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令和7年度第12回定例記者会見要旨(7月3日)

更新日:2025年7月3日 印刷ページ表示

■日時 令和7年7月3日(木曜日)14時01分~14時44分
■会場 記者会見室
■出席者 県:知事、副知事ほか
     記者:記者クラブ所属記者等14人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 20250703山本一太群馬県知事定例記者会見<外部リンク>

 モニター資料 (PDF:866KB)

会見項目

■知事冒頭発言

 1.はじめに

 2.ぐんまちゃんCM放映

 3.ぐんまちゃんアイドルフェスティバル

 4.直滑降ストリームの告知

 5.おわりに

■質疑応答

■知事メッセージ

知事冒頭発言

1.はじめに

 それでは定例会見を始めたいと思います。今週30日の月曜日、首相官邸を訪問して、石破総理に温泉文化のユネスコ無形文化遺産登録に向けた要望活動を行いました。石破総理には本当にお忙しい中、選挙直前ということでお忙しい中だったんですけれども、時間をとっていただきました。この場を借りてあらためて石破総理と、それから、私といろいろ日程調整していただいた総理秘書官に感謝申し上げたいと思います。今回の要望活動が実現したのは、群馬県選出の国会議員で、議員連盟の副会長でもある小渕優子代議士、それから、事務局次長を務める福重隆浩代議士をはじめとする議連のメンバー、この2人は群馬県選出ですが、こうした方々のおかげだと感じています。関係者の皆様にも、あらためて御礼を申し上げたいと思います。石破総理にはユネスコ無形文化遺産登録について、世界の潮流はもう従来の保存から活用へと移っているということをお伝えしました。その上で、温泉文化のように、これまで文化として十分に認知されてこなかった資源を、世界に通用する新たな文化として発掘し、磨き上げて登録すること、これがやはり重要であって、国益につながるのではないかと提案いたしました。また、これまで課題とされていた温泉文化の定義がほぼ固まりまして、現在関係省庁の連携によって保護措置を講じられる仕組みも整いつつあると説明いたしました。加えて2028年の最短登録を実現するため、今年中に決定される、ここでも何度も申し上げていますが、ユネスコ無形文化遺産の国内候補ですよね、2年に1回しか選ばれない、ここにぜひ温泉文化を推していただきたいと、これが大事だということを強く訴えさせていただきました。石破総理は我々の説明に真摯に耳を傾けてくださいました。総理からは、温泉は一種の総合芸術、総合文化だという言葉もあって、温泉文化の持つ価値、登録の意義についてもしっかりご理解をいただいたと感じています。今回の要望は、全国の旅館・ホテル関係者をはじめ、温泉地の皆様の長年の願いを実現に近づける大きな弾みになったと私は感じています。引き続き2028年の最短登録を目指し、ここからが正念場ですから、全力で取り組んでまいりたいと思います。

 昨日の2日水曜日、再び上京して、今度は赤澤経済再生担当大臣を訪問してまいりました。当初は30日の月曜日に面会する予定でしたが、皆さんもご存じのとおり米国との関税交渉の関係で赤澤大臣の帰国が遅れたため、日程が延期となりました。その後、赤澤大臣には素早く日程調整をしていただいて、これも選挙前で大変お忙しいところ、今回の面会が実現したということです。この場を借りてあらためて赤澤大臣にも感謝を申し上げたいと思います。面会では、政府が検討している防災庁の地方移転について、群馬県を有力な候補地の1つとして検討いただくように要望いたしました。あわせて今年5月の訪問時に赤澤大臣から提案いただいた、高等専門学校と連携した企業支援、この事業化についてもご報告をいたしました。赤澤大臣は群馬県の要望、もうこれも本当に真剣に耳を傾けていただきましたし、群馬県側の説明も真摯に受け止めていただいたと感じています。群馬県としては、今後防災庁の詳細な設置要件等が政府から示されると思いますので、その段階でさらなる対応を検討していくことになると思います。

 話は変わって、群馬県広報番組「アニメの星」についても1つお知らせがあります。このたび前橋を舞台にしたアニメ「前橋ウィッチーズ」の主演声優5名の皆さんから、「アニメの星」への応援コメントというものをいただきました。このコメントは、一昨日放送された「アニメの星」の中で紹介されました。今をときめくプロの声優からエールをいただいたことで、声優を目指す中高生にとっても大きな励みになると思います。知事としても、皆さんのご協力を大変ありがたく思っています。応援コメントが紹介された第3話は、現在、TVer(ティーバー)でも配信されておりますので、ぜひ、この会見を見た皆さんにはご覧いただきたいと思っています。

 それでは会見の中身に移りたいと思います。スライドをご覧ください。本日の会見の主な中身です。今日は「ぐんまちゃんのCM放映」、それから「ぐんまちゃんアイドルフェスティバル」等について発表させていただきます。

 

2.ぐんまちゃんCM放映

 まずぐんまちゃんのCM放映についてです。まずはこちらをご覧ください。

~動画再生~

 はい、ありがとうございました。この度ぐんまちゃんの認知度向上によるさらなる活躍を後押しするために、昨年度に続いて、ぐんまちゃんのCMを制作いたしました。名付けて「ぐんまちゃん 暑中お見舞い」篇です。本日の7月3日午前0時から、群馬県公式YouTubeチャンネル「tsulunos」で配信しておりまして、すでに1,200回再生されております。また、ぐんまちゃん公式XなどのSNSを合わせると、計すでに約6万6千回再生されているほか、オリコンニュースなんかのウェブニュースでもこれを取り上げていただいております。このCMは昨年度同様、YouTubeとかTVerなどでウェブ配信するほか、7月7日からはですね、関東関西エリアの地上波で、テレビCMとしても放映いたします。ここまで広範囲でのテレビCMはぐんまちゃん史上初めてということになります。このCMのテーマは、「灼熱の群馬から暑中お見舞い」ということにしました。全国的にも知られている群馬の暑さを逆手にとった、夏ならではのインパクトのある映像で、見る方々に笑顔を届けます。特に花火が激しく盛り上がる中、力強く太鼓を打ち鳴らすぐんまちゃんの姿が見所です。なお作中の火花はすべてCGで再現をしています。テクノロジーを使って日本の伝統である花火とぐんまちゃんをコラボさせた、デジタルクリエイティブに力を入れる群馬県らしい作品になったと感じています。今後もぐんまちゃんのことを全国の皆様に知っていただけるよう、続編も制作予定です。ぜひ皆さん楽しみにお待ちください。

 

3.ぐんまちゃんアイドルフェスティバル

 続いて、「ぐんまちゃんアイドルフェスティバル」についてです。スライドをご覧ください。このイベントはもう皆さんご存じだと思いますが、県庁舎の有効活用について、民間の有識者とともに検討する「県庁Re:born(リボーン)会議」で生まれたアイデアをもとに実現したものです。昨年に続いて2回目の開催ということになります。昨年は全国から1万2千人を超える方々が群馬県庁を訪れ、大きな盛り上がりを見せました。今年は10月13日月曜日、祝日ですね、午前11時から開催を予定しています。会場は、群馬県庁県民広場にメインステージ、群馬会館にサブステージを作ります。入場無料ですが、県民広場には一部有料エリアがあります。当日は、ぐんまちゃんが招待した20組以上のアイドルによるライブパフォーマンスも行いたいと思います。また、今年もぐんまちゃんと一緒に群馬県を盛り上げてくれるアイドルを決定する「ぐんまちゃんオフィシャルサポーターコンテスト」を開催し、2026年のサポーターも選出する予定です。昨年はFES☆TIVE(ふぇすてぃぶ)の与田理央那さん、#2i2(にいに)の森嶋あんりさん、UtaGe!(うたげ)の咲乃ゆいさんが、オフィシャルサポーターに選ばれました。森嶋さんと咲乃さんは、今年2月に開催された「ぐんまちゃんお誕生日会」にゲスト出演するなど、ぐんまちゃんとともに、会場、群馬を盛り上げる活動に、このとき積極的に参加してくださいました。

 さらに、今回新たな試みとして、県内の複数メディアと連携した前夜祭イベントというものも開催することといたしました。アイドルと交流できる楽しい企画を予定しておりますので、こっちもですね、ぜひ、ご期待いただきたいと思います。出演者情報とかイベントスケジュール、有料チケットの購入方法等の詳細については、明日以降、この特設ホームページで順次お知らせいたします。前夜祭の情報を含めて、最新情報はこのスライド記載のQRコードからご確認いただきたいと思います。

 群馬県としては、このイベントを通して、県庁や前橋のまちなかのにぎわいを創出するとともに、アイドルや若者の発信力を生かして群馬県の魅力を広くPRしてまいりたいと思います。アイドルファンの皆さんはもちろん、老若男女問わず、皆様にも楽しんでいただける内容となっております。ぜひ多くの方々のご来場をお待ちしております。

 

4.直滑降ストリームの告知

 続いて、「直滑降ストリーム」の配信についてお知らせします。スライドをご覧ください。「県議と知事の紅茶懇談」の配信のお知らせです。この企画は、群馬県議会の皆さんお招きして、親しみやすく身近なテーマで話をするというシリーズになっています。第11回目のゲストは自民党の狩野浩志県議です。番組では、国会議員の秘書を務めていたとき、国会議員ってうちの亡くなった父ですけれども、国会議員の秘書を務めていたとき、私の事務所にも、半年か1年ぐらい勤めていただきましたが、このときのエピソードとか、地元である前橋市への思いとか趣味の野球などについてお話を伺いました。狩野県議の男気あふれる正義感の強さとか、行動力とか、地域に寄り添う姿勢、これは皆さんに分かっていただけると思っていますね。明日4日金曜日の20時から、群馬県公式YouTubeチャンネル「tsulunos」で配信いたします。ぜひ、大勢の皆さんにこの狩野県議との紅茶懇談もご覧いただきたいと思います。

 

5.おわりに

 最後に、先週の記者会見で、事実と異なる発言をしたことについて、あらためてここで訂正させていただきたいと思います。

 先週の会見で、「関東建設工業株式会社の高橋社長が、逮捕された相沢県議を通じて『知事と食事をしたい』と地元秘書に申し出たが、私の方からお断りをした」と、こういう説明をいたしました。しかしその後、地元秘書から、「よく考えてみたら、実際に誘われたのは県知事ではなくて、宇留賀副知事でした」と、こういう報告がありました。あわせて、秘書から「相沢県議からの連絡内容を間違って知事に伝えてしまいました。申し訳ない」と、こういう謝罪もありました。これはもう、たとえ秘書のミスであっても、これは当然、私の責任です。今後は会見等での発言についてより慎重に、事実確認を行ってまいります。あらためて、先週の会見で事実と異なる発言をしてしまったことについては、高橋社長、相沢県議、それから県民の皆様に、この場を借りて深くお詫びしたいと思います。

 また、先週の会見でご質問のあった、関東建設工業などが整備を進める東武太田駅南口周辺の複合ビル、群馬県が事業認可していた件についても説明をさせていただきたいと思います。今回の太田市の事業はですね、市街地再開発事業として、太田市の都市計画に位置付けられているものです。市街地再開発事業というのは、老朽化した建物とか、不便な道路などを整備改善することで、新しい都市機能を持つ市街地へと整備すると、こういう趣旨のものなんですね。今回の事業は、太田市が都市計画を決定し、それに基づいて民間事業者が、群馬県から認可を受けた上で、実際の工事を進めると、こういう流れになります。具体的には太田市が令和2年12月25日に、施工区域とか建物の用途、延べ面積、こういう都市計画を太田市が決定して、今年1月10日に建物の用途の一部や、延べ面積等の一部変更を行っております。そして今年4月11日に、関東建設工業ほか1社から施工認可の申請書が太田市経由で群馬県に提出されました。群馬県では、太田市の都市計画と適合しているか、施工区域が合っているか、あるいは施工者が事業を的確に実施するための資本能力を持っているか、こういうことを審査して、5月13日に申請を認可したということです。結論として、今回の認可は、都市再開発法に基づき適切に行ったもので、手続き上の問題はないということを皆さんにお伝えしたいと思います。したがって、先日の桐生市での入札妨害事件を理由に、今回の認可を再検討するみたいなことは考えておりません。

 認可とは別の話になりますが、桐生市での入札妨害事件を受けて、一昨日、関東建設工業株式会社と株式会社グンエイに対して、指名停止措置というものを講じました。指名停止期間は令和7年7月1日から令和8年6月30日までの12カ月間といたします。これまで県内の市町村で官製談合が発生した場合、業者に対する指名停止の期間を2~3カ月としておりましたが、今回の事件の社会的影響力というものを鑑みて、これまでで最長となる12カ月とさせていただきました。群馬県としては、今後も事件の経緯を注視し、指名停止期間の延長もしくは短縮が必要となった場合は、速やかに対応してまいります。

 私からは以上です。何か皆さんからご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

●防災庁誘致の要望について

(記者)

 案件外からで恐縮ですが、まず防災庁について伺います。知事が2日、赤澤大臣を訪問して、要望されたということですけれども、県としてはどういう要望をしたのか、県内のどういったところに誘致したいのかという内容を少し教えていただけますでしょうか。

 

(知事)

 これ、官邸のぶら下がりでもいろいろ発信したんですけど、ちょっと正確を期すためにメモを見ながらお話したいと思います。赤澤大臣にはですね、防災庁の拠点を群馬県内に設置していただきたいという要望と、防災庁の設置に合わせて、首都圏災害時の支援拠点を群馬県内に設置していただきたいと、こういう提案をいたしました。また、私が群馬県の特徴や優位性としてお話したのは、前橋赤十字病院が、会見でも発表した覚えがありますけれども、病院としては全国で初めて航空搬送拠点に指定されたということで、首都直下型地震発生時の重要な医療拠点になるということとかですね、あるいは県独自に避難ビジョンを策定しましたという話もして、レジリエンス拠点の推進に群馬県が特に取り組んでいるということをご紹介いたしました。それから他にもですね、地理的に言うと、東京からの距離とか、アクセスに優れた点とか、あるいは自然災害の少なさ、これもここでも何度も言ってますが、被災した世帯の数とか、地震回数が関東では最も少ないという点とか、南海トラフ地震とか首都直下地震での直接被害は限定的と想定されていると、何かあったときに群馬県が支援するっていう、枠組みが決まった愛媛県とこれからもうちょっと細かい、いろんなすり合わせをやっていこうかと思っていますけれども、そんなこともご説明をいたしました。

 防災庁誘致に関しては多くの自治体が手を挙げております。昨日、市長と12人の市長との朝食会があって、本当にこれ眠いので、昼食会にしてほしいなと思ったんですけど、それはともかくとして、その中でもですね、複数の市長から防災庁誘致をしっかりやってほしいと。何か本庄市も手を挙げたみたいな話だったんで、他の地域も手を挙げているっていうけど、うちは今日これから赤澤大臣に直接、私が行って要望してきますということで、群馬県はちゃんと一歩進んでやっているし、それからどう考えてもですね、非常に有力な候補地になると思っていることもですね、ちょうどこの市長会の皆さんにも申し上げたんですが、とにかく群馬県がいかに条件を満たしているというか、候補地として有力かということを力説してまいりました。

 

(記者)

 となると、拠点云々というよりかは災害時のバックアップ拠点として、群馬県を押したということになるんでしょうか。

 

(知事)

 はい。さっき言ったように、首都直下地震などが起こったときには、群馬県が明らかにバックアップ拠点になるから、その話もしっかりさせていだきました。危機管理監からちょっと付け加えてもらいます。

 

(危機管理監)

 今のご質問は、本庁というような機能を置くのか、それとも分局のような機能を考えているのかというご質問ですね。

 

(記者)

 はい。

 

(危機管理監)

 まだ国の方でですね、どういった機能を地方に置くのかっていうのは、結論が出ていませんので、群馬県とすれば、本局であっても、あるいは一部の機能、バックアップ機能を持つ分局であっても、もし地方に出そうということであれば、どちらにも応じられるようにしていこうと思っています。国がこれから防災庁の条件を明らかにしてきた段階でですね、それに適合するような候補地を提示していければなというふうに思っています。

 

(知事)

 今の質問は内閣府のぶら下がりでも聞かれたので、私の方から、まさに今、高原危機管理監が言ったように、本庁であろうと、いわゆる分局、地方拠点だろうと、群馬県は受け入れる用意があるし、非常に相応しいっていうか、とても有力な候補地だということはしっかりPRしてまいりました。

 

●「温泉文化」のユネスコ無形文化遺産登録に向けての動きについて

(記者)

 温泉文化の件ですけれども、知事がブログで温泉文化の定義が固まりつつあるということを書かれていましたが、それについてちょっと教えてください。

(知事)

 これはうちの地域創生部長からちょっと説明させます。どうぞ。

 

(地域創生部長)

 私の方から説明をさせていただきたいと思います。まずですね、温泉っていうのは全国本当に津々浦々ありまして、知事のいつもの答弁とか、ここでの話でもすごい課題があると言われていたと思うんですけれども、本当に温泉っていうのは、例えばお湯の温度も成分も同じものはないですし、温泉地といっても全国に約2,900ヶ所もあって、そこには自然であるとか、景観であるとか、温泉街のつくりや成り立ちっていうものも、みんなそれぞれ違うことからですね、なかなかこの温泉文化を1つの定義としてまとめるのは難しいんじゃないかというですね、そんなことをちょっと言われてきたっていうところから、実は、今回ですね、青柳元文化庁長官を座長とする有識者検討会ですね、これをちょっと前につくって検討してきたんですけれども、日本温泉協会さんっていうところが、この有識者検討会を設置しているんですけれども、そこでですね、これまで議論を重ねながら、ようやくですね、温泉文化の定義、ちょっとまとまったというところで、中身については申し訳ないんですけれども、有識者検討会の方で検討しているので、そちらの方の公表をお待ちいただければということで考えております。

 

(記者)

 発表時期は大体いつぐらいとかっていうのは決まっていますか。

 

(地域創生部長)

 ちょっと未定なんですけれども、できればそんなに長くかからずですね、知事の会の方の調査研究の報告書みたいなのも合わせてまとめてございますので、それとセットみたいな形で出せればなということで考えております。

 

●参議院議員選挙の情勢について

(記者)

 最後に、今日、参院選が公示されたということで、再三今までも伺っていますけれども、あらためて情勢だったりを教えてください。

 

(知事)

 今日ちょうど、自民党の候補者である現職の清水まさとさんの必勝祈願祭と出発式、今日いよいよ公示になったんで伺ってですね、私も来賓として激励の挨拶をしてまいりました。ブログに書いたので、ご覧になったかもしれませんが、私が申し上げたのは、とにかく群馬県は保守王国だし、野党も分裂しているってことで、みんな大丈夫だと思っていると。大体どんな予想も二重丸みたいになっているんだけど、油断しないほうがいいと。なぜなら、参議院選挙って長いんですよ。今まで全県選挙、知事選も17日間なんで、6回戦ったんですけど、長いんですよ特に参議院選挙。だから、参議院選挙が始まるあたりでは結構調子いいなと思っていたのが、例えば閣僚とか与党幹部の不注意な発言で一気に、2回土日があるんでね、17日間の間にムードが変わって、仲間が3人ぐらいそのままいっちゃったみたいなことがあって、こういう発言さえなければ、最後にこういうことがなければ、あと3議席ぐらい増えていたのにみたいなことが何度もありましたから。油断しないほうがいいと、油断しないで、しっかりやっていくべきじゃないかなということだけ申し上げました。群馬県はたぶん大丈夫なんですよ、きっといろんな方々も世論調査やっているから、そういう結果も見て、群馬県は二重丸、安牌みたいになっているんだけれど。もちろんそれは私も群馬県大丈夫だと思いつつですね、参議院選挙って本当に長いので、例えば今、全国の選挙区を見たときに、ちょっと新しい流れみたいのが出始めていて、これがやっぱり1週間ぐらいで広まって、わーっと来たときに、結構数字が大きく動いたりするんで、そこはもう十分気を付けたほうがいいのかなというふうに思っています。最近、いろいろ選挙ドットコムのチャンネルみたいなのもあるし、いろんな選挙研究家とか評論家とか、ジャーナリストの人たちが予想を出しているんですけど、一応全県選挙を6回戦った選挙研究家として言うとですね、やっぱり今度目標に掲げた自公50、これは普通だったら、かなり簡単にクリアできるような話なんだけど、1つ1つの選挙区を見てみるとですね、そんなに油断できないんじゃないかと思うんですね。やっぱり自民党の票ってふわっとした保守の票が支えているんで、これがやっぱりちょっと離れちゃったりすると、結構苦戦するんですけれども。比例区、これは私が覚えている限り、一番少なかったので12ぐらいですよね。だから、もしかすると、そのぐらいまで下がるかもしれない。12が一番低かったとして、あと公明党の議席はどうなるとか、いろいろあるんですけれども。2人取っていたところってあるじゃないですか。かつて取っていたりとか、今も2人みたいな。東京で2人取れるかなっていうと、なかなか大変な状況になっているって言われているし、千葉県もかなり2人取るの大変だってなっているし、そういうところが結構出てきているっていうのとね。あと1人区でも大丈夫だと思ってたところが、少し追いかけられているんですよね。これもいろんな方々が分析しているので、もっと細かく統計を取っている人もいるかもしれませんが、私の感覚だと、やっぱり立憲民主にそんなに人気戻ってきていないし、あるいは国民民主も一時の勢いがないので、やっぱこう、独立系の政党の方に行っているっていうか、参政党の方に結構流れている気がするんですね。それは保守の票だけじゃないし、あと実は今日、いわゆる有識者、ジャーナリストみたいな人たちとちょっと電話で意見交換っていうか、選挙の展望を話し合ってみたんですけど。無関心層っていうのがあるんで、無党派のほかに。これも結構参政党に流れているような風があるっていうことを言っている人もいて。確かに参政党の主張ってシンプルじゃないですか。そういうのがあるのか分かんないですけど。だから、そうやって足し合わせていくと、いやここの1人区は大丈夫だって言われていたけど、ちょっと差が詰まってるらしいみたいなことで取りこぼしたり、2つやっぱり取れないところがあったり、あるいは比例がもしかしたら12ぐらいになった場合のことを考えると、やっぱり楽観を許せるような事態じゃないと思います。ましてや17日間あるとですね、1回か2回ぐらい波が起こるんですよね。だから、それをちょっと心配しています。私としてはやはり、いつもここで言っていたように、石破総理に踏み留まってもらわないと。やっぱりここで中央政局がガタガタすると、本当に地方にいいことないので、踏み留まっていただきたいなというふうに思っていますが。ここからの2週間、結構心配だなと。さっき言ったように、中盤ぐらいまで何とかいい感じかなと思っていたら、1つの失言、1つのスキャンダル、何かの報道で、一気に情勢がおかしくなって、4議席、5議席、予定よりも減ったということもあるので、そこのところはちょっと注意していかなければいけないのかなというふうに思います。群馬県はもちろん、今日ブログに書いたんですけど、大丈夫だと思うんですけれども、結構、清水候補の得票率押し下げると思いますね、この入札妨害事件の余波。みんな言わないけど、やっぱり怒っているんですよ、無党派と無関心層が。こんなこと言ったら僭越なんですけど、全県選挙ほとんど6回戦った人って、ほとんどいないですからね、群馬に。それから上毛新聞に、山本一太の参議院のときの最後の(選挙の得票率の)ところですが、71って書いてあったけど、72だから。だって71.89だから、72って書いてほしかったなと思って。これ1票1票結構大事だから、記者さん笑っていますが、大事なのよ。71.89だったら72って書いてほしいなと思うんですよね。その次の知事選のときが75.62、これは75でもいいと思うんですよね。次の知事選が、残念ながら、何か大体目標が投票率3割、得票率8割だったんですけど、ちょっとよく分からない候補者が数ポイント持っていっちゃったんで、予定が狂って得票率が79、それから投票率は頑張ったんだけど29っていう感じなんで。そういう読みからいくと、僭越ながら参議院で最も群馬県史上、こういう形で連続して当選した人っていないので、やっぱり私が一番選挙のことを知っていると思うんですよね。だから、そういう意味で、その感覚でいうと、こういうのって意外と得票率を押し下げるんですよ。そこは今日もブログに書いたんだけど、清水さん真面目にやってこられたので、ぜひ候補者の熱でですね、そういうのを吹っ飛ばして、少しでもやっぱり得票率を上げて当選するっていうのは大事で、衆議院選挙もいつあるか分かんないじゃないですか。そういうところは頑張ってほしいなと思います。だから、何かこう展開によっては、50はいくらなんでも大丈夫だろうって言っている方々がいるんですけど、私は意外と際どくなってくるんじゃないかと思って、心配しています。とにかく、石破総理にぜひですね、踏み留まっていただきたいと思っています。

 

●桐生市の新庁舎建設を巡る入札妨害事件について

(記者)

 まず1点目ですが、桐生市の入札妨害事件に関してです。役員らが逮捕された関東建設工業やグンエイを含む関係会社5社が県内外の政党支部へ2023年に合計で3,260万円寄付していたことが分かりました。このうち相沢容疑者の政党支部には、合計で約690万円が献金されていました。こうした政治献金の構造ですとか、あるいはこの3,200万円という金額について、知事のご所見を伺えればと思います。

 また識者はですね、違法行為が疑われる企業からの寄付は、後に返金しているケースが多いという指摘もしていますが、知事は今回のケースについてどう思われますか。

 

(知事)

 まず、これ上毛新聞が本当に取材してかなり踏み込んだなって確かブログに書いた覚えがあるんですけど、やっぱりあそこで上毛新聞が明らかにした献金額、これはやっぱりちょっと普通の常識ではなかったっていうのは、これも記者さんのところの新聞の分析だけど、関連の事業者とか関係者に聞いたら、ちょっと普通じゃ考えられないと。もらう方ももらう方だみたいなことを言ってましたよね。やっぱりそれは、バランス的にどうなのかなと思いますよね。それはすべて今までも言ってたように、ちゃんとその政治資金の流れが公開されてないから、こういう一部の人たちからの献金が集中するという事態が起こるので、いつも言っているように、国政の方はですね、何かごちゃごちゃ言ってやらなかったのを、うちのヒーロー((一社)政策推進機構 西田尚史氏)がなんか全部やっちゃったから、今や、どの国会議員の政治資金の流れも調べられるので、趣味のように時々調べているんですけど。同じように地方議会も、こういうことがないようにちゃんとね、政治資金を透明にする流れをつくるべきだと思うんですよ。そうすれば、こういうことはなくなっていくんじゃないかなと思います。

 

(記者)

 今回3,200万円という額なんですけれども、今後関東建設工業への捜査の流れの次第で違法性が認定された場合ですとか、そういった際に、もらっていた方々は返金するべきだと思いますか。

 

(知事)

 それはまだ、この状況どうなるかっていうのははっきりしてないんですけれども、それぞれの判断っていうのはあると思います。私も例えば知事としてですね、個人献金、知事は個人献金なので、関東建設工業にも、それからグンエイにも、年間10万円ずつ、一応献金としていただいていました。それはもう前から言っているように、企業献金の仕組み自体は、私は否定をしてないんで、要はちゃんと透明にするってことが大事じゃないかということで、ちゃんとその西田さんの作ったシステムに入って、いくらもらっているかっていうのは全部今明らかにしているので、それはそれで個人献金として、いろんな方々からオープンな形で受け取っていけばいいというふうに思っています。

 ただちょっと、企業献金っていうと国会議員時代の話になっちゃうので、そこまでさかのぼってどうするのかっていうのはあると思うんですけど、この捜査のいろんな流れによって、本当に違法性が認定されたときには、やっぱりそれぞれの判断で、そういうこともあり得るんじゃないでしょうか。おっしゃったように、過去、やっぱり返金したっていうケースもあると思うので、それぞれの方々のご判断だと思います。

 

(記者)

 確認ですが、個人献金として知事が受け取っていたのは、関東建設工業とグンエイの社長様から・・・

 

(知事)

 そうですね。そうだと思います。それも全部出ていますけど、1年間に10万円ずつ、たぶん献金していただいていたというふうに思っています。うちの秘書に確かめたんですけど。政治資金収支報告書データベースを見てくれれば、全部出ているので。それですぐわかると思います。

 

●自殺を誘引するSNSの書き込みや予防策について

(記者)

 お話変わりますが、先日ですね、座間事件の元死刑囚の死刑が執行されました。事件をめぐってはですね、被害者の1人が本県出身だったわけですが、発覚から8年経って、SNSでは自殺を誘引するような書き込みが後を絶ちません。この自殺誘引のSNSの現状ですとか予防策について、お考えあれば教えてください。

 

(知事)

 そういう事件があったと思い出して、あらためてちょっとメモを持ってきたんですけど、平成29年だったですかね。座間市で発生した事件はですね、やっぱり本当に、被害者の「この世にいたくない」みたいな、「もう本当に自分なんか死んだほうがいい」みたいな、こういう本当に追い込まれた気持ちにつけ込んだ、もう極めて卑劣な手口だと思います。本当に痛ましい事件だというふうに思っています。群馬県では、このメモにもあるんですけど、ご存じだと思いますが、自殺予防の相談窓口としてLINEを活用したSNS相談「こころのオンライン相談@ぐんま」とかですね、あと電話による相談、これは「こころの健康相談統一ダイヤル」っていう名前で、これを設置しておりまして、様々な不安とか悩みの相談を受け付けています。とにかく、自殺を防ぐっていうことはとても大事だと思っていますので、とにかく不安とか悩みを自分で抱え込まないで、身近な信頼できる人に相談してもらうとか、県の持っているこういう仕組みもですね、ぜひ活用していただきたいなと思っています。

 

●渋川市長選挙について

(記者)

 あと最後にもう1点、渋川市長選なんですけれども、現在の副市長が立候補表明されました。これまでも、お尋ねしておりますが知事の選挙戦に臨むスタンスを教えていただければと。

 

(知事)

 これは、ここで記者さんに聞かれたのか、どなたに聞かれたか覚えていませんが、星名建市県議がもう出馬の意向をはっきりと示されているので、高木市長が出た場合には、これは中立で行こうと思ってましたが、やはりこういう状況になってくると、もちろん星名県議は私の高校の先輩でもありますし、やはり知事になったときの初めての自民党の幹事長で、本当にいろいろ助けていただいたり、力を合わせていろんなことやってきたので、これはもう星名県議を応援するっていうスタンスには全く何の変化もありません。

 ただこの伊勢さんでしたっけ。この方が高木市長の後継として出られると。それは、それなりにっていうか、何度も会ったことありますけど、相当活躍してこられた女性なので、それはそれで志を持って出られるっていうことなので、もう正々堂々と戦っていただいたらいいんじゃないでしょうか。私はもう星名さんを応援しますけど、いつも言ってるように、この伊勢さん、副市長ですかね。副市長の個人的な悪口とか中傷とか、批判をするつもりは一切ありません。それはそれで、伊勢副市長の方にも志があり、おそらくそれを応援する大勢の方々がいるので、そういう人たちのためにも頑張っていただいて、堂々と競い合って、市民の審判を仰げばいいんじゃないでしょうか。

 私は星名県議一本で応援いたします。ただ、あんまりもうどっぷり行かないようにしようと思って。知事が入るとなんか負けるんでね。何となく知事が来ると、上から目線みたいに思うのか、全然権力ないのに何か権力がついてるみたいに思われるのか、よく分かんないけど、もうなんか一生懸命やるとマイナスなので、そこはよく自制しながら、迷惑をかけないようにしながら、渋川市長選挙では星名県議を応援したいと思います。

知事メッセージ

 はい、それでは、今日は比較的記者の皆さんのご質問も少なかったので、いつもより早く終わりそうなんですけど、最後に私の方から、皆さんにお話をさせていただきたいと思います。温泉文化の運動がいよいよ佳境に入ってまいりました。今までは、なかなか定義もままならないし、文化財として、いわゆる文化として認識されてきたわけじゃないので、難しい難しいと言われていたんですけど、関係者の皆さんのご努力で、みんなで一生懸命頑張ってきた結果、いよいよ実現の目処もついてきました。石破総理にも要望することができました。ここからが本当に大事なところなので、ぜひですね、日本一の温泉王国に住む群馬県の皆さんには、この運動を応援していただきたいと思います。そもそも運動の発祥は自民党県議団ですから、8年前に始まったということで。群馬県には非常に縁のある運動ですし、これが本当に実現したときにはですね、本当にその群馬県の温泉地を含めて、全国の温泉地の皆さん、旅館、ホテルの皆さんに、希望と夢を与えることになりますので、もちろんインバウンドの増加にも繋がっていくと思いますので、ぜひ県民の皆さんにもですね、今知事が先頭切ってやってますので、この運動に興味を持っていただいて、後押しをいただければ大変嬉しいと思っています。

 それからまた、今日記者の方からご質問があった桐生市の新庁舎の入札妨害をめぐる事件、現職の県議も逮捕され、企業関係者、役員含めて3人逮捕されたという非常に衝撃的な事件だったんですけど、私はここで、怒りをあらわにしたっていうか、少し厳しい言葉を使ったのはですね、その個人を批判するというよりは、いわゆるその、今のこの群馬県というか、地方政治に残った利権体質みたいなものですよね。こういうものに対して、私は昔から非常に嫌悪感が強いんですよね。国会議員の時代から、もちろん政治家だから向き合ってきたんですけど、なかなか政治ってグレーゾーンのある中で、本当に悩みながら、何が正しい活動の物差しなのかって努力してきたので。自分なりに、まだまだ不充分かもしれませんけれども、いろんな仕組みを変えようと思って努力した中でですね、やっぱりああいう本当に旧態依然とした構造の中でああいうことが起こるってことについては、非常に不愉快な思いがあったので、大変厳しい言葉を使いました。個人に対するっていうよりはですね、やっぱりこの構造自体に対する怒りみたいなものがあって、やっぱりこういうところから、我々はきちっと脱却していかなければいけないと思っています。

 今日記者さんの方から、これ例えば、違法性があったときにはどうするのか、それぞれの政治家が考えることなんですけど、やっぱり何度も言うようにですね、本当にシンプルなことなんですけど、「李下に冠を正さず」っていうことを、やっぱり政治家として、これは首長も議員もですね、あらためてしっかり胸に刻むべきなんだと思うんですよね。やっぱりこれは何度も言うように、例えば同じ社長から、あんまり理由もなく何度もごちそうになるとかね、ここでも言ったけど、どんなお店に行ってもいいんですけど、外に出すと困るみたいに自分で思っているようなところに行ってですね、それを全部人に持ってもらうみたいなことはだめなんですよね。こういうことも、地方政治のレベルでもしっかり有権者の方々に見ていただいて、やっぱりね、その人の人格とか立ち振る舞いみたいなものもね、やっぱりこれからちゃんと問われる時代なんだと思うので、そういう意味でですね、この間少し厳しい言葉を使いました。ただもう何度も言っているように、私はこの話はこれで終わらないと思っています。この事件が広がるかどうか分かんないけど、何度も言っているように、いろんな人たちが、群馬県の体質っていうかね、過去の案件とか、他の問題についても、いろんな取材をしていたりするっていう、もうこういう状況になってるっていうことは、しっかり受け止めなければいけないし、群馬県は、結構いろんな形でもしかしたら批判を受けることになるんじゃないかって予感があるんですけど、そういうことになってもですね、少なくとも群馬県は、(新副知事の)ニュー塚さんもいますけど、この間ニュー塚さんもいる庁議で言ったんですが、我々はやっぱり、お天道様の下でできないことはやらないと、こういう姿勢を貫いてですね、県政はしっかり安定させていきたいというふうに思っています。

 そのことをあらためて県民の皆さまにお伝えし、今日はちょっといつもより時間が短くてよかった、なんか眠くてもう必死だったんで。万が一ここで倒れた場合、どうやって運んでもらうかみたいなことをさっき冗談で話してたんですけど、私は丈夫だから、大丈夫です。最近、だんだんなんかこう気持ちが緩んできて、モノマネとかするようになっちゃって反省していますが、今日はこのぐらいにしてですね、会見を閉じたいと思います。今日も最後まで大勢の皆さんにお付き合いいただきましてありがとうございました。これで定例会見を終わりたいと思います。

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。