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■日時 令和7年10月30日(木曜日)15時05分~16時27分
■会場 記者会見室
■出席者 県:知事、副知事ほか
記者:記者クラブ所属記者等13人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)
20251030山本一太群馬県知事定例記者会見<外部リンク>
■知事発表
1.新たなクマ対策
それでは定例会見を始めたいと思います。今週の27日の月曜日、東京2025世界陸上で入賞された、三浦龍司選手と、ニューデリーの2025世界パラ陸上で優勝した唐澤剣也選手から、表敬訪問を受けました。三浦選手は、3000メートル障害で、テレビで見たらすぐ分かるんですけど、一回りも二回りも体の大きい海外選手たちを相手に、臆することなく果敢な走りを見せて、8位入賞を果たされました。唐澤選手は、厳しい暑さで棄権者が続出する大会でしたが、5000メートルの視覚障害T11クラスで、見事2大会ぶりの金メダルを獲得いたしました。今回の表敬訪問で、お二人が所属するSUBARUが、今年の4月から唐澤選手専属のガイドランナーを採用されたという話も伺いました。ガイドランナーは単なる伴走者ではなくて、選手の目となり、競技中の状況を的確に伝え、最高のパフォーマンスを引き出す重要なパートナーです。視覚障害のある選手が安心して競技に取り組むために欠かせない存在と言えます。こうして所属クラブとして、パラアスリートを支える体制を整えていると。ここまでしっかりやっているのは本当にSUBARUの陸上部ぐらいじゃないかと、全国的に見てもまれだと思いますが、このことに深い感銘を受けました。群馬県としては、障害の有無にとらわれず誰もがスポーツを楽しむことができるように、アスリートはもちろんですけれども、パラアスリートの方々への支援もしっかり進めてまいりたいと考えています。
さて、昨日29日から国との関係構築を進めるため、新たに発足した高市内閣の大臣訪問、知事の政府与党に対するトップセールスというものを行っております。スライドをご覧ください。29日には、上野賢一郎厚生労働大臣を表敬してまいりました。私からは、「温泉文化」のユネスコ無形文化遺産登録への協力のほか、「温泉文化」については知事の会で改めて要望したいということも申し上げてきましたが、地方の医療・介護・福祉分野の経営に対する政府からの支援、これはご存じのとおり、地域の病院経営が大変なことになっているんで、そのことをお願いしたりとか、あるいは最低賃金引き上げに関するさらなる支援について、旧知の上野厚労大臣によくお願いしてまいりました。上野厚労大臣は、群馬県からの要望に真剣に耳を傾けていただきました。財務副大臣もやって非常に政策もできるし、お人柄もいいです。若手議員のころは、最初の5回の選挙は1勝4敗で、全部応援に行っているんで、上野大臣も忙しいのに、「一太さんが来るなら」ってことで、すぐ時間をつくっていただきました。この上野さんとの人脈もしっかり生かして、群馬県の施策要望をこれからもやっていきたいと思っています。
この日はコバホーク、小林鷹之自民党政調会長も訪問いたしました。コバホークも本当に政調会長として忙しい中で、わざわざ時間をつくっていただいて、まずは「温泉文化」のユネスコ無形文化遺産登録に向けた協力をお願いしてまいりました。なんといっても(自民)党の政策責任者だから。それから今の群馬県の勢いも、しっかり資料をお示ししてPRしてまいりましたし、それからデジタルクリエイティブ人材の育成について、これも説明してまいりました。さらに前任の小野寺五典政調会長が、今年の5月、皆さん覚えていらっしゃると思いますが、米国関税の影響を受けるSUBARUの太田工場を視察していただいたと、このことも申し上げて、コバホークにもぜひ群馬県を視察してほしいと、こういうお願いもさせていただきました。小林政調会長は、実は自民党の知的財産戦略調査会で事務局をやっていた、たぶん会長が林芳正総務大臣だったかもしれませんが、群馬県の全国に先駆けたコンテンツ振興策に非常に高い関心を示していただきました。そんなことなんですけれども、コバホークは、このほかにもいろんな話をしたんですけれども、先般の(自民党)総裁選で非常に見事な戦いをされたんじゃないかと。コバホークの周りの40人か50人の若手議員を中心にした応援団というのは、すごい固いですよね。ブログにも書いたんですけど、彼は、この身長、このルックス、中身が詰まっていて、こんなに人柄がよければやっぱり仲間の中からヒーロー待望論が出てくるのは当然だと思うんですよね。これからコバホークを応援している人たち、群馬県でいうと中曽根康隆さんとか、清水真人さんなんかですけれども、これから本当に次の時代を担っていく1人なんじゃないかという話もさせていただいて、いつか総理になってほしいと。私は今回の選挙(総裁選)で皆さん、小泉進次郎防衛大臣を応援しました。小泉防衛相にも、今ちょっとアポ取っているんでお目にかかれると思うんですけれども、5年や10年、5年でもかな、10年経っても60歳でしょう、働き盛りの。小泉進次郎防衛相なんか10年経っても50歳(代)ですよ。その頃は、周りにいろんな人たちがいるけど、いないからこんな人たち。私だって生きているか分からないから。とにかく、もう小泉さんと小林さんにはぜひ総理になってほしいということを改めてバッチリ言ってまいりました。それまでなんとか生きていたいということも申し上げておきました。これからもコバホークとの関係を大事にしていきたいと思っています。
それから今日、石原宏高環境大臣に午前中会ってまいりました。宏高大臣にも、もう就任早々でお忙しい中、時間を取っていただいて、まず「温泉文化」、これ本当に環境省に大変な協力をしていただいて保護措置ができたっていうことのお礼を申し上げて、それから尾瀬国立公園の維持管理についても、これから環境省からの引き続きの協力を要請してまいりました。石原大臣からは、「温泉文化」については、これはしっかり応援していきたいと。これは文化庁が、最後は文化審議会も経て決定するんだけど、環境省としてもこれはしっかり応援したいと言っていただいたし、尾瀬についても、群馬県といろいろ連携して、群馬県のいろんな相談にも乗っていただけるというような言葉をいただきました。それから最後に、クマ対策の話も出たんですよね。皆さんご存じのとおりこのクマの問題について、閣僚レベルの会議が発足したっていうことで、これはもう当然、宏高さんが中心だと思うんですけれども、クマ対策についてもいろいろ頭を悩ませている様子でした。群馬県もいろんなこれから対策を講じていくので、今日発表しますが、またヒントがあったらいろいろ教えてほしいと言われたので、県の対応なんかもちょっとご報告したいと思いますし、引き続き大臣のリーダーシップで、クマ対策についてもいろいろまた地方にもアドバイスをいただきたいというお話をしました。最後にせっかく会ってくれた石原大臣なんで申し上げると、ご本人ずっと環境をやりたかったと言っていました。そう言われたら、委員会とか特に(自民)党の部会とか、そういう調査会なんかでもずっと環境をやっておられたんですよね。父も兄も環境大臣(環境庁長官と環境大臣)をやっていましたということを聞いて、そうだったなと思って、この人すごい環境分野に詳しいし、やりたかったポストだからやる気にあふれているんですよね。また高市内閣の話を今日聞かれたら後で少しお話ししたいと思いますけど、かなり適材適所の配置なんだっていうことを再認識したことも申し添えておきたいと思っています。
明日の31日には、松本洋平文部科学大臣を訪問いたします。もう当然、「温泉文化」のユネスコ無形文化遺産登録に向けた協力をお願いしたいと思っています。松本大臣に会うのも結構久々なんですが、彼は若い頃ずっと陸上をやっていて、確かインターハイにもインカレも行っているスポーツマンで、体育会系でピシッとしているので、もうストレートにこの「温泉文化」のことをお願いしていきたいなと思っています。
皆さん、いろいろありますけれども、こうやって、高市内閣が発足した直後に、主要大臣にこれだけ時間をつくっていただけるってことはもう群馬モデルそのものだと思っているんですよ。ほかの知事は大変僭越ですができないと思います。それはやっぱりこれまでの人脈もあるし、東京に近い。3往復できるからやろうと思えば。この群馬県の地の利を生かした知事の政府与党に対するトップセールスだと思っています。この後も小泉防衛大臣にも必ずお目にかかりたいと。激励もしたいし、(陸上自衛隊)第12旅団に大いにお世話になっているお礼もしたい。それから、同期の林芳正総務大臣も調整するって言ってくれているので、当然、ヨッシーにも会いに行きたいと思いますし、あんまり個人的に親しくないんですけど、国交大臣ともどこかで約束をさせていただこうと。片山(財務)大臣はものすごい忙しいのでメールの返事が無いんですけど、片山さつき大臣も一応参議院の後輩なので、どこかでお目にかかりたいなと。もう私、片山さんを前から知っているんだけど、例の大臣になっての会見を見て、結構感銘を受けましたよね。やっぱり今までの財務大臣と違いますよね。結構もうずば抜けて優秀な人なんだなということを再認識いたしましたので、もう1回言いますが、枢要な大臣は、群馬県は知事が直接、必要があれば要望できるような、そういう、みんなにも約束したので、どんな内閣になっても必ずリードを作っていくと、ネットワークを作っていくと申し上げましたが、それをしっかりやって、群馬県が、いろんな問題でちゃんと政府と連携できるような仕組みを知事として作ってまいりたいと、こんなふうに考えております。みんなネクタイしているのにこんな感じで、大体大臣とこんな格好で会うのは私しかおりません。やっぱり人間、ずっとやっていくともうみんな当たり前だと思っているけど、何にも言われなくなるんですよね。一番楽な格好で、必要なときはネクタイをしますが、考えてみたら本当に大臣とこういう格好で会う人はいないなと。ずっとスニーカーだけどもう誰も何も言わなくなったのはよかったかなと思っています。
ということで、話は変わって、昨日、今年度3回目となる「一太のふらっとCafe」を開催いたしました。スライドをご覧ください。今回は、実は伊勢崎市にある美原記念病院から医師の「こわた」さん、それから作業療法士の「いしもり」さん、それから管理栄養士の「ほしの」さんにお越しいただきました。ちょうど昨日、世界脳卒中デーだったんだって。脳卒中の早期発見とか予防の重要性、それから医療現場の視点から見た発症後の生活、これについてこのお三方から、非常に貴重な話を伺うことができました。この機会に改めて私から県民の皆さんにお願いしたいと思います。脳卒中は、命に関わることはもちろんのこと、後遺症によって生活の質にも大きく影響を及ぼす非常に深刻な病気です。顔のゆがみとか、腕に力が入らないとか、言葉が出ないとか、言葉が理解できない、こうした症状のいずれかが突然現れた場合は、それは脳卒中のサインかもしれません。脳卒中にもいろいろあって、脳梗塞とか、例えばくも膜下出血とか2、3種類あったと思いますが、こういうときはもうためらわずに、救急車を呼んでいただきたいと思います。また本人が気がつかなくても、おそらくご家族なんかが「ちょっとおかしいんじゃない」と、「あなた今日しゃべり方おかしいわよ」って奥様に言われたりと、いろいろな形でご家族の方々が異変に気づくときもあると思うので、そういうときも実は脳卒中の可能性があるんです。周囲の声にも耳を傾けて、早めの受診を心がけていただきたいと思います。県民の皆さんには、日頃からバランスの取れた食事、それからやっぱり減塩が大事なんだって。塩を摂り過ぎない。それから適度な運動で健康的な生活を心がけていただくことが脳卒中を防ぐことになるというお話でした。定期的に健康診断を受けていただくとともに、気になる症状があれば医療機関の受診もお願いいたします。ちなみに私は寝不足、もうこの恒常的な寝不足を何とかしなければいけないと思うんだけど、あんまり寝ていないときは、ふらふらして脳卒中かなと思うときは、「生麦生米生卵」とか、「この釘は引き抜きにくい釘だ」とか、「青巻紙赤巻紙黄巻紙」とか言って、大丈夫だったら出るっていうことにしていますけれども、よく自分の健康状況を見ていただければと思っています。昨日の「一太のふらっとCafe」は、群馬県公式YouTubeチャンネル「tsulunos」で配信しております。今回もずいぶん大勢の方に応募していただきましたが、厳選なる抽選の結果、3組の方にお話を聞きました。ぜひtsulunosの配信も見ていただけたら嬉しいです。
会見の中身に入る前に、もう1点だけお伝えしたいことがあります。昨日29日に、与野党6党で協議が行われて、ガソリン税に上乗せされている暫定税率を年内で廃止する方向で大筋合意をしたという報道がなされています。しかしながら、もう何度も皆さんに申し上げているとおり、代替財源が問題なんですよね。代替財源については今後の協議で詰めるということで、具体的な財源確保策については示されておりません。暫定税率を廃止するという今回の方針に反対はしません。これは国の方でお決めになることだと思うんですが、地方財政に与える影響にはぜひともちゃんと配慮していただきたいと思っています。地方の財政運営に支障が生じないように、今後の検討にあたっては地方の意見を聴取する場を設けるとか、ぜひ国政に携わる皆さんには丁寧な議論を行っていただきたいと思っています。群馬県としても、今後の議論を注視してまいりたいと思います。
それでは会見の中身に移りたいと思います。スライドをご覧ください。本日の主な会見、2項目しかありませんが、「新たなクマ対策」、「第16回全国ホルスタイン共進会」、それから最後に「直滑降ストリームのお知らせ」ぐらいでしょうか、これについて、発表、ご報告をさせていただきます。
1.新たなクマ対策
まずは、新たなクマ対策です。この秋は、全国で市街地におけるクマの出没が相次いでいます。クマによる人身被害がもう毎日のように報道されております。昨日、皆さんご存じだと思うんですが、沼田市の男性が自宅の玄関前でクマに襲われました。被害に遭われた方は本当に恐ろしい体験をされたと思うんですね。心からお見舞いを申し上げたいと思います。この事故を含めて、今年度、県内では過去最多となる8件・10名の人身被害というものが発生をしています。またクマが出没している市町村では、住民の皆さんが、子どもたちとか保護者への注意の呼びかけ、それからパトロールなどの対策に大変なご苦労をされておられると思うんですよね。もう本当に皆さん心配な毎日を過ごされていると推察いたします。
今月の16日には、沼田市の星野市長と、自民党の金井県議、自民党(県連)の今の幹事長ですよね、それから星野県議からクマ対策に関する緊急要望というものを頂戴いたしました。星野市長とそれから2人の県議と議論する中で、もうクマ対策は、明らかにもう新たなフェーズを迎えているということを感じました。早急に対応を考える必要があると判断し、担当部局に検討を指示しておりました。
この度、すでに実施している取り組みに加えて、新たなクマ対策として、5つの対策を行うことといたしました。5つの対策です。ハード対策とソフト対策の2本柱になっています。荒廃した里山の整備、河川の伐木による緩衝帯の整備、住民を対象とした緊急の研修会、ゾーニング管理手法の検証、そして県庁の体制強化も図ってまいります。それでは具体的にご説明したいと思います。スライドをご覧ください。
まずハード対策です。道路沿いのやぶの刈払いとか、荒廃した里山の整備に緊急的に取り組む市町村を支援いたします。里山が荒廃したままだと、クマが出没しやすくなって、住民生活に危険が及ぶ恐れがあります。このため緊急的に整備を進めてまいります。次に人身被害の発生とか、クマの出没が複数回目撃されている地域の河川において、重点的に、緩衝帯の整備を行います。クマが市街地に出没する際の経路の1つとして、もう皆さん報道でもご存じのとおり、河川がどうも使われているということが言われております。来シーズンのクマの活動が活発化するゴールデンウィークの前までに、こうした河川伐木を実施したいと思います。こうしたハード対策によって、クマがそもそも人里に降りてきにくい、降りてこない環境をつくりたいと思います。次のスライドです、どうぞ。
ソフト対策です。まずは被害が発生している沼田市やみなかみ町などにおいて、住民の皆様を対象にクマに関する緊急研修会というものを開催いたします。研修会では、クマの生態とかクマから身を守る対策なんかを、県職員が直接レクチャーさせていただきます。次に人とクマの棲み分けを進めるゾーニング管理の導入に向けて、被害発生地を重点地区として、ゾーニング管理手法の検証を行わせていただきます。クマが出没しにくい環境づくりを、官民共創で早急につくっていくと、こういうことに取り組みたいと思います。次に、県庁の体制強化。狩猟免許を持ち、実際に狩猟経験のある職員を、捕獲対策を担う専門職員として新たに自然環境課に配置いたします。これによって専門的な知見から市町村への助言指導を強化いたします。場合によっては、市町村の要請に応じて、実際に捕獲する活動に従事することも想定をしております。また、知事と県職員による、狩猟免許取得チームというものを設置しようということを決意いたしました。私から県職員に免許取得を呼びかけて、ガバメントハンターの育成に群馬県は着手したいと思っております。そして、職員とともに令和8年度中の狩猟免許取得を目指してまいります。
現在、クマのほか、シカやイノシシなどの野生鳥獣による被害が非常に深刻な状況です。しかしながら、皆さんご存じのとおり捕獲の担い手であるハンターの高齢化が進んで、もう実際に捕獲できる人が減少の一途をたどっているんですね。この状況には知事としても非常に危機感を持っています。また、先日ベトナムに行ったときに同行していただいた金沢県議、秋山県議と、鳥獣被害対策について議論する中で、これは自らしっかりやらないとだめだと、3人で狩猟免許を取ろうという、実は計画についても話し合ったところなんです。ということで、やっぱり知事が率先して頑張るしかないということですね。こういうことです。知事である私が、率先して狩猟免許を取得したいと思います。将来の目標でありますが、これはわなの設置だけではなくて、やっぱり自分で知事自身が、銃で捕獲・駆除できる、こういうところまでいきたいと思っています。そして、県内に、知事が免許取得するのかと、こういう発信をすることで、県民の皆さんへの関心、それから免許取得への機運を、若い人たちもそうですが、高めてまいりたいと思います。結構これAIに描かせたんだけど、似ているんじゃないかと言われております。繰り返しますが、実際にクマを捕獲できる人は減ってきています。関心のある方は、ぜひ免許の取得をご検討ください。
以上が新たなクマ対策の概要ですが、こうやって、しっかり研修を受けたり、試験を受けたり、いろんな形で、散弾銃ですよね。たぶん、ライフルっていうのは散弾銃の経験が10年ぐらいないといけないってことなんで、まずは散弾銃が使用できる銃猟免許を取りたいと思うんですが、各地域で、今まで猟友会の皆さんが本当に頑張っていただいて、貢献していただいているんですけれども、相当高齢化しているっていうこともありますが、猟友会の方々に弟子入りして、やるとなったら、いろいろ猟友会の皆さんからも教えていただきながら、知事ハンター、たぶん全国に誰もいないと思いますが、ちゃんと自分で、必要に応じてイノシシやクマを駆除できるような知事を目指していきたいと思っております。
このほかにも、群馬県のものづくり技術を生かし、クマ被害防止に役立つ製品開発なども進めてまいります。そのためのアイデアピッチとかワークショップなんかも今後実施する予定です。私が言ったのは、関係部局に言っているのは、クマスプレーとか無理じゃないかと。こんなところまでクマが来るまで待っている人はいないし、スプレーって、風下だったら自分のところに来るわけじゃないですか。何かのやり方でこうやって、よく分からないですよ、手りゅう弾みたいに投げて、プシューってなるとかね、そういうことをしないと無理じゃないかとかね、あともう例のモンスターウルフ、あれいいんだけど、ものづくりの群馬県はもっといいものができるでしょうと。もうちょっと動くとか、もっとそういうクマを抑止できるようなやつをぜひ考えてほしいということで、これもちゃんと予算をつけて、ピッチをやらせていただこうと思っています。
本日発表した取り組みの中には、来月開会する令和7年第3回後期定例県議会で、予算案をご審議いただくものも含まれています。これをしっかり実施するためには、ちゃんと県議の皆さんに説明をして、ちゃんと県議会で議決をいただく必要があると思いますが、きっと皆さん、応援していただけるんじゃないかと個人的には信じております。群馬県としては、引き続き県民の安心安全のため、あらゆる視点からクマ対策を進めてまいりたいと思います。これは秋山県議も金沢県議も見ていると思いますが、ベトナムで一応我々が議論したことは冗談じゃありませんので、お2人ともしっかり狩猟免許の取得に向けて、心構えをつくっていただければありがたいなと思っております。
2.第16回全国ホルスタイン共進会
続いて、これすごい良いニュースなんで、今日は嬉しいです、この事を言えて。第16回全日本ホルスタイン共進会についてご報告いたします。先週25日土曜日から26日の日曜日にかけて、北海道勇払郡安平町において、第16回全日本ホルスタイン共進会が開催されました。この大会は、全国から選抜された優秀な乳牛が一堂に会して、効率的に生乳が搾れるための、体の大きさとかバランスなんかの体型を競う、いわば「乳牛のオリンピック」とも称される、この世界では最も権威のあるイベントなんですね。
今回は、全国の39都道府県から393頭が出品されて、群馬県からは12頭が出品されました。その中で、群馬県の牛が大変優秀な成績を収めましたので、ご紹介したいと思います。スライドをご覧ください。
まず、分娩経験のある牛が対象となる経産牛部門の第9部において、長野原町の有限会社萩原牧場が全国1位となりました。牛の月齢ごとに部門が分かれているんですけど、この第9部というのは、生後28カ月から32カ月の間の牛の部門だと聞いています。この部門における全国1位は、群馬県としては初の快挙になります。
また、次世代の酪農家育成を目的に、今大会からつくられた「ハイスクール・デイリー・グランプリ」というものがあるんですよね。ここで全国27校から28頭が出品されました。これは全国の高校から出品された牛の中から、最も優れた牛を選ぶというコンテストですよね。分娩経験の無い牛が対象となる、未経産牛って言うんですけど、未経産牛の部において、吾妻中央高校が見事全国1位を獲得して、初代王者に輝いたんですよね。どちらの牛も、効率的に多くの生乳を長期間にわたって搾ることができる体型であるということで、高く評価をいただきました。今までこの共進会で全国1位を獲得してきたのは、日本の生乳生産量の50%以上を占める北海道の牧場がほとんどだったんですよね。今回、依然として王者ですけど、北海道をおさえて、群馬県が第9部と「ハイスクール・デイリー・グランプリ」の2つで全国1位を獲得できたと。これは知事として大変嬉しく思っています。
群馬県としても、令和6年度からこの共進会での実は上位入賞を目的に、群馬県出品対策委員会というのをつくっていたんですよね。県内の農家に対して、出品する牛の選抜や予選会に向けた助言指導等なんかも行ってまいりました。こうした取り組みが今回の結果につながったということを大変誇らしく思っています。また、実は今回、群馬県から参加した団体の方には、見たら分かると思うんですけど、出品者も関係者もそうなんだけど、かなり若い人が多いんですよ。全国1位となったっていうことはもちろんだけど、こんなに若くて熱心な酪農の後継者がちゃんといるんだなと、育ってきているんだなと、こういう状況についても知事としては大変心強く感じている次第でございます。群馬県としては、今後もこうした人材がますます活躍できるよう、県内農畜産業の発展に努めてまいりたいと思います。岸農政部長が、オンライン会議でちょっぴり興奮して、「これはすごいことなんです」と。「例えば、日本のアメリカンフットボールチームが、本場のアメリカのフットボールチームの大会に出て優勝したようなものです」っていう、ちょっとよく分からない説明をしたんですけど、私の方からは、「いやそうじゃなくて、例えば日本の格闘技団体のRIZINかなんかの選手が、最高峰であるアメリカのUFCで優勝したって言う方が、みんなに分かるんじゃないか」って言ったんだけど、UFCそのものを知らない人が多いので、こういう説明は断念しましたが、やっぱり北海道を相手に2つ獲ったっていうのは本当にすごいことなので、ぜひこれはメディアの皆さんにも注目をしていただきたいと思いますし、この萩原牧場と吾妻中央高校にもぜひメディアの皆さんも、必要があればいろいろ話を聞いていただいたら本当に嬉しいなと思います。
3.直滑降ストリームの告知
最後に「直滑降ストリーム」の配信についてお知らせしたいと思います。スライドをご覧ください。「県議と知事の紅茶懇談」22回目、22人やってきたんだなと思って、よく頑張ってきたなと思うんですけど、どれも本当に面白かったんですが、今回のゲストは粟野好映県議です。番組では、粟野さんは安中市の職員として40年も行政に携わってこられた、副市長もやっておられたんですよね。趣味の山登りの話とか、好きな海外の音楽とか、映画なんかについてお話を伺いました。ミッシェル・ポルナレフの歌が好きだっていうのは結構意外だったんですけど、面白かった。県議の気さくで温かいお人柄とか、長年の行政経験に根差した、すごく粟野さんは、誰一人取り残さない社会をつくるっていう熱い思いを持った方なんですね。明日31日金曜日の20時から、ここに書いてあるとおり群馬県公式YouTubeチャンネル「tsulunos」で配信いたします。ぜひ1人でも多くの県民の皆さんにご覧いただければ幸いでございます。
ということで、ちょっと長くなりましたが私からは以上です。皆さんから何かご質問があれば。
●新たなクマ対策について
(記者)
まずクマについて伺います。(知事が)狩猟免許を取得されるというお話がありましたけれども、令和8年度中の取得を目標ということですけど、知事はじめ職員っていうお話もありましたけれども、何人ぐらいの規模なのかということと、あと実際に取得された後、実際に駆除に携わるのかどうかっていうところを教えてください。
(知事)
まず担当部から今の状況をいいですか。
(環境森林部長)
チームの方ですけれども、これからの職員の服務の取り扱いであるとか、人数、規模であるとか調整をするところでございまして、まだその辺は未定となっております。狩猟の試験の方ですけれども、現在、今年度で言いますと年3回実施しておりまして、夏・秋・冬というような形でやっております。例年そのような形で行っておりますので、その中で受けていくことになるかと思います。
(知事)
これは、どのぐらい規模にするかっていうのは、これからよく相談したいと思うんですけれども、やっぱり、結構本当にクマ対策には危機感を感じていて、このままいくと大きな事故が起こる可能性が高いと思うので、もう知事自らが、本当にクマ対策をやるっていうのを示すっていうのは、とっても意味があると思うんですね。くくりわなとかそういうところから始まるんだと思うんですけれども、そういう試験を超えて、実際に散弾銃を持つっていうことになったら、今度は実技の研修もあったりとか、いろんなことがあると思うんですけど、それからやっぱり銃の保管っていうのはなかなか、乗り越えなければいけないんですけど、しっかり県で、これを、チームを作ってやるってことになれば、たぶんいろんな方法があると思うんですよね。それから狩猟免許って、例えば銃の免許もそうですけど、例えば散弾銃でも、取ったらやっぱり定期的にしっかりそれを維持できるような試験を受けたりとか、チェックもあるので。そういうこともよく考えながらやっていきたいと。これはやってみないと分からないんで。アメリカ人の友人は、銃を撃ったらここ(胸と肩)にあざができたと。彼が撃っているのはもう本当に、特殊部隊にいたので、全然違う銃だと思うんですけど、やっぱりここにすごい負担がかかるって言うから、ちょっともう1回胸と肩は鍛え直します。しっかりちゃんと実技研修もできるようにして、できれば、分かりません、この仕組みもよく環境森林部長と相談しながらですけど、どこかの猟友会に属さなければいけないんですかね。分からないけど。そういうのも全部これからよく相談しますけれども、やっぱりその、本当に必要なときに自ら現場に立てるような知事になれるように頑張りたいと。よく猟友会の皆さんからもご指導いただきながら、しっかり、必要に応じて現場に立てるような人になりたいと思います。
(記者)
ありがとうございます。またクマの話で恐縮なんですけれども、ゾーニング管理手法の検証っていうところで重点地区を設置して、あと官民共創で検証するっていうことですけれども、具体的にどういったスキームで考えられていらっしゃいますか。
(鳥獣被害対策担当参事)
ゾーニングのスケジュールですか?
(記者)
スキームですね。スケジュールの方も、もしあれば教えていただきたいと思います。
(鳥獣被害対策担当参事)
クマと人の棲み分けということで、ゾーニング管理ということで国の方も考え方が示されてきているんですけれども、まずは、クマが生息すべき奥山と、反対に人の生活圏となるいわゆるクマを排除する地域、あとその中間となる緩衝地域と、大きくそういうゾーンに分けまして、それぞれの適正な管理を行うことで、クマと人の棲み分けを適正に行うという考え方を導入するということで、今回、人身被害の出た地域を重点地区として、前倒しでそういった取り組みを、地域住民の方々と一緒に地域を回りながら、環境を確認したりとか、そういったことで対策を考えていきたいと考えております。
(記者)
ありがとうございます。官民共創っていうところで、県と民間でどのような役割分担があって、具体的に何をするのかっていうのはもう決まっているものっていうのはあるんでしょうか。
(鳥獣被害対策担当参事)
基本的には、やはり地域の方々が、例えばヤブの刈払いですとか、あとは放任果樹、柿ですとか栗ですとか、そういったもの、誘引物となるものを除去していただくには、基本的には住民の方々がやっていただくと。そういった住民の方々のマンパワーが無い場合には、そういった民間なり、外部の地域以外の方から応援を頼むですとか、あとそういったいろんな対策のメニューを、組み合わせを支援するのは県の指導機関である鳥獣被害対策支援センターですとか、あとは市町村ですね、そういったところが、関係者が協力して取り組むというようなイメージになっております。
●第16回全日本ホルスタイン共進会について
(記者)
案件の2つ目のホルスタインのお話を伺いたいんですが、確認なんですけど、これは群馬県内の牧場であるとか学校が入賞するっていうのは初めてという理解でよろしいんでしょうか。
(知事)
担当課どうぞ。
(米麦畜産課長)
今回、第9部ということで全国1位になりましたけれども、44年前ですね、群馬県で第7回全国ホルスタイン共進会という大会が前橋で行われたんですけれども、その時に未経産、今回は経産、子牛を産んだ経験をした牛ってことになりますけど、そうではなく、まだ産んでいない未経産で全国一番を獲ったというのがありますけど、それに次いで2つ目なんですけれども、経産牛としては初めてということになります。
●高市内閣について
(記者)
案件外で恐縮なんですけれども、高市内閣の話についてちょっと聞きます。発足から1週間ぐらい経ちまして、ASEANの首脳外交であるとか、日米首脳会談などをこなして滑り出しとしては順調なのかなと思うんですけれども、まず率直に知事としての受け止めを教えてください。
(知事)
まず、高市内閣はスタートしたばかりなんですけれども、支持率は歴代の政権と比べてもトップクラスに高いと。これは本当によかったんじゃないかと思うんですね。それから、これまでの流れを見ていて特に外交については、やっぱり高市総理は非常に存在感を発揮しているなという気がしています。トランプ大統領との初めての日米首脳会談は、いろんな専門家の方がいろんな見方をしていますが、一応私も外務副大臣をやったりとか、あるいは外交防衛委員長をやったりとか、かなり国会議員時代に外交安全保障の問題をやってきましたけれども、大成功だと思いますね。やっぱりトランプ大統領との最初の会談で、ああいう形で、すごくなんていうか、トランプ大統領に好感を与えた、非常にこの2人が上手くいくっていう雰囲気をいろんな形で醸し出したっていうのは、これは日本外交にとっては本当に、実は大きなことで、これもいろんな方々が言っていますけれども、高市総理の方から、例の(GDP比)2%目標だっけ、防衛費増額の。これの前倒しの話とか、国家安全保障戦略を見直すみたいな話を準備していたんだけど、どうもトランプ大統領は、いわゆる関税とかね、貿易の話と絡めて、この安全保障について強く言ってくるみたいな雰囲気はなかったから、何となく両方、違うトラックでやっぱり切り分けているんじゃないかと何人かの専門家はそういうようなこと言っていましたけど、私もそういうふうに感じているので、今回の高市さんの首脳外交は見事だと思います。やっぱり私の感覚で言うと、安倍元総理が亡くなった、ずいぶん高市さんを守ってくれているのかなと。トランプ大統領は本当に安倍元総理のことが好きなんですよね。細かいことは言いませんけど、例えばアメリカの知事に何人か会ったときも、よくトランプ大統領が安倍元総理の話をすると。全然安倍さんのことを知らない人がいるところでも、やっぱりトランプ大統領がよくその話をしたっていうことで、本当に安倍元総理のことを盟友だと思っていただいていたっていうことなんだけど。やっぱり高市さんは安倍元総理に近い、いわゆる安倍路線を引き継ぐみたいな印象がすごくあったのは、とってもたぶん、トランプ大統領にとってはプラスっていうかね、すごくポジティブな印象だったんだと思います。
それから、米軍の基地、横須賀でしたっけ、あそこで、2人でスピーチしたときに、高市さんが結構、どこかの新聞にロックスターみたいな振る舞いとか書いてあったけど、日本の首相っぽくないみたいに書いてあったけど、あれもすごくいいと思いますよね。あんなのもう国際舞台だったら、普通にやっていいことだと思うし、ああいうのはやっぱりアピールしますよね。非常に精力的な行動力のある人だっていうことを発信するためには、非常にいいアピールになったと。そんなことを言えば皆さん覚えていらっしゃらないかもしれませんが、小泉純一郎元総理がブッシュ元大統領とものすごく個人的な関係を築いてアメリカに行って、メンフィスかなんか、どこだっけ、エルヴィス・プレスリーの生家かなんかに行ったときに、エルヴィス・プレスリーの「ラヴ・ミー・テンダー」をこうやって黒いサングラスをかけて、こうやってギターを弾く真似をして、ブッシュ元大統領がびっくりしたシーンが、ニューヨークタイムスの一面の写真になったと。もう忘れられないですよね、それ。だから、こういうことから言っても、高市さんのこれまでの外交手腕っていうのは、非常に成功しているんじゃないかなと思っていますし、若手議員の頃はよく知っていたんですけど、昨今はそんなに親しくお付き合いをしていないんですが、やっぱり頑張ってほしいなと。何となく、安倍元総理の外交の影がちらちらしたりして、やっぱりそこは本当に頑張ってほしいなという気持ちを持ちました。
●クマ対策に関する国への要望について
(記者)
あと先ほど、会見の一番最初の方で、石原環境大臣と面会したっていうお話がありましたけれども、尾瀬国立公園の問題であるとか、「温泉文化」のユネスコ無形文化遺産登録に関しての要望を行ったっていうお話がありました。ちなみにクマの問題について、政府は関係閣僚会議を立ち上げたっていうことだと思うんですけれども、群馬県からそれについて何か特段要望されたということはあるんでしょうか。
(知事)
まず、正式に資料を作って行ったのは「温泉文化」の話。「温泉文化」の話は、平井(鳥取県)知事を会長とする47人の知事の会がありますから。これはもう、あらためてちょっと要望させてくれということを言いながら、経緯を説明して協力を事前に、前ふり要請しておいたみたいな感じで、そのあと尾瀬国立公園の入域協力金等々の話については、いろいろ環境省にもアドバイスをいただいていることに感謝申し上げ、これからもしっかりいろんな意味で協力してくださいということを申し上げました。
資料にはなかったんですけど、今言ったように、クマ対策が閣僚会議に格上げされたってこともあったんで、これは大変なことになっているので、環境省ですよね、担当が。だから石原大臣も大変だと思うけど頑張ってほしいって言ったら、石原大臣の方から、いろいろなことを考えていかなければいけないけど、例えば群馬県でいろんな知恵とかあれば、また教えてほしいって言うから、環境事務所とかを通じて、そういうときは、ぜひ政府にもいろんな提案をしますと。とにかく大臣のリーダーシップで、環境省の方からも、群馬県のクマ対策について、いろいろご指導いただければありがたいと。こんなやりとりでした。
●前橋市長の問題について
(記者)
最後になんですけど、前橋市長について伺います。先週24日の前橋市長の定例会見で、小川市長は市民対話会を開き、進退についてあらためて判断する必要があれば判断するっていう立場を示しました。議会側は11月末の定例会で辞職勧告決議案の提出も示唆するような状況で、状況としては膠着しているように見えるのかなと思うんですけれども、知事はブログなどでいろいろと発信をされていて、発言の真意について、何か聞かれたら説明したいっていうようなこともおっしゃっておりましたけれども、知事がおっしゃるその真意っていうのは、どのようなものなのかっていうのをお聞かせいただけないでしょうか。
(知事)
今日も記者さんからご質問があったので、少し前に質問がなければもうこの話はやめたいっていうことを申し上げたつもりなんですけど、今日もやっぱりご質問があったので、しっかりお答えしようと思うんですけど。ちょっとこの問題、今お聞きいただいたので、あらためて今感じていることを言うと、私は皆さんからここでこの問題について聞かれるたびに、しっかり自分の意見を申し上げてきたんですよね。それからブログも実は、本当はこんな長編っていうか、何本もこの問題について掲載する予定はなかったんですけれども、結果としては、相当毎日書いているってこともあって、人によっては、知事は権力があるので、やっぱりこうやって毎回発言したりすると、何となくこう市長をいじめているような、ジャイアンみたいなイメージを持たれるんじゃないかっていうふうに心配している方もいて、今までの自分の発言をいろいろ振り返ってみたときに、まずブログを全部見直してみたんだけど、やっぱり自分で見た限り、そんなおかしいところは無いと。メディア戦略アドバイザーにも見てもらったんですけれども、何か直すとか、ここはまずいみたいなところは無いっていうことだったんで、それは感嘆符が多過ぎるかもしれないけど、結構冷静に書いているんだと思うんですよね。ただ、私って元々声が大きいじゃないですか。なんか昔からこう、子どもみたいだって言われるんだけど、全身で結構しゃべるようなところがあるので、友達から、「お前は言葉の圧力が強い」と、「気をつけろ」と。「人が反論しにくい」とか言って注意されているんで、その点は、ちょっと、もしここで話していることとかが感情的に見えたとすると、反省したいと思います。本来であれば、例えば、特に最初この問題が発覚したときの対応が、ちょっと市長の説明に納得できなかったから、ちょっと強いトーンになっちゃって、違和感があるみたいなことを言っちゃって、ちょっと自分の表現ぶりとか、言い方にすごくとげがあったとしたら市長に謝りたいと普通なら言うところなんだけど、そういう言葉が出てきて、違うだろうと。謝る必要はないんじゃないかと思って押しとどめているっていうような、一応状況なんですよね。
知事は権力者だからって言うけど、皆さん分かっていただいていると思うんですけど、私は自分が権力者だと思ったことは無いんで。そもそも高崎市長のところも前橋市長のところもほとんど自分で足を運んでいますから。相談があるときは、山本龍元市長のところも、9割ぐらい私ですし、高崎市長のところは全て私ですし、本当だったら伊勢崎とか太田とかほかにも行ければと思うけど、とても往復の時間が無いだけで、一応これでも、本当に各市長と対等の立場でという形で付き合っているし、県議だって、若手でもベテランでも会いたいと、あるいは外に言わないでくださいって言われているときも必ず会っているんで。まず、そんな上から目線っていうつもりは無いんですね。
もう一つちょっと言われているのがね、「なんで知事はこんなに前橋市長についてコメントするんだ」と。「なんで記者の人たちもこんなに聞くんだ」っていう人もいますが、「何でそんなにコメントするんだ」って言われるんですけどね、これはぜひ今日、せっかく記者さんに聞いていただいたので、前橋市民の皆さんに分かってほしいと思うのはね、やっぱり県は、前橋にものすごく大きな投資をしているんですよ。私は知事としては、もちろん高崎との関係も大事にしているし、堤ヶ岡の大プロジェクトも富岡市長と連携してやっていかなければいけないと思っていますし、伊勢崎にね、例の信越化学が半世紀ぶりに800億円以上の投資をしてくれたと。これは斉藤社長も、政策決定のプロセスが速いというのはあったけど、やっぱり首長、知事と市長の熱意っていうのも挙げていただいたので、これもしっかりこういうことも協力したいと思うし、太田とはいろんな形で協力してきて、前の市長からクレインサンダーズのアリーナ、80億円ぐらいかかって、県があんまり出してくれなかったとか文句言われましたけど、それでも県としてたぶん最大限、1億円ぐらいの助成金を出したりとかね。どの地域もどの市町村も大事なんですね。
ただ、ここで申し上げたとおり、やっぱり県都前橋が、高崎に比べて元気がないっていう状況が続いてきたから、知事になったときに、「県都前橋の元気なくして群馬県の元気はない」とまで言ってやってきたわけですよね。本当にもうこれは、記者さんご存じだと思うんですけど、市民の皆さんに分かってもらいたいんですけど、例えばね、県庁から前橋駅までのこの区間をクリエイティブシティ構想といって、ここからいろんな手を入れていくわけですよね。これ大プロジェクトなんで、相当の規模のたぶん事業になっていくんだと思うんですよね。それからあと、赤城山の開発、公園、これもスノーピークっていう民間企業が入ったんですけど、ここも相当の実は投資をして、これから新しい観光地としての輝きをつくっていこうとしているわけじゃないですか。それからコンパクトな国スポってここで何回も言ったけど、基本的に施設を新しく造るっていうのはしないと。できるだけやっぱりこう、リニューアルしたりとか、いろんな工夫でやるっていう中で、前橋の水泳場、古いやつだけは、これはやっぱり相当予算をかけて、これだけはしっかりやっぱりこう、木の屋根で造るんですけど、最新鋭の水泳場というかプールに建て替えるっていうこともやるわけですよね。それから(ぐんま)フラワーパークプラス、記者の皆さん行っていただいたと思うんですけど、そもそも県有施設として持っている価値があるのかっていうことで、結構、意外と慎重な意見も多かった中で、知事が決断してあれだけの投資をしてね、リニューアルして、ここから前橋だけじゃなくて群馬県の観光名所にしたいと思ってやってきているわけですよね。でね、もちろんいろんな方々の知恵を借りてきました。副知事だったり、担当部局の幹部だったり、民間の人たちからもいろんなお知恵をいただいたりしましたけどね、全部私が決断したんですよ。私が決断して全て投資を決めているんですね。これだけの大きな事業が今前橋で動いていて、これ失敗したら、上手くいかなかったら、知事である私の責任なんですよね。こういう事業、どれももちろん成功させるつもりですが、どの事業も地元前橋との連携っていうのが不可欠なんですよ。そういう中で、前橋のトップが、ちゃんと知事である私ときちっと議論ができる、協議ができる状況じゃないと、本当に困るんですね。だから当然、今の小川市長のいろんな問題で、前橋市政が機能不全になっているっていうことについては、知事として、これはもう関心を持たざるを得ないと。前橋が大事だから、前橋でやっている事業を成功させなければいけないから、だから、知事として今の前橋の状況を何とかしてほしいと思って、率直な見解を述べているっていうことは、これ本当に前橋市民の皆さんに分かっていただきたいなと思います。
でね、ある方が、公職にある知事が、何か他人を嘘つき呼ばわりするみたいなことを言っているんですよね。誰がいつ言ったのかっていうのは言いません。この言った人のことは嫌いじゃないので言わないけど、これね、全然ピントが外れていると思う。私が言っているのは、記者の皆さんから聞かれたこの問題の感想について、小川市長がおっしゃっている、十数回ラブホテルに、直属の部下の男性と行きましたと。なぜか露天風呂付きの部屋ですよね。そこで過ごしたけど、男女の関係はないという釈明については、これは多くの人たちは信じていないと。私自身は100%信じてないという、自分の意見を言ったということであって、誰かを嘘つき呼ばわりするとかいう話じゃないし、公職にある人が意見を言ったらいけないなんてことはあり得ないし、それにあともっと言うならば、もう1回言いますが、この前橋の問題は、県にとって大事なんですよ。前橋との連携を維持していく上で大事なんですよ。知事が決断した群馬県全体に裨益するかもしれない大きな事業を成功させていくためには、関心を、これはもう持たざるを得ないんですよね。私のことを、他人を嘘つき呼ばわりするっていう人にはですね、ぜひ、先般も後援会長、某後援会の幹部から、吾妻だったかどこだったか、メールが秘書のところに来て、お子さんが、「なんで小川市長は辞めないのかな」と言っていると、言ってきたんですよね。もし私が嘘つき呼ばわりしているみたいなことを言うんだったならば、そういう方々に、じゃあなぜこの説明を信じる根拠があるのかっていうことを説明してほしい。みんな子どものこと、子どもたちを侮っていると思う。今デジタルネイティブの子どもたちっていうのはね、我々が思っている以上の情報収集力があるんですよ。小学生だって、この問題について大勢の人たちが何か違うなと思っている、信じていないこととかね、男女が10回以上一緒にラブホテルに2人だけで行くっていうことのね、意味が分からなくても、やっぱりそこに後ろ暗いものをみんなが感じているみたいなことはね、感じ取っているんですよ。そういう人たちに対して、私はまだ高校生メンターからその質問がないので本当に安堵しているんですけれども、もしそういう人たちに対して、ここでも言いましたが、ブログにも書きましたが、誰もがおかしいと思っていること、誰もが嘘だと思っていることを大人が、何か大人の事情で言わなかったら、子どもは大人の言うことを信用しないですよ。私がもし子どもだったら、これを見せられたら、やっぱり嘘言っているんだなこの人みたいに思っていてね、何かおかしいな、辞めないのかなみたいに思っていて、みんながそのことを曖昧にしたら、私は信じないですよ、大人のこと。だからもし私のことを、嘘つき呼ばわりみたいな言い方をするんだったら、その人にね、ぜひ中学生と高校生の前で説明してほしい。なぜそういうことを言うのか。そういうふうに思っているんです。
ちょっとね、また興奮しないように気を付けて、今また言葉が強くなっちゃって、友達から電話かかってきて、「お前は子どもみたいに熱くなる」って怒られるから気を付けて言いますけど、私ね、ここで記者の皆さんとこうやって向き合ってこんなにいっぱいしゃべっているわけでしょう。群馬県知事になって6年だけど、前向きにね、明るくやっていますよ。そもそも楽天的な性格だから。でもね、全身全霊でやっているんですよ。でね、命がけでやっているんですよ、本当に。これは捨て身の覚悟をね、侮らないでほしいね、知事の。だから、私に何か言うときは、申し訳ないけど本当に気を付けた方がいいと思う。命がけでやっているんだから。だから心配しているから、前橋のこと群馬県のこと、また、もうこうやって興奮しちゃったけど、だから言っているっていうことは、ぜひ県民の皆さんにも、私は分かってほしいと思います。
この間、ある会合で小川市長にお目にかかったんですよね。バニーズ群馬FCホワイトスターの報告会かな。そこで同じテーブルになったんです。そこに市長とか、国会議員の方々がいたから、当然挨拶しますよね。私意地悪じゃないんで、そこに人がいたらこうやってにっこり挨拶して、小川市長とも言葉を交わしたんですよ。そこを見ながら、小川市長は、やっぱりいろいろなことがあったとしてもやっぱりね、市長を続けたいと。何とか市長を続けたいっていうその意思は本物だと思うんですよ、政治家としてね。なかなか普通、出てくるのって大変だと思うんだけど、それはおそらく、ものすごく本気なんだと思うんですけど、これはもう、小川市長はご覧になっていると思うんです。ブログも毎日読んでいるし、きっと会見も小川市長とか取り巻きの方々はずっと見ていると思うんで申し上げたいんだけど、なんで市長を続けたいのか。前橋を良くするためじゃないですか。前橋市民を幸せにしたいからじゃないですか。そういう思いが小川市長にあることは、これは当然だと思うんですね。でもね、本当に前橋のことを思っているんだったら、やっぱり一旦引くべきだと思う。今だって、直後みたいにわーっていう報道はなくても、毎日のようにそういう記事が出て、あるいは動画が出ているわけじゃないですか。前橋のイメージは良くないわけじゃないですか。なおかつ、市政も基本的に麻痺しているわけじゃないですか。だってトップ同士の会談ができないわけじゃないですか。今、例えば、前橋市に大勢の市民の人から抗議の電話がかかってきて、いや市役所の人が大変だから、コールセンターを設けて、負担がなくなりましたっていう問題じゃないじゃないですか。それは市民の声なんだから。だから、前橋市役所の人たちは、なんか毎日電話来て大変だったけど、コールセンターで良くなったって思っているかな。私が前橋市の職員だったら、聞いたことないけど、何とかこの状況を変えたいと思うと思うんですよ。だってプライドを持ってやっているわけでしょう。こんなことを言われたら、うちの県庁の幹部だって、滋賀県の国スポの開会式で、他の人たちからその話が出て、「ちょっと恥ずかしく思った」って言っているんだから、前橋市の職員の真面目にプライドを持ってやっている人たちだって、何とかこの状況を変えたいと思っていると思うんですよね。だから私は、本当に小川市長が前橋市のことを思い、前橋市民のことを思うならば、どう考えても一旦私は引くべきだと思います。それは、これだけの問題を起こして、連日前橋のことが報道されて、面白おかしく。これだけの方々を、ある意味で言うと巻き込んでいるわけじゃないですか。一旦やっぱり、ここは、私は引くべきじゃないかと個人的には思っているし。でね、出直し選挙をやって、出たらいいと思いますよ。それでも続けたいっていうことならば、出直し選挙をやって、ちゃんと、もう1回、この十何回ラブホテルに2人きりで行ったと。だけど男女の関係はありません。それから、直属の部下と密かにラブホテルに十何回、(他の職員の)勤務中に通ったと。このことがリーダーとして、危機管理の欠如、マネジメントの欠如には当たらないと、大丈夫だと。こういうことをしっかりと掲げてですね、選挙に出ればいいと思います。私はさっき言ったように、今回の市長の釈明は、残念ですけど信じていません。最近、弁護士のカウンセラーみたいな人が言っていたのは、その人は小川市長に厳しいので、ご夫婦でカウンセラーを、おそらく法曹関係者でやっているんだと思うんですが、YouTubeで発信していましたけれども、「市長として、人間として、これはいけない」とその人は言っていたんだけどね、「同じ法律家としてはありえない」と。今ね、十数回この状況で、男性とラブホテルに行ったっていうことについて、もし訴訟されたら、これに勝てる弁護士は、日本中探してもただ1人もいないって。だからこれは、その人が言うのはね、「詭弁である」と。「群馬の弁護士会は、これについて声明を出すべきだ」と、その人は言っていたんですね。だから、弁護士会って互助会だから、一種の。みんな守り合うのかなと思ったけど、同じ弁護士でもこういう人がいるのかなと思ったんだけど、そういう状況の中にあるわけなので、申し訳ないですが、市長の今回の釈明は信じられません。ただ、もし小川市長がもう1回出直し選挙に出て、今言ったことをちゃんと掲げて、もう1回市民の民意を得て、戻って来られたら、しっかり民意を尊重して、小川市長と向き合わせていただきます。前みたいな感覚はないですよ。そもそも足を引っ張ろうとしていたみたいな陰謀説を言う人がいるんだけど、そんなわけないじゃないですか。ちゃんとやっていてくれれば、腹を割って話せる関係ができたかもしれないんだから。だからここで残念だって言ったんだけど、そこは変わらなくても、本当にもう1回市民の民意を得て、やっぱり「信なくば立たず」だと思うので、民意を得て、戻って来られるんだったならば、私はちゃんと知事として民意を受けた方と向き合って、いろんな話ができると思っています。
それからもう1個、もうやめますね、記者さんがびっくりしているから、まだ話すのかみたいな、もうやめます。最後に、取り巻きの方々が、「これは自民党系の人たちの陰謀だ」と。「小川さんを引きずり下ろすことで喜ぶのは、知事を含めた自民党系だ」って言うんですけどね、もうナンセンスの極みですよね。英語で言うと、もう「Give me a break.」みたいな感じでね。前橋の山本前市長を復活させようとしているとか言う人もいるから、もうきっぱり否定しておきますね。山本龍ちゃんは草津の後輩で、明るくて前向きでいいところがいっぱいあるし、もちろん前回の選挙も応援をさせていただいたんですけれども、本人は「出ない」って言っていますが。そもそも、もし出直し選挙が起こってですよ、別にご本人の意思は聞いていないけど、草津の後輩の龍ちゃんには悪いけど、山本前市長が、もし私に相談してきたら、「絶対にやめろ」って言いますよ。1年半前に選挙をやって、あれだけの大差で一応市民が新しい政治にしたいって変えたわけですよ。今度の市長がちょっとおかしくなったから、また出るなんていうのは絶対に良くないと思う。だからそれはご本人の自由かもしれないし、彼がもし出たいと思っていたら、申し訳ないけど、私は反対しますから、そういうときは、もし相談されたら。だからそんな誰かを据えようと思って言っているってことはないんで。もう気が付いてみると、これまた切り抜かれていると、結構熱っぽくっていうか、感情的に喋っているように見えちゃうかなと思いつつ、またいっぱい友達から電話がかかってきて、「お前、だめじゃん」とか言われると思うんですが。一応、今日聞いていただいたので、これでもう次は聞かれなければいいなと思いつつ、私の気持ちはそういうことです。
●安倍元首相銃撃事件の初公判について
(記者)
安倍元総理を殺害した、山上被告の刑事裁判が始まりました。受け止めをお願いできればと思います。
(知事)
これは、粛々としっかり司法の場で裁いていただくということしかないと思っています。安倍元総理は私にとって本当に特別な人でした。特に復活されてからは、もちろん世耕さんとか萩生田さんとか高市さんの方がずっと近かったと思うし、本当の側近だったと思うんで、私はその安倍元総理の本当に側近だとは思っていませんけれども、でも若手議員の頃からずっとお付き合いをしていて、やっぱり本当に特別な方だったので、亡くなられたことは痛恨の極みですし、今でも時々、ちょっとしたことでああいう事件が防げなかったのかなと思うこともあるんですけど。それはそれとして、しっかり司法の場で、きちっとした裁きを下していただきたいなと思います。
(記者)
旧統一教会の実態が、その裁判を通じて解明されればいいなという、そんなお気持ちはありますか。
(知事)
そういうことも全部、裁判の中でしっかり明らかにしていけばいいんじゃないでしょうか。
●新たなクマ対策について
(記者)
先ほどのクマの関係で、知事自ら狩猟免許を取られるというお考えを示されましたが、来年度取得を目指されるのは、わな免許なんでしょうか、それとも散弾銃も来年度考えていらっしゃるんでしょうか。
(知事)
それはやっぱりやってみないと分からないので。まず自分でも、結構いても立ってもいられない感じですよね。全国でこれだけの事件が起きて、沼田でもこんな事件が起きて、もしかしたら、もっと大きな事件が起きるかもしれないっていう中で、自分のできることは何かって考えたら、自ら行動を起こすことじゃないかなと思うし、やっぱり知事がそこまで本気で狩猟免許を取るっていうだけでも、相当大勢の人に影響を与えると思うので、踏み切ったんですけど。どういう試験なのか、試験通ったとしても、わな猟の研修がどうなのか、どのくらいかかるのか。あるいは散弾銃の免許を取るのは何が難しいのかとか、体力は大丈夫かとか、そういうことも全部まだよく分かっていないんで。ただ県庁職員の中には、狩猟免許を持って、散弾銃を撃てる人もいるので、そういう人たちによく聞きながらやっていこうと。だからどういうペースになるかっていうのは、ちょっと分からない。だって、会見でこんなに長く喋らなければいけないときもあるし、勝手に喋って申し訳ありませんが、仕事もとっても忙しいので、その中でどのぐらいのペースで、この試験の勉強ができるかとか、3回あるらしいですけど、それがちょっと分からないので、まだいつまでにっていうことは言えないと思いますが、できるだけ早く、ちゃんと散弾銃が使用できる銃猟免許までは取れるかなと思っています。
(記者)
この中で、捕獲対策専門職員の配置というのがありましたけれども、これは、もうすでに県職員で(免許を持って)いらっしゃる方を自然環境課に配置するのか、あるいは新しく採用するのか、どういうイメージなんでしょうか。
(知事)
それはどうぞ環境森林部長から。
(環境森林部長)
職員の中には、狩猟免許を持っていて、猟の方も大分長くやっている職員もおりますので、候補とすれば、そういう者の中からということで今のところ考えております。
(記者)
新採用というよりは配置転換というイメージでいらっしゃると。
(環境森林部長)
今のところそんな形で考えております。
(記者)
ちなみに何名ぐらいで、いつぐらいからっていうことを想定されているんでしょうか。
(環境森林部長)
調整が付き次第ということで考えておりまして、人数の方は1人ということで想定しております。
(記者)
年度末より前に、ということですか。定例ですと、年度末になると思うんですけれども。
(環境森林部長)
年度替わりを待たず、できるだけ早くと考えております。
(記者)
分かりました。11月中に始まる後期定例会に、5つの対策の補正予算を出されるというご意向だと思うんですけれども、予算としてはどれぐらいの規模を想定されているのでしょうか。
(環境森林部長)
そちらは精査中でして、ものとすると河川ですね、河川敷の方の伐木ということで。11月のもので。
(記者)
対策の中には予算がかからない事業もあるという理解でよろしいでしょうか。
(環境森林部長)
そうです。
(記者)
分かりました。ちなみに河川の伐木があったり、ハード事業っていうのは、今までもやっていたけれども、それをさらに強化するっていう趣旨のものですか。
(環境森林部長)
そうです。
●ガソリンの暫定税率について
(記者)
最後に、これちょっと暫定税率の方なんですけれども、群馬県とすれば、どれぐらい暫定税率の関係で影響を見込んでいるかという、確か年度当初には93億円というお話もされていたように思うんですが。ちょっと今、もしそういう数字があれば、お示しいただきたいんですけれども。
(知事)
総務部長の方から。
(総務部長)
暫定税率の影響額でよろしいですか。ガソリン税の特例税率の廃止に関わる部分とすると、3.5億円になりますが、1年間ですけれども。今、年内にという話ではないんですけれども、大体、軽油引取税の方もセットで考えますと、プラス90億円という金額になります。
(記者)
ガソリン税だと3.5億円。もし軽油引取税も議論に入ってきたら、90億円ってそういう理解ですか。
(総務部長)
そうするとプラス90億円ということになります。
●知事の狩猟免許取得に向けた意気込みについて
(記者)
知事の狩猟免許の取得についてなんですけれども、知事はこれまで射撃ですとか、何か撃った経験というのはあるんですか。
(知事)
子どものころに、弓矢を作って、吹矢を作って遊んでいたぐらいですね、幼稚園、小学校のときに。
(記者)
ではまったくサラというか、そういう状況なんですね。
(知事)
空気銃は昔撃ったことありますけど。
(記者)
自信についてもう一度お聞かせください。
(知事)
あんまり自信ないんだけど、狩猟免許を持っている、散弾銃の免許を持っている職員が、「一太さんなら、大丈夫じゃないか」と。「67歳だから、体力に不安がある」って言ったら、「一太さんなら大丈夫じゃないか」って言うから。ただ、肩に負担がかかるみたいなんで。ちょっとジムにもあんまり行けないんですけど、肩と胸は、そちらの記者さんみたいにできないですよ、剣道の達人だからね。肩と胸はちょっと集中的に鍛えて、言ったからには何とか射撃の訓練にも耐えられる体を作りたいと思います。自信について聞きたかったわけね。
●新たなクマ対策について
(記者)
同じくクマ対策について確認なんですけれども、あくまで県としての対策としては、県庁の免許取得チームの設置は、県職員が対応できるようにするっていうことが目的で、先ほど知事のお話の中に、知事が先頭となって、取得に向けて励まれることで、今、年代構成として高齢の人が多いっていうところについて、若い人にも、というところがあると思うんですけど、そちらはこの対策の、ある種、波及効果としてそういう機運が広がればいいなという知事の思いという理解でよろしいでしょうか。
(知事)
いろんな方法があると思うんですけど、最初、知事のチームを作るっていうときに、県民から応募してもらうということも考えたんですけど、これから、例えば散弾銃の免許もそうなんですけど、銃の保管場所をどうするかとか、この保有の問題は結構難しいですよね。そういうこともあるし、ガバメントハンターっていう流れからすると、県庁にチームを作るっていう方が、多分流れには合っているかなと思っているので。これがしっかりうまくいって、何となく軌道に乗っていけば、また別のやり方で、いわゆる若い人たちに狩猟免許を取るような呼びかけっていうのはできると思うし、知事と民間人のチームを作るっていうのができるかっていうのは、なかなか今言ったように、銃を持つということが結構大変なので、そう簡単にできないかもしれませんが、とりあえず、まずこれでしっかりやってみて、その状況も見ながら、いろんな形で民間っていうか、一般の方々にも狩猟免許を、例えば若い人でも興味ある人はいるので、そういう方々にやってみませんか、みたいなことを促す。やっぱり今、鳥獣対策は、本当に群馬県にとって重要なので、そういうことはまたいろいろと担当部局と相談しながら考えていきたいと思います。
(記者)
こうやって例えば北海道の砂川の話ですとか、要するに自衛隊がクマの捕獲(に取り組む)という話が世の中であると思うんですが、県庁職員が対応に当たる、当たれるようにするということのメリットについて、知事のお考えを聞かせていただけますか。
(知事)
それはまず、さっきもちょっと申し上げたんですけれども、知事自らが狩猟免許を取るということが、今日こうやって報道されるだけでも相当インパクトがあると思うんですよね。それはもうご存じのとおり、基本的に災害対応でも、豚熱でも、県庁職員が常に現場に行って、一線でやっているわけじゃないですか。だから、県庁職員がそうやってみんなで動き出しているっていうこと自体も、私は大きな発信力があるし、他の県でやっているところもないし、だからそれ自体に大きな発信力があると思います。あと、こうやってガバメントハンターを作ることで、銃の保管の仕組みを作らなきゃいけないわけだから、それがちゃんとうまく群馬モデルとしてできると。結構若いハンターの養成っていうのがよりスムーズになるという流れができるんじゃないかなと思います。
(知事)
それではですね、今日もちょっと興奮しちゃったので、大変反省しております。これから本当に感情的にならないようにしようと思うんですけど、やっぱり熱い言霊をぶちかますのと感情はもう表裏一体なので、こんなふうになっちゃうんですが。最近、この会見を見ている方々からエンタメみたいだとか言われているんですが、いつものとおり、副知事の「Newさんのひとこと」でスタンダードな会見に戻していただければと思います。
(大塚副知事)
では、スタンダードの話をさせていただきたいと思います。今週末、皆さんご承知のとおり3連休でして、11月3日、昔から文化の日ですが、11月3日に、先ほども記者の皆さんにちょっとお話ししましたけど、ぐんまマラソンという、これで35回目、大変歴史のあるマラソンだと聞いています。3日に予定されていて、前橋の正田醤油スタジアム中心を発着として開催されます。今回、本当に多くの方にエントリーをいただいていて、フルマラソンと、10キロとリバーサイドっていう4キロ前後のジョギングというものと3つから成っています。それぞれ本当に多くの方が申し込んでいただいているんですけれども、フルマラソンは、前回とほぼ同規模で6,500人を超える方がエントリーいただいています。また10キロマラソンも、前年と比べて1割ぐらい増えて、5,000人を超える5,100人あまりの方に参加いただいていると。またリバーサイドについても、これは、お子様連れだとか本当にいろんな方が参加していただいていると聞いていますが、こちらも前年と比べてどんと増えて、6,000人に近い方が参加して、合計1万7,600人を超える人数で参加いただける予定であるということを聞いています。今のところお天気も恵まれるようですので、ぜひ、素晴らしい大会になればということを主催者の一人として考えているところです。このマラソンって、実施するにあたって、もちろん県内外からこれだけ多くの方が来てくださる。私の知っている人間も、県の外から来てくれるという話を聞いて嬉しく思っているんですが、これだけ多くの方が参加してくれるというのもありますし、本当に協賛企業さんであるとか、それから関係の団体さんであるとか、またボランティアの方であるとか、本当に多くの協力があって、初めて成り立つものだと思っています。また、その日は朝から夕方にかけまして、前橋や高崎の一部の地域について、交通規制というのをさせていただきまして、少しご協力いただくところがありますけれども、この年1回の大変素晴らしい催しでありますので、ぜひ、住民、周りの方々から温かい励ましを沿道から送っていただければということを、私からも改めてお願いをさせていただきます。私からは以上です。
(知事)
はい、ありがとうございました。こうやって最後にNewさんがしゃべってもらうと、普通のまともな記者会見に戻るっていう感じなんですが、最後に県民の皆さんに私の方から一言だけ申し上げておきたいのは、今日、また本当に子どもっぽい6歳児の知事なんで、自分はこんなに一生懸命やっているんだみたいなことを偉そうに言っちゃって、反省しているんですけど、全身全霊でやっているっていうのは、ぜひ県民の皆さんにも、前橋市民の皆さんにも分かっていただきたいと思うんですよね。例えば、今日、石原大臣に会うために、霞が関の周辺をちょっと歩いていたら、霞が関の敏腕記者に遭遇いたしました。遭遇してすぐ前橋市長の話になって、彼が言っていたのは、「ブログを毎日読んでいます」と。「非常にインパクトがあるんで、読まずにはいられない」みたいなことを言っていたんですよね。ブログを毎日書いているんですけど、ぜひ県民の皆さんにちょっとアピールしたいのは、私は、例えば5年前の今日、何をやっていたかも全部分かるんですよね。全部書いているから、土曜日、日曜日に何をやっていたかも全部分かるんですよね。県民の皆さん、こういう首長いますか私以外に。毎日ちゃんと自分の活動を公開して、なおかついろんな県の事業を説明しているって人はいないと思うんですよ。これだけでも実は相当頑張っているんですよね。それから、例えば知事って何となく、ちっちゃな宇宙のてっぺんにいるから、みんなからいろいろお世辞を言われたりして舞い上がっちゃったりするのはよくないので、例えば11人の部長と紅茶懇談ってやっているんですけど、今ちょっと時間なくて、15分になりましたが、11人か12人の部長と、知事が1時間ずつサシで、いろんな話をしているところってたぶんないと思うんですよね。そうやって、本当に実は県政に力を入れている。特に前橋については、いろんな事業を成功させようと思って、本気で取り組んでいるからこそ、前橋市長の問題、前橋市政の問題について記者の皆さんから聞かれたら、どうしてもそこは発言せざるを得ないってことは、ぜひ分かっていただきたいと思います。なんか知事の覚悟とか言ったんですけど、何となく私がいつもこういうふうに話をすることで、何となくいじめっ子のジャイアンみたいに見られちゃったら、これは私の不徳の致すところですが、ジャイアンみたいに見られても、前橋がよくなるんだったらいいんですよ。これで私のイメージが悪くなって、前橋の票が減るかもしれないっていう人もいて、前橋の支援者の人は、もちろん私の言っていることを支持していただいていますが、これで選挙に落ちても本望なんですよね。大体、選挙に受かるために、もう1回言いますが、みんながおかしいと思っていることを言えないんだったら、政治家なんてやめた方がマシだと思っているんで、そこの捨て身の覚悟だけは、政敵とは言わないんですけど、いろんなことを仕掛けてくる皆さんには、分かっていただいた方がいいんじゃないかなと思っています。
それから、私のところに来る後援会の皆さんの意見の中で、「前橋市議会は何をやっているんだ」っていう人がいるんですが、これもここで言いましたが、市議会の皆さんは頑張っているんですよ。市議って、地域でいろんなことを言われて、いろんな事情がある中で、私は正しいことをやっていただいていると思っています。これは独立自尊の市議会が決めることですが、個人的には、ちゃんと調査委員会を作るべきだと思うんですよね。国会だったら必ず調査委員会ができますよね。ちゃんと事実関係を調査して、それをしっかり県民に報告していくっていうのが普通のことだと思うので、ここまで来たら、いろんな関係者を呼んで話も聞く。これは前橋の将来に関わることなんで。話も聞く、いろんな分析もする。そういうことをやってちゃんと真実を、県民の皆さんに伝えるっていう活動をぜひ議会にやっていただきたいと思うんですよね。議会を招集するっていうのは首長の機能だからできなくても、議会の最大の強みは調査権じゃないですか。だからそういうことは個人的には期待をしていますし、私は前橋市議会のこの33人でしたっけ、9割の市議の皆さんの行動は、もちろん私と同じ考え方の人も違う考えの人もいると思いますが、この行動自体は政治家として、本当に敬意を表したいと思いますし、ぜひ市議会には正しいことをやっていただきたいなと期待をしております。
ということで、1時間半になっちゃいましたが、今日も皆さん最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。来週も「Newさんのひとこと」がございますので、「Newさんのひとこと」で最後にちゃんとスタンダードに戻していただくということでご理解いただければと思います。今日も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。