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■日時 令和7年3月6日(木曜日)14時04分~15時50分
■会場 記者会見室
■出席者 県:知事、副知事ほか
記者:記者クラブ所属記者等16人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)
令和7年3月6日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>
■知事冒頭発言
3.tsukurunデジタルクリエイティブコンテスト2024
それでは定例会見を始めたいと思います。今週の3日の月曜日、群馬県にゆかりのある小栗上野介忠順を主人公とする、2027年のNHK大河ドラマの制作が決定いたしました。ドラマのタイトルは「逆賊の幕臣」で、小栗上野介役をですね、松坂桃李さんが務めると。すごくいい俳優だなといつも思っているんですが、松坂さんが務めるというふうに伺っています。小栗上野介はですね、幕末の江戸幕府で外国奉行や勘定奉行などの要職を務め、日本の近代化に尽力した幕臣です。大政奉還の後、もう皆さんよくご存じだと思いますが、彼の領地であって、現在の高崎市の倉渕町権田で生活していたところ、明治維新政府によってですね、無実の罪で捕らえられて、非業の死を遂げた方です。そんな群馬県ゆかりの偉人である、小栗上野介を主人公とした大河ドラマが制作されるということで、知事として大変うれしく思っています。群馬県としては、ロケ地の提案、撮影支援など全面的に協力するとともに、高崎市などとも連携しながら、地域を盛り上げてまいりたいというふうに思っています。
それから、先月前橋市内の農場で発生した、県内11例目の豚熱の対応状況についてもご報告をしたいと思います。2月21日に開始した防疫措置ですが、先週2月28日に全頭の殺処分が終了し、現在埋却作業を実施しているところです。雨や雪の影響で予定よりちょっと進捗が遅れておりますけれども、現在もですね関係団体などの協力を得ながら作業を進めております。改めて知事として、ご協力をいただいているすべての方々に感謝を申し上げたいと思います。群馬県としては、防疫措置の完了に注力をするとともに、今後、原因分析や発生予防に向けた対策を着実に進めてまいりたいと思います。
さて発表項目に入る前にお時間をいただき、先週27日と28日に行われた県議会の一般質問について、知事答弁を中心に毎回のことですが、簡潔に所感を述べさせていただきたいと思います。
まず、27日の一般質問です。秋山県議からは、エンターテインメントに関する知事の思いなどについてご質問いただきました。私は「エンタメには世の中を動かす力がある」というふうに思っております。来年度はエンタメの力で群馬県を世界に発信していくというコンセプトのもとで、ロケ支援やクリエイティブ拠点化、そして人材育成など、様々な取り組みを進めてまいります。
宮崎県議からは、国の機関の地方移転などについてご質問を頂戴しました。群馬県は、東京から近く、自然災害が少ない、こういう高いポテンシャルを有しておりまして、日本ミシュランタイヤやIHIエアロスペースなど、本社を移転する企業が出てきていることは皆さんよくご存じだと思います。政府機関の地方移転については、議論の方向性を注視しつつ、移転の際は群馬県を候補にしてもらうよう政府にこれからも働きかけてまいります。
中島県議からはプロスポーツに対する知事の思い等についてご質問いただきました。この1年間、パリオリンピックでの群馬県勢の活躍、それから健大高崎高校の野球部や前橋育英高校サッカー部の全国大会の優勝は、群馬県民に元気や勇気を与え、スポーツが持つ力を改めて多くの皆さんに認識をさせてくれました。群馬県としては、今後もプロスポーツチームを様々な面から支援するとともに、知事である私が先頭に立って、県民とともに応援していきたい、このことを申し上げました。
丹羽県議からですね、女性にとって魅力のある地域などについてご質問いただきました。丹羽県議ご指摘のとおり、女性の幸福度の向上には、人との繋がりが重要であるとともに、女性が働きやすい環境をつくることが大事です。そのため、群馬県では率先垂範として、部長職に占める女性割合を4年連続全国1位としているとご説明をさせていただきました。引き続き、女性にとって幸せな魅力ある群馬県を目指したいということをですね、この知事答弁の中で明言させていただきました。
スライドをご覧ください。2月28日の一般質問に関するスライドです。狩野県議からはですね、私への質問はありませんでしたが、ぐんま未来創生基金などについてご質問をいただきました。狩野県議がおっしゃったようにですね、ぐんま未来創生基金は、群馬の未来創生に資する事業に活用しておりまして、全体の2分の1はですね、「芸術文化スポーツの振興」に活用させていただいています。引き続き、基金の趣旨、議会での議論なども踏まえながら、有効に活用していきたいということを、部長から答弁してもらいました。
安孫子県議からはですね、「世界希少・難病性疾患の日(RDD)の啓発活動」などについてご質問、ご提案をいただきました。難病は誰でも突然降りかかる可能性があって、患者の声に耳を傾け、必要な支援をしっかり行っていくことが重要だと考えておりまして、その旨答弁をさせていただきました。そして、安孫子県議からのご提案を踏まえてですね、2月28日から3月2日まで、RDDのイメージカラーである青、ピンク、緑の3色で昭和庁舎のライトアップを実施いたしました。
亀山議員からは、県民幸福度の向上などについてご質問を頂戴しました。群馬県の県民幸福度レポートは、主観的指標と客観的指標を組み合わせ、複数の指標を網羅的に掲載されている点が高く評価されているということを申し上げました。これはですね、この答弁でも言いましたが、全国トップの取り組みだというふうに思っています。今後も、山本県政最大のミッションである県民幸福度の向上に向けて、全身全霊で取り組んでまいりたいと、こういうふうに答弁をさせていただきました。
星名議員から、ものづくり人材に対する知事の思いなどについてご質問を頂戴しました。星名議員がおっしゃるようにですね、群馬県の主要産業は製造業を中心としたものづくり産業です。そして、その産業の競争力の源泉が人であることはもう言を俟たない、当たり前だと思います。群馬県としては今後も引き続き、ものづくり人材の育成に取り組むと同時に、デジタル・クリエイティブ産業の創出による産業の価値向上にもあわせて取り組んでいくということをお伝えしました。
質疑については以上です。質問に立たれた県議の皆さまに対し、改めて御礼を申し上げます。各議案については今、各常任委員会において審議が行われております。実は常任委員会の議論の模様も、毎日終わった後にちゃんとメールで報告があるので、そこにもしっかり目を通してですね、各県議がどんな問題意識を持っているのかというのは把握できるように努めておりますけれども。最後まで、この議案を承認いただくようにですね、しっかり対応していきたいと思います。
もう1つ前置きが長くなるんですが、申し上げますとですね、以前から言っているように、県議会の議論は1人でも多くの県民の皆さんに見てもらう必要があると私は思っているんですね。もちろん群馬テレビが、何度も言うように、これは議会中継をやっていただいているんですけれども、あんまり大勢の方々に届いていないんですね、実態として。このテレビ中継には意味があるのかもしれませんが、やはり1人でも多くの方に、この県議会の情報、質疑の模様をお伝えするっていうことで言うとですね、YouTubeで同時配信したらいいのではないかと。全国でもやっているところが4つか5つあるんで、ほとんど予算もかからないので、YouTubeの同時配信も考えたらいかがでしょうか、ということを議長にですね、ご提案を申し上げております。今、多分各会派が持ち帰って、いろいろ議論されているっていうことなんですけれども。何でYouTubeの配信が駄目なのか、おそらく転載されたりとか、切り取られたりするっていうことに対する恐怖感みたいなものをお持ちの方も中にはいるのかもしれませんけれども、私が知る限りですね、本会議の質疑で、例えば批判される中身なんて、ほとんどないんですよね。例えば、ある県議といい質疑をしたと。その部分をちょっと切り取って、例えばブログで紹介するとか発信するってこともできるし、やっぱりですね、もちろんその自民党県連か何かのホームページの中で見られるようになっていると思うんですけれども。そのハードルがあっただけで、みんななかなか見に行かないし、そもそもオンタイムで、一応ネット中継をやっていると言っても、ほとんど見ませんから。だから、少なくともYouTubeでも同時配信してですね、何か面白い議論があったときには、少なくとも大勢の人たちが簡単に見られるっていう状況を作ることがとても大事だと思っています。この県議会をどう運営していくかっていうのは、まさに県議会でお決めになることなので、それは、どんなご回答があるのかお待ちしたいと思いますけれども、これはもう県議会のご判断なんで、知事がどうのこうの言うことじゃないんですが、1人でも多くの方々に、やはりもう1回言いますが、地方議会の議論を見てもらうということが大事なんだと思うんですよね。これからの時代はですね、これも何度も言っていますが、地方行政、地方自治の姿、例えば議会の議論も含めて、こういうものをやっぱりね、どんどん率先して情報公開していくと。これ国だけじゃないんですよね、地方もそうなんです。そうやっていろんな課題をしっかりと県民の皆さん、地元の皆さん、国民の皆さんに分かっていただくと。同時に、地方議会でもですね、みんな真面目にちゃんとした議論をしているんだっていうことを、1人でも多くの方に知ってもらうと。このことが、私は有権者の政治に対する、特に地方議会に対する関心を高めることに繋がるというふうに信じています。だってそうじゃないと、過去最高のいわゆる候補者が出た、若手も相当出た前橋の市議会議員選挙ですよ、身近な。(投票率が)4割切っているわけですよね。だからそういう意味でいうと、もう1回言いますが、どんどんどんどん率先して、地方からいろんな情報を出していくっていうことをですね、ぜひ議会の方にもやっていただきたいと思いますし、群馬県としてもですね、そういうことを心がけてまいりたいというふうに思います。ということで、ちょっと長くなりましたが、会見の中身に移りたいと思います。スライドをご覧ください。
それから最後にちょっと知事から県民の皆さんにお話をする時間を取らせていただいてると、これ記者の皆さんに一応ご了解をいただいているので、そこで、特にこの4日間の代表質問に関してですね、私が非常に気になった、やっぱり一言しっかり発信したほうがいいなと思うことについては、一応今日の一般的な項目についての質疑が終わった後ですね、少し最後にしっかり時間を取って、お話をさせていただきたいというふうに思っています。
それでは今日の主な項目です。1つは「教職の魅力PR動画」、2つ目が「tsukurunデジタルクリエイティブコンテスト」、そして、「岩手県の大船渡市における林野火災への支援」。この3つを中心に発表させていただきます。
まず、「教職の魅力PR動画」です。群馬県では知事である私の発案で、高校生が知事の相談役として、政策提言、アドバイスを行う、高校生リバースメンター事業に取り組んでいます。高校生が知事の相談役っていうのはですね、全国で群馬県だけです。そもそも高校生をリバースメンターにするっていうのは私自身のアイディアなんで、どの知事もですね、高校生のリバースメンターを持っている方はおりません。今年度はですね、2代目っていうことで、10名の高校生リバースメンターの皆さんに活躍をしていただいております。その中で、将来教員になりたいという思いを持った、女子高生リバースメンター茂木愛莉さんからですね、教員の魅力を多くの子どもたちに伝えたいという提言をいただきました。茂木さんはですね、周りの友人たちが「教員は大変そうだな」という話をしているのをよく聞くというふうにおっしゃっていました。こういった印象を持たれていることが、全国的な教員志願者の減少原因となっているのではないかと考えてですね、この知事への提言に至ったというふうに説明をされていました。本日はこの提言が形になったので、ご紹介いたします。スライドをご覧ください。このたび、高校生リバーメンターと群馬県教育委員会が協力し、教職の魅力PR動画「群馬県の先生になりませんか 高校生リバースメンター編」というものを制作いたしました。この動画はですね、提言者である茂木さんが最も思い出深い、中学時代の2人の恩師に会いに行ってインタビューするという内容です。茂木さんにはシナリオの作成から実際のインタビューまで携わっていただき、これも高校生ならではの視点で、教員の魅力をPRするものとなっています。スライド記載のQRコードから群馬県公式YouTubeチャンネル「tsulunos」で、本日から公開いたします。ぜひ皆さまにはご覧をいただきたいと思います。この茂木さんの活動を報じてくれたメディアの皆さんもいてですね、いい流れだなというふうに思っておりますが、教員は未来を切り開く、若者の成長の一端を担う、そういう意味では本当に大事な職業だと思うんですよね。私は教員をやった経験はないんですけど、やっぱり教員でないと得られない、やりがいっていうのもあるんだろうというふうに思います。例えば、よくここで出てくるフィンランドの話ですけれども、フィンランドで最も尊敬されている職業は教師、教員なんですよね。群馬県としては今回の動画をはじめ、様々な取り組みを通して、将来を支える若い人たちに、教職の魅力を伝え、教員志願者の増加に取り組んでいきたいと思っています。
3.tsukurunデジタルクリエイティブコンテスト2024
続いて、「tsukurunデジタルクリエイティブコンテスト2024」についてお話したいと思います。群馬県では近未来構想の1つとして、「クリエイティブの発信源」を掲げ、デジタルクリエイティブ人材育成拠点「tsukurun」を中心に、デジタル分野における若者の育成を進めております。昨年12月から今年1月にかけて、tsukurunデジタルクリエイティブコンテスト2024の後期コンテストというものを開催いたしました。後期募集では、応募作品数159作品が集まりました。このたび、コンテストのグランプリが決定しましたので、発表したいと思います。今回グランプリを受賞したのは、小学校5年生の映像作品になります。まずは18秒程度ですが、ご覧ください。
(グランプリ受賞者の動画)
はい、18秒の動画なんですけれども、見事グランプリを受賞されたのは、藤岡市の小学5年生「ふう」さんの「かわちこ・第1話」です。先ほどご覧いただいた動画はですね、約1分半の動画の本当に一部、全体は分からなかったと思いますが、雰囲気だけちょっと感じていただければと思います。イラスト、実写、CGを組み合わせたデジタル映像作品となっています。作品にはですね、オリジナルキャラクターの湯たんぽカバー「かわちこ」が登場するんですね。「ふう」さんは「かわちこ」が勝手に家に送られてきたら面白いと思ったのをきっかけに、イメージを膨らませてですね、今回の制作に至ったそうです。作品には荷物が勝手に送られてくるなどの社会的問題も実は盛り込まれております。加えて、作品の中のBGMもすべて「ふう」さんが制作されたというふうに伺っています。審査委員長のひろゆきさんからですね、社会的問題を取り入れつつ、実写とCGなどの多様な技術が1つの作品として落とし込まれている点を高く評価をいただきました。私としても小学5年生でこんな様々な技術を盛り込んだ作品を作り上げた「ふう」さんにですね、大変感銘を受けました。また「ふう」さんは、前期コンテストへの応募をきっかけに、tsukurunを知ったということです。tsukurunで開催されるイベントや、触れたことなかった機器とかあるわけですよね。ソフトの使い方、これもやったことないソフトの使い方を学べることが、魅力的だと感じていただいてですね、「ふう」さんには昨年12月からtsukurunを利用していただいていると聞いています。「ふう」さんみたいにね、才能豊かで将来有望なお子さんがtsukurunを利用してくれているということは、もう知事としては大変うれしく思っています。
今後さらにですね、こういう子どもたちがtsukurunを通じて能力を伸ばしてくれることをですね、期待しているところです。受賞者については、先週の会見でお伝えしたtsukurun3周年記念イベントで私から表彰をさせていただく予定です。当日受賞者の皆さんにお会いできることを楽しみにしております。群馬県としては今後も、tsukurunなどを活用し、デジタルクリエイティブ人材の育成に取り組んでまいりたいと思います。
続いて、「岩手県大船渡市における林野火災への支援」についてご報告をしたいと思います。先週26日の水曜日、岩手県大船渡市においてですね、林野火災が発生いたしました。皆さんご存じのとおり、想像を超える大きな被害が出ています。この火災によって、現時点で1名の方が亡くなられ、約80棟の家屋に被害が出ているほか、約4,600人に避難指示が出ています。亡くなられた方に心から哀悼の意を表したいと思います。そして、被災された皆さまに心からのお見舞いを申し上げたいと思います。火災発生から1週間以上経過した今もですね、現地では消防や自衛隊による消火活動が行われております。本日は群馬県が行っている支援について、ご報告したいと思います。スライドをご覧ください。群馬県からもですね、火災発生の翌日に消防庁の要請に基づいて、県内すべての消防本部で構成される「群馬県緊急消防援助隊」が出動しています。これまでに3回派遣されて、延べ372人が消火活動などに従事をしています。また群馬県の防災ヘリ「はるな」については、この間、山梨県や長野県の別の林野火災の消火活動や山岳救助などに対応していましたが、4日から大船渡市での消火活動に参加をしております。群馬県としては今後も被災地を最大限支援してまいります。今回の火災はですね、もう言うまでもなく他人事ではありません。空気が乾燥して全国的にも火災が多発しておりますので、知事から改めて県民の皆さんにお願いしたいことがあります。次のスライドをご覧ください。
林野火災はですね、屋外で火を使用していて、それが枯れ葉などにも燃え移って発生することが多いと言われています。県民の皆さんにおかれましては、特に、乾燥注意報、強風注意報が出ているときには、屋外での火の使用はですね、控えるようにしていただきたいと思います。また、林野火災だけじゃなく、住宅火災も多い時期になります。ご家庭での火災を予防するためにもですね、ストーブやコンロの周りには燃えやすいものを置かないとかですね、火の元には十分注意していただくようにお願いをしておきたいと思います。皆さんの大切な命や財産を守るためにも、ぜひ県民の皆さまのご協力を重ねてお願いをしておきます。
最後に、移住希望地ランキングの反響についてお伝えしたいと思います。皆さんご存じのとおり、2024年の移住希望地ランキングで群馬県初の全国1位となりました。このことについて想像以上の反響がありましたので、ご報告をしたいと思います。スライドをご覧ください。こんな感じですね。このように、フジテレビ、日本テレビ、TBS、テレビ朝日などの主要メディアで、群馬県が移住希望地ランキングで全国1位となったことが報道されました。これ以外にもまだまだあるんですけれども、代表的なものとしてこの4つをちょっとご紹介させていただきます。番組の中ではですね、かなりちゃんと真面目に、群馬県の魅力とか、実際に移住された方の様子を紹介していただいていまして、これはもう群馬県の移住を進める上でですね、絶大な効果があったと。もう広告効果っていう点でも、ものすごい実は大きなものがあったと思っています。実際、群馬県の移住相談窓口である、ぐんま暮らし支援センターでは、報道された2月25日から昨日3月5日までの8日間でランキング発表前と比較してですね、移住相談が約3倍まで増加しています。移住希望地ランキングで全国1位を成し遂げたことによって、群馬県の勢いが本物であるということが改めて証明されたというふうに感じています。これを契機に、群馬の存在感と魅力をですね、さらに内外にアピールしていきたいと思っております。私からは以上です。皆さんから何かご質問があればお受けしたいと思います。
●教職の魅力PR動画について
(記者)
発表の中から教職員の魅力PR動画公開についてお伺いしたいんですけれども、リバースメンターさんからのご提案ということです。ちょっと細かいところでお伺いしたいんですが、いつごろ提案があって、撮影をされたのか、インタビュアーを務めた生徒さんはお1人なのかですとか、そのあたりのご説明いただけますか。
(知事)
ちょっと具体的に。どうぞ、古仙さんお願いします。
(知事戦略部長)
撮影の細かい点は、教育委員会の担当者の方が控えておりますので、そちらの方にお願いするとしまして、いつごろご提案があったということですかね。
(記者)
そうですね、はい。
(知事戦略部長)
こちらにつきましては、今年のリバースメンター2期生ということで、お話がありました茂木さんからですね、当初から、このより良い教育現場を作るという中で、今回のご提案がありまして、それで教育委員会とも調整をしながら、この動画撮影に至る具体的な詰めをして、実際撮影をされて、今回一太さんからの発表でこれから公開という流れになります。
(記者)
インタビューに応じた先生はお2人のみですか。
(知事戦略部長)
撮影のときの詳細になりますので、ちょっとここでバトンタッチしますので。
(知事)
所属と名前を言っていただいて、お願いします。
(学校人事課長)
県の教育委員会が、実はすでに昨年度から公開している教職の魅力PR動画というのがあります。これは、より多くの人に教職の魅力を伝えられるというようなことがありまして、そのことを、本人に伝えたところ、本人がそれならばそういう動画を作ってみたいというようなことで、一緒に相談をして決めました。
昨年の9月ぐらいから準備を始めまして、実際には12月25日から撮影を開始したところであります。リバースメンター本人と教育委員会の担当者が相談をしまして、2人の恩師になりますけれども、インタビューをして、教員の魅力を語ってもらうというようなことで動画を作成したところであります。実際、高校生だからこそ、教え子だからこそ聞き出せるようなことがありまして、教育委員会としましてもですね、実際に高校生の視点から聞けて、非常にいい動画になったなというふうに思っている次第です。
(記者)
ありがとうございます。魅力について、生徒さんが先生にインタビューされているということですけれども、(教職員の)ご苦労話とかも含まれているんでしょうか。
(学校人事課長)
実際に教わった先生なものですから、非常に良い話が聞けたというふうに本人も思っているし、我々もそんなふうに思っています。
(記者)
知事に質問です。知事ご覧になりましたか。
(知事)
いやまだ見ていません。これから見ようと思って。
(記者)
リバースメンターさんからの提案が1つ1つ形になっているわけですけれども。高校生と結構世代間のギャップがあるかもしれませんけれども、そういう高校生からの提案を形にしていって、知事として、このリバースメンター制度を取り入れた成果や、これから先の期待感などについてお聞かせいただけますか。
(知事)
今、記者さんからお話あったように、リバースメンター(の任期は)1年間、2代目なんですけど、真面目にそれぞれの政策提言について勉強してもらって、具体的な提案をしていただいたと。やっぱり当たり前だけど、できないことって結構あるから、高校生の目から見ておかしいと思うこととか、こうすればいいんじゃないかみたいなことをストレートにぶつけてもらったってことは、とってもいいことだったと思うんですよね。さっきの動画もそうですけれども、それが実際に県の予算がついた形になるっていうことは、すごく意味があると思っていまして。最近よく言っているんですけど、群馬県の未来はもちろん子どもたちにあるんですけど、高校生にあるんじゃないかと。もうどこに行っても高校生がすごく元気なんですね。そういう意味で言うと、彼らは高校生の代表みたいな形で、彼らの活躍を見て、初代のメンターの活躍を見て応募したっていう人たちも多いので、そういう意味でいうと、本当に高校生でも世の中を変えられるっていう非常にいいロールモデルみたいになってくれているので、彼らにとってもすごくプラスになると思うし、もちろん県にとっても大変メリットのある、そういう制度だなと思っていますので、これからもぜひメンター制度を続けていきたいなと思っています。
●tsukurunデジタルクリエイティブコンテスト2024について
(記者)
続いて、tsukurunデジタルクリエイティブコンテストについて、よろしいでしょうか。最初に、また細かいところからなんですけれども、グランプリの「ふう」さん、小学5年生とお聞きしましたが、性別などをちょっとお聞きしたいんですけど。
(知事)
戦略セールス局長から説明します。
(戦略セールス局長)
グランプリの「ふう」さんについては、藤岡市在住の小学5年生の女子児童になります。
(記者)
それで授賞式のときにはご本人がお見えになるんでしょうか。
(戦略セールス局長)
そうですね、一応ご本人がお見えになるという方向で今調整をしております。はい。
(記者)
知事に、この件でお伺いしたいんですけれども、夏にはTUMOの本体もスタートするということで、デジタルクリエイティブ人材を育成していく・・・このコンテストも子どもたちにとって、非常にアピールをしているのかなと感じました。改めて、夏に向けての意欲ですとか、そのあたりの受け止めを教えていただけますか。
(知事)
ここでも申し上げたとおり、群馬県は全国で唯一だと思いますが、我々の強みである製造業、このものづくり産業と並ぶ、もう1つの主要産業としてデジタル・クリエイティブ産業というものを創出したいというふうに考えているんですね。あんまり細かいこと言いませんけれども、わくわくするような付加価値を生み出す産業だというふうに思っているんですが、実はこの産業を作っていく上で、これからいろいろとその産業集積を図るために、例えばいろいろ会社を誘致したりとか、デジタル・クリエイティブ関係の企業誘致をしたりとか、あるいはスタジオみたいなものを整備したりとか、そういう拠点づくりみたいなものを高崎を中心にやっていくんですが、産業集積を図ると同時に、それを支える人材も作っていくっていうところが、どの県もやっていない群馬県ならではの取り組みだと思うんですね。デジタル・クリエイティブ産業を支える人材育成の仕組みがようやく整いつつあると。tsukurunはもうすでに小学生の部門ではゲームプログラミングで日本一が出ているし、だんだんこういう流れが出てきたんですけど、そこに加えてTUMOが来るっていうことで、ここら辺が連携しながらですね、デジタルクリエイティブ人材を生み出すっていう多分流れを作っていけるんじゃないかというふうに思うんで、今度の、特に当初予算は、ある意味で言うと、その青写真を示してるんで、とっても大事かなというふうに思っています。
もう一言言うと、デジタルクリエイティブ人材を作るっていうことは、デジタル・クリエイティブ産業を作ることに資するだけじゃなくて、いまやもうAIの時代、デジタルの時代においては、やっぱりデジタルクリエイティブな人材っていうのはですね、あらゆる産業で求められるんだと思うんですよね。だから、デジタル・クリエイティブ産業という新しい産業を創出する、そしてそのための産業集積を作っていく、人材を育成していくってことは、すなわち、ほかの例えば観光業、農業、ものづくり産業でも、新しい時代に活躍する人材を輩出していくっていうことになると思うので、そういう意味で言うと、ちょっとさっき申し上げたとおり、もうこのコンテストも4回目か5回目になってきたんですけど、だんだん本当に「ミニ天才」みたいのが出てきたりして、いい感じになっているんで、ここでTUMOができることによって、本当に群馬県の子どもたちがクリエイティブになっていく、まさに次の時代を支えるような、デジタルクリエイティブ人材になっていくっていう、最初の道筋がいよいよできつつあるかなというふうに思っていますので、頑張りたいと思います。最後にもう1つだけ加えると、ポイントは両方とも無料だってことだと思うんですよね。tsukurunは無料なんですよね。やっぱりその親御さんの収入とか家庭環境によって、子どもたちがチャンスを奪われるようなことがあってはならないと。特に教育についてはそうだと思うんで、そういう意味でいうとこの「放課後革命」へのポイントの1つは、誰でも活用できるということで、TUMOの場合は全国に開放するので、そういう意味でいうと、非常に大きな話題になるんじゃないかなと思っています。
●県議会中継の方法について
(記者)
あと、知事から冒頭でお話がありました、県議会との関係についてお聞きしたいんですけれども、YouTubeで県議会の質問のやりとりを配信したいと。議会側に、議長に、お話をされたのはいつのタイミングになるんでしょうか。
(知事)
正式に話をしたのが、一応お目にかかって提案したんで、何週間か前だと思います。ちょっと正確には覚えてないんですが、ただこれは、もう1回言いますが、議会が決めることなので、知事として一応提案をしたっていうことなので、今、関係者から話を聞くと、各会派で持ち帰って検討するみたいな話になっているということだけ聞いているので、一応、どんな回答になるかを待ちたいと思いますが、これはやっぱり議会が決めることなので、それについて、私はこっちの方がいいと思って提案をしましたけど、それについてうちの方からクレームする権利もないので、それは議会側に決めていただければと思います。ただ、もう1回言いますが、今の時代の流れを見たら、どんどんどんどん新しい時代に向けて、いろんな情報発信をしていかないと、やっぱり時代に乗り遅れてしまうような状況にあるってことは、やっぱり常に我々は、自分も含めて意識をしていかなければいけないんじゃないかなというふうに思っています。
(記者)
分かりました。回答の期限とかは特にないんですか。
(知事)
それは設けていません。そんなに、「やってくれよ」って、ものすごい勢いで迫っているわけじゃないので、こうしたらいかがでしょうかと。一応提案をしたんですけど、今のところ、まだ回答はいただいてないっていうことです。
【補足】
・須藤議長と金井副議長にYouTubeの中継を提案した日は昨年の11月29日。正確には、知事からその日に初めて「YouTubeでやったらいかがでしょうか」と提案。
●移住希望地ランキングの反響について
(記者)
先ほどの移住希望地ランキングのお話なんですけれども、報道後にそのぐんま暮らし支援センターへの問い合わせが3倍になったということだったんですが、具体的に何件から何件に伸びたのでしょうか。
(知事)
地域創生部長から話をします。
(地域創生部長)
発表前の8日間から発表後の8日間で比較しますと、20件から56件に増えております。
●原発事故で出た汚染廃棄物の処理について
(記者)
もうあと2点なんですが、東日本大震災から14年に関連して質問です。福島県内では現在、原発事故で出た汚染廃棄物を原発周辺の双葉・大熊両町に中間貯蔵しています。弊社の今朝の紙面でもご紹介させていただいたんですが、法律では2045年3月までに福島県外での最終処分を明記していますが、その量などが膨大なのもあって、議論がほとんど進んでいないのが実情だと思います。群馬県内での受け入れも含めて、汚染廃棄物の処分について知事のご認識を伺えればと思います。
(知事)
まず、環境森林部長の方からお話をさせてください。
(環境森林部長)
今朝の御社の記事を読ませていただきました。ご質問の群馬県の所見なんですけれども、おっしゃるとおり、その除去土壌は福島県内の中間貯蔵施設に保管されていて、国が2045年の3月までに、福島県外で最終処分するということが法律で定められていると、これは承知しております。また、今朝の御社の記事にも出ていた福島県の双葉町長さんが先月、個人的見解とした上で、福島県内で再生利用受け入れを検討する必要があると表明されたことについても承知しております。除去土壌の処分方法については、専門家の意見を踏まえて、科学的に安全な方法の検討が進んでおりますけれども、最終的に除去土壌を受け入れた地域の問題となってしまうようですと、受け入れ自治体として進んで手を挙げるのは難しいだろうなと思っております。それなので、国の取り組みにおいて、住民の理解が進まない限り、受け入れの議論も始まらないのではないかと考えておりますが、国には説明責任を果たすなど、広く国民に理解が得られるよう取り組んでいただきたいと考えております。
(知事)
今言った流れのとおりなんで、ちょっとどういう状況になるかっていうのをしっかり見極めてから対応を考えたいというふうに思います。
●原発政策の今後のあり方について
(記者)
分かりました。もう1点すいません。原発に関してなんですが、弊社を含む全国25の地方紙が過日のアンケートで、原発の活用を肯定するような意見が過去最多になりました。群馬県内では「グリーンイノベーション群馬戦略2035」をまとめていると承っていますけれども、原発再稼働を含めて、原発政策の今後のあり方について、これのご所見を伺えれば。
(知事)
まず西さんから言ってもらって、その後付け加えることがあれば。どうぞ。
(グリーンイノベーション推進監)
国のエネルギー政策はもとより、群馬県も大変注視しておりまして、その中で原発が入るのは当然なんですけれども。ご存じのとおり、群馬県には原発が立地してございませんので、その観点からの群馬県がどうだというお話はできないと思うんですけれども、アンケートを拝見して、非常電源の確保や災害時の備蓄が大事とかですね、福島県産品のこととかいろいろ出ていまして、これは県庁各部局で大事な項目だなと受け止めますので、そこのところは、今後の政策の考慮要素になっていくのかなと考えてございます。
(知事)
なかなか難しい問題なんですけどね。やっぱり、こうやって原子力発電については結構みんなタブー視していて議論もなかったところで、これがちゃんとオープンに議論できるようになったということは良かったんじゃないかと思います。それで、将来像について言うと、やっぱりエネルギーは、まさに我々の経済、それから国民生活にとっては生命線に当たるものなので、電力の安定確保、脱炭素社会の実現っていうことになると、当然、再エネをできるだけ活用すると。それから当然、省エネも徹底的にやっていかなきゃいけないっていうことだと思うんですが、安全性を確保するっていうのは大前提なんですけれども、やはり、群馬県はたまたま(原発の)立地自治体じゃないんですけど、立地自治体の関係者ともよく、もちろん調整を図りながらですね、やはり原子力政策っていうのは、推進をしていく必要があるのかなと思います。
私が自民党にいたときに、自民党は野党だったんだけど、石破政調会長のもとで政調会長代理をやって、自民党のエネルギー政策ってまとめたんですよね。30回ぐらい議論して、もう喧喧諤諤、侃々諤々、喧々囂々か分からないけど、すごい議論があってですね、その時には、とにかくすぐに原発をやめるっていうことはできないと。基本的には。ただ、再エネの活用を進めていかなきゃいけない、あるいは省エネもしっかりやっていかなきゃいけない。だけどやっぱり、将来的には脱原発を目指していくみたいな流れ、まとめになったと思うんですけど、今の世界の流れとか、日本の現状等々を考えると、やはり、これは政府の立場とそんなに変わりませんが、今言ったような安全確保が大前提であると思うんですけれども、ある程度やはり、原子力政策っていうものを推進していかないとですね、なかなか、エネルギーは賄えないんじゃないかなっていう感じがします。
●岩手県大船渡市 林野火災への支援について
(記者)
まずは、大船渡の林野火災の支援というところから伺いたいと思います。先ほど知事から、延べ人数について言及がありましたけれども、今まさに出動をしている人数など、ちょっとそういう数字が分かれば教えていただきたいと思います。
(知事)
それは危機管理監高原さん。
(危機管理監)
今現地に行っているのはですね、第三次派遣ということで125人ですね。
(記者)
例えば、2月28日にリリースで発表していただいたように、何かここまでの経緯のまとめとかってすぐに出せるような資料とかありますか。
(危機管理監)
経緯ですか。
(記者)
はい。出動状況とか。
(危機管理監)
少し時間をいただければ整理できるとは思います。
(記者)
分かりました。延べ人数とか、そこら辺を。
(危機管理監)
はい。分かりました。
●温泉文化のユネスコ無形文化遺産登録に向けた現状等について
(記者)
私からもう1点、案件外で質問したいと思います。知事のブログを拝見していて、昨日東京に行かれていたということで、温泉文化に関する要望だということでした。現状の温泉文化の、そういった働きかけの手応え、状況、ブログを拝見しているとなかなか難しい部分も、苦戦している要素もあるのかなというふうにちょっと推察したんですけれども、知事としての現状の受け止めと、今後に向けてどう働きかけていきたいか、教えていただければと思います。
(知事)
ここからこの問題を進めていく、色々な壁を突破していく上で、どこまで情報公開するのがいいのかっていう判断があるので、手の内を全部とか、あんまり現状は言わない方がいいと思うんですけど。まず、温泉文化のユネスコ無形文化遺産登録はできると思っています。そもそも、これも何度もここで言いましたけれども、私が県議会からの強い要望を受けて、この運動の先頭に立ってくれって言われたのが4、5年前、3、4年前だったですかね。それ以来、この問題に取り組んでいるんですけれども、当初はほとんど可能性ゼロだったんですけれども、その後、例えば、知事の会が立ち上がり、今44道府県の知事が知事の会に入っていただいています。それから、馳石川県知事、2人とも国会議員が長かったので、2人で相談をしてですね、いろんな方々にお願いをして、議員連盟が立ち上がって今はもう100人超えています。こういう、例えば応援団もできて、いろんな形で担当省庁、政府に働きかけてきましたし、昔に比べると相当、いわゆる推進協議会を作ってですね、観光協会とか、他の業界からの応援団も増えてきているし、全旅連も本当に本気でやってくれているってことなので、決して簡単でありませんが、私はこのユネスコ無形文化遺産登録ができるというふうに信じておりますので、最短の登録を目指してあらゆるチャンネルで政府に働きかけ、運動を盛り上げていくということだと思います。
あまり細かいことを言うとちょっと支障があるんですが、あそこ(ブログ)に書いたとおり、やると言ったことは絶対に最後までやるつもりなので、あらゆるやり方で、これを実現するために頑張りたいと思います。引き続き、ブログの中でも言いましたが、特に群馬県選出の国会議員の方々にも応援していただいていますので、やはり、国会議員の皆さんからも応援をしていただきたいと思うし、旅館関係者ともしっかり力を合わせていきたいと思います。とにかく、政府にしっかり動いてもらうように、宇留賀さんとも連携してやっていますが、頑張っていきたいと思います。
●移住希望地ランキングの反響について
(記者)
移住希望地ランキング1位の反響についての発表内容の確認です。相談件数が3倍に増えたことについて、知事から何か感想として、例えば驚きだとか、すごいとか、何かそういった・・・
(知事)
前もちょっと会見でお話した覚えがあるんですけれども、去年2位になったときに、ぐんま暮らし支援センターへの相談件数が3割近く増えたので、今回1位になったということで、さらに増えるだろうなと思っていたんですけれども、やっぱり3倍になったっていうことで、大体予想したとおり。予想以上ではあるんですけど、必ずこういう流れになると思っていました。やっぱり1位になったことが発信されること自体で、群馬県に対する関心も高まるし、当然相談件数も高まっていくということで、実際に移住した人の数も去年過去最高になっているし、(報道された番組について)完全に拾えていない部分もあると思うんですけれども、そういう意味で言うと、今回1位になった広告効果は、移住促進に向けて非常に大きく働くんじゃないかと思います。
(記者)
相談件数以外で、知事のところに直接、群馬を見直したとか何か声があったらご紹介いただきたいのと、あるいは県職員の感想で、県民でよかったとか、何か知事が聞いているものがあれば。
(知事)
後で地域創生部長にお伺いしてもらえればと思うんですけれどもちろん、ものすごくみんな盛り上がっていますよね。これを目指してやるって宣言したので。あとは王者静岡しかいないので、次は1位しかないと目標を立てたことを実現したってことでいうと、県庁自体がかなり盛り上がっていると思います。
それから、ここで皆さんからいろいろご質問を受けるんですけれども、例えば東京にいるメディア関係の友人からは、いっぱい電話がかかってきました。友人からもメールで、経済人もいたし、いろんな分野の友人なんですけど、メールでおめでとうっていっぱい来ました。相当のインパクトがあったんだと思います。これ(テレビ番組で取り上げられた移住希望地ランキングのニュース)、調べてもらったんですけれどもっとやってると思うんですよ、こんなに来るってことは。本当に、テレビをつけたら結構やっているみたいなことを言っていたから、相当報道されたんだろうなというふうに思いますので、予想を超える反響があったんじゃないかなと思っています。
(記者)
なにか県庁内の反応は・・・
(知事)
地域創生部長から、どうぞ。
(地域創生部長)
(1位が)分かった時点で、本当に各部局の方からお祝いをいただきました。また、2位になったときと違うのが、1件1件の取材が非常に厚い。長いって言ったらいいでしょうか。非常に詳細な取材があったということからも、担当係が少し悲鳴を上げるくらい、本当にたくさんの取材を受けてびっくりしています。私自身は、最初に申し上げたとおり、非常に多くの方からお祝いをいただきました。
(記者)
何か具体的な声とかがあったりしますかね。
(地域創生部長)
一部の方は、当然だよねと言ってくれています。これはぐんま暮らし支援センターの相談員に確認しようと思っているんですけれども、以前から、手応えとしてはセンターの中で一番だっていう自負はしていたと思うので、やはり手応えどおりに1位になったっていうふうに、当然だと、もしかすると思っているかもしれません。
(記者)
裏を返せば、ようやく伝わったみたいな感じなんですかね。
(地域創生部長)
はい。
(知事)
国会議員の仲間からも随分連絡が来ているので。だからこれは、広告効果としては絶大だったんじゃないかと思いますね。
●デジタルクリエイティブ人材の育成について
(記者)
先ほど、群馬県の未来は高校生にあるっていう話もありましたけれども、tsukurunのコンテストは、たぶん前期も後期もグランプリは小学生っていうことで、小学生がゲームプログラミングの部門で大賞をとったりして、すごい小学生の活躍がこの1年間あったかと思うんですが、その点、今後の人材輩出、人材育成に向けて知事としてはどういう所感をお持ちでしょうか。
(知事)
まず、未来は高校生にあるって言ったのは、やっぱり(知事のリバース)メンターの人たちの活躍があるんですけど、未来構想フォーラムの第2弾で、12カ所で大きな会合をやったわけですよね。その時に、最後の30分は前回同様、知事との一対一の意見交換なんですけど、ほとんどの会場で最初に発言するのは高校生でした。本当に元気だなと思って。なおかつ、メンターになった1期生も2期生も本当にいい提案をしてくれたりとか、その後も、県との繋がりもあるんですけど、個人的にも自分のやりたいことをいろいろやったりしていて、やっぱり群馬県の高校生がすごく元気だなというイメージがあったので、そういうふうに申し上げました。小学生の話については戦略セールス局長から何かあれば。せっかく準備してくれているので。
(戦略セールス局長)
先ほどの、デジタルクリエイティブコンテストのグランプリがまさに小学生ということで、実は前回のですね、今年度の前期のグランプリも小学生ということで、先ほど一太さんからもお話がありました。昨年の12月には、全国のゲームプログラミングの大会で、まさに群馬県の小学6年生が優勝したということで、いろんな意味で、デジタルクリエイティブという分野だけではないと思うんですけれども。特にこの分野に関しては、tsukurunも3年が経過し、また、桐生にも新たなサテライトもオープンするというような流れの中で、小学生から中学生、高校生まで一通り、デジタルクリエイティブという分野の人材育成が順調に実を結びつつあるのかなと、そのようには感じているところです。
(知事)
やっぱり小学生、中学生、高校生ぐらいもそうかもしれませんけど、いわゆるデジタルネイティブの世代じゃないですか。Z世代の下がアルファ世代か何か分からないけど、だからやっぱり、そこら辺を中心に、特に小学生ぐらいから能力が開花するっていうのは先がすごい楽しみだなと思います。tsukurunが小中高生でしょ、今度(完成する)TUMOは中高生、さらにデジタルクリエイティブスクール構想、今回予算として、調査の予算もつけているんですけれども。これができると今度は社会人も対象になるということで、群馬県民全員クリエイターみたいな、そういう流れができてきているんじゃないかなと思います。
●太田市長選挙について
(記者)
案件外でお伺いをいたします。ちょうど来月のこの日がですね、太田市長選の告示日になるんですけれども、構図が清水さんと穂積さんのほぼ実質的な一騎打ちで、出馬を予定していたあべさんが穂積さんの応援に回るっていう話になっていますけれども、今までも知事は現職を応援するっていう意向を表明されていますけれども、この構図についてどうご覧になって、あるいは支援の予定についてあらためて伺えればと思います。
(知事)
まずですね、この会見でも申し上げたとおり、現職の清水聖義市長、清水候補を応援するっていう姿勢は1%も変わることはありません。私なりにも全力で、清水市長の再選に向けて、応援をさせていただきたいというふうに思っています。おそらく、これから起こることは、ある意味、穂積県議に一本化されて、実質的な一騎打ちの構図になるということで、当然ここからいろいろですね、例えばその高齢化への批判とか、あるいは多選批判みたいなものは起こってくると思うんですよ、世の中で。ここから選挙に向けてね。もう前から言っているように、最初から覚悟の上で応援するので。いろんな考え方がある、例えば長すぎるんじゃないかとか、ちょっと80歳超えて高齢じゃないかっていう意見は必ずあるので、それはそれでいいと思うんですけれども。私は、清水さんはやっぱりスーパーエイジャーに属していて、80代ではあるけれども、頭脳明晰だし、それから、さらに太田市を良くするための構想も、その実現力を持っているので、ぜひ再選を果たしていただきたいなというふうに思っていますが、今回手を挙げた穂積県議、それから穂積県議を応援するというふうに明言されたあべ県議にもそれぞれお考えがあって、それはもう世代交代する時だろうっていうのは、それはあの方々の主張であって、それはそれで理屈のあることなんだと思うんですよね。だからこの2人の批判みたいなこと、中傷みたいなことをやるつもりは一切ありません。やっぱり、穂積さんは穂積さんで、ここでも言ったんですけれども、とにかく世代交代が必要なので現職の壁をぶち破ろうと思って、やっぱり挑戦するっていう気概は大したものだと思うので、それはそれでしっかり頑張っていただければいいんじゃないかなというふうに思います。
ここから起こることは何かっていうとですね。清水市長が再選を目指して、当然もう表明しているので戦うと。そこに、世代交代、多選批判で穂積さんが来て、そこに選挙が大変強い、県議としても活躍されてるあべ県議が乗るっていうことで、まさにそういう構図になってきてですね、ここからたぶん、いろいろ世論調査とか含めた情勢分析みたいなものが出てきてですね、みんながたぶんそれによって、あっちに行ったり、こっちに行ったり、ざわざわするわけですよね。首長選挙っていうのは、基本的にやっぱり勝ち目のある方に人が流れるっていう傾向があるので。バンドワゴン効果って言いますけど、これからたぶん情勢によっては、いろんな人たちっていうかね、おそらくどっちに行こうかみたいな感じになるかもしれませんが、うちは全くそういう心配はないので楽だなというふうに市長に申し上げたんですね。どんな情勢になろうと、うちはもう全く姿勢は変わらないので、そういう意味では本当に楽だなと。いつも選挙のときに、どっちが有利か不利かみたいな感じで、損得で大体なんか動くような人たちが多いので、さぞかし大変だと思うんですけれどもう1回言いますが、うちは全く関係ありませんので。どんな情勢になろうと、最後まで清水市長を応援すると。清水市長に再選を果たしていただいて、私は、穂積さんやあべさんを批判するつもりは全くありません。2人とも、県議としても実績あるし立派な方々だと思うんですね。ただ、この2人のことを言っているわけじゃないんですけど、若ければいいってもんじゃないので。やっぱりね、市長ってすごい大事なんですよ。ある意味、知事よりも。その地域の未来を左右するリーダーって市長だからね。だから、要は、どんな構想を持って、何ができるのかっていうのが大事なので。それは、世代的に若いから新しい考えを持っているとか、高齢者にないひらめきがあるみたいなことはあるのかもしれないけど。要は、もう1回言いますが、若ければいいってもんじゃないので。その街をどうしたいか、この街をどう発展させたいか、やっぱりその構想力と実現力を持っている人がやっぱりリーダーになるべきだと思っています。これはもう、当然清水市長を最後まで応援すると。とにかく戦って、私は清水市長が再選を果たせるというふうに信じて応援しますけれども、万が一、例えば穂積さんが市長になられたら、それはやっぱり太田市長は民意で選ばれたんだから、太田市長との関係は大事にしたいというふうに思います。もう1回言いますが、穂積さんに対する個人的な中傷みたいなことは一切しないつもりです。
●温泉文化のユネスコ無形文化遺産登録に向けた現状等について
(記者)
もう1つ案件外でですね、先ほど温泉文化のお話が出ましたけれども、ちょっとこれ固有名詞を出しづらいかもしれませんが、ブログの中では一部省庁とか国会議員にとても面倒くさいと思われているというお話もありましたけれども、どういう際にそのようにお感じになるかというのを可能な範囲で・・・
(知事)
それはやっぱり、このユネスコ無形文化遺産登録っていうのは、ものすごくやっぱり人気があるんですよね。やっぱりウェイティングサークルにいっぱい待っている人たちがいて、温泉文化は本格的に始めたのは私が知事になってからだから、やっぱりその前にきちっと努力しておられた方々っているんですよね。だから順番でいくと、そんな温泉文化って言っても、本格的にやったのはまだまだ日が浅いじゃないかみたいな感じで、考えてみたら文科省、文化庁も一生懸命やっておられて、それぞれ出てくる提案を真剣に議論して、どれを候補にするか決めてやっておられるので、そういう気持ちはよく分かるんですよね。
でも、順番を待っていたらそれは実現しないので。だから、「ずっと順番を待っていますよ、こんな候補が先にあるんですね、うちは後でいいですよ」って言っていたら、絶対に実現しないので。やっぱりその、多少強引であっても、我々としては最速で行くと。ある意味でいうと、後発かもしれないけど、全部ぶち抜いて最速でいくっていうね。そういう戦略をぶち上げてやってきたと。それがなかったら、そもそも実現しないというふうに思っているんです。その過程の中で、ある意味、議連の会長は立派な国会議員の方々にやっていただいていて、事務局長も、牧島かれんさんみたいな新進気鋭の人にやってもらっていて、議員連盟は議員連盟で今一生懸命やっていただいていて、知事の会も会長は尊敬する平井知事ですからね。それで、幹事長が宮城県の村井知事なので。このお2人にいろいろとご指導いただきながらやるんですけど、誰かが反発を恐れずに突っ込んでいかなかったら、この困難は乗り越えていけないので。とにかく馳浩知事とですね、まだ能登半島地震が起こる前だけど、2人で400人以上回ったわけですよ。普通絶対できないからそんなこと。しかも我々は長い間国会議員をやっているから、結構本人にも会って、2人で行って誰も知らないっていうところはなかったので、2人で上から下まで全部回ったから。やっぱりそのインパクトはすごく大きくて、すごいお叱りを受けましたね。なんてことするんだと。我々はちゃんとウェイティングサークルにいるのに、何でこんな強引なことするんだって言うから、何かいろいろお話したいことがあるんだったら、こっちに言っていただければいいんじゃないでしょうかと思ってたんですね。そんな何か、こんなに後発で一生懸命やりやがってって言う前に、一緒にやればいいので。一緒に何か機運を作っていこうみたいな話じゃなくて、何かけしからんみたいなことになっておられるようだったので、何かおっしゃりたいことがあれば、私のところに言ったらどうなんでしょうかみたいなことを言ったら、またさらに怒りを注いだみたいなので。でも国会議員の中でも、やっぱりやり過ぎじゃないかって言う人もいます。それはあの政府の中だって当然関係省庁大変だから、やり過ぎだと。でも本当はもう、政治家としては光栄な話ですよね。ものすごいやっぱり警戒されているので。だけどこれは誰かがやんなきゃいけない役割なので、私が突っ込んでいくと。しっかりご指導は、議員連盟の会長とか、あるいは知事の会の方々にやっていただくとしても、やっぱり急先鋒でやっていく人が必要なので、それをやっていたところ、ブログにも書きましたが、塩崎元官房長官に会ったら、大変だなと、あっちこっちから国会議員は文句を言っているよと。知事やり過ぎじゃないかと、なんか政府からも大変にマークされているっていうから、いやそれは大変光栄な話ですねと。そういうふうに申し上げたので。ここまで言う必要はなかったと思うんですけど、そんな状況の中で、はっきり言って非常にマークをされているということです。
●防災庁について
(記者)
防災庁について伺いますが、27日の一般質問で、知事は宮崎県議の質問に防災庁を移転するなら是非群馬にと赤澤大臣に伝えられたとおっしゃっていますが、どういう気持ちでそれをお伝えになったのかを改めて伺ってもよろしいでしょうか。
(知事)
どういう気持ちでっていうか、赤澤大臣はやっぱりその普通の閣僚じゃなくて、本当に石破総理の信頼する側近ですよね。いろんなポリシーメイキングみたいなのっていうのは赤澤さんが中核になって動いてるんです。なおかつ、とっても人柄も良くて頭も良くて、仲も悪くないから、だから赤澤さんにいろんなお話を直接お伝えしたんだけど、防災庁は、普通で考えるとなかなかもう、ここで正直に言うと、なかなか防災庁って大きい話は、いろんなところが手を挙げているんじゃないかなと思ったんだけど、一応遠慮しつつ、防災庁はさすがにどこか決まっているところがあるかもしれないけど、群馬県でってことだったら喜んで受けますというふうに言って、その他にも、例えば省庁の移転みたいなことがあったら我々は準備万端っていうか、喜んで引き受けますよということを申し上げたってことですね。
(記者)
ちなみにその知事として、この防災庁に関しては宮城県も手を挙げているっていう状況もありますが、津波とかそういう災害を経験された県ではなくて、こういった群馬県に省庁を移転するっていうメリットに関してはどういうふうに考えていますか。
(知事)
まず宮城県知事をとても尊敬しているので、村井さんのことをとっても尊敬してますから、それをまず申し上げた上で、宮城が手を挙げているっていうのは、なるほどなと思うんですけれども。群馬県にはまた群馬県の良さってあると思うんですよね。まず東京にも近い。災害が少ない。今回、移住希望地ランキング1位のときの分析にもあったんだけど、過去100年見たときに、震度4以上の地震が東京の約8分の1でしょう。それから過去10年の、災害の羅災世帯。もうこれも関東で一番低いですから。だからそういう意味で言うと、非常にまず災害に強い。強いっていうか、災害が比較的首都圏では少ない地域にあり、なおかつ東京にも近い。例えば首都直下型地震が起こったときには、おそらく医療のバックアップっていうのは群馬県がやることになるわけですよね。そのために防災担当大臣にも会ってですね、日赤病院としては初めて航空搬送拠点にしてもらったわけじゃないですか。大体自衛隊の駐屯地なんかが多いのにも関わらず。そういう意味でいうと、群馬県は、例えばですよ、防災庁の候補としては十分魅力的な要件を持っているんじゃないかなというふうに思います。宮城には宮城のやっぱり強みがあるんじゃないでしょうかね。
●岩手県大船渡市における林野火災への支援について
(記者)
まず大船渡の火災なんですけれども、先ほど派遣実績をご紹介いただきましたが、今後の派遣予定ですとか、あるいは県として派遣ですとか募金などを検討されてることがあれば、教えていただけますか。
(知事)
どうぞ。
(危機管理監)
今後の派遣はですね、まだ明確には指示がないんですけど、火は概ね終息に向かってるんだけれども、終わった後に全部確認しなきゃいけないとか、そういう作業で大分人が必要だと思うんですね。それに対して、また群馬県から緊急消防援助隊として来てくれって言われる可能性はあると思います。ただ明確に来てくれというのは(指示がないので)、まだ予定しておいてくれというような感じでしょうかね。だから準備はしています、派遣についてはですね。
(記者)
募金などについては。
(危機管理監)
募金については知事戦略部の方で。
(知事戦略部長)
そちらにつきましてはまた自治体のニーズ等も踏まえてということになりますけれども、おそらく代理納付というところもあるのかなと思います。代理納付は、ふるさと納税の関係かなと思うんですけれども、被災自治体の寄附受入事務の負担軽減のために、ほかの自治体が事務の代行を行うというものなんですけれども、こちらにつきましては、実は代理自治体が多くなりますと、被災自治体からの寄附を受け取る事務手間が、被災自治体の方が、手間が増してしまうというデメリットもございます。そういった中で、すでに大船渡市と関係のある自治体が、そこの部分は実際行っているということなので、そこにつきましては、何よりも各自治体のニーズ最優先ということで、現時点で一定の自治体が代理納付を行っていることを踏まえまして、群馬県のニーズは現時点ではそれほど高くないのかなというふうに考えておりまして、今後、現地からのニーズがあれば検討していくことで、考えております。
●tsukurunデジタルクリエイティブコンテスト2024について
(記者)
あともう1点、tsukurunデジタルクリエイティブコンテストなんですけれども、応募159件というのは、前回と比べて、どういう数字なのか教えてください。
(知事)
どうぞ。
(戦略セールス局長)
今回の159件の応募総数なんですけれども、前回が174件ということで、15件ほど減少はしたんですけれども、174件の前期については、ちょうど夏休み期間中の制作というタイミングにちょうど当たりまして、かなり件数も増えたということがございます。それに対して今回、冬休みという休みの期間としても短いということもあってですね、それでも159件ということでかなりの応募をいただいたというふうに認識しています。
(記者)
前年の後期コンテストと比べると・・・
(戦略セールス局長)
前年の後期は69件ということで、そこから今年にかけては、かなり急増したというような状況がございます。
(記者)
前年に比べるとかなり増えていると。
(戦略セールス局長)
大きく増えているということがあります。
●県民会館の存廃について
(記者)
県民会館についてお伺いしたいです。今回、本議会でも活発な議論がなされていました。知事は判断するまでにもう少し時間がほしいというご趣旨の発言をされていました。4月に休館しますけれども、判断は4月以降というふうに受け止めていてよろしいでしょうか。
(知事)
地域創生部長、どうぞ。
(地域創生部長)
今、県議会の方に、来年度の維持に関わる予算をお願いしているところですので、少なくとも、すぐすぐ判断せずに済むという状況がございます。
(知事)
今記者さんのおっしゃった話は判断が4月以降になるかどうかってことですよね。それは、ここではっきり申し上げられないっていうか、それは何月以降とか決めてないので、いつまでにというのは、もうちょっと時間が必要だろうというふうに思っています。ですから、何月以降とか、何日までにみたいなことは、ちょっとまだここで申し上げる段階にないかなと思っています。
●県庁内の女性活躍について
(記者)
3月8日は国連が定めた国際女性デーになるので、それに関連して、県庁内での女性活躍について質問したいと思います。内閣府も女性参画を進めるためにですね、いろいろ推進状況などのデータを公表しておりまして、これの令和6年度版が1月に公表されました。その中で都道府県の地方公務員採用試験の大卒程度の採用者の中で占める女性の割合の数値があるんですが、これが27.5%ということで、都道府県別で見ると最下位でありました。それで、この27.5%というのは、全国平均よりも10ポイントも低いですね。群馬県の過去の数値見ても昨年度が40.1%だったんですが、30%前後で推移しています。若年女性の流出というのは地方にとっても課題だと思いまして、県庁が女性にとって良質な働き口であるかどうかというのはすごく重要だと思います。そんな観点で都道府県別ですと、最下位ということについて、この要因はどのようになりますでしょうか。
(知事)
まず、その流れというか、数字のことは総務部長の方からお話をしていただいて、そのあとコメントをさせてください。
(総務部長)
今ご指摘いただきました内閣府の調査でございますけれども、一応、データだけ言わせていただきますと、山本県政前の、いわゆる令和元年の採用のときは20%台だったものがですね、次の年R2採用から31.3、R3採用は30.4ということで、30%で推移しておりまして、そしてR4年度採用が40.1%ということで、過去最高になっております。そして、R5年度採用、昨年度の採用がですね、今ご指摘いただいたとおり、27.5%ということで下がっているのは事実でございます。ただ、これは昨年度の数字でして、まだ内閣府の方で公表してませんけれども、現時点、令和6年度の見込み、知事部局でいきますと、43%程度ということで、過去最高を更新する見込みとなっております。それぞれ各年度によってですね、退職者数の補充という観点から、職種によってどういう職種を募集するか、多いか、少ないかによって、年度ごとのばらつきはあるんですけれども、傾向としますと、山本県政になってからですね、女性割合は徐々に徐々に増えてきているかと思っております。これもよく言っていますけれども、部長級の職員の割合がですね、全国1位。そういったことも含めて、女性が活躍する、あるいは働きやすい職場だということを、徐々に徐々に認知していただきながら、徐々に徐々に採用者数も増えてきているのではないかというふうに考えております。
(知事)
ありがとうございます。今のおっしゃった数字は、結構パッと見てショッキングな、せっかく前の県政の20%台から30になり、過去最高の40になったのにと思ったんですけど、今の下山さんから(説明が)あったように、結構年度ごとで募集する職種が違っていて、男性がすごく多い(職種だ)とこんなふうな形になると思うんですが、まだ正式にはあれしていないんですけど、多分次の最新の(数値)は過去最高まで戻りましたので、そこは心配ないんじゃないかと。ただ全体として言ったら、こんな(下がっている)感じになっているので、ちょっと今回は、「え~!」みたいになったんですけど、また上がったということで、多分過去最高になりますので。そこは大丈夫かなというふうに思っています。
それから、女性活躍について言うと、今言った採用枠みたいな話でいうと、少しまだ下がるんですけれども、もうよくご存じのとおり、群馬県のトップマネジメント、女性部長の比率は全国1位なんですよね。これは皆あんまり言わないけど、言っていただいているのか分かんないんですけど、結構大変なことだと思うんですよ。だって群馬県だって44%ぐらいかな、43%とかでしょ。他の2番と比べて相当離れてるんでね。半分近く女性なんですよ。だからね、トップマネジメントで、一番の要職である11人の部長の半分を女性にするということで、やっぱりその下の(女性)課長も増やさなきゃいけないってなり、それがだんだんだんだん、下にこう、トリクルダウンするか分からないけど、結局は5対5を目指しているんで、トップマネジメントにまず女性が来ていると。群馬県よりももっと小規模な自治体、県もいっぱいあるけど、群馬県が一番なんで。これはすごい大きな流れになっていると思うし。やっぱりその、今、任命した女性部長、最初4割っていうか5人にするときにいろいろ心配もあったんですけど、なってみたら、もうあんまりなんかジェンダーだとか意識してないですよ。皆さんすごい堂々と頑張っておられるんで。そういう意味でいうと、このトップマネジメントからの流れっていうのは、だんだん下に降りていくんじゃないかなというふうに思っています。今言った最低の数字の話は、最高なりますのでまた。
(記者)
そうしますと直近で公表されている数値だけ見てしまいますと、部長職のうちに占める女性の割合は都道府県別に見るとトップで、でもそれが入口の差異のところで成果に結びついていないんじゃないかなみたいなふうにも見えてしまうんですけれども、それは確実に今後結びついていくというふうに考えて・・・
(知事)
はい。もちろんです。というかもう次、まだ正式には発表していないですけど、次は過去最高になりますから。ちょっとこれ、(今回の数値が下がって)びっくりしたんだけど、そんなような事情が重なってなったみたいだから、大丈夫です。
(記者)
基本的にその採用の比率だけ見てしまいますけれども、基本は50%を目指したいなという基本姿勢はあるってことでしょうか。
(知事)
はい。
(記者)
分かりました。ありがとうございます。
(知事)
究極的には、やっぱり5対5になるべきだと思います。
(記者)
すいません、ちょっともう少し全体のところで採用に限らず、女性の活躍、県庁内でっということなんですけれども、やはり行政でのジェンダーギャップの解消っていうのは、女性の流出を防ぐとかっていうことにもなりますし、あと他の経済分野だったりの波及効果もあると思います。改めてその辺りの今後の意気込みですとか、知事お願いできますか。
(知事)
今おっしゃったとおり、群馬県の場合ですね、県庁だけで見れば、特に県庁のトップマネージメント、管理職みたいなもので見れば全国一なんですよ。女性比率ね。今言ったように、採用はどうかっていうと、まだやっぱりちょっとギャップがあるので、これはいっぺんには行けなくても、将来的にはやっぱり5対5を目指していこうということなんですが、群馬県全体を見てみたら、経済界も含めて、相当遅れていると思うんですよね。
ただやっぱり、その日本の地方自治体の現状とか考えたり、今までの流れを考えると、県庁がやっぱり率先垂範することによっての影響ってあるじゃないですか。例えば、県庁の女性比率が増えれば、他の自治体にも波及していくということもあるし、あとやっぱり行政がどんどんどんどん行くと民間も引っ張られるってことがあるので、全体として言うと遅れていますけど、県庁が率先垂範して、この流れを作っていけたらなというふうに思います。今とても大事なご指摘をいただいたんですが、何とかまた過去最高で持ってくれたんで、このトレンドはもう変わらないようにしたいと思いますし、究極的には5対5になるようにしていきたいと。
ただ、知事になったときは女性部長は1人だったんですよね。5人にするって結構大変で、やっぱりその中でいろいろバッファを設けたり、知恵を使ったりしながらやってきたので、いっぺんに全部っていうことはなかなかできないんだけど、相当のスピードで5倍になったんで。こういう形で女性が活躍できる舞台をどんどん作っていければと思うし、もう女性活躍とかいう言葉はなくなってほしいなと思って。当たり前なんで。少なくとも、もう1回言いますが群馬県のトップマネジメントにおいては、全然ジェンダーは関係ないです。もう女性部長はすごい活躍してるんで。例えば、群馬テレビで今中継してもらっていますけど、(群馬県議会の)答弁に立つ部長だって半分は女性だから。結構多いじゃないですか。もう皆さんすごい堂々としているんで。そこは心配してないんですが、引き続きやっぱり女性が活躍できるっていうか、そこはだんだん枠をイーブンにできるように努力を重ねていきたいと思います。
(記者)
心強いお言葉ありがとうございます。ちょっとすいません、念押しで、追加で伺いたいんですけど、先ほど5対5を究極的には目指したいということでしたが、例えば、副知事人事ですとか、あと、こどもまんなか推進監も今不在で、いろいろ人選探してると思うんですけれども、その辺りに5対5、女性活躍とかっていう視点も含めつつ、人選を進めていくみたいなこともあり得るのかですとか。あと現在の最新の進捗の状況もちょっと・・・
(知事)
副知事どうのっていうのは、いつまで知事をやるか分からないので、なかなかちょっと言えないんですけれども、例えば山本県政がずっと続いていった場合ですね、副知事が女性になるっていう可能性だってあると思うんですよ。ただ、副知事は基本的にやっぱり自分をしっかり支えてくれて、群馬県の発展を助けてくれる人を選ぶっていう基準なので。いろいろ他県を見ると、2人の副知事のうち1人を女性にしているっていうシンボリックなことをやってるところもあるんですけど、群馬県はそもそもトップマネジメントの半分近くが女性ですから、そういうデモンストレーション効果みたいなものは特に無理やりなんかやる必要はないのかなと思います。ただ別に、本当に能力があって、例えばこれから知事を長く続けていくようなことがあればですよ、ないかもしんないけど、そのときは別に副知事がたまたま女性になることだって、能力がある方がいたら十分あるんじゃないでしょうか。
それではここから少し、ちょっと長くなるかもしれませんが、この4日間の(県議会での)代表質問を振り返って、少し感じたことをお話をさせていただければと思います。今回いくつか知事答弁をさせていただいたんですが、その質疑の中で非常に印象に残ったことがいくつかあるので、それをここで少し県民の皆さんに向けてお話をさせていただければと思います。
1つは、リベラルの加賀谷県議の方から、県庁職員の職場環境の改善というか、職場環境についてのご質問をいただきました。加賀谷県議は以前からですね、やはり県職員の働き方とか、あるいは職場環境の改善みたいなのに非常に関心を持っていただいていて、こういうことをやっぱり本会議で取り上げていただくというのは、知事としては大変ありがたいと思っています。そのことも、ここで県議に申し上げたんですけれども、やっぱりその県庁職員は知事にとっては、政策を実現するための手足であって、いつもブログに書いているとおり、私にとっては同じ目的に向かって進んでいる同志なんですよね。ただ、そういう意味でいうと、職員の働く環境みたいなことについて非常に県議会でもご意見をいただけるというのはありがたいというに思っています。皆さん覚えてらっしゃると思いますが、質疑の中で加賀谷県議が職員から匿名のメールがあったというお話をされていました。その匿名のメールの中だと思うんですけれども、実は少し前にこの会見でも発表させていただきましたが、群馬県の会計処理システムに少し不具合があったということで、新しいシステムに変えたということで、どうしても移行させなきゃいけなかったんですが、いろんな原因はあるんですけれども、これ結構トラブルが起きてですね、会計管理者の小林さんも本当に一生懸命やっていただいて、何とかこれは乗り越えたんですけれども、決算を前にこれを何とかするために、かなり大勢の、部局横断で職員の皆さんの力を借りて、いろんな手作業をやったりして乗り切らなければいけなかったということがあってですね。加賀谷県議の質問は、そこのところにスポットを当てて、もうちょっと対応の仕方があったんじゃないかみたいなお話があったので、おそらく、この会計処理システムの不具合を乗り切るために、いろんな職場の方々に力を借りたので、その中で少し負担がかかったというところの不満もあったのかなというふうに感じました。これは、やはりこの会計処理システムの不具合があったというのは事実であって、ものすごく大勢の県職員の皆さんにお力を借りて、何とか乗り切れたということで、随分その負担がかかってしまったところがあれば、ちょっと申し訳なかったなと思うんですけれども、まだ完全にこれ復旧しているわけじゃないので、これからも、今のような少しご指摘も我々踏まえてですね、より賢く、とにかくこの仕組みを、きちっと復旧させるというか、100%ちゃんと機能を正常化できるように努力をしていきたいなというふうに思っています。
同時に、これと同時にメールの中で、加賀谷県議が紹介されてたのはですね、やっぱり今の県職員は非常に忙しくなってきて、仕事に負担がかかっているっていうお話だったと思うんですよね。その中で最後に、例えば、湯けむりフォーラムとか、あるいはその頻繁な海外出張とかも含めて、いろんなことが同時にあるっていうことでいうと、やっぱり相当、職場環境はみんな忙しくて、非常に労力がかかって大変なんだということをおっしゃっていると。確か、これは知事に対する言葉だったと思うんですよね。湯けむりフォーラムは、またいろいろ常任委員会の方でもご質問なんかがあれば、しっかり担当部長から答えさせたいと思うんですけれども、群馬県最大のイベントで、1人でも多くの若手職員に議論を聞いてほしいという気持ちも前からあってですね、それでもちょっと土日にかかるっていうことで、広く呼びかけたんですけれども、ちょっと負担に感じた人がいたっていうことであれば、ちょっとそれも少し反省しなきゃいけないとは思うんですけれども、やっぱり1人でも多くの方にこれは聞いてほしかったっていう事情があります。
それから海外出張のことはですね、これは一般質問の質疑でも申し上げましたが、無駄な出張は1つもないので、すべて真剣勝負で、これから群馬県を盛り上げていく、群馬県の競争力を高めていく、産業を活性化するために必要だと思って(出張先を)選んでいるので、決して無駄な出張ってのはないんですけれども、それでも、前の知事のときに比べれば、おそらく準備もすごくかかってると思うし、全体の仕事量っていうかね、いろいろ画期的なところもやってるので、それはそれで確かに以前と比べたら忙しくなっている部署もあるだろうなというふうにも思うんですね。それはこのメールっていうか、このメールを引用して、加賀谷県議に言っていただいたということは、これは知事としてしっかり受け止めなきゃいけないし、県の職員はですね、県民の幸福度を上げるために、やっぱり公務員として全力を尽くすってのは当然なんだけど、それでも余りにも仕事の負担が大きくなったりして、厳しい状況に置かれるというのは、これはもちろん望んでいるところじゃないし、群馬県も働き方改革というのを一生懸命進めていて、その点、知事である私が率先して働き方改革をやんなきゃいけないんですけど、土日もほとんど休めなくなったりとかですね、月曜日はテレワークにしようって決めたのに次々仕事が入ってできなくなったりして、その点ちょっと私も反省をしております。本当は知事がもうちょっと率先してワークライフバランスみたいなことをやんなきゃいけないんで、そこのところはちょっと反省してるところがあるので、これはこれでまたよくいろいろ考えていきたいと思うんですね。
もう1回言いますが、やっぱり県職員の生産性を上げる、彼らの効率を上げていく、仕事の質を上げるっていうことがですね、やっぱり県民の幸福度向上に繋がっていくっていうことなので。個々の職員に過度な負担がかかるみたいなことは、それは県として、できるだけ対応してかなきゃいけないとも思うし、こういう提案というのはしっかり受け止めたいと思うんですが、なかなか難しいなと思うのは、すべての人を満足させることはできないんですよね。例えば、この時代の流れの中で、県としてこれをやんなきゃいけないと、そのために例えば組織改革をやんなきゃいけない。組織改変して、例えば課ができたりすれば、そこで少しいろんな人事の異動とかが発生して、そういうときも総務部長とか担当部長には、できるだけ負担を増やさないように工夫をしながらやってくれと言っています。大体その組織を作るときの議論も、何時間も実は副知事も入ってやっているので、そこは十分気を遣っているつもりなんですけれども、やっぱり全員を幸せにすることはなかなかできないんだなということが分かりました。一方では、やっぱりね、必要なことはやってかなきゃいけない。群馬県をしっかりと発展させるために必要なことは、やっぱりやっていかなきゃいけないという側面とですね、しかしながら、あまりにも一人一人の職員に負担がかかるようなことも避けなければいけないっていうバランスがなかなか難しいなっていうのが、この質問を伺いながら感じたことなんですよね。
実際、群馬県この5、6年間見ていただいて、明らかに存在感が増しているし、知名度も増しているし、実績も出ていると思っています。いっぱいあるんですけど、例えば今日出た、移住希望地ランキングでNo.1になったということで、どれだけ莫大な広告効果があったかというのは、皆さんも、異論を挟む方はいないと思うんですけれども、これだけじゃなくて、群馬県でいろんな画期的なことが起こってですね、私は相当実績が出ていると思うんですが、この実績は、やっぱり各部局で頑張っている職員の人たち一人一人の努力で支えられているということは、やっぱり常に知事として、しっかり頭に置いておかなきゃいけないなというふうには思っています。
それからもう1つ、例えば、新しい仕事ができたっていうときもですね、これも政策会議で出たんですが、どうやったら効率的にできるか。例えば、同じ仕事をやるにもですね、やり方によって、より現場の負担が増しているっていう場合もあるので。そこら辺は、そういう意味で言うと組織のフラット化というのは意味があって、一太さん(と知事を呼ぶこと)も定着してきてよかったと思うんですけれども、そういう仕事のやり方みたいなものも工夫しながらですね、仕事の効率を上げていくことによって、余計な労働がかからないようにするみたいな、そういう工夫もものすごく必要なんじゃないかなというふうに思います。ということでそのバランス、なかなか難しいなと思いながら、繰り返しますが、それでも一人一人の職員の方々がよりよい環境の中で、よりよいパフォーマンスをしてもらうっていうのが理想なので、そこに向けてしっかり頑張っていきたいなということを思っています。
これ最後にしますが、私の前の知事の時代はですね、例えば予算協議ってありますよね、県民のもちろん税金もある、この県の予算を使って、少しでも皆さんの生活を良くする、あるいは少しでも群馬県を元気にするための事業を、この予算で実施していくわけですよね。予算協議って、私の前(の知事の時は)基本的にありませんから。そもそも10億円、20億円みたいになる事業についてですね、何時間も知事を入れて議論したみたいな形跡はありませんので。我々は補正予算も、通常の予算もですね、何十時間もかけて1つ1つ議論しているんで、そもそも今まではほとんど知事からは意見もなく、副知事からの厳しい指摘もなく、全部担当部局と、例えば県議会の方の要望を入れて通っていた時代と違ってですね、やっぱりもう1回考えてくれと、この事業をもうちょっとこうやってくれって言えば、それだけ余分に負担が増えるっていうことは間違いないんですね。そういう意味で言うと、今までよりは仕事は厳しくなっているとか、忙しくなっているっていうところはあるんだけど、これは、これこそ実はあるべき姿なんです。ここはですね、やはり職員の皆さんにもぜひご理解をしていただいて、いろいろお互いに知恵を出しながら、ワークライフバランスを作っていければというふうに思います。これ以上言うとまた余分なことも言いそうなので、この話はここら辺にしておきたいと思います。
もう1つ、ぜひ今日は言わせていただきたいことがあるので、ちょっと長くなりますがお話をさせてください。3日目だったですかね、質問に立った秋山県議、太田市選出の次世代のホープの1人なんですが、秋山県議の方からですね、知事はエンターテイメントについてどう思うのかと、このデジタル・クリエイティブ産業を作っていく、この知事ならではの感覚はいいと思うんだけど、エンターテイメントの拠点にするっていうのは、どういう意味なのかっていう話があって、答弁させていただきました。デジタルクリエイティブについてはですね、星名県議、ベテラン県議で、非常に信望もある方ですけど、星名県議からもですね、群馬県はものづくり(産業を)大事にしてるって言ってるけど、デジタル・クリエイティブ産業みたいのが前面に出ちゃうと、何となくものづくり(産業)の方々が取り残されるような気持ちになってしまうので、そこら辺しっかり説明しながらやってほしいっていうお話があってですね、なるほどなと思ったんですね。そこで、ちょっと皆さんに申し上げておきたい、県民の皆さんに申し上げておきたいのは、秋山県議の方から、エンターテイメントの拠点にするデジタル・クリエイティブ産業ってのはいいけれども、やっぱり太田の方でね、今はまず福祉政策だろうと、今はまず福祉のことを考えるべきであって、デジタルクリエイティブじゃないだろうって話もあるっていう話があったんで、それについてちょっと改めて申し上げておきたいと思うんですが。なんでデジタル・クリエイティブ産業を群馬県に作りたいと思っているのか、これについてちょっともう1回県民の皆さんにお話をさせていただければと思うんですよね。デジタル・クリエイティブ産業っていうのはですね、人をワクワクさせるような新しい価値をつくる産業のことです。
デジタルって、今、世の中の森羅万象に繋がっていますよね。デジタル・クリエイティブ産業っていうのはどういう産業か。例えば、日進月歩のデジタル技術を活用したコンテンツ制作、デザイン、映像、アプリ開発、ゲーム、こういうことに特化した産業であるというふうに位置付けているんですよね。デジタル技術って日進月歩なんで、新しいいろんな表現方法が出てくるから、例えば拡張現実とか、バーチャルリアリティとか出てくるじゃないですか。こういうものを使った新しいビジネスモデルの開発もその中に入ります。どういう人たちがプレーヤーなのかっていうと、それはITの企業かもしれないし、スタートアップかもしれないし、いわゆるデジタル・クリエイティブ産業の中でも中核になるエンタメ産業ですよね。いわゆる映画を作ったりとか、ドラマを作ったりする、まさにクリエイター。クリエイティブそのものの企業みたいなものがあれば、例えば出版みたいな、これもデジタルなんで今ね。こういうところもあるという説明をしてるんですけれども。なんでデジタル・クリエイティブ産業を創出するのか、それは群馬県に稼げる産業を作ることが目的なんです。デジタル・クリエイティブ産業によって、群馬県は新しい富を作っていくんですね。ここは、ぜひ皆さんに分かっていただきたいんですけれども、新しい富がなかったら、実はリソースがなかったら、政策は打てないんですよ。例えばね、社会保障、福祉、これから少子高齢化が進んでいって、どんどんどんどんここの負担が多くなってくると。社会保障に充てる予算、例えばこどもまんなか政策に充てる予算、これはリソースがなければできないんですよ。だから、このデジタル・クリエイティブ産業によって、新しい富を作って、これは農業とか観光もそうです、産業もしっかり応援できるようにする。なんか、エンターテイメントの前に福祉だっていう話からいけばですね、福祉政策、社会保障政策をきちっとやっていくためにも、デジタル・クリエイティブ産業で稼いでいくことが大事なんですね。そのことをぜひ分かっていただきたいと思うんです。
今日、記者の方からご質問があった、やっぱり北関東って若い人たちが定着しない、特に若い女性はすごく大勢の人たちが大学を出た後に外に出てしまう。こういう若い人たちをつなぎとめるために、ワクワクするような新しい付加価値を作るような産業が必要なんです。だから群馬県に必要な人材を、ここにしっかりと押しとどめておく。さらにはここで、そういう未来を作るような人材を育てて、群馬県の産業を支えてもらうために、デジタル・クリエイティブ産業が必要なんですね。デジタルクリエイティブ人材って言いました。今日もご質問でてきていましたけれども、47都道府県どこもやっていない仕組みを群馬県は持っている。tsukurun、無料ですよね。もう子どもたちが放課後に集まって、普通だったらなかなか体験できない最先端のソフト、モーションキャプチャーみたいなのも使いながらプログラミングをやったり、映像を作ったりして、クリエイティブな才能を育てていく。これは群馬県しかないです。いよいよ、さっき今日も言いましたけど、ゲームプログラミングのチャンピオンとか、小学生で出てきているわけですよね。記者さんからお話出していただきましたが、夏にはアルメニア発祥のTUMOが初めて群馬県に新しいブランチを出して、ここでさらに高校生までのいろんなデジタル教育を行います。これも映像もあります。近く、またAIも出てくると思いますが、こういうデジタルクリエイティブの人材育成をやっていくと。さらに今回の当初予算の中で、デジタルクリエイティブスクール、まだ仮称ですけれども、さらに社会人までがいろいろと学べるような学校も作ってですね、1つの産業のある意味、サイクルを、エコシステムを作っていく。産業集積をしながら、その産業を支える人材も一緒に作っていこうということを目指しているっていうことを、ぜひ皆さんに分かっていただきたいと思います。デジタルクリエイティブ人材はデジタル・クリエイティブ産業を支えるだけの人材じゃないんですよ。これからデジタルがさらに進んでいって、AI中心になって、世の中においてTUMOとかtsukurunで育っていく人材は、観光業を支え、公共事業というか、建設業を支え、農業を支える、あるいは福祉の分野でも産業を支える人材になっていくんですね。だから、エンターテイメント、デジタル、そうじゃなくてまずは福祉だろうっていうのは、そこは、実は、非常に端的な理屈であって、デジタル・クリエイティブ産業を作ることによって、しっかりと福祉に回るリソースを作り、他の産業も活性化していくっていうことが目的なので、そのことだけはちょっと皆さんに改めてご説明をさせていただきました。それがちょっと物議を醸したと思うんですけど、言わせていただくとですね、これだけ毎回補正予算も、当初予算も含めて、1つ1つの事業を見てきたんですよね。もう何十時間も議論して、1つ1つの予算を見てきたんです。皆さん、いろんな分野の政策を見てきたんですよ。群馬県は、もちろん福祉政策を重視しています。今度のこどもまんなか政策って全国でも最も手厚い政策の1つじゃないですか。例えば、子どもの医療費無料化、これ他にもやっているところありますけど、群馬県が一番手厚いですよね。小児医療センター、これ、結局、建て替えますけど、すごいお金がかかるんですけれども、私が決断しました。そもそもこういうことは、群馬県が財政再建を一生懸命頑張って、あるいはいろんな形で、宇留賀副知事の力も借りましたが、例えば、国の補助金も持ってきて、民間とも組んでリソースを作ったからできたんですよね。私より前の知事で、例えば子どもの医療無償化を(高校生世代まで)できた人はいないですよね。それは、やっぱり財政がもたなかったからなんです。だから、新しい富を作らなければ、もう1回言いますけれども、他の政策はできないんですよ。
もう1つ言っとくと、これ来週の会見で間に合えばやりますが、山本県政になってから前の県政に比べて、福祉予算が減ったのか、公共事業の予算が減ったのか、他の分野の、農業の分野の予算が減ったのか、減ってないんですよ。そりゃ、なんか政策とかいろんな流れによって凹凸ありますよ。だけどね、減ってないんですよ、改めて調べたら。これも来週か再来週ぐらいにちゃんとまとめて、皆さんにご報告をさせていただきたいというふうに思います。群馬県が稼ぐマインドがあったから、あるいは県議会の了解を得て、しっかり財政再建してきたから、あるいは国の補助金も最大限に使って、そして、そのリソースをしっかり確保してきたから。もう1回言いますが、今までできなかった、(高校生世代まで)子どもの医療費の無償化もできたし、小児医療センターの移転もできるようになったし、さらにはこどもまんなか政策にも予算が使えるってことは、ぜひ分かっていただきたいと思います。
もう一言だけ言いますが、ずっと今まで知事として、この5年間一生懸命に予算協議をやってきて思うんですけどね、例えば、地方の公共事業は悪みたいな考え方がありますよね。公共事業が悪っていう考え方は間違ってます。じゃあ地方の公共事業に不透明なところがないのかって言えばですね、例えば公共事業をめぐるいろんな不祥事とか、談合とかで捕まった役人の数、逮捕された政治家の数、起訴された秘書、例えば政治家秘書の数とか考えてみれば、やっぱりそういう体質が地方の公共事業にあるっていうことは確かなんだけど。でもね、必要な公共事業もあるんですよ。そして、私が知る限り、公共事業に携わっているほとんどの人たちは本当に真面目に頑張っている人たちなんです。逆の言い方を言うとね、公共事業の予算だけじゃなくて、観光だって、農業だって、福祉の事業にだって、そういう構造はあるんですよ。群馬県でね、例えば私が知っている福祉関係者で、そういう人は1人もおりませんし、群馬県にそういうような構図はないと信じていますけど、信じてますけど、皆さん、福祉にもね、利権があるんですよ。福祉政策にも利権があるんですよ。福祉事業にもですね、もう1回言いますが、いろんな人の思惑が働いてるんですよ。だから、とにかくどんどんどんどん増やすと。うちはもうなんか、自分はどんどん福祉政策で福祉予算を増やします、その予算が本当に必要な人のところに使われてるのか、本当に県民のためになってるのか、本当に一部の既得権益を持つ人のためだけに使われてないのかっていうことは、これはですね、やっぱりね、県としてもしっかりチェックしてかなきゃいけないと思ってます。これ福祉だけじゃありません。これ他の事業の予算もそうなんですよね。監査ってありますよね。監査はとっても大事なんだけど、なかなか監査では分からないところもあるんで、これからもう1回言いますが、福祉の事業も含めて県としては、じゃあ認めた予算がどうやって使われてるのか、どこでどうやって使われてるのか、どういう人たちが関与してるのかってことについては、今までよりも細かくしっかりチェックしていきたいと。このことだけはですね、ここで申し上げておきたいと思います。ちょっとまた大演説になっちゃって、申し訳ないんですけれども、そのくらい毎日ずーっと1つ1つの事業を我々は真面目に考えて議論してきたということは、ぜひ皆さんに分かっていただきたいというふうに思っています。
それから、これを最後にしたいんですが、この間、加賀谷県議からあった質問、これ真摯に受け止めました。匿名のメールがあって、このメールをよこした職員の方って、多分真面目な方だと思いました。最後にいろいろ事業の名前を出されて、例えば湯けむりフォーラムとかね、いろいろ海外出張とか大変ですよと。だけどなんかね、加賀谷県議の話だと、1つ1つの事業を否定するとかいうことじゃなくて、知事やっぱり1つ1つやるべきなんですよとおっしゃってたんで、いっぺんには無理だろうみたいなお話もあったので、この方はちゃんとした方だというふうに思ったし、県議自体がとても真面目な方なので、この質問は真摯に受け止めたということはまず申し上げた上で言いますけどね。匿名の情報、匿名のメール、こういうものの扱いは、我々は本当に気をつけなければいけないと思うんですよね。そのメディアの方々にとっても同じだと思うんですけど、何でこれを言うか。私のところに毎日、どのくらいの匿名の情報が寄せられているか、皆さんご存じでしょうか、県民の皆さん。もう、これ分かった。誰からも評判の良い人っていないんですよ。この匿名のいろんな情報、ほとんど誹謗中傷だからね、悪口と。でもその中に、とても具体的なやつもあるんですよ。この人がこの人と組んでこんな悪いことしてるとかね。この人と一緒にこんな得体の知れない、非常に恥ずかしい店に行ったとかね。あるいは、同じ人が何度も何度も、ちょっと言えないような場所でご馳走されてるけど、こんなことでいいのかとかですね。あるいはある現場に、なんか車で来たんだけど、完全に酔っていましたと。こういうの問題にならないんですか、みたいなものまであるんですよ。でもね、今までこういう匿名の情報を外で取り上げたことは1回もありませんよね。だってでっち上げかもしれないじゃないですか。だから、いろんな匿名の情報提供っていうのはね、ちゃんとやっぱり事実かどうか確認しないと、それを理由に、いろんな主張をするっていうのは、よほど慎重じゃないといけないんですよね。細かいことは言いませんけど、過去にもあったんですよ。この人はこんなに評判が悪いと、(そういう)メールがきてるっていうから見せてくれって(言っても)、見せてくれないんだから。だって匿名のメールなんてね、でっち上げることだってできるでしょう。もっと言うならば、今ね、私もYouTubeをやっているっていうか、この会見だって100万回再生するような切り抜き動画が作られることがあるようになって、ブログも毎日書いていますが、大体一番ですよ。今日も朝見たらアメブロの政治家部門ランキングで一番だったし、あとXも全然更新してないけど、20何万ぐらいフォロワーもいるわけじゃないですか。でもですね、皆さん、例えばこういうSNS上で、炎上するでしょ。炎上なんて3人ぐらいの人がいればできるんですよ。3人の人がチームを組んだら炎上させることができるんですよ。炎上させてる人っていうのはごく一部なんです。だから、こういう時代において我々はこういう匿名の情報みたいなことについては、よほどちゃんと慎重に取らないと。私のところに来ている匿名の情報を外に出したら大変なことになりますよ。そんなこと絶対しませんよ。だってもう個人の名誉にかかわるし、本当かどうかも分からないんだから。だから、そのことだけは、この質問を聞きながら思ったので、そこだけはぜひ、ここで発信をさせていただいて、県民の皆さんにも、分かっていただきたいというふうに思います。
ということで、最後ちょっと長くなっちゃったんですが、やっぱりこうやって県議会でいろんな議論が、質疑ができて、思うことがあったときはここで発信させていただきます。(県議会の映像は)YouTubeでも見られないし、(翌日に県議会のホームページに動画が掲載されるまでは)確認することもできないから。だからこうやって、県議会も真剣勝負で議論してるってことを発信するためにもですね、時々こうしてお話をさせていただきたいというふうに思っております。ちょっと長くなっちゃいましたが、これでも相当抑えて興奮しないように、冷静に話したつもりなんですけれども、ちょっとまたお聞き苦しい点があったらお詫びをしたいと思います。今日も皆さんの質問には、1つ1つ真剣勝負で対応させていただきました。いつも言っていますが、ここで質問されたことについては、皆さんの背後には県民がいる、国民がいるということを、各部部長にも言っていますので、我々も真剣勝負で対応していきたいというふうに思っています。長くなりましたが、皆さんには最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。これで今回の会見を終わりたいと思います。
( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。