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令和7年度第16回定例記者会見要旨(7月31日)

更新日:2025年7月31日 印刷ページ表示

■日時 令和7年7月31日(木曜日)14時03分~15時14分
■会場 記者会見室
■出席者 県:知事、副知事ほか
     記者:記者クラブ所属記者等15人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 20250731山本一太群馬県知事定例記者会見<外部リンク>

     モニター資料 (PDF:5.3MB)

会見項目

■知事冒頭発言

1.はじめに

2.HPVワクチンの理解促進

3.山本県政6年目の実績と成果

■質疑応答

■知事メッセージ

知事冒頭発言

1.はじめに

 それでは会見を始めさせていただきたいと思います。今日3時40分にここを出なきゃいけないので、十分1時間40分もあるんですけれども、場合によっては結構長くなると思うので、ちょっと最初に皆さんに断っておきたいと思います。昨日の30日の水曜日ですが、皆さんご存知のとおり、午前8時25分ごろですね、ロシアのカムチャツカ半島付近を震源とするマグニチュード8.7の地震が発生いたしました。地震発生に伴い、気象庁から日本各地の沿岸部に津波警報等が発表されました。最大で200万人に避難指示が出されたというふうに聞いています。私も刻一刻と変わる状況をですね、テレビ等で注視しておりました。全国的に気温が高く、警報も長引いていたために高台などに避難された方々が本当に大丈夫かな、熱中症にならないかなということも実は気にしておりました。岩手県における最大1.3メートルの津波をはじめ、各地で津波が観測されておりますが、これまでのところ、大きな被害は出ていないと聞いております。ただ、避難中の事故でお亡くなりになった方がいると伺っています。謹んで哀悼の意を表するともに、ご遺族の皆さまには心からお悔やみを申し上げたいと思います。今回はですね、群馬県には直接の影響は出ておりません。しかしながら、県民の皆さんには、地震などの突然の災害時に適切に行動できるように、日頃の備えとか避難行動について考える機会にしていただきたいと思います。

 さて、一昨日の29日の火曜日、温泉文化のユネスコ無形文化遺産登録推進のため、保存団体である「温泉文化」国民会議というものが設立されました。団体の会長には、元文化庁長官の青柳正規さんが就任をされました。温泉文化をユネスコ無形文化遺産に登録するためには、温泉文化を保護・継承していく責任を持つ団体が必要とされていました。団体の設立を知事として大変心強く感じております。また、一般社団法人日本温泉協会が、温泉文化の定義などをまとめた有識者検討会の提言を公表いたしました。提言書において、温泉文化は、一言で言うと、「自然の恵みである温泉に浸かり、心と体を癒すという、日本人に根付いている社会的習慣である」と定義付けられました。群馬県としては、温泉文化の保存団体の設立、定義の公表によって、ユネスコ無形文化遺産登録に向けて大きく前進したと考えております。引き続き、2028年の最短登録に向けて、今年選定される国内候補になれるように、今後とも全力で取り組んでまいりたいと思います。

 それでは会見の中身に入ります。スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。山本県政の6年目の実績と成果もかなり中身があるので、少し早口で今日お話をさせていただきたいと思います。(「HPVワクチンの理解促進」や「山本県政6年目の実績と成果」)この2つについて発表したいと思います。

 

2.HPVワクチンの理解促進

 まずは「HPVワクチンの理解促進」です。子宮頸がんはですね、全国毎年1万人以上の方々が、この子宮頸がんにかかって3,000人近くの方が亡くなっているがんだということは皆さんご存知だと思います。一方、ワクチンで予防できるがんでもあって、その予防にはHPVワクチンが非常に有効だということが知られております。群馬県では、令和5年度の高校生リバースメンターによる政策提言をきっかけに、群馬モデルとしてHPVワクチンの理解促進や接種に積極的に取り組んでまいりました。今年度も昨年度同様、8月から9月をですね、HPVワクチン理解促進の集中取組期間に定めて、各種イベントを開催しますので、ご説明したいと思います。スライドをご覧ください。

 HPVワクチンの理解を促進するため、トークセッションを中心としたイベント「まもるトーク2025」を開催いたします。イベントは、8月21日木曜日の午前10時から午後4時まで実施をいたします。会場はイオンモール高崎1階のセントラルコートです。イベントには特別ゲストとしてタレントの休井美郷さんをお招きするほか、専門家として群馬大学医学部産婦人科の岩瀬明教授、それから高崎市の産科婦人科・舘出張佐藤病院の荒木春菜医師、この3名でトークセッションを行うということを予定しています。休井さんはですね、子宮頸がん一歩手前の状態になった経験があって、自身のSNSなどで、ワクチン接種とかがん検診の必要性をですね、積極的に呼びかけておられます。このトークセッションでは、当事者と専門家を交えて、HPVワクチンの有効性とか、安全性に対する正しい知識を得ることができます。トークセッションのほか、がん対策について考えるための企業ブースの出展とか、子宮頸がん検診バスの展示など、HPVワクチンだけでなくて、がん対策についても広く知ることができるイベントとなっています。詳しくは、スライド記載のQRコードからイベント特設サイトをぜひチェックしていただければと思います。

 次のスライドをご覧ください。次に、昨年度に引き続き、ワクチン接種の機会を拡大するために、ショッピングモール接種というものも実施いたします。昨年度は約60名もの方々に接種を受けていただきました。利用者からは、「平日は忙しくて病院に行けないけれども、日曜日に接種できるのは助かる」とか、「買い物ついでに行けてよかった」と、こういった意見を多くいただきました。ワクチン接種の対象者とその親世代の方にとって、身近なショッピングモールで開催したことで、気軽にワクチンを接種していただくことができたと感じております。そして、今年も9月28日日曜日の午前11時から午後5時まで、イオンモール高崎に、臨時の接種会場を設置いたします。今回、接種を受けられるのは、県内に在住の女性で、小学6年生から高校1年生相当の定期接種の対象者の方とさせていただきます。そして、2022年度から2024年度までの間に1回以上接種を受けた、1997年度から2008年度生まれのキャッチアップ接種対象者の方とさせていただきます。接種には、事前予約が必要となります。詳細はですね、スライド記載のQRコードから群馬県のホームページをご参照いただきたいと思います。なお、会場では事前予約が不要なワクチンコンシェルジュによる無料相談会というものも実施いたします。相談会では、HPVワクチン接種に対する疑問点、不安の解消のほか、身近な医療機関もご案内したいと思います。接種の予約をされない方も、ぜひお気軽にお立ち寄りいただきたいと思います。

 今回の事業の実施にあたっては、臨時接種会場としてスペースを提供していただいたイオンモール高崎をはじめ、多くの皆さまにご協力をいただきました。この場を借りて、知事として感謝を申し上げます。群馬県としては、県民の命と健康を守るため、今後もHPVワクチンの理解促進、それから定期的ながん検診の重要性の発信など、子宮頸がんの予防対策に取り組んでまいりたいと思います。

 

3.山本県政6年目の実績と成果

 最後にですね、山本県政6年目の実績と成果について、毎年1年ごとにやっているので、お時間をいただいて、皆さんにお伝えしたいと思います。スライドをご覧ください。結構あるんですけど、それぞれ短くしましたが、少し早口でお送りしたいと思います。群馬県はこの1年間、アジア初となるTUMO Gunmaのオープンとか、全国初となる外国人県民向け情報発信の実証事業とか、日本最先端のこの群馬モデルを数多く実現してまいりました。また、移住希望地ランキングで初の全国1位となるなど、これまでの取り組みが高く評価され、大きな飛躍を遂げた1年、こう言ってもいいと思っています。次のスライドをご覧ください。本日はこうした群馬モデルの取り組みも含め、この1年の実績と成果をですね、「新・群馬県総合計画」で掲げた7つの柱に沿って、ポイントを絞ってご説明したいと思います。

 それでは行きたいと思います。次のスライドをご覧ください。「行政と教育のDXの推進」に関するスライドです。群馬県公式YouTubeチャンネル「tsulunos」の登録者数は、現在、6万8千人を突破いたしました。特に、令和4年5月から令和6年7月までの2年間の登録者の増加数は、日本経済新聞の調べで、全都道府県でNo.1となりました。また、群馬県公式TikTokアカウント「tsulunos」が、「TikTok上半期トレンド大賞2025」で、自治体として初めて「特別賞」を受賞しました。引き続き、群馬県の発信力を高める努力を積み重ねてまいります。次のスライドをどうぞ。

 群馬県庁や地域機関における手数料や使用料などの支払いについて、キャッシュレス決済の対象窓口を拡大し、利便性を向上させました。また、建設現場の働き方改革を支援するために、猛暑日の実績に基づく契約変更手続きを自動化するアプリを、群馬県職員が全国で初めて開発いたしました。このアプリでは、通常1、2時間ほどかかる書類作成を約3分で行うことができ、建設現場での業務負担軽減に役立っております。次のスライドです。

 「災害レジリエンスNo.1の実現」に関するスライドです。群馬県の県土整備分野の最上位計画である、「ぐんま・県土整備プラン2025」を策定いたしました。ワイズスペンディングの視点から厳選した、群馬の未来を切り拓く、8つの新たな中心的プロジェクトに取り組んでまいります。このプロジェクトの一つである上信自動車道嬬恋バイパスについては、今年1月に中野洋昌国土交通大臣に要望を行い、今年度から新規事業化されたということです。次のスライドをご覧ください。

 スマートフォンで参加できる「ぐんま大雨時デジタル避難訓練2025」に、県内在住の外国籍の方々にもご参加いただけるように、新たに「やさしい日本語版」を追加いたしました。また、クラウドファンディングによる多くの方々からの支援も受けて、災害派遣用移動式トイレコンテナを県内の3カ所に導入して、運用を開始いたしました。平時は公衆トイレとして活用し、災害時は県内外の被災地へ派遣することで、避難所などでのトイレ環境の改善を図ってまいります。次のスライドです。

 頻発化・激甚化する自然災害などに的確に対応するため、群馬県庁危機管理センター本部室を改修いたしました。収容能力不足の改善、老朽化した映像・音響設備を刷新して、国や関係機関との密接な連携・協力が可能となりました。また、災害時に通信障害が発生しても、迅速な対応ができるように、群馬県庁や各行政県税事務所、そして前橋赤十字病院に移動式通信衛星システム「スターリンク」を導入することを決定いたしました。次のスライドです。

 「医療提供体制の強化」です。新生児の先天性代謝異常などの検査費用の助成を、新たに群馬県独自で7疾患追加し、全国トップの29疾患に拡大いたしました。また、新たにアルコール健康障害の「依存症専門医療機関」を選定いたしました。これによって、依存症患者の方に、専門的な治療が可能な医療機関の情報を提供し、身近な地域で適切な医療を受けられる体制の整備を進めてまいります。次のスライドをどうぞ。

 県内で従事する若手医師を確保し、将来にわたり群馬県内の医療提供体制を強化するため、初めて県外の私立大学と協定を結ぶなど「医学部地域枠」を従来の18名から27名に増員いたしました。次のスライドです。

 「県民総活躍社会の実現」です。「2024年移住希望地ランキング」では、念願の「全国1位」を獲得いたしました。「窓口相談者」と「セミナー参加者」の両部門でともに1位を獲得したのは、群馬県が全国で初めてとなります。群馬県への関心の高まりと勢いを、しっかりと実際の移住につなげていけるよう、引き続き取り組んでまいります。次のスライドをご覧ください。

 「子育て圧倒的No.1」の実現のために様々な取組を実施しているところですが、国の基準に上乗せして保育士を配置し、非認知能力の育成などに取り組む保育所などを支援するために、新たに群馬県独自の補助を創設いたしました。また、県立学校の体育館への空調整備に、予算を拡充して本格的に着手いたしました。令和10年度までの完了に向けて、令和6年度は11校に整備しました。次のスライドです。

 群馬県が国に提案した、国が保有している外国人労働者の雇用情報を自治体に提供する仕組みが、全国に展開されることになりました。全国で初めてこの仕組みを活用し、企業を通じて外国人県民へ生活に必要な情報を届ける実証事業を、前橋、伊勢崎、太田、館林の4市の協力のもとに実施しております。「ルールを守る外国人県民にとって住みやすい群馬県」とともに、「ルールを守らない外国人をなくす社会」の実現を目指してまいります。次をご覧ください。

 「カスタマーハラスメント防止条例」を、今年4月1日、東京都や北海道と並び、全国最速で施行いたしました。また、県内事業者の方を対象に、カスハラ防止に関するセミナーも開催いたしました。群馬県庁の部長級の幹部職員における女性比率は42.9%で、5年連続で全国1位です。次のスライドです。

 中高生の自転車事故ワースト1を脱却するため、高校生自身が主体となり、交通安全について考える取組を実施いたしました。加えて、事故半減に向けて「トヨタ・モビリティ基金」と連携協定を締結しました。今年度は新たに、自動車ドライバー向けの自転車事故対策の普及啓発などに着手しております。次のスライドをどうぞ。

 群馬県内の警報器や遮断機のない「第四種踏切」について可能な限り「廃止」、「第一種化への転換」を進める方針を決定いたしました。警報機と遮断機のある第一種踏切に転換する鉄道事業者の負担を軽減するために、工事費の一部を群馬県が補助する仕組みを創設いたしました。また、特殊詐欺被害の防止について、高齢者本人だけでなく、お子さんやお孫さんの世代の方にも取り組んでいただくため、新たにイオンモール高崎でイベントを実施いたしました。次のスライドです。

 「地域経済循環の形成」に関するスライドです。米国関税措置の影響から県内のあらゆる産業を守るため、今年4月に、いち早く「群馬県米国関税総合対策本部」を立ち上げ、これまでに計4回の会議を開催いたしました。また、5月には赤澤亮正経済再生担当大臣を訪問し、米国関税措置を踏まえた群馬県の今後の取り組みについて説明し、政府からの支援を要望いたしました。次のスライドをどうぞ。

 日本初開催となる「EITグローバルアウトリーチプログラム」の開催地に群馬県が選定されました。また、今年6月にEIT(欧州イノベーション技術機構)が来県し、県内企業向けワークショップを開催いたしました。昨年、トップ外交として訪問したことが着実に成果に結びついていると考えています。また、全国トップクラスの賃上げ施策「ぐんま賃上げプロジェクト」の中核である「ぐんま賃上げ促進支援金」の申請受付を、今月、開始しております。「5%以上」の賃上げを行った県内中小企業等を対象に最大100万円の支援金を給付いたします。次のスライドです。

 群馬県と高崎市が連携して進める「堤ヶ岡飛行場跡地活用プロジェクト」について、高崎市が策定した基本構想を合同会見で発表しました。今後も高崎市と連携して、最先端技術を活用した国内トップクラスのまちづくりを進め、高崎市、ひいては群馬県経済の発展につなげてまいります。次のスライドです。

 昨年12月に、都道府県として初めて「ネイチャーポジティブ宣言」を行いました。5月には、地域の生物多様性の保全を目的に、企業・団体同士でビジネス交流などを行うプラットフォームを創設いたしました。また、昨年12月には、浅尾慶一郎環境大臣を訪問し、尾瀬国立公園が抱える財源不足などの課題を解決するため、「入域料」の導入に向けた検討を始めることを報告し、国の協力を要望いたしました。次のスライドです。

 群馬県独自育成の新ブランドサーモン「超絶サーモンV3」が、あそこ(スライド内の写真)で(サーモンの)被りものをしていますが、誕生いたしました。このサーモンが抜きん出た品質を誇ること、ギンヒカリやハコスチに続く3番目のブランドサーモンであることから「超絶サーモンV3」と名付けさせていただきました。また、群馬県が育成した新たなウメ「ゆみまる」の本格的な出荷が始まりました。赤城フーズ株式会社でも「カリカリ梅」として加工され、「ゆみまる」をパッケージにあしらった商品が県内外で販売されています。次のスライドをどうぞ。

 米国訪問でのトップセールスが実を結び、デジタルクリエイティブスクールのパイロット事業第1弾として、「ニューヨークフィルムアカデミー特別講座」の開催が決まりました。また、子どもたちの夢を応援するために、県内の中高生の中から、オーディションにより声優を発掘する、新たな群馬県広報番組「アニメの星」の放送も開始いたしました。次のスライドです。

 「ぐんまちゃんとの協働プロジェクト」第1弾の協働パートナーとして、みなかみ町、イオンモール株式会社、株式会社大和屋、わたらせ渓谷鐡道株式会社の4者を決定いたしました。また、ぐんまちゃんのデザインを利用した商品の令和6年の売り上げは、目標を大きく上回り、過去最高の624億円を達成いたしました。加えて、公式YouTubeチャンネル「劇団ぐんまちゃん」の登録者数が、5月に1万人を突破し、6月には、このことを記念して、スペシャルイベントを開催いたしました。次のスライドをご覧ください。

 「官民共創コミュニティの育成」に関するスライドです。群馬県発の取組として、日本固有の世界に誇るべき文化である「温泉文化」を、ユネスコ無形文化遺産へ登録するための活動を推進しております。私が事務局長を務める「知事の会」では、今年、47都道府県、全ての知事に入会していただきました。冒頭でも申し上げましたが、この動きは保存団体の設立など、全国に広がっております。また、温泉文化アンバサダーである歌舞伎役者の市川團十郎さんに、草津温泉から世界に向けて温泉文化を発信していただきました。加えて、先月には、石破総理を訪問し、最短である2028年のユネスコ登録を要望してまいりました。次のスライドです。

 群馬県庁から前橋駅までのメインストリートを公共交通と人中心のウォーカブルで賑わいのある空間とするため、都市空間デザインを広く募る国際コンペを実施いたしました。海外企業を含む44者13チームからの応募があり、「稜線がつなぐ まちづくり・前橋リッジライン」を最優秀作品に決定いたしました。次のスライドです。

 赤城山の自然豊かな景観を守るため、群馬県と前橋市共同で「赤城山景観ガイドライン」を策定いたしました。「赤城ウェルビューイング」という基本理念の下、赤城山が誇る自然と質の高い景観を将来にわたり守り伝えてまいりたいと思います。次のスライドです。

 若手映像クリエイターを対象に、群馬県を撮影地や舞台とした短編映像作品「ショートフィルム」制作のコンペを開催いたしました。多くのクリエイターから注目を集め、国内外から136本の応募がありました。また、農作業現場での労働力の確保と関係人口の創出を目的に、都市部の人材と群馬県内の農家をマッチングする「農業ワーケーション」の実証事業を開始いたしました。次のスライドです。

 群馬県の魅力を詰め込んだ、通称「ぐんま推しナンバープレート」の交付枚数が、同時期に交付を開始した東京都など10地域のうち、昨年12月末時点で全国1位となりました。また、群馬県民会館を廃止するということを発表し、第2回定例県議会で可決をいただきました。未来を見据え、時代のニーズに沿った「新たな文化拠点」のあり方について、県民の皆さまの声やニーズをしっかり聞きながら、検討を進めてまいりたいと思います。次のスライドです。

 「伊香保国スポ2025」が10年ぶりに群馬県で開催されました。25都道府県から約300名の選手が集結する中で、群馬県の選手も地元開催で大いに活躍をしていただきました。令和11年に開催される「湯けむり国スポ・全スポぐんま2029」に向けて、私が本部長を務める「群馬県スポーツ競技力向上対策推進本部」を設立いたしました。次のスライドです。

 「教育イノベーションの推進と『始動人』の活躍」に関するものです。アルメニア発祥の中高生向けデジタルクリエイティブ人材育成施設「TUMOセンター」を、アジアで初めて「TUMO Gunma」として、高崎市のGメッセ群馬にオープンいたしました。石破総理にもご視察いただき、政府からも、国内外からも注目を集めております。また、「tsukurunサテライト」を、高崎女子高校、伊勢崎高校、吾妻中央高校の3校の県立高校に新たにオープンいたしました。次のスライドです。

 群馬県では、OECDやスコットランドなどと連携し、非認知能力の育成に取り組んでおります。この取組が評価され、日本初開催となるOECDが主催する教育分野の「グローバルフォーラム」の開催地の一つに群馬県が選ばれました。また、群馬県が日本で唯一参加している、OECDが行う社会情動的スキルの国際調査「SSES」の第2弾の調査結果が公表されました。群馬県の子どもたちの社会情動的スキルの実態を把握することができたと思います。次のスライドをご覧ください。

 「県政全般を支える取組」についてのスライドです。昨年9月、米国を訪問し、映像産業で世界的に活躍する人材を数多く輩出する教育機関などを視察したほか、米国中西部の各州知事との関係構築を進めてまいりました。10月には、25社の県内企業団とともにベトナムを訪問し、チン首相と3度目の会談を行っております。さらに11月には、デジタル・クリエイティブ産業の振興に向けた人材育成に関する先進的な知見の収集、欧州企業との関係構築のために、欧州を訪問いたしました。次のスライドです。

 群馬県庁の総力を挙げたイベント「湯けむりフォーラム2024」を開催いたしました。特別ゲストとして、一般財団法人日本総合研究所会長で政治評論家の寺島実郎氏、東映株式会社代表取締役社長の吉村文雄氏にご出演いただきました。湯畑近くの御座之湯では、一般参加者を対象としたトークセッション企画などを新たに実施し、多くの方々にご参加いただきました。また、県内の学生を対象に「群馬県未来構想フォーラム Youth Stage」を開催して、大学生からの提案や意見交換も行いました。加えて、今年も「群馬県未来構想フォーラム2025」を県内4会場で開催し、会場ごとに異なるテーマで、有識者とのディスカッションや県民の皆さまとの意見交換を行いました。次のスライドです。

 「令和6年度幸福度レポート」では、「幸せ」または「やや幸せ」と回答した割合の合計は、昨年度から約4ポイント上昇の71.1%となって、初めて7割を超えました。また、高校生リバースメンターから知事への提言会を開催いたしました。自由で斬新な提言を多くいただき、群馬県が配信する手話動画の新シリーズ「#SHUWANOWA(ハッシュタグしゅわのわ)学園高等部」の配信などにつながっております。加えて、令和5年度のリバースメンターからの政策提言をもとに制作された「子宮頸がん予防ラップ」のラジオCMが、日本民間放送連盟賞の優秀賞を受賞いたしました。次のスライドをどうぞ。

 県民の皆さまと知事がフラットな雰囲気の中で意見交換を行う「一太のふらっとCafe」を計4回開催いたしました。いずれの回も多くの応募をいただいて、新しいアイデアを提案いただきました。また、「直滑降ストリーム」の特別企画として、「県議と知事の紅茶懇談」もスタートしております。群馬県議会議員の皆さまをお招きして、親しみやすく身近なテーマでお話をするシリーズで、これまでに14人の県議に収録のご協力をいただいております。次のスライドです。

 「新しい地方経済・生活環境創生交付金」の採択額が、2年連続で全国1位となりました。群馬県の「自ら稼ぐ」という姿勢、知事による国への要望が2年連続1位という成果につながったと考えています。それから、令和6年度の個人版ふるさと納税制度を活用した群馬県への寄附金額は、過去最大の6億円超となりました。次のスライドです。

 令和6年度の県税収入額は、過去最高の2,883億円を確保いたしました。また、財政負担の平準化を図るため、「県有施設長寿命化等推進基金」を新設し、令和6年度は54億円を積み立てました。加えて、令和6年度末時点の積立基金のうち、コロナ返還金を除く実質残高は817億円で、過去最高となりました。県債残高は対前年377億円の減額で、3年連続で減少しております。知事就任以来、税収を増やすための産業活性化とかワイズスペンディングによる財政負担の軽減に取り組んでまいりました。こうした取り組みが着実に実を結んできていると考えています。このように、財政健全化が進んだことによって、初めてこどもまんなか政策とかデジタル・クリエイティブ産業のエコシステム構築などの未来への投資にも取り組めるようになったと実感しております。

 以上が、山本県政6年目の実績と成果の主な内容になります。少し早口で申し訳なかったんですが、ちょっと時間を短縮するために、かなり早いスピードでちょっとお話をさせていただきました。こちらは群馬県ホームページの知事プロフィールのページに全部掲載いたしますので、ご興味のある方は見ていただきたいと思いますし、できるだけ大勢の方々に、この1年間の成果についてご確認をいただければ大変嬉しく思います。今後も山本県政最大のミッションである県民の幸福度向上のために、引き続き努力をしてまいる所存です。長くなりましたが、私からは以上です。ここからは皆さんのご質問を受けたいと思います。

質疑応答

●次期群馬県知事選挙への出馬について

(記者)

 知事に案件外ですけれども伺います。今朝の上毛新聞の報道もありましたけれども、4時に(後援会の)会合もございますが、知事は次期知事選の出馬はもう決められたんでしょうか。

 

(知事)

 正式発表は今日4時から開催される山本一太後援会全体戦略会議で発表したいと思いますけれども、もうなんか地元紙に1面ですっぱ抜かれたので申し上げますが、正式に16時だと思うんですけどね、そこでその方針を発表しようと思っています。

 

(記者)

 その方針というのは、もう出馬されるということですね。

 

(知事)

 公式発表はそこでということなんですけれども。今日、報道もされたということなんですけれども、その方針は事実です。

 

(記者)

 分かりました。世論調査もされるという話をされていましたが、それも実施されて、その結果も踏まえてということでしょうか。

 

(知事)

 これも多分、後援会の全体戦略会議の方で言おうと思うんですけど、そこでは細かい数字を言うつもりもないので、ここで一応主なものだけ申し上げておくと、まず先週末に、2日間か3日間かけて、一応、世論調査を実施いたしました。サンプルは確か1,560なんで、1,500を超えていると。約1,500のサンプルで実施をいたしました。まずですね、この4年間っていうか、2年間っていうか、「群馬県の魅力度は増したと思いますか」という実は設問を設けたんですよね。普通だと、「大いにそう思う」、「ある程度そう思う」、「あまり思わない」、「全く思わない」って分けるんですけど、それは分けないで、「大いにそう思う」か、「あまり思わない」に分けたんですね。一応、「大いにそう思う」っていうのが51%、「あまり思わない」っていうのが31%でした。ただ、これもいろいろ修正を考えなければいけないなと思っているんですけど、ちょっと今回、実は世論調査の時期としてどうかなと思ったのは、やっぱり参議院選挙の直後ですよね。やっぱり私は長い間、自民党の国会議員をやってきたっていうイメージもあるので、やっぱり実際よりも低く出ると。低く出ているんじゃないかっていうふうには自分で分析しているんですね。それからあと、この、なんて聞いたのかな、この2年間か4年間かあれなんですけど、この2年間って聞いたのか、4年間って聞いたのか、ちょっと覚えていないんですけど、「群馬県の魅力度は増したと思いますか」と。これたぶん、群馬県の知名度とか存在感ということだったらば、おそらく7割近く行ったんじゃないかと思うんですよね。魅力度が上がったのかって聞いたのと、あと「大いにそう思う」と、それから「あまりそう思っていない」っていうふうに分けて、「大いにそう思う」が5割だったということは、おそらく、ある程度も入れると6割ぐらいだろうと思います。ただ、やっぱりこの3割の人はそう思ってないっていうのは、やっぱり現実として受け止めなければいけないかなと。おそらく1割か2割の方がよく分からないっていう形なのかなと思っています。それから、この3年間の山本県政を評価するかということでいうと、これはもう毎回のように、「大いに評価する」、「ある程度評価する」、「あまり評価しない」、「全く評価しない」というふうに分けたんですけれども、評価するっていうことを総合すると、72.6%かなんかですかね。約73%が評価するという話で、評価しないっていうのがだいたい、全てそうなんですけど、18(%)とか19(%)とかその辺だったと思います。あとは分からない、答えたくないみたいな感じでした。それからあとは知事の3期目の出馬についてどう思うかというのも聞いていまして、これは一応分けたんですけれども、賛成かどうかと。「大いに賛成する」、「ある程度賛成する」、「あまり賛成しない」、「全く賛成しない」ということで言うとですね、70.1%か2%だったかなと思っています。ですから、一言で言うと両方とも7割は超えたと。同じように、やっぱりだいたい調査によっても、とにく、否定的なやつが2割弱あるというのは常に同じような傾向かなと思っています。それからもう一つは、世論調査のことから聞かれたので言うとですね、政治とお金の問題についても聞きました。政治とお金の問題、この課題をどう解決したらいいかという質問をして、知事主導がいいのか、県議会主導で行くべきなのか、その他みたいな感じだったんですけれども、知事主導で行くべきだっていう人が41%、県議会主体でやるべきだっていうのが、26%でした。あとは分からないとか、そんな感じだったということですね。それから前回の調査と比べて、少し分析してみたんですけど、今からちょうど(20)22年、つまり1年前に、実は再選を目指して出るかっていうのを発表したので、1年前の、前回の選挙の1年前の7月に発表したんで、その前の世論調査なんですよね。2022年の7月の世論調査を見てみたんですけど、まずですね、山本県政を評価するかっていうのは、さっきと同じような質問なんですけど、70%ぴったり。それから山本知事の再選を支持するかみたいなやつ(質問)が、「2期目はやってほしい」、「3期目もやってほしい」、「できるだけ長くやってほしい」、っていうのに分かれているんですけれども、これを全部足して64%でした。それからやめてほしいっていうのは、相変わらずいつものとおり、多分2割弱、18とか19とか20とか、そこら辺だったと思います。だからそういう意味で言うと、実は前回の調査よりも多分両方伸びているんだろうなと。今回やっぱりその参議院選挙の直後にやったということを考えると、やっぱりちょっと弱く出ているところですよね。そこからすると、やっぱりこの4年間、3年間か正確に言うと分からないんですけど、期待は特にしぼんでいないんじゃないかなと。まだまだ県民の皆さんの期待はあるんだなと思いました。

 それから、ちょっと聞かれてないんですけど、一応出馬をしようと決断した理由の一つとして、後援会の皆さんのご意見を聞くということがあってですね、全部自分で電話しようと思ったんですが、ブログを皆さんご覧になれば分かっていると思うんですけれども、70の後援会があって、職域団体でちゃんと推薦してくれたところで、しっかりやっぱりこう聞かなきゃいけないっていうのを含めると、100人近くになって、どう考えても無理だと。日曜日に計算して、全部全員に電話かけられるかなと思ったら、日曜日も結構、公務とか、あるいは他にもやることがあって、とてもまとまった時間を取れないと。一人やったら全部やらないと許されないんで。2人の地元秘書と相談して、これはもうしょうがないんで、事情も説明して、手分けしてやってくれと、それぞれの担当地域で。その中で、いや、やっぱりその辞めた方がいいんじゃないかとか、やっぱりここで打ち止めにしろっていう人がいたら、もうちょっと詳しく、ちゃんと自分が電話をかけて話をすると。あるいは、やっぱり山本一太から直接話を聞きたいという人がいれば、自分からまたそれをメモって電話すると。それだったら全部みんなに対応できるんじゃないかということでやらせていただきました。それで、やっぱりその、かなり山間部の奥に住んでいる、結構ご高齢の後援会長もいるんで、でも元気に出てきていただいているんで、ありがたいんです。ご高齢でも全然辞めたいとかも言わないし、そういう方々で、ちょっと電話が通じなかったところは何人かあるんですけれども、2人の秘書から昨日の夜電話が来て、一応話した人たちは全部98%みたいな感じで、連絡を取れないところを含めて、当然もう1回やるべきだと、頑張れという声がとても多かったと。やっぱりその、「当然だろう」みたいな話もあったりとかして、ちょっと個人的にはその6対4と言った時に激しく叱られた人もいてですね、ある意味なんかこんな欠点だらけの人間にこんなに熱烈なファンがいるのかなと思ってありがたいと思いますけど、少なくとも後援会の幹部は全員、ほぼ全員、正確に言うと、みんなやるべきじゃないか、もっと頑張れということでした。

 それからもう一つはですね、健康診断を東京の病院でやって、群馬県でやる時もあるんですけれども、主治医がちょっと東京にいるので、ちょうど東京に行く日程とか地元のとか見て決めたんですけど、ちょっと続いちゃったんですけど、今回は東京で人間ドックに入ってまいりました。いくつか、やっぱりもう67歳で気になるところがあるんですが、全体として言うと、やっぱりかなり健康だろうと思います。ちょっとなんか握力だけが、握り方がおかしいから落ちたんだけど、そんなはずないですよね。だって明らかに懸垂の回数も増えているし、腕立て伏せだって普通のきっちりしたフォームで20回できるのに、バーベルも持っているのに下がるはずないんだけど、やっぱり握り方が悪いけど、もう1回やらせてくれとも言えなかったから。それからあともう一つ言うと、肺活量が多いんですけど、瞬間肺活量みたいな、このあれがちょっと低いんですね。でも考えたら、肺活量で息を吐く長さが異常に長いので、それと相対的に下がっているんじゃないかって言ったら、そうかもしれないとか言われているんで、これちょっと測り直そうかなと思っています。それから視力は0.8と0.9で、前回が確か0.6と0.7だったんで、1個上がっているんですけど、よく分からないやつも結構類推して言ったのが当たってしまったってことなんで、ちょっと上がったらおかしいなと思うんですけど、ほぼ裸眼で0.6と7を維持されているだろうと。0.8と0.9でした。それから聴力は正直言って、例えば若い頃よりも落ちていて、それちょっと心配していたんですけれども、「全集中の呼吸」でやったところ、高音は聞こえなくなっているけど、昨年から全然落ちてないということなんで、これも大丈夫だろうと。血液検査とか尿検査も見る限りほとんど全部大丈夫でした。それから体脂肪とか、そこら辺も全然問題ないので、はい。だから6年間、これからもっと気を付けます、やっぱりこう、ある親しい人にすごい叱られたので、やっぱり「自分の体に対する意識がなっていない」とか怒られているんで。だからもうこれからもっと本当に本気で、やっぱり自分の体を気を付けようと。もうこの寝不足が続いたら必ず病気になるってみんなに言われていて。なんか30代とか40代のずいぶん若い友達からも本当心配されているんで。「子どもじゃないんだから」って言っているんだけど、「一太さんの睡眠時間が心配だ」とか30代の友人とかに言われているんで、そういうところはこれから本当に気を付けて頑張れば6年間は全力疾走できるだろうなと。こういうことを諸々考え合わせ、なおかつ、今日の新聞にも、今までの発言からいろいろ多分書かれたんだと思うんですけれども、書いてあったように、やっぱり自分じゃないとなかなか道筋を付けられないことっていうのはあると思うんですよね。一つはデジタル・クリエイティブ産業創設。誰もやっていないこの野望に一歩踏み出して、今やっぱりここで中途半端に辞めるってことはもうなかなかできないだろうということ。それから、これも、ここで何度も言っているように、温泉文化のユネスコ無形文化遺産登録はかなりいいところまで行って、まあ神楽は強いですよね、そもそも重要無形民俗文化財なんだから。ところが、おそらくもうかなりいいところまで行って、競い合っているというところまで行って、これから今日も皆さんから質問が出ると思うので、気を付けながら思ったことを全部言おうと思いますが、この後、いわゆる政局がどうなっていくか、どういう政権の枠組みになるかということもあるので、これも私が変わったら、なかなかルートをつけられる人っていないと思うんですね。だから、これもやっぱりちょっとやらざるを得ないし、その他にも関税対策、今のところ、私は後でこれも質問が出れば答えますが、これはこれで高く評価しているんですね、石破政権の交渉の成果というものは。だけど、これもどうなるか分からないから、アメリカの出方で。これもやっぱり自分が、やっぱりしっかりと、群馬県の経済を支えるために県の方の施策はリードしないといけないのかなと思ったりとかですね。さっき言ったように、TikTok(大賞)の話じゃないですけど、どこの都道府県も持ち得ない武器を群馬県が持ち始めているわけですよね。これもしっかり明確にしたいということで、そういうことをすごく全体総合的に判断して、次の2年後、やろうということに決めました。

 もうこのぐらいにしますけれども、考えてみたらね、他の首長とか、あるいは他の県の知事とかが、一応再選出馬とか言うじゃないですか。だけどね、たぶん、私みたいにちゃんとデータを示している人っていないと思うんですよ、聞いたことないし。他の知事が、何々知事が再選を目指して、だいたい任期満了のみんな4、5カ月前に言うわけで、そもそも2年前に言う人なんていないんで。1年前に言うだけでも、みんなからなんか「ええー」とか言われたんで、ないんですけど。しかしね、前回もそうなんですけど、ちゃんとやっぱりその厳しい結果も受け止めるっていうつもりで、ちゃんとあの1,500サンプルで、身銭を切って世論調査をやり、後援会の70人の、いわゆる会長っていうか代表にちゃんと話を聞き、ちゃんと健康診断のデータも前回も出しましたので。それをもってやっぱりね、判断しているっていう人はいないと思うので、そこは自分で言うのもなんだけど、これいいんじゃないかなとか思っているんで。ですから、本当に総合的な判断でやらせていただこうと。まあもう会見なんで、公式なんだけど、あくまで一応、夕方に公式発表するっていうことなんで、そこで公式発表、正式発表ということにさせていただければなと思います。できれば、ここでもはっきり言ったように、お世話になった大勢の人たちの前で同時に言いたいと思っていたんですけど、でもこの話ってもうここまでやってきてみんながいろいろ取材されたりしているので、これはこれで出てしまっても、これはもうやむを得ないかなと。というか、よくここまで頑張ってコントロールして引っ張ってきたなと。昨日、高崎の大事な後援会の幹部の人とご飯食べた時も言いませんでしたから。だから、それはそれでそういう方向なんですが、正式発表は一応16時からの後援会全体戦略会議でやらせていただきたいなと思っています。

 

●山本県政6年目の実績と成果について

(記者)

 まず案件内で、先ほど6年目の評価とありましたけれども、あれを点数化するとしたら、知事は何点だと思いますか。

 

(知事)

 この4年間、この評価?

 

(記者)

 6年目の。

 

(知事)

 そうですね、まあ、70点ぐらいはやってもいいのかなと。ちょっと80点とか言うと、なんかこう、すごい慢心しているみたいに見えるし、しかし60点って言うと、いやこれできたのは全部県庁職員の努力なんで、各担当部の。60点と言ったら彼らに失礼なんで、75点ぐらいかな。ただね、これ今回も作ってみて思ったんですけど、他の県は知りませんよ、他の首長のことはよく知らないけど、あんまり1年ごとにこういうふうに発表しているところって、これもないと思うんですよ、私が知る限り。でね、やっぱりちょっと嬉しかったのは、多すぎて入らないんです、いつも。もっと短くしようと思うけど、各部局で努力してやったことで、いや、これも入れなきゃいけないんじゃないか、これも入れてほしいみたいので、それでも相当絞ってこうなっちゃって。やっぱりね、だいたいなんかこう、こうやって成果を言う時に、結構見つけるのに苦労する人もいるじゃないですか。群馬県はそういうことないんで。だからもう多すぎて入れないで、やっとここに収まったっていうのを見ながら、やっぱりこう、みんなで本当に一生懸命頑張って、いろんなことをやってきたんだなっていうのを思って、正直嬉しく思いました。

 

●政治と金の問題について

(記者)

 続いて、次期知事選に関してですけれども、3選出馬をご決断されたということで、先ほど理由も挙げていただきましたが、もう1点、政治と金の問題、世論調査では期待する声が多かったということですけれども、具体的にどのように改善をなさっていきますか。

 

(知事)

 政治とお金の問題については、おそらく知事としてできることと、できないことってあると思うんですよね。ただ、知事というその看板、手段を使って、この群馬県の体質を変えるためのあらゆる努力はやらせていただこうと思っています。もうこの世論調査で県民の多くの方々は、やっぱり知事が自ら引っ張っていけとおっしゃっているわけなんで、これは重く受け止めて、やっていきたいと。今回、おそらく、2年後ですから、あと2年あるわけなんで、これから何が起こるかも分からない中で、もう2年前に発表しているっていう、ちょっと異例の流れではあるんですけれども、ここから2年間、いろんな多分また変化があって、その直前にしっかり政策とかね、公約も発表しようと思うんですけれども、ただまあ、その時にもしっかり言おうと思うんですが、この政治とお金の問題、群馬県が本当に古い構造から脱却するためのイニシアティブはですね、これはもう意識して知事としてしっかり取っていきたいと思います。

 

●ガソリン税の暫定税率廃止について

(記者)

 案件外ですけれども、ガソリン税の暫定税率廃止法案を与野党が成立させる方向で合意しました。以前の記者会見で、廃止の場合、本県でも県税など93億円程度の減収になるとの見通しを示していただきましたが、改めてですね、ご所見を伺いたいと思います。

 

(知事)

 まずちょっと担当部から細かい話をしてもらって、その後コメントしたいと思います。

 

(総務部長)

 まず規模感のお話、先ほど93億円とお話しされていましたけれども、ガソリン税の特例税率、これが廃止された場合に、国の試算では年間1兆円の減収ということになっておりますので、群馬県におきましては、国からの地方揮発油譲与税というものが交付されるんですけれども、こちらで約3.5億円の減収が懸念されております。今回法案の中には、県税であります軽油引取税については、こちらは廃止の対象から外すという報道がございまして、こちらの方についても、今回法案にはないんですけれども、今後おそらく議論に上がってくるんではないかということが、やはり懸念されているところでございます。こちらの金額については、群馬県で試算いたしますと、90億円ということになります。合わせて93億円ということが先ほど記者さんの方からおっしゃられていた金額になるかと思います。今回の合意の内容につきましては、軽油引取税については、廃止対象になってないという部分については、地方財政の影響を踏まえた対応であると、こういうふうに一部報道がございますので、そういった理解もしているんでございますけれども、今後の制度の見直しをする場合には、やはり国と地方を通じた安定的な財源の確保、こういったものが非常に重要でございますので、こちらを前提として丁寧に検討していただきたいという思いでございます。

 

(知事)

 今、総務部長が言った最後の部分に尽きると思うんですけれども、国会が決めることについて、知事として、これにいちいちクレームするつもりはないんです。民意で選ばれた方々が国会で議論して決めた方針には従っていきたいと思います。ただ、いつも言っているようにね、その地方の財源のことだけはしっかり考えてほしいなということであって、さっき言ったように、ガソリン税の暫定税率の廃止についても、ガソリンの方はまだね、3億円(の税収減)なんだけど、軽油引取税のことになると、かなりのたぶん負担、減少になるわけですよね、税収減になるので。これはもう全国どこでも同じなので、しっかり全国知事会の、今度の新しい会長に、(宮城県の)村井知事が降りて、長野県の(阿部)知事が選挙に出るというようなことが書いてありましたが、当然その全国知事会ともしっかり連携して、政府に申し入れていくということが大事だと思います。だから軽油引取税の方は、そこは本当慎重に考えていただきたいなと。何をやるにも、やっぱり地方財源ということは、ちゃんと地方財源の手当ということに、大きな支障が及ばない形でやっていただきたいというのが要望ですね、知事としての。

 

●桐生市新庁舎建設を巡る入札妨害事件について

(記者)

 もう1点だけ、案件外なんですけれども、また、桐生市の入札妨害事件の関係ですが、埼玉県なども関東建設工業とグンエイを指名停止処分としました。そうした折にですね、関東建設工業ですが、7月18日に東京湾でクルーズ船を借り切って、270人規模の納涼祭を開いていたとのことです。その理由としては、協力企業への感謝の気持ちを込めたとのことですが、一方で関東建設工業はですね、ここでも何度か質問させていただいたとおり、事件発覚後、公の場で会見を開くなどしていません。この対応について、企業の体質について、知事はどう思われますか。

 

(知事)

 これは、社長がお決めになることなんで、この船上納涼祭、大々的にやったっていう話も聞いたんで、それはもう経営者としての考え方だと思うんですね。ただ、やっぱり大変申し訳ないんですが、個人的にはもちろん存じ上げているし、決して悪い方ではないと思うんですけれども、やっぱりちょっと感覚が違うんじゃないですかね。これだけのことが起きたわけじゃないですか。やっぱりその自分の会社の部長が逮捕されているわけじゃないですか。ずっと仲良く親しくしてきた現職県議も逮捕されているわけじゃないですか。この事件は参議院選挙にもね、影響しているわけですよ。清水真人候補の苦戦、もちろんこれだけじゃないけど、これは相当にやっぱり響いたと思うんですよね。だからそういう中で、なんかよく分かりませんけれども、ご本人も一応反省するみたいなことはね、いろいろ出てきていますけど、本来であれば、まさに記者さんがおっしゃったように、ちゃんと会見を開いて、やっぱりその、なんでこういう事件が起こったのか説明をして、こういうことがないようにしっかりやっていくみたいなことを発信するのが普通だと思いますよ。やっぱりね、世の中の流れをよく見た方がいいと思う。その感覚はちょっとやっぱり申し訳ないけど、ずれているんじゃないですかね。やっぱり県民の感覚っていうのが分かっていないと思う、悪いけど。あとはもう経営者としてのご判断なんじゃないでしょうか。

 

●次期群馬県知事選挙への出馬について

(記者)

 先ほど知事選の関係で、(世論調査で)政治と金の質問をされたということですが、これは桐生市役所の件が念頭にあってということなんでしょうか。

 

(知事)

 もう全体ですね。やっぱりその、この会見でも何度か言いましたが、この3年間で現職の副市長が3人逮捕されるとかいうのは、ある意味異常事態だと思うんですよね。これ以外のことも含めると、やっぱり群馬県はこういう事件が多すぎるんですよね。特にやっぱり、現職の県議が逮捕されたっていうのは、私にとってはすごい衝撃だったし、やっぱり保守王国と呼ばれる群馬県じゃないですか。4人の総理を出している群馬県ですよね。その保守王国の基盤を支えてきたのが自民党県議団ですよね。その県議団の控室に家宅捜査が入ったわけでしょう。それから県議会の事務局にも入ったわけでしょう。ちょっと聞いたことないですよね。他の県議会の事務局に家宅捜査が入ったとか。だからこういうのは、やっぱり本当に私は重く受け止めなきゃいけないと思うし、やっぱり相次いでこういう問題が起こってきて、私は、これは終わっていないと思っているので。だからやはり、この問題についての問題意識っていうのはすごく高かったので聞いてみたので。県民の皆さんが怒っているということは確かなんで、これについては、この世論調査の結果も踏まえてですね、知事としてできることはしっかりやっていきたいと。やっぱり県として率先垂範していくということは大事だなと思っていますので、これからこれを契機に、しっかり政治とお金の問題についても、襟を正すだけじゃなくて、この体質を変えるために、知事としてできることをいろいろ考えてですね、実行に移していこうと思います。

 

(記者)

 ちなみに、その設問では前提として、県内にそういう不祥事が相次いでいるっていうことは説明された・・・

 

(知事)

 それはいちいち説明しませんでした。「不祥事が続いていますが・・・」みたいなことじゃなくて、「政治とお金の問題についてどうやって対応したらいいと思うか」と、こういう設問にしました。

 

(記者)

 分かりました。今まで2回(の選挙)は、自民党さんと公明党さんに推薦を求めている形だったと思うんですが、次はどのようにお考えですか。

 

(知事)

 それは、これから政治の枠組みがどうなるかということは分からないんで、やっぱりあと2年後なんで。何度も言いますけど、来月でも来年でもなくて2年後なんで。だからその状況もよく見ながら、どういう形で出馬するのがいいかということをよく考えていきたいと思います。とりあえず今日夕方に正式表明したら、それをもって、協力を仰ぎたい方々のところはしっかり回ってお願いをしていくと。もう後援会も含めてですね。あの、後援会の皆さんには今日まとめて言いたいと思うんですけど、それはよく考えて回っていきたいと思いますが、どの政党の推薦を受けるかみたいなのはですね、2年後なんで、全体を考えながら決めていければと思っています。

 それからもう一つだけ申し上げておきたいのは、私の中では国政と県政っていうのは違うので。いわゆる国政選挙と県議会議員選挙っていうのは違うので。群馬県においてはですね、もちろん最大会派、7割の議席を持つ自民党県議団との関係は当然これからも大事にしていきますけれども、他のいわゆる会派ともしっかり今まで付き合ってきているので、そういうこともよく考えながら、どこにどういう形で協力を求めていくのかというのはですね、いろいろと検討していければと思います。

 

(記者)

 分かりました。あと最後になんですが、先ほども異例のというふうにおっしゃいましたけど、2年前の表明という、なぜ2年前なのかという・・・

 

(知事)

 それは今日よく説明しようと思うんですが、まず1年前に、例えば表明するとですね、1年あるとはいえ、結構みんなに迷惑をかけるかなと。ましてや、例えば直前みたいな話っていうのは、やっぱりいろいろ、群馬県がこれからやっていかなければいけないことを考えると、やっぱり1年前に言うっていうのは、それでも準備が、まあ1年前でもずいぶん前なんだけど、やっぱりもうちょっと早く、自分の方向性を示していくということがみんなやりやすいだろうとまず思うんですね。それは、やってほしいと思っている人もそうだし、辞めてほしいと思っている人たちにとっても、いろいろ大変だと思うんですよね。だから、1年前でもある意味今の目的を果たせると思うんですけど、だから前回1年前にしたんです、今みたいにね。あまり急にならないようにということで。2年にした理由はね、立候補したからには勝たなきゃいけないんですよね。次の選挙は今日出るって決めただけで勝てるとは限らないし、世の中の流れもどんどんどんどん変わっているし、次回は間違いなく強敵と戦うことになるわけでしょう。そうだとすると、やっぱり勝たなきゃいけない。そのためには、2年間かけて準備しなきゃいけないと思っているんですね。2年前にすることによって何が起こるかというと、まず1年間かけて後援会の組織を拡充・強化できる。つまりその、組織を充実できるということがあるんですよね。それからもう1年は、いわゆるネット戦略に集中していくと。例えば、最初の1年間で後援会組織というものを今までで最も強固にする、しっかりとしたものにもう1回改変したりとか、拡充していくという作業をやって、残りの1年はですね、今までも色々とやってきているんですが、ネット戦略を研ぎ澄ませていくと。同時にもうずっと街に飛び出していくみたいな形で、いずれにせよ、それでも2年後勝てるかどうか分からないんですが、2年後選挙やった時にですね、あらゆることをやったと、どんな結果でも。後悔は一切残さないっていうのが一応私の信条なので、政治家としての。だからそのためには2年間が必要だということですね。

 最後に言うと、今度のやっぱりこの一連の衆院選、都議会議員選挙、あるいは参院選で思ったんですが、ネット戦力が大きな重みを持っているということは間違いないと思うんですよね。参政党も、いわゆる後援会組織みたいなものは一切ない形で、あそこまで得票をしたということを見ると、やっぱりネットの発信、これはもうYouTubeもそう、ショート動画なんかもそうだし、ものすごく特に参政党は戦略的に上手にアピールしていたっていうのもあるし。SNSとかTikTokだって、若者に自分たちの考えを届けるためには不可欠になってくると思うんですけど、同時に、ネットだけではやっぱり勝てないんですよね。石丸新党の都議会議員選挙の候補者の方々は、かなりネットの視聴者を稼いでいたんだけど、やっぱり勝てなかったっていうのは、選挙ってネットだけじゃダメなんですよね。同じようにいつも言いますが、地上戦と空中戦と両方ないとできないんですよ。2年間ないと、地上戦と空中戦を十分に充実できないという判断です。

 

(記者)

 最後に一つだけ、前回(の知事選は)、投票率が3割弱っていう形に落ち込んだと思うんですが、前回は共産党系の方だけだったと思うんですが、国政選では各野党が全選挙区に候補者を立てるべきだというふうに知事もおっしゃっていますが、例えば立憲民主党とか参政党とか各野党が自分の候補者を知事選に立てるべきだと、その辺はお考えあるんですか。

 

(知事)

 それはもう1回言いますけど、2年でどういうふうに政界が変わるか分からないので、どこがどうとは言いませんが、やっぱりね、前回みたいな、申し訳ないけど自民対共産みたいな最初から勝敗が分かっているような選挙はやっぱり良くないと思うんですよね。ただ、これは残念ながら幸か不幸か、必ず2年後の選挙は強敵が出てきます。それはもう政治のバイオリズムで分かるので。だからおそらく、投票率も当然、もう心配しなくても上がると思うんですよね。前回の知事選挙はですね、全体の流れを見て目標は、投票率が3割、得票率が8割なんですよね。投票率は29%。ちょっと悔しいんだけど、ちょっと足りなかった。得票率は79%。変な人が出て数ポイント持っていったので頭にきているんですけど。ちょっと両方目標に届かなかったんだけど、まあまあ3割と8割っていうのは達成できたと思うんですけど。次の選挙は心配しなくても投票率は上がるし、心配しなくても、2年で何が起こるか分からないから、どこがどうとか言わないけど、心配しなくても強敵が出てくると思います。

 それから、ここで何度も言っているように、これも少し前のブログで書いたんですけど、立憲の群馬県連の後藤代表が、全ての小選挙区に(候補者を)立てるみたいな方針を発表しましたよね。これはもう本当にいいことで、前からやるべきだったと思うので、これはもう次の選挙でも、小選挙区全てにやっぱり有力な野党が対抗馬を立てるべきだと思います。じゃないと、本当の意味での政策の選択肢がないし、これもブログに書きましたが、競争がないと人間は進化しないですから。競争がないと全く政治に緊張感が生まれないので、当然次の衆議院選挙も立憲なのか参政党なのか、よく分からない他の政党が出てくるのか分かりませんけど、全部立てるべきだと思います。首長選も県議選もやっぱりちゃんと対抗馬みたいなのがいるべきだと思います。

 

(記者)

 それは知事選もという?

 

(知事)

 そうです。首長選もやっぱり有力な対抗馬が出るべきだと思います。でも心配しなくても出てくるので。2年やってもたぶん相当の激戦になるということをもう覚悟していますから。

 

●山本県政6年目の実績と成果について

(記者)

 6年目の実績と成果を発表いただきました。個別の内容については理解することができました。トータル、全体的にはどういう思いでやってきたかというところを、知事の言葉で教えていただきたいと思います。全体的にどういう思いで取り組んできたか。

 

(知事)

 これは当初知事になった時からの目標である、県民全体の幸福度を上げると。これがもう本当に最も大きな幹だと思うんですけれども、そのためにも、やっぱり群馬県の存在感を上げていく。それで、大きく言えば、地方から中央を変えていくっていうのが野望なので。そのためには、やはり群馬県の強みを生かした独自の群馬モデルをですね、一つでも多く生み出して、群馬県の知名度、存在感、魅力度を上げていくということをずっと念頭に置いてやっていました。もう一方は政治手法としては、お天道様の下でできないことはやらないと、この透明性もしっかり担保してやろうと。こんな大きな2つの流れを念頭にやってきて、それなりの実績が出たと思っています。

 

(記者)

 その中で今後という意味では、まだまだ完遂するまでやるべきことがあるということで、そういうことをやっていきたいという思いなんでしょうか。

 

(知事)

 そうですね。さっきもちょっと挙げたように、まだ道半ばのものがいっぱいあるので、ただ道半ばって言ってもいつまでもやっているわけにもいかないから。どこまでやったらいいのかなっていうことが、今回(次期知事選に)出るか出ないか迷った一番のポイントだったので、首長ってどこまでやればいいのかキリがないわけじゃないですか。どこかでやっぱりちゃんと、自分の終わりっていうものを決めなきゃいけないっていう中で、今回8年間で勇退するっていうのも一つの選択肢かなと思って、結構真剣に考えた結果、やっぱり少なくとも(あと)6年はやらなきゃいけないなっていう結論に達したということです。

 

●桐生市新庁舎建設を巡る入札妨害事件について

(記者)

 桐生市の事件のことで伺いたいんですが、相沢容疑者は未だ黙秘を貫いています。知事は相沢容疑者とは知らない仲ではなかったということですし、黙秘を貫いている相沢容疑者に何かメッセージがあれば。

 

(知事)

 それはもう、いつも言っているように、政治家の進退っていうのは自分の判断で決めていくっていうことだし、相沢さんがどう対応するのかということについて、ここで私がどうするべきだということは控えたいなと思っています。ただ、ここでも何度か言ったように、県議としては本当に真面目に頑張っているように見えたし、明るい性格だし、だから彼がこういう形でこういう事件に巻き込まれているっていうのは、とっても残念に思っています。

 

(記者)

 進退とは別に、調べに対してお答えになっていないということについて、いかがお考えですか。

 

(知事)

 それはもう、相沢県議の政治家としての考え方によるんじゃないでしょうか。それについて私はどうしろこうしろというつもりはありません。

知事メッセージ

(知事)

 ご質問もないようなので、ちょっと本当に大演説になりそうだったんですけど、今日は国政のことは控えさせていただければと思っています。今日ですね、記者の皆さんからいろいろとご質問が出まして、今日、夕方の全体の戦略会議、山本一太後援会全体戦略会議で、次の2年後の知事選挙の方針を発表させていただくということで、もう今日の地元紙でも一面ですっぱ抜かれて、さらに今日ここでもお答えしたように、2年後の選挙はやろうというふうに思っています。正式表明が終わったら、また次の記者会見等々で、あらためてまた私の考えを皆さんにもお伝えをしたいと思っています。

 今日あらためてこの1年間の実績を振り返ってみてですね、本当に入りきらなかったっていうことに、ある意味ちょっと困ったり、驚いたり、嬉しかったりしたんですけれども、こういう一つ一つの成果を本当にそれぞれの担当部の県庁職員が頑張って成し遂げてきたと。このことは知事として本当に誇りに思いますし、次の2年後の選挙に勝てるかどうかは分かりませんが、やっぱり今の県庁職員と一緒に仕事ができるっていうのはですね、私にとって本当に誇りに思うことだということは、皆さんにお伝えをしておきたいと思います。

 ニュー塚さん(大塚副知事)、今日一言もなかったけど、なんか言いたいことあります? 世の中に対する怒りとか。ニュー塚さんは、大塚さんって呼んでいたんだけれども、ずっと協議でも、ニュー塚さんって呼んでいるんですね。ニュー塚さんって呼ばれる度に大塚さんは「新しい大塚にならなきゃいけない」と思っているんだと思うんだけど、ニュー塚さんって長いんですよね。津久井さん(副知事)は津久井さんじゃないですか。大塚とかニュー塚とか長いんで、「ニューさん」って呼ぼうってことになったんで。ニューさんどうですか? せめて一言。

 

(大塚副知事)

 私も就任させていただいて、1カ月半ようやく経ったところで、今の山本県政の6年目のうちのたった1カ月しか関わらせていただいていないですが、私自身貢献してっていうものは残念ながら一つもないんですけれども、本当にこの資料を作る際に、知事以下主だった人たちと話をしたんですけれども、本当に(実績が)いっぱいあって、どういうふうに整理していくのがいいのかという議論になりました。これだけの成果を挙げられたというのは職員もありますけれども、県内外の方との協力があって、できたものだと思っていますので、ぜひ私も仲間に入れていただきましたので、この流れをうまく生かしてですね、少しでもこの県民の皆さんの幸福度の向上のために、力を出せればということを考えています。

 

(知事)

 ニューさんは結構頑張ってもらっていて、例の(温泉文化の)ユネスコ無形文化遺産登録の話でも、担当が変わったんですよ、文化庁のね。それで、これから国会議員対策みたいなのもしっかりニューさんにやってもらおうと思って。もう私が言う前に国会議員とか回ってくれているんだけど、キーパーソンにはどこかで紹介したいと思いますけど、もう自分で新しい文化庁の幹部に会っていただいたりしてですね、頑張っていただいているということだけ報告して、最後にこうやって「ニューさんのひとこと」っていうことで、いつもちゃんと話をしてもらうので、よく準備しておいてください。ということで、今日はこれで終わりたいと思います。最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

 

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。