわいさもすべてこれに凝縮されておりますので、ぜひぐんまちゃんファンの皆さんには、奮ってお買い求めいただければと思っています。
それから、公式ぬいぐるみマスコットなんですけど、相当精度の高いものを作りました。ちょっと1,800円って(高いと)思うかもしれませんけど、手に取っていただければですね、十分それだけの価値があるというふうに思います。ということで、この公式ぬいぐるみマスコットにも、ぜひご注目いただきたいと思いますし、お誕生日会で先行販売をいたしますので、ぜひその際にはお買い求めいただければと思います。
続いて、「GUNMAマンガ・アニメフェスタ」の開催について発表したいと思います。スライドをご覧ください。このたびメディア芸術の振興とクリエイティブ人材の育成を目的としたイベント「GUNMAマンガ・アニメフェスタ」、通称「ぐんあに」と呼ばれていますが、この「ぐんあに」が開催されます。これ結構歴史があって、今回12回目なんですね。開催日時は2月14日金曜日バレンタインの日から、17日月曜日までの、各日10時から16時までとなります。場所は群馬県庁1階の県民ホールや群馬会館になります。入場は無料です。「ぐんあに」の開催にあたっては、会場で展示するマンガ、アニメ、イラストなどの作品を全国から募集しました。今年は昨年を大幅に上回る、806点の応募があったんですね。このうち、プロの作家、編集者による厳正な審査を経て、入賞、入選した158点が会場で展示、上映されます。また、15日の土曜日は、群馬県を舞台にしたアニメ「菜なれ花なれ」のスペシャルトークショーも開催いたします。主役声優である中川梨花さんとか、監督の柿本広大さん、こういう方々をゲストに迎えてですね、作品の魅力とかその裏話を語っていただくっていう、こういう企画になっています。さらに16日は活躍中の人気声優、進藤あまねさんと西尾夕香さん、この2人、大変人気がある声優さんなんですが、この2人によるトークショーも開催いたします。申し込みは締め切りましたが、この模様は3月2日にエフエム群馬で放送予定です。他にも、痛車(いたしゃ)展示とかですね、同人誌などの即売会とか、コスプレパフォーマンス、こういった魅力のあるイベントをたくさん用意しております。ぜひ多くの皆様にお越しをいただきたいと思います。
また「ぐんあに」の開催に合わせて、16日日曜日の午後1時から群馬県庁32階のtsulunosで、ぐんまアニソン選手権2025の決勝大会も開催いたします。今年は県内外から、5歳から68歳までの幅広い年代の方々139名にご応募いただきました。予選を勝ち抜いた10名がこの決勝戦で熱いカラオケバトルを繰り広げます。これはもう必見です。こちらも入場無料なので、ぜひ1人でも多くの方に足を運んでいただければと思っています。座席の整理券は、朝9時から群馬県庁1階東側正面入口で配布いたします。そのほか、去年と同様、立ち見でご覧いただけるスペースも設ける予定です。ぐんまアニソン選手権にもぜひ県民の皆さんにご注目いただきたいと思います。
最後に「PoliPoli Gov(ポリポリガブ)の意見募集」についてご報告したいと思います。スライドをご覧ください。群馬県では、政策形成、地域課題の解決に多様な意見を取り入れ、官民共創により一層取り組むためのオンライン上のプラットフォーム「PoliPoli Gov」というものを活用しています。このたび、第19弾の意見募集を開始しましたのでご報告いたします。今回のテーマは「アントレプレナーシップに必要な能力は何だと思いますか?」というものです。アントレプレナーシップはですね、日本語で訳すと「起業家精神」となり、新しい価値を創造し、リスクに挑戦していく姿勢のことで、これはあらゆる職業に求められるものだと思っています。この精神は、自分の頭で考え、他人が目指さない領域で動き出し、生き抜く力を持つ人。群馬県がいつも言っている、始めて動く人「始動人」に求められる精神の1つだというふうに考えています。そのため群馬県では、アントレプレナーシップを持つ人をこれからどんどん増やしていきたいと思っています。
今回の意見募集では、そんなアントレプレナーシップを養うために必要な能力とか、それを身につけるための体験プログラムとか、皆様からいろんなご意見をお寄せいただければ幸いです。意見募集はすでに開始しておりますが、3月2日の日曜日まで受け付けたいと思います。スライド記載のQRコードから簡単に投稿できます。ぜひ、多くの皆様からご意見をお待ちしております。もう、このPoliPoliとの連携もかなり歴史が出てきたので、毎回関心も高まっておりますので、ぜひ今回もですね、多くの皆さんからいろんなご意見を寄せていただけると、大変こちらも励みになると思っていますのでよろしくお願いいたします。冒頭25分ちょっと使ってしまいましたが、知事からの冒頭の説明は以上です。皆さんから何かご質問があればお受けしたいと思います。
●令和6年度幸福度レポートについて
(記者)
まず、最初の幸福度レポートのところなんですが、速報値で令和6年度は69.2(%)で微減ですけども、これについて、コロナ禍が終わって(社会が)全面的に活発になる中で、こういう数字になったということは、どのように分析されますか。
(知事)
数字っていうのは時代の状況によっても変わるので、基本的には横ばいだというふうに思っています。少なくとも、今回初めて7割超えましたが、ほとんど同じようなレベルにいるってことなので。しかもその、過去よりも高いですから。これはこれで1つの流れかなと思っています。いろんな時代状況もあって、おっしゃった通り、コロナ明けですごく経済が戻ってきて、また便利になったなっていうのと、あるいは逆に少しこう、まだコロナの影響もあったりして大変なところもあるので、いろんな要素があるんだと思いますが、全体としては横ばいだったというふうに思っています。
(記者)
活発化する中で外へ出ることで、家族関係が逆に希薄になるとかっていうような指摘もあるんですけど、その辺はあまり・・・
(知事)
外に人が出ることによって、家族関係が希薄になるっていうふうに思っていないので。家族は家族ですから。家にこもっていればいいわけでもないので。それは別に、特に影響はないと思っていますけど、やっぱりその多くの人は、家族関係っていうのは本当に幸福度の指標にしているんだなっていうのは参考になりました。もう(調査は)4回ありますけど、全部これが一番(トップ3以内)なので、こういうところをよく我々も見ながら、県の政策をしっかり立案していきたいなと思っています。
●「ぐんまちゃんBOOK」と新作公式グッズの販売について
(記者)
ぐんまちゃんの関係なんですけれども、まず、このブック、これは全国展開ということですが、およそ何部ぐらいを予定していますか。
(知事)
知事戦略部長の方から、古仙さんどうぞ。
(知事戦略部長)
こちらは全国で販売をしていく形になります。基本的には、こちらの製作は小学館が行っておりまして、当県はぐんまちゃんの出演とか、監修で関与しているということで、具体的な費用とか、その部数とかについては伺っていないというところでございます。
(記者)
もう1つのぬいぐるみマスコットの方、これは販売展開としてはどの程度の規模を考えていらっしゃるんですか。
(知事戦略部長)
こちらにつきましても同じです。特に目標を定めてるわけではないんですけれども、本当に多くの方に買っていただきたいということになります。
今回のご質問のところなんですけれども、公式グッズというところが大きなポイントというふうに考えています。製作の経緯なんですけれども、先ほど一太さんの方からもお話しましたとおり、今出ているぬいぐるみのかわいさをそのままにというところがございまして、この今回のキーホルダーにつきましては、公式グッズということでございます。
一応ですね、こちらにつきましても数の方は特に目標値は定めていないんですけれども、できるだけ多く販売していきたいというところでございます。
(記者)
販売方式としては、オンラインの形になるってことですか。
(知事戦略部長)
3月1日以降なんですけれども、公認のぐんまちゃんショップ、これ高崎駅のイーサイト内ですかね。それからあと、オンラインショップの「ぐんまーと」等でお買い求めいただくことができるということでございます。また、先ほどお話ありましたように、ぐんまちゃんの誕生日会2025、2月22日開催ですけれども、こちらでも先行販売をできるということでございます。
あとその目標値のところ最初ご質問ありましたけれども、特にその数値を定めているわけじゃないんですが、参考までに今ある公式のぬいぐるみの販売状況を申し上げますと、2021年11月の発売以降、累計でございますが、ぐんまちゃんが約4,800個、それからあおまが1,800個、みーみが1,500個販売しております。そういった実績もございますので、今回の件も、そういったところを目標にしつつ、多くの方に買って、ぐんまちゃんに親しんでいただきたいと考えております。
●GUNMAマンガ・アニメフェスタについて
(記者)
アニメフェスタなんですが、もう12回目ということで、聖地を目指す上でとても重要なイベントだと思います。全国から応募があるということですが、もうこれだけの歴史を刻んでいるわけですから、周知もされているんではないかと推察しますが、その広がりについて等、ちょっと教えていただけますか。
(知事)
地域創生部長の新井さんの方から説明してください。
(地域創生部長)
実は令和4年度から、全国から募集を開始するようになりました。歴史はあるんですけれども全国展開したのは令和4年度からになります。それもありまして、徐々に徐々に応募作品の数、また質が上がってきていると感じているところでございます。周知としますと、様々な媒体を通じて周知しているんですけれども、実際に出展された方から、知り合いの方にという形で広がっているのかなと思っています。
(記者)
過去にも出ている質問かもしれませんけども、自治体が主催するようなアニメフェスというのは何か他にもあるんですか。
(地域創生部長)
「アニメフェス」という一言で申しますと、例えば作品の募集だけではなくて、様々なアニメの上映イベントなども含まれてくるものと思います。群馬県の場合、漫画やアニメのオリジナル作品の募集とあわせて、トークショーなどのイベントを複合的に実施していますので、そうした形式のイベントに限定してもよろしいでしょうか。そうすれば少し確認してからまたお答えしたいと思います。
(記者)
改めて知事、一太さんにお伺いしますが・・・
(知事)
どっちでもいいですよ。いや、でも記者さんは一太さんって言うのが似合っていますから、それでいいですよ。
(記者)
デジタルクリエイティブを目指す上でも、アニメというのはかなり重要な要素になってくると思いますけど、これをどういった形で、このイベントを生かしていくのでしょうか。
(知事)
今、新井さんの方からお話があったんですけども、11回やっているとはいえ、本当に本格的にイベントとして発信し始めたのは、まさに数年前からなんです。私が知事になってからですね。だから、こういうイベントも、やっぱりクリエイティブの発信源の群馬県をアピールするために、最大限使っていきたいというふうに思っています。
さっき「菜なれ花なれ」の話が出たんですけども、群馬県はやっぱり北関東と比べても、関東地域に比べても、アニメ聖地が少ないんですよね。今まで、いわゆるアニメツーリズム協会、確か民間中心で作ってた、角川かなんかが呼びかけてた覚えがあるんですけど、このアニメツーリズム協会が認定する、いわば「聖地」で登録されているのが、「宇宙よりも遠い場所」だけで、ここから何とかしなきゃいけないんですけど。私がずっと一推しの「頭文字D」が入ってなかったりしているんですけど・・・
(地域創生部長)
知事、もう1つ入りませんでしたっけ?
(宇留賀副知事)
「なれなれ」が今回入りました。
(知事)
ですから「菜なれ花なれ」は(新しく)入ったんだけど、これまでは1つしか(登録されてい)なかったっということなんで。これはここから増えてくるだろうと思います。それは、記者さんから質問がでたときにお答えしたんですけど、群馬県は今いろんな映画の大型ロケとか、あるいはドラマのロケがどんどん入ってきています。そういう意味でいうと、非常にロケ地として注目をされてるので、アニメもやっぱり最初にどこで撮るかみたいなことをよく相談して決めてくんですよ、特に人気アニメみたいな。そういう中でも相当群馬県は注目されているので、ここから、例えば「前橋ウィッチーズ」も非常に評判高いですが、こういう聖地巡礼、アニメツーリズムの拠点として、登録っていうか、ファン投票で認定されるような、そういうところはこれからどんどん増えていくんじゃないかというふうに思っています。
(地域創生部長)
すみません、先ほどの質問について、まだ全部確認は取れてないんですが、多分他にはなかろうかと思われます。
●「ぐんまちゃんBOOK」について
(記者)
まずぐんまちゃんBOOKの関係で、公式写真集として初めてということなんですけど、写真集自体は今までもあったような気がするんですが。
(知事)
どうぞ。知事戦略部長。
(知事戦略部長)
写真集、過去のものですかね。過去ですね、出版された写真集は4冊ございました。
(記者)
いずれも県の公式でなく、各事業者さんが作ったようなイメージ・・・
(知事戦略部長)
お見込みのとおりです。他の出版社が販売したものという形なります。過去の販売されたぐんまちゃんの写真集なんですけど、出版社側の企画に群馬県が協力して出版されたものということで、今回のものとは異なるというところが大きなポイントになります。
(記者)
今回は群馬県が主体で出版社に発行してもらう?
(知事戦略部長)
今回は、まさにそのとおり群馬県が企画・監修しまして、小学館さんが出版したということで、公式写真集ということになります。
●令和6年度幸福度レポートについて
(記者)
幸福度レポートのアンケートの関係なんですけれども、令和5年度については初めて7割台にいったことについての知事の受け止めと、速報値ではありますが、ちょっと下がってしまうということについての感想をお願いします。
(知事)
ちょっと速報値だと、まだ確定してませんが、やや下がっているってことはともかくとして、やっぱり着実にトレンドとして上がってきてるってのは、すごくいいことだと思いますし、群馬県の指標って、他にもこういうことやってるとこあるんですけども、多分最も調査項目も多くて、これは全国でおそらく最もしっかりした調査だというふうに自負しています。その中で、やっぱり幸福度っていうか、「幸せ」「やや幸せ」って感じるっていう人が7割いるっていうことは、これはすごく、なんか心強いと。やっぱりその知事の究極の目的は県民の幸福度を上げることなので、幸福度についてもいろいろ客観的な指標があるのかみたいなご議論もあったので、群馬県なりにいろんな知恵を絞って、こういう指標を作ったんですけど、これは1つの数字として、そういう傾向が見えたっていうのは、すごくいいことだと思います。
要はこの数字も大事なんですけど、各項目がどういうふうに推移してるかと。今日、落ちた項目がなかったとしてもやっぱり落ち方が大きかったところについては、やっぱりちゃんと分析をして、それをどういうふうに、何とか改善していくのかとか、あるいはものすごく上がったところについても、やっぱりこれをどうやって県の政策に反映させていくかっていうことは、それぞれの数字の分析をして、それを県政に生かしていくってことが大事かなと。そちらも実は大事かなと思っています。
●前橋市議会議員選挙について
(記者)
前橋市議選が先日ありました。50人が出馬して、新人が最多の10人当選して、世代交代も進みました。これについての率直な感想と、県民会館の関連で弊社で行った候補者アンケートでは、「市が関与しても存続を望む」という候補者が多く20人ほどで、「存続を望まない」が10人ほどで、2倍ぐらいの差がつきました。この点についてもお伺いできれば。
(知事)
まず、前橋市議選については、かつてない激戦で50人の方が出たと。中には、結構若手もいたし、その泡沫候補っていなかったんですよね。ちゃんとした方々ばっかりだったので。これはこれで、今、地方議員の担い手がすごく少なくなっているっていう中でいうと、このトレンド自体はよかったじゃないかと思うんですね。もう1つ、率直な感想を言うと、安堵したっていうところもあって。私がよく存じ上げている、以前から、いろいろお世話になっている、いわゆる保守系の市議の方々、現職の、ほとんど当選をされたと。お1人、ベテランの方がちょっと当選に届かなかったっていうことなんですけども、一応大体18人ぐらいの保守系候補者は全部、時間を見つけて回ったんですが、その方々は、お1人を除いたら全部当選したっていうことで。これよかったなと思うのはですね、議会の構成は大きくは変わらないと。今、知事といわゆる保守系市議との懇談会っていうのを作っているので、これについても、阿部さんのような、市議会議長もやって、人望のある方が、ちょっとお辞めになったりしたんですけど。例えば小曽根さんとか、あるいは横山さんとか、ベテランでお力のある、信頼の厚い方々が残られたっていうことなので、これはしっかり会派構成が決まったら、改めて参加市議を募っていただいて、知事と懇談する保守系市議のグループを作っていただいてですね、どこかでまた意見交換できるような状況を作れたらいいなというふうに思っています。
ただ、今回の市議選挙で非常に強く感じたことがあるんですが、県民のかなりの人たちは日本人全体でもそうなんですけど、ここでも皆さんに申し上げたとおり、穏健な保守なんですよね。この構図は多分前橋でも変わってないにもかかわらず、やっぱり今までは穏健な保守、何となく保守系だって自負して、何となく(保守系)みたいなジャンルに入っている人たちは、ほとんど自民党の磁石に吸い寄せられていたのが、この磁力がやっぱり弱まっていると思うんですよね。例えば、今回トップ当選した阿久澤萌さんですかね。この人7,000票以上取っているわけじゃないですか。いや、ほとんど県議会議員選挙に出てもいいレベルまで票をとられた。圧勝って、トップでしょ。この方は、なんかちょっと見てみたら、確か(旧)勢多郡出身で、どっちかっていうと何か政党というよりは、その地域の代表みたいな形で出てこられたんですけども、ずっと小川晶市長さんのところでいろいろお手伝いをされていたっていうことなので、ある意味、小川市長が当選した現象みたいなものが少し続いているのかなというふうに思います。あと、2位になった角田市議。もう前からおられるんですけども、この方も5,000票ぐらい取っているわけじゃないですか。やっぱりね、特筆すべきはこの人が国民民主党の推薦で出ているってことなので。ここら辺を見てみて感じることはですね、1つは、何となく自民党に一極集中してきたみたいな、保守の磁力っていうのが、実際にこの間の市長選挙で変わり、それが県都前橋でも続いているっていうことが1つわかったことと、随分前のことになりますが、名古屋市長選挙があった直後の会見で、やっぱり記者さんから感想を聞かれた時に、国民民主党のですね、党首とそれから幹事長、この2人は非常に人気があるけど、弾としては最高だった大塚さんが惨敗されたっていうことで言うと、国民民主党自体のブームは起こっていないんじゃないかっていう分析をしたんですけど、どうも前橋のこの結果を見るとですね、やはり国民民主党がやっぱり党として、かなり支持を増やしているっていうのは、やっぱり実感しました。ここから少し状況がまた変わってくるんじゃないかと。やっぱりなんか今、報道によると、国民民主党の支持率自体が上がってきていると。これは数字だけじゃなくて、もしかしたら実際に現象面でもあらわれてきているのかなというふうに思いました。これは全く余分なことなので、ちょっと言うかどうか迷ったんですけど、この阿久澤萌さん、大胡、勢多出身ですよね。(旧)勢多郡出身の県議って、私が96年に国会議員になった後、(旧)富士見村から、実は選出されていた金子一郎さんという県議がいて、兄貴分だったんですね。とっても良い方で、大変かわいがっていただいて、頼りにしていたんですが、2007年か8年だったと思うんですけども、病気で亡くなられたと。確か50代だったと思うんですよね。だからそれ以来なんか、(旧)勢多郡を地元にした方って出ていないので、何かこれからはもしかするとこの阿久澤萌さんがね、次の県議選に出るのか分かりませんが、この方がやっぱり勢多郡全体の代表になっていくんじゃないかなというような、何となく政治家としては予感があります。それはそれで、やはり金子一郎さんが(旧)富士見村出身だったんだけど、自分は勢多の地域の代表なんだっていう思いが強かったので、そういう意味で言うと、阿久澤さんみたいな方が、あそこの代表として、こうやって例えば県議選に挑戦するみたいなのは、時代の流れからしていいんじゃないかと。やっぱりこうやって新しい人たちがどんどん出てくるっていうのは、もちろん知事選もそうですけど、県議選も国会議員の選挙もそうですけど、これは悪いことじゃないんじゃないかなと思いました。ちょっと長くなりました。そんな感想です。
(記者)
あと、県民会館の・・・
(知事)
県民会館については、これは上毛新聞がやった調査ということで、選挙に立候補した方々のアンケートなので、普通で考えたら、選挙に立候補している方々が県民会館存続するのか、やめるのか(と聞かれたら)、普通やめるって言わないですよね。少しでもマイナスがあったらいけないっていうのも働くので。だからそれはそれで、これでものすごく市議会が、県民会館存続にみんな動いているとは思いません。ただ、上毛新聞のやった調査で、もちろんしっかり調査をされていると思うので、これはこれで参考になりました。ちょっと驚いたのは、前橋がしっかりもっと関与してでも県民会館を存続させるべきだっていう人が多かったこと。そこら辺に今の市議会の意見、前橋がもっとこの問題については突っ込んでいけみたいな要望を持っているっていうのは、新しい発見だったかなと思っています。いずれにせよ、いろいろ市議を調査したのがあるんですけど、当然上毛新聞のものを信じていますので、こういうことも参考に、これからまだ結論出ていませんが、これからの方向性を決める1つの参考にしたいと思っています。
(記者)
前橋市議選の関係で1点だけなんですが、投票率が今回も下がって過去最低となったことはどう見てらっしゃるかちょっとお願いします。
(知事)
これはやっぱりすごく深刻ですよね。前橋市議選で、4割切ったんでしたっけ。これ本当に深刻だなというふうに思っています。前、ここで言ったのか、「ReHacQ」で言ったのか、なんか最近ちょっと区別がつかなくなってきているので、よく覚えていないんですけども、やっぱりですね、投票率が下がるっていうのは、それはもちろん有権者の人たちの関心が低いっていうことなんですけど、それはやっぱり行政側の責任だと思うべきだと思うんです。やっぱり政治をやっている人たちの責任で、我々がもっとですね、本当にしつこいくらい情報提供して、しつこいくらいいろんな発信をして、やっぱり少しでも、あるいは市政、県政に興味を持ってもらう、あるいは国政に興味を持ってもらうっていう努力がやっぱり足りないんだと思うのが最も健全だと思うので、そういう意味ではですね、ぜひ市議の皆さんもそうですし、やっぱり群馬県の政治家、前橋、今回前橋市議選だったんですけども、群馬県で行政に携わってる人間として、このトレンドを何とか少しでも改善できるようにですね、さらに努力をしてかなきゃいけないなということを少し自分に言い聞かせているところです。
(記者)
知事個人のお考えとしては、例えば地方議会にどういう点が求められているというふうにお考えでしょうか。
(知事)
地方議会への関心を高めるためには、徹底的な情報公開、それからあらゆる機会を通じて、自分たちが何をやっているのか。正直言って地方議会への注目っていうのはすごく低かったんですよね。でも今これは功罪半ばする、諸刃の剣みたいなところがあるんですけど、ネット上にいろんなトリックスターが出てきたりとか、石丸さんみたいな新しい時代の首長が出てきたことで、やっぱり地方議会にも注目が集まってるんですよね。何度も言っているように、例えばもう記者さん、ここに来られているそうそうたるメディアのメンバーの皆さんもそうですし、本当はもっと細かく、地方議会のことを報道していただきたいけど、なかなかできないじゃないですか。だけどね、ネットはできるんですよね。世の中の流れはそういう方向に私は行っていると思うので、そういう流れをとらえて、もう1回言いますが、逐一、どんな政策を県政で今議論しているのかということを、しっかり情報公開すると。やっぱりこれしか、やっぱりタックスペイヤー、県民の本当の関心を引きつける方法はないんじゃないかと思います。
そのためには、こうやって、レガシーメディアとは言いませんけど、こうやって記者会見に集まっていただいた皆さんの前でしっかり情報発信したりとか、あるいは、当然これはもう玉石混交の情報があろうとなかろうと、ネットメディアの時代なので、これを有効に活用するっていうマインドセットが必要だと。そこはリスクがあっても、しっかりこういうものと向き合っていかないと、政治への関心、特に地方政治への関心は高まらないと思います。
●下水道管の点検について
(記者)
以前の定例会見で、八潮市の陥没事故を受けて、定期的な点検はしているけれど、県土整備部で改めて議論をしているとのことでしたが、そこに関して進捗などがあれば教えてください。
(知事)
宮前さんどうぞ。県土整備部長の方から答えてもらいます。
(県土整備部長)
まず、これまでの県の取り組み状況をお話し、その後に検討結果を述べさせていただきます。群馬県では月1回の下水道管250キロありますけれども、この全線の目視点検ですとか、今年度も定期的な下水道管内部のテレビカメラによる調査を一定区間で行っておりまして、下水道管やマンホールの健全性を確認して、現状では支障がないというふうに判断してきたところです。また、今回の事故における下水道管の破損原因が特定された段階で必要な対策を講じると申し上げてきましたけれども、いまだに原因が特定されてない状況でありまして、まだ時間がかかるというふうに考えております。
これらの状況を勘案しまして検討しました結果、下水道管の口径、直径ですけれども、これが2メートル以上の区間について、下水道管内部の調査を実施することといたしました。この2メートル以上というのは国からの依頼のあった緊急点検の対象、本県では該当がなかったわけでありますが、対象が日最大処理量30万立方メートル以上の下水処理場に接続する口径2メートル以上の下水道管という記述がありましたので、これを準用して、2メートル以上としたということであります。
これに加えまして、八潮市の道路陥没箇所に設置されている下水道管が、設置から42年経過しているということを踏まえまして、40年以上経過した県管理の下水道管を埋設している道路の路面下空洞調査を実施することにいたしました。以上でございます。
(記者)
路面下の空洞の調査方法としては、上をそういう調査車両で通って調査をするってことですか。
(県土整備部長)
そうですね、はい。(調査車両から)電磁波を出しまして、空洞を把握するというような調査でございます。
●ヤード条例案について
(記者)
あともう1つ案件外でですね、令和7年度の事件議案の一覧の中でですね、ヤード条例とカスハラ条例に関して盛り込まれていましたけれども、そこに対する知事の思いを教えてください。
(知事)
まず担当部の方から。ヤード条例の担当部いますか。
(記者)
ヤード条例が事件議案の一覧に入っているってことに対してですけども、県としての考え方を教えていただければと思います。
(環境森林部長)
今度の事件議案の自動車ヤード条例についてなんですけれども、群馬県警がこれまで検討を進めてこられたものです。確か11月ぐらいに骨子案を公表して、そのあとパブリックコメントも行って、いよいよ議会へ上程というふうに聞いています。全国的に頻発している自動車窃盗への対策として、盗難自動車のヤード内での解体を防止するために制定するものと聞いております。これに関しての県の意気込みというか考え方を担当部としてお答えさせていただくのでよろしいんですかね。
(記者)
はい、もし知事が付け加えることがあればお願いいたします。
(環境森林部長)
群馬県警は県民の皆様の不安が続く中で、捜査と防犯の両面で努力を続けておられまして、県としても、環境森林部がヤードでの保管や作業による環境への悪影響の発生・防止のために、立入調査による監視を今後もしっかりと行っていきますし、環境面での条例についても前向きに検討していきたいと考えております。
(知事)
ほとんど付け加えることはありません。ただ、少し分かっていただきたいのは、ヤード条例2本あるので。1本は今、前川さんから話があった県警がやっているものと、県がやっているものとあるので、ちょっとタイミングは少し違うかもしれませんが、まず県警はどんどんやっていただくと。県の方はまた違う切り口なので、少しいろんな議論が必要かもしれませんが、前向きにしっかりやる方向で、今検討を指示しているところです。
●カスハラ条例案について
(記者)
あとすいません、カスハラ条例に関しても、もしあればお願いします。
(知事)
カスハラ条例も担当者いますか。どうぞ相川さんから、せっかくですから。
(産業経済部長)
カスハラ防止条例ですけれども、今年度に入りましてから、社会問題化しているカスハラをですね、県全体で防止していこうと。そのためには条例制定が有効だろうということで、これまで検討してきました。それがようやく上程にこぎつけたというところで、まず1つ進んだなと思っています。条例についての意気込みというのは、この後、知事からお話があると思うんですけれども、私ども事務方といたしましては、その条例案に思いを込めさせていただいています。やはり、定義を分かりやすくしたりとか、あるいは、それぞれの関係する方々、事業者であったり、就業者、あるいは顧客、そういう方の責務というのを、具体例を交えて書いていたり、あるいは前文にですね、前文を読んでいただければ、その条例の言わんとすることが分かっていただけるんじゃないかということで、なるべく分かりやすく書いたというような、そんな思いも込めましたので、ぜひこの内容で可決いただけますよう、しっかりこの後、議会に説明をさせていただきたいなというふうに思っています。
(知事)
加えることはありませんが、とてもいい条例案ができたというふうに思います。大事なことはですね、県議会の審議を経なきゃいけないと思いますが、できるならば、施行を4月1日にしたいと。それによって、先行して議論していた東京と北海道と同じタイミングで全国最速で施行すると。これについて、いろいろ県議会のご理解は求めていきたいなと思います。
●下水道管の点検について
(記者)
先ほど別の記者さんから質問のあった、下水道管について追加で質問です。その調査を実施すると決めたのがいつなのかというところでよろしいでしょうか。
(知事)
どうぞ、宮前さん。
(県土整備部長)
実は埼玉県にお忙しいとは思ったんですけども、現状をお聞きしました。我々とすると、やはり原因が特定されればですね、そこに向かって調査するということなんですけれども、いまだに原因が特定されていないということを今日確認しましたので、我々はずっと検討してきたんですけれども、やはりこれは実施すべきだという判断をさせていただきました。
(記者)
スケジュール感とすると、どういう感じでしょうか。
(県土整備部長)
すでに準備を進めておりまして、年度内に完了する見込みとなっております。
(記者)
250キロ、県管理の下水道管はあるということですけども、実際に調査になる距離は。
(県土整備部長)
まず2メートル以上の直径、口径ですけれども、これが1.8キロメートル。それから40年以上経過した県管理の下水道管が38.2キロメートルというふうに把握しております。
(記者)
知事、この件まだ原因が分からないということで、埼玉の事故は長期化していますけども、そういった下水道管のインフラの管理の難しさっていうのも改めて分かった事故だと思います。県としてどう取り組んでいくかという・・・
(知事)
今回の事例はですね、改めて必要なインフラ整備、公共事業っていうのも、もちろんあるんですけども、作ったインフラの維持にも我々はしっかりと配慮していかなきゃいけないっていうことを、ある意味示してもらったというふうに思っています。群馬県の場合は、今、宮前さんに答えてもらったとおり、かなりしっかりやっているので、これはしっかりやっていくとしても、とにかくまず原因が分からないといけないので、原因が分かってから対策を取ろうと思ったんですけど、しばらく対策は立てられないということなので、今みたいなことを先行的にやらせていただこうということになりました。群馬県、一応しっかりやってきたとはいえですね、やっぱりこれだけのことが起こったので、改めてこういうことが決して群馬県で起きないような様々な対応をですね、今言ったような対応も含めてやっていければと思います。
●県内の民間鉄道の存廃について
(記者)
案件外で1点だけ、昨日までにですね、県内の鉄道会社、民鉄3社の路線の存続について、各社それぞれ協議会を持たれて、一応その全線存続ということで基本方針が出されましたけれども、これについてどういうふうに受け止めていらっしゃるか。あとは、具体的に今後新年度の予算にもいろいろと盛り込まれている面もあるかとは思うんですけれども、実際にその地域の公共交通を守るっていうことで、どういうところに力を入れて取り組んでいかれるのか。
(知事)
田中課長の方から。今日はすみません、1時間以上(時間は)取りますが、お伝えしてありますけど、15時20分に出ないと、15時30分からのスポーツ賞顕彰式に間に合わないので、1時間20分は(会見時間を)ぎりぎり取りますけど、それだけご了解ください。
(交通イノベーション推進課長)
ご質問のございました3鉄の今後のあり方でございますけれども、昨日の上信電鉄の協議会にも多くの皆様にお越しをいただきました。最終的に3鉄、すべて全線存続という結論が出たところではございますけれども、重要なのは、これからどう残していくのかというところが非常に大事になってくるというふうに、私どもとしては認識をしております。3鉄、それぞれ特色の違いというのもございますし、やっぱり共通で目指していくゴールとして、鉄道を地域の価値向上につなげていくというところは、皆さん本当に強調しておられたところでした。せっかく残していく以上、最大限鉄道を活用して地域の価値を高めていく。ここについて来年度以降ですね、具体的な計画づくりに入っていく想定でございます。その中で各鉄道、どういったことを優先的に取り組んでいくべきか、それから鉄道の事業者との連携関係等も含めてですね、総合的に考えていくということを想定してございます。
(記者)
関連して知事にちょっとお伺いしたいんですが、例えば今、高崎の堤ヶ岡のプロジェクトなどでですね、自動運転という話が出ていますが、今後この公共交通の中で、自動運転のバスなのか、あるいはタクシーみたいな、アメリカのウェイモみたいなですね、そういったものを例えば特区を使うとかですね、いろんな群馬県独自の「群馬モデル」みたいなものを作るというようなことを考えていらっしゃいますでしょうか。
(知事)
まず公共交通、特にこの3鉄については、今、課長からお話いただいたとおりで、法定協議会で少なくとも基本方針が決まったっていうのは、我々としてはしっかり腰を定めたという意味で、意味があったと思うので、これは本当に記者さんご存じのとおり、非常に難しい問題があるんですけども、何とか知恵を絞って、しっかり存続できるようにしていくっていうのをこれから本当に考えなきゃいけないと思うんですけど。公共交通全体を考えたときには当然、まさに自動運転みたいなものは視野に入ってくるので。やはり、特に堤ヶ岡でもそうですし、これからウォーカブルシティみたいなものも作っていくわけですよね。コンペをやって、構想が出来てくるわけなので、そういうところについてもですね、やはり群馬県の自動運転っていうのは、公共交通の未来を考える上では大きな要素として、我々しっかり検討していければというふうに思っています。
はい、ありがとうございました。あと15分あるので、最後に知事の方から少し県民の皆さんに向けてお話をさせていただきたいと思っています。前回の会見でですね、これからは、「知事」ではなく「一太さん」と呼んでもらいたいという話を庁議で話したということをですね、ここで皆さんにお伝えしました。そして、これはもちろん義務でもないし、業務命令でもないと。ただ、やっぱりその組織のフラット化を図っていく上では、まずはそのできるところから形からっていうことで言うと、とりあえず知事である私を「一太さん」と呼んでほしいっていうことを申し上げたんですよね。みんな最初ちょっと戸惑っていましたが、群馬県の職員はとにかく順応が早いので、もうすでにですね、実は庁議とか幹部の会議では「一太さん」と言うようになってですね、実は、何人かの県の関係者から連絡が来て、「一太さんって言ってたで」と。「この間、県職員が来て、一太さんと呼んでたで」とかいうのも入っているんで、もう早いんで、みんな一太さんと呼ぶようになってきたのかなと。今日もなんか、古仙さんが「一太さん」と呼んでちょっとざわざわしていましたけども、若手職員も含めて、少なくとも県庁の中の会議ではやっぱり「一太さん」って呼んでもらうと。できる限りこれも義務じゃないんですけども、部長じゃなくて、ちゃんと「さん」付けでやってもらうっていうふうにしていきたいと思いますし、おそらくなるんじゃないかと。確か記者さんの方から、「栃木県がやっていますよ」っていうことで調べたら、確かに試行期間を設けて、実行に移していると。さすが栃木県だと思っていたんですが、私がいろいろと知る限り、私の尊敬する福田知事のことをですね、栃木県庁内で「福田さん」と呼んでいる雰囲気はないです。だからそういう意味で言うと、群馬県庁は「一太さん」と言うことでいいと思っていますし、もう1回言いますが、だんだんこの私の希望っていうものは広がっていくんじゃないかと。前回、この記者会見でも皆さんできれば「一太さん」って呼んでほしいと言ったんですが、その時に記者さんからご質問が出て、ちょっとそのときあんまり聞こえなかったんで、申し訳ありませんね、年のせいか、ちょっと耳が聞こえにくくなってるのもあって、そのあと、一応見返してみたら、記者さんの方から「さん」付けにすることによって、やっぱり馴れ合いになってしまう恐れはないのかと。やっぱり一貫して言っているんですが、当然そのメディアと行政の関係が馴れ合いのはずもなくて、例えば私が「さん」と呼ばれたからといって、すごく緊張感なく対応するつもりはないんですね。ないんだけど、確かにそうだなと。やっぱりここはある意味、真剣なせめぎ合いの場所なので、記者さんは「一太さん」と言っていただければいいと思うんですけど、別の記者さんに上毛かるたを覚えなければ、「一太さん」って呼んでもらうというルールを作るのもいいんだけど、でもここは皆さん「知事」って呼んでいただいていいんじゃないかと。やっぱりメディアとの関係っていう点で言うとね、健全な緊張関係っていうのは必要なので、それは皆さん疑っていないと思いますが、私は本当に真剣に対応してきて、こんなにですね記者会見で、知りませんよ他のところは、しかし、何人か知事の会見を見てみたんですが、1つ1つの質問に対して、こうやって担当部長が全部真面目に答えて、知事がコメントする、副知事がコメントするっていうところはないというふうに、私が知る限り思うので、これはしっかりやっていきたいと思います。もう1回言います。「さん」で呼ばれたからといってですね。別になあなあな関係にするつもりはありませんが、記者さんの言ったことは非常にもっともだと思いましたので、記者会見はもう皆さん、「さん」でもいいですけど、基本的に「知事」って呼んでいただくのがいいかなと。それから、ある記者さんが、ここでは「知事」って呼んで、プライベートでは「一太さん」がいいのかなっていう、そういう使い分けもいいと思うんで、もう会見では、基本的には「知事」で結構だと思います。それからあと県議会についてもですね、これはやっぱり県議会のご判断だと申し上げたんですが、県議会の方は、これはむしろ必ず「知事」と呼んでいただき、私も「県議」とお呼びしたいというふうに思うんですね。そもそも議会のルールとして、役職名で指名するっていうルールがあるのに、「一太さん」なんてまず議長が言えるわけもないし、それは「知事」で統一したいと。
それからもう1つ言うとですね、やっぱり県議との関係。もちろん地方自治の二元民主制の両輪の1つが県議会ですよね。県議会との関係っていうのは、ある意味、協力して県民のために、良い予算を作るとかね、なんかいろんな議論をしながら、政策を作るとか、
あるいは、あるときには協力したり、せめぎ合ったりということなんだと思うんですけども。やっぱりそういう意味で言うと、県議との間にも、健全な、やっぱり緊張感というか、これは必要だというふうに思いますので、これはもう、ぜひ知事と呼んでいただき、私も県議のことはもうプライベートも含めて必ず県議と呼びたいと思っています。
ちょっと余分なことを言うと、ここにいる宇留賀副知事の人事をめぐるいろんな流れがありましたよね。この再任をめぐるいろんな問題があった。本当に珍しくある種の、私は健全だと思うんですけども、政局みたいのがあったわけですよね。その中で、やっぱり私が気づいたのは、私はやっぱりすごく自分の中に甘えがあったと思うんですよね。私は、例えば7割の議席を持つ最大の自民党県議団の方々は、ベテランまで含めてですね、ほとんど初当選のときから存じ上げているんですよね。ほとんどの人の最初の選挙には応援に行っているんですよ。そのあと、参議院議員として選挙やったりとか、知事選やるときも、また応援してもらったりしてですね。いろんな面で助け合ってきたんですよね。それだから、もう1回言いますが、自民党の最長老って今言われてる人達も、初当選のときから知っているんです。でも、考えてみたらそれは財産だと思うんですよ。他の知事でね、なかなかそういう人っていないと思うんですよ。やっぱり結構こう見えても、長く政治家やっているからだと思うんだけど、こういうこれは大事な財産なんだと思うんです。例えば、自民党の県議の皆さんは全部初当選から知っている。いろいろ助けたり、今助けられたりしてきたっていうことなんですが、ただですね、この宇留賀副知事の再任問題をめぐる経緯の中で、ある県議から、知事と、例えば個人的にいろいろお付き合いをしている、関係、友情みたいなものと、県議としての立場は別だと言われたんですよね。それを聞いたときに、やはり県議の皆さんもそれぞれの地域を背負っているわけじゃないですか。それぞれの立場っていうものがあるわけじゃないですか。それぞれ自分の地域で実現しなきゃいけない事業とか、いろいろ県に持っていかなきゃいけない要請っていうのがあるわけじゃないですか。そういう中で、今までの人間関係みたいなものに甘えてですね、こうしてくれないかみたいなのは、やっぱりこれは非常に、さすが6歳児かと思ったんですけど、甘い考えだったなというふうに、私は思い直しました。何でこういう勘違いをしたかっていうとですね、これは皆さんご存じだと思うんですが、私がそういう考え方をしないからなんですね。私、国会議員と知事を含めると29年、だから30年近くやってきているんですが、もちろんこれでも、皆さんもそうかもしれませんが、どの組織でも、そんな何かチームワークに馴染めない人じゃないので。ちゃんと、もちろんこうやって政治家として、いろんなポストも経験し、やってきたっていうことはちゃんと組織のルールっていうものは、もちろんしっかりと守ってやってきたんですが、基本的にですね、上州人である私はですね、例えば、本当に信義のある人、自分が本当に友情を感じている人の場合はですね、組織なんて関係ないんですよ。だから国会議員の時代もですね、自民党から公認されないとか、幹事長がこの人は応援に行かないでくれっていうところにも行って、散々怒られたことがあるんですね。だから首長選挙もですね、何か知事が応援すると負けるって言われて申し訳ないと思っているんですが、最初から世論調査をしてなかなか難しいと。危ないと。こういうときは大体みんな損得を考えて、流れを決めるとか行かないとか。そういう選択は私にはないんですよ。秘書たちもみんなわかっているから、「これ一太さんが何度か世論調査をやってやばいですね。だけどもちろん全面的に応援するんですね」っていうことでわかってくれるので、私はそうじゃないんです。私は組織の論理よりも、信義と友情の方が大事なんですね。でも、それがいいとは言わないけど、ほとんどの人はそうじゃないっていうことがわかったので。宇留賀さんのこの人事の問題で。これからはそういうね、昔から知ってるとか、あのときこうだったから、みたいな甘えは捨てて、ちゃんと一人一人の事情とかですね、立場も考えてお付き合いをしなきゃいけないと。その中で、もちろん今までの人脈は財産なんだけど、やっぱり本当に知事と一緒に、何ていうか同じ方向を見て助けてくれる同志。これを一から今までの友情を大事にしながらも、一からちゃんとして、努力して作らない限り、やっぱり自分のやりたいことはできないという結論に達したので、もう県議のことは必ず県議と呼ぶし、県議の皆さんにも知事と呼んでいただくと。やっぱり知事と県議会っていうのは、協力する時もあればですね、やっぱり切磋琢磨しなきゃいけないっていう時もあるということを自ら言い聞かせるためにもですね、全部県議には知事と呼んでいただき、私もこれからずっと県議のことは県議と呼び、一人一人の皆さんのことはしっかり、関係を大事にすると。その代わり、もう何かですね、6歳児なので、随分付き合いが長いとかお世話になったからとか、助け合って来てみたいなことで、へらへら笑うようなことは二度としませんよ。二度と自分のね、何か財布を開いて、本当不用意に、昔から付き合いがあるからみたいなことで笑ったりすることは絶対にありません。それはもう、本当に政治家として甘かったということで、反省をいたしました。それを踏まえて、自民党だけじゃありません、すべての会派の県議、一人一人の存在をしっかり受け入れて、そして真面目に、真摯にお付き合いをして、その中でも本当に必要な時には、知事と一緒に戦ってくれる人を探していこうというふうに思っています。
結論として言うと、もう県庁内はほとんど(知事の呼び方が)「一太さん」になっているので。みんなに一太さんと呼んでいただき、この記者会見では、(記者の)みんなに知事と呼んでいただき、一太さんと呼んでいただいても結構ですし、県議との間はもう必ず知事と呼んでいただいて、必ずどの県議に対してもですね、プライベートも含めて、県議と呼んでですね、やっぱり自分を戒めていきたいというふうに思っております。
ちょっと余分な話をしましたが、これで15分で行くとちょうど次の会合にも間に合います。ということで、今回は事前に3時15分か、ぎりぎり20分までと記者クラブの皆さんにお伝えしておりましたけども、これからこういうふうにしっかりですね、このぐらいまでは大丈夫だということを皆さんにお伝えをし、あと皆さんから質問がある時は、時間のある限り何時間でも答えるつもりですので、真剣勝負でやっていければというふうに思っております。最後に少しまた県民の皆さんへのメッセージといいますか、長くなってしまって申し訳ありません。記者の皆さんには、今日も1時間15分ですけども、最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。これにて定例会見を終わりたいと思います。
( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。