ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 知事のページ > 令和7年度第18回定例記者会見要旨(8月21日)

本文

令和7年度第18回定例記者会見要旨(8月21日)

更新日:2025年8月21日 印刷ページ表示

■日時 令和7年8月21日(木曜日)14時02分~14時36分
■会場 記者会見室
■出席者 県:知事、副知事ほか
     記者:記者クラブ所属記者等16人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 20250821山本一太群馬県知事定例記者会見<外部リンク>

    モニター資料 (PDF:1.46MB)

会見項目

■知事冒頭発言

 1.はじめに

 2.新・群馬県総合計画アップデート

 3.NETSUGEN夏祭り

 4.直滑降ストリームの告知

■質疑応答

■知事メッセージ

知事冒頭発言

1.はじめに

 それでは、定例記者会見を始めたいと思います。先週の14日の木曜日、北海道の知床の羅臼岳で、皆さんご存知だと思いますが、登山中の男性がヒグマに襲われて亡くなるという大変痛ましい事故が起きました。亡くなられた方に心より哀悼の意を表し、ご遺族の皆さまにお悔やみを申し上げたいと思います。群馬県には、皆さんご存知だと思いますが、多くのツキノワグマが生息しておりまして、山岳地域だけでなくて、比較的身近な市街地とか通学路での目撃例も報告されています。特に、今の季節は登山やレジャーで山に入る機会が増えて、クマと遭遇するリスクも高まります。今回の事故は決して他人事ではなく、私自身も強い危機感を抱いています。クマの人身被害対策で最も大事なことは、「クマに会わない」ことに尽きます。山に入る際は、クマの生息域に人間が入るという意識をしっかり持って、事前に現地の出没情報などを確認していただきたいと思います。その上で、クマよけの鈴や撃退スプレーを携帯するなど、基本的な備えを徹底していただきたいと思います。万が一遭遇してしまった場合は、走って逃げたり大声を出したりせずに、落ち着いて行動してください。クマを刺激しないようにしながら、ゆっくりと距離を取ることが重要です。また、キャンプなどでは食べ物を放置せず、決して餌を与えないように注意していただきたいと思います。クマから避難するなどして危険がなくなったら、ご面倒でも他の方の命を守るために、現地の市町村役場とか警察への通報をお願いしたいと思います。群馬県としても、ウェブ上での「クマ出没マップ」の公開、出没時の対応マニュアルの整備、さらに市町村と連携した訓練の実施、こうした人身被害を未然に防ぐための取組を進めております。今後も、クマの生息実態を把握しながら、適正な管理について、これをしっかりと進め、人身被害防止に全力を尽くしてまいりたいと思います。

 それでは、会見の中身に移りたいと思います。スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。1つは「新・群馬県総合計画アップデート」、もう1つは「NETSUGEN夏祭り」、これらについて発表させていただきます。

 

2.新・群馬県総合計画アップデート

 まず、「新・群馬県総合計画アップデート」についてです。スライドをご覧ください。群馬県では、令和2年度に「新・群馬県総合計画」を策定いたしました。この計画は、群馬県の全ての分野の最上位に位置する最も重要な計画です。2040年までの20年間を見据えた将来像を示す「ビジョン」と、今後10年間の具体的な政策を体系化した「基本計画」の2本柱で構成されています。「快疎」による新しい地域像の提示とか「始動人」の育成・発掘を軸とした人材戦略とか、全国でも先進的な内容となっています。

 この計画では、群馬県が達成すべき20年後の目標として、「年齢や性別、国籍、障害の有無等にかかわらず、すべての県民が、誰一人取り残されることなく、自ら思い描く人生を生き、幸福を実感できる自立分散型の社会」を掲げております。また、目標の実現に向けたロードマップも掲載しております。群馬県では、このビジョンに沿った県政運営を進め、行政や教育のデジタル化や始動人の育成、医療提供体制や災害レジリエンスの強化、地域経済循環の形成等に取り組んでまいりました。

 一方で、この計画を作った当時は、新型コロナウイルスへの対応の真っただ中ということもあって、コロナ禍をどうやってチャンスに変えていくのか、そして、ニューノーマル社会への転換をどう進めていくのか、こういった視点が強く反映されているものとなっています。

 さらにこの5年間で、生成AIなどのデジタル技術が急速な進化を遂げたほか、国際情勢にも大きな動きがありました。群馬県を取り巻く環境にも大きな変化があったということです。

 加えて、ビジョンについては、当初から「これで完成ではなくて、県民の皆さまとの対話を重ねながら順次アップデートする」としていました。また、基本計画についても、5年経過時に見直しを行うということになっていました。そこで、来年度中の群馬県議会での議決を目指し、時代の変化を踏まえたアップデート作業に着手することといたしました。次のスライドをご覧ください。

 検討開始にあたり、まず明日22日の金曜日、「新・群馬県総合計画に係る懇談会」を久々に開催いたします。現行の計画の策定時にもご協力をいただいた、各分野の12名の専門家の皆さまからご意見やご提案を伺います。この総合計画は群馬県政の指針であると同時に、県民一人一人の暮らしや未来に直結するものです。時代の変化を的確に計画へ反映することで、群馬県の更なる飛躍へとつなげてまいります。

 

3.NETSUGEN夏祭り

 続いて、「NETSUGEN夏祭り」についてご報告いたします。群馬県では、「新たなビジネスや地域づくりにチャレンジする人が集まり交流する場」として、群馬県庁32階に官民共創スペース「NETSUGEN」を設置しております。令和2年のオープン以来、この5年間で、多様な人や企業が集い、つながり、様々なビジネスが生み出されるような環境になってきました。月額会員数も現在256名ということで、毎年、着実に増えています。また、「NETSUGEN」を視察に訪れる自治体や団体も増えていまして、まさに「群馬モデル」といえる存在になりました。この「NETSUGEN」を、県民の皆さまにさらに広く知っていただくため、「NETSUGEN夏祭り」を開催します。スライドをご覧ください。

 今回のイベントテーマは、「つながるだけじゃ、終わらない」です。会員と来場者の交流をさらに深め、一過性の催しではなく、イベントを通じて新しいイノベーションにつなげたいという思いをこのタイトルに込めました。今回が4回目の開催ということになります。昨年度は延べ2千人もの方にご来場いただいて、大変盛況でした。開催日時は、8月30日土曜日の午前11時からです。会場は、群馬県庁32階「NETSUGEN」と、31階の「GINGHAM」です。入場は無料ですが、飲食やワークショップには一部有料のものもございます。NETSUGENでは、縁日ブースやスポーツ体験、グッズ製作のワークショップなどをご用意しております。また、31階のGINGHAMでは、飲食ブースに会員おすすめのグルメが出店されるほか、群馬県産⾷材のPRとか、試⾷・販売も行う予定です。

 さらに、今回新たな企画として、「tsulunosスタジオ体験会」を開催いたします。普段入ることのできない動画・放送スタジオを見学できるほか、動画撮影体験もやっていただこうという企画です。また、ぐんまちゃんをはじめとしたマスコットキャラクターも会場に登場いたします。各イベントの詳細は、スライド記載のQRコードからNETSUGENの公式ホームページをご確認いただきたいと思います。

 NETSUGEN会員との交流に関心のある方はもちろんですが、大人から子どもまで楽しめる内容となっておりますので、多くの皆さまのご来場をお待ちしております。

 

4.直滑降ストリームの告知

 最後に、「直滑降ストリーム」の配信についてお知らせします。スライドをご覧ください。「県議と知事の紅茶懇談」配信のお知らせです。この企画は、群馬県議会議員の皆さまをお招きして、親しみやすく身近なテーマで意見を交わす、議論するというシリーズです。第14回目のゲストは、自民党の伊藤清県議でした。番組では、小学生のときに1年間過ごした草津町の思い出とか、地元・安中市で市議会議員を務めたエピソードとかですね、長年大切に飼育している金魚やメダカには奥深い魅力があるということもですね、熱く語っていただいています。伊藤県議の、自然体で落ち着いたお人柄と、音楽や漫画などの趣味も幅広くてですね、こういうことも楽しむスタイルが、見る人に十分伝わる内容となっています。明日22日金曜日の20時から、群馬県公式YouTube チャンネル「tsulunos」で配信します。ぜひ、ご覧いただきたいと思います。今日はササッと終わりました。私からは以上です。何か皆さんからご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

●「新・群馬県総合計画アップデート」について

(記者)

 まずは、総合計画に関する質問からさせていただきたいと思います。資料いただきまして、懇談会の出席者等は把握いたしました。最初の総合計画を立ち上げるときの有識者と、若干メンバーも変わっておりますけれども、選定基準等がありましたら教えていただければと。

 

(知事)

 まず、古仙知事戦略部長の方から。

 

(知事戦略部長)

 まず、総合計画の懇談会の選定基準でございますが、現行の計画を作ったときのお話をさせていただきます。メンバーは若干入れ替わっておりますが、基本的には分野は一緒でございまして、こちらにありますとおりですね、まずは県外と県内でやはり同数ずつということで、あんまり人数が多くなってもやっぱり議論ができませんので、10名程度、そして県外と県内でそれぞれ半数ずつ。やはりですね、男女比率もできれば同数。例えば男性が多いとか、そういうことはやっぱりなくしたいと。それからさらに年齢ですね、やはり今後20年後のビジョンを示す議論でございますから、やっぱりその年齢もですね、ある程度ですね、ちょっとあの語弊ありますけど、高齢者だけということではなくてですね、そこのバランスですね、そこの部分も年齢的にもかなりバランスが取れています。そしてあとここにありますとおり、これ12の分野、ちょっと画面出ているかと思いますけど、様々な分野からの方にですね、まさにベスト・アンド・ブライテストの皆さま、有識者の皆さまからご意見をいただいてですね、それで一太さんのもとに、県の方で素案を練って、議会の方にもお諮りしながら対応してきたというのがこの計画でございます。それなので、今回のこのアップデートにつきましても、考え方は一緒でございます。

 

(知事)

 見ていただけると分かるんですけれども、そもそも最初の12名もすごい良いメンバーだったんですけど、(今回も)かなりいいメンバーだと思うんですよね。あの、何人か変わりましたけれども、大変素晴らしいメンバーでまた再スタートできることを嬉しく思っています。

 

(記者)

 また続いて、最初の計画を立てたときには、外部有識者のヒアリング等も行っていたと思うんですけれども、今回のアップデートに関しては、そういったヒアリングであったり、地域別の懇談会も開かれたと記憶しているんですけれども、こういったものも今後やる計画なんでしょうか。

 

(知事戦略部長)

 想定ではですね、やはり前回の有識者ヒアリングもですね、今ちょうど画面に出ているベスト・アンド・ブライテストの方もそこに入っていただいて、有識者の方のご意見を聞いていただいて、そしてベスト・アンド・ブライテストの方もその意見を踏まえて、また自分たちで考えて、いろいろご意見をいただいたという流れでございました。今回も基本的にはやはり有識者ヒアリング、それから地域別の懇談会の、一太さんにはこれから負担をかけてしまうかと思うんですけれども、前回同様、各地域でやっていくと、いわゆる丁寧にやっていく。当然のことながら、県議会の皆さまとも丁寧な議論をしていきたいというふうに考えています。

 

(知事)

 今の話を聞いて思い出したんですけどね、未来構想フォーラムってやっていますが、そもそも未来構想フォーラムの最初は、当時の担当部局から新しいこの新・総合計画を1年かけて作ったと。これを県民の皆さんにとにかく広めていく。特にまずは、各地域のオピニオンリーダーの皆さんに理解してもらう点でいうと、ぜひ知事の言葉でやってほしいと。こういう強い担当部の要望を受けて、12カ所でやっているんですね。全ての県議と全ての首長に参加していただいたんで、同じような形でアップデートって言ってもかなり大きく変わる可能性がありますから、そこは私自身がやろうと、またさらに担当部局から強い要望もありますので、できれば知事が、しっかりとまた各地域に出かけていって、説明をしようと思っています。

 

(記者)

 この内容に関して私から最後ですけれども、アップデートの計画等も分かりました。あらためて知事からどういうふうな形でアップデートしていきたいかなど、その思いを聞かせてください。

 

(知事)

 これからアップデートしていく中身についていろいろ議論していくわけですけれども、少なくともさっきの説明でもあったようにですね、この新・総合計画を作ってから5年経ったということで、ずいぶん内外の情勢も変わっているので、それに合わせて、しっかり変えていかなければいけないというふうに思っていますし、そもそも5年経ったところで見直す規定が入っていますので、ですから、微修正というよりは、基本のコンセプト、ビジョンをしっかり踏まえつつもですね、かなり大掛かりにおそらく変える、アップデートするということになるんじゃないかなと。これからですけど、細かいことについては。今はそんな予感がします。

 

●沼田病院に関する地域の関係者などとの協議について

(記者)

 沼田病院に関してです。今月7日の夜、沼田病院について地域の関係者などと協議が開かれました。今回、協議が始まりましたけれども、知事としての受け止めとお考えを聞かせていただければと思います。

 

(知事)

 まず担当の健康福祉部長、國代さん。

 

(健康福祉部長)

 ご質問がありました、沼田病院でございますけれども、先般ですね、運営する国立病院機構から、県と地元市町村に対しまして、長年の赤字や患者数の減少などから、医療継続が極めて困難な状況という報告があったというところでございます。これを受けまして、今後の対応を協議するため、8月7日にですね、県、地元自治体、医療関係者などを交えた会議、利根沼田地域保健医療対策協議会を開催したというところでございます。県としましては、沼田病院が利根沼田地域における地域医療体制にですね、大きな役割を果たしていることから、地域の医療体制に影響が及ばないよう、地元自治体や医療関係者などの理解を得ながら、丁寧に議論を進めていく必要があると考えております。引き続きですね、県としましては、会議を継続して開催しまして、地域の医療体制を丁寧に議論していくとともに、地元自治体と緊密に連携しまして、必要な対応を検討していきたいというふうに考えております。

 

(記者)

 知事いかがでしょうか。

 

(知事)

 ご存知のとおり、国立病院機構沼田病院なので、運営しているのは国立病院機構ですからここが判断をすると。これについて、県がこの政策決定に法的に関与するという仕組みがないんですね。だから我々としては、しっかり要望を伝えなければいけないということで、正直言うと、國代さんにもいろいろ力を借りてですね、なんとなく一気に流れを作ろうみたいな話があったんですが、そこは群馬県の方からよくお願いして歯止めをかけました。それは国の判断ではあるけれども、やっぱりちゃんと地域の声を聞いてほしいということで、一気にじゃなくて、一旦しっかり踏みとどまっていただいたので、ここからどういう議論をしていくかなということなんですけど、それでも国の方は、今のままだったらなかなか医療継続が厳しいということなので、出席者からいろいろ必要な医療機能を残してほしいとか、ちゃんとよく十分に説明してほしいみたいなこともあるので、こういうのをよく頭に置きながら、これは政府の判断というのは政府の判断なので、これはこれとして一定の理解を置きつつも、我々としては、しっかりこれについても要望していこうと思っておりますので、そうやって丁寧に議論してもらうということも大事なので、これは國代さんに結構力を借りて、国の方にも少しいろいろと調整していただいたんですが、これをしっかり我々として進めていくことが大事かなと思っています。

 

(記者)

 整理すると、あらためて県としての要望点というところは、どういった内容になるんでしょうか。

 

(健康福祉部長)

 まさにですね、先ほど申しましたとおり、沼田病院というのが、やはり地域の医療体制に非常に大きな役割を果たしているということもございますので、その医療機能をどういうふうに今後していくかというのを、地元の関係者と合わせてしっかり合意を得ながら、議論を進めていってほしいということでございます。

 

●桐生市新庁舎建設を巡る収賄事件について

(記者)

 まず、桐生市のですね、収賄、談合事件で森山前市長と相沢県議が起訴されました。受け止めをお願いしたいと思うんですが、よろしくお願いします。

 

(知事)

 それは非常に深刻に受け止めております。この問題については、ここでも何度も申し上げたとおり、あってはならないということだし、何度かここでも言及しましたが、罪深いと。1つは群馬県議会のイメージを非常におとしめたということで、この間の参議院選挙でも清水真人さんがかなり苦戦した原因の1つになったと思うんですよね。もう1つ、もっと問題なのは、ここでも何度も言ってますけど、公共事業自体が悪であるかのような印象を与えてしまったと。何度も言いますが、群馬県の中にも、どの地方もそうかもしれませんけど、必要な公共事業はまだ山ほどあるんですね。普通は公共事業というものは、やっぱりほとんどの人がルールを守って担っている。つまり真面目にルールを守って、この地域生活を支えるインフラ整備も含めてね、社会資本整備みたいなことをしっかりやっている人たちがいるわけであって、一部の、本当に特別な例なんだと思うんですが。でもこういうことがあったことによって、またなんとなくイメージが戻っちゃったみたいなところなので、それはあらゆる機会に知事としてこの問題に言及してですね、いつも言っているのは公共事業が悪なんじゃないです、ということを言ってます。

 それから今回、建設業協会の12の支部を行脚してて、これも日本でやってるのは私だけだと思うんですけど、各地域に行って意見交換会をやってるわけですよね。それで、10か所やったんですけど、あらゆるところで言ってるのは、やっぱりこれを機会に、いろんな古い慣習みたいな、もちろん集まってきていただいた人たちはみんな真面目なんですよ。やっぱり襟を正して、古い慣習みたいなものから脱却していくと。古い、いわゆる政治文化みたいなものから脱却していくと。ちゃんとコンプライアンスを、力を合わせて確立しましょうと。そのことが真面目に頑張っている建設事業者、特に公共事業に関わる人たちを守ることにもつながるということで言わせていただいています。そういう意味で言うと、あらためて、県議と現職の副市長が起訴されたっていうのは、重く受け止めるべきだと思いますし、もちろん知事としては、こういうものはしっかり深刻に受け止めて、いつも言ってるように他人事ではない。決して県で起こったことではありませんが、決してこういうことがないようにしなければいけないと思いますし、おそらく現職の県議が逮捕されたということで、県議会も同じ危機意識、問題意識を持っていると思いますので、もう1回言いますが、これを機会に、特に群馬県、地方政治にある古い利権体質というものを我々はしっかり克服していくべきだろうなと思います。

 

●桐生市長が代表の政党支部について

(記者)

 桐生市の荒木恵司市長について、自身が代表の政党支部で寄付金179万円の不記載がありました。この政党支部には、入札妨害事件で逮捕された会社の前社長が、10万円を寄付していたことも分かり荒木市長は返金されました。荒木市長が無所属で市長選に臨まれた後も、県議時代からの政党支部を持ち続けていることも含めて、知事のご所見をお願いします。

 

(知事)

 それはご本人じゃないと事情がわからないんで、特に今、桐生はいろんな意味で窮地に置かれているっていうかね、いろんな問題の対策にたぶん追われているんだと思うので、これは荒木市長ご自身にしかわからないということですけれども、なぜそのままにしていたのか、気が付かなかったのか、それを聞いたわけじゃないけど。ただ、これを契機に、今みんなに言っているようにね、政治とお金に対する国民の目線、県民の目線も厳しくなっているので、それはやっぱり頭に置きながら、やっぱり政治家たるもの対応していくべきじゃないかなというふうに思っています。ここでも何度も言っているように、荒木市長自身は個人的には私はとっても好きなんで、非常にスポーツマンシップのあるっていうか、体育会系で、クリーンでまっすぐな人なんですよね。だから、こういうことが次々に起こるっていうのはとっても残念ですね。そこはでも、荒木市長の政治家としてしっかり必要な、みんなが納得できるような対応をしていただきたいなというふうに感じています。

 

●桐生市で発生した中学生による父親刺殺事件について

(記者)

 続いてなんですが、これも桐生市なんですけれども、中学3年生の生徒が医師の父親を刺殺する事件が起きました。受け止めをお願いしたいと思います。

 

(知事)

 これは本当に衝撃の事件で、コメントのしようもないんですけれども、こんな痛ましい事件が群馬県で発生したということについては大変心を痛めておりますし、本当に深い悲しみを感じています。とにかく何でこんなことになってしまったのかと、こういうことが二度と起こらないように事実関係の把握をまずしっかりやって、特に子どもたちの心のケアをしっかりやってもらうように、知事として、教育委員会に指示をさせていただきました。メモにもあるんですけど、こういう不安がある生徒や保護者に対しては、すでにご存知だと思いますけど、スクールカウンセラー・スーパーバイザーを派遣して、昨日と今日の2日間、桐生市の教育支援センターで電話相談、来所面談を実施しています。このことについて、不安を持っている生徒の保護者に対しては、そういう対応をしているということで、その後も必要に応じてですね、スクールカウンセラー・スーパーバイザーを派遣して、カウンセリングを行ったりですね、県総合教育センター「つなぐん」がありますから、ここでもスタート時に発表しましたけれども、こういう「つなぐん」でも相談できるような体制を整えておりますので、こういうこともしっかり活用していただきたいと。本当に痛ましい事件で、二度と起こらないように、県としてできることをしっかりやっていかなきゃいけないなと思っています。

 

●石破首相による先の大戦に対する自身の見解表明について

(記者)

 私から最後なんですが、戦後80年ということで、石破茂首相は先の大戦に対する自身の見解表明を模索しているそうです。どう思われているのか、お伺いできればと思います。

 

(知事)

 それは石破さんの総理としてのご判断なので、それについて良い悪いとか、知事としてコメントする立場にはありません。石破さんは選ばれた日本のリーダー、首相としてご見解を述べられたということだろうなと思います。

 

●日航機墜落事故に関する要望について

(記者)

 8月12日にですね、520人が犠牲となった日航機墜落事故から40年を迎えて、知事は同日上野村で開かれた慰霊式典に出席されました。その際、ご遺族から事故に関する記録をユネスコの世界の記憶遺産に登録するよう、県の後押しを求める要望書を受け取られました。要望書を受けて、県は今後何か対応されるご予定はございますでしょうか。

 

(知事)

 まず担当部から、どうぞ。

 

(監理課長)

 今、ご質問のありました要望につきましては、8月12日の追悼慰霊式の閉会後に事故でお亡くなりになられたご遺族の一部の方から、まずは口頭で要望がありまして、その後、要望書が一太さんの方に手渡しされたということでございます。その要望の内容なんですけれども、記憶の風化や、偽情報への対策を進めてもらうこと、そして、ユネスコ世界の記憶遺産登録に向けての後押しを県にお願いしたいというものでございました。県としましては、事故の風化を防ぎたいというご遺族の気持ちを尊重しつつ、要望の中身をよく確認したいと考えているところでございます。

 

(知事)

 今お話があったように、事故の風化を防ぎたいというご遺族のお気持ちはよく分かります。愛する人を突然失った事故なので、二度とこういうことを起こしてはならないというお気持ちも強いんだと思うんですね。それはそれで私もお話を伺いましたし、要望書を受け取りました。でも、これはより関係が深いのは国交省あるいは遺族の皆さんなので、まずそういう方々の立場をよく確認しないといけないかなと思っています。それから、群馬県知事と群馬県選出の国会議員に要望したということなんですけど、これはなぜなのかというと、たぶん、上野村で慰霊式をやっていて、まさにこの事故が起きたのが群馬県だということなのかもしれませんが、やっぱり世界の記憶ということになると、国がやらなきゃいけないことなので、ご遺族の気持ちはさっき言ったように受け止めつつ、県としてどんなことができるのか、どんな対応が考えうるのかということは、慎重に、いろいろ関係者の意向も調べながら検討したいなと思います。

 

(記者)

 もし今後、具体的に後押しの運動ということになるとすれば、例えば委員会とか会議体の立ち上げですとか、日航側との意見調整とか、知事がおっしゃったことも含めてあると思うんですけれども、そこはこれから・・・

 

(知事)

 まだそういうことをここで言えるような段階じゃないので。まず要望書を受け取ったので、どんな対応をすべきかということを少しうちの方でも検討を始めるという段階です。

知事メッセージ

(知事)

 今日は結構すっきりと最初のプレゼンも終わって、皆さんの質問もあまりなかったということなので、先々週申し上げましたけれども、ここからですね、最後は知事からいつも県民の皆さんへのメッセージというのをやっていたんですけど、「Newさんのひとこと」っていうコーナーを設けました。(このパネルは)さっき作ったんだけど、この「Newさんのひとこと」っていうのは今週から始まりますので、Newさんにひとこと言っていただければと思います。

 

(大塚副知事)

 今日も時間をいただいて、ありがとうございます。2週間ぶりの会見でありますけれど、県の取り組みでですね、私からも報告させていただきたいことを少しだけ触れさせていただきます。火曜日に、県で。午前、午後3時間をかけまして、政策プレゼンというのを行いました。実はその後、NHKさん、今日、読売さんですかね、新聞で取り上げていただいて、ありがとうございます。この取り組みというのは、若手を中心に、今年であると25人の職員の方が5つのグループに分かれて、今回のトピックであると、「群馬の繊維産業をどうやって盛り上げていくのか」とか、あるいは「群馬にとって極めて重要なものづくりの担い手をどうやって育てていくのか」とか、あるいは「県庁の組織だとか、人材育成をどうしていくのか」といったことについて内容を発表してもらいました。今回の取り組みにおいてですね、発表内容も本当に素晴らしいものがありましたけれども、日頃の仕事を通じて得られた気付きというのを掘り下げて、仲間と議論をして、しっかり検討したという、その姿勢に、私は大変感銘を受けたところでございます。群馬県庁が県民の皆さんの幸福度向上に向けて、これからも取り組みを進めていく上で、一つ一つの取り組みをしっかり進めていくということも重要なんですが、その前提として、こうやって日頃の気付きを大切にして、議論を重ねていくという姿勢というのは、極めて重要だと思っています。こういった風土が培われている群馬県庁で、私、就任してから2カ月過ぎましたけれども、働かせていただいて大変光栄に感じておりますし、ぜひ今後もですね、職員の皆さんと力を合わせて、こういった風土をさらに発展させて、ひいては県民の皆さんに素晴らしいサービスが提供できるようにということを取り組んでいきたいと思っております。ぜひ記者の皆さん、これから県民の皆さんも注目いただければと思っております。ありがとうございます。

 

(知事)

 はい、Newさん、ありがとうございました。あの前のですね、経産省から派遣されて、結局6年も私と一緒に仕事をしてくれた宇留賀副知事はですね、とにかく才気煥発で、構想力、行動力抜群だったんですね。うちのNewさんはですね、今、来られている、横にいるNewさんは、宇留賀さんとはタイプは違いますけれども、やっぱり違う強みを持っていて、すでに2ヶ月でかなりいい味を出してきていますので、Newさんにはですね、Newさんなりにいろいろ群馬県に貢献していただけるんじゃないかなと思います。皆さんの世代は分かりませんけれども、かつて「たま」というバンドがすごい社会現象を巻き起こしたことがありますよね。これは「イカ天(三宅裕司のいかすバンド天国)」という番組から生まれたバンドだったんですけれども、ご存知かどうか分かりませんが、音楽深化論だっけ、新しいコンテストをやっていて、そこでもインディーズ系のバンドで、ものすごくたま系の天才とか出てきて、注目されていまして、ナゴムレコードとか、あらためて注目を集めているんですよね。最近我々の間で流行っているNewさんの替え歌があって、「さよなら人類」の替え歌を一節だけお送りして、今日の会見を終わりたいと思います。

 

(替え歌)今日Newさんが初めて~県庁に着いたよ~危ない副知事になる日も~近づいたんだね~

 

 というのがですね、今、流行っているというか、私だけで流行っているということで、これをもって今日の会見を終わりたいと思います。今日すっきり終わりましたが、最後まで皆さんお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。