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令和7年度第14回定例記者会見要旨(7月17日)

更新日:2025年7月17日 印刷ページ表示

■日時 令和7年7月17日(木曜日)14時02分~14時44分
■会場 記者会見室
■出席者 県:知事、副知事ほか
     記者:記者クラブ所属記者等16人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 20250717山本一太群馬県知事定例記者会見<外部リンク>

     モニター資料 (PDF:974KB)

会見項目

■知事冒頭発言

 1.はじめに

 2.ぐんまちゃん公式フィギュア完成

 3.ぐんま次世代映像クリエイターコンペ

 4.PoliPoli Gov 第21弾 意見募集

 5.一太のふらっとCafe

 6.参議院議員選挙

■質疑応答

■知事メッセージ

知事冒頭発言

1.はじめに

 それでは、定例会見を始めたいと思います。最初にですね、実は先週の会見でちょっと事実と異なる発言をしたことについて、訂正とお詫びをさせていただきたいと思います。先週の会見で、皆さん覚えていらっしゃると思いますが、記者の方からの質問に答える形で、YouTube番組「ReHacQ(リハック)」に出演された、東京都議会議員の方、名前は言いませんでしたけど、川松真一朗氏がですね、選挙で落選したというふうに発言しました。本当に思い込みが激しいので、ちょっと思い込んじゃったんですけど、正しくはですね、この方は国政を目指すため、先月行われた都議選には出馬されなかったということでしたので、ここで訂正をさせていただきたいと思います。事実と異なる発言をしてしまったことについて、川松都議には、あらためて深くお詫びを申し上げたいと思います。「ReHacQ」の番組に出てこられたということで、改革派の都議だろうという話をしたんですけれども、ぜひ頑張っていただきたいと思いますし、また、ここでも発言をさせていただいたように、もしいわゆる地方議会の政治資金の問題について、本当にこれを変えようっていう気持ちがあるなら、ぜひ私がこの間申し上げたとおりですね、ご自分からまず率先して、都議会議員時代のですね、この5万円以下の支出でしたっけ、全部領収書を持っているとご本人がおっしゃったので、それをぜひ自ら公開するような形で、改革を進めていただければなと個人的には期待をしているところです。

 さて、今週14日月曜日、前橋地方合同庁舎で行われた「群馬地方最低賃金審議会」にですね、群馬県知事として初めてですけれども出席してまいりました。この審議会では、群馬労働局長からの諮問を受けてですね、群馬県内の最低賃金について、労使や有識者による審議をした後にですね、答申が行われると、こういう流れになっています。政府の経済財政運営と改革の基本方針、いわゆる「骨太の方針」ではですね、もう皆さんご存じのとおり、この最低賃金を2020年代に全国平均の1,500円に引き上げると、こういう目標を掲げております。現在の群馬県の最低賃金、ここでも何度か話題に出ていますけど985円ということですね。同じ北関東の栃木県、茨城県よりも約20円低いということで、北関東で唯一1,000円に満たない状況になっています。しかしながら、最低賃金を決定する際の、労働者の生計費、それから賃金などの指標をですね、あらためてよく見てみると、群馬県はですね、栃木県、茨城県と同程度の水準にあると考えております。北関東で最低賃金に大きな開きがあるっていうことはですね、地域経済の実態と乖離をしているということで、近隣県への人材流出も懸念されるところです。こうしたことから、審議会では群馬県知事としてですね、最低賃金の引き上げを求める要請書の提出と 、実際に審議会にも出てですね、意見陳述を行ってまいりました。群馬県では、今年1月に「ぐんま賃上げプロジェクト」を立ち上げて、群馬県内の企業が賃上げとかですね、生産性向上、あるいは適正な価格転嫁を進められるように、今、様々な支援を行っているところです。今週14日からはですね、従業員の賃金を5%以上引き上げた県内の中小企業等に対して、最大100万円を支給するという「ぐんま賃上げ促進支援金」の受付を開始しました。経営者の皆さんにはですね、ぜひこの「ぐんま賃上げ促進支援金」を活用していただいて、賃上げに結びつける、賃上げを行うきっかけにしていただけたら幸いです。群馬県としては引き続き、賃金上昇から始まる地域経済の好循環によって県民幸福度を上げると、こういう流れをつくれるように頑張っていきたいと思います。それでは会見の中身に移りたいと思います。スライドをご覧ください。

 本日の会見の主な項目です。今日はですね、「ぐんまちゃん公式フィギュア完成」とかですね、「ぐんま次世代映像クリエイターコンペ」、前回の結果を受けて、ここで会見をした覚えもありますが、この次世代映像クリエイターコンペの話です。それから「PoliPoli Gov意見募集第21弾」、随分回数を重ねて21弾になりましたが、この21弾の中身について発表させていただければと思います。

2.ぐんまちゃん公式フィギュア完成

 まず、「ぐんまちゃん公式フィギュア完成」についてご報告をいたします。こちらをご覧ください。

(ぐんまちゃんフィギュアお披露目)

 ということで、この度、ぐんまちゃんをかなり忠実に再現した新しいフィギュアが完成しましたので、JR高崎駅に設置いたします。ぐんまちゃんフィギュアは、群馬県完全監修のもとで、360度どこから見ても、ぐんまちゃんらしくなるように、この点を追求してですね、細部までこだわり抜かれたデザインに仕上げております。フィギュアの高さは130cmでですね、ぜひ皆さんには横顔とか後ろ姿も見ていただきたいと思います。今週19日土曜日から開始するぐんまちゃん高崎駅ジャックに合わせてですね、いよいよこのぐんまちゃんフィギュアが高崎駅に設置されるということになります。設置期間は7月19日から9月30日までの期間限定です。設置場所はですね、JR東日本高崎支社と相談し、JR高崎駅の新幹線改札内に決定いたしました。現在この場所にはですね、ぐんまちゃんフィギュアが設置されておりまして、人気の撮影スポットとなっています。なお、今回作成した新しいフィギュアは、今あるものと入れ替えると、こんな形になります。群馬の玄関口である高崎駅に設置することで、県内外の多くの方々に、この新しいぐんまちゃんをご覧いただけるものと考えております。このぐんまちゃんフィギュアは、県内への誘客促進を目的に、今後、県内各所への設置を進めてまいりたいと思います。高崎駅での反響を見て、よくその効果を検証しながらですね、今後の展開も検討してまいりたいと思います。群馬県にご来県の際にはですね、ぜひぐんまちゃんフィギュアを撮影していただいて、SNSなどでこの新しいぐんまちゃん、かなり細部までこだわったぐんまちゃんを発信していただけるとありがたいなと思っています。

 はい、ぐんまちゃん、一応退場していただいて。ありがとう。

3.ぐんま次世代映像クリエイターコンペ

 続いて、「ぐんま次世代映像クリエイターコンペ」についてご報告をいたします。群馬県では、近未来構想の1つに、クリエイティブの発信源を掲げ、群馬県内で行われる映像制作の支援とかですね、人材育成などに取り組んでおります。スライドをご覧ください。 今年度も、「Gunma Next Generation Filmmaker Competition 2025」と題して、映像クリエイターコンペを開催いたします。昨年度に引き続いて、今年で2回目の開催となります。このコンペは、以前の会見でも申し上げましたが、若手映像クリエイターに群馬県を撮影地にする、あるいは群馬県を舞台にする、こうした群馬県を舞台にした短い映像作品、いわゆるショートフィルムをですね、これを制作してもらって、独創性とかストーリー性などを競ってもらうと、こういう趣旨です。このコンペの特徴はですね、クリエイターの育成に主眼を置いているということです。コンペの応募対象は、将来的に第一線で活躍する意欲のある若手映像クリエイターということにさせていただきます。18歳以上であれば、居住地とか国籍は問いません。皆さまにはショートフィルムの企画を提案してもらってですね、書類、面接審査を経て、10組のクリエイターを選ばせていただきます。選定されたクリエイターには制作資金として100万円を支援させていただきます。加えて、コンペ運営事務局とぐんまフィルムコミッションによるロケーションの相談、あるいは撮影許諾支援といった制作サポートもですね、県の方で行わせていただきます。最終的には、審査委員が完成した10作品を審査して、この中から大賞を決定するということです。審査委員長はですね、昨年度に引き続き、映画監督としても活躍をされている俳優の奥田瑛二さんにお願いをする予定です。募集はすでに開始しておりまして、8月12日火曜日の正午まで受け付けております。申し込み方法など詳細は、スライド記載のこのQRコードから専用ホームページをご確認いただければと思います。昨年度は、多くのクリエイターから注目を集め、国内外から136名の応募がありました。この中から企画審査を通過した10名によって、クオリティの高い作品が制作されました。制作された作品の中には、他の映画祭などでも結果を出している作品があります。例えば、香月彩里さんの作品、「さんぽ道」があったんですけど、これは、「ショートショートフィルムコンペティション&アジア2025」でですね、ホッピーハッピーアワードを受賞しました。このコンペティションはですね、実は1999年に始まっていますが、毎年約1万本もの短編映画が応募されるというアジア最大級の映画祭になります。特に香月さんが受賞した賞はですね、女性監督としては初受賞でした。もちろんこれらの作品は、群馬県を撮影地または舞台としているので、クリエイターの育成だけでなくて、群馬県の魅力発信にも大いに繋がっているというふうに捉えています。また、制作過程において、新たなロケ地の魅力が発見されたこととかですね、あるいは県内の映像関係者を巻き込んで、クリエイターと群馬県との繋がりを築けたと。これはですね、私は大きな成果だというふうに思います。今回のコンペでも意欲ある映像クリエイターの皆さんからの応募をお待ちしております。

4.PoliPoli Gov 第21弾 意見募集

 続いて、「PoliPoli Govによる意見募集」です。群馬県では政策形成とかですね、地域課題の解決に多様な意見を取り入れるため、官民共創による政策実現のためのコミュニティプラットフォーム「PoliPoli Gov」を活用しております。毎回、ここでご説明をしていますが、この度、第21弾の意見募集を行います。スライドをご覧ください。

 今回のテーマは、「あなたが思う『消防団』のイメージを教えてください」です。消防団は、火災や風水害などの災害が起きたときに、自分たちの町を守るために活動する公的組織です。群馬県内では1万人を超える消防団員が活躍をしています。群馬県では、消防団員の確保、それから活動環境の改善、消防団の活性化を図るためにですね、昨年度から検討チームを立ち上げて、地域ごとの課題を共有したり、消防団員同士の繋がりの強化をする、こういうことに向けた取り組みを進めてまいりました。また、消防団の活動や魅力を広く普及するため、PR動画を作成し、群馬県公式YouTubeチャンネル「tsulunos」で公開しております。さらに、学園祭でのブースの出展とかですね、若年層に届くような広報活動にも、今、積極的に取り組んでおります。こうした取り組みを、より効果的に進めていくためには、消防団員の皆さまだけでなく、地域住民の率直なご意見を伺うことが重要だというふうに思っています。そこで今回は、消防団について皆さんが抱いているイメージについて、あるいは、それに関するご意見を広く募集したいと思います。意見募集は7月24日の木曜日から開始して、9月7日の日曜日まで受け付けたいと思います。スライド記載のこのQRコード、あるいは「PoliPoli Gov」のサイトから簡単に投稿できる仕組みになっています。ぜひ多くの皆さんからのご意見をお待ちしております。

5.一太のふらっとCafe

 続いて、「一太のふらっとCafe」について発表したいと思います。スライドをご覧ください。一太のふらっとCafe、県民の皆さんとの意見交換の新たな場として昨年度から開始しました。これをやっている知事は全国誰もおりませんので、結構斬新な取り組みだということがあらためて分かったんですけど、この間。過去5回にわたって、もう6回目になりましたが、毎回たくさんの応募をいただいてですね、フラットな雰囲気の中で自由に意見交換したり、参加していただいた、来ていただいた方々から新しいアイデアを提案していただいたりしております。通算6回目となる「一太のふらっとCafe」の参加者を募集したいと思います。日時は8月27日水曜日の18時からで、場所は群馬県庁31階のGINGHAMです。知事とリアルで話したいという方であれば、誰でも参加可能です。定員は3組で、1組あたり3名以内の応募とさせていただきます。意見交換は、1組あたり15分で行い、その様子は、群馬県公式YouTubeチャンネル「tsulunos」でライブ配信させていただきます。募集は本日から7月30日水曜日まで受け付けたいと思います。申込方法など、詳細はスライド記載のこのQRコードからご確認ください。ぜひ多くの皆さんのご応募をお待ちしております。

6.参議院議員選挙

 最後に、参議院議員選挙についてです。スライドをご覧ください。今週末20日の日曜日は参議院議員選挙の投票日になります。選挙は、言うまでもなく、私たちの暮らしと未来に直結する、非常に大事なものです。できるだけ多くの県民の皆さんに選挙に参加していただきたいというふうに考えています。皆さんぜひ投票所に足をお運びください。仕事や旅行などで選挙の当日に投票できない方は、19日の土曜日まで、市役所や町村役場などで期日前投票が出来ます。たしか期日前投票、過去最高の数字になっているという報道も見ましたが、ぜひこの期日前投票も活用していただければと考えております。私からは以上です。何かご質問があれば。

質疑応答

●ぐんまちゃん公式フィギュア完成について
(記者)
 まずぐんまちゃんのフィギュアについて伺います。これは、ぐんまちゃんを忠実に再現されたということですが、これ、実際のぐんまちゃんの身長はいくつで、どれくらいの寸尺なのかとか、そのあたりを教えてください。

(知事)
 じゃあ、知事戦略部長からどうぞ。

(知事戦略部長)
 こちらは、基本的にぐんまちゃんを本当に忠実に再現したという形になります。基本的に、たぶん皆さんアニメのぐんまちゃんは多くの方に見ていただいているかなと思うんですけれども、まさにそのアニメからぐんまちゃんが飛び出てきたような、そんな形で作っておりますので、ぐんまちゃんアニメのファンの方、それ以外の方も含めましてぐんまちゃんの多くのファンの方に見ていただきたいなと思っています。

(知事)
 ぐんまちゃんの身長って、公式に発表しているんだっけ?

(知事戦略部長)
 1メートルです。

(知事)
 1メートル? それならほとんど変わらないと。これが一応ほぼ実物大。

(知事戦略部長)
 ほぼ等身大という形になります。

(記者)
 製作費としてはどれくらいかかったんでしょうか。

(知事戦略部長)
 製作費なんですけれども、実はフォトスポット事業という形で、その予算額として当初予算で1,500万円を計上しております。それで、この1,500万円の中で、今年度中に全部で3体の製作と設置を予定しておりまして、その3体分の製作と設置、あと諸々それにかかる調整にかかる費用等を含めて1,500万ということなので、1体でいくらという形の計算ができないんですけれども、そのような形で考えていただければと思います。

(記者)
 3体設置ということですけれども、このうち1体が高崎駅に期間限定で設置されて、あとの2体というのはまだ場所とかは決まっていない・・・

(知事戦略部長)
 基本的にはその3体とも公募という形で当初考えておりました。今回、たまたま高崎駅ジャックということで、JRさんと一緒にやったということの中で、今回、JR高崎支社さんのご厚意もありまして、今あるぐんまちゃんは、実はだいぶ古くなってきているんですね。現状で、今もかなり人気スポットになっているんですけど、今のぐんまちゃんが8年9カ月、もうあそこに設置されていて、色等も少し薄れてきたかなというところもありまして、それなので、まず1体目はたまたま高崎駅ジャック限定ということで、高崎駅の現在ある場所に置かせていただこうと。ただ当初は、今の中では限定なんですけれども、当然そこで人気が出て、やはりたぶん人気が出ていただけることをまさに願っておりまして、たぶんそうなるんじゃないかというふうに自信もありますけれども、高崎駅さんの方で、引き続きそこに置いてくださいということであれば、我々としてはもう大変ありがたいと考えています。ただ現時点では、高崎駅ジャック限定です。

(知事)
 記者さん見たことあると思うけど、結構今もぐんまちゃんの前で写真撮る人多いですよね。この、本当に、実物に限りなく近いぐんまちゃんが来ると。きっと、もっと人気が出るんじゃないかなと期待しています。

参議院議員選挙の情勢について
(記者)
 案件外で知事に伺いますけれども、参院選の投票日が近づいてきましたが、終盤の情勢についてのお考えを。

(知事)
 これはもうあちこちマスコミで報道されているように、かなり自公にとっては厳しい流れになっているなというのは、私の肌感覚と同じですね。ここでも何度も言っているように、知事としては、石破総理になんとか踏みとどまってほしいと思うし、中央政界が混乱するとか不安定化するっていうのは、群馬県にとっていいことは何もないので、ぜひ、最後までしっかり踏ん張っていただきたいなと感じています。

(記者)
 現在、全国的にも参政党がすごく勢いをもって迫ってきているというか、候補者が躍進している状況があると思うんですけど、その理由について知事はどのように考えられていますか。

(知事)
 そうですね、それはやっぱり、既存の政治のあり方とか政策とか、特にやっぱり自民党に対する有権者のある意味不満みたいなものもあると思うんですよね。ちょっと選挙戦の最中なので、やっぱり言葉を選んでいかないといけないと思うんですけれども、自民党が野党の政策を批判したりとか、野党が自民党の政策批判するっていうのは、これはもう選挙戦だから当然だと思うんですね。例えば消費税の話なんて、やっぱり根拠、論拠がないといけないってことだと思うんだけど、だけどやっぱりですね、私はちょっと離れた立場から見ていると、まず、なぜこれだけ自民党に対して逆風が吹いているのか。そこのところをまず少し考えて、そこから真摯に受け止めるみたいな話で紐解いていかないと、特にやっぱり無党派層の方々にですね、我々の政策が実は一番論拠があって正しいんだって言っても、なかなか届きにくい状況なのかなと。言葉を選んで今申し上げましたが、そんな感じがしています。

 それからあとは、今みんなあんまり言っていないんですけど、選挙が終わったら、その結果を受けて少し真面目に、ちょっと自分の思っていることをここで言わせていただこうと思うんですが、一つだけ申し上げるとですね、やっぱり参政党が、全ての選挙区に候補者を立てたいうことが、やっぱり大きかったんだと思うんですよね。国会議員時代からずっと言っているように、全ての選挙区に、特に主要な野党、いわゆる最大野党は候補者を立てるべきだと、ずっと参議院議員の頃から言い続けてきて、参議院ももちろんそうですけれども、小選挙区にも全てちゃんと、主要な野党は候補者を立てるということが、やっぱり切磋琢磨して国会議員の質を上げることにもなるし、やっぱり政治の緊張感を保つことにもなるんだと、ずっと申し上げてきたんですけれども、やはり参政党が伸びている理由っていうのは、いちいちあまり分析するつもりも今ないんですけどね、やっぱり全選挙区に候補者を立てたっていう、ある意味方針が功を奏しているところがあるのかなと感じます。

(記者)
 先ほどの参院選の関連なんですけど、群馬選挙区の情勢について、知事はまず、今どうお考えになっているのかと、また先ほども言及ありましたけど、期日前投票が伸びていて、群馬の中でも前回比で33%、昨日時点で増えているということなんですが、これが選挙戦にどう影響するかお考えを教えてください。

(知事)
  これもちょっと気をつけながら、自分の分析を話さないといけないと思うんですけど、これだけ期日前投票が増えているというのは、普通で考えれば、与党への支持が増えているというよりは、どっちかっていうと新興勢力、例えば参政党の台頭に、何か関係しているんじゃないかと思う方が自然だと思うので、この投票率が高くなる傾向っていうのは、少なくとも与党にとってはですね、かなり警戒すべきっていうか、与党の立場からすればねきっと、動きなのかなと思っています。

 それから、群馬県の選挙区のいろんな分析は、もう今日各マスコミからいろんな情勢分析出ていますよね。いつも言っているように、全部見ていますので、当たり前ですけど。群馬版はもう全部見ていますから。この間、休日の朝に書いたブログで、上毛新聞を取り上げたのは、実際に(知事が)とっているのが上毛新聞だけなんで。あとは何かネットになってないから。実際に手にするのは、土日とかだと大体上毛新聞だけなんで。平日、知事車に乗って県庁に来るまでに、全ての新聞の群馬版には目を通していますので、ちょっとそれは誤解のないように皆さんに申し上げるのと、いろんな情勢の分析があるんですが、これも誤解を恐れずに言うと、朝日新聞の分析がやっぱり一番自分の感覚に近くて、群馬選挙区はですね、横一線だと思います。私の肌感覚から言っても、本当に誰か分からない誤差の範囲で、本当にその3人の候補者が並んで、争っているっていうふうな感じがしますよね。だからあとはもう、この最後の3日間でこの票がどう動くかによって、流れが決まってくるんじゃないでしょうか。私の立場は、もうあらためて申し上げませんが、もうはっきりしているんですけれども、情勢分析を冷静に聞かれるとですね、やっぱり横一線で、激しく争っているみたいなのが実態なのかなと。よくなんか新聞社が、一応間違って、本当に若気の至りで間違って1、2カ月新聞記者だったこともある立場からいくと、大体その1ポイントぐらいリードしている方が先に書くじゃないですか。こうやって。3人いたとしても、争っているみたいな、だいたいちょっとこう書くじゃないですか。だけど混戦っていうのはね、もう1ポイントみたいな話で、誤差の範囲だから混戦って書くんだと思うんですよね。だから本当に横一線、この3人の候補者のうち、誰が当選するか分からないっていうようなですね、予断を許さない状況かなと思います。

●ぐんまちゃん公式Xについて
(記者)
 ぐんまちゃんのXの公式アカウントで、7月13日に投稿された内容が、特定の政党を支持しているように受け取れるとして批判がX上で出ました。ぐんまちゃん推進室が謝罪文を掲載して、投稿を同日中に削除したという経緯だと思うんですが、知事の受け止め等あればお願いします。

(知事)
 今回の件についてはですね、今記者さんからもこうやってご質問を受けているわけですが、多くの方々にご心配をおかけしたと。ちょっと受け取り方によっては、誤解を招くような可能性がある中身になってしまったというふうに私も思いまして、その点については、配慮が足りなかったと思います。でも当然ながらですが、政治的な意図をもって発信したものではありません。撮影時期が6月中旬だったんですけれども、実際の投稿がこの時期になったことで、選挙期間中にもかかわらず、一部の方に特定の政党を連想させるような誤解を招く表現になってしまったということです。

 再発防止について言うと、SNSによる発信は非常にデリケートだということを再認識しましたので、あらためて細心の注意を払うように、私の方から庁内に指示をいたしました。また、ぐんまちゃんのSNSによる発信についてはですね、当面、投稿内容のチェックを撮影後に行うだけじゃなくて、投稿直前にも再度行うようにして、適切な投稿に努めていきたいと思います。

●桐生市新庁舎建設を巡る入札妨害事件の関連について
(記者)
 桐生市の入札妨害事件に関連して、高崎市区選出の高井県議がですね、代表を務める政党支部が2023年に関東建設工業から受け取っていた献金20万円を返還されました。知事のお考えをお願いします。

(知事)
 この問題については、私は少なくとも会見で発表したように、役員が逮捕された2つの企業からの個人献金については返還するというふうに決めました。これは政治家としての判断であって、他の人にどうしろということは一切言っていないんですね。高井県議も、高井県議自身の判断でこれをやったということだと思います。特に他の人がどうのということじゃなくて、高井さん自身の哲学に基づいてやられたということだと思います。それは、ブログにも書いたように、別に他の人もこうするべきだとかいうことは全然思っていないんですけれども、高井県議の行動は、やっぱり私の心には響くものがありましたね。以前からよく存じ上げていますけれども、やっぱりなかなか胆力があるっていうか、信念のある、筋をしっかりと通す勇気を持った県議だなと。以前からそう思っていましたけれども、その点は、そういうふうに思っています。だから一言で言うと、他の人は分からないですよね、周りからいろいろ、何で格好つけてみたいなことを言われるのかは分かりませんよ、聞いていないから。だけど、少なくとも、周りからいろいろ文句を言われるようなことがあったとしてもね、知事の心を動かしたと。これだけは申し上げておきたいと思います。高井さんの行動は知事の心に響きました。

●教員による盗撮など県内で不祥事が起こっている現状について
(記者)
 前橋市内の中学校に勤務する男性の教員が盗撮の疑いで先日逮捕されました。また、群馬県警の警察官がスポーツ競技中の女子選手を盗撮して、書類送検されたことが明らかになっています。教員の盗撮に関しては全国的な問題にもなっていますが、県内での状況について、知事の受け止めをお願いします。

(知事)
 たった一言、「あってはならないこと」なので、今日ちょっと記者さんからご質問のあった、いわゆる現職の県議が逮捕された事件についても、その後の対応についてもコメントしましたけれども、これについても、しっかりと襟を正して、綱紀粛正を図るということで、特に教育委員会が関わっているところ、意見を入れるところ、そういうところは県としてもできるだけしっかりとした対応をしていかなければならないと思うし、ちゃんとモラルを取り戻せるように、県として、それぞれ県の権限っていうのもあるので、その範囲内で、しっかり、できる限りの対応をしていくということに尽きると思います。もうあってはならない、本当に腹立たしい、許されないことだと思います。

参議院議員選挙の情勢について
(記者)
 私から参院選に関して聞きます。先ほど知事からも、県内の情勢が横一線だというお話がありました。以前のこの会見でも、桐生市の入札妨害事件が参院選にも必ず影響があるいったニュアンスもおっしゃっていたと思いますが、この県内における苦戦の要因については、知事はどのように捉えておりますでしょうか。

(知事)
 それはいろいろさっき申し上げたとおり、自民党に対するいろんな有権者の思いがあるんだと思うんです。積もり積もったものもあると思うし、例えばね、裏金の問題について、自民党は自民党としてしっかり対応したのかもしれませんが、まだ怒っていますからね、有権者は。それから、これはちょっと今の群馬県でね、しっかり自民党を支えておられる方々と認識がちょっと違うかもしれませんが、今度の自民党現職県議の逮捕、それから企業の役員の逮捕、怒っているんですよ、みんな。だから口には出さないけど、本当に怒っているんですよ、有権者は。それから、それはだけど清水さんの立場からいくと、彼のせいじゃないんでね。清水さんは本当に真面目に頑張ってこられているんで、ちょっと個人的には気の毒だなと思うのと、鶴保参議院予算委員長、今辞任されたのか知らないけど、鶴保さんの発言もものすごく効いていると思います。こういうのが、もうここでちょっと、やや興奮して言っちゃったんですけど、参議院選挙を何度も戦った身として分かるんだけど、選挙中に本当にこういうことが一つあるだけで、何議席か減っていくんですよね。そういう意味で言うと、やっぱりですね、自民党に対するいろんな有権者の不満みたいのもあると思うし、やっぱりちょっと政策についても、もうちょっと自分たちの気持ちも分かってくれみたいなところもあるかもしれませんが、群馬県について言うとですね、だからどうしろって私が言う話ではないんですけど、今回の事件は、大きく響いていると私は思っています。

●外国人政策が参院選の争点になっていることについて
(記者)
 別件での参院選なんですけど、そういった全国的な選挙戦の中で、やはりその外国人政策というのが、一つ大きな争点になりつつあって、今、よりヒートアップしているような印象を私は受けています。群馬県内も多くの外国人の方が暮らしています。そういった中で、こういったものが争点になっていることに関しての知事の受け止めをお願いします。

(知事)
 これはある意味で言うと、必然の流れだった気もするんですよね。やっぱりその現状を考えると、例えば地方経済の現実を考えると、外国籍の方々の力がないとですね、いろいろ言う人はいますよ、なかなかやっぱり地域経済が回らないというのは現実問題で、例えば、建設業とか農業とかサービス業もそうですけれども、そういう分野の人たちから、ある意味で言うと、ちょっと人手が足りないという声が実際に上がってきているわけですよね。だからそれは、しっかりこの地域経済を維持していくためには、外国籍の方々にも活躍してもらわなければいけないんですけど、他方で、やっぱりですね、ここでも会見で申し上げたとおり、一般の人たちの心配、不安もあるわけですよ。やっぱり不安の、不満の最大のところは、やっぱりルールを守らないで滞在している人がいるとか、例えば国内でいうとクルド人の方々の問題とかね。こういう不安も実はですね、そんな極端な人じゃない、いわゆる自民党をずっと例えば支持してきた穏健な保守の中でもあるので、やっぱりですね、共生と、それから規制。つまり、不法滞在をなくすような規制と、これはやっぱりバランスをもってやっていくしかないのかなと。そういう流れをしっかり感じたからこそ、群馬県でもこの間、ある意味外国籍の方々の動向をしっかりできる限り把握して、必要な情報を送ると同時に、やっぱり不法就労をなくしていくっていうこの両方のアプローチでね、新しい政策を打ち出したわけですよね。やっぱり、これをしっかりやっていかないと、なかなか口で多文化共生と言ってもですね、いわゆる、日本人の8割9割かもしれませんが、穏健な保守の人たちの理解を十分得られないという気がしているので、ここはしっかり、政府でも対策本部をつくったんですよね。やっぱりそのバランスっていうものをしっかり考えながら進めていくということを考えるきっかけにしていければいいのかなと思います。

●政治と金の問題について
(記者)
 先ほど参院選のところで、自民党がなぜ逆風が吹いているのか、そこを真摯に受け止める必要があるとおっしゃっていたと思うんですが、先ほど少し言及がありましたが、政治資金の問題、政治と金に端を発する政治不信というようなものだとそこはお考えなんでしょうか。

(知事)
 それは、いろんなたぶん理由があって、一つではないと思うんですね。ただ政治家としての分析からいくと、みんなが思っているよりも、やっぱり政治資金の問題というのは響いていると思います。依然としてやっぱり裏金問題については、自民党の方もしっかり対応されたんだと思いますが、やっぱり有権者の中に生まれた、そういう気持ちってあるわけですよね。特に群馬県においては、そういう何かこうふわっとした問題、「あの問題、まだ何か釈然としないな」みたいなものがある中で、結局、政治とお金の、例えば政治資金の話も進まなかったわけですよね。西田さんみたいな、ある意味天才みたいな人が現れてきて、こういう流れになっているんですけれども、その上でこういうことがやっぱり県内で起こったわけじゃないですか。それはね、やっぱり効いていると思います。それは、それぞれの群馬県にいる政治家の方々もいろんな方々の声を聞いていると思うんですけれども、おそらく情報収集力とか発信力については、私が一段か二段抜けていますんで。そういう意味で言うと、結構いろんな人たちからお叱りの声をいただいているんでね。今日もアメブロランキングで、「気分はいつも直滑降」1位ですよ。またずっと1位ですけど。やっぱりね、ここに寄せられてきている普通の人たちの声を聞くと、みんな本気で怒っていると思うので、ここはちゃんと自民党としてはですね、襟を正していく必要が私はあると思いますし、ただ、ここまで来たら、とにかくぎりぎりの勝負になっているんで、群馬県においては、やっぱり一瞬も気を抜かずに頑張った人が勝ち残るみたいな状況になっていくのかなと思います。

●ぐんまちゃん公式Xについて
(記者)
 他の記者さんの質問に関連して、ぐんまちゃんの公式Xについてのお尋ねなんですけれども、知事がぐんまちゃんを県のキラーコンテンツとして育てていくために、日頃から愛情と心血を注いでおられることはよく存じていて、今回批判を浴びていた内容というのは、知事のお考えとは全く違うということも承知をしているんですけれども、その上で削除された投稿というのが、人気漫画「ONE PIECE」のシーンをオマージュしたものだということで、今言われている、その当該政党の代表というのが、「『ONE PIECE』のような政治をしたい」という発信を従前していて、誤解というにはなかなかちょっと直接的だなというふうに個人的な印象としては感じるんですけれども、あくまでご担当者の方の故意のものではないっていう認識なんでしょうか。

(知事)
 シンプルに言うと、全く故意のものではありません。ただやっぱり誤解を呼ぶような点はあったので、そこら辺は注意深くしていきたいと。これって今選挙中なので、何かこう取り上げられても良くないので、これぐらいで勘弁していただければと思います。

●ぐんまちゃん公式フィギュア完成について
(記者)
 ぐんまちゃんに関連して、公式フィギュアを新調されるということでお伺いしたいんですけれども、先ほど1,500万円かけて3体作ると。調整にかかる費用も含めて1,500万円ということですけれども、単純計算すると1体500万円になってしまいますが、調整の費用などを除いて、ざっくり1体どのくらいかということを確認させてください。

(知事)
 じゃあ、ちょっと担当の知事戦略部長から。

(知事戦略部長)
 細かい費用のところは、最終的にこの事業というのは、やっぱりその全体を含めての清算になっていきますので、1体それぞれを個別発注というのではなくて、この事業全体を通して事業を行っていますので、そちらにつきましては、もしご関心があれば、またぐんまちゃん推進室の方にお尋ねいただければと思うんですけれども、基本的にそういったご質問を受けたときは、一応精算をした後、そこでお答えをしているというのがいつもの手順でございます。

(記者)
 ぐんまちゃん3体は、ぐんまちゃんだけですよね。みーみとかあおまじゃなくて。

(知事戦略部長)
 基本的にぐんまちゃんですね。

●ぐんまちゃん公式Xについて
(記者)
 ぐんまちゃんの先ほどのXの話なんですけれども、今ぐんまちゃんを検索すると、特定の政党の名前と一緒に上がってくる、連想されるワードが上がってくる状態になっています。テレビのCMも首都圏や関西で始めたりして、知名度アップに非常に頑張っている時期にこうした失態が起きたわけですけれども、知事はどのような形で、まずキャッチしたんですか。

(知事)
 これは担当部からの報告で、全然知らなかったんですけれども、報告を受けて、中身を見たら、やっぱり誤解を呼びかねないなということで削除したということを聞きましたし、それについて、今言ったように、ちゃんと二重のチェックをかけて対応していこうと思っています。

(記者)
 一旦付いたイメージを払拭していくというのはなかなかちょっと難しいところもありますが、戦略の見直しなど迫られるんでしょうか。

(知事)
 それはあまり心配していません。ちゃんとここで、しっかり誤解だということを発信して、私が今日ここでもお詫びしていますし、ぐんまちゃんの応援しているファンの方は、純粋にぐんまちゃんを応援している方々もおられるので、それはあまり後遺症みたいなものは心配していません。

知事メッセージ

 それでは最後に、県民の皆さんに向けてお話をしたいと思います。参議院選挙の投票日まで3日前ですね。ということなので、今日ちょっと参議院選挙のお話もあったんですけれども、なるべく私情を挟まずに、少し客観的にお答えをさせていただいたつもりです。皆さんに申し上げたいのは、先ほど申し上げましたが、やはりこの国政選挙は、この国の未来に影響を与える選挙ですので、ぜひ有権者の方々には、群馬県民の皆さんには1人でも多く、この選挙にご参加をいただければと思います。先ほどちょっと申し上げましたが、この期日前投票が過去最高だということで、投票率が上がるっていうこと自体は、私はいいことだと思っていますので、この期日前投票の仕組みも使いながら、当日もできるだけ多くの方にですね、投票所に足を運んでいただいて、皆さんの選挙権を行使していただきたいと。この国の未来を決める、そういう意思決定にぜひ参画をしていただきたいと思っております。はい、ということで今日は比較的早く45分で終わりました。今日も記者の皆さん、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございます。これにて定例会見を終わりたいと思います。

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。