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令和7年度第21回定例記者会見要旨(9月11日)

更新日:2025年9月11日 印刷ページ表示

■日時 令和7年9月11日(木曜日)14時01分~15時03分
■会場 記者会見室
■出席者 県:知事ほか
     記者:記者クラブ所属記者等15人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 20250911山本一太群馬県知事定例記者会見<外部リンク>

    モニター資料 (PDF:2.87MB)

■知事冒頭発言

 1.はじめに

 2.Gunma Flower Park⁺(ぐんまフラワーパークプラス)

 3.板倉ニュータウングリーンブロックの分譲開始

 4.こんにゃくの消費拡大対策

 5.直滑降ストリームの告知

■質疑応答

■知事メッセージ

知事冒頭発言

1.はじめに

 それでは定例会見を始めたいと思います。昨日の夕方からですね、県北部を中心に激しい雨が降りました。大雨洪水警報が相次いで発表されて、記録的短時間大雨情報の発表があった地域もありました。これまでのところ、人的被害は確認されていませんが、床下浸水などの被害が発生しています。被災された方々に対し心からお見舞いを申し上げたいと思います。本日も大気の状態が非常に不安定となる見通しです。急な大雨や落雷、降ひょうには、くれぐれも注意をしていただきたいと思います。県民の皆さまには、最新の気象情報に加えて、群馬県や市町村が発信する情報をよく確認してですね、早めの行動を心がけていただきますようお願いを申し上げます。それではスライドをご覧ください。

 9月7日から9日、日曜日から火曜日にかけて、東京帝国ホテルで開催された日米中西部会と、インディアナ州主催のレセプション「フレンズ・オブ・インディアナ」に参加をしてまいりました。この日米中西部会は、米国中西部と日本、それぞれの自治体や経済界の関係者が一堂に会し、経済的な結びつきなどを構築・強化するための貴重な機会です。SUBARUをはじめとする県内企業がインディアナ州を中心に、多数進出している群馬県にとって、米国中西部との関係強化はもう極めて重要だと思っています。2022年に初めて参加して以来、以降毎年必ず参加し、群馬県のいろんな魅力をPRしたり、中西部のいろんな要人との人脈を広げてきたんですが、これで4回目ということになりました。今回知事としてはですね、ネブラスカ州のピレン知事。ピレン知事は70代なんですが、もうすごいかっこいい人で、ネブラスカ州のリンカーン校っていう大学の有名なコーンハスカーズっていうですね、本当にネブラスカ州民の誇りであるこのコーンハスカーズのスタープレイヤーだったんです、アメリカンフットボールの。実はホール・オブ・フェイムに入っている、すごくかっこいいおじさんなんです。おじさんって、私より年上なので70代なんですが、このピレン知事とですね、それからミシガン州のホイットマー知事。この人は、グレッチェン・ホイットマーっていうんですけど、民主党でいうと大統領候補の1人だと、こう言われております。埼玉県の大野知事、滋賀県の三日月知事、そして私が出席しました。直前までは、イリノイ州のプリツカー知事が来る予定だったんですけれども、皆さんご存じのとおり、イリノイは今、シカゴは大騒ぎになっていて、トランプ大統領と、ものすごくプリツカー知事が対決をしていて、ちょうどこの日米中西部会が始まったころに、州兵が来るとか連邦軍が来るとかで揉めていたので、来られなかったと。プリツカー知事も実は民主党大統領候補の1人だと言われているんですけれども、こういう人たちが、とにかく毎回出てくる会議だということは申し上げておきたいと思います。

 7日にまず、日米合同常任委員会っていうのが、クローズドで開催されました。知事同士で直接話ができる大変貴重な機会であり、参加者と様々な情報交換を行いました。ネブラスカ州のピレン知事とはですね、今年の5月の訪米以来の再会で、立席での会談ではありましたが、今後の関係強化など様々な意見交換をすることができました。その後の歓迎レセプションでは、インディアナ州やネブラスカ州の皆さんと、あらためて親交を深めることができました。またミシガン州のホイットマー知事や、カンザス州のトーランド副知事、こういう多くの方々とも、あらためて交流することができました。翌8日にはですね、合同会議の方に出席いたしました。開会式では両国の知事が出席して、各地域の魅力などについて、それぞれスピーチをいたしました。次のスライドをご覧ください。

 スピーチではですね、今年も群馬県が「トリ」です。約10分間という限られた時間の中で、群馬県の魅力やデジタル・クリエイティブ産業などの群馬県独自の取り組みを、あんまり上手くないんですけど、英語でPRしました。一切原稿を読まずにいつものとおり、ダイナミックにやったつもりです。それで、3回やったらもう伝統になっちゃっていて、みんながもう絶対やれとかいうことで、大変だったんですけど、また、中西部会の伝統となっているアコギと歌のパフォーマンスっていうのも、ここで披露させていただきました。インディアナ州出身のミュージシャンって、実はマイケル・ジャクソンなんですよね。マイケル・ジャクソンの「ビリージーン」を歌ってですね、どうでもいいことなんですけど、ムーンウォークも披露したという、4回目のスタンディングオベーションが起きたっていうことだけはご報告をしておきたいと思います。どうでもいいことなんですけど、これはエド・シーランのループを使って、ベースもドラムも全部口でやったっていう離れ業だったんで、皆さんにお見せできなかったのが残念なんですけど、本当にこの準備が大変で、仕事の合間に。でも何とか、今年もしっかり群馬県のことをアピールできたと思っています。(アメリカの)知事も、今年もお前のパフォーマンス以外何一つ覚えていないって言ってましたので。会場の人たちは。これはこれで良かったと思うし、県庁の幹部にも言ったんですけど、これがエンタメの力っていうもんなんだと。我が意を得たりみたいな話をさせていただきました。次のスライドをご覧ください。

 次の翌9日はですね、群馬県と関わりの深い、米国インディアナ州主催の「フレンズ・オブ・インディアナ」に参加いたしました。今回残念ながらインディアナ州のブローン知事は来日されず、お会いすることはできませんでした。一方、インディアナ州のローランド駐日事務所代表やインディアナ日米協会のテレサ専務理事、コロンバス市、これインディアナで2番目に大きい市なんですけど、フェルドン市長、ウォバッシュ市のロング市長、パデュー大学のルー副学長、この方、副学長なんですけど、こういう方々とお会いすることができました。今後も群馬県とインディアナ州の友好関係をより発展できるよう、引き続きのご協力をお願いしました。皆さんから、協力への賛同をいただくとともに、来年も必ず歌ってくれるんだよなと言われて、本当につらい思いをいたしましたが、来年はインディアナっていうことで、また何か考えなきゃいけないかなと思いますが、インディアナなので、必ずブローン知事にもお目にかかれるかなと思っております。

 今回の日米中西部会やフレンズ・オブ・インディアナ、これは本当に各州との親交を深められたと実感しています。また、群馬県の魅力も強く印象付けることができたと考えています。来年の日米中西部会はですね、インディアナ州で開催される予定です。来年は、先ほど言いましたが、今回お会いできなかったブローン知事ともお会いして、インディアナ州と群馬県との親交をしっかり深めてまいりたいと思います。どうでもいいことなんですけど、なぜ歌ったのか、なぜムーンウォークまでやったのか。知事はですね、全人格を賭けた勝負なんで、ありとあらゆる自分の持ち得る手段を使って、やっぱり仕事をするっていうことが私の哲学なので、もう自分の持てる限りの全てのことを使ってですね、群馬県を少しでも印象付けようという気持ちの中でやっているっていうことも、一応ここでお断りしておきたいと思います。

 それでは、会見の中身です。今日は、「ぐんまフラワーパークプラス」、「板倉ニュータウングリーンブロックの分譲開始」、「こんにゃくの消費拡大対策」などについて発表させてください。 

 

2.Gunma Flower Park⁺(ぐんまフラワーパークプラス)

 まず、「Gunma Flower Park⁺」についてです。ぐんまフラワーパークは、10月10日の金曜日に、「Gunma Flower Park⁺」として、リニューアルオープンを迎えます。今回は、オープン当日から来園者の皆さまに楽しんでいただけるイベントや入園チケットについて、詳細が決まりましたのでお知らせします。スライドをご覧ください。

 まず、リニューアルオープン初日の10月10日の金曜日には、オープニングイベントを開催いたします。 オープニングイベントでは、群馬県内を中心に活躍するアーティストのUhh band(ユーバンド)さんとか、アイカワ・ヒトミさんによる音楽ライブを開催いたします。こういうのハードロックとかじゃなくて、みんな花を見ながら音楽が流れているみたいな、たぶんそんなムードを醸し出すためにこのお二人を選んだと聞いていますけど、非常によいチョイスだなと思っております。アコースティックな音楽っていうのが、やっぱり新しいフラワーパークにすごく合っているんじゃないかなと感じています。加えて、前橋商業高校の吹奏楽部による演奏も行われます。音楽を聴きながら花を見たり、アクティビティを楽しんだりする上質な体験をお届けできたらと思っています。また、オープン初日の10日には、ご来場いただいた方のうち、先着千名様にバラの一輪巻きをプレゼントする予定です。次に、13日の月曜日祝日まで、特別な体験イベントを実施いたします。例えば、花いけ体験イベントは、来園したきっかけなどの気持ちを込めて花をいけてもらう企画になっていて、楽しみながら思い出に残る体験をすることができます。ほかにも、日によって、花摘み体験や稲刈りイベント、園の象徴的な花のひとつであるクレマチスの苗の販売などを実施する予定です。なお、イベントによっては人数制限や時間指定がありますので、「Gunma Flower Park⁺」の公式ホームページで事前確認をお願いしたいと思います。また、期間限定のフォトスポットをメインフラワーガーデン内に設置いたします。お越しいただいた際には、メインフラワーガーデンやツインタワーを背景に、ぜひ皆さんに映える写真を撮っていただけたらと思います。なかなかインスタ映えする場所が多いので、ぜひ当日足を運んでいただければうれしいです。オープニングイベントの概要は以上です。

 オープンする10月上旬には、秋のバラやマリーゴールド、ケイトウなど、秋の花が見ごろを迎えています。園内で秋の花を見たり、触れたりしながら、イベントも同時に楽しんでいただけたらと思っております。あわせて、園内にはこだわりのカフェや飲食店もございますので、食事もぜひ堪能していただければと考えています。

 続いて、入園チケットについてです。次のスライドをご覧ください。本日から公式ホームページ上でWEBチケットの販売を開始いたします。チケット料金は年間パスポートが大人4,500円、小中学生1,500円。日付指定の1日入園券は季節によって価格が変動いたしますが、オープン当初の料金は大人900円、小中学生300円となっています。早速私も年間パスポートを購入したいと思います。来場してから窓口で紙のチケットを購入することもできますが、オープン直後は混雑が予想されますので、WEBチケットの事前購入をおすすめしたいと思います。イベントの詳細やWEBチケットの購入は、スライド記載のQRコードから、公式ホームページをご覧ください。

 続いて、「Gunma Flower Park⁺」の公式SNSについてご紹介します。次のスライドをご覧ください。「Gunma Flower Park⁺」では、インスタグラム、X、フェイスブックで、イベント情報や園内の様子、スタッフ募集など幅広い情報を発信しております。こちらもぜひご確認していただきたいので、皆さまにフォローをお願いしたいと思います。「Gunma Flower Park⁺」は、花のPRだけでなく、群馬県の魅力発信拠点として、より多くの方々に末永く愛される施設を目指しております。先月私も現地を視察に行きましたが、「Gunma Flower Park⁺」は、一気に全部オープンするわけではないんですけど、たぶん3分の1くらいはまだ今回は開きませんが、必ず群馬県を代表する観光名所になるだろうと確信していますし、いま群馬県が進めているロケ誘致でも、たぶん素晴らしいロケの名所になるんじゃないかなと思っています。県内外の多くの皆さまのご来場を心よりお待ちしています。記者の皆さんもですね、ぜひ「Gunma Flower Park⁺」に足を運んでいただければ。取材以外でも、ご家族でもお友達でもどなたでもいいんですが、1日本当にリラックスした空間で、本当にゆったりとした時間を過ごせると思いますので、「Gunma Flower Park⁺」にぜひお越しください。

3.板倉ニュータウングリーンブロックの分譲開始

 続いて「板倉ニュータウングリーンブロックの分譲開始」についてです。スライドをご覧ください。群馬県企業局では、太陽光発電や水素エネルギーを活用し、災害時にも電力を安定的に供給できる「地域マイクログリッド」の構築を進めてきました。「板倉ニュータウングリーンブロック」は、この仕組みを活かした新しい住宅区画です。地域で生み出した再生可能エネルギーを地域で使うという「エネルギーの地産地消」により、脱炭素化と災害対応力の向上をめざしています。

 このグリーンブロックの特長は3つあります。1つ目は、再生可能エネルギーによる環境に優しい電気を、一般的な電力料金より5%程度安く提供できることです。2つ目は、駅から徒歩2分で商業施設も近く、都心へも電車や車で約60分と、立地が良いことです。3つ目は、無電柱化により景観がすっきりし、開放感のある街並みであることです。グリーンブロックでは、昼間は各住宅の太陽光パネルや専用設備から電力を供給し、余剰分はグリーンブロック内に設置した共用の蓄電池と水素貯蔵タンクに貯蔵いたします。夜間や災害時などの停電時には、貯蔵した電力を各住宅に供給する仕組みになっています。太陽光と水素を組み合わせた地域マイクログリッドを備えた住宅分譲は、全国でも初めての取組です。そして、このたび工事が完成し、分譲を開始することとなりましたので、お知らせいたします。次のスライドをご覧ください。

 分譲申込は9月27日土曜日から開始いたします。分譲区画は25区画です。面積は約64坪から約100坪、価格は761万円から1,221万円です。申込は板倉ニュータウンの専用ホームページ内にある申込フォームからお願いします。申し込み多数の場合は抽選を行い、結果を申し込みいただいた方に通知をいたします。専用ホームページはスライド記載のQRコードからご確認いただけます。さらに、同じく27日土曜日午前11時から、グリーンブロックの広場で「お披露目会」を開催いたします。どなたでも参加可能で、住宅区画やマイクログリッド設備の見学に加え、板倉町のイメージキャラクター「いたくらん」、みなさんご存じでしょうか、「いたくらん」とのふれあいも予定しています。ぜひ多くの皆さまのご来場をお待ちしています。群馬県としては、この分譲を通じて、再生可能エネルギーの地産地消を進め、脱炭素社会の実現と災害レジリエンスNo.1に向けた地域づくりを加速させていきたいと考えています。

 

4.こんにゃくの消費拡大対策

 続いて、「こんにゃくの消費拡大対策」についても発表します。こんにゃくは、グルテンフリーで体に優しく低カロリーで、さまざまな食材と相性が良い食品です。群馬県の昨年度のこんにゃくイモ収穫量は全国シェアの97%を占めて、まさに「こんにゃく王国・群馬」と言っても過言ではありません。しかしながら、全国のこんにゃく製品の1世帯当たりの支出金額が平成3年をピークに減少して、令和5年にはピーク時と比べて約4割にまで落ち込んでいます。背景には、食生活の多様化、外食、そして調理食品の利用増加によって、家庭でこんにゃくを食べる機会が少なくなっていることなどがあります。この状況が続けば、こんにゃく農家の減少や畑の活用が進まなくなることも懸念されます。こうした現状を踏まえ、群馬県では2つの消費拡大対策を実施いたします。スライドをご覧ください。

 まず、「こんにゃくグルメ大作戦」です。この取組は、群馬県内の飲食店や宿泊施設にご参加いただき、より多くの店舗で、こんにゃく料理を提供していただくものです。参加条件は、「群馬県産こんにゃくを使った自慢の料理を1品以上提供すること」、それから「群馬県産こんにゃくの消費拡大への協力」の2点です。具体的な協力内容としては、メニュー表や店頭に「群馬県産こんにゃくを使用」としっかり表示していただいて、多くのお客さまに食べていただける工夫をしていただくことです。群馬県から配付する啓発グッズの掲示や、SNS・ホームページなどでの自主的なPRもあります。また、グルメ情報サイト「だんべードットコム」と連携して、12月から参加店をPRしていきます。全ての参加店の情報をまとめて掲載し、メニューの写真やおすすめポイントをご覧いただけるようにいたします。そのほか、エフエム群馬のラジオ番組「POTLUCK(ポットラック)」でも「こんにゃくグルメ大作戦」の取組を発信していただけることになっています。あわせて、新たにこんにゃく料理をメニュー化する参加店には、こんにゃくやしらたきなど試作用のサンプルを提供いたします。募集は明日9月12日から開始いたします。詳細は、スライド記載のQRコードをご確認ください。多くの参加をお待ちしています。

 次に、「学校給食へのこんにゃく提供」についてです。スライドをご覧ください。こんにゃくの消費拡大や食育推進のため、県内の小中学校のうち、応募のあった28市町村の学校に「しらたき」を提供します。「食物繊維の日」である10月1日に各学校に提供する予定です。提供数は、約13万5千食分になります。献立例としては、季節を問わず楽しめて、子どもたちにも食べやすく調理も簡単な「しらたきサラダ」を提案いたします。学校現場の皆さまからは、「地産地消の推進に効果的だ」とか、「群馬の食材をアピールする良い機会になるでしょう」とか、「物価高騰の中、助かります」といったご意見をいただいています。なお、学校によっては調理や献立の都合上、実際に給食として提供される日が異なる場合もあります。また、しらたきの提供にあわせて、こんにゃくの栽培や特性に関する資料を配付し、子どもたちにこんにゃくへの理解とか関心を深めていただきたいとも考えています。以上が、2つのこんにゃく消費拡大対策です。

 群馬県としては、こうした取組を通じて、こんにゃくをより身近に感じていただき、消費拡大につなげていきたいと考えております。あわせて、「こんにゃく王国・群馬」としての誇りを守って、こんにゃくの魅力を次の世代へとつなげてまいります。

 

5.直滑降ストリームの告知

 最後に、直滑降ストリームの配信についてお知らせをいたします。スライドをご覧ください。「県議と知事の紅茶懇談」配信のお知らせです。この企画はもう群馬県の県議の皆さんをお招きしてですね、いろんなお話をする企画なんですけれども、何か政策が多くなる方もいれば、ほとんど趣味の話だけの方もいれば、奥様にどうプロポーズしたかっていうことに集中している回もあってですね、どれもなかなか私は自分で言うのもなんですけど、とっても出ていただいている県議の魅力とか人柄を発信できていると思うんですが、16回目のゲストは、つる舞うのあべともよ県議です。番組では高校時代のアメリカ留学での学びとかですね、県議選に粘り強く挑戦されたときの思いとか、コロナ禍で始めた山歩きの魅力などをあべ県議から伺いました。あべ県議の紳士なお人柄、お母さま譲りの強い意志を感じられる中身となっています。というかこの人何で選挙が強いのかって本当よく分かりました。大変な努力をされてきたっていうことで、大変政治家としては勉強になりました。明日12日金曜日の20時から、群馬県の公式Youtubeチャンネル「tsulunos」で配信いたします。ぜひご覧ください。私からは以上です。

質疑応答

●Gunma Flower Park⁺について

(記者)

 まず案件内について教えていただきたいと思います。まず、ぐんまフラワーパークについてお伺いします。先ほど説明の中で、知事は視察なさったという話ですが、視察して、この施設がリニューアルした結果どうなったかみたいな感想を聞かせていただいてよろしいですか。

 

(知事)

 そうですね、やっぱり知事になって、1カ月後ぐらいだったでしょうか。フラワーパークを視察したんですね。その時にやっぱりもう、非常に何かもったいないっていうかね、これだけの敷地にフラワーパークを作っておきながら、なかなかこの強みを生かしきれていない。整備もあまりできていない。なおかつ足利のフラワーパークには及びもつかないみたいな感想だったんですね。やっぱり今回のフラワーパークは、ある意味で言うと、茨城県にも非常におしゃれなフラワーパークがあるんですけれども、茨城県よりもまず広いんですよね。それから、土地の隆起なんかも結構あって、いろんな顔があるみたいな場所で、とてもポテンシャルがあると思っています。以前行ったときには、一応、園内に食事をするような場所もあるんですけど、開いていない。ありがちじゃないですか。食事をする場所があるのに開いていないみたいな。その看板もちょっと錆びているみたいな感じだったんですけど、今回はフラワーパークの景観というか、土地の多様性みたいなものを生かして、レストランも、休むところもそうなんですけれども、極めていい感じになりました。全体でいうと、とてもトレンディーな、おしゃれな雰囲気になっているし、それからやっぱり花ですよね。その花も、ちょっと10月ということで秋の花になっちゃいますけれども、前のフラワーパークと比べればずっときちっと、いろんな花をお見せできるんじゃないかと思うし、今までのフラワーパークでは全くなかった、こういう体験イベントみたいなものもできるので。ですから今のところ3分の2ぐらいオープンしたと思うんですよ、確かね。3分の1はまだちょっと改修中なので、だから全体が、これがフルフレッジ(完全な)というか、何かフルフレッジと言うと(自民党)総裁選挙みたいになるからやめよう。全部いっぺんにオープンしたときには、相当魅力のある施設になると思うし、これはおそらく群馬県の観光名所の一つになるんじゃないかなと感じました。

 

●板倉ニュータウングリーンブロックの分譲開始について

(記者)

 次に板倉ニュータウンのことでちょっと教えていただきたいんですが、これも整備の費用とか、いつごろからやってこうなっているとか、今ちょっと概要を教えてもらってもいいですか。

 

(知事)

 それじゃあ、企業管理者から。

 

(企業管理者)

 いつ頃からというところについては、もう、我々企業局としては、その団地造成事業と発電事業というのは両方やっていまして、団地造成事業、この2つの経営資源というものを活用して、住宅団地の造成を再エネの付加価値をつけてできないかというようなところで数年前から検討して、具体的には、もう4、5年前から検討してFS(実現可能性調査)をやって、その上で民間のパートナーを決めて、民間との競争のもとで取り組んでまいりました。

 

(記者)

 先ほどのちょっと説明で、全国で初めてのマイクログリッドという話で、どの辺が具体的に初めてになるのかをちょっと説明していただいてよろしいでしょうか。

 

(企業管理者)

 水素を活用した、水素エネルギーを活用したプロジェクトというのは全国であると思うんですけれども、我々の新しい点でという面で言うと、その再エネの電気を、太陽光の余剰電気を、水電解装置で水素に変えて、その水素を今度は燃料電池で化学反応して発電するというような、そのシステム全体をまとめた住宅団地の分譲をやるというのは、全国で我々が知る限り、そういう計画はなくて、全国で初の取り組みだと思っております。

 

(記者)

 この辺は分譲価格が上がる感じになるんでしょうか。それとも、それで5%ほど燃料費が安くなるということで、その辺でお得感が出るみたいな形になるんでしょうか。

 

(企業管理者)

 そうですね、分譲価格はあくまでも市場の価格をもとにして我々決めておりまして、そこの価格については、特にこのグリーンブロックだから高くするということではなくて、市場の価格に合わせて提供しております。それにプラスして、再エネの電気を、通常の電力価格よりも5%安い価格で提供させていただくというところのインセンティブを与えて、インセンティブを提供させていただいて、住宅の分譲につなげていければなと思っております。

 

(知事)

 駅に近いことは魅力ですよね。とにかく駅に近いから。

 

(企業管理者)

 そうですね。もう本当に駅から2分のところにありますので。

 

(記者)

 あと、この新しい分譲について知事の期待があればコメントをいただけると。

 

(知事)

 いや、これ本当に企業管理者にも頑張っていただいて、やっとここまで来たんで、大変だったんですけど、ようやく形になりましたから、できる限り多くの方々に応募していただきたいなと思うんですね。今、成田企業管理者から説明があったように、ここまである意味、エコというか、スマートグリッドを含めた、このエコを意識した暮らしってなかなかないと思うんで、こういうところに興味のある方がいればいいなと思うし、あと、さっきも言ったように、駅に近いんで、場所はいいと思うんですよね。やっぱり板倉って東京に近いですから、車で行くと分かるけど。電車もあるし、電車でも1時間あれば行けるし。だから、そういう意味で、多くの希望者がいればいいなと思っています。

 

●こんにゃくの消費拡大対策について

(記者)

 最後にこんにゃくについて教えてください。飲食店などでのグルメ作戦と給食という形ですが、知事としては例えばこういうふうに食べてほしいというか、こんにゃくをこういうふうに味わってほしいみたいなものがあればちょっと教えていただければ。

 

(知事)

 こんなふうに味わってほしい?

 

(記者)

 どういうふうに積極的に食べてほしいとかがありましたら。

 

(知事)

 でもなんか、サラダみたいなものは、やっぱり食べやすいんじゃないかなと思うんですよ、しらたきでね。やっぱりこんにゃくの消費を増やすのが、ここでも何度も言っているように、健康志向だと思うんですよね。グルテンフリーで、カロリーも低いということなんだけど、それに加えて、ここでもちょっと申し上げたとおり、少し前の論文で、体のすす払いじゃないけど、油みたいなものを外に出す働きがあるっていう論文も読んだことがあるので、そういうやっぱり科学的な知見、カロリーが低い(という)。それからグルテンフリーっていうのに加えて、こんにゃくはこれだけ体にいいっていうことを、どこまでアピールするかっていうのが大事なのかなと思っています。そういう意味で言うと、しらたきをサラダに入れるってなかなか手間がかからないから。そういう感じで食物繊維を、食物繊維って、もう最近の基本じゃないですか。やっぱり腸活って言うけど、腸が実はものすごく認知症から、あらゆることに腸が関係あるってことは分かってきているから、やっぱりそんな形で言うと、こんにゃくが健康に貢献しているみたいなことをしっかりアピールし、しかもみんなが食べやすい形で提供するっていうことなんで、サラダはすごくいいんじゃないですかね。やっぱりこんにゃくだけ買ってきて食べるっていうのは、なかなか今あんまりそういうのを見たことないから、こんにゃくだけ買ってきてみたいな。だからサラダみたいなものに混ぜていくとか。あと、この間食べてみたんだけど、そば。おそばは、こんにゃくが入っているおそばを食べたんだけど、意外とおいしかったですよね。だからそんな形でうまく広めていければいいんじゃないでしょうか。

 

●自民党総裁選について

(記者)

 最後に案件外についてちょっと教えていただきたいと思います。石破首相が辞任を表明しまして、(自民党)総裁選がフルスペックで行われることが決まりました。知事としてその辺の感想と、あと、新しい総裁にはどういうことを期待したいかみたいなことを教えていただければ。

 

(知事)

 まず、今回の石破総理の辞任表明について言うと、意外と複雑な思いがあります。なんか少し相反するようなことを言うみたいになっちゃうんですけれども、まずは、今回石破総理が辞任を決められたということで、自民党の分裂は防げただろうと。これは石破総理が例えば解散をされていたら、やっぱり政界再編になっていったと思うので、そういう意味で言うと、石破総理は、自民党が大きく分断する、あるいは自民党の分裂の危機を回避するために、いろいろ考えた末、辞任という道を選ばれたということだと思うんですね。それが、私としても中央の政治の安定を常に望んでいるし、自民党にかなり長く国会議員としていたっていうこともあって、もちろん思い入れもあるので、自民党にしっかりしていただかなければいけないっていう思いはありますので、それはそれで理解できるし、これは石破総理のご判断だったんだろうなと思います。

 そういう思いがある一方で、一連のいろんな流れを見ながら、この間も知事と石破総理の昼食会に行って、細かい話は言いませんけれども、石破総理が一人一人の知事の言葉にも真摯に耳を傾けている、その姿を見ながら、非常に思慮深い人なんだなと思ったんですけどね。一言で言うと、やっぱり石破総理は、非常に配慮のある、優しい、普通のいい人なんだと思いました。やっぱりね、小泉純一郎元総理のような狂気とか、安倍晋三元総理の持つ執念みたいなものはないんだなというのを一連のこの政局の流れを見て思ったんですよね。逆に言うと、やっぱりね、小泉元総理とか、安倍さんみたいな人って普通いないんだなと。ブログにもちょっと書いて、「誤解を与えるんじゃないか」と某若手議員からクレームじゃないけど連絡が来て、結構みんな読んでいたんでね、(その時に)言われたんだけど、例えばこれ小泉元総理だったらもう、郵政解散じゃないけど、解散していたと思うんですよね。安倍元総理もこういう状況に追い詰められたら絶対解散していたと思うんですよね。だからそういう意味で言うと、やっぱり石破総理には、そこまでの狂気みたいなものはないと。つまり、良識が情念に勝っているっていうことですよね。私は今まで政治家として総理になろうと思ったことなんてないし、1回総裁選に出ようとしたっていう若気の至りはありましたが、そんな能力もないし、総理大臣になってみれば大変だと思うんですよね。この国の命運を左右するまさにポストで、経済から外交問題からいろんなことをやらなければいけないっていうことで、いろんな人たちに気を使わなければいけないし、いろんな配慮をしなければいけないんだと思うので、自分だったらみたいなことを言うのはとっても僭越なんですけれども、総理になったことないから。でもね、これ見ながら思ったんですよね。自分も同じ立場だったら絶対解散したと思います。絶対に引かなかったと思います。やっぱり、そうすべきだったとは思わないけど、政治家って、やっぱり勝負しなければいけないときっていうのがあって。ずっと政局見ていたらね、結局だって、総裁選の前倒しの署名を公表させるっていうところまで決めたわけじゃないですか、石破総理側が。つまりね、ある意味けんかを仕掛けたわけじゃないですか。けんかを仕掛けたら、やっぱり絶対最後までやらなければいけないと思いますね。これもちょっとブログに書いて、読んでいる議員からまた問い合わせみたいなものが来たんだけど、例えば石破さんが解散したらどうなるか。それはもう、小泉元総理の郵政解散とは違って、過半数を超える人が、石破総理にノーを突きつけた段階で解散するわけですよね。そうしたらね、そもそも全部の選挙区に、刺客なんか立てられるはずないわけですよね。じゃあどういう選挙になるのかっていうと、石破総理が総裁のまま解散する。そうすると、「石破総理辞めてくれ」って言っていた過半数の現職の候補は、何を持って戦うのかなと。石破総裁の公約で戦うのか、それとも、絶対にもう選挙区で問われますよね。「あなたの立ち位置はどこですか」というふうになると思うんですよね。それをもしやっていたとしたら、もう完全にそのあと政界再編になっていくっていうのは分かりきっているんで、私は石破さんはそこまで覚悟しているのかもしれないなと。いや一方では、優しいし常識人だからと思いながらも、やっぱり政治家としてはちょっとね、どきどきするところもあって、そこまで覚悟してやっているのかもしれないなと思ったんだけど、そうじゃなかったっていうことかなと思います。

 全然もうスケールも違うし、もっともっとすごいちっちゃい世界だけど、考えてみたら、6年前に最初に知事選に出たときは、当時の自民党県議団の執行部と全面対決したわけですよね。先に出馬を表明したと。しかも世論調査まで発表しちゃったから。当時の執行部、決して恨んだりしていません。それぞれの立場があったんでね。当時の幹事長を含めた執行部がすごく怒って、「もう許せない」と。なんか大澤前知事をもう1回担いでやると。大澤さんはその時、出たかったんだと思いますけど、まだ表明していなくて。あっちこっちでもうなんか、自民党本部の方にも、このまま選挙になったら、もう自民党の県議は全て大澤前知事を応援するとかね、いう話がみんなに、執行部に伝わっていたりしていたし。あといろんな人たちから、やっぱりよく話し合った方がいいとかね。よく今の執行部と話し合って、いろんな条件があってもそれを呑んで出た方がいいって言っていたんですけど、決めた以上はもうやるって決めていたんで、そもそも現職の知事を倒す覚悟なんで、出てきてほしいと思って出たのに、何かよく分からないけどごたごた言って出てこないから、何をやっているんだと思って、秘書たちは「いや、出ないですよ。うちの方が選挙強いから」と。「いや、そんなのは分からない。やっぱり政治家って意地があるんだから出てくるんじゃないの」と言ったら出てこなかったんだけど。例えば県議が全部敵に回ってもやるつもりだったんですね。でも敵に回ることはなかったです。もう8人ぐらいは一緒にやってくれるって内諾をいただいていたので、たぶんやっていたら、8対10対真ん中・中立みたいな感じになっていたんだけど。やっぱり政治家って、ある程度腹を決めてけんかを仕掛けたら、最後までやらなければいけないんじゃないかと思うんですよね。今まで6年間知事をやって、いろいろお叱りを受けたこともありますけれども、例えば県民会館の話も随分上毛新聞からお叱りを受けましたが、自分が正しいと思ったらやっぱりやるしかないじゃないですか。そんな誰でもハッピーにできないんだから。(朝鮮人)追悼碑も一応、撤去するという方針にしたので、別の記者さんからも随分叱られましたけれども、他にも沼田高校の話も、前知事のときにどっちにも行かないやつを、ものすごく、もちろんほとんどの関係者に会ったんですけど、それでも決断したりとかしてきたんでね。やっぱりですね、私の感覚として言うと、本当に勝負を仕掛けたら、最後までやらなければいけないと思うんですよね。

 やっぱりその石破総理が解散するかもしれないっていうのが流れたじゃないですか。ご本人もちょっと考えたみたいに流れたじゃないですか。側近から流れたのか分からないけど。そこのやっぱりね覚悟が、ちょっと見透かされたっていうかね。本当にやるかもしれないと思っていたら、もうちょっと違う展開になったかもしれませんけど、やっぱり無理じゃないかみたいなものがあったと思うんですよね。だから政治家としては、政局を見ながら勉強なった。やっぱり、政治の戦いっていうのは、覚悟のある方が常に勝つ。覚悟のない方が負けると。麻生さんが途中で、「私は署名をいたします」とか言ったでしょう。麻生さんはたぶんね、あれだけの方だから、石破さんはたぶん降りるだろうと思いつつ、たぶん麻生派の人が、「いやでも麻生さん、もし石破さんが解散したらどうするんですか」と言ったら、「そんときはそんときだよ」って言ったに違いないですよ。知らないですよ、必ずそう言ったと思う。だからもう、そういう覚悟がないとだめなんじゃないかなと思って。片方で言うと、まあ良識的な判断だなと。ほっとした部分とね、政治家としてちょっと拍子抜けの部分と、実は両方あります。この後、どなたが(自民党総裁に)なるのか分からないんですけれども、候補者が全部出揃ったところで、その時に群馬県知事としてどうするのか。過去2回は、盟友の河野太郎が出たから、なんかもう河野陣営、全然選対が機能してないんで、こんな貧乏な事務所が全部身銭を切って電話作戦全部うちでやって、うちの秘書たちは、「なんでこんな貧乏な事務所がやんなきゃいけないんですか」とか文句言ったんですけど、過去2回全部うちでやったんですよね。だから、誰が出るかも分からないんで、どうするのか、誰か応援するのか、含めてよく考えます。やっぱり要は、どんな政権になっても、群馬県はしっかり政府と連携していかなければいけないので、どなたが総理になっても、やっぱりこの、政府としっかり連携する姿勢っていうのは維持していかなければいけないんで、そういうことをよく見極めながら、考えたいなと思っています。なんかでも、解散になるんじゃないんですか、また11月とか1月とか、今の流れだと。分かりませんが。

 

(記者)

 ちょっと関連で、今、要するに自民が今回のことで分裂を回避できて、その辺はよかったみたいな話があったと思うんですが、長期的に見た場合に、今回分裂していた方がよかったとなる可能性もあるのかなとは思うんですが、その辺について何かもし見解があればよろしいでしょうか。

 

(知事)

 それはなんか(過去に)国会議員だったから言ったけど、知事なんでね。知事が勝手に言ったことも結構みんな聞いていたりとか、ブログも読まれていると。昨日、なんか風邪ひいたんでブログ1日空いちゃったけど、本当に若手議員とか見ていることが今回分かったから。ちょっと発言には気をつけなければいけないかなと思うんですけど、でも自民党しっかりワン(一つ)になって、ワン自民になってやるみたいなことを、コバホークがね、小林(鷹之)さんがおっしゃっていたりとか。それはそれでいいのかもしれませんが、石破さんが突っ込んで政界再編になれば、それはそれなんじゃないかなって思っていました。やっぱりなんか、保守とリベラルって、今までも自民党はずっとこれを使い分けてやってきたけど、やっぱりワンイシューでバーンと突き抜ける、「外国人おかしいね」みたいな、「減税絶対やらなければいけないね」みたいに、ワンイシューでバーンと突き抜けるところに、ちょっとこう、票をはぎ取られているというようなところがあるから、今までみたいに保守とリベラルの人がいて、それをうまく使い分けながら、ぬえのように政権を維持してきたという構図が変わりつつあると思うんですよね。それから、例えば保守王国群馬県においてもね、ほとんど衆議院選挙は、5つの小選挙区勝ってきたじゃないですか。これはこれでみんな仲間だからうれしいんだけど、今度、参政党が4区と5区に候補者を早くも立てたんですよね。たぶん1、2、3区にも立てるんだと思うけど、今までは、どうせここは勝てっこないみたいな話から、やっぱり候補者を立てると。私も国会議員時代から、絶対に選挙は野党の候補者がいるべきだって言ってきたんで、じゃなかったらだって有権者に選択肢無いし、みんな進化しないから、競い合わないと。だから、これは新しい時代になってきたなと思って。参政党はだから、100以上(候補者を)立てるんでしょう。だからそういう意味で言うと、自民党一強の時代は、だんだん、もしかすると終わりつつあるのかなという気はしますね。

 

●石破内閣退陣の動きについて

(記者)

 総裁選関係でまず1つなんですが、結局、前倒し要求っていうのは石破総理の自発的な退陣でなくなりましたけれども、自民党群馬県連の中でもかなり議論があったようですが、最終的に会長、幹事長一任というところでまとまったわけですけれども、そのあたりの経緯を知事はどう見られていますか。

 

(知事)

 小渕優子さんもこれだけのキャリアを持っている方ですし、私のほうが実はキャリアは長いんですけど、政治家としてはね、でもベテラン政治家だし。金井幹事長、金井さんはやっぱり非常に戦略的で頭のいい人なので、ちょっと情勢をよく見極めながらやっていったのかなと思うんですね。結局、ずっと言っていたように、ここでも言っていたんだけど石破さんには頑張ってほしいと思うけど、絶対に前倒しは決議されると、最初から言っていましたよね、ここで。すでに衆議院選挙と参議院選挙で過半数を失った時点で、必ずこうなるんですね。だけど、何でみんなが一気にやらなかったかっていうのは、石破さんが辞任することを待っていたわけですよね。やっぱり自民党の多くの人たちにとっては、石破さんが辞任しないって言っているのに、無理やり引きずり下ろすっていう形は、自民党にとって良くないということで待っていたわけじゃないですか。確か千葉県連だって、最後まで石破さんが辞めるまで態度を明らかにしなかったから、だから結局、どっちかってはっきりしないまま終わったわけですよね、群馬県連も。だから、ある意味、いろいろ戦略的に考えられて、バランスのある判断をされたんじゃないかなと思います。

 

●草津町長選について

(記者)

 草津町長選、知事の地元ですけれども、選挙戦になりそうです。知事はどなたを推されるかとかありましたらお願いします。

 

(知事)

 草津町長選になるっていうことになると、やっぱり黒岩町長、後援会長なんでね。やっぱり、これは黒岩町長を応援する以外の選択肢はないですね。もう1人の方も、もちろんよく存じ上げていますし、今までもずっと応援していただいているんですけど、やっぱり今、後援会長なんで、私の。やっぱり草津のことについてはいつも相談しながら、いろんなことをやってきたので、これはもう黒岩町長を応援しようと思っています。黒岩町長は、前出たときに、これでやめると、私にも言っていて、次は出ないっておっしゃっていたんだけど、やっぱり今のいろんな流れを見て、ここまで草津町の存在感を高めてきた人っていないから、いくつかやり残したことがあるんだと思うんですよね。だからそれをとにかくやらなきゃいけないっていう思いだと思うので、そういう電話も来たから、やっぱり前に出たときにはこれで終わりですって言っていたのを、考えを変えた、その理由はよく分かったので、それはそれでどうしてもやり残したことがあるっていうことならば、それはしっかり受け止めて、黒岩町長を応援したいと思います。

 

●政治とお金の問題について

(記者)

 桐生市の入札妨害事件関係ですが、グンエイが取材に対して、今後は会社として寄付、政治献金をやめる方向でいるということを明らかにしました。一方で、関東建設工業はその都度判断していくという回答だったんですけれども、知事はどう受け止められますか。

 

(知事)

 それは、それぞれの会社のご判断なんだと思うんですけれども。1つ言えることはですね、もう大きく時代が変わっていて、これからまさに政治とお金の問題についても、政治資金の透明化って進んでいくわけですよね。この間、西田さんがReHacQに出ていたのを見てたら、地方議会もやるって言ってますから。群馬県が一番はじめにやる予定じゃなかったんだと思うんですけど。群馬県だけじゃなくて他もやるって言っていたし、首長やるでしょうね。群馬県の例えば12市も全部やると思いますよ。だから、どこまでか分かんないけど、本気なので。クラウドファンディングもやっておられるし、だから、そういうのを頭に置きながら、みんな考えていった方がいいと思うんですよね。よく分かんないけど、関東建設工業から暑中見舞いみたいなものをもらっていたのを返した県議もいますよね。いろいろみんなから、カッコつけてみたいに言われたとか、いろいろ言われたらしいんだけど、非常に立派だと思いますよね。やっぱりそういう勇気っていうか、みんなが言っているのは、何か批判じゃなくて、羨望のまなざしだと思うんですよ。そういうことはちゃんとできないといけないと思うんですよね。やっぱりこれからのことを考えたら、もうちょっと何か企業も、それから議員の方もそうだけど、先のことをよく考えながら判断していったらいいんじゃないかなと思うんですね。だから、企業献金自体は否定しないっていうか、あってもいいかと私は思うんですよ、ずっと言っていたように。ただ透明にしなきゃいけないわけでしょ。透明にしたときに、1つの企業から余りにも突出してもらっていたら、やっぱり疑われるわけじゃないですか。しかも突出してもらっていたから、ああいう事件が起きたと思われているわけじゃないですか、相沢県議の場合だって。だからやっぱりだめですよ、1つの企業だけから何百万もらっているとか、ずっとみんなから言われると思う。だからそういうのは、県議の側も企業の側もよく考えたほうがいいと思うんですね。だからもう1回言います。企業献金をもらってもいいと思うけど、透明にされて、透明になったときに、ちゃんと理屈が自分でつくならいいけど、そこのところをよく考えた上で、それぞれ行動を決めたほうがいいのかなと思いますね。

 

●上里町議の発言について

(記者)

 最後なんですが、埼玉県上里町の町議の方が、一般質問で高崎市への合併を検討するように促すような質問をされたということで、ネットを中心に話題になっています。上里の町長は慎重な姿勢を示して、高崎の市長はやや現実味に欠けるという受け止めだったそうですが、知事の受け止めをお願いいたします。

 

(知事)

 なんかすごい唐突なので、コメントのしようもないんだけど、でも高崎市長が言っていたように、それだけ高崎が魅力的だっていうことなんでね。それはやっぱり県知事としては、群馬県の市がすごく他の町から合併したいと思われるような場所だっていうのは、うれしいですよね。ただ現実味はなかなかないのかなと思います。

 

●県内の豪雨について

(記者)

 冒頭知事がおっしゃっていた沼田の豪雨の関係で、もし防災関係の職員の方がいれば聞きたいんですが。

 

(知事)

 危機管理監の方から、どうぞ。

 

(記者)

 被害状況と今分かっていることを教えていただければ。

 

(危機管理監)

 毎日、朝の時点でまとめているんですけれども、人的被害はないですね。床下浸水18件、沼田市と昭和村で起こっています。その他、土砂流出で空き家の損壊、そこの住家の人は、知り合いのところに行って過ごしているというような情報が入っています。それ以外は若干、停電とかですね、土砂の崩落なんかありましたけど、それ以外で、実際の経済に影響するような事態にはなっておりません。

 

(記者) 

 県とすると、今後の対応は何かあるんでしょうか。

 

(危機管理監)

 やはりですね、風水害の災害っていうのは、当然インフラの面もありますけれども、緊急的にできることっていうのは、なかなかなくてですね、早めに情報を仕入れていただいて、避難等の行動を早く取ってもらうと、それしかないかなという感じがしております。

 

●東洋大学板倉キャンパスの跡地問題について

(記者)

 板倉に関してですけれども、発表案件とちょっと遠いかもしれないんですけれども、たびたび県議会の一般質問等で質問がありますけれども、東洋大学の跡地問題ですね、今こうやって板倉の開発に一生懸命頑張っているんですけど、あらためて跡地問題について知事のご所見をお願いします。

 

(知事)

 これはとにかく、東洋大学が何を考えているかっていうことによるんだけど、その後、特に何の答えも返ってきていないんで、ちょっと停滞しているかなと思います。我々としては今回、東洋大学が撤退を決めた経緯についても、いろいろ言いたいこともありますし、そのままにするわけにいかないんですけど。今のところ、向こうが具体的な提案をしてきているわけでもないので、ちょっと膠着状態みたいな感じですね。ただ、将来的にはやっぱりここを何とかしなきゃいけないと思うので、水面下ではいろんな知恵を絞っているというか、いろんな作戦を考えています。

 

●自民党総裁選について

(記者)

 案件外で総裁選に関してなんですけれども、昨日、国会内で茂木前幹事長が出馬表明されましたけれども、知事は、顔ぶれはそろっていませんけど、今後の総裁選の戦況というか、どういうふうな戦いになると見ていますか。

 

(知事) 

 いやちょっとまだ全員、どなたが出るかも分からないので、それをちょっと見てから、お答えできればと思います。茂木さんが出られて、あと報道によれば、コバホークが決めて、それで、林芳正官房長官も固めて、高市さんも出るんでしょう。そこのあたりは間違いないわけですよね、たぶん。だから、その5人なのか、もっと増えるのかもちょっと見極めないと分かんないですね。

 

(記者)

 分かりました。ちなみに茂木さんの印象といいますか、どのような期待が・・・

 

(知事)

 ノーコメントですよね。それは何か意図があって聞いているんじゃ。特にコメントはありません。

 

(記者)

 ちなみに維新と国民民主党の名前を挙げて、政権の拡大、連立の拡大みたいなお話も、茂木さんはされていましたけど、そのあたりの今後の方向性は。

 

(知事)

 あくまでも外から見た政治家としての感想ですけど、まず今度、新しい総裁が決まったとして、指名されなきゃいけないでしょ、国会で。だからどこかと組まない限りは、もしかしたら指名されない可能性もあるわけなので。前もここで言ったように、当然ここから名乗りを上げていく人たちは、例えば維新とか国民民主党と話し合っていると思うんですよね、水面下で。だからたぶん今度の総裁は、決まった後、何らかの形で連立を組むのか、協力を得るのかよく分からないけど、そうせざるを得ないですよね。そもそもまず、総理にならなきゃいけないしね。そういうことを考え合わせると、今度フルスペックでやるみたいなことを言っているから、本当にすぐ総選挙になる可能性もあるんじゃないかなと個人的には考えています。

 

(記者)

 これも、もしかしたらノーコメントなのかもしれませんが、総裁選で次期総裁に求められる資質というか能力については、知事はどのような点を重視するとお考えですか。

 

(知事)

 それはちょうどこの間、石破総理と知事の意見交換会の後もぶら下がりで聞かれたので、そのときにも申し上げたことなんですけど、やっぱり地方を大事にしてくれる方になってほしいなと。石破総理は、地方創生担当大臣ですからね、初代の。そういう意味では、地方に対する思い入れをすごく持っていただいていたので、どなたがなったとしても、やっぱり地方との関係を大事にしてくださる方ですね。例えば、減税とかいろんな国政に関することはもう国会で決めればいいと思うんだけど、どの知事も知事になれば絶対言うと思うけど、減税をするんだったら、ちゃんと恒久財源を見つけてくれないと。それはガソリン税もそうだし、やっぱりその地方財政にものすごく影響が出るっていうのは、知事としては困るので、そこら辺のところをちゃんと分かっていただける人になってほしいなと思っています。

 

●石破内閣の評価について

(記者)

 石破さんの評価についてはいろんなところで触れられていますけれども、今までの例えば総理と比べて地方を大事にしてくれたっていう印象はお持ちなんでしょうか。

 

(知事)

 それは、石破総理が地方はすごい大事だとよくおっしゃっていたと赤澤大臣が言っていたから。やっぱり赤澤さんの言うことはもう総理の言うこととほとんど同じなので、赤澤大臣は、やっぱりそもそも中央集権っていうのは人工的に作られたんだから、それこそ地方主権というものを人工的に作んなきゃいけないんじゃないかと言っていたんで。石破総理の側近で、石破内閣の本当に要だった赤澤大臣がそう言っているんだから、地方創生には並々ならぬ思いがあったと思います。

 

●最低賃金について

(記者)

 最低賃金の関係でお伺いしたいんですけれども、8月の末に答申が出て、群馬の最低賃金が1,063円と。本日の午前中に正式に決まりました。群馬県の場合は、3月1日からの効力発行日となっています。一方で、北関東の栃木や茨城は10月から、埼玉は11月からということで、群馬県は来年の2月まで、現状の985円が続く状態で、逆に格差が広がってしまっている状況が生じるわけですけれども。県としてのまず受け止めと、あと10月にできないかというような意見をあらためて付けなかった理由も教えていただけますか。

 

(知事)

 まず、これはもう記者さんご存じのとおり、最低賃金は県が決めることじゃないので、公労使が参加している最低賃金審議会が決めるわけですよね。知事としては、わざわざ会長に対して要請書を手渡したわけですよね。つまり、北関東3県でいうと、最低賃金に差があって、経済状況とかいろんなことを考えると、これは適切ではないと。やっぱり同じレベルまで上げてほしいという要請書を渡し、なおかつそのあとの審議会にも顔を出して、委員の皆さまにも言葉でしっかりお伝えしたので、あとはそれを受けて、最低賃金審議会が決定するという、こういう仕組みですから。それは最低賃金審議会の方で、そういうふうに判断したっていうことについては、それも1つの判断なんだと思うんですよね。ただ、ここでもちょっと聞かれて、申し上げた覚えがあると思うんですけど、できれば10月からのほうがよかったなと思いますよ。それはやっぱり最低賃金審議会の方だって、経済界の代表もいて、たぶんいろいろ慎重意見も出て、群馬県と確か秋田県もそうですよね。確か来年の3月となったので、それはもう仕方がないと思うんだけど、それは個人の希望としては、10月からやったほうがよかったと本当にそう思っています。でもそれについて、あそこまでちゃんと要望した中で、公労使の方で経済界等の労働組合とか経済界の声も聞いた上で決めたことなんで。それはそれとして、こちらのいう賃上げについては、しっかり受け止めていただいたということで、これはこれで仕方がないなと思っています。

知事メッセージ

 今日ですね、ちょっと総裁選挙の候補者のことについていろいろ聞かれたので、まだ、どなたが立つかも分からない状況なので、コメントできなかったんですけど、何か記者さんの方から、今すでに出馬、立候補を表明している茂木さんをどう思うかと聞かれて、ノーコメントって言ったんですが、ちょっとそこを訂正させていただきます。とても実力のある、党の要職もそれから閣僚としての経験もある、非常に立派な方だと思います。やっぱり総裁選挙に出るっていうのは、それだけ仲間からの信頼とか、あるいは実績とかがなければいけないということなので、やはり茂木さんもそれだけのものを持っている方なんだなと思います。あえてあんまり一人一人のことを言わないほうがいいと思ったので、先ほどノーコメントと言いましたが、一応そう思っていることはお伝えしておきたいと思います。

 ということで皆さん、珍しくちょっと風邪をひいて、昨日ブログ書かなかったら、またいっぱいメールが来て、嘘つきとか1日空いたとか言われてですね、今日頑張って何とか昨日の分も書こうと思うんで、ちょっとまだ完全に治っていないんですけど、昨日ほとんど子猫みたいに十何時間も寝て、相当良くなりました。今、コロナもそうですし、普通の風邪も百日咳もすごく流行っていると聞きましたので、ぜひ皆さん体調に気を付けて、大体、風邪の予防はここで言っているとおり、こまめなうがいとかですね、予防策は決まっていますので、ぜひ体調には気を付けていただければと思います。今日、Newさん(大塚副知事)いないんだね。昨日考えたら、Newさんいたけど、「Newさんのひとこと」を用意していたかもしれないけど、次に倍ぐらいやっていただきますので。ということで今日も皆さん最後までありがとうございました。

 

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。