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■日時 令和7年10月3日(金曜日)14時34分~15時41分
■会場 記者会見室
■出席者 県:知事ほか
記者:記者クラブ所属記者等14人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)
20251003山本一太群馬県知事定例記者会見<外部リンク>
■知事冒頭発言
それでは、定例会見を始めたいと思います。今週の会見も、スポーツのうれしいニュースから始めたいと思います。本日はパラスポーツについてです。9月27日から、パラ陸上の世界選手権大会が、インドのニューデリーで行われております。この度、渋川市出身でSUBARU陸上競技部所属の唐澤剣也選手が、大会初日に行われた男子5000m・視覚障害T11クラスにおいて、2大会ぶりに優勝し、金メダルを獲得いたしました。また、30日に行われた1500mではメダル獲得には届きませんでしたが、5位入賞を果たされております。知事として、唐澤選手の活躍を大変うれしく思うと同時に、群馬県民にとっても誇りだと感じています。 唐澤選手には、12月に開催する「湯けむりフォーラム2025」のパラスポーツ分科会で、ご登壇いただく予定になっていますので、唐澤剣也選手からパラスポーツの魅力を熱く語っていただきたいと考えています。
さて、発表項目に入る前にお時間をいただき、9月29日に行われた県議会1日分ですが、この一般質問について、いつものとおり知事答弁を中心にざっと所感を述べさせていただきたいと思います。スライドをご覧ください。
斉藤県議からは、「若年女性の流出」について、ご質問いただきました。斉藤県議がおっしゃったように、若年女性が都市部へ流出してしまうのは、固定的な性別役割分担意識が一因だと考えています。こうした意識の解消に向けて、県庁としても、女性登用を進めております。部長級の女性は皆さんご存じだと思いますが、14人中6人、42.9%と、5年連続全国トップです。引き続き、誰もが将来に希望をもって活躍できる地域を目指して、総合的に施策を展開していきたいと思います。
金沢県議からは、「公正な職務の執行」などについて、ご質問いただきました。県内で官製談合とか、県議による入札妨害事件といった不祥事が相次いで発生したことについて、会見でも何度も言いましたが、知事として大変深刻に受け止めております。今回の事案については、決して他人事ではないと思っております。今後も県議会と健全な関係をつくりながら、県民から信頼される県庁を目指して、透明・公正な県政運営に取り組んでまいりたいと思います。
高井県議からは、「ぐんまちゃん戦略の将来展望と施策」などについて、ご質問いただきました。高井県議がおっしゃったように、ぐんまちゃんの発信力や認知度を活かしてECサイトを開設することで、県産品の魅力を効果的に伝える、これは非常にいい提案だと思っています。ECサイトの開設にあたっては、群馬県観光物産国際協会、今すごい実はメンバーにやっていただいているんですが、こういうところと連携するのに加えて、楽天グループなどの民間企業の活用も研究しながら、これはこのご提案に沿って、早期の開設に向けて取り組んでまいりたいと思っております。
久保田県議からは、私に対する質問はありませんでしたが、「廃棄物の不適正処理」などについて、ご質問いただきました。廃棄物の不適正処理事案については、早期発見・早期解決に重点を置いてまいりました。しかしながら、長期にわたって改善されない事案もございます。こうした場合には、群馬県としても、個別に法令に基づいて適切に対応しながら、地元市町村や関係機関ともしっかりと連携を図ってまいります。
質疑については以上です。質問に立たれた計4人の県議の皆さんにあらためて御礼申し上げたいと思います。各議案については、各常任委員会においても審議が行われたところです。議案をご承認いただけるよう、しっかりと対応してまいりたいと思います。
それでは、会見の中身に移りたいと思います。スライドをご覧ください。本日の会見の主な中身です。「豚熱の対応状況」、「ぐんま脱炭素ブランディング事業」、そして「劇団ぐんまちゃんコンサート2026」などについて発表したいと思います。
まず、桐生市内の農場において発生した、「豚熱の対応状況」についてご報告いたします。昨日、桐生市内の養豚場で、豚熱の患畜が確認されました。5月の発生に続き、今回で県内14例目となります。豚熱に関しては、高病原性鳥インフルエンザとともに、群馬県の最重要課題として全力で取り組んでまいりました。しかしながら、今年1月から、立て続けに4件発生してしまいました。こうした状況を踏まえ、令和7年第2回定例県議会に「豚熱発生予防緊急対策」のための補正予算を追加提案し、議決いただきました。以降、再発防止に努めてまいりました。また、現在行われている第3回前期定例県議会でも、豚熱対策として河川の伐木等の緩衝帯整備予算を審議していただいているさなかの出来事でした。それにもかかわらず、今回県内で再び豚熱が発生したことは、大変残念に思っています。知事として、県民の皆さま、特に養豚関係者の皆さまに大変申し訳なく感じております。今回も、全庁体制で迅速に防疫措置に取り組んでまいります。
それでは、防疫措置の進捗状況をご報告します。スライドをご覧ください。防疫措置は、患畜が確定した2日から開始し、飼養頭数約5,900頭のうち、本日11時時点で376頭、約6.4%の殺処分が完了しているという報告を受けています。防疫作業に当たっては、今までと同様に、群馬県職員だけではなくて、近隣市町村とか全国都府県の職員、そして国の獣医師の方々にご協力をお願いしています。さらに、農業団体や建設業関係、輸送・物流、警備など、多くの関係団体や事業者の皆さまにもご協力をいただく予定です。各団体の代表の方には、先ほど午前中に電話をして、あらためてご協力を要請いたしました。今もこの対応にご協力をいただいている全ての関係者の皆さまに、あらためて知事として御礼を申し上げたいと思います。引き続き、関係の皆さまと協力し、しっかり対応してまいりたいと思います。今後の予定ですが、10月10日に殺処分が終了し、10月15日に清掃や消毒など全ての防疫措置が完了する計画です。
また、今年前橋市内での防疫措置の際に、殺処分した豚の血液などを含む液体が河川に流出する事案が発生しました。二度と同様の事案を発生させないよう、埋却地の選定を注意して行うほか、埋却地の管理や河川の監視などの対策をなお一層徹底してまいりたいと思います。現在、令和8年3月31日まで、家畜伝染病予防法に基づく「知事による消毒命令」を群馬県内の養豚業を含む事業者などの皆さまに対して発出しています。発生予防と感染拡大防止のために必要な措置ですので、県内の農場主の皆さまには、農場内、農場周辺への消石灰の散布など、消毒の徹底を重ねてここでお願いを申し上げたいと思います。加えて、「豚熱発生予防緊急対策」の一つとして、JA前橋市北部支所に常設の車両消毒ポイントを設置しています。畜産関係者の皆様には、付近を往来の際にぜひお立ち寄りいただき、車両の消毒にもご協力をお願い申し上げます。
群馬県としては引き続き、防疫措置の完了に向けて全力で取り組んでまいります。農場や埋却地の近隣にお住まいの皆さまには、ご迷惑とご心配をおかけいたしますが、ご理解いただきますようお願いを申し上げたいと思います。主要産業である畜産業を守り抜くため、国や市町村等とも連携しながら、発生予防に万全を期してまいりたいと思います。
続いて、「ぐんま脱炭素ブランディング事業」について報告をいたします。群馬県では、災害に強く、持続可能な社会を構築するため、「ぐんま5つのゼロ宣言」というものを掲げています。宣言には、「温室効果ガス排出『ゼロ』」とか、「プラスチックごみ『ゼロ』」とか、「食品ロス『ゼロ』」などの目標を掲げております。現在、宣言の趣旨に賛同し、CO2排出量削減に繋がる活動を積極的に行う県内事業者が増えております。しかしながら、脱炭素化の取組は、事業者にとって直接的なメリットを感じにくいという課題がありました。スライドをご覧ください。
そこで群馬県では、今年度から「ぐんま脱炭素ブランディング事業」というものを開始いたしました。この事業は、ものづくりやサービスの提供において、脱炭素に取り組む県内事業者を対象に、ブランディングとかPR活動を支援するというものです。事業者を支援することで、脱炭素化によるビジネス成長の成功事例を生み出したいと、こういうところを目指しています。今年度、事業への参加を募集したところ、18商品の応募があり、このうち10商品を支援対象として選定いたしました。この事業では主に3つの支援を行っています。
1つ目が、「デカボスコアの算出」です。「デカボ」というと何か不思議な響きだと言う人がいるんですけど、脱炭素を意味するDecarbonizationの略です。デカボスコアとは、商品の原材料調達から廃棄までに排出されるCO2を、従来製品と比べて、どれだけ削減できたかを数値化し、表示するものです。これは世界の流れですよね。これによって消費者が環境負荷の少ない商品を直感的に選びやすくなることを目指しております。実際に支援対象の製品である「紙うつわ」でデカボスコアを算出したところ、従来の製品と比較して、CO2を29%削減できたことが確認できました。
2つ目は、「商品PRのサポート」です。デカボスコアを活用した商品の魅力をどのように発信するか、ブランディングとかマーケティングの専門家が個別にアドバイスします。
3つ目は、「マルシェなどのPR活動の実施」です。マルシェの開催とかSNSをとおして、こうした商品の販売促進を応援したいと思います。そして、この度、参加事業者の製品等を集めた「ぐんまいいもんマルシェ」というのを開催しますのでお知らせしたいと思います。次のスライドをご覧ください。
このマルシェのテーマは、「モノもいいけど、環境にもいい」です。参加事業者のこだわりが詰まった商品とかサービス10点を展示・販売いたします。なお、このマルシェは今回が初めての開催となります。開催日は明日10月4日土曜日と5日日曜日の2日間で、午前10時から午後5時までです。会場は、ジョイホンパーク吉岡店の特設イベントスペースで、入場は無料です。今回のマルシェでは、デカボな化粧品、何か不思議な響きで、デカボな化粧品とかデカボなコーヒー、それから調味料など、計10個の商品やサービスの販売・展示を行う予定です。また、環境に関する教材が搭載されている車「エコムーブ号」の環境教室ブースや、家庭で余っている食品を持ち寄って、地域の福祉施設とか子ども食堂などに寄付するフードドライブというものも実施いたします。詳細は、スライド記載のQRコードからご確認いただきたいと思います。大人から子どもまで楽しめる内容となっておりますので、多くの皆さまのご来場をお待ちしております。群馬県としては、この事業を通じて、群馬県全体の脱炭素化をさらに進めたいと思っております。
続いて、「劇団ぐんまちゃんコンサート2026」の開催についてです。スライドをご覧ください。YouTubeチャンネル「劇団ぐんまちゃん」のファミリー向けイベント「劇団ぐんまちゃんコンサート2026」の開催が決定いたしました。来年1月24日土曜日に、昌賢学園まえばしホール・小ホールにて、午前と午後の1日2回公演で行いたいと思います。昨年度、群馬会館で開催した際は、チケットが完売となって、大変好評をいただきました。今年度は、より多くの方々にご来場いただけるよう、前回よりも大きな会場を用意いたしました。今回のコンサートのタイトルは「名探偵ぐんまちゃん」です。ぐんまちゃんが探偵となって、とある謎を追うこのコンサートだけのオリジナルストーリーになっております。ファミリーで楽しめる物語が展開されますので、ぜひお越しいただきたいと思います。
出演は、ぐんまちゃん、あおま、みーみに加えて、「劇団ぐんまちゃん」でお馴染みの、みゆうおねえさんこと中野美優さん、保育アーティストの出口たかしさんです。また今回は、一般席とは別に「S席」というものを設けました。S席は会場前方で、より間近で観覧できる特別な席となります。加えて、今回特別に用意するノベルティ付きとなっております。費用は、S席は中学生以上2,000円、小学生以下1,000円、一般席は中学生以上1,000円、小学生以下500円とさせていただきます。コンサートの申込みは、明日10月4日土曜日13時から開始いたします。申込方法や詳細は、スライド記載のQRコードから、イベント特設サイトをご確認いただければと思います。こちらのサイトで随時情報を更新してまいります。「劇団ぐんまちゃんコンサート2026」へ、皆さんぜひお越しいただきたいと思います。
最後に、もう一つぐんまちゃん関連のご報告です。スライドをご覧ください。先週末の9月27日土曜日、それから28日日曜日の2日間、群馬県庁で「ご当地キャラカーニバル2025」を開催いたしました。何人かの県議には、足を運んでいただいたということで、大変うれしく思っています。今年度は2日間合計で、昨年度の約4万1千人を上回る、約4万8千人の方々にご来場いただきました。北は北海道、南は和歌山県まで、県外からも多くの方々にお越しいただきました。物販の売り上げは現在集計中ですが、1,600万円以上と見込んでおります。来場者数・物販売り上げ、ともに過去最高を更新いたしました。このイベントのために、実は県内に宿泊された方も数多くいらっしゃると思います。いくつかのホテルが満室でした。実際に、名前は言わないことにしますが、複数のホテルが満室になったという情報を得ています。イベントをとおして、地域経済にも貢献できたと、記者の皆さんにもあの会場に来ていただければ、ものすごい人だったということを分かっていただけたんじゃないかと思います。また、今回新たな取組として、前橋市と協力して、前橋中央通り商店街にもキャラクターが登場しました。商店街を訪れた方や店舗の方々からは、「ご当地キャラを近くで見られてよかった」とか、「来年もやってほしい」と、こんな声もいただいております。商店街ではファンが買い物や食事を楽しむ姿も見られました。群馬県庁だけではなくて、中心市街地のにぎわい創出にもつなげることができたのではないかと考えています。私もイベントの冒頭、全国のご当地キャラと一緒に会場のステージに上がって、キャラに囲まれて、大勢の来場者の皆さんの前でイベントの開会宣言というものをやらせていただきました。会場では、子どもたちの笑い声や笑顔が本当にあふれておりました。会場の様子を自分で実際に見て、今回の実績の報告を受けて、今年度のご当地キャラカーニバルも大成功だったと。地方自治体のイベントで、2日間で5万人近く人が来るっていうのは、あんまり例がないと思うんですよね。県庁広場でやっているんですけど、これはもう大成功だったと確信をしています。ご来場いただいた方々に、知事としてあらためて感謝を申し上げたいと思います。引き続き、多くの方々にぐんまちゃんと群馬県の魅力を知っていただけるように、様々な取り組みを進めてまいりたいと思っております。
私からは以上です。何かご質問があればお受けしたいと思います。
●豚熱の対応状況について
(記者)
まず発表の中で、案件内で豚熱対策について触れられていたと思うんですけれども、豚熱対策で、やっぱり補正予算を組んだりしている中でも、なかなか食い止めるのが難しい状況かなというふうに感じるんですけれども、今後、何かそういう予算面でも政策面でも何でもいいんですけれども、何かこう、もうちょっと対策で今考えているようなことがあったりするでしょうか。
(知事)
まず担当部、農政部長から答えさせていただきます。
(農政部長)
今お話がありましたとおり、群馬県でいろいろ対策を講じている中、またこうして発生してしまったということで、具体的な対策というお尋ねなんですけれども、今日、農林水産省の獣医師の方々の疫学調査チームがまた入っておりますので、その調査結果等を踏まえて、また検討していくということになろうかと思います。
今回の農場については、県内3例目、令和3年8月に発生した農場で、その後、経営者の方が代わられて、その際に、侵入防止の壁を作ったり、あるいは飼養衛生管理基準の方も相当引き上げて経営をされていると聞いていますので、それでも何かウイルスが入ってくるというような状況ということのようですので、しっかりそういった疫学調査の結果等を見て、また必要な対策を講じるのであれば検討していくということになろうかと思います。
(知事)
記者さんもちょっと今までの経緯とか、資料を見ていただけばわかると思うんですけれども、養豚業っていうのは群馬県の主要産業なので、群馬県は相当、実は力を入れて、豚熱を発生させない対策をやってきたり、あるいは発生する度に、いろいろ調査の結果に基づいて対策を打ってきたつもりなんですね。また、政府への働きかけから言っても、最初に豚熱が起きてきた時に、当時の安倍総理とか、江藤農水大臣に会いにわざわざ官邸まで行ったりとか、あるいはその後も歴代の農水大臣を毎回訪ねて、例えば群馬県から出した要望で言うと、ワクチン接種をもうちょっと広げるとか、施設の対策費みたいなものもですね、群馬県の要望で設けていただいたりして、本当に一生懸命やってきているつもりなんですね。今日、農政部長からも報告がありましたけれども、前と同じ農場なんですけど、経営者の方が変わって、その後相当厳しくやっていますよと言われていたので、結構寝耳に水っていうかね。だからもう1回、これは起こる度に養豚農家の人たちも大変だし、県民の皆さんにも申し訳ないと思っているんですが、ここまでやってまた起こるっていうことについても、本当にその点はじくじたると言いますか、痛恨の極みですが、またやっぱり冷静に対応を分析して、その結果足りないことがあれば、本当にいろんなことをやってきたんですが、今回の分析もよく踏まえてですね、必要な予算はしっかり計上させていただきたいと思っています。まずはちょっと結果をよく分析してみないと、ここは大丈夫じゃないかと思っていたので、正直ちょっとショックを受けているんですが、まあそれを見た上でですね、必要な対策をしっかり講じていくということに尽きると思います。
●自民党総裁選について
(記者)
次、案件外なんですが、いよいよ明日、自民党の新しい総裁が選ばれますけれども、知事は小泉進次郎さんを強く推していらっしゃるということで、この2週間、選挙戦という形になっていましたけど、選挙戦で知事がいろいろとやっていらっしゃった手応えだったり、あと全国的なこの情勢をどういうふうに見ているのか、その辺を合わせて教えてください。
(知事)
まず、会見で今回の総裁選挙は小泉進次郎候補を応援すると申し上げました。会見の前だったと思うんですけど、まだ総裁選挙始まる前の会見ですよね。河野太郎氏にメールを打って、今回出るのか出ないのかはっきりしてほしいと。で、もし出ないんだったら、もう小泉進次郎候補を応援するというふうに彼にメールを送ったら、返ってこなかったんですけれども、確かそのメールを送った夜か次の日に、メディアで、今度は小泉進次郎候補を応援すると河野太郎氏自身が表明をしたということで、そこはもう、小泉さんを応援するという流れになりました。
私は群馬県人、上州人で不器用なので、例えば勝つ望みがなかったとしても、やっぱりそのコロナで一番苦しかったときに助けてくれたのが(当時の)河野大臣ですし、デジタルでもお世話になっていますし、まあ30年以上親しく付き合っているんでね、それでも例えば河野太郎が出ると、応援してくれって言ったら、それはもう断れなかったと思うんですが、今回いろんな事情で彼は出ないということだったので、小泉進次郎候補を本気で応援させていただきました。ここまでね。まだあと1日ありますけれども、そこでまあ、今回はなかなか県内の国会議員の皆さん、他の候補者を応援すると表明した方がいたんですけれども、小泉さんを応援すると明言した方もいなかったので、これはもう私が中核になってやるしかないということだったんですけれども、名前は言いませんけど、4人か5人の県議が、実は一緒にやりましょうということで、呼びかけをしたら「分かりました」ということで、応援チームを作ってくれたということで、その人たちと協力をしながら、電話作戦をやり、あるいは小泉候補のパンフレットを、一応県内を飛び回って配布すると。あるいは私の後援会、一応県内に70あるんですけど、そこのいろんな幹部とかにも、みんなうちの秘書が一生懸命出かけて行って、プラスいつもお世話になっている助っ人も一緒に何人かいたんですけど、そういう人たちと色々と活動してですね、とにかく小泉進次郎候補の党員票を一票でも増やしたいということで頑張ってきました。
秘書たちからの報告によるとですね、まずここに来て、やはりこれテレビでもいろんなニュースメディアの報道でも言われているように、林芳正候補が伸びているんじゃないかと。やっぱりね、特に彼らが回っている、山本後援会の支持者もやっぱりベテラン党員の方とか多いんですけどね、高齢の党員を中心に林芳正いいじゃないかと。安定しているし、すごくしっかりしているし、みたいな話がだんだん出てきているということで、ここのところそういう声が多くなっていると聞きました。それからやっぱり、私の応援していただいている党員の中にも、高市早苗さんのファンは多くて、やっぱり高市さん人気ありますよね。これ言っても怒られないと思うんだけど、何人かの後援会の幹部の人は、「一太さんに悪いけど高市早苗って書いちゃった、ごめんね」とか言って。「一太さんには言わないでくれよ」って言っていたらしいんで。まあそれはもうどうもいいことなんですけど、今日ちょっと秘書からそういう話を聞きました。
進次郎さんを応援している人たちもいます。例えば、市議の中でも、若手の市議なんかは結構進次郎さんファンですし、やっぱり若い世代を中心に、何かを変えてくれという人たちはいるので、もちろん小泉進次郎さんの支持もあるんですが、林芳正候補がここに来て結構、群馬県ではですよ、少し高齢の支持者の方々から人気が高まっているというのと、高市早苗さんは相変わらず前回もそうだったんだけど、やっぱり人気があるということは報告を受けています。ただもう一回言いますが、世の中をやっぱり変えてほしいと、自民党を本当に生まれ変わらせたいみたいなことを言っている人は、やっぱり進次郎だよなって言っているということなので、どういう結果になるか分かりませんが、群馬県ではですね、やっぱり小泉候補の党員票が伸びればいいなというふうに思っています。
もうちょっと加えると、この5人の候補者の方は、皆さん本当にそれぞれ実力も実績もある立派な人だと思います。ずいぶん長くみんな存じ上げているんでね。だからそれはもう誰がなってもちゃんと政権を運営できるだけの能力を持った方々だと思うんですね。ただ、私はもうここで言っているように、例えば林芳正候補は参議院当選同期、平成7年の。当選した直後から、未来の総理候補だったんで、ブログにも書いたんですけれども、まあ何度か出ていますけど、いよいよ本命が満を持して頭をもたげてきたなみたいな感じだし、高市早苗さんはこれもブログに書いたんですけど、実は、亡くなられた安倍元総理が官房副長官の時に、安倍さんを応援する勝手補佐官を作った仲間だったりして、いろんな形で一緒に安倍総理を応援してきたんですけど、ものすごい進化ぶりですよね。若手議員の時と比べ物にならない。高市さんってすごい勉強家で、2回も政調会長やっておられるでしょ。ここまで人気があるっていうのは、やっぱりインパクトがある、パンチも魅力もあるんだと思うんですよね。茂木さんはもうすごい人だし、個人的にはコバホークファンなんでね。全部本音で言っているんだけど、個人的に茂木さんとは親しいわけじゃないけど、すごい人ですから。これはもう誰もが認める大変な実力派だし、コバホークは今回ダメでもいつか総理になってほしいと思う。小林鷹之を嫌いな人っていないと思いますよね。あれだけ優秀で経歴ピカピカで、なおかつあんまりエリート臭がなくて、それでカッコよくて、それで性格もいいわけでしょう。当然仲間の間からは、ヒーロー待望論って出てくると思うんですね。
ということを全部言った上で、ここはもう小泉進次郎総理になってほしいと思いますよね。小泉さんがなったらどういうことが起きるかというとね、例えば今、コバホークが世代交代を叫んでいて、そもそもコバホーク自身が若いし、コバホークを応援している人たちって、すごく若くて有望な議員の人たちが確かに多いんですよ、選対でもね。茂木さんも自民党のイメージを良くするということを意識して、自分が総理になったら閣僚を10歳若返らせるとか言っているんだけど、世代交代を最もアピールするっていうのは、トップを変えることじゃないですか。トップを若くすることじゃないですか。小泉進次郎氏はですね、44歳でしょう。もしこれで総裁になり、総理になればですね、憲政史上最年少でしょう。初代の伊藤博文と同じ、つまり44歳の総理を自民党が誕生させたと。私はもう何度も言っているように、それぞれの候補者、なんかこうタイプも違うし、たぶん政策の強調している点も違うと思うんですけど、そんなにね、ドラスティックに誰かが総理になったから、そんなにドラスティックに日本の政治は変わらないと思うんですよ。そもそも日米同盟を基調として経済、安保が成り立っているっていう以上、やっぱり自民党という保守政党のスコープの中で、政策を展開していくわけだから、そんなに大きくは、私は変わらないと思うんですね。5人とも十分総理ができる人たちですよね。それならば、やっぱりね、小泉進次郎という、本当に憲政史上最年少の人を立てて、党改革を含めて、やっぱりイメージ刷新をしっかりやってもらうと。まず自民党が小泉進次郎さんを選ぶっていうこと自体が、自民党を変えようっていう、やっぱりね、メッセージっていうか、熱意、本気なんだなっていうことを発信するっていうことになると思うので、頑張ってほしいなと。 さらにさらに、もう最後にしますけど、まあ今度彼にとって2度目の挑戦ですよね。麻生太郎元総理がね、これ真似するとまた切り取られちゃうから言わないけど、俺があんたの年齢だったら、火中の栗を拾うようなことはしないなぁとおっしゃったと報道されていますよね。麻生詣をした時に。これ私は激励だと思うんですよね。つまり44歳ですよね。今待ったって何度もチャンスが来るかもしれませんよね。もしかしたら、もっとスムーズになれる時もあるかもしれませんよね。でもやっぱり、自分が出れば最初から大本命で、前回もそうだったんですけど、最初から最後まで一斉攻撃を受けると。他の候補者からもメディアからも。それが分かった上で出てきたっていうのは、これも小泉進次郎候補をなぜ応援するかブログシリーズ12ぐらい書いたので、記者さんとかヘビーリーダーなんで読んでいただいていると思いますよ。その中で書いたように、やっぱり止むに止まれぬ気持ちがあるんですよ。止むに止まれぬ大和魂っていうと、吉田松陰だから山口県になっちゃうけど、やっぱり小泉進次郎の中には止むに止まれぬ気持ちがあって、最初から叩かれるのは分かっているけど、やっぱり仲間たちの期待を裏切りたくないと。もうここは自分がやるしかないっていうね、熱い思いがあるっていうことなんで、もうぜひ頑張ってほしいと思いますよね。
私今67歳で、別に60代の総理、70代の総理がいてもいいと思うけど、若いから足引っ張るとかやめたほうがいいと思うんですよね。完璧な人間なんていないんだから。小泉進次郎という若き政治家が、いろいろ叩かれることも覚悟で2度目の挑戦をしているわけじゃないですか。だからね、60代以上の我々は、こうやって新しい世代で世の中を変えようと思っている、頑張っている人たちをごちゃごちゃ批判したり、足を引っ張るんじゃなくて、それはね、政界もメディアもそうですよ。やっぱりね、背中を押してあげるっていうのが、私は我々の世代の役目だというふうに思っているので、本当に頑張ってほしいと思います。
今回、明日かな、議員票、皆さんが投票、一票投じるわけですよね。これが最後のおそらく決め手になって、今なんかいろんなメディアを見ると、やっぱり小泉さんがリードしているっていうんですけど、分からないですよね。その時の判断で大きく議員票って動く可能性もあるんで。ただ、やっぱり国会議員の皆さんには、もう皆さんいろんなことをお考えになりながら、ご自分の態度を決めると思うんですけどね。今度の選挙は大きく言うと、はっきり言って、今のやり方を維持する、現状を維持する、安定を求めるか、それとも現状を変えて新しい変化に挑戦していくか、このどっちかの選択だということをぜひ考えていただきたいなというふうに思いますし、そういう意味で言うと、高市さんもすごく人気あるし、それだけの人だと思うし、林芳正候補は同期だし前から知っているから、何でもできるすごい人だと思うんだけど、私はそこから考えると、ぜひ小泉進次郎さんをですね、国会議員の皆さんにも選んでほしいなと大変熱望しております。以上です。
●前橋市長の問題について
(記者)
あともう一つ案件外でお願いします。連日申し訳ございませんが、前橋市の問題についてなんですけれども、今日もちょっと市議会の方から、市長の方に早く進退を速やかに決断してほしいというような申し入れもされたみたいですけれども、市長は会見以来、報道陣の質問には何も答えていないという姿勢を貫いています。知事は報道陣の質問にかなりウェルカムな感じではありますが、この姿勢を政治家としてはどういうふうに見ていらっしゃいますか。
(知事)
もうこの話、何度も聞かれて、囲みでも何度も答えて、それで、この問題がすごく報道が過熱しているか、特にネットで炎上しているので、ものすごく拡散されて、いっぱい多くの皆さんに見られる中で、必ず何か山本知事の発言とかいうのが取り上げられているんで、結構知名度が増しているみたいな感じなんですけど、私はこういう問題で別に存在感を示そうとか名前を売ろうとか思っていないんで、ちょっと本当に戸惑っているんで、あんまりこの質問には答えたくないなと思いつつ、一応もう一度改めて申し上げますが、小川市長に対して恨みはありません。それから別に小川市長のことが嫌いなわけでもありません。あれだけの期待を持って前橋市長になられたわけですよね。県都前橋の初めての女性市長になられたと。その後、少なくとも2回は、前橋市役所に行って、市庁舎で2人だけで会ったんですね。何を話したかというと、12年間やっていた前の山本龍市長との間で、前橋市と群馬県が連携しているプロジェクトがあって、それをやっぱり途中でやめられたら困るということで、ある意味、直談判に伺ったんですよね。その時はね、なんていうのかな、そんな感情的になるとかいうこともなくて、本当に真剣に、この事業の継続、ちゃんとこれを継続してほしいっていう説明について真摯に耳を傾けてくれたし、真剣に議論したんです。そういう中で、これも前からも言いましたけど、小川市長もいろいろ経緯を考えてね、これまでやってきたことでも、それは新しい基軸を出すことがあってもいいですよ、新しい市長だから。だけど、これまでやってきた、例えば県庁・前橋駅間のクリエイティブシティ構想とかね、あるいは前橋市だけじゃなくて、群馬県にとっても非常に大事だと思っているんですけど、(県立)赤城公園の開発とか、こういうことについては十分理解をしていただいて、これはやっぱりこれからも連携していかなければいけないみたいな、どうも流れになっているので、やっとちゃんとこの連携ができるかなと思っていた矢先の出来事だったので、何度も申し上げますけれども、非常に残念だったし、これだけの市民の期待を受けながら、ちょっと理解できないなということで、ある意味落胆したっていうところもあるんですね。それで、これも何度もここで言いましたが、私なんて本当に欠点だらけで、失敗だらけの人生を送ってきた人間から見れば、人は過ちを犯すわけじゃないですか。ただ、その過ちを犯す、いろんな間違いを犯すっていう中でいうとね、私は知事で、小川さんは市長ですよね。私も小川さんも同じですけれども、多くの市民、県民から支持を得て選ばれた、一応、その地域のリーダーですよね。だから少なくとも、私もそうなんですけど、市長という立場で、期待して、応援して、自分を選んでくれた方々の前で、誰もが嘘と分かるような説明をするのは、やっぱり正しくない、それは良くないということを、ずっと申し上げているんです。今お話があった前橋市議に対する二度目の説明をしたというのも報道で見たし、その後、メディアの前でまた説明するという話も伺ったんですが、要はですね、今回の問題について、今の主張、つまり、相談するために会ったのであって、それ以上の関係は何もありませんという、誰もがどう考えてもおかしいと思っている、誰もが嘘だと思っている主張を変えない限り、これを続ける限り、メディアの、ネットの炎上は止まらないですよね。だから、当初で申し上げたとおりの流れになっていて、また、たぶん週刊誌もそうだし、ネットもそうだし、地上波のワイドショーとかでも、この問題をずっと取り上げ続けていて、その中でさらに何か新しい事実とかどんどん出てきていて、この炎上が広がれば広がるほど、本来であれば、そんな個人情報を暴かれる必要のなかった人まで個人情報を暴かれるみたいな流れになって、どんどん大勢の方々に影響が及んでいるわけでしょう。だから私が言ったのは、最初からこういう流れになることは分かっていたんで、だから、これからどういう流れになるかっていうことを考えて、いろんな行動をお決めになった方がいいんじゃないかと申し上げたんです。前橋市議会は、それはこのまま「分かりました」っていうふうには、もうたぶん言えない。なぜかっていうと、いつも言っているように、いろんな時代の流れで地方議会にもいろいろ注目が集まっていると。前橋市議会がここまでメディアというか世間から注目されたことはないわけですよね。みんなが見ているわけですよね。この中で誰も納得できない理由を認めるなんていうことは、前橋市議会はできないと思うんですよね。だから、そういう意味で言うと、あの会見を見て思ったのは、全く同じ主張を繰り返しているっていうことでいうと、この事件は、この問題は決して収束しないと思いますし、もしメディアの前で会見するならば、やっぱり質問も受けた方が良かったと思うんですよね。それだったら別に声明を出せばいいのであって。それはメディアの前で説明したってことにはならないんで。もしメディアを呼んで説明するっていうんだったらば、自分の考えを言うんであれば、それは当然質問とセットなんで、それなら特にメディアの方を呼ぶ必要はなかったんじゃないかなというのが私の感覚です。
それから今、記者さんにせっかく聞いていただいたんで、もう一つだけ。今まで一度も言っていない話をするとね、国会議員を24年間やっていたわけですよね。そのときに、故・安倍晋三元総理の時代にね、モリカケ問題って起こったじゃないですか。森友学園と加計学園ですか、これをめぐるいろんな問題で、結構安倍政権はこの問題で苦しめられたっていうのがあると思うんですけれども、まず私はそのモリカケ問題っていうのは、安倍元総理のご自身の責任ではなくて、細かくは言いませんよ、その周りの関係者の不注意な言動が招いたことだと思っているのと、それからあと、いろんな討論番組に出てこの話をする時に言ったのは、このモリカケ問題っていうので、これが本当か嘘かみたいな話がいっぱいあったんですけどね。この問題で、例えばそのモリカケの問題で、安倍総理が何かの政策を、大事な政策を自分の私利私欲でねじ曲げたみたいな事実はないんですね。それがない限り、この問題っていうのは、いろいろ報道されましたけれども、そんな国益に関わる問題じゃないし、これは安倍総理にしっかりと続投してもらうっていうことの方が国益だと私はずっと思っていました。この考えは今も変わりません。
ただ、ここからがほとんど話したことのない話なんだけど、私は安倍総理を若手議員の頃からずっと応援していたんです。それこそ高市さんとか下村さんとか世耕さんと一緒に勝手補佐官を作る前から、もう初当選の時から、すごくご指導いただいていて、安倍晋三さんという方には、そういう人間的な魅力、懐の広さっていうのがあるんですよね。今までずっと安倍総理を応援してきて、一度も安倍総理から怒られたことってないんですね。でもね、1回だけ安倍総理から厳しく叱られたことがあるんですよ。それはこのモリカケ問題なんですね。実はこれ皆さん覚えていらっしゃるか分かりませんが、このモリカケ問題、特に加計学園の問題について参議院の予算委員会でテレビ入りの質疑がね、総括質疑が行われた時に予算委員長だったんですよ、参議院の予算委員長。それでいろいろ答弁を聞いていたら、担当していた官僚じゃなくて、大臣が答えるみたいな流れになっていたんだけど、説明がちょっと納得できないから、委員長として、大臣が答弁するっていうのを止めて、その担当していた官僚の方にずっと答弁させたんですよ。そしたらその時に大臣席からいっぱいヤジが飛んで、「委員長、何やっているんだ」とか、そんなだって6歳児だから言うこと聞かないじゃないですか、いつものとおり、そんな思い込んだら。「何やっているんだ」とか怒られて、それでも、ちゃんとかなり答弁をさせたっていうことがあって。その時はやっぱりね、安倍総理に初めて、初めてですよ、安倍総理に「ちゃんと大臣に答弁させなきゃだめじゃないか」って言われたのは、生まれて初めて安倍総理に叱られたっていうことがあったんですね。でも、それには理由があって。私はね、本当に安倍総理のファンだから、真正安倍ファンだから。だから安倍総理が事実と違うことを国会で言っているかのような話っていうのは、なかなか受け入れ難かったんです。その後、これもあまり言ったことないんだけど、その予算委員会の前だったか後だったかな、「朝まで生テレビ」かなんかに出たら、きっと残っていますよね、「朝まで生テレビ」かなんかに出たら、田原総一郎さんがこんなでっかいパネル持ってきて、そこにいろいろ野党の議員とかがいて、こうやって時系列で追っていって、加計学園の問題ですよ。この流れを見たら、「どう考えても安倍総理は事実と違うことを言っている。これ嘘じゃないか」とみんなが言うから、私はそこで、「いや、安倍総理はそんなことは言わない」と、「政治家として正々堂々と勝負してきたんだから、安倍総理の言ったことを私は信じます」って言ったんですね。それで一応番組は終わったんだけど、その後、翌日だったか翌週だったか覚えていないんですが、安倍総理にアポ取って官邸に会いに行ったんですよね。断っておきますが、安倍総理が亡くなられてから、安倍総理人気あるからね、「自分はこんな親しかった」みたいな人たちが続出しているんですけど、まず言っておきますが、私はもうずっと若手議員の頃からお付き合いしてきたんですが、そんな側近じゃありません。特に第二次安倍政権以降は、例えば、官房長官としてずっと支えていた世耕さんは本当の側近です。それから、萩生田さんと個人的に親しいわけじゃないんですけど、やっぱりね、総理は萩生田さんのことをすごく気にかけていたので、萩生田さんも側近ですよね。それから、高市さんや下村さんは、第二次政権で閣僚までやっていたんで、私よりももちろん安倍総理と話す機会も多いし、私よりずっと近いんですよね。私はそんな側近じゃないんだけど、真正安倍ファンなんですよ。そして安倍さんは、そんな側近じゃない私の言うことにも耳を傾けてくれる人だったので、官邸で約束取って安倍総理に会いに行ったんですよね。総理に何て言ったかというと、2人きりになったから、安倍総理に、総理、この間「朝まで生テレビ」に出て、その前もなんか忘れたけど、「新報道2001」かなんかよく覚えていませんけど、いっぱいテレビに出ることがあったので、加計学園の問題でね、みんなが嘘ついているみたいなことを言っていると。これは本当に良くないと。自分は安倍総理がなんかね、いろいろディフェンスラインによって事実と違うことを言わざるを得ないみたいな流れになってくることって世の中にあるけど、それは言わなかったけど、安倍総理が嘘ついているみたいに言われているのは、自分は耐えられないと。だから、総理はちゃんとご説明されているんで、加計学園の加計理事長っていたじゃないですか。この人に絶対記者会見をやってもらってくださいと。総理のお友達だと思うんで、自分でちゃんと記者会見をやらないとみんな納得しないから、やってもらった方がいいですって言ったら、懐の広い安倍総理が「分かった」と、「じゃあ言っておく」と。「必ず言ってください」と、「この人に会見してもらった方が総理、いいんです」って言ったら、総理が「分かった。じゃあ伝えておくよ」とおっしゃって、官邸を出たんですよね。そうしたら、確か2018年6月下旬だったんです、もしかしたら分からない、ブログをチェックしないと覚えていないけど、6月の19日かなんかに官邸に行ったんです。それで6月の20日だったかな。確か、加計学園の理事長が初めて急に記者会見をやったんですよ、初めて。私は総理に確かめていないけど、間違いなく安倍総理が私との約束を守っていただいて、きっと加計学園のお友達に「会見した方がいい」って言ったんだと思うんですよ。だって次の日だったから。そうしたら、私も後で報道を見たら、急に会見をやるということで、初めてご自分で会見を開いた。だけど朝の午前9時ぐらいからやっていて。確かね、大阪かどこか他の地域で地震もあって、そっちに報道を取られていて、実はあんまり多くのメディアは集まれなかったんですよ、時間が早かったから。なおかつ20分くらいで終わっちゃったということで、それで疑惑は特に晴れなかったんだけど、やっぱりね、安倍総理ってこういう人なんだなと思ったし、自分がずっと応援してきたことも間違ってなかったと思ったんですね。いろいろ、もう細かいことは言いたくないんだけど、ずっと答弁見ていて、予算委員長として、事実関係ここはどうかなっていうところもあって、それは分かりませんけど、それがちょっと違っていたとしても、大きな流れからすれば、やっぱり私は安倍政権がずっと続いた方が日本のためになると思っていたし、今振り返ってもやっぱり、日本の国益を考えた時に本当に大事な仕事をいっぱいやっていただいたと思っているんですね。
だから長くなったけど、一応今日は記者さんに聞かれたんで、初めて話すこともあったんだけど、長くなったけど、本当に小川さんのことを応援している人がいたらね、「説明は納得しました。頑張ってください」なんて絶対言わないって。本当に小川さんのファンはね、「絶対に真実をちゃんとしゃべって、謝罪して、その上でどうするか決めた方がいい」って言うに決まっていると思うのね。よく分からないよね、「この説明分かりました。頑張ってください」とかいう人の気持ちはよく分からないし、それは本当に真正の小川ファンじゃないんじゃないですかね。ちょっと言い過ぎちゃったんで、これ削除とかもうできないよね、もう流れているから。ということでございます。
●企業・団体献金に関するアンケート結果について
(記者)
ちょっと話題が変わりますが、桐生市の入札妨害事件を受けて、弊紙が群馬県議の皆様にアンケートを実施しました。これで回答していただいたのが43人ですが、そのうち「企業・団体献金が必要か」の問いには、28人、65%が必要と答えました。一方で、そうした過度に特定の企業から献金を受けると政策に歪みが出るとか心配する声も一部ではありました。まずそれの受け止めをお願いします。
(知事)
まず、企業献金について必要だと思われる方が半数以上だったっていうのは、これはこれで理解できます。私も、前もここでも言いましたが、企業献金廃止論者じゃないんで、企業献金はあってもいいと思うんですが、ただやっぱり今までは実際に公開していると言いながら、一般の人たちはなかなかこれを見ることができないような仕組みになっていたっていうところが問題なので、全部ちゃんと明らかにして、誰からいくらもらっているっていうことを透明にするっていう条件のもとならば、企業も政治に参加する社会のプレイヤーとしてはありだと思うので、企業献金制度自体について賛成するっていう人が半数を超えたっていうのは、特に驚きはありません。やっぱり過度にもらうということについて、ちょっと誤解を受けるんじゃないかと心配している人がいたということは非常に健全かなと思っています。
(記者)
関連で、アンケートでは、関東建設工業などから政治献金を受けた人はこのうち9人で、1人はすでに返金して、5人は返金の必要がないとして、他3人は返金が必要かは分からないということでした。それについてのお考えもお伺いします。
(知事)
それも、それぞれの皆さんのご意見だと思うんですが、これは返す、返さないっていうのもそれぞれの政治家の判断だと思うんですが、過度にもらっているっていうことは、もうすでに誤解される状況が整っているということなので、「李下に冠を正さず」というところからすると、いろんなお考えがあると思うんですが、私だったらやっぱり返すと思います。それはそれぞれのご判断でいいと思うんですけど、私だったらたぶん返すんじゃないかと思います。「分からない」っていうのは、ちょっと悩んでいる方々がその心情を吐露したということで、正直なんだろうなと思います。
(記者)
それと、政治資金収支報告書は、国会議員関係団体以外は、5万円未満は支出内容を記入する必要がない状況になります。アンケートでは、その使途を詳細に明らかにしていくべきか問うと、「分からない」が25人、「そう思わない」が14人という結果で、ちょっと消極的な方向に振れたのかなと思うんですが、その点いかがでしょうか。
(知事)
それぞれの県議の皆さんのお考えなので、私がそれにいちいちクレームしたりするつもりはないんですけど、時代の流れを考えたら、5万円未満は公開なしとか、たぶんあり得ないですよね。一般企業を考えてくださいよ。今なんか政治に対する不信感がすごく広がっていると、このいわゆる古い利権構造みたいのを変えていくためには、地方を変えていかなければいけないっていう流れがあるわけじゃないですか。さっき言ったようにね、石丸現象っていうのがあって、いろいろ毀誉褒貶はありますけど、私は、石丸(伸二)さんは非常に、ある意味とても良いことをやったと思うのは、今まで注目されていなかった、いわゆる地方議会に注目が集まったわけじゃないですか。あるいは、どこかの議会でヤクザまがいの発言をしている人が取り上げられたりとか、こういう流れにもなってくるんだと思うんですよね。しかも西田尚史さんという東大の博士課程にいる、いわば一種の天才がね、だって、今あるデータを全部まとめてデータベースを作っちゃったんだから。今も国会議員の名前を入れて、例えばキャバクラに何回行きましたかとかね、高級料亭に行きましたかって出ちゃうんだから、全部。だから、そういう状況の中で、なおかつこの西田さんが、群馬県議会の、いわゆるその県議のそれぞれの資金の流れも公開しちゃっているわけでしょう。こういうのっていうのはね、広がっていきますよ。西田さんの発言を「ReHacQ」で聞いていると、「地方に広げていく」って言っているから。もっと言うとね、「大きな市はやりたい」って言っているから、ここから出てくるのは、たぶんいくつかの県を選んで、市長をやるんですよね。群馬県、必ずやりますよ、たぶん。首長をやる、大きな市の議会までやりたいって言っている。こういうもう一方で流れが出てきて、全体として言うと、地方の政治に対する今まであまり注目されてなかった地方政治にも注目が集まって、政治改革をするっていうことは、地方政治を変えていかなければいけないっていう大きな流れがある中で、5万円未満は領収書がいらないとかいうのは、やっぱりね、世間の常識からかけ離れているんで、私は必ず公開せざるを得ない状況になっていくと思うんですよね。だから公開する必要がないっていう考え方は、それぞれ県議の方は考えがあると思うんですけれども、私の感覚とは違います。やっぱりね、こういう時代はここで何度も言っているように、こうやって情報公開の波っていうのは必ず地方にも来るわけでしょう。そういう時はね、自ら打って出るしかないですよ。自ら新しい海に飛び込んでいって、群馬県議会からまず情報公開していくみたいなことをやるのが、私は、実は最大の防御だし、あと真面目にやっている県議の方が多いんだから、こういう人たちを実は守ることにはなるんじゃないかなと思っています。この5万円以下は領収書ないとか怒るよね。普通の、たぶん民間のビジネスをやっている人とかね。これは、たぶん必ず公開するっていう方向になっていくと思うので、そういう流れも見ながらいろいろ判断をされていったらいいんじゃないかなと思っています。
●安中総合射撃場について
(記者)
もう1件だけ、安中の射撃場の関係なんですけれども、今年の、これまでの議会とかでも話題になっていますが、これまでクレー射撃場は完成していないということですけれども、現状と、これからどうしていくのかということをちょっと端的にお伺いできればと思います。
(知事)
安中の射撃場については、皆さんもうご覧になっているかもしれませんが、私も秘書課長からすぐ連絡を受けたんですけれども、集英社オンラインがね、いくつかのメディアから、集英社オンラインだけじゃなくて、情報公開請求みたいなものがあったんで、その情報公開請求があったことはちょっと伝えておいたんですけれども、関係者には。それをもとに記事が出たわけですよね。集英社オンラインのこの記事を拝見して、ものすごくよくちゃんと取材されているっていうかね、驚きました。自分の知らないこともいろいろここに書かれていたんですよね。安中射撃場の問題で、実は他のメディアからもいくつか取材の要請が入ってきていると秘書課から聞いているんで、これもしかしたらもうちょっと大きくなるかなと思っているんですが、あらためて安中射撃場のことを、その集英社オンラインの記事が出た後、あらためて調べ直したっていうか、資料とかも読んでみたんですね。でね、振り返ってみるとね、まず、クレー射撃場の中にライフル射撃場を造る、こういう構想自体が、例えば法令とか安全性から考えれば、はっきり言って、非常に素人レベルの構想だったんじゃないかと。これ普通だったら、やっぱりどっちかっていうと難しいだろうって普通で考えれば思うような話が、こういうことになっているということから言うと、本当に素人レベルのたぶん構想だったんじゃないかと思うんですよね。この構想はこの記事にも書いてあったとおり、これは事実だと思うんですけれども、群馬県の猟友会からの要請なんですよね。猟友会の方々はね、特に皆さんご存知だと思うんですけど、鳥獣対策については大変貢献していただいて、私だってもちろん猟友会の皆さんに感謝していますし、猟友会からの要望ということなので、当然、県議会としてもしっかり受け止めなければいけないっていうのはあったと思うんですけどね。ただ、みんながこの実現可能性みたいなことを疑いもなく、結構進めていたようなところがあって、やっぱりその中で、この猟友会の要望を受けた当時の県議会が、誰かを個人的に批判するつもりはないですけど、県議会が、慎重な県庁の担当部に対して、かなり実施を迫っていたみたいな構図だったのかなと思うんですよね。あらためて読み直してみると、県庁の担当部は、一貫して慎重なんですよ。費用対効果も考えているし。費用対効果の面からもそうだし、まずいろんなことを考えてみると、クレー射撃場の中にライフル射撃場を造るなんていうことは困難だと思っていたという流れなんですよね。その中で、やっぱりかなり、大澤前知事には何度も出てきてもらって申し訳ないんだけど、大澤前知事とそれから当時の県議会のどなたなのかっていうのは、いちいち個人のことは言いませんけど、この強い圧力によって間違った方向に行ったというのが、私の率直な考えです。
でね、なんかこの記事の中にあったんですけど、この記事によれば、真偽は分かりませんよ、この調査費の100万円(の予算)をつけるときに、当時の大澤知事が県庁の幹部職員に対して、この100万円を、ある意味生きるようにしなければいけないと、生きる金にしなければいけないっていうことを、釘を刺したって書いてあったんだけど、それを見て、ちょっと県の方の資料もずっと見てみたら、選挙の少し間近だった大澤前知事の方から、県庁の幹部がみんな慎重な雰囲気の中で、「俺の選挙はどうなる」と、そう言ったという記録が記されていたんで、だからやっぱりこういう流れだったのかなって正直言って感じています。それでね、今まで13年間かかっているわけでしょう。13年間かかって、13億円確か投じているわけですよね。12億円か13億円か。これからさらに4億円かかるわけでしょう。だから13年間かかって、それでおそらく今、17億円とか18億円、予算を投じることになるでしょう。にもかかわらず、今、クレー射撃場は閉鎖されたままで、ライフル射撃場だけ営業しているっていう片肺営業をやっているじゃないですか。これはやっぱり本当に、政策判断っていうか、残念ながらいろんなボタンの掛け違いがあったのかなと感じています。県知事として、これを引き継いだからには、しっかり、きちっと着陸させなければいけないと思いつつ、やっぱり、こうやってはっきり言って誤った方向に行ったことについては、大澤前知事、それから県議会の誰か個人的な人のことを責めるつもりはないですけど、県議会の圧力。これは、この流れに明らかに責任があったと私は感じています。
●前橋市長の問題について
(記者)
前橋市長のからみなんですけれども、知事も異性の方から相談を受けたり、または相談したりすることもあると思います。その時に誤解を受けないようにする、何か対策とか取られていらっしゃるんでしょうか。
(知事)
いや、特に取っていませんけど、良識だと思うんですよね。そもそも誰かに物事を相談するときには、だいたい知事室で相談しますから。それから、例えば本当の相談であっても、誤解を受けるような相手と一緒に2人でご飯を食べるとか、そういうことはしないようにしているし、普通の良識ですよね。前橋市長が、相談する場所が誤解を受ける場所だったっていうことを反省しているって言ったんですけど、相談するために選ぶ場所としては、そこはもう理解できないですよね。普通やっぱり、私の場合は、相談するときは当然知事室でやりますし、また打ち合わせをするときも、時にはお昼を外で食べるときもありますけれども、だいたい応接室でお弁当を取ってご飯食べながらやるとか、そんな感じですね。
(記者)
じゃあ、2人きりで食事をすることはないということですか。
(知事)
2人きりで食事をすることはなくはないです。例えば東京に出張に行って、帰りに新幹線の時間があと20分ぐらいあって、もうなんか8時ぐらいになっているから、よくあるパターンは、東京駅の中にあるおにぎり屋。記者さん行ったことあるかどうか分からないですけど、あそこで、2人で急いで食べるとか、例えば東京の日程の間に、ご飯を済ませなければいけない時には2人で食べるとか、ということはあります。
はい、ありがとうございました。今日また、ほとんど余分なことをいろいろ言っちゃって反省しておりますが、もう流れちゃったんで削除もできないんで、しょうがないかなと思っています。今日は、先ほど申し上げたとおり、このパラスポーツで唐澤剣也選手がすごく活躍したと。こういう本当にパラスポーツの世界ですごい人がいるっていうことを、もちろん知っている方もいると思うんですけれども、より多くの県民の皆さんに知ってほしいと思っております。それから、ベトナムに行く前に一応肝炎の予防注射をしてきたんですが、今なんかインフルエンザとかも流行っているらしいので、ぜひ、少し前の会見でも呼びかけましたが、予防注射をするかっていうのはそれぞれのご判断かもしれませんけれども、ぜひですね、インフルエンザも流行っているし、風邪も流行っているようですから、県民の皆様にはいつも言っているように、手洗いとかうがいとか、そういうことをやっていただいて、体調管理をやっていただいて、ぜひ季節の変わり目で体調を崩しやすいですから、健康に過ごしていただきたいなと思っています。
この私の付けているスマートリングは、ここでGoogleのって言ったんですけど違いました。これはもう正確に言うとOura(オーラ)っていうスウェーデンの実はメーカーが開発したスマートリングなんですよね。このスマートリングは、一昨日、実はちょっといろいろあって、ほとんど眠れなかったんで、睡眠スコアがひどいことになっちゃっていて、今日はゆっくり休んでくださいとか言うので、もう昨日死にそうになっていたんですけど、その後、気を失って、なんとブログも書かずに寝まくって、寝まくった結果、9時間ぐらいベッドにいたんですけれども、そのうち7時間睡眠が取れたということで、初めて睡眠スコアが80になったということで、これでしっかり私も管理しておりますので、知事としても体調を崩さないようにして、しっかり県民の皆さんのために働くように、私自身も率先して健康管理には気をつけていきたいと思います。今日はなんかNewさん(大塚副知事)がいなくて寂しいんですけど、いないんだねNewさん。ということで、次回はNewさんコーナー復活いたしますので、皆さん期待してください。今日も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。