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■日時 令和7年5月22日(木曜日)14時45分~15時50分
■会場 記者会見室
■出席者 県:知事、副知事ほか
記者:記者クラブ所属記者等16人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)
令和7年5月22日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>
■知事冒頭発言
それでは、定例会見を始めたいと思います。記者の皆さんには、JR東日本との合同会見にも大勢来ていただいてありがとうございました。引き続き、お集まりいただいて感謝したいと思います。
まず発表項目に入る前に、県民の皆さんにお伝えしたいことがあります。桐生市で、生活保護制度が不適切に運用されていた話です。群馬県としては桐生市に対して、これまで毎年監査を行って、制度が適切に運用されているかどうかという確認はずっと行ってきました。しかしながら結果として、桐生市の不適切運用を見抜けなかった。このことはもう率直に反省したいと考えています。桐生市の件を受けてですね、昨日、生活保護受給者等を支援している、県内の市民団体の皆さんと健康福祉部で意見交換を行わせていただきました。今日確か、いくつかの新聞、群馬版とそれから上毛新聞にも書いてあったでしょうか、記事が出た記憶があります。団体の皆さんから、群馬県の生活保護率が低いということとか、そもそも被保護世帯に自動車の保有を認める件数が少ないと、こんなことについてご指摘もいただきました。知事就任直後ですね、この記事を読んだ後、うちの片貝首席補佐官と少し話をしていたんですけれども、ちょうど私が知事に当選して、直後だったと思うんですね、2019年、何カ月か経ったぐらいだから、2019年の10月か11月に、NHKのドキュメンタリー番組「クローズアップ現代」で、吉岡町の道の駅に車中泊している男性が紹介されていたんです。何人かいたんですけど、そのうちの1人、確か車の路上生活をしている人を取材したみたいな流れだったと思うんですけれども、この吉岡町に止めてある車の中で生活している男性の方はですね、トラックの運転手をしていて、残念ながら職を失い、仕事を見つけるまでは車を手放すことができないんで、生活保護は受けていないと、こういうことを話していたんですよね。そこで思い出したんだけど、この番組を見たあとですね、片貝首席補佐官から、「こういう番組があって、これ、自動車保有要件の緩和みたいのが必要なんじゃないか」と。「だから、健康福祉部の担当課の方に、これを要望するかどうかちょっと相談していいですか」ということなんで、「ちょっと健康福祉部に確認してみて」と言ったことは、どこか頭の片隅に覚えているんですよね。その時に、その後どうなったのかと考えたら、「要望する必要はない」と。つまり、「必要なケースは一応県としても認めているので、要望する必要はない」という、確か回答が来たという記憶があるんですね。今考えると、ちょっとそこで少し反省しなければいけなかったんだと思うんだけど、誰か特定の職員を批判するつもりはないんですけど、多分当時の武藤健康福祉部長だったと思うんですけど、部長までは話は行っていないと思うんですよね。そういうことで、ちょっとそういう報告をうのみにしちゃったところもあるので、実はこれ見てハッと思うところもありました。
群馬県としては、桐生市の事案はよく分析したいと思いますけど、その他にも、県内における生活保護行政の現状というのはよく確認してですね、監査、研修等の強化、こういう必要な対策に取り組んでまいりたいと考えています。先ほど申し上げたことについても、ちょっと実態を調べてみたいと。なんか、他の県に比べて低いとか、いわゆる生活保護世帯の方々に対する自動車保有を認める割合が低いとか、その時は確かそうじゃないと言われたんですけど、多分低いんだと思うんですよね。これちゃんとわれわれきちっとデータで確認して、どんな対策が必要かということは、しっかり検討したいと思います。
なんで今日その話から始めたかというとですね、昨日、実はブログに書いたんですけど、太田と桐生の3つの福祉関係の施設を回ってきたんですよね。健康福祉部長の國代さんとか、福祉局長の高橋さんにも行ってもらったんですが、実は皆さんご存じだと思うんですけど、私、各部長とか局長も含めてですけれども、紅茶懇談というのをやっていて、普通1時間ずっとやってきたんですけど、なかなか時間がなかったので、まず新しく局長とか部長に任命された方々と15分の懇談をやったときに、高橋さんからだと思うんですよね、いろいろ福祉の状況を聞いて、1回ちょっと福祉施設、今、いろいろ工夫をしながら運営しているところもあるという話を聞いたんで、ちょっと視察のアレンジをしてくれと。これをしっかり見に行こうということで実はこういうことになったんですけど。太田の施設に行って、ここはやっぱり清水前市長のすごい知恵が効いている、感性が効いているところだと思うんですけど、障害を持った方々をしっかり、例えばごみの分別、産業廃棄物の中から使えるものを分別する作業とかですね、あるいは花を育てる。これ、太田の方でもそういう運動をしているんですけれども、この花を育てるみたいなこともやっていて、これ全部実は、太田の事業なんですよね。つまりちゃんとそこに市が機会を提供しているので、仕事が失われることもなくて、結構ニーズにも合ってうまく回っているということで、これ本当に参考になりました。さすが清水前市長だなと思うようなこともあって結構感銘を受けたんですけど、その後も、実は太田の障害者の方々のいろいろな就労を助けている施設、それからあと一般の企業への就職にうまく繋げていくという支援もやっているところにも行ってですね、そこでもいろいろと作業している方々とも会って、最後は桐生にある「ユートピア広沢」という、高齢者施設に行って、いろいろと今の福祉業界の抱える問題点みたいなものを伺ったんです。特に、太田の障害者施設では、利用者というか、そこで働いている障害者の方々とも直接会話したし、あるいはそこで働いているスタッフの方ともいろんなお話ができて、例えばどんな工夫をしているのかとか、仕事のやりがいとか、そんなことも意見交換できたんですよ。
それで、2カ所目の、もうあんまり長い話はしませんけれども、太田の施設に行ったときに、そこの施設の担当者が出てきて、やっぱり働くということは、もちろん障害を持った方々の生活を支えるために、もちろんお金を稼ぐということは大事じゃないですか。だけどね、働くということは、もっと、おそらく人間にとって根源的に大事だということは分かったと。やはり、なかなかこういろんな障害があって生活のリズムも難しい中でやっている方々が、朝起きて、しっかり工程に従って仕事をするという中で、人間としての誇りを取り戻していくみたいなプロセスをちょっと見た感じがして、みんなすごい元気なんですよね。つまり、ああいう方々は忖度して、別に知事が行ったからなんてないので、やっぱりそれだけスタッフの方々が努力しているというのが分かってね。いやしかし、その施設にいる3カ所目の施設もそうだったんだけど、スタッフの皆さんが本当に熱意を持ってやっていることには大変感銘を受けました。私は結構いろんな福祉施設を実は視察をしているんですが、しっかり実態を踏まえて、今回の、さっきお話した問題もそうなんですけど、ちゃんと現場からもあるいは担当部局からも正確な情報をしっかりと上げてもらって、それをしっかり群馬県の福祉政策に生かしていきたいということを改めて感じていることを、ちょっと皆さんにお伝えしておきたいと思います。
今日は次の予定があって、3時50分にはちょっと出なければいけないので、そのぐらいにしてですね、会見の中身に移りたいと思います。スライドをご覧ください。今日の会見の主な項目です。豚熱緊急対策、それから令和6年度群馬県制作動画の実績、YouTubeチャンネル「劇団ぐんまちゃん」等について発表させてください。
ではまず、豚熱の緊急対策です。豚熱対策については、高病原性鳥インフルエンザとともに、これも群馬県の最重要課題として、これまでも全力で取り組んでまいりました。皆さんご存じのとおり、2年6カ月ぐらいかな、出ていなかったんですけど、今年1月から立て続けに4件も発生してしまったということです。知事として、この発生を防げなかったということは、県民の皆さん、特に養豚関係者の皆さまにも、大変申し訳なく感じています。今日は、群馬県がこれまで行ってきた対策、立て続けに発生した要因、それから新たに実施する緊急対策についてご説明をさせてください。スライドをどうぞ。
これまでの主な豚熱対策です。これまで群馬県では、令和3年までに多発した豚熱を受けて、子豚へのワクチン接種、飼養衛生管理対策、野生イノシシ対策、この3本立てで、様々な対策に取り組んでまいりました。ワクチン接種については、民間獣医師による接種を可能とするため、知事認定獣医師制度というものを全国に先駆けて導入しました。これも含めて、子豚へのワクチンを適切な時期に接種する体制を整えてまいりました。この件では、何度か歴代の農水大臣に直接会って、いろんな要望をしていく中で、いろんな政策を実現していただいたと思っています。さらにウイルスを農場へ侵入させないための施設整備の補助、飼養衛生レベルの向上というものを支援してきました。これ、新しい施設に対する補助金みたいなものも、野村農水大臣、当時参議院の同僚だったんですけど、野村大臣が群馬県の要望を受けて、しっかり、これを整備したと言ってくださいましたので、そういう意味で言うと、群馬県としてはかなり先頭に立って、豚熱対策をやってきたと、こういう自負はあります。
そして野生イノシシ対策としては、戦略的な捕獲活動というものを、ずっとこれまでやってきました。さらには、群馬県内の養豚農家の皆さん、これは群馬県が示す対策についてご理解をいただき、一生懸命ご協力をいただいてきたと認識をしています。日頃から、農場に出入りする人、車両の消毒、野生動物の侵入防止対策、国の定めた飼養衛生管理基準を遵守して、緊張感を持って、各農場の方々に、発生予防に努めていただいたと思っています。こうした対策が功を奏して、令和4年10月から今年の1月中旬まで、さっき2年6カ月と言いましたが、2年3カ月ですね、この間は豚熱の発生件数がゼロだったんですね。しかしながらこれらの対策を徹底しているにもかかわらず、今年の1月下旬以降、立て続けに4件発生したということです。次のスライドをご覧ください。
発生要因は2つあると我々は分析しています。1つは飼養衛生管理の不備です。国の疫学調査によると、今年に入ってから発生した4件を含め、今までの県内発生事例は全て子豚から発生したものだと分析されています。そしてその全てで、子豚用の豚舎において、飼養衛生管理基準が徹底されていないと、こういうふうに、残念ながら国の方から指摘をされています。具体的には、この豚舎に出入りする人を介して、子豚にウイルスが感染しやすい環境だったと考えられます。
2つ目、これは養豚農場と野生イノシシの生息区域が近接しているということですね。群馬県の養豚農場は、野生イノシシの生息地である山間部、特に赤城山の南面に集中しているということで、もうこの時点で、他県と比べて感染のリスクが高いと考えられています。実際に、今年豚熱が発生した農場の周辺で、野生イノシシの豚熱陽性事例が確認されていました。また国の疫学調査においても、野生動物侵入対策に不備があったと指摘された事例も正直言ってありました。これらの要因を解消するには、いかに農場内へのウイルスの侵入を防ぐか、これがもうポイントだと考えています。まずはこれまでの対策を改めて徹底していく、今までやってきていますから、これをまず改めて徹底して行っていくということが何よりも重要だと考えています。しかしながら、今年に入り、立て続けに発生していますので、今までよりやはり一歩踏み込んだ対策も必要だという判断に至りました。
そこで本日、令和7年第2回定例県議会に豚熱発生予防緊急対策というものを、追加提案させていただきました。スライドをご覧ください。緊急対策に係る補正予算額は8,400万円ということで、既決予算を含めた豚熱緊急対策の総額が1億8,720万円ということになります。
緊急対策の概要についてご説明します。まずは飼養衛生管理基準の徹底・向上です。具体的には養豚農場の緊急点検、立入検査を早急に実施いたします。緊急点検では、養豚農家の皆さまにチェックリストを配布して、子豚用の豚舎に出入りする際の衛生対策などを追加で確認していただくようにしたいと思います。立入検査では群馬県の職員が農場を訪問して、飼養衛生管理基準が徹底されているかどうかを確認して、どうすれば徹底できるのかも、農家の皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。これによって、飼養衛生レベルの向上を図ってまいります。
続いて野生イノシシ対策の強化ですね。具体的には4月から11月をイノシシ集中捕獲期間と定め、捕獲のためのわなを増設したり、巡回活動の強化というものを行います。また農場に近づけないための緩衝帯の整備なども実施いたします。
続いて、赤城南面地域における緊急対策ですね、赤城南面地域。今年の豚熱は全て赤城南面地域で発生しています。こうしたことから赤城南面地域に常設の車両消毒ポイントというものを設置いたします。また専門家に対して、さらなる発生要因の分析と改善策の提案というものを依頼したいと思っています。
この他にも、分娩舎とか、離乳舎とか、こういうところに入室する前に専用の衣服に着替えるスペースの整備、このスペースがやっぱりないと、どうしても難しいので、このスペースの整備費用とか、消石灰の購入経費、こういうものに対する補助も行いたいと考えています。
緊急対策の概要については以上です。これ以上豚熱を発生させないために、飼養衛生管理基準の遵守徹底、それから飼養衛生レベルの向上、こういうものについて改めて群馬県、市町村、養豚農家が一体となって、発生予防に取り組んでいきたいと、このように考えています。
続いて、令和6年度群馬県制作動画の実績についてです。これもすごく嬉しいニュースなので、ぜひ皆さんにお伝えしたいと思っておりました。このたび、令和6年度の群馬県公式SNSにおける動画再生回数の結果がまとまりましたので、最新結果ですが、ご報告したいと思います。ということで、この度、群馬県が独自に調査を行ったところ、都道府県別の動画再生回数において、2年連続で全国トップクラスとなりました。トップクラスというのは、前も言いましたが、東京都が発表していないんですよね。発表していないということは、間違いなく群馬県が1位だと思います。なぜなら、令和6年度の再生回数が過去最多となる8,030万回、いよいよ1億回に近づいてきたということだからです。前年度と比較すると、203%。つまり、2倍以上の再生回数という大変素晴らしい結果になりました。知事就任以来、群馬県庁をクリエイティブ集団にすると、ずっと言い続けてまいりました。今回の成果は、これまで県職員の取り組みの積み重ねが実を結んだということで、知事として大変うれしく思っています。
本日は、再生回数が伸びた要因についてもご説明をしたいと思います。次のスライドをご覧ください。再生回数が伸びた要因としては、TikTokやYouTubeショートなど、ショート動画の制作に力を入れたということが挙げられます。また人気インフルエンサーの起用、県職員自らが出演する動画が話題になりました。これによって、若年層などの新たな視聴者層の獲得につながり、再生回数を大きく伸ばすことができたと考えています。群馬県がこれまでに制作した動画については、スライド記載のQRコードからぜひご覧いただきたいと思います。
群馬県庁32階の動画放送スタジオ「tsulunos」は、今年の4月で開設から5年が経過いたしました。この間、群馬県職員の動画制作スキルも着実に向上しました。群馬県の動画放送スタジオというのは、動画チャンネルも、群馬県職員が中心となり回しているわけですよね。当初、これをやると言ったときに、そもそも職員がコンテンツ制作なんかできるはずがないと言われましたが、この何年間かで本当に進化して、中には再生回数750万回を超える動画が生まれているということで、県内外に群馬県の魅力を発信し続けています。
群馬県としては、今後もSNS、YouTubeやショート動画も含まれますが、こういうツールをしっかりと活用していきたいと。これを、群馬県の重要な情報発信ツールとして、さらに活用してまいりたいと思っています。また全国トップクラス、実質的には絶対1番だと思いますが、全国一の再生回数を維持するとともに、群馬県の取り組み、制度、県民の皆さんが必要とする情報についても、これはものすごく、例えば数字が上がらなくても意味があると思うんですよね。こういうことについても、分かりやすく届けていきたいと思っています。
続いて、YouTubeチャンネル「劇団ぐんまちゃん」についても発表させていただきます。この度、ぐんまちゃんの公式YouTubeチャンネル「劇団ぐんまちゃん」の登録者数が、5月19日に1万人を突破いたしました。これも結構すごいことだと思うんですよね。「劇団ぐんまちゃん」は、2023年2月に開設したチャンネルで、これまでの動画投稿総数182本、総再生回数は800万回を超えています。
「劇団ぐんまちゃん」は未就学のお子様向けに歌とダンスの楽しい動画をお届けしています。ぐんまちゃんを応援してくれる多くのファンの皆さんのおかげで、ここまでのチャンネルに成長することができたと思っています。知事としても、大変うれしく思います。 次のスライドをご覧ください。このYouTubeチャンネル登録者1万人達成は、YouTube上にあるチャンネル数全体で見ると、一応上位1~3%程度に位置している。もちろん、10万も20万も100万も登録者を持ったチャンネルもありますけれども、なかなかこれ1万人って大変なんですね。今回、この1万人を突破した主な要因は、担当者がYouTubeチャンネルを分析して、どうすれば多くの人に動画を見てもらえるか、一生懸命研究したその努力の結果だと思います。
具体的には、複数の楽曲や映像をつなげて、1つの連続したメドレー動画みたいなものをたくさん投稿するとか、いろんなキャンペーンを通じて宣伝したということで、着実にファンを増やして、何とかこのめどの1万人まで行ったということですね。
この1万人達成を記念して、スペシャルイベントをやらせていただきます。6月1日、日曜日の11時と14時から、それぞれ30分程度実施させていただきます。会場は前橋中央児童遊園るなぱあくです。イベントにはぐんまちゃんの友達で、千葉県のマスコットキャラクター「チーバくん」もお祝いに来てくれるとのことです。イベントでは、「劇団ぐんまちゃん」の楽曲をはじめとした、ぐんまちゃんとチーバくんによるダンスステージもお届けしたいと思います。イベントの事前申し込みは不要、入場料も無料です。どなたでもご参加いただけますので、たくさんの皆さまのご来場をお待ちしております。群馬県としては、引き続き多くの方に、ぐんまちゃんと群馬県の魅力を知っていただけるように、様々な取り組みを進めてまいります。
続いて、「一太のふらっとCafe」についてです。スライドをご覧ください。「一太のふらっとCafe」は、県民の皆さんとの意見交換の新たな場として、昨年度から開始をいたしました。過去4回ともたくさんの応募をいただき、フラットな雰囲気の中で自由な意見交換をしたり、新しいアイデアをご提案いただいたりいたしました。
この度、今年度第1回目、通算5回目となる、「一太のふらっとCafe」の参加者を募集したいと思います。日時は7月2日水曜日の18時から、場所は群馬県庁31階の「GINGHAM」です。知事とリアルで話したいという方であれば、もう誰でも参加可能です。基本的にシナリオはありませんから、何聞いていただいても結構ですので、定員は3組で、1組あたり3名以内での応募ということにさせていただきます。
意見交換は1組あたり15分、ただこの15分でですね、実はいろんなご要望をいただいて、県として、新しい対応を打ち出したこともありますし、私自身も大変勉強になって、それを県政の中で生かしたりしている部分もありますので、この15分は非常に意味のある15分だと思っています。この15分、1組あたり15分ということで、この様子は群馬県公式YouTubeチャンネル「tsulunos」でライブ配信をさせていただきます。
募集は今日から6月4日水曜日まで受け付けたいと思います。申し込み方法など詳細は、スライド記載のこのQRコードからご確認ください。ぜひ多くの皆さまのご応募をお待ちしています。
最後に、直滑降ストリームの配信についてお知らせします。「県議と知事の紅茶懇談」の配信のお知らせです。この企画は、群馬県議会議員の皆さんをお招きして、親しみやすく身近なテーマで話をさせていただく、こういうシリーズになっています。
6回目のゲストは、「つる舞う」の井田泰彦県議です。番組では、子供の頃から好きだった車にまつわる思い出、井田さんも本当にいろんな経験をされていて、面白いんですよね。趣味のトレイルランニングとか、お気に入りの音楽なんかについて、本当にリラックスした雰囲気の中で語り合いました。これは井田県議の非常にアクティブなライフスタイルが伝わる内容になっていると思います。
明日23日金曜日の20時から、群馬県公式YouTubeチャンネル「tsulunos」で配信いたします。ぜひご覧ください。
ということで私からは以上です。何かご質問があればお受けしたいと思います。
●江藤前農水大臣の辞任について
(記者)
案件外でいくつかお尋ねします。江藤前農水大臣が「コメは買ったことがない」などと発言して辞職しました。発言の内容と、このタイミングでのこの事態に対する受け止めをお聞かせいただきたいと思います。
あと、後任に小泉大臣が就かれましたが、期待と、あと、この事態が各社の世論調査で内閣支持率が軒並み下がる中で起きたわけですけれども、参院選に対する影響もお考えがあればお聞かせください。
(知事)
まず江藤前大臣のこの発言ですが、これはもうどう考えても不適切だったと。特にやっぱり、コメの値段が上がる中で、一般の国民の皆さんが非常に苦しんでいるという中でいくと、もう余りにもデリカシーを欠いた発言だったと思います。江藤前大臣ご自身については、ここでもちょっと申し上げたことがあるんですけれども、特に最初の農水大臣時代の豚熱に対する対応、これは本当にすばらしい決断をしていただいて、江藤さんがいなかったら、やっぱりこの豚熱のワクチンってたぶんできなかったと思うんですよね。そういう意味では、農政についても詳しいし、個人的にも存じ上げていますが、非常にまっすぐな立派な方だと思っているだけに、とっても残念でした。しかしもうこれは、ほとんど言い訳のしようがないので、これはもう残念ですけど、石破総理としても、辞任してもらう以外の選択肢はないと、江藤前大臣がご自分で辞任されたんだと思いますが、他の選択肢はなかったというふうに思っています。やはりこれは人ごとじゃなくて、江藤前大臣が講演会か、講演に呼ばれたか何かですよね。そこで少しなんか、うけてしまうような発言をしたというふうに反省されていましたけど、これなかなか人ごとじゃなくて、私もやっぱり大勢の人の前でしゃべると、政治家ってついなんか、余分なことを言ったりとか不注意な発言をしてしまうということで、これは自分も相当気をつけなければいけないなと思いました。これはこれでもう、しっかり責任をとって辞任をしていただいて、江藤さん自身は本当に農政一本と言いませんけど、本当に農政のスペシャリストなので、これは党でいろんなお役があるのか分かりませんが、そういう立場でぜひしっかりと日本の農業を応援していただければと感じています。
それから小泉農水大臣ですが、石破さんが小泉農水大臣を抜擢したというのは、これはさすがだなと思いました。環境大臣のときにもいろんな賛否両論の評価があったんですけど、やっぱり最近見ているとですね、昔は人気が先行していて、一言で言うと自民党の天才子役みたいな感じで、意外とこう選挙で応援に引っ張り出されるみたいなところだったんですけど、やっぱり小泉さんもいろんなそのあと、政治家として経験をされ、国会対策みたいなものをこの間までやっておったわけですよね。なんかね、今までと違う何かこうオーラみたいなものを感じますよね。やっぱりね、かっこいいですよね。昔よりも何かかっこいい。ファッションもすごいかっこいいし、やっぱりルックスかっこいいっていうのは最近すごく感じるので、これはやっぱりリーダーとしては大事かなと。やっぱり何やかんや言ってもですね、この間どこかのメディアでやった、総理にふさわしい人だと高市さんが1番で、2番が小泉さんだったんですけど、どんなときにもやっぱり上位に入ってくるというのは、それだけの発信力と国民の期待があるってことなので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。
それからコメの問題、いろんな意見があると思うんですけど、政府とかJAの立場もよく分かるんですが、やっぱり国民の立場に立って、もう一度いろんなことを検証するってことは必要かなと。決して政府の対応を批判するつもりは毛頭ないんですけれども、そういう意味で言うと、小泉大臣がですね、ある意味改革プランみたいな感じで、減反しないみたいなことを言ったりとか、あるいは、競争入札じゃなくてしっかり政府と随意契約をすることによって、その問題の解決を図るとか、そういう、ちょっと今までの農政から一歩踏み出した新しいことを言い始めていると。こういうのには、ぜひ期待したいと。農水大臣がこういう感じだと、少し農水省の考え方も柔軟になっていくというか、新しい発想を取り入れて動いていくんじゃないかと思っているので、ぜひ頑張ってほしいと思います。やっぱりこれだけ国民の人気が高い、あらためて、結局人気は落ちないし、そういうことを思うと、やっぱり有力な総理候補の1人なんだろうなと思います。この世代でいうと、40代でいうと、私の推しは何度も言っているようにコバホークなので。やっぱり小林鷹之さんのファンなので。コバホークに頑張ってほしいと思いますが、ぜひ、小泉農水大臣にはですね、いろんな改革をする中で、コメの問題を何とか解決していただいて、まさに本当の意味の総理候補になっていただきたいなと思っています。
それから、記者さんに聞いていただいた参議院選挙への影響について、ちょっと知事になってからあまり選挙分析をやると怒られちゃうんですが、一応これでも選挙研究家なので。群馬県から見た状況を言うとですね、何かだんだん混沌としてきたなと思っていて、確かに江藤前大臣のこの発言っていうのは、かなり選挙を前にしてマイナスだったってことは間違いないんだけど、これから小泉さんの一挙手一投足がまた報道されて、何か新しい雰囲気は出てくるかなと思うんですよね。自民党に対して厳しい風が吹いているというのは依然としてそうなのかもしれませんが、ものすごく調子がよかった国民民主党もですね、これはもう記者の皆さんもよく分かっていると思うんですけど、少し勢いが衰えてきたみたいな感じがするんですよね。そこのところが少し衰えてきた感じだし、どう考えても、ここのところ自民党を支えてきた保守層というのはですね、私の敬愛する安倍元総理が6回連続して国政選挙に勝つというあり得ない偉業を成し遂げた中で言うと、もともと自民党を支持していた層に加えて、結構若い世代も意外と安倍元総理のファンだったりして、裾野が結構広がったと思うんですよね。それがたぶん国民民主に行ったと。保守の中で、これはもう皆さんには釈迦に説法ですけど、保守の中で、保守なんだけどやっぱり自民党はちょっとけしからんと思う人たちが、良質な代わりの保守を探すって今までもあった傾向じゃないですか。そういう意味でいうと、安倍元総理の時代から自民党を応援していた人たちが、どう考えても国民民主に流れたと。これね、結構トレードオフの関係だと思うんですよ。だから国民民主の人気がちょっと下がってきた。じゃあその人たちがどこに行くかというのはよく分からない。自民党に戻ってくるのかっていうのは、そうでもない気がするし。しかし一時勢いのあった維新もなんかやっぱりね、失速しているってみんなが言うんだけど、やっぱり勢いなくなってきていますよね。片や何か、れいわ新選組みたいな、政策はすごく極端だけどあそこまではっきりしていると、一定のファンっているじゃないですか。それから参政党にもやっぱりある程度ファンクラブみたいなものがあるので、どうなっていくんだろうと。ますます混沌としてくるんじゃないかと。群馬県の場合は、清水真人さんにぜひ頑張っていただきたいと思うんですけど、いっぱい人が出ているから大丈夫という訳でもなくて、本当に自民党の代わりになるようなところから人が出てくると、やっぱりこれも混沌としてきて、一人区も野党がもし本当に結束したらですね、相当落とすと思います。今までの雰囲気からいくと。全然なんか、野党がすごくうまく選挙協力しているようにも思えないので、どうなるかよく分からないなと思っています。
もう一つね、せっかく選挙研究家に質問していただいたので言うとですね、私が参議院議員だった頃から、これもよく言っていたんですけど、ちょうど小泉政権ぐらいのときからですね、政界、特に選挙には爆弾低気圧って現象が起こるようになってきたと。爆弾低気圧って何かっていうとね、例えば閣僚が不注意な発言をするとか、何か一つ大きなことがあって、当時はそんなにネットメディアの影響力も大きくない時代で、テレビ、新聞、特にテレビですよね。ここで何かワーッと報道されるとするとですね、2週間ぐらいでやっぱり雰囲気はガラッと変わるんですよ。それまですごくいい感じだった、何か自民党今回いいなと思うのが、だいたい本当に2週間ぐらいで選挙の前、ガラッと変わるんですよ。選挙が始まってから終わりまででもガラッと変わるんですよ。例えば、ある大臣がですね、絆創膏をしてきて記者会見をやって、「この絆創膏なんですか」って記者から聞かれて、「いやいいですよ」とか言ってごまかしたら、それでたぶん何議席も落とすんですよね。だからその現象は、もしかしたらこのレガシーメディアじゃなくて、ネットメディアが強くなってきた時代にはさらに短くなっていて、何か強烈な物事が起こって、それがものすごい勢いで拡散されるとですね、爆弾低気圧がもうスコールよりも速くやってくるみたいな時代になっているんで、よく分からないし、あと何となく、また石破政権が少しずついろんなピンチを乗り越えて落ち着いているように見えますが、今もいろんな問題あるんですけど、この1カ月半で何が起こるか全く分からない。メディアからどんな報道が出るのか分からないし、ネット上でどんなムーブメントが起こるかも分からないんで、だからなかなか予想が難しいなということですね。あと最後に言いますが、レガシーメディアもネットメディアもよく見ているんですけど、国民民主党の勢いがちょっとなくなってきたんじゃないかみたいな話があって、少しなんか支持率が落ちたみたいな感じで、私は前から言っているように、国民民主の例の2人、玉木さんと榛葉さんのことは嫌いじゃない、榛葉さんのことは昔から結構好きだし、玉木さんは玉木さんで頑張っていただきたいと思うんですけど、今なんか国民民主の候補者、何人か比例に立てた候補者について、ものすごい批判がネットから起こっているじゃないですか。それで、例えば立憲民主党も比例に立てた候補者のことで、何かこう、わーっと騒いでいるアンチの人達とかいるじゃないですか。そのね、一人一人の候補者の資質みたいなことについては、特にここでコメントするつもりはないんですね。特にそういうつもりはないんだけど、一つね、私が感じていることだけ言うと、個人になんて言うことじゃないですよ。やっぱり何かね、こうやって、今回は国民民主党にブーム的なものが吹いているんだけど、こうやって政党がブームになるとね、必ずそれに乗っかろうって人たちが来ていて、つまり、過去に、例えばどういう主張をしていたのか、どういう政党にいたのかも関係なく、とにかく比例の候補になろうみたいな人たちが続々と出てくるっていう現象はずっと今までもあるわけじゃないですか。それで何で、今回その政党から出たいのかっていうのは、人気があって、比例区でいっぱい取れそうだから、ここから出れば当選確率が上がるだろうっていう、そのね、何か雰囲気は気にくわないですね。何でこういうことを言うのかっていうとね、群馬県でもかつてね、あんまり言うとまた怒られちゃうけど、大体二区のあたりかな、伊勢崎のあたりで、ある候補者がですね、いろんな政党を渡り歩いて、重複立候補するんですよ。重複立候補して、何万票差をつけて負けても復活するわけですよ。これ伊勢崎の人たちから、いい加減にしてくれと。そもそもね、重複立候補っておかしいっていつも怒られていて、いや、ぎりぎりの人が上がるんなら別ですよ。4万票も5万票も離れている人が、そのブームにある政党に近寄っていって、そこの北関東比例の一番か何かになっていて、確実に当選するところで選挙区にも出て、それで選挙区で何万票差がついても当選するみたいなのを見るとね、なんか、比例復活かごめんなさい、この比例復活っていうのも、いろいろなんかね、たぶん政治改革で大きく選挙制度が変わる中での激変緩和措置でできたのかもしれないけど。だって衆議院には衆議院で比例があるわけじゃないですか、選挙区の他に。だからこれ重複立候補っていうのはね、どこかでやめたほうがいいんじゃないかなと、あらためて今の騒ぎを見て思いますよね。やっぱり有権者はね、納得しないですよ、選挙で落ちた人が復活するとかね。もう本当にそれは強く感じました。いろんな理由があるのかもしれませんけど。個人のことを言っているわけじゃありません。ただそういう傾向が、ここから出ればたぶん当選確率が上がるみたいな、本当に見え透いた魂胆で出てくるっていう、そんな流れがね、気にくわないなと。個人のことは一切言いませんけど、そう思います。すいません、いろいろ余分なことを言っちゃって。またちょっと怒られるかもしれません。
●コメの概算金、作付面積について
(記者)
コメ関係でちょっと関連の質問なんですけれども、価格が高騰する中で、JAグループなどが農家に支払う概算金が各地で上昇していると報じられています。また今年の秋に収穫されるコメの作付面積も広がるだろうという報道もされていますが、それぞれ県内の状況がどういうものなのかと、あと知事のご所見を。
(知事)
県内の状況は農政部長の方から。
(農政部長)
お尋ねの概算金の関係ですけれども、こちらについては集荷業者であるJA等が、農家の方に仮払い、前渡しする金額ということであります。他県では、お話がありましたとおり、例年より早く3割から4割高い金額を提示しているところもあると聞いております。県内の状況なんですが、これは県内のJAが独自に決めているものでありますので、私の方で具体には承知しておりませんけれども、やはり例年より早く、こういった金額が示されるのではないかなと考えております。
それと、作付面積の関係ですけれども、昨年の12月に一応、国の需給見通し等を踏まえて、面積等を示した中では、前年比102%の数字をお示ししたところです。それで、国の方で作付面積の集計をいたしましたけれども、1月末の時点では、令和6年産に比べて300ヘクタール多い、1万3,100ヘクタールということで、これも数字にすると2.4%ぐらい増えている数字です。ただですね、これは1月末の数字であります。4月末の数字というのを国の方が取りまとめておりまして、これが6月には公表される予定ですけれども、こちらではやはり、さらに大きな数字になっているのではないかなということは見込まれております。
(知事)
今農政部長から話があった、農水省、JA、いろんな見方を出しているんで、誤解のないように言っておくと、農水省の政策を批判するつもりはないし、JAはものすごく群馬県にとっても大事なパートナーなんですけれども、それを踏まえた上で言うとね、さっきちょっと言いましたけど小泉新大臣が、例えば競争入札方式をちょっと変えたらどうかとかね。あるいは、需要があれば政府備蓄米も無制限に出すとかね。あるいは減反。作るなっていう農政じゃなくて、意欲を持って作ってもらって余ったら輸出すると。こういう、やっぱり新しい考え方を打ち出しているっていうのが、私は非常に注目していて、農水省も少しそこら辺、政策の幅を広げていくんじゃないかなと思っています。だからその、農水省とかJAの見方を否定するつもりはないんですけれども、やっぱりもうちょっと国民目線に立って考えていく必要があるんじゃないかなと思うので、そこはやっぱり国民の声もよく聞いて、これはもう石破さん農政もスペシャリストなんで、ぜひですね、国民の声に耳を傾けて、私は江藤前大臣のことはとっても個人的にも好きだし、お世話にまたなったからね豚熱で、とっても政治家としては高く評価しているんですけど、やっぱりあの発言、良くなかったですよね。やっぱりこう、国民目線というものをどこかもしかしたら、江藤さんどうしちゃったのかなと思うんだけど、忘れているみたいなところがやっぱりあるんじゃないかと思って。そこはだから、もう一度よく新しい農水大臣になったということもあるので、よく小泉さんの考え方にも耳を傾けながら、対応していくべきじゃないかなというふうに思います。
●県内の政治の動きについて
(記者)
すいません、最後にもう1点、県内の政治的な動きなんですが、渋川市長選で高木現職市長が不出馬を表明されました。そのことに対する受け止めと、また安孫子県議が6月に自民党に復帰なさるということで、それに対する受け止めもありましたらお願いします。
(知事)
まず、高木市長が出馬されないというのは、もうご本人のご決断なので、これは受け止めなければいけないと。何か会見だと体の調子もやや崩しておられたので、そのことも気にされているみたいなことをおっしゃっていましたけれども、本当にこれはもう高木市長のご決断なので、お疲れ様でしたと。これまでいろいろ、現職の市長の頃からいろいろ県とも連携して、GunMaaSなんかも含めてやってきたので、その点はいろいろ感謝したいと思いますし、高木市長が本当に再選を目指して出るっていうならば、さすがに星名先輩にお世話になっているので、これは中立ということを言っていましたけれども、これも高木市長が出ないってことであればですね、私が応援してどのぐらいのプラスがあるか、ジンクスでいくともう、山本一太知事が応援すると負けるみたいになっているんで、そこはもうあんまり出て行かないつもりですが、それでも高木市長が出ないということであれば、それは誰が出ようと星名県議、渋川高校の先輩の星名さんを応援したいと思っています。
(記者)
ありがとうございます。すみません、安孫子さんが自民党に復帰したことは。
(知事)
本当に良かったと思いますね。安孫子県議には本当に迷惑かけちゃったなと。私のせいですからね、これ。何となくみんな1年経てば戻れるんだからみたいなことがありましたけど、群馬県みたいな政治的な風土の中で、1年間でも、やっぱり自民党からはじかれるというのはね、すごく大変なことなんですよね。だからその中でよく安孫子県議がちゃんとここを乗り越えて、ちゃんと約束どおりたぶん復帰できると思うんですけれども、自民党に戻ってくるというのは、本当に良かったなと。もうちょっと言いたいことがあるんですけど、この県議会でしっかり予算を通して、県議会が終わったら、もう1回質問してもらえますか。その時はちょっと、思ったことを言わせてもらいますが、今のところでは良かったなと。安孫子さんに本当にご迷惑かけたので、戻ってくれて良かったなと。やっぱり自民党の中でまた活躍をしてほしいし、自民党県議団との関係は当たり前ですけどこれからもしっかり大事にしていきたいので、その中でまた活躍してほしいなと思いますが、全部県議会終わったらもう1回質問してください。そのときは、ちょっともっと思ったことを言わせていただきます。
●「温泉文化」ユネスコ無形文化遺産登録を応援する知事の会について
(記者)
案件外で恐縮なんですが、今週の温泉文化の知事の会で、47都道府県の知事すべてが参加したということですけど、これに対する知事の評価をお願いします。
(知事)
この間、ちょっとこれもブログに書いたんですけど、記者さんたぶんずっとフォローしていただいているのでご存じだと思うんですが、知事の会のオンラインの総会をやる前に、都内で宮城県の村井知事にお目にかかって、村井さんに幹事長をやっていただいているので、温泉文化の知事の会の。そこで、いろいろ今までのこともご報告をいたしました。村井知事は今、全国知事会長ですよね。その前の知事会長の平井知事が、今の温泉文化の会の会長で幹事長を村井さんにやっていただいていると。この2人は、ここでも言ったことあるんですけど、先輩知事としては非常に尊敬しています。やっぱりなかなか私に無いものを持った立派な方々だなと思って、本当に尊敬しているんですけれども、全国知事会を除いてですね、どんな運動であれ、知事会のどんなプロジェクトであれ、47都道府県知事が全員参加したということはほとんどないと思いますよ。全部だから、東京都も含めて。だからそれは、実はものすごく大きな話だと思っているし、逆に言うと、もちろんね、知事もいろんな政治的判断もあって、どこの会に参加するかというのは、直接自分の地域に関係なくてもいろんな判断で入るわけだけど、全員が一応入ってくれたということですよね。それだけやっぱりね、各地域に温泉文化に対する期待が高いということのあらわれだと思っています。もう、この47都道府県知事が全部賛同してくれたということだけでも、これはもう当然、石破総理のところに要望に行ける条件が整ったかなと思うくらいなので、ここから、特に平井会長、それから村井幹事長にもいろいろご指導いただきながらですね、しっかり戦略を練って、28年の最短登録実現に向けて、頑張っていきたいなと思っています。
(記者)
分かりました。ありがとうございます。今ブログの話が出たのでちょっと古い話になりますが、4月に「文科大臣の背中を押すシリーズ」って確か、一時期展開されたと思うんですが、あれって途絶して・・・
(知事)
もう忙しくて書けなかったんですけど、そろそろ再開したいと思っています。あのね、阿部大臣はとっても真面目な方で、看護師としてすごい努力されて、アメリカの大学まで行って、確かPh.Dまで取られたという方で、そんなに個人的に親しくないんですけど、確か麻生派(※注:現在は無派閥)で、河野太郎前デジタル大臣とも確か親しかった覚えがあるので、すごいね、悪い印象を全く持っていないんですけど、会ってくれないんですよ、阿部大臣だけが。もういわゆる温泉文化に関係する大臣には直接全部会っているし、なおかつ、歴代の文科大臣にも全部会っているんだけど、阿部大臣はなかなか会っていただけない。たぶんなかなかまだ、そのめどがついていないということなのかもしれないんですよね。つまり今、文科省というか文化庁の方もかなり協力的にいろんな知恵を出していただいてるということなんですけど、でもやっぱり、しっかり面会をさせていただきたいと何度もメールを送ってお願いをしているので、その背中押しシリーズは再開したいと。今九州ブロックにおられるので、特に九州の各県の幹事長、県連の幹事長、やっぱりブロックの代表って決めるのは幹事長ですけど、それはやっぱり影響力ありますから、全部、その方々にお願いするブログを書こうと思っているし、あるいは、今はやっぱりその事務所は岡山県に置いていますから。岡山県の地元の仲のいい山下(貴司)さんとか、そういう衆議院議員にもお願いしたいと思いますし、とにかくこれ記者さん、信じていただけるか分からないんですけど、相当大勢の政府関係者が見ているということが判明したので、もうど真ん中から、ぜひ阿部大臣に協力していただけるように、応援してくれということをですね、そういう人たちに呼びかけるブログシリーズを書こうと思って、もうなんか、毎日寝不足で書けないってことなので、再開したいと思いますので、フォローしていただければ、どこかで「再開するその3」とか、何か覚えていないけど出てくると思いますので、はい。ぜひ引き続き愛読していただければと思います。
●生活保護問題について
(記者)
知事の方から冒頭お話があった桐生市の生活保護の関係です。昨日市民団体さんの方が、桐生市の不正を元に、潮目を変えていきたいという話を県のご担当の方にされたということです。改めて先ほど知事、監査の強化の話もありましたけれども、改めて知事の今後のお考えをお聞かせください。
(知事)
この記事は、いろんな意味でインパクトがあったんですよ、私がさっき言ったように。群馬県が福祉政策を軽視してきたとは思っていないです。予算も別にね、大澤知事のときに比べて全然減っていない、むしろ増えている。当然、少子高齢化が進んでいるので、福祉の予算が増えるんですけど、それを勘案しても全然減っていないし、あと福祉施設には結構行っているんですよね、昨日も含めて。だから福祉政策はもちろん重視しているし、決して軽視しているようなことはないんだけど、でもこうやって例えば指摘を受けて、6年前のことなんだけど、いやちゃんと対応していますということが、実はそうじゃなかったということで、例えばその今言った群馬県の比率が低い、例えばその生活保護をもらっている人たちの自動車保有の容認が少ないとか、あとそもそも生活保護の比率をよく調べなければいけないですけど、低いというのであれば、やっぱりそれを改めてしっかり確認してですね、改善できるところは改善していかなければいけない。これが潮目という言い方をすると、今までなんか全然やっていなかったみたいなので、ちょっと違うと思うんですけれども、でもこの方の言葉は大変ありがたいと思っています。われわれもこれをある意味、契機として、しっかり現場の情報を掴んでやると。今回、やっぱり桐生のこの生活保護の問題もわれわれは把握できなかったので、そこはしっかり踏まえて、もし潮目というのであれば、もっとしっかり現場の情報を把握して、きちっと、より良い福祉政策ができるような展開にしていきたいという点では、この言葉をしっかり受け止めたいなと思っています。
(記者)
分かりました。ではこれから先、また何かの節目のときに県から改めて発表があるという・・・
(知事)
そうですね。ちょっともう1回調べますので、いろいろ比率が低いというのも、全国に比べてちょっと低いみたいな話も書いてありましたよね。これ本当に事実なのかどうか、低かったらその理由は何なのか、あと、思い出した6年前の車上生活の人たちだって、自動車がなかったら仕事できないじゃないですか。そういう意味で、自動車の保有容認が少ないなら何が理由なのか、もし改善できるならば、やっぱりその他の県よりも少ないって書いてあるから、それはちゃんと確認して、多分少ないんですよ。ただそれは確認して対応したいと思うし、それについてどうするかというのは方針が決まったら、今記者さんからもお話があったので、この会見でしっかり発表したいと思います。
●副知事人事案について
(記者)
案件外で恐縮ですが、副知事の人事について伺います。前回の会見では6月13日の本会議で人事案を出されるお考えだとおっしゃっていましたが、そこに変更はなく・・・
(知事)
ありません。この定例議会が終わるまでに、副知事の人事案を必ず提案したいと。ただ、その具体的な名前とかについては、まだちょっと発表できる段階ではないですが、それは必ずこの議会のうちに出します。それから、副知事を空白にするということはありませんので、しっかりそこは繋げるようにしたいと。まだちょっと発表できる段階じゃないので、出すのはおそらく最終日になるんじゃないかと思います。
(記者)
人名までは問いませんが、知事が人選される上で、一番大事にされているところを教えてください。
(知事)
それは、県議会といろんなせめぎ合いとか議論の中で、宇留賀副知事の1年間の延長というのを認めていただいたわけですよね。その間の県議会のいろんな議論で、県議会の方からのいろんな要望がありますから、それを踏まえて、しっかりと、すっきり認めていただけるような、そういう人選にしていきたいと思って努力しています。
(記者)
最後に1点、知事は女性の管理職の比率ということをおっしゃるときがあるんですけど、そういう観点で副知事に女性を登用されるお考えはあるんでしょうか。
(知事)
今のところは考えておりません。トップマネジメントということで言うと、さっき申し上げたように、群馬県が3年か4年連続で1位なので。トップマネジメントは部長ですから。部長級、半分女性というのは群馬県しかないですよね。ここはしっかり堅持しながら、中間職もそれから最終的にはやっぱり入ってくる職員も5対5にするというのはわれわれの目標なので、そこに向けて努力していきたいと。今度の人事について、今そういうことだと思いますけど、女性の副知事ということは特に今回については考えていません。そもそも女性も男性もあんまり意識していないし、それに部長級は半分女性ですからね。
(記者)
案件外なんですけど、先日、東京都が水道の基本料金を一定期間無償化にするという方針を出されたんですけれども、県内の自治体を見ると、逆に値上げをしているような、そういった状況もある中で、今回その東京都の政策について、知事はどのように感じていますか。
(知事)
ちょっと、まず担当者から。
(健康福祉部副部長)
ご質問の東京都の水道料金の関係でありますけれども、前提を申し上げると、東京都が、この夏4カ月の一般家庭向けの水道基本料金を無償化するという部分だと思います。ちょっと前提条件からお話させていただきますと、東京都はですね、基本的に、東京都の水道局が自分たちで水道水を供給しているわけです。翻って、群馬県で見てみると、群馬県は主に市町村が水道事業者として市民の方々に水道を提供している。料金設定が東京都の場合には、ほとんどの範囲で、自分たちで決められるのに対して、群馬県はその料金設定を市町村が行っているというところで、構図がかなり違っているというところをまずご理解いただければと思います。市町村が今どういったことを検討しているかというのは大変申し訳ないんですが、正確に把握はしていないんですけれども、県としては市町村と連携しながら、もし仮にそういう市町村がそういう動きがあるとすれば、そういったことはキャッチしていきたいと思います。今のところ具体的に何か検討を健康福祉部で検討しているかというと、してはいないという状況です。
●福祉施設の訪問について
(知事)
もう今の説明にすべて尽きるので、付け加えることはありません。実は、彼の提案で、福祉施設を回りました。ずっと福祉をやっていて、かなり詳しいので、とてもいい提案でした。
(健康福祉部副部長)
障害者施設も知事に直接行っていただいて、本当に間近で声をかけていただいた、あとは知事もおっしゃいましたけれども、施設の事業所長がですね、働くということが単に経済的な行為ではなくて、働くことが社会参加だったり、自己実現に繋がっている、そういう観点のご説明があって、われわれとしても非常に心を打たれる場面でありました。
それでは最後に、知事の方から、県民の皆さんに一言お話をさせていただければと思います。今日もいろんなネタがあったんですけれども、もう一度ちょっと皆さんに、子供っぽい知事なので、うれしくてご報告をさせていただくと、群馬県のいわゆるネット発信力、YouTubeショート動画も含めたネット発信力が、これはもう全国でもかなりずば抜けた数字になってきていると。これは、本当に私はいいことだと思っています。ここでも何度か申し上げたとおり、もちろんレガシーメディアにはレガシーメディアの役割があるのかもしれませんが、世界全体の流れを見てもですね、今やっぱりネットメディアの影響力というのが、はるかにレガシーメディアをしのいでいると。今世界で一番影響力のあるオピニオンリーダーは、ポッドキャスターのジョー・ローガンですからね。「エクスペリエンス」という番組が、もう本当にABCとNBCとそれからCBSと合わせたよりも見られているということなんで、そういう意味で言うと群馬県が今手に入れようとしているこのネットメディア発信力というのは、ものすごく実は意味があると思っていますので、われわれとしてはですね、ぜひそのことを県民の皆さんに改めて知っていただいて、あそこの「tsulunos」で生み出していますから、ほとんど県職員が回しているスタジオなんですけれども、そのことを改めて皆さんにお知らせしたいのと、今われわれが得ようとしているこのネット発信力みたいなものを、いかに群馬県のために使っていけるか、ここからAIをどう使いこなせるかというのが、おそらく人材育成の基本になっていくと言う人もいるんですけれども、いわゆるデジタル、ネット、こういうものをいかに使って、県民の幸福度に結びつけていくか、今、「tsulunos」でやろうとしている、全国でもずば抜けた発信力というものを活用して、農家の人を応援する、新しい商品を開発した企業を応援する、あるいは農畜産物のPRをする、こういうところにぜひ結びつけていきたいと思っています。
群馬県がナンバーワンなのは移住希望地ランキングだけではありませんので。キャベツ、ホウレンソウ、こんにゃくだけではありませんから、皆さん。SNS発信力も全国一ですから。ぜひそのことをですね、県民の皆さんにご理解をいただいて、さらに、群馬県民としてのプライドを高めていただければと思います。
今日もちょっと長くなりました。ちょうどぎりぎり50分ということで、ぎりぎりまでやらせていただきました。今日も記者の皆さんに最後まで本当に大勢お付き合いいただいて、ありがとうございました。これにて、今週の定例会見を終わりたいと思います。
( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。