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■日時 令和7年11月14日(金曜日)15時05分~16時22分
■会場 記者会見室
■出席者 県:知事、副知事ほか
記者:記者クラブ所属記者等13人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)
20251114山本一太群馬県知事定例記者会見<外部リンク>
■知事発表
それでは、定例記者会見を始めたいと思います。昨年4月、皆さん覚えていらっしゃると思いますが、高崎市の吉井町小暮にある第4種踏切において、当時小学校4年生の女の子が上信電鉄の列車と接触して亡くなるという大変痛ましい事故が発生しました。事故の発生直後、群馬県は、第4種踏切を「可能な限り廃止」、または警報機と遮断機のある第1種踏切への「転換」を進める方針を発表しました。また、今年度からは、第1種踏切への転換にかかる工事費用の一部を、群馬県が鉄道事業者に支援するなどして、一層の廃止または転換を促してまいりました。こうした中、一昨日12日の水曜日ですが、第4種踏切だった山名踏切の第1種踏切への転換工事が完了し、本日供用を開始したと高崎市から発表がありました。群馬県の支援制度を活用し、初めて転換工事が完了した事例になります。昨年4月時点で74か所あった第4種踏切は、15か所が廃止され、また今回の1か所が第1種踏切に転換されることで、58か所に減少しました。そして、昨年の事故現場である吉井町の天水踏切についても、報告によると来月にも第1種踏切への転換工事が完了すると伺っています。群馬県が方針を発表する以前は、年間1か所程度の廃止だったことを踏まえると、大きな前進だと捉えています。群馬県としては、今後も市町村や鉄道事業者などの関係者と協力し、第4種踏切の安全対策をさらに進めてまいります。
話は変わって、今、国との関係構築を進めるため、政府・与党に対する知事のトップセールスを行っています。昨日13日の木曜日に上京し、これブログにも載せた写真なんですけど、古屋圭司自民党選挙対策委員長を訪問しました。私から古屋委員長には、「温泉文化」のユネスコ無形文化遺産登録に向けた協力をお願いしました。一部の国会議員の間には、いろいろ聞いてみると、「温泉文化」は後発だから待つべきだみたいなですね、こういう誤解があると思うんですよね。実は「温泉文化」の運動には長い歴史があります。これブログにも書きましたが、全国的なネットワークも実はかなり早くから整備されてきました。登録準備が遅れたのは、「温泉文化」の定義や保護措置、そして保存団体の整備など、他の文化財と比べて制度上の手続きがなかなか大変だったからなんですね。この点を古屋委員長に丁寧に説明しご理解いただけました。また、群馬県の勢いをPRするため、デジタルクリエイティブ人材育成などについても説明させていただきました。古屋さんはご存知のとおり、高市総理の兄貴分みたいな存在なので、古屋選対委員長にユネスコ無形文化遺産登録をめぐるちょっと誤解を持っていただくのはちょっとまずいと思って、お話をしてきましたが、今回お目にかかれて本当に良かったなと思っています。また古屋委員長は、火山議連も実はかなり国会で主導して作っていただいてですね、火山対策の推進議連についても、群馬県にまた引き続き協力をしてほしいと、こういうご要請も逆に委員長からいただきましたので、そのこともご報告したいと思います。
それから昨日、古屋さんに会った後ですけど、黄川田仁志内閣府特命担当大臣も訪問しました。黄川田大臣は、地方創生やこども政策などを担当されています。黄川田大臣には、群馬県が2年連続で地方創生交付金の採択額全国1位であることをPRし、デジタルクリエイティブ人材育成など、交付金を活用した群馬県の取り組み、非常に内閣府の交付金で成果を上げているということを説明させていただきました。その上で、引き続き政府からの支援をお願いしてまいりました。また、子育て施策についても触れ、ここでも発表させていただきましたが、全国一律の先天性代謝異常等の検査項目の拡大、保育士の配置基準の拡充とか、これ群馬県が結構先進的に少し踏み込んでやっているものについて、国としてしっかりやってほしいということも要望させていただきました。黄川田大臣からは、デジタルクリエイティブ人材育成の取り組みは、山本知事らしい素晴らしいアイデアである、と言っていただきました。特に、人材を外から連れてくるのではなく、地域で育成し、そこから産業クラスターを興す取り組みは、政府が進める地域未来戦略、なんか石破さんの時に地域創生って言っていたのは、地域未来戦略っていう名称に高市政権では変えるようなんですが、こういう方向性にも合致するという大変好意的な評価をいただきました。また、子育て支援策についても、要望の趣旨は大臣にご理解いただけたと思います。今後も、知事自ら直接大臣や与党幹部を訪問し要望を伝える、言わばこれ群馬モデルなので。この群馬モデルを駆使してですね、国との連携をより強固なものへと進めてまいります。
さて、本日の午前中に、群馬県庁の開庁以来、長きにわたり営業を続けてこられた日本料理店「くろ松」に感謝状を贈呈しました。「くろ松」には、国内外の要人が県庁にお越しになった際に食事を提供していただくなど、群馬県のおもてなしの一端を長年に渡って担っていただきました。これまでの多大な貢献に対し、知事として、直接感謝の気持ちをお伝えしました。「くろ松」は、今年度中をめどに前橋市朝日町の「朝日寿し」の跡地に「日本料理くろ松」として新店舗を開店されると伺っています。開店後は、ぜひ私も足を運んでみたいと思います。引き続き、「くろ松」には、群馬県の価値を高めるために力添えをいただければと思います。
それでは、会見の中身に移ります。スライドをご覧ください、本日は、「温泉熱発電設備の導入調査結果」、それから「EITグローバルアウトリーチプログラム」、「ぐんま移住&交流フェア2025」などについて発表いたします。
まずは「温泉熱発電設備の導入調査結果」です。群馬県では、「ぐんま5つのゼロ宣言」に基づいて、環境と経済の好循環の創出、いわゆるグリーンイノベーションの取り組みを進めています。その中でも特に、再生可能エネルギーの活用・拡大や、エネルギーの地産地消を積極的に推進しています。その取り組みの1つとして今回、群馬県が全国有数の温泉県であることを活かして、温泉の熱を再生可能エネルギーとして利用できないか調査を実施いたしました。本日はその調査結果と、今後の方針についてご報告したいと思います。スライドをご覧ください。
まずは温泉熱発電の仕組みについてご説明したいと思います。温泉熱発電に似た再生可能エネルギーとして地熱発電というものもあります。地熱発電は、火山の中に眠るエネルギーを利用するものです。しかしながら、新たに何本もの井戸を掘削する必要があって、温泉の温度、泉質、湧出量、こういうことに影響を与えてしまう可能性がありました。一方、今回の温泉熱による発電は、新たな掘削は行いません。また、すでに湧き出ている温泉のうち、利用されていない温泉を利用するため、現在の温泉への影響もございません。続いて、調査対象と内容です。調査は、温泉の温度と湧出量が、県内トップである草津町の万代鉱源泉を対象に実施をいたしました。今回の調査では、設備投資額に対して採算がとれる発電量が本当に確保できるのかどうか、あるいは強酸性の万代鉱源泉を使用する上で、設備の耐久性が大丈夫か、こんなことを確認させていただきました。なお調査の実施にあたっては、草津町にもご協力をいただきました。この場を借りて、草津町の関係者の皆さんにもあらためて感謝を申し上げます。スライドをご覧ください。
調査結果です。草津温泉万代鉱源泉では、温泉熱発電で十分な発電量を得られ、採算がとれるということが分かりました。未利用となっている温泉のうち、毎分2,000Lを活用することで、年間約50万kWhの発電が可能だということが分かりました。そして先日、この調査結果を草津町に提供したところ、早速、草津町が温泉熱発電を実施していくことを決定していただきました。これが実現すればですね、温泉熱を利用した発電は、これは群馬県内で初めてということになります。昨日草津町からも発表がありましたけれども、黒岩町長の決断力に大変感服をいたしました。草津町はですね、温泉熱発電で得た電力を湯畑のライトアップとかですね、街灯、それから避難所の非常用電源、こういう形で活用を検討していると伺っています。群馬県の温泉を再生可能エネルギーに活用できることが今回判明したということで、これは知事としても大変うれしく受け止めております。群馬県としては、草津町の温泉熱発電の実施に向けて、先行地域の情報を提供するとかですね、引き続きしっかり支援をしてまいりたいと思っています。そして、今回の調査結果とか草津町における知見をもとに、群馬県内の他の地域でも同様の取り組みが可能かということをですね、引き続き検討してまいりたいと考えています。
続いて、EITグローバルアウトリーチプログラムです。群馬県では今年4月からEIT、欧州イノベーション技術機構と連携し、新たなビジネスの創出と企業の課題解決を目的としたEITグローバルアウトリーチプログラムを実施しております。EITはEU、欧州連合を母体とする世界最大級のスタートアップ支援機関です。昨年11月、EITの本部があるハンガリーを訪問して、私自ら群馬県の魅力・投資環境の素晴らしさについてPRをいたしました。その結果、群馬県のポテンシャルの高さが伝わりまして、日本で初めてのプログラムの開催地として、東京ではなく群馬県を選定していただきました。これまでEITによるワークショップ、オンラインでのミーティング、欧州スタートアップと群馬県企業とのマッチングに向けて様々な準備を行ってまいりました。本日は実際にマッチングの取り組みを行うことになりましたので、お知らせしたいと思います。スライドをご覧ください。
この度、欧州スタートアップと群馬県企業とのピッチ、それから交流イベントというものを実施いたします。会場は群馬県庁32階のNETSUGENで、日時は来週17日月曜日の14時から19時までということになります。イベントでは、欧州スタートアップはもちろん、NETSUGEN会員によるピッチを行うほか、GINGHAMでの交流会なども予定しております。プログラムに参加していない県内企業の皆さんも参加できますので、ぜひこれをご覧になっている多くの企業の皆さんにお申し込みをいただきたいと考えています。詳しくは、このスライド記載のQRコードからNETSUGENホームページを確認していただきたいと思います。このイベントを皮切りに、欧州スタートアップ12社が17日から4日間にわたってプログラムに参加する群馬県企業6社を訪問して、マッチングに向けた個別面談等を行います。このプログラムをきっかけに、最先端のテクノロジーを持つ欧州スタートアップと群馬県の企業が連携し、新たなイノベーションが生まれていくことを期待しております。群馬県としては、引き続き新たな富につながるスタートアップの誘致など、積極的に進めてまいります。
続いて、「ぐんま移住&交流フェア2025」の開催についてお知らせします。群馬県は2024年移住希望地ランキングで、皆さんご存じのとおり全国1位となりました。このランキングは旧NPO法人ふるさと回帰支援センターと、現在の公益社団法人ふるさと回帰・移住交流推進機構が毎年公表しているものです。全国1位になったことで、ご存じのとおり、ここにいる皆さんにも本当に報道していただいたんですけど、地上波、ネットメディア、ほとんどのメディアで取り上げられてですね、大変大きな反響がありました。今、群馬県の元気のシンボルみたいになっています。今年度も引き続き群馬県としては移住促進に取り組んでおります。スライドをご覧ください。
この度、その一環として「ぐんま移住&交流フェア2025」を開催いたします。開催日は明後日11月16日の日曜日で、会場は東京有楽町駅前にある東京交通会館です。イベントには、市町村ごとのブースや就職や起業、住まいについてなど、様々な移住相談ができるブースを設置いたします。県内各地域の特徴とか暮らし、子育て制度などについて、直接市町村の担当者とか移住コーディネーターから話を聞くことができます。また、だるまの絵付けとか、こんにゃく作りとか、群馬ならではの体験コーナーも用意しております。加えて今回は、ぐんまちゃんのグリーティングも実施いたします。ご家族皆さんで楽しみながら移住に関する情報を得られる内容になっております。次のスライドをご覧ください。
そして今回の移住フェアには、私も出演いたします。「知事と移住者が語るぐんまな日々。」と題してトークセッションを行う予定です。私がファシリテーターとなって、2人の移住者から、群馬県に移住した理由とか、群馬県の魅力などについてお話をいただく予定になっています。ゲストは、この2人ですね。子育て世代でアクセサリー作家の鈴木ゆきさんと、現在20代で地域おこし協力隊として活動する山本潤太朗さんのお2人です。群馬県としては、子育て世代や若者にぜひ群馬の魅力を知ってもらって、さらなる移住につなげていきたいと考えております。トークセッションを含め、イベントの参加は全て無料となっております。詳しくはスライド記載のQRコードから、イベント特設サイトですね、ご確認いただきたいと思います。群馬県としては、こうしたイベントを通じて、群馬県の魅力をPRし、多くの方々に群馬で暮らしたい、こう思っていただきたいと考えています。今後も知事である私が先頭に立って、移住促進に力を入れてまいります。
続いて、「PoliPoli Gov(ポリポリガブ)による意見募集」です。群馬県では、何度もここで申し上げていますが、政策形成や地域課題の解決に、多様な意見を取り入れるため、官民共創による政策実現のためのコミュニティプラットフォーム「PoliPoli Gov」を活用しています。この度、第24弾の意見募集を開始しましたので、ご報告いたします。スライドをご覧ください。
今回のテーマは、「若者世代が献血をもっと身近に感じ、もっと行きたくなるアイデアを募集!」ということにさせていただきます。献血は、病気の治療や手術などで輸血を必要としている方のために、健康な方が自分の血液を無償で提供するボランティア活動です。また、集められた血液は、輸血に使われるだけでなく、病気の治療に必要な薬の材料にもなっています。血液は人工的につくることができません。また、長い期間保存することもできません。そのため、医療機関に安定して届けるためには、多くの方の献血への協力が必要です。しかしながら、人口減少の影響により、献血に協力できる方が少なくなることが見込まれています。群馬県でも、10代から40代の献血者数が減少しています。将来にわたって安定的に血液を確保していくためには、若いときから継続して協力していただくことが重要です。群馬県では、こうした課題を踏まえ、若年層を中心とした献血の促進策を検討しています。そこで今回は、「どんな工夫があれば献血に行ってみようと思えるか」について、皆さまからのアイデアを募集いたします。意見募集は既に開始しており、12月31日水曜日まで受け付けます。スライド記載のQRコードや「PoliPoli Gov」のサイトから簡単に投稿できますので、ぜひですね、皆さん奮っていろんなご意見を投稿していただければと思っています。いただいたご意見は、今後の献血推進の取り組みに生かしてまいります。もう1度言いますが、ぜひ多くの皆さまからのご意見をいただくようお願いしたいと思います。
続いて、県政重要課題に関する県民アンケート結果です。スライドをご覧ください。群馬県では、県政の重要課題について県民の皆さんからご意見を伺い、県政運営に速やかに反映させていくための県民アンケートというものを実施しています。今年8月に今年度の第1回調査をインターネットで行い、群馬県在住の3,000人の方からご回答をいただきました。調査にご協力いただいた皆さん、あらためて感謝を申し上げたいと思います。「#7119(シャープ・ナナイチイチキュウ)」、「上毛かるた」、「家事育児分担」、「孤独・孤立」の4項目、計25問について調査を行いました。本日はこの中から、「#7119」と「上毛かるた」のアンケート結果について説明をさせてください。その他の項目や詳細な結果はですね、スライド記載のQRコードから群馬県のホームページでいつでも確認できます。それではアンケート結果の概要です。スライドをご覧ください。
まず「#7119」です。群馬県では10月1日から「#7119」救急電話相談サービスを開始いたしました。このサービスは急な怪我や病気をした時にすぐに受診すべきか、それとも救急車を呼ぶべきか、迷った時などに専門家からアドバイスを受けることができる相談窓口ということになります。サービス開始以来、1日あたり60件を超える相談が寄せられております。今回のアンケートは、群馬県でのサービス開始前に実施したものですが、認知度についてはですね、3割を超えていました。先行導入した自治体と比較しても一定の認知度があったということが分かりましたが、今後もさらなる周知が必要だと思います。また、急病や怪我の際に救急車を呼ぶべきか迷った経験があるかと、こういう質問に対して、3人に1人が迷った経験があると回答しています。このことからも、「#7119」が多くの皆さまから必要とされているサービスだということが伺えます。実際に利用者の方からは、群馬県でも「#7119」が始まってよかったと、こんな声が寄せられております。さらに、医療に関する自治体の情報は、群馬県や市町村の広報誌から実は得ている方が多いということも分かりました。こうした結果を踏まえ、県や各市町村の広報誌に「#7119」の掲載を順次行っております。群馬県としては、今後も事業の周知啓発を進め、安心して医療に関する相談ができる環境づくりに取り組んでまいります。
次に、上毛かるたについてです。次のスライドをご覧ください。上毛かるたは、群馬県民のアイデンティティとも言える群馬の宝です。今回のアンケートでは、大人になってからの上毛かるたに触れる頻度について伺いました。この質問に対して、触れる機会が少ない、または全くないと答えた方が8割を超えました。理由としては、遊ぶきっかけがないとか、イベントが身近にない、こういう意見が数多くありました。この結果から、子どもの頃には親しく、広く親しまれている一方で、大人になると上毛かるたに関わる機会が大きく減っていることが明らかになりました。今後は大人の方にも上毛かるたに親しんでいただける機会とか、イベントを増やしてですね、子どもたちにもその姿を見せることで、県民全体で盛り上げていく流れをつくってまいりたいと思います。群馬県では今年度「やるぞ!バズるぞ!上毛かるたプロジェクト」というのを立ち上げて、上毛かるたに親しめる環境づくりを進めております。こうしたことに取り組みながら、群馬の宝である上毛かるたを後世にしっかり引き継いでいくために、今回の調査結果もよく分析し、上毛かるたの普及振興に努めてまいりたいと思います。なお、「やるぞ!バズるぞ!上毛かるたプロジェクト」の詳細については、あらためてこの会見で発表させていただくつもりです。アンケート結果の概要については以上です。私としては、県政の重要課題について、できるだけ多くの県民の皆さんの意見を伺って、意見の傾向を正確に把握するということが大事だと考えています。今後も様々な方法によってですね、県民の皆さんの声をしっかり受け止め、県政運営に反映させてまいります。
最後に「直滑降ストリーム」の配信のお知らせです。スライドをご覧ください。この県議と知事の紅茶懇談23人目ということで、今回は自民党の橋爪洋介県議をゲストにお迎えしました。番組では、やっぱり橋爪洋介県議ラジオ世代なんだって。深夜ラジオを朝の5時まで聴きながら試験勉強に励んでいた中学高校時代のエピソード、高崎高校ですけどね。お父さんは県議だったんですけどね、橋爪和夫県議、大変立派な方でしたが、その後を継ぐ決意を後押ししてくれた曲、歌の話があったりとかですね、県議として群馬県手話言語条例の制定に尽力された、こんなエピソードをいろいろと伺いました。橋爪県議の一人一人の声に真摯に向き合う姿勢とかね、課題解決に取り組む熱意とか、地域の発展への熱い思いとか、こういうものが伝わるようなですね、毎回言いますけど、また今回もすごいいい中身になっていると思います。今晩20時から群馬県公式youtubeチャンネル「tsulunos」で配信いたします。ぜひ1人でも多くの県民の皆さんにご覧をいただければと思います。私からは以上です。ここからは皆さんからのご質問を受けたいと思います。
●温泉熱発電設備の導入調査結果について
(記者)
まず案件で、温泉熱発電の件ですけれども、先ほど年間50万kWh の発電ができて、しかもメリットがいろいろありそうなんですけど、具体的にどんなところにメリットがあるかというところを聞かせていただけますか。
(知事)
それでは担当部から、奈良さんからどうぞ。
(グリーンイノベーション推進監)
ご質問はメリットというところかと思います。
(記者)
特に採算性とか効率性も含めてですね。
(グリーンイノベーション推進監)
はい。まず、そもそも草津温泉の万代鉱源泉については、温泉の水自体を捨ててしまった部分があるんですね、利用できずに。それに関して、とても温度が高い温泉水ですので、それをうまく利用できれば、県の方でも進めております再生可能エネルギーの推進の1つになるんじゃないかということで今回調査に至ったわけです。実際に調査をしてみますと、事業の採算性がとれるラインが見えてきたということで、そのあたりが今まで全然活用できてなかったものがうまく活用できるんじゃないかと、そういうところが一番のメリットじゃないかというふうに考えております。
(記者)
分かりました。あと、全国では何番目ぐらいの導入なんですか。
(グリーンイノベーション推進監)
正確な数というのはちょっと難しいんですけれども、先行しているところはいくつかございまして、まあまあ大きいというようなところですと、まず新潟県の松之山温泉、それから長崎県の雲仙の小浜温泉は、先行してこの活用をしているというふうに聞いております。
(記者)
草津ではいつ頃導入されるんでしょうか。
(グリーンイノベーション推進監)
それがですね、現在本当に基礎調査が終わったところでして、これから実際に細かい部分を草津町さんの方で詰めていくというような話を聞いておりますので、ちょっとそのあたりはまだ県の方では把握をしていないというところでございます。
(記者)
分かりました。あらためて、知事の期待、メリットをお聞かせいただけますか。
(知事)
正直言うと、というか何度かここで申し上げましたが、私は地熱発電には慎重姿勢を崩していません。やっぱり草津温泉生まれですし、いろいろ鉱脈を掘ることによって、温泉の温度とか量に何か影響があるかもしれないので、基本的に地熱発電にはずっと慎重で、基本的に軽々にやるべきではないと思っているんですが、この温泉熱発電はそういうそのなんていうのかな、問題点が、地熱にあるような懸念がないので、しかも使ってない温泉ですよね。それをこの発電で使うっていうことで言うと、メリットしかないんじゃないかなと思っています。最大のポイントは、これを事業にした時に採算がとれるかどうかってことだったんですけど、今回の一応調査で十分採算がとれるということが分かったので、まあ黒岩町長は本当にこう実行力のある方なんで、さっきね、グリーンイノベーション推進監からも話がありましたが、いつになるか分かんないですけど、この導入が決まったっていうのは非常にいいことだと思うし、他にも同じような条件でできるところがあればね、またいろいろ考えていければいいんじゃないかなと思っています。
●EITグローバルアウトリーチプログラムについて
(記者)
続いて、EITのスタートアップの支援の件なんですけれども、今回群馬県に10以上ですか、かなりAIですとか様々な企業のスタートアップがヨーロッパから来ると聞いていますけれども、知事の期待をお聞かせいただけますか。
(知事)
じゃあ産業経済部長から。
(産業経済部長)
まずEIT、これはこれまでもご案内しておりますが、EUを母体とする世界最大級のイノベーション機関であるということ、そこに、世界に約1万社の企業を支援しているという実績と、あとベンチャーキャピタル、それから研究機関等と、世界に2,400以上の支援機関と連携している組織になります。こうした機関と連携して実施している、このアウトリーチプログラムなんですけれども、欧州、それから周辺の多くの最先端のスタートアップが群馬県の企業、技術、それからソリューションに対して関心を持っていただいていること、これをこういった形で発信できるだけでもすごく意味があると思っております。ただ、とりわけ日本国内では、東京にスタートアップがどうしても集中しているかなという中で、今回のこの事業を通じてマッチングが実現すること、地方でこうした取り組みが群馬モデルという形で根付いていくことで、県内の起業家、スタートアップの精神に刺激を与えていただき、クリエイティビティな起業やイノベーションにつながっていくことを期待しています。特にクリーンテックですとかスペーステック、それからヘルスケア等々、これから我々が進めていかなければいけない分野のスタートアップが今回来ていただけるということで、私どもとしても大きく期待をしているところでございます。
(知事)
先ほど、今年も4回目になるんですけど、時事通信社が主催する講演会(内外情勢調査会)で講演してきたんですけど、その中で今日は知事のトップセールスについて言及したんですよね。結構いろんなところに行くんですけど、ヨーロッパに行った時も少し、例えば「なんでハンガリーに行くのか」とかね、いろんなご批判もいただいたんですけれども、ハンガリーにEITの本部があるんですよ、ブダペストに。そこに行って、いろんな意見交換をしてきたということによって、EITというヨーロッパ、EUの最大のイノベーション機関が、このアウトリーチプログラムを東京都とじゃなくて群馬県と決めたっていうことに実はとても大きな意義があって、これはもう自分で言うのもなんですけど、知事のトップセールスの本当に成果だと思うんですよね。もっと言うならば、知事の出張を支えてくれた担当部局の、産業経済部長も含めた職員の努力の結晶だと思っています。今日もその講演会の中で言ってきたのは、例えばハンガリーに行ったと。なんで行ったのかっていうのは、やっぱり、知事として群馬県の企業とか県民の皆さんに、他の地域では絶対にない機会を与えるっていうことなんだと思うんですよね。このEITとのグローバルアウトリーチプログラムでマッチングがうまくいくかどうか分かりません。だけど、どこでもできませんから、群馬県しか。群馬県で初めてなんだから。だからここでチャンスを、うまくいくかどうかというのはまだ分かりませんけど、つかんでほしいと。こういう機会を与える価値っていうのを、もうちょっと分かっていただけるようにアピールできないかなと、今日ちょうど講演会でも言ってまいりました。
●クマ対策について
(記者)
案件外ではあるんですが、クマ被害が相次ぐ中で、餌となる柿の木の伐採に対して、一部の市や町などが補助を始めていますけれども、こうした市町村への取り組みの支援ですとか、あるいは県の餌になる木への対策についてお話を聞かせていただきますか。
(知事)
じゃあちょっとこれは担当者から。
(鳥獣被害担当参事)
家庭の庭の柿の木などの対策についてですけれども、県ではそういった庭の柿の木の伐採に対する補助というのは現在行っておりませんが、野生動物を寄せ付けない環境づくりとして、現在市町村が実施する耕作放棄地となった果樹園の除去ですとか、雑木林の刈払いなど、そういった補助は行っております。また、野生動物の移動経路となる河川の整備というのも併せて行っております。そういった面的な緩衝帯整備というのは引き続き進めているところでありまして、柿の木ですとか、生ごみの除去、そういったものは非常に誘引物として除去するということは非常に大切な対策ですので、まずは住民一人一人の方がそういう意識を持って取り組んでいただくということが重要だと考えておりまして、それに対する必要な支援については、市町村、県、国なり、そういったそれぞれの役割の中でメニューを定めて総合的に支援していきたいと考えておりますし、特に今回人身事故の発生した地域などを重点地区として、地域に合った効果的な対策を県としてコーディネートするような対策も実施してまいります。依然としてクマの出没リスクが高い状況ですので、当面の対策としては、柿などの伐採できない果樹については、なるべく早く収穫してもらうなど、そういった対策をあらためて呼びかけたいと思っております。
(知事)
もう今お話があったことに付け加えることないんですけれども、今ちょっとお話があったような、住宅の柿の木の伐採に関する支援メニューっていうのは今のところないですよね。ただ今説明があったように、野生動物を寄せ付けない環境づくりとして、市町村がいろいろ放任果樹の除去を含めた雑木林の刈払いをやっている、これに補助を出しているんですね。野生動物の移動経路の河川等の刈払いとか、こういうさっき言ったまさに面的な緩衝帯整備っていうのはすごく進めています。それぞれの地域でいろんな試みがあると思うので、そういう中で、少し県と連携できるものがあればよく見ながら、県として全体をコーディネートできるような形を考えていければと思います。
●前橋市長の問題について
(記者)
案件外ですけれども、知事はたびたびこの会見ですとか、ブログで前橋市長のホテル問題に言及されていますが、前橋市議会の7会派が、昨日ですね、市長に再度の辞職要求を申し入れました。この受け止めをお願いいたします。
(知事)
まず前回の会見でも、前々回の会見でも、確かこの問題についての質問が記者の方々からあったので、その時にも答えた記憶がありますが、前橋市議会は、今、7会派、ほぼ9割の方々、1人欠員となっているのは金井市議が先般亡くなられたということで、大変真面目な方だったので、あらためてご冥福をお祈りしたいと思いますが、この方の遺志も含めて9割近い市議が、市長に辞職の申し入れを行ったということについては、私は強くこれに賛同したいと思いますし、今回、市議会7会派が、9割近い市議の皆さんが2度目の辞職要請を行って、これに応じなければ今月末の市議会の開会初日に不信任決議案を出すということもおっしゃったと。これについても、これは大変100%賛同しますし、これは前橋の市政を正常化するためには必要なことだと思いますし、この議会人、前橋市議会の7会派の方々のこの行動には、同じ政治家として敬意を表したいと思います。これについていろんな意見があって、例えばSNSでも、例えばXとか、YouTubeもそうですし、InstagramとかFacebookなんかもそうなんでしょうか、ヤフコメみたいな、特に操作することが不可能な、Instagramってある意味限定された世界なんでね、そうじゃないところのコメントを見ると、まずこの不信任決議を出すという方向性を出したことについて、批判のコメントっていうのはほとんど見当たらなかったですよね。むしろ「遅すぎるんじゃないか」と、「なぜもっと早くやらなかったのか」みたいなのが多いので、全体として、今のこの市議会の動きは、前橋市民の大多数の民意を受けてのことだと私は確信をしています。いずれにせよ、市議会開会まで2週間ぐらいあるんですかね、その間に前橋市長がどんな決断をなされるのかっていうのは分からないんですが、少なくとも昨日の申し入れに対しても、基本的には続投するという趣旨のことをおっしゃっているわけですよね。今日と明日に開催するという例の市民との公開対話集会なるものがありますよね。これも考えてみたら、続投を前提としてやるっていう流れになっているので、これは前橋市長がこの後どんな対応をされようと、市議会には、この7会派の皆さんにはぶれずにしっかり最後まで今の方針を貫いていただいて、どうしても必要があればちゃんと不信任決議案も出していただいて、そして一刻も早く前橋市政のこの不正常な状況を改善してほしいというのが知事としての強い願いです。
それから、たぶん今日も後でまた質問が出ると思うんで、ちょっともうここで申し上げておくとね、今日と明日行われる対話集会、これで2度目っていうことなんですけれども、前回の対話集会は非常に評判が申し訳ないけど悪かったということで、今回はもうちょっと人数を増やして、300人の集会を2回やるっていうことですよね。ただ、先週の会見でも聞かれて申し上げたんですが、大変申し訳ないんですけれども、この2回の集会は、私はほとんど意味がないと思っています。それは先週も申し上げましたけれども、まず前橋市民、有権者が27万人いるということですよね。それからこの600人の方々の意見を聞いたから、これは前橋市民の声を聞いたということにはまずならないし、あと今回の仕組み、私はここでも申し上げたとおり、ブログにも書いたので皆さん読まれたと思うんですけど、私はラジオというメディアをとても応援していて、記者さんだから言うわけじゃないですよ、ラジオにとても思い入れがあるので、地元のコミュニティFMの皆さんが受けたからにはちゃんとやってほしいと思うし、まえばしCITYエフエム、ここは若い人も結構多くていい感じなんですよね、ホームページを見たりしたら。だから頑張ってほしいと思うんだけど、やっぱり前橋市から頼まれてやるからには、できる限り透明でかつ中立公正な形でやってほしいなと思うんですよね。今回の仕組みを見る限り先着でしょう。また例のマジックワード「先着」ですよ。先着300名でいっぱいになったら締め切りますって書いてあって、その申し込みの受付先がインターネットとそれからコミュニティFMと小川事務所になっているわけじゃないですか。そもそも市長自身の事務所が受付先に入っているっていうだけで、これはっきり言ってもう中立性、公平性という意味でいうとアウトだと思うんですよね。例えばこの仕組みっていうのは、前回と全くある意味変わっていないのは、少なくとも市長に好意的な意見を言う人を入れられるような、そういうことを意識した仕組みになっていると思うんですよね。ここで先着300名って言って、3つのところをどうやって先着で決めるのか。小川事務所の方の、例えばですよ、ブログに書いたんだけど、じゃあうちの方は早くもこの人たちが50人、100人来ましたって言ったら、そのままその人たちをね、実質的に動員できるわけじゃないですか。これもちらっとブログで触れましたが、私が同じような状況だったら、そんなことはないけど、絶対こんな感じにはならないですけど、そうだとしたら、例えばね、山本後援会の方々に頼めば、それぞれの集会に100人送り込むことも可能ですよね。だから、このコミュニティFMの人たちは頑張っておられると思うし、それは本当に中立でやろうと思っておられるのかもしれませんが、まず小川事務所が、申し込みの受付に入っているっていうことがなんで通ったのかなっていうのはすごく不思議ですよね。そういうことをやるかどうかは別として、そういう疑いを持たれないやり方でやるっていうのがね、これはもう前提だと思うんですけど、なおかつコミュニティラジオで生放送するっていうのもいいと思うんですよね。ただ、どのくらいの人が聞いているのかって知る手段がない、データも取れない。その中でまた市長を擁護する発言をする人を入れられる仕組みになって、それで300人、2回やって600人って言っても、ここでどんな意見が出ても、大変申し訳ないんですが、最初からもう擁護する方々がそういう意見を言っているのかなって思われちゃうじゃないですか。前の20人か30人の会合も完全にそんな感じですよね。だから実はあんまり前回と変わらない、ちょっと規模は大きくなったんだけど、あんまりこう外から見て、透明性、本当にこれで中立性が担保されているのかなみたいな形で、この2日間の会合、2回に渡る会合が行われるっていうのは大変外から見ていて残念に思います。
それからこれもブログで触れましたが、そもそも市長は続投を表明しているわけでしょう。続投を表明した上でこの2回の300人の会議、これ600人って、それからこれはすごいシンプルなことだけど全部分けるんですよね。例えば300人が2回行ったら意味ないじゃないですか。当然たぶん1回目に行った人は2回目に行けないというふうになっていると思いますが、同じ人が何回も行けるのはあり得ないんで、そのようになっていると思いますが、ここでもちょっと申し上げたとおり、1時間ずつぐらい市長が質疑に応じる、2時間やっても、せいぜい発言できるのって20人ぐらい、ここでも言ったように。じゃあ300人いるうちの20人、10人ぐらいかな、1回で。5人が市長に対してね、続投してくれっていう人が最初から入っていれば、当然メディアは両方の意見があったということで終わりなので、私自身はそういう表現は使ってないんですけど、ここで。ネットには茶番劇じゃないかっていう言葉があふれていると。でもね、そういう意見が多いのはちょっと申し訳ないけど、このやり方を見ていると当然だろうなとは思いますね。
それからちょっとブログは、さすがにそんなにもう忙しい中で書けなかったんだけど、ちょっとブログの最後にね、きっと誰かがまた質問すると思うんで、まとめて言っちゃいますけどいいですかね。実はいろんなことを書いてきたんだけど、何となく不思議なデジャヴみたいなものに遭遇しているっていうことを申し上げたんですよね。私は国会議員を24年やってきたんですけど、一応、若手議員の頃から改革派と呼ばれていた、若手改革派の一人だったんですよ。自民党って、すごく長期政権の中でいろいろ金属疲労を起こしている部分もあるしね。なかなか国民の声を吸い上げる、そういう機能が鈍る時期もいっぱいあって、そういう中で若手議員として、仲間と一緒に党改革みたいなのを叫んできて、とにかく古い自民党的な不透明体質、利権体質みたいなもの、あるいは特に政治とお金の問題については相当いろんな意見を言ってきたんですよね。ある意味で言うと、こういう言い方をすると怒られちゃうけど、いわゆる古いタイプの長老議員と戦ってきたんですよね。長老議員って、その時の世代の我々から見るとね、とにかくまず世の中のムードっていうのが分かっていないと。国民の声っていうものが分かっていない。世の中の人がどう思っているのかっていうムードっていうか、その声をなかなか吸い上げる感性がないなと。それから、どう考えてもおかしいと思うことをやっているのに、必ず争点をずらして認めない。責任を取らないでポストにしがみつこうとするんですよ。これはいわゆる私たちが若手議員の頃にいろんなグループを使って党改革をやろうとしていた時に戦っていた、いわゆる長老と呼ばれる人たちだったんですよね。なんか今回の前橋市の話っていうのは不思議なデジャヴがあって、なんとなく小川市長と対峙していると、若手議員の頃のいわゆる自民党の古い体質を持った長老と呼ばれる存在と対峙していた、戦ってきたのと同じような感覚があって。この間夜寝る前にふと思って、なんか不思議なデジャヴがあったのはこれなのかなと思いました。
それから、これも言うと後で物議を醸すと思うんですけどね。私は自民党に対する批判勢力があるっていうのは健全だと思うんですよ。何度も言うようにね、政権って長くなると疲弊してきたり、ちょっといろいろ感覚が鈍くなったりするから、いろんな形で不祥事があったりしたら、ここを厳しく国会で追及されるみたいなことは、これは仕方がないし、メディアの方々からそういうことをしっかりチェックされるっていうのは、これは当然。特に議会っていうのは、まさに政権をチェックする役目なんだから、そう思ってきたんです。いわゆる、国会でもそうなんですけど、自分はリベラルであると標榜している人たちっていうのはね、みんなすごくクリーンで、透明な政治を求める人たちじゃないですか。行政に対していろんな問題があったら、それをしっかり掘り起こして、しっかり追及して、透明性を求めていく。それは政治家の行動に対してもそうだし、とっても倫理的に厳しい。政治家にはそれ相応のしっかりしたモラルを求めると、こういうタイプの人たちなんですよ。小川市長のことはそんなに個人的によく知っているわけじゃないんですけれども、ご自分はまさにリベラルな政治家であるということを標榜してこられたわけですよね。だから、まずこんなスキャンダルが起こるっていうのは、私は夢にも考えていなくて、これが起こった時もまず驚いた。つまりだから、いわゆる自分自身をしっかり律する、不透明なことはやらない、分かりにくいことはやらないということを常にある意味哲学にしている方々だと思ったので、すごく驚いたんですけどね。実は、私はこのスキャンダルが発覚したときに小川市長はすぐ辞めると思いました。今までのいろんな経歴とか、小川さんが今までやってこられた政治のスタイルからして、どう考えてもこれはなかなかみんなの理解が得られないし、これだけの問題になっているっていうことで言うとね、まずすぐお辞めになるんじゃないかと思ったら、まず辞職しない、続投するとおっしゃっているわけじゃないですか。だから、もう正直に言うと、小川さんを知っている何人かの経済人も言っていたんだけど、ちょっとこういうタイプの人とは思わなかったみたいなことを言っているんですが、まずちょっと私のイメージからいくと、ご本人の行動に自分自身にもすごく厳しいと思っていたので、それがすごくちょっと驚いたっていうことがあるのと。あとね、いろんな感覚の方がいてもいいと思うんですけれども、小川市長を特に応援されている、擁護されている取り巻きの皆さんですよね。こういう方々も実はすごくクリーンで透明な政治を求めている人たちじゃないですか。当然、身内にもすごく厳しいと思ったんですね。だからある意味で言うと、この小川さんを支持している方々は、例えば「市民本位の民主市政をつくる会」でしたっけ、ここの皆さんみたいな行動をとるんだと思っていたんです。こういうタイプの方々なんだろうなと。特に政権に対しても、例えば行政に対しても厳しい、倫理とかね、透明な運営を求めるだけに、自らにも厳しいし、特に自分の身内に対しても厳しい人たちだと思っていた。だから私はすごくあらためて思ったのは、この民主市政をつくる会の方々はとっても一貫しているなと。だって、1年半前の選挙では小川市長を応援したわけじゃないですか。ここの会の人たちってね、共産党系の団体だと思うんだけど、例えば今思い出して、はっきり分からないけど、2016年かなんかの前の前の(市長)選挙の時はね、確か2万票ぐらい取っているんですよね。2万票って25%ぐらいまで行っているわけでしょう。前回は結構候補者いっぱい出て乱立したから、でも1万票取っているわけでしょう。自主投票って言ってもね、この人たちはたぶん全部小川さんを応援したんだと思うんですよ。その方々が今のこの状況に対して、これは説明責任を果たしていないと、争点ずらしだって言って、こういう行動を取るっていうことは、私の中ではある意味とっても一貫しているなと思うんですよね。だから取り巻きの皆さんが、今のこの小川市長の、私は個人的な恨みとかないですから市長に、この説明について、既婚の男性職員、直属の部下と秘書課にも言わず、密かにラブホテルの露天風呂付きの部屋で十数回密会を重ねていて、おそらく時間にしたらもう10時間とか20時間みたいな話でしょう。それでこの方には何の特別な感情もなく、男女の関係もないということを、「分かりました」と、「信じましょう」と言っていることに結構私は驚きました。だから私の中のいわゆるリベラリズムみたいなものを信奉している人たちのイメージと、私の言っているイメージの人たちはいっぱいいるんですよ。国会でも県議会でもいますよ。そういう方々はなかなか筋が通っているからちゃんと耳を傾けてきているけど、特に小川市長の取り巻きの人たちについては、私の中のリベラリズムというものをすごく大事にしている方々の行動とは真逆なんですよね。だからそれがどうも本当に不思議で仕方がないんです。
それからあらためて申し上げておくと、ずっとこの間に聞こえてくる声っていうのはね、小川市長ご自身なのか取り巻きの方々なのか分からないんですけどね、とにかく今この攻撃に耐えて踏ん張れば、メディアの過熱も収まるだろうと。何人かの人はね、「これはメディアから仕掛けられた戦いだ」みたいに言っているんですよね。それは違うから。メディアがこれだけ取り上げるっていうのは、ご本人が、大多数の国民が納得していない説明を繰り返しているっていうことで、今やっていることがやはり市長としての資質に大きな疑問を持たれるようなことだから、メディアははっきり言って批判をしている。メディアはやっぱり、国民、県民、市民の鏡なんだと思うんですよね。だからしばらく経てばメディアも飽きて、市民も飽きて、これで収まったら、もう1回市長としてイメージも信頼も回復できると思っているんですけど、その可能性はないと思いますね。それはここにいるメディアの皆さんがよくご存知のとおり、デジタル時代、ネット時代の世論というものが全く分かっていなくて、これだけの問題で炎上してみんなが納得しない問題についてね、それはいつまでも同じテンションでいろんな批判はないかもしれない。一旦収まるかもしれないけど、あらゆる機会にもう1回再燃するんですよね。サイバースペースは残念ながら「デジタルスカー(傷)」っていってなくならないから。これが事あるごとに再燃して、そのたびに例えば何年も前の事件でも、昨日あったかのように拡散されていくっていうのが、今の世の中の流れなので、いわゆるこのまま耐えていれば、信頼が回復するっていうことは、私はあり得ないと思います。それからこれもブログにちょっと書いたんだけど、この取り巻きの方々が言っている今回の市長のいろんな行動と、いわゆる市長としての公務は切り離すべきだと。あり得ないですよね。これもちょっと昨日いろいろブログに書いたけど、あり得ないですよね。だってもう一人の当事者が同じ組織の、しかも直属の部下でしょう。この直属の部下と起こした事件じゃないですか。それによって、まずこの行動による批判で電話が殺到して、今、コールセンターを作ったからいいっていう話じゃなくて、ともかくまず市政が麻痺したと。職員の勤務が麻痺した。ほとんどもう機能停止になったということと、つまり議決機関である議会とは全面対決でしょう。9割に近い人たちが不信任決議案を出すって言っているわけじゃないですか。なおかつ、経済界はね、ああいう声明というか要請をしましたけど、普通ないですよ、経済界って慎重なんだから。企業はやっぱりビジネスもあって、いろんな立場があるんだから。現職の市長に対して、事実上の退任の要請をするなんて、よっぽどのことなんですよ。だから日々の、このいろんな報道とかイメージダウンがですね、実質的にやっぱり前橋の経済とか、彼らの企業活動に影響があると本気で心配しているからやっている話であってですね、これを個人の問題として切り離すっていう、その主張の根拠も、サンドウィッチマンじゃないけど、「ちょっと何言っているか分かんない」みたいな感じですよね。だから大変申し訳ないんですが、質問に戻りますが、前橋の市議会の行動は、私は正しいと思うし、これは県知事として、前橋の事業を成功させるために、常に前橋としっかりとした信頼関係を作られなければいけない県知事として、私は、これはもう全面的に後押しをしたいと思うし、あるいは市民の皆さんとか、この会見を見ている県民の皆さんにもですね、この前橋市議会の行動をちゃんと評価して、応援していただければ嬉しいなと思っています。最後の最後に言いますが、結構ネットを見ると、ヤフコメでもXでも全部そうなんだけど、遅すぎるみたいなことを言っている、もっと早くやるべきだとこっちの意見が多いんですよね。でも、前橋市議会は相当丁寧にプロセスを踏んできたと。これは、私は評価しなきゃいけないと思っていて。それはできるならば辞職勧告決議案とか不信任決議案みたいなものを出さずに、ちゃんと小川市長が辞めて、ある程度市政刷新の流れに向かっていくならば、そういうことは避けた方が混乱を招かないっていう判断なんですよね。ある意味、市長に判断のチャンスを与えたから、こういう流れになっているんだと私はそう思っています。前橋市議会の方々の意図を直接聞いたわけじゃないと思うんだけど、そういう意味で言うと、丁寧に積み上げてきて、これはだめだということですね。やむにやまれず、これは初日に不信任決議を出すということにしたんじゃないかなと思います。
もう一つだけ言わせていただくと、私は知事としてというか、県民の一人として、この前橋市長ラブホ騒動は、本当はもっとちゃんと解明してほしいと思います。メディアの方々に、もっと解明していただければいいんだと思うんですけれども、分からないこともいろいろあると思うんですよね。これはもう国会だったら、もう大変な騒ぎになっていて、とっくに調査委員会ができて、毎回たぶん、詳細を審議でいろいろ詰められているっていうことは間違いないと思うんですよね。今出ている事実、分かっている事実でも、不信任決議を出すに十分な理由があるっていうのは分かるので、市議会の動きはもう十分理解しますが、だって十数回行ったって、(実際には)何回行ったのか知りたい。本当にそのラブホテルの部屋、これは報道等で見ていますけれども、ちゃんとこれは議会が調査に行って、現場で調査をして、ちゃんと事実関係を議会として、やっぱり市民、県民に伝えるっていうのは、議会の私は義務だと思うし、やっぱり関係者も呼んで、ちゃんと市議会という、いわゆる執行機関を監視しなければいけないところで、ちゃんと関係者の話を聞く、相手の方も含めてですね、あらゆる方の話を聞いて、分からないところ、まず十数回って何なんだろうと。じゃあ実際どこに何回行ったのかとかね、これ大事じゃないですか。それから秘書課が知らない空白の時間がいっぱいあるわけでしょう。これも何をやっていたのかっていうのは、やっぱりちゃんと解明するのが私は議会の責務だと思いますよね。それからここでちょっとついつい口が滑って、大澤前知事時代の向島料亭連続事件についてちょっと言及しましたけど、公用車の使用記録だって、これ国会だったら、もうとっくに全部出させていると思うんですよね。そういうところは感情とは別に、ちゃんと粛々と議会としてですね、このラブホ問題の全容、氷山の一角かもしれないじゃないですか。だって分からないんだから。これをやっぱりしっかり解明してもらうことが、これは禍根を残さないっていうかね、こういうような事件の再発を防ぐ。なんか市長のいろんなお話を聞いていたら、このラブホ問題の対策として何だって聞いたら、まずは外で会議をしないことでしょう。それは違うんですよ、対策とは。ここは、本当は知りたい。もっといろんなことを、どういうことがあったのかっていうのは本当に知りたい。だからよく分かりません、私は議会の仕組みを全部分かっているわけじゃないけど、初日に例えば不信任案を突きつけたら、なかなか調査するっていうことができるのか分からないけど。何らかの方法で、例えば調査委員会を作るとかしながら、やっぱりこれはちゃんと調査を進めてほしいと思います。確か10日以内に議会を解散するか、失職するか、お辞めになるかっていうのを決めるということになっていますよね。議会の解散はいろいろ言われていますけど、私は個人的には決してできないと思います。これは理由がないから、大義名分が全くないので、できないと思いますが。議会解散したらですね、さらに例えば、その後も次の選挙のことを考えれば、かなり時間があるじゃないですか。だから、何かの知恵を絞って、しっかり議会としてこの問題をもっと詳細に調査をかけて、ヒアリングをやって、やっぱりしっかり情報を市民と県民に伝える。なんとか工夫してやってほしいっていうのが、一人の県民としての気持ちです。
(記者)
ちょっと関連なんですけれども、話が進んで、選挙になった場合に小川市長は出られると、出馬できると知事は思いますか。
(知事)
それは選挙する、立候補する権利っていうのはあると思うので、それはたぶんご本人が決めればいいと思うんですけれども、それは出るべきじゃないと思いますよね。これだけの問題が発覚して、そのために、ものすごく市政が混乱をしたということで、その不信任決議案4分の3でしょう。だって、それだけの議会の、ある意味、意思を受けて、出直し選挙をやるっていうことで言えばですね、以前の会見で本当に続けたいんだったら、出直し選挙に出ればいいと申し上げたのは、勧めたわけじゃないので。普通でいけば、出るべきじゃないと思うし、普通の感覚だったら私は出られないと、政治家としては思います。
(記者)
分かりました。もう一点関連なんですが、先週の会見でですね、出直し選挙になった場合には、知事は、山本龍前市長は推されないということをお話しされました。以前のぶら下がりの取材で、宇留賀前副知事についても同種のお考えを示したように認識しているんですけれども、今のお考えがあれば。
(知事)
いや、まず次の市長が誰になるかみたいなことについて、本当に考えたこともないし、例えば、小川市長がお辞めになった後に誰がなるべきかみたいなことについて、具体的な名前は全く頭にはありません。この問題について、宇留賀前副知事と何か話をしたことも一度もありません。この会見でも記者さんにも申し上げたことがあると思うんですけど、これは当然、いろんな方々が相談して、いろんな方が出てきて、前橋は人材の宝庫だから、必ずちゃんとした人が私はいると信じているし、本当にクリーンで、しっかりとやる気があって、能力のある方がいればね、ちゃんと出直し選挙でそういう方が選ばれると信じています。宇留賀副知事は私の腹心で、それはもう能力も抜群で、非常に魅力的な人物ですが、宇留賀さんの、例の任期延長問題で、議会といろいろ揉めたというか、いろいろせめぎ合ったときに、県議のOBの人が、もし知事が宇留賀前副知事を再任したら、知事が宇留賀前副知事を自分の後釜に据えようとしている、そういう計画が成就してしまうみたいなことを言ったんですけど、私は知事として、これからどのくらいやるのか、どのくらいできるのかも、選挙に勝てるかも分からないので、次分からないけど、私は後継を指名するっていうことはやらないと、知事になったときから決めているんです。誰か周りの人たちに自分の後をやってほしいって言ったことは一度もないし、私が辞めた後、知事選になって誰かを応援することはあるかもしれませんよ。だけど、自分から自分の路線が一番分かっている人を後継にするみたいなことはやらないって、いろんな例を見て決めているので。そういう意味で言うとですね、私自身が次の候補者を頭に描いて、やっているっていうことは全くありません。今、なんか特定の名前とか全く頭にありません。
●クマ対策について
(記者)
今日午前中に会見を開いていただきまして、この後、任命式もあると思います。捕獲対策専門職員が新たに設置されました。県も、この会見でも新たなクマ対策を発表していて、進めているところです。今日は11月補正予算案も内示されて、クマ対策も盛り込まれ、あとは政府もクマ対策パッケージをまとめて、今日、世に出ているところです。そういった、あらゆる国の事情、県が進めているものも含めて、あらためて知事のクマ対策への思いをちょっと聞かせていただければと思います。
(知事)
まず、このクマ対策についての会議が閣僚級に格上げされて、私は石原宏高さんが担当かと思ったんですけど、木原官房長官が中核になってやっているという中で、警察官にライフル使用を認めるということで、クマ対策をするっていうこの流れは非常に正しいと思っています。まず猟友会の人たちのことはとても大事に思っているんです。これまで鳥獣被害対策、イノシシについてもクマについても、群馬県でも猟友会の方々は本当に頑張っていただいて、大変な貢献をしていただいているので、すごく感謝しているんですけど、猟友会の方々はクマを撃つために猟友会に入ったわけじゃないと思うんですよ。そういう意味で言うと、やっぱり猟友会の方々の意見、群馬県ではまだ聞いていませんけど、他のメディアから出てくる意見を見ると、やっぱり警察官がやるっていうのはいいんじゃないかと。もちろんベテランハンターの中には、こういうところを、気を付けないととかね、引きつけてやらないといけないとかね、ある意味、いろんな訓練が必要だみたいなことを言っていても、概ねみんな好意的ですよね。だから、まず警察官に対応してもらうっていう流れは、これはどなたが考えたのか知らないけど、非常に適切な対策だなと思っています。何でハンターの免許を取るって言ったのかっていうのは、これはもう沼田地域でこんな被害が出ていて、もしかしたらもっと大きな事件が起こるかもしれないということで、正直言って、いても立ってもいられないですよね、知事としては。その中でできることは、やっぱり自分自身が罠を仕掛け、そして猟ができるような人になるっていうのが最もインパクトがあると思って発表したら、実際、猟と罠、この研修会の申し込みが倍増しているわけですから。だから、これ相当効果があったと思うんですけれども、これはやっぱり研修の日が決まっているので、来年ぐらいからちょっと多くしようと思います。これだけの人たちがやりたがっているわけだから、今細かく詰めていますけど、なるべく回数も多くしようと思うし、自分もできるだけ早く取ろうと思うんですけど、年内には、12月は湯けむりフォーラムで喋っている知事なので、行けないので、たぶん来年の2月ぐらいの研修からみたいになると思うんですけど、とにかく知事が率先してやっていくと。とにかく狩猟免許を取得する職員に対しても、ちゃんと対応するチームを作ると。今のところ、これからちょっと考えようと思うんですけれども、クマセンとかちょっと言い方は良くないかもしれないけど、ちょっと違う名前も考えて、このチームをどう呼ぼうかなと思っていて。例えば「SFB」とか、分からないけど、「Save from Bear」とか分からないけど。そういう少しインパクトのある名前にしようかと思っているんですけど、そうやってしっかり専門のチームを作って、同時にこれからどのくらいの人たちが知事と一緒に狩猟免許に挑戦するかは分からないですけど、このチームの発足式もしっかりやろうと思いますので。もう一度言いますが、何が起こるか分からないという状況の中で、しかも統計によると5年でクマが倍増するわけでしょう。倍増、5年で。そういうことを考えると、今からちゃんと予算を使っても準備しておくっていうのは、とても大事だと思っています。
(記者)
関連して、今日会見を開いた、これから就任する中山さんも、ある種、国が言う「ガバメントハンター」の一人だと思います。国が今日出しましたけど、県の動きは、ある種、ガバメントハンターの確保の先を行くようになっていますけど、国との連携の思いとか・・・
(知事)
これも我々として、今、ガバメントハンターの流れを踏まえて、率先して群馬モデル的にやるっていうことなので、よく国とも連携していきたいと。分からないんですけど、来週ぐらいに木原官房長官にもたぶん会えると思うので、まだここで確定していないんですけど、そのときにも、少しクマの話ができればなと思います。宏高さんには言ってきたんだけど、環境大臣には。やっぱり木原さんがやるみたいだから、そこは群馬県として、しっかり政府と連携してやれることをやっていこうかなと思います。
(知事)
それではですね、今日はこれでも少し興奮を抑えて冷静にやった方なので、記者会見っぽかったと思うんですけど、ちょっとエンタメっぽい世界からですね、王道に行きたいと思うので、「Newさんのひとこと」コーナーをお願いします。なんかNewさん弾けてきたじゃないですか。
(大塚副知事)
こちら(「Newさんのひとこと」パネル)ではなくて、こちら(大塚副知事着用の「東京2025デフリンピック」のTシャツ)を見ていただきたいと思いますけど、今日、上毛新聞さんも取り上げられていましたし、産経新聞さんは一面で取り上げていらっしゃいますけれども、明日15日からですね、デフリンピックという、デフというのは聴覚に障害があるということですけれども、世界的なスポーツの大会が開かれます。パラリンピックがあって、こちらの方がひょっとすると有名なのかもしれませんが、それに先行して1924年にできたということで、ちょうどほぼ100年、去年は大会がなかったようなので、100年目の大会ということで、東京を中心に、明日15日から26日の水曜日まで開催されます。全世界70から80ぐらいの国からですね、6,000人の選手と関係者がいらっしゃるという大会になる予定で、陸上、バドミントン、バスケットボールなど21の競技で開かれるということです。もうすでに一部報道はありますけれども、群馬県からですね、嬉しいことに3人の選手が出られるということになっています。ゴルフに高崎市(出身)の辻結名選手、それから柔道2人ですけれども、男子の81キロに前橋(市在住)の深澤優斗選手、それから同じく男子の100キロ、伊勢崎(市在住)の高橋朋希選手の3人が出場されます。場所はいずれも東京なんですが、こちらについては事前予約なく、現地で見られるということでありますし、それからYouTubeでのライブ配信も予定されているということですので、ぜひこの機会に関心を持っていただいて、見ていただいて、今回のこの大会が聴覚障害についての理解を深めるとともに、いろいろなハンデを超えて頑張る方々に対する共感というものにつながっていけばと考えています。ぜひ皆さん応援いただければと思います。私からは以上です。
(知事)
はい、ありがとうございました。Newさんが今日これを着ている感じで、総務省にいた頃では考えられなかった状況になってきて、だんだん弾けて、Newさんになってきたっていうのを皆さん分かっていただけるでしょうか。この間、あかぎ会といって、群馬県出身の霞ヶ関官僚OB、現職もいるんだけど、会があって、結構、群馬県は、特に前高が多いんですけど、閣僚、官僚、次官とか出ているんですよ。総務次官とか、例えば(アイドルグループ「嵐」の)櫻井君のパパとか、あと岡崎さんとか・・・次官もいるし、局長もいるし、確か農水次官もいたし、食料庁長官もいたし、林野庁長官もいたということで、そのあかぎ会でみんなに紹介するときにですね、47都道府県にいろんな副知事がいるけど、知事の定例会見で自分のコーナーを持っている人はいないって言ったら、相当ウケていました。しかも、こんな挿絵まで作っているわけでしょう。だから、いよいよNewさんも弾けてきたということで、私としては大変嬉しく思っています。これは別に記者の皆さんに言って、どうってこともないんですけどね、Newさん、ただものじゃないっていうことが最近よく分かってきたんですけど。例えば宇留賀さん、経産省だったんですが、結構、中央省庁の官僚、意外と留学するじゃないですか。宇留賀さんはスタンフォード行ったんですよね。Newさんはハーバード行ったんだけど、よく聞いてみたら、Newさんは、最初は安倍元総理もちょっと留学していたUSC(南カリフォルニア大学)にいた。南カリフォルニア大学って何が有名かっていうと、いつもここで言っているように、映画学部なんですよ、映画学部。それでとにかくあのジョージ・ルーカスが出た学校で、最高峰なのね、この映画の分野では。スティーブン・スピルバーグもすごく支援しているんですね。それで、USCで公共政策をやっていて、1年目でつまらなくなったっていう、USCに大変ひどいことを言ったと思うんだけど、USCの公共政策をやって、ちょっと今一つだということで、ハーバードに移ったんですよね、ハーバードのロースクールに行ったのね。ハーバードロースクールって、世界最高のロースクールですよ。普通アメリカ人の、普通のロースクール行く人は、だいたいJ.D.を取るのね。これはドクターって言うけど、マスターみたいなものなんですよ。留学している人たちは、やっぱり法律のMAがあって、LL.M.を取るのね、だいたいみんな1年から2年の人もいるかな、すごい頭良くないと取れないんですよ。こんなこと皆さんに言ってもあれなんだけど、すごい数の論文とか法律の英語の文章を読まないと、実は絶対にMAで取れないところなので、最近Newさんの凄さが分かってきたということで、一応皆さんにお伝えしておきたいと思います。なかなかただものじゃないよ、フランスにずっといたりね。これからもNewさんのコーナーを皆さんぜひ楽しみにしていただければと思います。何しろ言わないから、自分でこういうことをね。だんだん私もNewさん発見の旅をしておりますので、これからも、しっかり弾けてください。似合うよ、何回も言うけど。はい、ということで、今日も皆さん最後までありがとうございました。これで会見を終わりたいと思います。
( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。