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■日時 令和7年6月13日(金曜日)14時31分~15時48分
■会場 記者会見室
■出席者 県:知事ほか
記者:記者クラブ所属記者等16人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)
20250613山本一太群馬県知事定例記者会見<外部リンク>
■知事冒頭発言
それでは定例会見を始めたいと思います。今日は18時から、県職員の交流会というか、知事も副知事も部長もみんな出てもらって、若手職員と交流する「ふらっとギャザリング」というイベントがあって、今日のふらっとギャザリングは、実質的に言うと、宇留賀副知事の壮行会になるものですから、毎回ふらっとギャザリングでは必ず1曲歌うことになっているので、そのステージ衣装のままで来たので、ちょっと白いジャケットで失礼したいと思います。
まず、ちょっと冒頭あらためてご報告をしますが、先週7日の土曜日に、石破総理が総理就任後初めて群馬県に来県されました。政府肝いりの政策である地方創生の実現に向けて、これは皆さんよくご存じだと思いますが、前橋市の民間主導によるまちづくりの取り組みなどを視察していただきました。その際、総理をトップとする新たな会議体を立ち上げて、地方創生に必要な支援策を検討すると、こんな考えも総理が表明されたところです。その後、Gメッセ群馬へと場所を移して、デジタルクリエイティブ人材育成施設「TUMO Gunma」を視察していただきました。TUMO Gunmaの視察については、私が最初から最後まで総理に同行させていただきました。まず私からは総理に対して、tsukurunとTUMO Gunmaによる群馬県のデジタルクリエイティブ人材育成の取り組みについてご説明させていただきました。そして、デジタル・クリエイティブ産業の創出といった、地方の取り組みを支援する仕組みづくりに加えて、温泉文化のユネスコ無形文化遺産登録についても、直接要望をさせていただきました。かなり長い時間リラックスした雰囲気で、基本的に2人で言葉を交わすことができました。総理には、全ての話に真剣かつ熱心に耳を傾けていただきました。総理の、例の群馬県怖い発言みたいな話は、もう先週ブログに書いたら随分報道機関にも取り上げられたので、繰り返すようなことはいたしませんが、知事として全くこの発言は問題ないと思っているってことだけ申し上げます。あと、石破総理に久々に会ったんですけど、石破さんはですね、やっぱり非常に優しいですよね。何でそう思ったかというと、例えば石破総理との2人の会談というか、いろいろ意見交換というのはですね、TUMO Gunmaのメインのエリア、青のメインのエリアのところに2人で座ってやったんですね。前にTUMOとtsukurunの大きなパネルがあって、それを私の方から説明しながらいろいろ会話を交わしたんですけど、途中で宇留賀副知事のこともちょっと説明して、宇留賀さん、若い頃石破さんの地方創生のチームで相当苦労したこともあるので、そのことなんかもちょっと紹介してですね、時々宇留賀さんの方からいろいろ石破総理にも、いろんな話をしていただいて。普通、総理は結構嫌がるんですよね。やっぱり、知事とこうやって何か相対してやっているときに、外から人が何かこう話をするみたいのは、ちょっと神経質な人だったら嫌がるんだけど、やっぱり石破総理の雰囲気を思い出しましたけど、全く嫌な顔もせず、宇留賀さんの話にも耳を傾けてくれたし、そのあと、報道の皆さんにも取材していただいたので覚えていらっしゃると思いますが、TUMOBILEがある、あそこのすごく象徴的なシンボリックな椅子のあるところで、パソコンに向かっている子どもたちの姿も見ていただいてですね。その中に、例の小学生プログラミング全国大会で優勝した少年もいたので、ちょっと話しかけたんですけど、彼はもう、基本的にそこに夢中になっているんで、あんまりなんか反応がなかったんですよね。やっぱりそれが、ちびっ子天才たるゆえんなんだけど、本当に集中していて、「今何やってるの?」って聞いたら、こういうことをやっているんだってことで、本当に画面を見て集中していて、それで石破総理が近くに来てですね、「今何やっているんだ」みたいな感じで言って、全く反応なくて、何だこのおじさんみたいな感じで全く反応なかったんで、そのあと総理にすいませんと。もう今、本当に夢中で頑張っているので、彼は本当にいい子なんですって言ったら、いや全然気にしていないと。やっぱり、どこのおじさんかと思ったに違いないとか言って笑っていて、こういうのっていうのは、やっぱり石破総理の昔からの雰囲気なんですよ。幹事長だったときもそうだし、そういう何かこう、国会議員時代の石破さんの感じが変わっていないなというのが分かったのは、私にとってもうれしい瞬間でした。いずれにせよ、本当に忙しいところ群馬県まで来ていただいて、前橋のまちづくりとかですね、TUMO Gunmaを視察していただいたと。このことを、あらためて総理には感謝を申し上げたいと思います。今回、総理にご視察をいただいた、今政府からも注目されているTUMO Gunma、河野太郎前デジタル担当大臣に来てもらって、デジタル庁の方からも何人かの方に来てもらいましたけれども、これはここで申し上げましたが、7月19日の土曜日にオープンいたします。ぜひ多くの中学生、高校生の皆さんにお越しいただきたいと思っています。
次にですね、ぐんまちゃんの小学館編集部訪問についてお知らせしたいと思います。スライドをご覧ください。小学館の週刊少年サンデーで連載中の「葬送のフリーレン」の公式Xでは、これまでに上毛かるたとか、ぐんまちゃん靴下とのコラボとか、群馬県に関する多くの投稿をいただいています。これ、同業のフリーレンとか、抱擁のフリーレンとか、なかなかいい感じなんですよね。これはもう、本当に群馬県のPRに大きく貢献をいただいていると思っています。そのため、今週9日に、群馬県宣伝部長のぐんまちゃんが、小学館サンデー編集部を訪問して、直接お礼をお伝えしました。訪問の様子は、実はヤフーニュースにも掲載されて、多くの方に注目をいただきました。お忙しいところご対応いただいた編集部の皆さんに、あらためて知事の方からも感謝を申し上げたいと思います。今後も小学館との良好な関係を大事にしながら、機会があれば、私自身も小学館を訪問して、今後どのような連携ができるかについても、話し合いたいと考えております。これ、少年サンデーも、やっぱり時代をつくった漫画雑誌なんですよね。一時はマガジンとかサンデーの方がずっとジャンプよりも発行部数が上だった時代があって、歴史も古いんですけどね。少年サンデーでパッと思い出すんですけど、どうでもいいんですけど(山本知事が)中学校から高校時代に連載されていた「男組」っていうのがあって、流全次郎っていうのが主人公で。知らないですよね皆さん。サンデーっていうとちょっと「男組」を思い出すなと思っているんですが、いずれにせよ、これはこれですごい雑誌なんで、こういう形でフリーレンとの連携、何かこういう思いもかけない連携ができているっていうのはとてもうれしく思っています。フリーレンの次のシリーズ、アニメは来年か再来年か分からないけど、どこかでまた始まるみたいなので、これもすごく個人的には楽しみにしています。
話は変わりますが、令和7年の第2回定例県議会の全日程が終了いたしました。追加提案した補正予算案、人事案含めて各議案を、全てご議決いただきました。審議に当たられた県議の皆さんにあらためて感謝を申し上げたいと思います。会見の内容に入る前に、本日の本会議における討論の中身と、私の所感の一部を述べさせていただきたいと思います。
まず秋山県議には、自民党を代表して賛成の立場から討論をいただきました。豚熱発生予防緊急対策とか、県民会館エリアの利活用検討調査を含む補正予算案をはじめ、全ての議案に賛成いただき、力強い後押しをいただきました。共産党の酒井県議、さっき、議長・副議長就任祝賀会のあいさつで、伊藤県議と酒井県議を間違えちゃって、伊藤県議から「俺は賛成した」とか言われて、よくお詫びしておいたんですけど、共産党の酒井県議と、群馬維新の会の宮崎県議からはですね、反対の立場の討論というものもありました。お2人からは県民会館の廃止について十分な議論がなされていないと、廃止ありきの決定だというご指摘をいただきました。私としてはですね、ここでも言っているように、十分な議論がなされていないとは全く考えておりません。令和2年12月の県議会において、性急に結論を出さず慎重に検討するべきという決議が全会一致で可決されて、以降ですね、相当時間をかけて利用状況の分析とか県民アンケート等を行ってまいりました。その結果、県有施設あり方見直し報告書の最終報告で示した、ここでも申し上げましたが、多大な費用をかけてまで、県有施設として維持する必要性は低いと。こういう方針と異なる要素は、認められませんでした。この判断に基づいて、知事の責任において廃止を決定させていただきました。決して、廃止ありきの決定ではなく、熟慮を重ねた上での結論だというふうに考えています。
そして、本日追加提案させていただいた副知事の選任に関する議案についてもですね、大多数の賛成でご同意をいただきました。来週18日から、総務省出身の大塚康裕さんが新しい副知事に就任いたします。18日には大塚さんにもご同席をいただいて、新副知事就任にかかる臨時記者会見というものも行わせていただきます。なお、宇留賀副知事については、来週17日をもって退任ということになります。副知事人事の問題をめぐっては、もうよく皆さんご存じだと思いますが、昨年の6月に約90分にわたって行われた県議会全員協議会の場で、宇留賀副知事の在任期間を1年とするということを説明して、県議会から同意をいただきました。4会派との間で結んだ覚書にもその旨を明記させていただき、この1年間、それ以降ですね、県議会との約束を果たすべく人選を進めてまいりました。その結果、県議会からもご指摘のあった、政府との繋がりをしっかり持つ省庁出身の副知事を、この度選任することができました。ご理解とご協力をいただいた県議会に対しては、知事としてあらためて感謝を申し上げます。私としては二元代表制の一翼を担う県議会とは、先ほどの議長・副議長就任祝賀会で申し上げましたが、お互いに緊張感を持ちながらも、やはりこれはもう信頼関係を大事にしていきたいと考えています。今後も県議会との関係を重視し、県政運営に当たってまいりたいと思います。
それでは会見の中身、ちょっと長くなっちゃいましたがスライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。もう一つ結構大事なテーマがあったんですけど、ちょっとここで発表するには、もうちょっと中身を詰めなければいけないということで、急遽私の判断で、これは少し先延ばしにさせていただきました。ですから、今日の中身は少し当初考えていたよりも少なくなりましたが、しっかりやりたいと思います。今日は、「ぐんま賃上げ促進支援金」、それから「地産地消型PPA群馬モデル」などについて発表させてください。
まず、「ぐんま賃上げ促進支援金」です。物価の高止まりや米国関税措置などの影響によって、県内経済の先行きは不透明な状況が続いています。この状況を打破するには、賃金上昇、消費の拡大、こういう賃金と消費の好循環。これを生み出していくことが必要だというのは、これはもう言うまでもありません。そのため群馬県では、全国トップクラスの賃上げ施策である、ここでも発表させていただきましたが、「ぐんま賃上げプロジェクト」を今年1月に立ち上げました。プロジェクトは、「賃上げ支援」、「適正な価格転嫁」、「生産性向上」、この3本柱で取り組むこととしています。スライドをご覧ください。
そして、このプロジェクトの中核であるぐんま賃上げ促進支援金、いよいよ申請受け付けを開始いたします。ぐんま賃上げ促進支援金は、今年4月から11月末までに5%以上賃上げを行った県内中小企業等を対象に、支援金を給付する取り組みとなります。補助額は従業員1人当たり5万円で、1申請当たり最大20名分となる100万円が上限となります。なお対象の業種は問いません。オフィスワーカー、製造業、観光、医療、福祉、幅広い業種を対象としています。申請期間は7月14日、ここにありますが、14日の月曜9時から12月26日金曜日までとさせていただきます。なお予算上限に達した場合は、前倒しで終了させていただくこととなります。申請に先立ち、本日から特設サイトをオープンいたしました。特設サイトでは申請方法を分かりやすく案内するための動画も掲載する予定です。申請書類の準備に時間のかかる方も多いと思って、とにかく早めに特設サイトを立ち上げさせていただきました。スライド記載の、いつもの話ですが、このQRコードからサイトをご覧いただいてですね、受け付け開始までに、ぜひ準備を進めていただきたいと思います。また、持続的な賃上げを実現するため、群馬県から県内市町村に対して、ぐんま賃上げ促進支援金と連携した取り組みについても提案をさせていただきました。その結果を見てください。今回、太田市、渋川市、玉村町、大泉町、この4市町で、群馬県の支援金と連携した独自の支援金を実施していただけることとなりました。市町独自の支援金についてはそれぞれのホームページなどをご確認ください。群馬県としては引き続き、ぐんま賃上げプロジェクトを通して、賃金と消費の好循環ですね、これを実現してまいりたいと思います。
続いて、「地産地消型PPA群馬モデル」です。これもスライドをご覧ください。群馬県企業局では、昨年度から地産地消型PPA群馬モデルを展開し、水力発電による再生可能エネルギーを県内の事業者に供給しております。これは群馬県が主体的に供給先を選定して、エネルギーの地産地消を実現すると。本当に全国に先駆けた取り組みです。これまで第1弾、第2弾として事業者を公募し、ここでも発表したと思いますが、現在は11の県内事業者に対して、年間約2億キロワットアワーの再エネ電力を供給しています。そしてこのたび、いよいよ第3弾の募集を開始することにいたしましたのでご報告したいと思います。スライドをご覧ください。
募集対象はこれまでと同様、群馬県内に高圧や特別高圧で契約している施設などをお持ちの事業者ということになります。供給期間は、令和8年4月1日から令和11年3月31日までの3年間ということになります。そして供給電力量については、年間1億5千万キロワットアワーから2億キロワットアワー程度となります。これによって第1弾、第2弾と合わせると、来年度からの供給量は最大で年間約4億キロワットアワーとなります。過去2回の公募では、延べ41の事業者から応募があって、県内事業者の再エネ電力導入への高い関心が伺えました。このため今回の募集では、供給量を大幅に拡大いたしました。また今回は、これまで寄せられた県内事業者の声を踏まえて、制度を一部見直して、買受希望価格というものを導入することといたしました。これまで事業者が応募する時点では群馬県の卸売価格しか示されておらず、最終的な買受価格が不透明だったということで、これが理由で参加を見送る事業者もありました。今回からですね、事業者を選定する際の審査項目に、買受希望価格、この提示を加えました。これによって事業者側としては、参加条件に関与できて、より参加しやすくなるというメリットがあります。また県としても、希望価格を審査した上で事業者を選定することができるため、収益性の確保につなげることができます。
募集は本日から開始し、6月30日までとさせていただきます。詳しい募集要項、応募方法などは、スライド記載のこのQRコードの方から確認いただきたいと思います。再エネ電力の導入にご関心のある事業者の皆様からのご応募をお待ちしております。地産地消型PPA群馬モデルは、再エネ電力に関心の高い県外企業とかですね、海外企業を誘致する際にも大きな強みになると、これも何度もここで説明してきましたが、そういう流れにできると確信をしています。私としても、これからも知事のトップセールスを通じて、地産地消型PPA群馬モデルを、さらにまたPRしてまいりたいと考えています。群馬県ではこの地産地消型PPA群馬モデルを通して、県内事業者に環境価値の高い再エネ電力を広く提供して、これを脱炭素社会の実現につなげていきたいと考えています。
最後に直滑降ストリームの配信についてのお知らせです。スライドをご覧ください。県議と知事の紅茶懇談配信のお知らせです。この企画は、もう何度も言いますが群馬県の県議会議員の皆さんをお招きして、親しみやすく身近なテーマで会話をすると、こういうシリーズです。第9回目のゲストは、自民党の川野辺達也県議です。番組では、少年時代の野球の思い出とか事業経営の経験、それから地元邑楽郡の発展にかける川野辺県議の思いなどについてお話を伺いました。川野辺県議のあったかい人柄、あんまり口数は多くないんですけど、ものすごく信義に厚くて男気ある、周囲からいろいろと信頼を寄せられるタイプの人物であるということがよく分かる中身となっています。本日20時から群馬県公式YouTubeチャンネル「tsulunos」で配信をいたします。ぜひ1人でも多くの方にご覧いただきたいと思います。
ということで、今日はちょっと一つ飛ばしたので、少し少なくなりましたが、私からは以上です。皆さんから何かご意見があれば伺いたいと思います。
●副知事人事について
(記者)
案件外で恐縮なんですが、まず副知事人事についてお伺いします。大塚さんなんですけれども、総務省の中でも総合通信基盤局のご経験が長くて、情報通信分野の関係する経験が長いと思うんですが、知事としてはどういう点での活躍を期待したいかということを・・・
(知事)
まずですね、大塚さんは、もちろん当たり前なんですけれども、お人柄がいいですよね。すごく人の意見にも耳を傾けるタイプだということがあるのと、それとやっぱりですね、群馬県がこれから力を入れていくデジタル・クリエイティブという点で言うと、やっぱりデジタル分野の知識がものすごく豊富なんですよね。それからあと群馬県は他の県にない地域外交を展開していますけれども、グローバルな視点が非常にあって、英語もすごく上手ですし、そういう経験もあると。フランス大使館にも勤務されていたり、ハーバードで客員研究員をやっていた経験もあるということで、非常にグローバルな視野があるということですね。それから、総社市にも副市長として行っていたんで、岡山県でしたっけ、そういう経験もあって、いろいろ幅広い分野で活躍をしていただけるんじゃないかと思っています。
宇留賀さんは、ここでも何度も言っているように、本当にベストパートナーだったので、なかなかこういうタイプの人っていないと思うんですけれども、大塚さんには大塚さんの宇留賀さんにない、また、いいところもあると思うので、それを生かしていただいて、ぜひ活躍をしていただきたいなと思っています。
(記者)
宇留賀さんについては17日でご退任ということになるわけですけれども、知事がこの6年間一緒に仕事をされてきて、振り返って宇留賀さんがいなければ、できなかったことというのは、挙げるとしたら何かありますか。
(知事)
そうですね、やっぱり組織って、外の風が入ることによって刺激を受けるんですよね。やっぱり経産省から宇留賀さんに入ってきてもらった。県庁の中で結構閉じこもっていた空気がいっぺんに開かれて、みんながより幅広い視野を持たざるを得ない状況になったというのはすごくよかったと思うし、彼は経産省出身なので、特に産業経済部のいろんな事業については、ディマンドが高かったり、ディマンディングだったんでね。ちょっと千本ノックで大変だった方もいると思うんですけれども、やっぱり人間って難しいことに挑戦しないと進化しないですよね。やっぱり少しずつでも背伸びしていかないと、成長しないということで言うとですね、結構宇留賀さんがいろんな場面で、最先端の知恵を出してくれたり、あるいは、ある意味、厳しく事業をチェックしてくれたりと、こういうことで、群馬県職員の潜在力というのはかなり飛躍したんじゃないかと。この6年たって、去年ぐらいから群馬県の職員はもうナンバーワンだと確信を持つに至った成長ぶり。そもそも優秀でモラルが高いんですけれども、群馬県の職員の成長の裏には、やっぱり宇留賀さんの活躍は欠かせなかったんじゃないかなと思っています。功績はもう数知れないんで、ちょっとなかなか枚挙にいとまがないんですけれども、一番よかったのは、そういう空気を入れてくれたということだと思いますね。
(記者)
確認なんですけれども、宇留賀さんは1回、群馬県庁からはポスト、全く関係が1回離れるという意味でよろしいんでしょうか。今後、知事としては、宇留賀さんにどういう形で・・・
(知事)
まず、とりあえずここで1回退職してもらって、これから宇留賀さんが何をするかということだと思うんですよね。それはもうご自分の、宇留賀さんのお考えなんで、ここから次の人生、いろんなところでそもそも引っ張りだこなんですけど、どんな、これからポジションについてどんな仕事をやるのかということがまず一番ご本人にとっても重要なことだと思うので、その宇留賀さんのポジションによって、例えば、いろいろまた群馬県のことについても、知恵を貸してもらえるようなことがあれば、お願いすることもあるかなと思っています。
いずれにせよ、ここでも何度も言いましたが、副知事は、今退任をするということですけれども、私にとってはもう本当生涯の友人だと思っているんでね。政界で言ったら、武見敬三前厚労大臣とか、河野太郎前デジタル担当大臣みたいに、仕事抜きでもずっとお付き合いしようと思っている人なんで、県庁は離れますけれども、別に関係が切れるわけじゃないです。それから、そもそも彼は経済人にはすごく人気が高いんで、いろんな人が宇留賀さんに会いたいと私に言ってくるし、あと、今回、これで1年という任期が決まった後で、できる限り時間があれば、県議のところを回ってくれと言ったら、もう翌日からやっていて、ただなんか、特に次世代の、若手県議、1・2回生ぐらいとは、非常によい関係になっているんで、だから、宇留賀さんがこの6年間群馬県で頑張ってくれた業績は消えないし、宇留賀さんと群馬県のつながりも、もう消えることはないと思うんで、せっかく6年務めていただいたんで、この群馬県との関係、これを大事にしてほしいなと思っています。
(記者)
なかなかそれだけ皆さんの評価が高い中だと、後任の方がすごいプレッシャーが強いんじゃないかなという・・・
(知事)
大塚さんには大塚さんの、とってもいいところがあると思うんですよね。それで、ここでもちょっと言ったんですが、私は、本人は、あんまり能力はないんですけれども、人の能力を引き出す能力はあると思うんですよね。うちのもう、みんなこのままでいくと20年になっていく秘書たち、すでに20年が2人いるんだけど、3人のうち2人はもう20年以上なんだけど、やっぱり、他の国会議員もそう思っているだろうから、言ってもいいと思うんだけど、もう明らかに群馬県でナンバーワンの秘書チームだもん。県庁じゃないけど。もうね、機動力もそうだし人脈もそうだし、20年近くいるから、圧倒的に優れていると私は思っているんですね。それはやっぱり私に欠点があっても、やっぱり何か分からないけど、彼らの能力を聞き出す、いいところというか、才能があるんじゃないか。自分に才能がなくても、人を活躍させる才能があるというのはいいでしょう。だから大塚さん、いろんな経緯で、私の大変信頼している方のご紹介で来ていただいたんですけれども、来てくれたからにはですね、やっぱりとっても大事にしようと思うし、彼が活躍できるような環境を整えるというのも、知事としての、やっぱりこれは役割だと思っています。
(記者)
今、信頼している方の紹介とありましたが・・・
(知事)
信頼している方というか、何人かの方々にいろいろちょっと候補を出していただいたんで、その中で決めたんですけれども、やっぱりその、ちゃんと信頼できる方から、何人かの方から推薦していただいたり、何かこう、お話をしていただいたりした中で出てきた候補の1人だから、間違いないと思っています。
●群馬県民会館について
(記者)
県民会館の関係なんですけれども、今日、廃止にかかる議案が可決されましたけれども改めてこの、あのエリアをどうしたいかということを一言お願いします。
(知事)
それは、この後、あのエリア全体を含めて、跡地も含めて、どういう形の文化拠点にしていくかというのは、ここからしっかり考えていきたいと。大きなコンセプトはちょっとここで例として申し上げましたけれども、これからしっかり県内で、もう県庁内で今議論も始まっていますので、そこでちゃんと青写真をつくって、県議会とも相談をして、やるとすると前橋市ともしっかり組んで、その中に、例えばね、よく分からないですけど、民間と連携できるかとか、いろんな選択肢も考えながら、しっかりやっていけばいいんじゃないかなと思うんですよね。
今日、酒井県議と宮崎県議から、随分長い間にわたっていろいろと反対討論があって、知事として、あの二人はあの二人の信念でおっしゃっているのでいいんですが、あんまり長かったんで、もうね、一対一で議論させてほしいなと思っちゃいましたね、本当。一つ一つ全部反論できるなと思いながら聞いていたんだけど、やっぱり本当に人間できていないんで、知事になってから随分変わったとは思うんですけど、やっぱり国会議員のときにものすごく戦っていたから、やじ飛ばしそうになっちゃって、やばいなと思って本当に自分を抑えたりして、心の中で「その言葉を忘れないぞ」みたいなことを言っちゃって、本当に反省しました。これはもう、党人派の父親から受け継いだ闘争本能のDNAだと思うんですけどね、ちょっと反省しました。本当に「違うだろう」とか言いそうになっちゃって、これも拾われたらもう本会議止まっちゃうなと思って、知事なんだと思って。あの二人はあの二人の信念でおっしゃっていたことなので、それはしっかりちゃんと聞かせていただきました。
でも、いずれにせよ、この方々を除いた、大多数の皆さんがちゃんと賛成してくれて、条例廃止ができたというのは、とってもよかったと思います。ここからまた先が大変ですけれども、そこはしっかり納得していただけるような形の、この後の対応にしていければなと思っています。
(記者)
関連で、委員会の中ではあれだけ人の思い出に残る施設という指摘もあり、原則解体というお立場だと思うんですが、そのメモライズというか、そういう記念事業とかお考えがあるんでしょうか。
(知事)
それはまだ全然考えていません。何かね、歴史的な価値とか、例えばその、人の記憶に残っているんだからという話を決して否定するつもりはないんですけれども、そんなことを言ったら全ての建物を残さなければいけないじゃないですか。おそらくね、どの地域でもそうだと思うんだけど、ものすごく歴史があって、評価の高い建物も相当みんな壊しているんだと思うんですよね。
よく分からないけど例えば、前橋のレンガ倉庫ってあるじゃないですか、子供のとき見た。これ何で全部壊しちゃったのかなって、ふと思ったりとか。ただ実はみんな文化遺産で残っているわけじゃないですよね。だから、そういう人たちの思いを決して否定するわけじゃないんですが、何度も言っているんですけど、県民会館としての機能は、目的は果たしていません、誰が何と言おうと。それはやっぱり県民会館として、県全体の予算で、これを改修するとか、あるいは維持するというためには、県民の本当に文化の殿堂であることが必要でしょう。文化の殿堂ではありません。例えばね、このイベントの多くが前橋在住の人だということで、使っているのは前橋の人がどのぐらい使って県外が使っているかというのは正確には出ないかもしれないけど、そもそも前橋以外で反対運動は起こっていない。それからね、本当に例えば前橋でも盛り上がっていたら、小川市長さんが、「県の立場を理解する」なんて言うはずないじゃないですか。なおかつ、本当に他の地域でも、文化の殿堂なんだって思っていれば、必ず県議が反対する。どの県議も実際興味ないもん。70ある私の後援会、一応過去、全部、参議院と合わせて6回、圧勝をしてきたその70の後援会の人たちから、ただの一度も県民会館の話は出ていませんから。ということはね、やっぱり申し訳ないけど、首長からも1回もそういう話じゃなくて、複数の首長からいらないとか言われたぐらいだから、だから少なくとも県民会館の価値を別に否定するわけはないけど、県民の文化の殿堂じゃないです。それで、それは例えば他の地域の人も、あそこで何か文化活動をやるのが目標だみたいなものはありません。やっぱり、高崎にも2,000人のホールとかあるし、1,500人というだけでも複数あるわけじゃないですか。だからそういう中で言うと、県民会館という機能は、やっぱり果たしていないということなんですよね。県民会館としての機能を果たしていない、県民の文化の殿堂になっていない施設をなぜ、県全体の予算で、例えば、30億とか50億とか言っているけれど、もっとかかるかもしれないですよね、そもそも。しかも50億で直したってここでも言いましたが、駐車場の問題も解決しない。バリアフリーも解決しない。そうやって、どうやってこの施設を運営していくのかということもあるし、だから本当にやろうと思ったらものすごいお金かかるわけですよ。だって駐車場だって整備しなければいけない。バリアフリーだってちゃんとしなければいけない。未来のことを考えたときには、やっぱりね、残したいがための改修みたいな話は、私は間違っていると思うんで、今言った鉄板の理屈、前橋以外に反対運動が起こっていない、みんなが文化の殿堂だと思っていない、県民会館としての機能は果たしていない。それを県全体の予算で何十億、場合によっては駐車場まで入れれば、本当に100億ぐらい行くかもしれませんよね、全部、例えば直した場合ですよ。だからそうやって維持していくという理由がやっぱり見当たらない。それはある意味で言うと、前橋では2つの団体が反対していますけど、他の地域の県民の皆さんに説明がつかない。私は県都前橋の発展はとても大事だと思っていますが、県有施設があるのが当然みたいなことはいけないと思うんですよ。他の人達は、何で前橋にこんなに県有施設があるのかとか文句言う人もいるわけでしょう。
なおかつ言うとね、もうやめますね。もうそろそろやめますけど、前橋に冷たいのはあり得ないじゃないですか。過去の知事で、前橋にこれだけ投資している人っていないので、怒られているんだから。だから別に前橋を軽視しているわけでも何でもないんですね。だから、そういうもろもろの、ここでもう会見した、随分長い時間をかけて会見した、あそこに全ての答えがあると思っています。
これでもうこれで最後にしますね。なんかね、前橋と高崎のバーターだったって話があるでしょう。何かGメッセ群馬を高崎に作るから、それを知事が何か理解してもらうために前橋(県民会館)も改修しますと。そもそもそれが間違っているよね。そんな理由で、県民の予算を、何十億も使う決断をするということ自体が間違っていると思う。もうこれ以上は言いませんが、今日一つ一つの理屈を聞きながら、全部反論できるなと思って聞いていたんで、これ以上は言いませんが、私の決断でやらせていただいて、これは全部私の責任ですから、責任は私が取るということしかありません。
温泉文化と同じで、例えば県民全体のために必要だと思うことはやらざるを得ないんで、どうせなんかユネスコの無形文化遺産も悪者になっていますから、これは自分の役割だと思って、やっぱり将来のことを考えたら、ここでしっかりここはちゃんと新しいやり方で整理して、未来につながるような形のまちづくりにつなげていくというのが、知事の責任だと思っています。
●温泉文化のユネスコ無形文化遺産登録について
(記者)
それでまた別件で恐縮なんですが、今、温泉文化のお話がありましたが、先週、石破総理にお会いになって口頭で要望されたと思うんですが、石破総理から何か前向きな反応とかあったんでしょうか。
(知事)
あんまり細かく言うと、ご迷惑をかけないように、ちょっと考えながら言うんですけど、石破総理はかなりこのことについては意識があって、とっても大事だというふうには言っていただきました。この問題は非常に大事な問題だというご認識はもう間違いなく持っていただいていると思います。
●太田市長について
(記者)
あと最後に一つだけ、ちょっと全然違う話で恐縮なんですけれども、数日前、(群馬クレイン)サンダーズの後援会長として清水前太田市長とお会いになって、その時、前市長という言葉もその前段では使われていましたけど、「私にとってはずっと清水さんが市長です」ということを知事がおっしゃって、それは知事が清水前市長の功績を評価される中でご発言をされたと私は認識しているんですけど、その後、穂積市長は「市民にとって誤解を招く発言」だと昨日おっしゃったようなんですけど、これについてちょっと受け止めがあれば。
(知事)
最初に申し上げておくと、あの発言で、例えば穂積市長は優しくて精細な方なので、一言で、例えば非常に不快に思ったとか、傷ついたみたいな、ちょっとこう、傷ついてみたいなところがあれば、これは率直にお詫びをしたいと思っています。ただ、これ記者さんが書いたのかどうか分からないけど、囲みの記事だから全部は書けないと思うけど、全体を見れば、清水前市長が私にとって市長ですというのは、別に清水さんは市長じゃないんで。穂積市長が市長であることはここでも何度も言っているし、民意で選ばれたのは穂積市長なんで、穂積さんが太田市長なんですよね。なおかつ知事として、太田との関係を大事にしていると。この原則に全く揺らぎはないんです。ただ、私にとっては大変尊敬している相手だし、ああやって、いろいろ口では厳しいこと言うんですけど、あの人大好きなんですね。私尊敬しているし。やっぱりその選挙、最後に破れてから、久々に会ったんで、お元気そうだったけど、ちょっと激励もしたいという気持ちもあるし、だからこのサンダーズの後援会長を続けるということで、知事も名誉会長だから頑張ってくれと言うから、いや親分の言うとおりにしますよということで言ったんで、それは私の、やっぱり清水前市長に対する配慮というかね、リップサービスとは言わないけど、ちょっと励ましたいなと思っていたから出たので。それでね、清水前市長が私にとって市長だというのは、それはその前に清水前市長と3回ぐらい言って、すごい不自然な響きだったから、いや前市長とか言って、そのあと清水市長と呼ばせてもらうと言って、いや、やっぱり私にとっては清水市長なんだからと言ったので、そんなの別に、清水前市長が本当に市長じゃないと分かっているんでね。だから普通、流れを見ればおかしいことは何にもないと思うんですよ。例えばね、安倍元総理が、総理を辞めた後もずっと安倍総理と呼んでいました。それは、安倍元総理って言いにくいし、私にとってはずっとやっぱり総理なので。総理は違う人ですから、菅総理ですから、その後は、でしょ。だから、けれども安倍総理としか呼びませんよと言ったし、菅の兄貴って、2人の時は呼んでいるけど、例えば、菅総理も菅前総理とか言いにくいから、やっぱり菅総理って呼んでいるんですよ。アメリカのアンバサダー(大使)ってね、みんな1回大使になったら辞めてもアンバサダーですよ。そういうノリで言っただけなので、そんな、だって民意で選ばれたのは穂積市長なんだから。だから、もう1回言いますが、それを本当に気にされたんだったら、お詫びしたいと思いますけど、何でこんなこと気にするのかなと思って、ちょっと不思議に思いましたね。これを言うと気を付けなければいけないんで、もう記者さんみたいな敏腕記者が何か、知事と市長を喧嘩させようとしているかもしれないから、気を付けて言いますが、ちょっと驚いたのは、あの発言が読売新聞のコラムに出たじゃないですか。その日に、市役所の人から、うちの秘書課長に連絡が来て、穂積市長が激怒していると。もう1回言いますよ、激怒していると。それで、市役所の方がそういうふうに、うちの秘書課長に伝えてきて、要は、知事がどういうつもりで言ったのかということを確かめろと指示されたらしいんですよね。でね、これ、激怒するような発言じゃないと思うんだけど、激怒したんだとしたら、私に電話してくればいいじゃないですか、悪いけど。電話してきて、この発言は不適当だからふざけるなって言ってくれればいいじゃないですか、直してくれとかね。だって激怒したって言っているんですよ。激怒したんだったらば、ぜひ知事室に乗り込んできて、俺が市長だと、選ばれたのは私ですよと、これから清水市政を超えるような市長になってくんだから、いろいろやっていくんだから、ごちゃごちゃ言うなって、そのくらい言ってくれれば、より仲良くなれるかなと。そのぐらいの気迫とかね、何ていうか覇気があれば、逆に頼もしいですよね。激怒しているというのはね、じゃあ、あんな優しく見える穂積市長が、いや、でも半分ちょっと冗談でシミュレーションしてみたんだけど、じゃあ何かよく分からない、激怒ですよ。ドーンとやって山本一太は許せないと職員の前で言ったのかなとかね。あるいは激怒していると伝えろと言ったんだったらまだいいけど、本当にガーンって激怒したんだとしたら、不思議だなと思うし、そもそもじゃあ、もし伝えろということなんだと思うんですよ、聞けと。でもね、私だっていろいろ言いたいことあるのに、100分の1ぐらいに抑えてですよ、太田との関係を大事にするって言っているわけじゃないですか。それなのに私みたいな性格の人にですよ、しかもそんな思いで言っていない言葉に対して、市長が激怒していると、知事がどういう思いか聞いてこいとか、そんな市役所の役人に言って、市役所の人に言って、うちの秘書課長にね、連絡してくるって、普通自分だったらやりませんよね。私はどう思うかっていうことでしょう。それで太田だって群馬県との関係は大事じゃないですか。だからもうこれ以上言うと、読売新聞の思う壺なんで言わないけど、こんなことで激怒する暇があったら、SUBARUの対策をもっとやってほしいなというのは私の気持ちです。これはやっぱりね、今、赤澤さんが五里霧中とか言っているけど、どうなるか分からないわけですよ。場合によってはね、SUBARUの動きがものすごく地域経済に影響を与えるわけでしょ、最も影響を与えるのは太田市でしょう。穂積さんを選んだ市民の人たちの生活に関わるんだから、穂積市長は、いろいろ勉強もされてやっておられるんで、悪く言うつもりはないけど、もっとやっぱりね、何て言うのかな、こう、切迫感みたいのがあってもいいんじゃないかなと。だってもう必死ですよ、アメリカ行って、もう無茶苦茶一生懸命やって、(州)知事にまで会って、何かのときにちょっとでも役に立たなければいけないと思っているときにね。例えば、向こうから様子を聞いてくるとか、あるいは県がやるんだったらこういうことをやりましょうみたいなことはないんだから。だから、もう1回言いますが、この話で、激怒していると。激怒して、それを知事に伝えるみたいな暇があったら、もうSUBARUのことをしっかりやっていただきたいなと思います。最後に言いますが、穂積市長が市長です。清水さんは前市長でございますので、なおかつ、穂積市長には選ばれたからには頑張っていただきたいと思いますし、群馬県としては、太田市との関係はこれからも重視していきたいと思います。これ以上言うと記者さんの思う壺なんで、言い過ぎているかもしれませんが、私の率直な見解を申し上げました。
(記者)
分かりました。以上で終わりますが、お二人をけんかさせようと思っているとか、そういう意図はございませんので。
(知事)
まあね、喧嘩しに来るくらいの覇気が欲しいよね。山本一太の前で激怒してほしいよね。そんな、激怒しているから、伝えて、何て思っているのか聞いてこいとかね、いうのが間違っているよね。私と本気で付き合おうと思ったら、ということです。もうこれ以上はやめますね。
●副知事人事について
(記者)
次期副知事の話なんですけれども、結果的に県議会との1年前の約束を守られたということになったんですけれども、議会との約束を守るということは常に念頭に置かれていたということでしょうか。
(知事)
もちろんです。だって4会派との約束で6月17日までって決めたわけですよね。それで、90分の真剣勝負のやりとりを記者さんもご覧になっているでしょ。あれ本当に動画にしてほしいんですけど、それは何か動画にするのは何かまずいみたいな感じで、一応、なんか原稿だけ載せていただいているんですかね。それを見たら、当時の幹事長が何で6月末までなんだと、3月末までにしろって言っているわけですよね。なおかつあれをよく読み返してみたら、辞めた後もまさか県に残らないんだろうなみたいな、どう考えてもそういう感覚で発言をされているわけじゃないですか。だから、そこまでのやりとりを何とか乗り越えて、1年間ということを認めていただいたわけなので、それはやっぱり4会派の人たちとの約束はものすごく重いので。どんな状況があっても、この約束は守るつもりでした。県議会の方から、あれは間違っていたので延ばしてくださいって言われても、約束を守るつもりだったので。これ当たり前のことですよね。こういうことすら約束を守れなかったら、政治家信用されませんよね。だから2期でやめるとか、3期でやめるとか言って、全然守らない人たちがいるから、例えばですよ、だから信用されないのであって、これはもう最初から1年後は代わって、どんなに宇留賀さんが得難い人材であっても、ちゃんと約束を守って代わって、しかも県議の皆さんはね、私はそう思っていませんよ、でもどうしても省庁からよこさないと、派遣してもらわないとパイプが切れると。私は思っていませんよ。でもそういうふうにおっしゃるから、県議会の意向もしっかり踏まえて、きちっとした人を探したと。でも、それをちゃんと認めていただいて、圧倒的多数で、今日認めていただいた4会派の方々の審議、これにも感謝したいと思います。
(記者)
その宇留賀現副知事は堤ヶ岡の飛行場とか、様々な政策を手がけられていたと思うんですけれども、次期副知事の大塚さんにですね、具体的に期待したい、特に注力してほしい政策とかがあればお願いします。
(知事)
宇留賀さんいろんな分野を担当してくれていたので、もう1回言いますが、本当にベストパートナーだったんです、あらゆる意味でね。でもそれはこういう状況の中で、宇留賀さんは県庁を退職するわけだから、それに対して、いろんな対応をしていかなきゃいけないと。大塚さんは来たばっかりだけど、まずデジタル・クリエイティブにはすごく詳しいし、それから例えば外交についても、すごく語学もできるので、そういう意味ではまたベトナムとの連携とかね、この間ヨーロッパからEITっていう、もうちょっとメディアの方々に取り上げてほしかったけど、東京に普通だったら行くところを群馬県と連携しているんだけど、このイノベーション機関が来てくれたんだけど、そことの繋ぎとか、そういうのはぜひやっていただきたいと思うし、例えば温泉文化で言うとね、これも宇留賀さんが結構、若手の議員と仲良しだったりして、これも宇留賀さんの人脈で助かったんだけど、大塚さんもデジタル関係の若手議員とは結構繋がっているんですね。だから、これもしっかりみんなに紹介して、そういうところもカバーしてもらうということで、宇留賀さんがいろいろ本当に八面六臂でやってたことは、いろんな形でカバーしていくと。何度も言いますが、世の中動いてるので、宇留賀さんは得難いパートナーだったわけですが、こういうことで、ちゃんと県議会から1年認めてもらって、ちゃんと1年延ばしてもらって、その上で群馬県を退職されるってことですよね。だからね、クイーンの歌じゃないけど、「show must go on」であって、世の中終わらないんですよ。誰がいようといまいが、群馬県は続くので、群馬県を良くする方法をいろんな形で考えていけばいいと思います。それからもう1回言いますが、今日どこで言ったのかあれなんですけど、彼がこれからどんな道に行くにしても、私にとってはもう生涯の盟友っていうか友なので、それは私の関係は切れないし、それから、群馬県に6年いて、いろんなことをやってくれた宇留賀さんの功績も消えないし、経済人には宇留賀ファンもすごく多いですし、今、いろいろ県議ともお話をしたり、飲みに行ったり、食べたりする時間ができたんで、結構若手の県議の皆さんとも仲良くなっているから、だから宇留賀さんがどういう仕事をするにしてもですね、その群馬県との縁は切れないと思うので、ぜひこの縁は大事にしていただきたいなということを申し上げています。
(記者)
念のためなんですけれども、もう1人の津久井副知事は、これまでと変わらず知事を支えられるということで。
(知事)
津久井さんにはいてもらおうかなと。今までここで言ってたように、ペアリングの妙っていうのがあって、宇留賀さんがやっぱり最先端を行く、どんどん突き抜けていく感じでしょ。私と宇留賀さんだけだったら突き抜けるだけだから、止まらないわけですよ。そこはやっぱり津久井さんみたいな、プロパーで県庁の仕組みもよく知ってる人が、うまくバランスを取ってもらうことで。例えば6年間で1人だった女性部長を5人にするって普通できないじゃないですか。そこにはいろんなやっぱり人事の工夫とかいうものもあって。こういうのは随分津久井さんにフォローしてもらったので、ですから津久井さんには申し訳ないですが、もうちょっと付き合ってもらわないといけないかなと思っていますが、大塚さんは大塚さんで、しっかり能力を発揮していただけるように、私も状況を整えたいと思いますし、群馬県は宇留賀さんがつくってくれたいろんなルートとか、宇留賀さんのいろんな知恵をしっかり生かして、頑張っていければなと思っています。
●防災庁の誘致について
(記者)
ちょっと話が変わりますが、防災庁の誘致の関係なんですけれども、先日県議会の特別委員会で受け入れ場所の検討をなさっているというご説明がありました。具体的にどのような場所に検討されているのか分かれば教えていただきたいと。
(知事)
どうぞ。危機管理監。
(危機管理監)
先日、特別委員会で答弁したのは私ですけれども、それは当然知事が赤澤大臣に会って、ぜひ群馬県に防災庁を、と要望していますので、事務方とすれば誘致するとすればどの辺が妥当なのか、あるいはどういうところが群馬県としてアピールできるのかということで、実務上検討したということで、例えば、組織の中で、オーソライズとして、これで外に打ち出そうと、そういう段階ではないということです。
(知事)
正確に言うとね、ここでも正確に説明したんですけど、最初に赤澤さんに会ったときに防災庁の話はしましたけれども、結構つつましく話をしました。もしかしたらもう決まっているかもしれないからと思いながら、でも群馬県も防災庁の候補としては素晴らしいと思うので、頭に入れといてくださいと言ったので。うちに絶対来てくださいみたいな言い方じゃなくて、もちろん一応やんわりと。どういう状況になっているか分かんなかったから、やんわりと。立候補っていうか、群馬県ももちろんその準備がありますということを申し上げてきました。できれば赤澤大臣は本当に内閣の要でお忙しいんですけど、もう1回ちょっと会いに行ってですね、この間、赤澤さんからいろいろ知恵をいただいたものも形にしていくので、そこら辺も含めてですね、もう一度ちょっとお目にかかりたいなと思っているんで。本当にお忙しい大臣なので、どこで時間を取っていただけるか分かりませんが、次に会ったときは、こういう流れで少しこう進んでいるみたいだから、それを踏まえてちょっと赤澤大臣にはですね、群馬県の防災庁誘致、もう少し最初のときよりは強く、一応アピールして、立候補、PRしていきたいかなと思っています。
●政府の現金給付施策について
(記者)
国政の関係なんですけれども、自民公明両党が、その物価高対策ということで、現金給付を出す方針が報じられていますけど、どう受け止めますか。
(知事)
最初の事実関係だけ、あと私がコメントします。どうぞ総務部長。
(総務部長)
給付金の関係でよろしかったでしょうか。
(記者)
はい。
(総務部長)
こちらにつきましては、報道されているレベルで承知はしておりますけれども、内容につきましては、もちろん今後いろんな詳細が詰められていくことかと思います。一般的にその給付金というものにつきましては、いくつかメリットが挙げられておりまして、物価高に対しては即効性が期待できるとか、低所得者層にもきちんと支援が届きやすいとか、また今回の税収の上振れ分を財源化するという報道もございましたので、こういうことであれば、消費減税などに比べて、そういう減税措置に比べれば、地方財政に与える影響は比較的少ないのかなとか、そういったメリットは挙げられると思っております。
ただ一方で、給付金の事務のことでございますけれども、やはり県よりも特に市町村ですね、こちらに職員の負担が非常に大きいということは、過去の給付金の交付事務についてもございましたので、公約のお話なのでなかなかセンシティブでもございますし、なかなかどうなるかというところもございますけれども、実施にあたっては、やはり合理的にですね、効率的に交付できるような仕組みというものもあわせて検討していただけるとありがたいなと事務方としては思います。
また、物価高対策という切り口でございますと、群馬県では短期的な給付、もちろん体力を整えるためにも必要なんですけれども、あわせまして、やはり産業の構造改革とか、事業者の運営基盤の強化、あと今日知事の方からもお話ありましたけれども、賃上げプロジェクト、やはり賃上げの方ですね、賃上げの普及・定着、こういったものも大事でございまして、地域経済が好循環を生み出していかないといけないのかなということがまず前提としてございますので、こういった方もですね、ぜひ施策を考えていただけると、議論していただけるとありがたいのかなと考えております。
(知事)
その上で、ちょっと率直な感想だけ申し上げたいと思うんですけれども、まずですね、ここで何度も言っているように、私は終始、石破総理には頑張っていただきたいと申し上げてきました。やっぱりその中央政界が安定していないと、政府が安定してないと、地方自治体は困るので、石破総理には本当に頑張っていただきたいと、もういつも言っているようにそう思っています。それから、やっぱり群馬県を運営していく上で、政府与党との連携っていうのはすごく大事なので、これは政府与党が、これに限らずいろんな対策を出してくると。今、記者さんがおっしゃった話もですね、これについて県として反対するとか、異論を唱えるとか、そういうことは考えていませんが。2つのことだけ言うとですね、今、総務部長が言ったように、こういうやり方をするときに、相当、地方自治体の事務的な手続きとかプロセスがすごい大変なんですよ。これ確か千葉県の知事もおっしゃっていた記憶があるんですけれども、そこはもうちょっとやり方を考えていただかないと、結構自治体は大変だということと、あとは、財源ですよね。これは政府与党がいろんなことを決めて、特に政府がいろんな対策をするっていうのはいいんですけれども、103万円の壁のときもそうだったけど、やっぱり地方財源にすごく影響を与えるような形にならないように、そこはちゃんと配慮していただきたいなと。この2つのことはやっぱりお願いしておきたいなと思っています。
●葬送のフリーレンについて
(記者)
最後に先ほど冒頭ご説明があった、葬送のフリーレンの話なんですけど、今後、公式Xに、例えば「直滑降のフリーレン」とかで知事がご出演されるご予定とかはないんでしょうか。
(知事)
いやそれはちょっと分かんないですね。ただ、いずれにせよ、今小学館といい関係が出きているので、とにかく小学館にはちょっとお礼を言いに行きたいと。これ我々が仕掛けたわけじゃないので。いやフリーレン、やっぱり私はアニメとしては非常に完成度が高いと思って、早く新シリーズが放送されないかなと思っている中の出来事なので、やっぱりすごく嬉しいですよね。だから、こんな流れが出来ているのはちょっと嬉しいので、ぜひ小学館にも行って、引き続きこの連携を広げていけたら嬉しいなと。これすごいですよね、抱擁のフリーレン。はい、という感じでしょうか。
●防災庁の誘致について
(記者)
先ほど防災庁の話が出たので、それに関連して伺いたいと思うんですが、あらためてこの会見の場でなかなかこういうお話を伺えていなかったもので、県としての防災庁誘致に関する考えをちょっとここで教えていただけますか。
(知事)
では、危機管理監から。
(危機管理監)
防災庁についてはですね、国の方がアドバイザー会議等に専門家にも意見を聞きながら、どういった姿があり得るかというのを考えている段階で、まだ、例えばこういう形にしようというのも明らかになっていませんので、群馬県とすれば、国が考えているものに応じて群馬県の利点を提案していくというのが一番合理的かなと思っていますので、それに向けて、いろいろなデータを集めたり、先ほど言ったような、実務としては、場所としてはこういうところがより妥当じゃないかと、それは国の考え方に沿ってということになりますので、そういうことで、担当部としては作業していきたいなと思っています。
(知事)
今、危機管理監が言ったように、いろいろ情報が出てきていますけど、防災庁の機能として本当にどういうものを国が望んでいるかっていうのは、これからよく見極めていかなきゃいけないと思うんですよね。それはもう最後は石破総理がお決めになることなんですが、群馬県知事として言えばですね、そりゃ防災庁って言ったら、機能とかいろんなことを考えたら、群馬県はすごい有力な候補なんじゃないかと。そもそも災害が少ない、首都圏にあって、大きな地震も少ない。例えば首都直下型地震があったときには、おそらく群馬県の震度っていうのは普通でいけば、より低いので。例えば、医療関係のバックアップっていうのは、群馬県が中核になるんじゃないかということで、前橋日赤を自衛隊の駐屯地とかそういうところ以外で初めて搬送拠点にしたわけじゃないですか。だからもうあらゆる意味で、群馬県知事としてはですよ、他の知事には他の知事の考え方もあるし、政府はどう考えるかですけど、私の目から見たら、群馬県はものすごく有力な候補になりうるんじゃないかなと感じています。
(記者)
やっぱり今のお話を総合すると、やっぱり東京から近い地の利であったり、比較的大きな地震が少ない。そこがやっぱり一番メリットっていうことですかね。
(知事)
はい。
●温泉文化のユネスコ無形文化遺産登録に向けて
(記者)
続いて、温泉文化に関して伺いたいと思います。知事は、本当に温泉文化に関する活動を非常に、最近強めているような印象なんですけれども、ここまでの手応えと今後の意気込みをあらためてこの場でいただければと思います。
(知事)
そのことは今日のブログのその5で書こうと思ってて、その5を7割ぐらい書いたんだけど、間違って消しちゃったっていう事件があって大ショックなんですが、よく記者の皆さんもあるか分かりませんが、私の原稿ボツはないから基本的に。記者の人たちよりも原稿を書いている感じなんですけど、消えちゃったので、大ショックなんですけど、これから実は全国の旅館、ホテル、温泉地関係者に対して、今メッセージを作ったのね。多分その10ぐらいまで行くと思うんですけど、書こうと思っていることは、つまり2つ疑問があるっていうことを書いたんですけどね。1つは、あんまり経済的な利益と商業的な利益を強調しちゃいけないみたいな論調は、これはもう違うということが分かったっていうのと、もう1つね、この運動を始めてからよく言われるんだけど。何で途中で無理やり、割り込んでくるんだと、温泉文化が。そもそもこのユネスコ無形文化遺産登録っていうのは、ものすごい人気があって、ウェイティングサークルにいっぱいいるんだと。なんか温泉文化がそこに何で急に割り込んでくるんだみたいなことを言われるんですけど、それはまず違うと思うんですよね。そもそも、ユネスコ無形文化遺産登録の目的っていうのは、これは当然その文化の保護を図る、振興を図るっていうことはもちろんあるんですが、やっぱりね、それによって、例えばある意味、文化拠点にすることで観光に来る人を増やすとか、あるいは地域経済に役立てるとか、こういう目標があってしかるべきであるし、そうなんだと思うんですよね。ちょっと細かいことはブログに書きたいと思いますけど、それはサウナだってそうだし、フランスのバゲットだってもう戦略的にやって、世界遺産になったじゃないですか。ブランド力が上がることによって、消費だって増えていくじゃないですか。だからそもそもね、これはある意味、国家戦略としてやるべきでしょう。そうだとすると、例えば今ライバルは神楽なんです。でね、神楽すばらしいと思いますよ。神楽は本当に日本が誇る文化だと思うし、ブログに書いたんですが、温泉文化がなければ私だって応援したいんですよね。ただ、例えば神楽のように、もうすでに2,000から3,000、全国である中で、40ぐらいが国の重要指定文化財になっているやつを、これをさらにユネスコの無形文化遺産に登録することによって、よりその文化の素材を保護して、しかも振興につなげるっていうのは、もちろんあるかもしれないけど、世界を見てみたら、さっきのバゲットもそうだし、保存するっていうところから、活用するっていうところに流れが来ているわけじゃないですか。だから、温泉文化みたいに今までは文化として認知されなかったとしても、磨き上げれば十分世界に発信できる文化になるみたいなものを発掘して、それを世界遺産にしていくっていうのこそ国家戦略じゃないですか。ましてや観光って、日本の国家戦略の1つでしょ。だからもう、ユネスコ無形文化遺産登録っていうのはね、それは他にもいろいろすばらしい文化の素材あるかもしれませんが、それはものすごい経済効果ありますよね。だってこんなに温泉地があるんだから。だからそういう意味で言うと、横から入ってくるなんていうのはおかしいので、国家戦略として、その時代に一番国の利益にあるものを優先してやるのは、私は当たり前だと思っているのと、あとね、8年ぐらい前から始めているんですよ。だって、政府が全然相手にしてくれなかったんだから、進まないじゃないですか。そもそも、すでに文化として確立しているものはやりやすいですよ、保護措置だってそうでしょう。ただ温泉はこれから文化にしっかりと仕上げていくわけだから、十分私は価値があると思いますが、当然時間がかかるわけじゃないですか。だから、準備が整っていたものから自動的にやるみたいな考え方は、私は違うと思っていて、ただ、文化庁のほうも前より真剣になっていただいて、感謝しているんです。私が文化庁の役人だったら、こんな面倒くさいのを持ち込んでって思うに決まっている。文化庁の人だってね、本当に少数精鋭で頑張ってやっていただいているんで、申し訳ないと思うけど。今、一生懸命文化庁も協力してくれて、だんだん文化としての定義が固まりつつあると。
それから保存組織みたいなものも必要なんだけど、これも7月中ぐらいにはたぶん立ち上げられるから、ここでちゃんと定義が決まって、いわゆる保存する組織みたいなものもできるとですね、有力な候補になってくると思うし、もう繰り返しませんが、47人の知事が当然温度差はあったとしても、全部賛同してくれるっていうのは、やっぱりそれだけ地域に対する経済活性化、効果があると思っているからなので、なんか急に温泉文化が来て、横入りしているみたいなことは全然違うと思うし、全く遠慮することはないと思うし、神楽は神楽で議連なんかも作っておられるので。もう堂々とちゃんと競り合って、競い合って決着をつければいいと。私は今の時代は、もちろん神楽もすばらしいし、その先に行った書道も素晴らしいと思いますが、国益にかなうこの全国にある温泉地、コロナ禍で本当に苦しんで頑張っている、例えば震災で苦しんでいる和倉温泉の女将も本当にこの登録が何よりの励みになるって言っていたから。そういう効果から考えたら、他の追随を許さないと思っているんで、頑張ろうと。もうとにかく国会議員の方々からは、やり過ぎだとか言って、怒られているわけですよね。でもそれは申し訳ないけど、気にしないと。もうそもそも気にしないんですよ。だから私が悪者になって、突っ込んでいくと。やっぱりその知事の会は最強の布陣ですから。会長は、石破総理のお膝元でもある、前全国知事会長の平井知事でしょ。平井さんとっても尊敬しているんです、私は。幹事長は今の村井全国知事会長でしょ。村井さんのことも尊敬しているので、この2人にしっかりとトップを固めていただいているし、今、全旅連、本当に盛り上がってきているんで、十分可能性あると思うんで、全力を尽くしていこうと思っています。
●参院選について
(記者)
参院選の関係なんですけれども、国民民主の玉木代表が公認決定していた山尾さんに対して、公認の見送りをするという発表をされました。一連の対応について、また今後への影響等受け止めをお願いします。
(知事)
そうですね、一言で言うと、やっぱり政党を運営するってすごい大変なので、私も別に政党のトップになったことはないんですけれども、幹部とか経験しながら、だから玉木さんは玉木さんでいろんなご苦労があるんだと思うんですね。私は前から言っているように、国民民主党の玉木さんとそれから榛葉さんのことは嫌いじゃないし、それはそれで頑張っていただきたいと思っているので、あんまりそこのところはコメントしないようにしようかなと、ちょっと控えようかなと思います。やっぱりこの2人にはそれぞれやっぱり頑張っていただくのがいいんじゃないでしょうかね。
(記者)
ちょっと甘いなというふうに感じたんですけれども。SNSで盛り上がって支持を伸ばした政党ですけれども、山尾さんに対して批判が集まって、支持率に影響を及ぼしたのもSNSの反応が大きいと、そのあたりについては知事いかがですか。
(知事)
それはやっぱり、あらためてSNSの影響力っていうのを見せつけられたなっていう感じはするんですが。国民民主は、もう1回言いますが、やっぱり頑張っていただきたいというふうに思います。玉木さんとか榛葉さんにはそれぞれの信念があるので、頑張っていただければと思うので。国民民主党の批判をするつもりはないんですが、現象として言うとね、やっぱりSNSってものすごく短期間で盛り上がるじゃないですか、ネット上、YouTubeのショート動画もそうだし、インスタグラムとか、Xとかもそうだけど。でも、ものすごく伝播力があるっていうことは、逆に言うと何かあると急にトーンが変わるってこともあるんだと思うんですよね。だからその、当然SNS戦略、YouTube戦略みたいなものに政党が力を入れていくっていうのはいいのかもしれないけど、そこにはリスクっていうか、脆さもはらんでいるのかなと。
このSNSが登場する前の主役って、結構テレビの映像の力だったので、そのときによくね、爆弾低気圧という言葉を出して大体1、2週間あるとがらっと変わっちゃうから。こういう爆弾低気圧みたいなものが増えたら、本当に議席数変わっちゃうんですけど。やっぱりネットの時代って早いと思うんですよね。爆弾低気圧が本当に3日ぐらいで世の中の流れが変わっちゃうみたいな感じなので、一方でSNS戦略はものすごくしっかり駆使していくってことがあるのかもしれないけど。SNSのみに立脚していくっていうことは、これ時代の流れなのかもしれないですけど、意外とリスクも高いことなのかなと。だからSNSでものすごくスターダムにのし上がる人って、いいと思うんですよ。昔と違って、やっぱりこうトリックスターみたいな人が出てくるのも、世の中を活性化させると思うし、やっぱり今まで発見されていなかった優れた人が登場するっていいことだと思うんだけど。逆に言うと、あっという間にトレンドが変わっちゃうっていうのは、ちょっと見てて恐ろしいなと思うんですね。
●宇留賀副知事の壮行会などについて
(記者)
もう1点、今日夕方宇留賀さんへの壮行会について・・・
(知事)
ふらっとギャザリングなんだけど、実質的に宇留賀さんの壮行会になると思います。
(記者)
何を歌われるんでしょうか。ネタバレになるかなとは思いますが・・・
(知事)
秘密です。もう毎回の伝統なので、いつもアコギを弾いて歌うんですけど、何を歌うかはちょっと秘密です。今日はでもアコギを弾かないってことだけは申し上げておきたいと思います。
記者さんにお米のこと聞かれたので、しょっちゅうOPAに行ってて、OPAにもお米が並び始めていて、買おうと思って夜遅く行ったらもう無かったんで。なんかカリフォルニア米とお米と一緒になっている2000円のやつがあったんだけど、やっぱり古古古米から買わなきゃいけないから、これは買って炊いたら、ちゃんと写真撮って、ここでちゃんとご報告をしたいと思います。
それでは最後に、少し県民の皆さんにお話をしたいと思います。結構この会見はですね、実は首長とか県議の皆さんもオンタイムで見る人が多くなってきて、関連動画は切り取られて100万回とか回ることも、結構あるんですけど、そういうことなので、ちょっと最後に言っておくとですね、ちょっとまた本当に私は子どもっぽいので、記者さんの書いた記事か分かんないですけど、この件でちょっとなんか、穂積市長と揉めたみたいになっちゃって、ちょっといつも子どもっぽいのでやや感情的なことも言っちゃってですね、ちょっと反省をしております。ただ1つ申し上げたいのはね、市長も知事もそうなんですけど、これね、やっぱね、命がけの真剣勝負なんですよね。やっぱりその地域の人たちの未来がかかっているわけじゃないですか。だから、いろんなことがあったとしてもね、やっぱりこう、市長になったからには、死に物狂いで努力しなきゃいけないと思うんですよ。何か準備できてないみたいな言い訳は通用しないんですよ、市長には。
例えばですね、この間豚熱ありましたよね。私は前橋の小川市長いいなと思うのは、少なくとも小川さんはですね、ものすごい当事者意識があって、我々豚熱が前橋で起こったと、やっぱり知事として、県民の皆さんに申し訳ないと。県としての対策をすぐやらなきゃいけないっていうふうにもちろん思うし、そうやって農政部ともいろんな議論をするんですけれども、その度にですね、小川市長は早々といつもね、私のところにメールをよこして、ちょっと前橋で発生しちゃったら申し訳ないと、前橋としてもしっかり対応したいっていうふうにおっしゃるんですよね。この間も、県の方がもちろん予算は大きかったけど、やっぱり前橋にできることをすぐ考えて、豚熱の対策を打ったじゃないですか。小川市長は。これはやっぱり首長のあるべき姿であって、なんかちょっと勉強しなきゃいけないから待ってみたいなことはないんですよ、この政治の世界には。だからそういう意味でいうと、知事としても、首長にどうしてもそういうところを期待してしまうっていうところで、ややなんか辛口なこと言ったりしてるのは、反省してるんですけど。
昨日だってね、100人以上回ってきたわけですよ、国会議員を。当たり前ですよね、知事なんだから。この(温泉文化のユネスコ無形文化遺産登録を目指す)運動を先頭切ってやるって県議会に約束したんだから。しかも群馬県が温泉王国なんだから。やっぱりね、そういう気概とか迫力とか、覇気がなければ、やっぱりね首長ってやっちゃいけないと思います。何か特定の誰かのこととは言いませんが、そういうのをいつも思ってるんで、ついつい今日も穂積市長のことを厳しく言っちゃいましたが、もう1回言いますが、太田で選ばれたのは穂積さんなので、穂積さんが市長です。清水聖義さんは前市長でございますので。それから穂積さんには頑張ってもらいたいと思うし、太田との関係は、いや向こうはわかりませんよ、激怒するとかいうのを伝えてくるぐらいだからね。でもうちの方は、太田とは仲良くして、大事にしたいと思っているってことを最後に申し上げてですね、今日の会見を終わりたいと思います。
今日ちょっと発表したかったとっても大事なことは、来週か再来週ぐらいに、もうちょっとコンセプトを練って発信したいと思います。記者の皆さんには、今日も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。これで定例会見を終わりたいと思います。
( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。