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令和7年度第20回定例記者会見要旨(9月4日)

更新日:2025年9月4日 印刷ページ表示

■日時 令和7年9月4日(木曜日)13時31分~14時28分
■会場 記者会見室
■出席者 県:知事ほか
     記者:記者クラブ所属記者等15人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 20250904山本一太群馬県知事定例記者会見<外部リンク>

    モニター資料 (PDF:767KB)

■知事冒頭発言

 1.はじめに

 2.新型コロナ患者の増加

 3.医学部地域枠の増員・新設

 4.ご当地キャラカーニバル2025

 5.直滑降ストリームの告知

 6.中央政界の動きについて

■質疑応答

■知事メッセージ

知事冒頭発言

1.はじめに

​ それでは定例会見を始めたいと思います。今日Newさん(大塚副知事)がブラジル出張中でいないので寂しいんですけれども、まずちょっと申し上げたいんですけど、本日、台風第15号が発生いたしました。明日5日の夜遅くにかけて、急な大雨、落雷、降ひょう、これにぜひ県民の皆様、注意をしていただきたいと思います。現在、群馬県では関係機関と連携しながら情報収集体制を強化しているところです。県民の皆さんには、最新の情報に加えて、群馬県や市町村が発信する情報もよくご確認いただくようにお願いをしたいと思います。

 さて、先週8月30日の土曜日ですが、伊東良孝内閣府特命担当大臣が、群馬県に視察に来ていただきました。6月に石破総理が来県された時と同様、前橋市の民間主導によるまちづくりの取り組みや、TUMO Gunmaを視察していただきました。視察には、伊東大臣のほか、「民主導による新たなまちづくり推進会議」の有識者3名も同行されました。私自ら、群馬県が取り組むデジタル・クリエイティブ産業の創出について、熱く語らせていただき、説明させていただいて、地方創生の取り組みを紹介しました。とにかく、大臣と有識者の皆さんに、最近の群馬県の勢いというものをアピールさせていただきました。

 伊東大臣からは、tsukurunとTUMO Gunmaによるデジタルクリエイティブ人材育成の取り組みについて、世界に通用する人材育成の取り組みに大変感心したと高く評価していただきました。また、有識者の1人で、総務大臣や岩手県知事を歴任された増田寛也さんからは、知事のリーダーシップでデジタルクリエイティブ人材の育成が長期的な視点で進んでいることに深い感銘を受けたと、こういうコメントも視察後にいただきました。伊東大臣をはじめ関係者の皆様には、お忙しい中群馬県を訪問していただき、この場を借りてあらためて感謝を申し上げたいと思います。

 群馬県としては、引き続き政府の後押しをいただきながら、デジタル・クリエイティブ産業の創出など、地方創生の取り組みを全力で進めていきたいと考えています。昨日の日経新聞に、中村伊知哉先生が論文というか、小論文みたいなものを投稿しておられてですね、このデジタル・クリエイティブ産業の可能性、デジタル・クリエイティブの重要性について、かなり説得力を持って発信されているので、ご覧になった方もいるかもしれませんが、もしご覧になっていない方がいれば、ぜひ中村伊知哉先生の文章を読んでいただきたいなと思っています。

 それから今日、アルメニアの大臣がTUMO Gunmaを急遽視察するということになりましたので、2時半には終わらせていただきたいと。5分ぐらい延びても平気かもしれませんが、そこら辺で一応打ち切らせていただくというか、そこら辺までにさせていただくということは、まず冒頭皆さんにお断りをしておきたいと思います。

 それでは会見の中身、スピーディーに行きたいと思います。スライドをご覧ください。本日の会見の主な中身です。新型コロナ患者の増加、医学部地域枠の増員・新設、ご当地キャラカーニバル2025等について発表いたします。

2.新型コロナ患者の増加

​ まず、新型コロナ患者の増加についてです。スライドをご覧ください。群馬県内の感染者数は現在、これを見ていただいたとおり10週連続で増加をしています。最近の、これも直近の定点医療機関あたりの新規感染者数が、6.4人ということになっています。昨年の同時期と比べると感染者数は少ない状況ですけれども、6月下旬以降ずっとご覧のように増加傾向が続いておりまして、今後さらにこれが増加することが懸念されています。感染者数の増加に伴い、高齢者施設とか医療機関など様々な施設から集団感染、この報告も相次いでおります。現在、国内外で流行している新たな変異株「ニンバス」が主流となっており、県内でも、おそらくニンバスが感染拡大の中心になっていると推定されます。ニンバスは、症状として喉の痛みが特徴で、感染力が非常に高い可能性もあります。高齢の方や基礎疾患のある方は、引き続き注意が必要です。次のスライドをご覧ください。

 こうした状況を踏まえ、感染症のさらなる拡大を防ぐため、県民の皆様に感染予防対策を徹底していただきたいと考えています。具体的にはここに書いてある3点です。こまめな手洗いと消毒、咳エチケット、それから定期的な換気、これをお願いしたいと思います。暑い日が続いておりまして、日中はエアコンを使用して、部屋を閉め切ることも多いと思いますが、人の集まる場ではやはり換気が有効です。特に病院を受診するときや高齢の方と接する際には、咳エチケットやマスクの着用にご協力をお願いしたいと思います。県民の皆さんには、私が言うのもなんですが、バランスのとれた食事、これはいいんですけど、十分な睡眠、これは私が心がけなければいけないんですが、これをぜひ心がけていただいて、基本的な感染予防対策を実施しながら体調管理にご留意いただけたらと思っています。

3.医学部地域枠の増員・新設

​ 続いて、医学部地域枠の増員・新設について発表します。知事に就任してまもなく、皆さんご存知だと思いますが、医師確保対策で、医師確保を目的に「ドクターズカムホームプロジェクト」というものを立ち上げました。私自ら医学生や若手医師などの皆様と意見交換をずっと続けてまいりまして、様々な取り組みをその中で展開をさせていただきました。その結果、県内病院における臨床研修医の採用数は、5年連続で110人以上となって、着実に群馬県を選ぶ臨床研修医の方が増えています。その前はマッチングの人数が確か全国で最低だったので、そこからはしっかり脱却しているということです。しかしながら、まだ十分な医師を確保できている状況とは言えず、引き続き若手医師を確保する取り組みが必要です。スライドをご覧ください。

 そこで群馬県では、昨年度から医学部地域枠を4名増員して31名とすることとしました。地域枠の定員増には政府の承認が必要であって、現在最終的な調整を行っております。承認されれば、令和8年4月の入学者から適用される見込みです。医学部の地域枠は、医師が不足している地域における医療提供体制の強化を目的に設けられた、特別な入試枠であることを皆さんご存知だと思います。都道府県などが修学資金を貸与する制度が合わせて設けられております。そして卒業後に特定の病院に一定期間勤務することで、貸与した資金の返済が免除されるという仕組みです。群馬県では平成21年度から群馬大学医学部での地域枠をスタートさせました。現時点で159名がこの制度を活用し、県内で医師として活躍をしています。これまでも医学部地域枠の増員・新設を行ってまいりましたが、このたびさらなる増員を決定いたしました。増員となる4名の内訳とすると、群馬大学医学部の地域枠が2名増えて、23名から25名になります。これは昨年度に続く2年連続の増員になります。それから県外大学の地域枠を2名増員して、4名から6名に拡充するということです。具体的には帝京大学で1名増員、順天堂大学には新たに1名の地域枠を設置させていただきます。群馬県としては、引き続き県内の医療提供体制を強化するために、関係機関との連携などによって、県内の医師確保に向けた取り組みを着実に進めていきたいと思っています。

4.ご当地キャラカーニバル2025

​ 続いて、ご当地キャラカーニバル2025についてです。スライドをご覧ください。9月27日土曜日と28日日曜日の2日間、群馬県庁で、大規模キャラクターイベント「ご当地キャラカーニバル2025」を開催いたします。昨年に続き3回目の開催で、前回は全国から2日間で延べ4万人を超える多くの方々にお越しいただきました。今回はぐんまちゃん、あおま、みーみをはじめ、くまモン、チーバくんのほか、過去最多総勢120のキャラクターが全国各地から参加いたします。イベントの詳細をご紹介したいと思います。

 まず県民広場では、キャラクターたちが盛り上げるステージイベントを開催するほか、各キャラのブースを設置いたします。また県民ホールでは、アニメ「ぐんまちゃん」の上映、それからぐんまちゃんグッズ、群馬県の物産を取り揃えた物販コーナーも設置いたします。また、今回もイベントを盛り上げるスペシャルゲストとして、大人気YouTuber「HIMAWARIちゃんねる」の皆様のほか、保育アーティストの「出口たかし」さん。それからYouTubeチャンネル劇団ぐんまちゃんの歌のお姉さんである「中野美優」さん、あかぎ団の「じゅじゅ」さんらが登場する予定です。さらに今回は新たな取り組みとして、前橋市と協力して、前橋中央通り商店街にもキャラクターが登場いたします。グリーティングや写真撮影がここで行われて、中心市街地のにぎわい創出にもつながるということを期待しています。いずれの会場も入場無料です。イベントの情報は今後イベント専用ホームページで随時掲載をしてまいります。専用ホームページはスライド記載のこのQRコードからご確認をいただきたいと思います。

 全国のご当地キャラが群馬県に集まる貴重な機会となります。子どもから大人まで楽しんでいただける企画を多数ご用意しておりますので、ぜひご来場ください。群馬県としては、このイベントを通じて県庁で生まれた賑わいを、前橋市内、それから群馬県全体にも広げていくことができると考えています。今後もぐんまちゃんを活用して、多くの方々に群馬県の魅力を知っていただき、県内への誘客につなげてまいりたいと思います。

5.直滑降ストリームの告知

​ 最後に直滑降ストリームの配信です。スライドをご覧ください。県議と知事の紅茶懇談配信のお知らせです。もう20人近くになったでしょうか。よくやってきたなと思うんですが、この企画はですね、群馬県議会議員の皆さんをお招きして、親しみやすく身近なテーマでお話をすると。県議という存在をもっともっと多くの県民に分かってほしいという思いからスタートいたしました。

 第15回目、15人目は群馬維新の会の宮崎岳志県議です。皆さん宮崎さんが新聞記者として活躍されていたことはご存知だと思うんですけど、番組ではその頃のエピソードとか、小説を執筆して受賞されたことについてお話をいただきました。宮崎さんね、小説を書くんですよ。かなりね、しかもレベルが高い。ちょっとこの間お借りした本も読んでみたんですけど、結構びっくりしました。合わせて、地元前橋市の活性化にかける思いについても語っていただいています。宮崎県議の逆境にめげない姿勢とか、作家、クリエイターとしての才能、魅力、こういうものを感じられる中身となっております。今回もすごくいい感じなので、ぜひ多くの皆さんに見ていただきたいと思っています。明日5日の金曜日の20時から群馬県公式YouTubeチャンネル「tsulunos」で配信をいたします。是非ご覧ください。

6.中央政界の動きについて

​ 最後に申し上げますが、後でまた質問が出るかもしれませんが、いろいろ政局が緊迫をしておりまして、来週以降どんな動きになるかということはちょっと分かりませんけれども、私は常に中央政界の動きに注目をしているんですね。これは当たり前のことであって、群馬県はこれまで、政府としっかり連携して、いろんな事業を進めてまいりました。今の状況で言うと、やっぱり国と連携しないとできないこともいろいろあると。当然、知事としては県民の幸福度向上、県の発展のために、政府と連携するっていうのは当たり前なんであって、当然この政局の動きは群馬県にも直結いたしますので、よくここで皆さんから国政のこともご質問をされるわけですけど、他の知事でこうやって聞かれる人はそんなにいないので。それは24年間も自民党の国会議員をやってきて、なおかつ政府との連携というものを鍵にしている知事ですから、今日もしまたいろいろご質問があれば、しっかりと真正面から受け止め、国際情勢であろうと、中央の政局であろうと、アニメの動きであろうと、全て群馬県に直結をいたしますので、ど真ん中からお答えさせていただきたいと思っています。私からは以上です。それではどうぞ。

質疑応答

●新型コロナ患者の増加について
(記者)
 案件内からコロナと医学部地域枠について、あと案件外から質問したいと思います。まずはコロナについてです。10週連続増えているということですけれども、この広がり方というところが、日本国内の他の都道府県と比べて、群馬の特徴があれば教えていただきたいと思います。

(知事)
 担当の福祉局長どうぞ。

(福祉局長)
 コロナの現状、全国的な傾向と、それを踏まえた上での県の特徴ということなんですが、この時期にコロナの患者が増えているというのは全国的な特徴でもあります。先ほど知事から申し上げたように、群馬県の特徴でもあります。ここ数年、やはり夏場は換気の問題、暑いのでエアコンを入れるのになかなか換気しなくなったり、同じく暑いのでマスクをつけなかったりというようなことも影響していると思われるんですが、全国的にも本県の特徴としても患者が増える傾向はございます。そういう意味でいくと、群馬県特有の特徴というのは今のところ見当たらないということになります。

(記者)
 学校の2学期が始まりまして、今後もまだしばらく増加するのかという見通しなんですけれども、なかなか難しいと思うんですけど、どうでしょうか。

(福祉局長)
 正確な見通しを今の時点で申し上げるというのは、ご指摘のとおりなかなか難しい状況です。ただ、増加の可能性といたしますと、先ほどお話があったように、これから新学期も始まって、人が密になる機会も増えますので、(コロナ患者が)増える可能性もあろうかと思います。ただ、その辺は何とも言えません。

(記者)
 それなので、先ほど呼びかけていただいた部分をしっかり守ってくださいということですね。

(福祉局長)
 おっしゃるとおりです。

●医学部地域枠の増員・新設について
(記者)
 医学部地域枠について伺います。去年は県外の私立大学で地域枠導入というようなところでニュースを書いた記憶があります。その時の過去の原稿を見たときに、群馬の医師不足を表す指標として医師偏在指標というのを出していただいた記憶があるんですけれども、最新の群馬県の数字というのは分かりますでしょうか。

(福祉局長)
 まず、昨年度発表したことは今年度の入学者の状況になるんですが、今年度の入学者については、私大だけでなくて群馬大学の方も増やしておりまして、トータルで9名、群馬大学の地域枠を5名、私立大学の地域枠を4名増やしたというところです。その時に医師の偏在指標をご紹介したと・・・

(記者)
 ええ、したような記憶があるんですけど、原稿に載っていてですね。

(知事)
 じゃあちょっとまた担当者代わって、どうぞ。

(医務課医師確保対策室長)
 医師偏在指標についてのお尋ねですけれども、医師偏在指標については、それぞれの都道府県ごとに、医師の多い少ないを表す指標として、厚生労働省の方でお示しいただくものになっていますけど、3年ごとの指標でして前回と変わらずです。群馬県については、棒読みさせていただきますけれども、219.7。順位で言いますと37番。多い方から数えて37番といったところで、医師少数県といった位置付けになっております。こちらも3年ごとの数字の見直しでございますので、前回と同様です。

(記者)
 前回と同じということは、何年の数字になりますか。

(医務課医師確保対策室長)
 令和5年4月です。

(記者)
 令和5年4月の数字としてということですね、次は令和8年に出てくる・・・

(医務課医師確保対策室長)
 おっしゃるとおりです。

(記者)
 では知事に伺います。あらためて、この医師不足の解消に向けて、知事は動かれている印象はずっと受けているんですけれども、今回増員となりましたけれども、この辺りの思いを。

(知事)
 医師不足の解消に向けて、知事就任以来、まずは研修医のマッチングから始めてですね、かなり成果があったんですけど、やっぱりここで勤務する医師の方を増やすっていうのは、時間はかかると思うんですね。ただ、そういう中で、やはり地域枠の拡充っていうのは非常に有効な手段だと思うんです。先般も、地域枠で入学された方々、20人ぐらいの医学生だったんですけど、素晴らしいですよね。記者さん取材に来られたかどうか分かんないんですけど、全員一人一人お話をしてもらって、意見交換したんですけれども、本当に志も高くて、やっぱり群馬県でしっかり県民を助けたいっていう人たちばっかりで本当に感銘を受けました。やっぱり地域枠っていうのは、これから大事にしていきたいと思いますし、研修医のマッチングも100人は超えているんですけど、もっと増やしたいので、例えばいろんなイベントありますよね、ナビみたいなやつ。ああいうのもどんどん出ていって、私の方からも直接、一人でも多くの研修医を引っ張ってこられるようにしたいと思いますし、いろんな形でこれから、今言った医師確保についての対策というのは力を入れていきたいなと思っています。

●自民党総裁選について
(記者)
 先ほどおしまいにおっしゃっていた総裁選に関してもですね、ちょっとずつ動きがあるように思います。知事の受け止めをお願いします。

(知事)
 はい、ここ数日報道を拝見していたら、例えば麻生元総理がこれは署名をするっておっしゃっていたりとか、あと政府内で、いわゆる閣僚とか副大臣とか、こういう方々の中で、署名の意思っていうか、前倒しを支持するみたいなのが広がっていますよね。なんかよく分かんないんですけど、報道を見ると、過半数に行くか行かないか微妙で、行かないんじゃないかっていう人たちもいると聞いたんですが、私の政治的な直感で言うとですね、記名にしようが何しようが、私はたぶん、総裁選前倒しは、来週の月曜日でしたっけ、過半数をもって、おそらく決定されるんじゃないかと、私はそういうふうに感じています。自分の心情から行くと、前から何度も言っているように、石破総理は、私は関税対策の中でもとても頑張っておられると思っていますし、参議院選挙は過半数を失ったっていう流れの中でありますけれども、1日も長くやってほしいと。群馬県に対してもいろいろ好意的だし、赤澤さんがとにかく群馬県の要望に真摯に対応していただいているっていうのはあるので、そういう個人的な思いはある一方で、政治家としてはやはり、なかなかこのまま総理が続投するのは党内の大多数の了解を得られないんじゃないかっていう思いがあって、ちょっとアンビバレントというか、複雑なんですけれども、いろいろ言われていますけれども、私はおそらく来週総裁選の前倒しは決定するんじゃないかと思います。だからもう、焦点はブログにも書いて、実は何人かの知り合いの若手議員から電話が来て、あんまり書かないでくれと言われたんだけど、別に知事が政治家として発信しているブログだから気にする必要ないって言ったんだけど、結構みんな読んでいるらしいんですね。私は、焦点は石破総理がこの前倒しを受けて、解散するかどうかということに絞られていると思うんですね。普通で考えるとなかなかハードルが高いと思うんです。ここで何度も申し上げたように、小林鷹之元経済安保担当大臣、コバホークがね、やっぱり石破さんを引きずり下ろすみたいなことはよくないと、確か報道番組で言っていて、ある意味名誉ある撤退を促しているわけですよね。だからそこはコバホークの感覚っていうのは本当に正しいなと思うんですけれども、それでも石破さんが残るといった場合には、彼自身もやはり総裁選前倒しを支持せざるを得ないと言っているので、これも相当前のブログに書いたとおり、名誉ある撤退を石破総理が選ぶっていうのも、ご本人のお決めになることだと思うんですね。ただ、解散総選挙を打つという選択肢もあるのかなと。それを私がやるべきだみたいな、僭越なことは言わないつもりなんですけど、ここで申し上げたとおりですね、小泉元総理と会われているので、どんな話があったか分かりません。小泉純一郎元総理ですよ。やっぱり郵政解散をやった時に、何度か官邸にも行って、直接お話をした経験からいくと、前回の会見でも言いましたが、当時の小泉元総理はですね、周りのことなんか気にしていないんですよね、メディアの批判とか、あるいは仲間がこのまま選挙に行った時に小泉元総理を支持してくれていた仲間がどうなるかとか、友党がどう考えているかとか関係ないですよね。で、閣僚で反対している人が出るということで、全部罷免して、全部自分で兼任するみたいにして、解散を打ったと。で、当時、衆議院議長もやや慎重な姿勢だったんですよ、河野太郎衆議院議員のお父さま(河野洋平氏)だったんだけど。そういうのを全部乗り越えて、選挙を打ったと。郵政民営化が正しかったのか、いかにその後の日本の経済に貢献したのかどうかっていうのは、どこかでちゃんと検証した方がいいと思うんですね。その時はそれを私も信じて支援していたんですけど、それはともかくとして、自分のやることは日本のためになると。これは国民のためになると。だから断固として、何があろうと国民に信を問うっていう形でやったわけですよね。なおかつ普通で考えたら、あの時、亀井静香さんとかいろいろ騒いでいて、そもそも参議院で否決されたから、衆議院選挙に(打って)出るっていうのは理屈としてありえないと。そもそも二院制であって。総理は参議院で否決されたっていう理由で、郵政民営化を進めるために衆議院選挙を打ったわけじゃないですか。だって衆議院で、例えば勝ったって、参議院が否決しているんだから、通らないわけじゃないですか。普通は、理屈上は、つながらない理屈なんだけど、結果としてはですね、衆議院で大勝して、結局もう一度3分の2かなんかで再議決して、参議院に送ったんですよね。で、参議院は普通だったならば、結構、参議院で郵政法案を葬った人たちが、小泉さんの勝手にはさせないって言っているくせに、やっぱり賛成したんですよ。なぜかっていうと、どのみち戻っても、衆議院で再可決、3分の2だっけ、それだけの数が揃っちゃったんで。政治的に私はどうかなと思っていました、それであれば最後まで反対すればいいじゃないかと思ったんですけど。つまり結果としては、小泉元総理がおっしゃったように、郵政民営化を実現するために、参議院で法案を否決されたから衆議院を解散するっていう、普通はつながらない理屈がつながって、結局、郵政民営化法案が通ったわけでしょう。だから、よく分かんないけど、あの時本当に思ったのは、今までみんなが常識だと思っていたことを覆したわけでしょう。だって普通で考えたら、この間、1年も経っていない前に衆議院選挙をやって負けた総理が、もう1回解散するなんて理屈に合わないと。そもそも大義名分がないじゃないかみたいな話は、実はあるようでないので。大義名分なんてないですよ。私は安倍元総理のことを敬愛していて、ずっと国会議員、一議員として応援していたんですけど、安倍さんはね、国政選挙6連勝っていう空前絶後の実績を挙げたわけでしょう。もうね、逡巡ないですよ。勝てると思った時に選挙をやる。解散権をあれだけ戦略的に使った方はいなかったと思うんですね。その時にも大手の新聞とかメディアから大義名分がないとかね、この間の選挙から1年しか経っていないとか、国民は納得しないみたいなことがあったとしても、世の中の流れを見て、調査を見て、今やったらいけるっていう時には全部解散を打っていったわけだから、だからブログに書いたのは、別に私が、これがいいなんていうつもりは全くないんです、そんな僭越な。だけど、小泉元総理だったら必ずやったと思うし、安倍元総理がこういう窮地に追い込まれても、必ず勝負に出るだろうなと思うんで。普通で考えれば、友党、大事な公明党の方からも慎重意見が出ているでしょう。それでおそらく石破総理を応援している人の中でも、ちょっと報道を見ていたら、まさか総選挙っていう時はさすがに諌めるとか言っていたけど、決断するときは、小泉元総理みたいにそんなこと関係ないっていうことを考えると、可能性はゼロじゃないんじゃないかなと思っています。それは石破総理のお考えにもよるんだと思うんですけど、政治の世界は理屈じゃないんで、情念が合理性というものの上をいきますから、だから何が起こるか分からないかなと思っています。

 ブログに書きましたが、先週1週間で私が話した2人の閣僚経験者が、ここまで来たらお互い譲りようがないと、ぶつかって選挙やった方がいいんじゃないかと、その方がスッキリするんじゃないかと、これでなんか石破さんを引きずり下ろすみたいな構図でやっても、揉め続けて、次に自民党の総裁になった人が総理になるかも分からないみたいな混乱が続くなら、もう1回やって決着つけた方がスッキリするんじゃないかということを大臣経験者が2人、言っていたので、こういう考え方もあるのかなと思って、ブログに記したら、某若手議員から「一太さんはもう書かないでください」と言われて「別に俺書いたって、何の影響もないじゃん」って言ったんですけど、そういう意味です。ただ、どっちになっても、政局は大きく動くし、政権の枠組みは変わるので、これは当然、群馬県知事としてはしっかりフォローしていかなければいけない。どういう状況になっても、石破総理には私は頑張っていただきたいと個人的には思いますよ。どういう状況になっても、群馬県はちゃんと与党ともそれから政府とも連携していかなければいけないと。これをもし無視するような人が、知事がいるとしたら失格ですよ。だって、国と連携しなかったら、県のことは進まないんだから。私はそういう考えなので、これからもしっかりこの政局を見据えながら、庁議でも話し、どうなるかによって、しっかり国との連携を維持できるような対策を、方策をいろいろ考えていきたいと思っております。

(記者)
 さらに、ブログには9月補正の影響も触れられていましたけど。

(知事)
 それは、やっぱり1つちょっと石破総理にお願いしたいことがあるとすると、9月補正って、もうこの時点で今までだったら、ちゃんと情報が漏れ伝わってくるし、宇留賀前副知事とか、大塚さんだってこの間まで現役の総務官僚ですから、やっぱり大塚さんとか、あるいは森原さん、もともと郵政出身ですけれども、総務省の官僚ですからね。こういう人たちが常に情報収集しながら、こんな風に国は考えていると、こんな予算が出そうだっていうのを見て、じゃあそこに乗っていった方が、いわゆるこういう政策はやりやすいっていうことでやってきたんですよね。だから、自民党との要望聴取の時にも言ったんだけど、補正予算、なかなか難しいんですよ。だって、今やったら損するかもしれないでしょう、ギガスクールのときみたいに。だから、やっぱり国の出方を見てからやるっていう事業もあるのかなと。次の補正もそうなんですけど、当初予算とか、国の動きを見ながらやった方が効果的なものもあるので、正直言うと、そこはたぶん他の都道府県も困っていると思うんですよね。ここをちゃんとしっかり政府が補正予算の流れを出しておいてくれると、もうちょっと予算編成しやすかったかなと。その中でも少し追加的に関税対策については知恵を出してもらっていますが、各部局一生懸命やってもらっていますけど、ちゃんと理屈がなければ、予算は組めないので。もう1回言いますね、やっぱり予算って大事で、じゃあこれだけつけてくれって言うなら、これとこれとこれとこれに必要だからっていうのがないと、それはどんぶり勘定みたいで、これだけ乱暴に増やせみたいな話は、知事としてはそれを受け止められないですよね。そういうやり方をずっとやってきたから、財政が悪化したんであって、何時間も、例えば当初予算だったら、何十時間もかけてね、真面目に1つ1つ議論しているわけですよ。県議会の要望、会派で言えば、自民党の要望、つる舞うの要望、あるいはリベラルの要望、共産党の要望、連合の要望、いろんなことを我々は受けて、その中で本当に議論して、こういう要望はもちろん最大会派自民党の要望だってしっかり受け止めていますよね。しっかりと予算にしようとしていますが、ただやっぱり予算をつけるときは、県民から預かった予算なんだから、これはちゃんと議論して必要なところに必要なだけつけるんであって、どんぶり勘定でこれだけみたいなのは、これは時代の流れに合っていないと私が思っていることだけは、いい機会なので、県民の皆さんにお伝えしておきたいと思います。

●渋川市長選挙の結果について
(記者)
 私から最後です。渋川市長選が行われました。星名さんが初当選ということで受け止めをお願いします。

(知事)
 星名元県議、星名先輩は渋川高校の先輩なんですけれども、先輩が当選をされたと、このことは本当に嬉しく受け止めました。高木市長が、現職の市長が引退される、出ないと言った時点で、この会見でも星名候補を応援すると、ちゃんと知事として明言をしましたし、決起大会にも行って、応援演説もやって、それを確か星名陣営がインスタグラムかなんかに私の演説を上げていたと思うんです。なんか問い合わせが来て、星名さんからいいですかって言われて、もちろんですって言ったので。それはそれでやっぱり応援していた側が勝ったということはよかったと思います。おそらくどこかでゆっくりお目にかかれると思うので、いろいろまたお話もしたいと思いますし、星名さんは、小渕元総理の秘書をやっていた時代からだと、45年間も政治に関わってきて、しかも県議も市議もかなり長くやっておられますよね。だからそういう意味で言うと、地元の事情も熟知しているし、市議会との関係もしっかりやっていただけると思うので、力を合わせて。やっぱり渋川市って思い入れがあるんですよ。3年間、渋川弁当の2階に下宿して通ったところなので。一緒に渋川の発展のために、群馬県の発展のために力を合わせていければと思います。同時にブログにも書いたんですが、伊勢副市長でしたっけ、伊勢さんの悪口を私は一切言わなかったんですけどね、やっぱりああいう状況の中で、手を挙げたっていうのは、なかなか政治家としての決断力、胆力は大したものだと思うんですよね。市長時代にも見ていましたけど、なかなか辣腕の副市長でしたよ、行動力もあって。この人はこの人で、これからどういう道に行かれるのか分かりませんが、頑張ってほしいと思います。そもそも群馬県は、まだまだ政治の世界でも、経済の世界でもね、女性活躍が足りないので。8,000票っていうのは思った以上の大差で、これはブログにも書いたんだけど、政治って全人格をかけた勝負だから、それはやっぱり星名さんの人柄っていうのは人から信頼されるんだと思うんですよね。だからこそ、ああいう数字が出ているんだと思うんだけど、伊勢さんも1万票を取ったわけでしょう。だからそれはそれでどういう分野に行っても、ぜひ頑張ってほしいというエールは送っておきたいと思います。

 それからこれもちょっと書きましたが、金子渡県議のことも書いたんですけど、金子渡県議は、ずっと高木市長と一緒にやってきたんですよ、高木さんの選挙の時も高木さんを応援されたわけでしょう。それがたぶん、この市と市議会の全面対決に嫌気がさして、これはまずいということで星名陣営に来たと。これはやっぱり高木陣営の大きな敗因だと思うし、やっぱり星名新市長の誕生に、ブログにも書きましたが、金子渡県議は相当貢献されたと思います。もう県議一人になっちゃったから、そもそも渋高の後輩なので、金子さんも。なかなか是々非々で、質問聞いていても言うべきことは言うけど、県のやってきた、いいところは認めてくれるし、明るいし、前向きなんで。引き続き大事にしていきたいと、金子県議との関係はね。しかもやっぱり彼はつる舞うの代表ですから、そういう意味で言うと、ここからオール渋川とか言っていましたけれども、未来に向けて頑張っていただきたいなと思っています。

●サントリーホールディングス会長の辞任について
(記者)
 新浪剛史氏がサプリメント購入をめぐって捜査を受けたとして、サントリーホールディングスの会長を辞任しました。知事は2020年配信の直滑降ストリームで共演されたこともあると思いますが、受け止めをお願いします。

(知事)
 新浪さんとは直滑降ストリームで対談をさせていただいたり、新浪会長自身が群馬県に来て、例の群馬工場ですよね、これを非常に高く評価していて、群馬ビールと名前をつけてもいいぐらいだと言っていただいて、交流があったし、非常に私が尊敬している経済人の一人なんですよね。だから今度のニュースは本当に寝耳に水というか、青天の霹靂みたいな感じで驚いたんですが。今、捜査が進んでいるので、ちょっと真相がよく分からないので、あまりコメントするのもどうかなと思うんですが、私が新浪さんの説明を聞いた感じで言うと、こういうことだったのかなっていう納得感は自分ではありました。このほか、どういうことが出てくるのか分かりませんが、新浪さんは経済同友会の会長でしょう。今、同友会の会長としての活動を自粛するとかですね、それはやっぱり残念ですよね。例えば、政府の諮問会議みたいなところでも、新浪さんは本当に思ったことをはっきり言われる方なので、そういう意味で言うと、ああいう新浪さんみたいな経済人が、意見を言ったり、発信力が低下するような状況に置かれるっていうのは、傍から見ているとちょっと残念だなと思います。個人的には、しっかり改めて潔白を証明して、また最前線に復帰していただきたいと思えるような経済人だなと思っています。

●群馬県における最低賃金の発効時期について
(記者)
 次の話題ですが、群馬県の最低賃金についてお尋ねします。発効時期について例年より5カ月程度遅い来年3月となり、一部の関係者の方からは懸念の声が上がっています。ご所見をお願いできますでしょうか。

(知事)
 まずですね、上毛新聞の社会面か何かにも、その生活保護団体、貧困対策をやっている団体の方々から少し非難が出ているみたいな記事を読ませていただいたんですけれども、まず誤解のないように申し上げておきたいのは、最低賃金の決定、それから施行時期、これは群馬県の最低賃金審議会が決めたと。公労使が入っている最低賃金審議会が決めたっていうことですよね。知事に決定の権限はありません。私がやったことはどういうことかと言うと、ここでもご説明しましたけれども、群馬県知事としては初めて最低賃金審議会に対して意見を申し上げたと。つまり、現状を考えたときに、群馬県の最低賃金が北関東では一番低いと。経済規模とか今の実態から考えて、これはある意味正常ではないんで、やっぱりその栃木とか茨城並みに上げてほしいと。その理由もちょっと書いたんですけど、そういう要望書を会長にお渡しして、さらに審議会にも出席をさせていただいて、一応、県知事として、やはり最低賃金を北関東の他の2県と遜色のないところまで引き上げてほしいと思っているという意見だけ申し上げて、それを元に、最低賃金審議会が、国の目安が63円だったんですが、そこから15円増しの78円ということで決定をしたと。これはこれで、いろいろ難しい中でよくご判断をしていただいたなと。群馬県の要望にも耳を傾け、おそらく最低賃金審議会の中の労使双方のいろんな意見も聞かれる中で決めたんだろうと思っています。

 そのおっしゃった発効時期が来年3月になったということについては、もう1回言いますが、これは最低賃金審議会が決めたことですけれども、私としては、正直言いますが、やっぱり例年10月でしょう。やっぱり10月に発効すべきだったんじゃないかなと。最低賃金審議会が決めることなんで、これはこれで尊重しなければいけないんですけれども、個人的にはやっぱり10月発効っていうのがベターだったんじゃないかなと感じています。つまりね、来年3月っていうことは5カ月あるわけじゃないですか。国の目安の63円っていうのは、10月からこれはもうほぼ決まりでしょう。そこにつまり15円を足して78円にしたわけじゃないですか。これは、いろいろ計算してみるとね、じゃあ63円は既定路線だと。そこに15円上乗せしたっていう効果が出てくるまでには、いろいろ足し引きやると、1年以上かかるんですよね。上毛新聞だったと思うんだけど、記事を見て、徳島県のことを調べてみたんですよね。徳島県、あの衝撃の80円上げってやっているじゃないですか。これはもう大胆な決断だったんですけど、確か10月ぐらいに決めて、11月から施行しているんで、そういう意味で言うと、やっぱりできるだけ早期の発効が望ましいと思いますし、本来であれば10月からやるべきだったと思います。ただし、最低賃金審議会の方も、やっぱりその事業者の方々に与える影響も考慮しての結論なのかなと。今の計算でいくと1年以上、ある意味かかるんだけど、それでも最低賃金のレベルアップがあってという事実はあるわけで、ここからも場合によっては最低賃金って上げていかなければいけないのかもしれませんが、やっぱり私としては当然ですけれども、影響を最大に受けるのは県内の中小企業、零細(企業)ですから、そこら辺の方々の意見にもしっかり耳を傾けながら、こういう方々のお話も聞きながら、やっぱりその引き上げに取り組んでいこうと思っています。それからやっぱり国の方から思い切って引き上げをしたところには、ちゃんと国の方の中小企業対策で手を差し伸べますよと言われているので、そのことも、今ちょっとそれどころじゃないんだけど、しっかり政府にアピールして、ちゃんと中小企業対策をやっていただきたいなと思っています。

●利根川上流9ダムの貯水率低下について
(記者)
 最後にもう1点、八ッ場ダムを含めてですね、群馬県にある利根川上流9ダムの貯水率が43%程度に落ち込んでいます。受け止めをお願いします。

(知事)
 じゃあ担当者の地域創生部長から。

(地域創生部長)
 はじめに、群馬県といたしますと、梅雨明けが過去最も早くなるというような懸念があったため、実は6月の下旬から、このちょうど国土交通省と水資源機構が所管しております利根川水系の上流の9ダムの貯水量のモニタリングというのは、ずっと実施をしてまいりました。そういう中で、利根川上流9ダムの貯水率が、ちょうど9月4日の0時現在でございますけれども、40%となっており、過去の平均値に対し、57%と下回っている状況となってございます。ダムを管理しています、関東地方整備局や水資源機構からは、利根川水系の各河川の流量が減少していることから、取水に必要な水量を補うために、ダムから放流を行う日が続いているというような説明を受けております。今後、関係機関、こちらの方は国交省や、農林水産省、経産省、水資源機構、さらに、そこに東京都や茨城県、栃木県、埼玉県、千葉県、群馬県も加わった構成メンバーとする利根川水系渇水対策連絡協議会の方で、仮にですけれども、取水制限が決定された場合には、群馬県としても直ちに県渇水対策本部を設置し、対応していくことになるかと思います。なお、明日、5日なんですけれども、担当課長レベルの利根川水系渇水対策連絡協議会、幹事会が開催されて、現状の把握や、今後の対応が協議される予定ということで聞いております。群馬県といたしますと、ダムに貯める水資源というのは限りがあることでございますので、引き続き、ちょうど台風15号の影響等もあるかもしれませんけれども、今後の気象状況等については注視していきたいということで考えております。

(知事)
 もう今話があったとおり、ダムに貯められる水の量っていうのは限りがあると。水資源には限りがあるんで、これはもう気象の状況、我々しっかりフォローして、できる対策をやっていかなければいけないと思うんですけれども。やっぱりその、日頃からもう県民の皆さん、いろいろ節水にご協力をいただいていると思うんですが、引き続き、ぜひ節水の感覚を持っていただいて、今、意外と今言ったような状況になっているので、私もなるべく水を止めるとか、あるいは、なるべく水を使わないって言うと大げさなんですけど、節水、節約できるようにやっているので、ぜひ引き続き県民の皆様に、そこらへんのご協力をお願いできればと思います。

 2日前ぐらいだったですかね、夜ですね。まあこれ別に仕事じゃなかったんだけど、夜、こんな大きなアコースティックギターのケースを抱えて高崎市内を歩いていたら、えらい雨降ってきて、天気予報で雨ってなってないじゃんと思ってひどい目に遭ったんですが、ひどい目に遭いつつ、これで少し八ッ場ダムも良くなるかなと思ったら、やっぱり2時間くらいじゃだめらしくて、1日とか2日とかね、やっぱり降らないとだめなのかなと思って、あんまり降りすぎちゃっても心配だけど。よく見極めて、なんとかしっかり対応していきたいと思います。

●医学部地域枠の増員・新設について
(記者)
 医学部の地域枠で、1点だけちょっと知事にお伺いしたいんですけれども、来年4月入学分と今年4月入学分と、毎年こう拡充を一貫していると思うんですが、ちょっと先の話で恐縮なんですが、令和9年度以降ですね、これは関係機関との調整も必要になる話ですけれども、今後の拡充っていうのは、それは知事としては前向きなお考えがあるのか・・・

(知事)
 じゃあ、まず福祉局長の方からお話ししていただいて、その後言います。

(福祉局長)
 令和8年度について、今回、入学者について増やすということなんですが、先々のということで申し上げます。まず県の大方針としては、群馬県については、今回の措置を講じても、相変わらず医師総数の不足、それと地域偏在、診療科の偏在、この3つの医師不足については解決ができるというものではございませんので、県の考えとしては、当面、地域枠を拡充していきたいと考えています。ただ、この問題については、県だけでは解決できなくて、地域枠を受けてくれる大学、さらには大学の定員を認めてくれる文科省、そういった関係機関の考え方もありますので、そういった関係機関と調整を進めていきながら進めていくということになろうかと思います。

(知事)
 結論としては全く同じなんですけれども、國代さん(健康福祉部長)とか高橋さん(福祉局長)のご意見も聞きながら、方針としてはやっぱり拡充していきたいですよね。でも群馬県がこれだけ拡充したいと言って拡充できるものじゃないので、いろいろ関係機関との調整も必要なので、よく現場の担当部の意見も聞きながら、必要があればまた文科省に行ったりとか、あるいは必要があれば私自身が大学に行ったりとか、これはもう積極的にやっていきたいと。なんでそう言うかというと、やっぱり地域枠で入学した医学生の皆さんが素晴らしいから、やっぱりこれは将来的に、言えばいいってものじゃないけど、ぜひこれは拡充の方向で、よく担当部局とも相談しながら頑張りたいと思っています。

●インドのモディ首相と知事との懇談会について
(記者)
 案件外から失礼します。30日の朝に、インドのモディ首相と全国の16知事との会が開かれたと承知しているんですけれども、首相側から知事側にどんなお話があったのかをちょっとお聞かせいただけますでしょうか。

(知事)
 あんまり細かいことは言いませんけれども、一言で言うと、やっぱりそのモディ首相がすごく強調していたのは、自分はやっぱりグジャラート州の知事だったと。やっぱりこう、地方の力、地域の力っていうのがすごくあると。やっぱりこの知事会っていうのは非常に影響力があるので、その知事会と、もうこれからやっぱりインド政府っていうかね、としてもしっかり知事会とのいろんな形で連携を深めていきたいというような趣旨のことを言っていました。モディ首相に会って握手した時に30秒ぐらい、20秒ぐらいしかなかったんだけど、何の話をしようかなと思ったけど、たまたまその前の日にモディさんのXを見ていたら、少林山の住職からだるまを受け取っている写真が載っていたんでね。高崎に来てくれたんだと思ったら、そうじゃなくて、少林山の方から行ったらしいのね。でも、そのモディさんがすごく笑顔で、一緒に写真に収まっていたし、その前の駐日インド大使からもだるまの話があって、だるまっていうのは実は起源がインドだと。インドの偉い人が中国に仏教を伝えたと。その達磨祖師、何て言うの、達磨法師、分かんないけど、そこからだるまなんだという話で、今までみんな実は、そういうつながりがあるっていうのを知らなかったのでよかったみたいな話をしていたので、モディさんに会った時に、だるま、群馬県のね、だるまを受け取っていただいてありがとうございましたと言ったら、あんまり反応なかったんで、失敗したなと。やっぱり国会議員の時に、グジャラート州知事だったモディ首相にお目にかかって大変感銘を受けましたと言うべきだった。本当に十数秒だったけど、だるまに全く反応しなかったのは残念でした。

(記者)
 ちょっともう1点、知事のビジョンのところを伺いたいんですけど、今後その群馬県としてインドとの連携の可能性を今探られていると前回お話ありましたけど、どういう分野で・・・

(知事)
 まだね、連携をどうするかっていう、その具体的なところまで行ってないんです。知事とそれから、知事会とモディ首相との懇談会、意見交換会には12人ぐらいの知事が出たんだけど、ほとんどの県はやっぱりね、インドと、インドのどこかの州と連携協定とか姉妹協定みたいなものを結んでいるか、あるいはもう昔からインドと交流のあるところだったんですね。だからほとんどそういう意味で、今までそういう連携のなかった群馬県が行ったっていうのは、意外と異例だったなと思って、皆さんそれぞれつながりがあって、ここからだと思うんですよね。とにかくある意味ものすごく巨大な市場になりうる国だから、まずはしっかり行って、連携のきっかけを作ってくるっていう感じでしょうか。今、小野駐インド大使がすごく頑張っておられて、以前からもちろん存じ上げているし、奥様は小野日子駐ハンガリー大使で、この間お目にかかったばかりだし、だからそのいろんな方々の力も借りて、インド政府とも少し連携を作れたらなと思うし、おそらくその時は、まだ決めていません、まだ有力な候補の1つということで、まだ決めていないんですけど、最終的には。おそらく県内の20以上の企業に同行してもらって、その時はぜひ群銀の頭取にも来ていただいて、そういう形でやっぱりこうマーケットニーズを調査するとか、もちろんインドにね、工場を出しているところも群馬県の企業でありますけれども、まずはきっかけづくりをするということじゃないでしょうか。

●知事の栗生楽泉園訪問について
(記者)
 1日、知事は、草津町にある栗生楽泉園を訪問されて、入所者の皆さんと懇談をされました。その中で歴史の継承についてのお話がありましたけれども、改めて知事のそのお考えを聞かせていただけますか。

(知事)
 栗生楽泉園、2度目の、知事としての訪問だったんですけど、行ってよかったなと思っています。やっぱり子供の頃から栗生楽泉園というのは、私の亡父、山本富雄が町会議員だった時から、しょっちゅう話題に出る問題だったので、そういう意味で言うと、ずっとある意味、栗生楽泉園という言葉自体がすごく自分にとっては身近なものだったんですけれども、知事として2度目の訪問をして、やっぱり入所者の方が相当高齢化が進んで減っちゃっているということとか、あるいは、これから未来の楽泉園をどうするかという議論が始まっていることとか、よく分かりましたし、また、入所者の代表である自治会長、副会長ともいろんなお話ができましたので、よかったと思っています。これはもう記者さんもご存知のとおり、国立療養所なので、基本的には国が運営の主体で、地元自治体がいろんなサポートをしているということなんですが、県としても、今までできることをいろいろやらせていただいたんですよね。例えば、今言った若い世代への記憶の継承みたいなところで言うと、DVDの作成(に協力)したりとか、あるいは大学生とか若者に栗生楽泉園を視察してもらうためのバスのツアーとか、いろんなことをやっているので、これは県としてできることとして続けていきたいと思います。

 ただ、自治会長からあったのは、今こういう形で栗生楽泉園が、今までいろんな試練を乗り越えてやってきたわけですけど、やっぱりもうここまで来たら、この先のことも考えなければいけないということで、未来をどうするのか、例えばどんな建物を残すのかとか、重監房とかも含めて、そういうことも、もう議論を始めたということなので、そういうことについて、例えば何か県にしてほしいこととか、県に関わってほしいということがあったら、声をかけてくださいと申し上げてきましたので、その時は、基本的には国と草津町だと思いますけれども、県として、その中で入所者の方々のご要望とか、園長のご意見も聞きながら、やれることは貢献していければなと思いました。

(記者)
 国の方では、厚生労働省と文部科学省、あと法務省の3省が連携して、偏見と差別の解消に向けた取り組みが進められています。地方自治体の責務も法律に書かれていますけれども、そのあたり知事の積極的な姿勢といいますか、これから群馬県が取り組んでいかないといけないかなと思われるような受け止めですとか、改めてのお考えがあれば。

(知事)
 先ほど申し上げたとおり、よくまた楽泉園の要望をお聞きしてということだと思います。基本的にはやっぱり国と地方自治体、地元がやってきたということなので、それはそれでしっかりやっていただいた中で、今までも県のできることをやってきましたので、それに加えて、何か要望とかがあれば、我々として、いろんな形で協力を模索していくということだと思います。

知事メッセージ

 ということで、ちょうどありがとうございました。ご協力をいただいたおかげで、ちょうど14時30分ということで、1時間で終了させていただきたいと思います。この後、TUMOにアルメニアの大臣がわざわざ視察に来られるということで、今日は記者会の皆さんにちょっとわがままを言って、30分早めていただきました。今日も最後までお付き合いいただいてありがとうございました。今日、Newさん(大塚副知事)がいないので、「いっちゃんの一言」と思ったんですけれども、時間なんでこのくらいにしたいと思います。今日も最後まで大勢の皆さんにお付き合いいただきまして、ありがとうございました。これで今週の定例会見を終わりたいと思います。

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。