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■日時 令和7年11月20日(木曜日)14時02分~15時23分
■会場 記者会見室
■出席者 県:知事ほか
記者:記者クラブ所属記者等14人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)
20251120山本一太群馬県知事定例記者会見<外部リンク>
■知事発表
6.「湯けむりフォーラム」参加者の公表内容と集計方法の見直し
それでは定例会見を始めたいと思います。今週の記者会見は、ちょっとスポーツのうれしいニュースからスタートしたいと思います。現在、東京2025デフリンピックが開催されております。群馬県関係では、皆さんご存知だと思いますが、3名の選手が出場しております。
今週17日月曜日に東京武道館で行われた柔道男子では、81キロ級に前橋市在住の深澤優斗選手、100キロ級に伊勢崎市在住の高橋朋希選手が出場いたしました。それぞれ銅メダルを獲得したと伺いました。また、お二人は翌18日の男子団体戦でも銅メダルを獲得したということです。知事として、お二人の活躍を大変うれしく感じております。そしてこれはもう群馬県民にとって誇りだと思っています。なお、ゴルフ女子では、高崎市出身の辻結名選手が本日、最終日を迎えています。辻さんは、明日21日金曜日の男女混合チーム戦にも出場する予定だと聞いています。辻さんのご活躍を期待しています。
話は変わって、現在、国との関係構築を進めるため、政府や与党幹部に対する知事のトップセールスを行っております。特に高市内閣で大臣もガラッと変わったものですから、今、一生懸命各大臣にアプローチをしているところですが、スライドをご覧ください。
今週17日月曜日と昨日の19日水曜日にも上京いたしました。城内実内閣府特命担当大臣、それから木原稔官房長官、それから林芳正総務大臣を訪問してまいりました。国の賃上げ政策を担当する城内大臣には、群馬県において最低賃金の大幅な引き上げが実現したこととか、今、群馬県が行っている賃上げ支援の取り組みを説明させていただきました。そして、賃上げに取り組む地方の中小零細企業とか、賃上げに向けて努力している自治体への支援も要望してまいりました。また、唯一無二の産業であるデジタル・クリエイティブ産業の構想、城内さんは成長戦略も担当しているので、TUMO Gunmaとか群馬県独自の人材育成にも触れて、コンテンツの振興に力を注ぐ群馬県の取り組みについてもしっかりとアピールしてまいりました。城内大臣、群馬県からの要望に対して真摯に耳を傾けていただきました。ブログには書きましたけど、城内さんのお父様はみんな知っていることですけれども、警察庁長官だったんですけど、一時、群馬県の県警本部長として赴任されていたこともあるので、城内さんは結構群馬県の温泉にも足を運んでいるということで、なんか群馬つながりの話もあったのはとってもうれしく思いました。
続いて木原稔官房長官には、これはもう皆さんご存知だと思いますが、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会の井上会長、それから青年部長、それから専務理事、この3人にも同行していただきました。あらためて、官房長官に「温泉文化」のユネスコ無形文化遺産登録に向けた支援を強くお願いしてまいりました。官房長官の立場上、今の時点で登録云々の話はできないですよね。まだ政府が最終決定していない。もしかしたら今月か来月か分からないんですけれども、今年中には決まるっていう中なので、なかなかこれが、具体的な名前を挙げてみたいな話はなかったんですけれども、それでも、これもブログに書いたんでご覧になった方もいると思いますが、本当に誠実かつ真面目な表情で、群馬県の要望といいますか、全旅連の要望を受け止めていただきました。
そして、昨日訪問した林総務大臣、参議院同期の、実は「よっしー」って呼んでいるんですけれども、(林)芳正総務大臣には、物価高騰等を踏まえた地方の一般財源を増やしてくれとか、あるいはガソリン税・軽油引取税の暫定税率廃止に伴って、これは地方の財政をみんな心配しているので、安定した代替財源を確保してほしいと。このこともよくお願いしてきました。さらにはクマ対策、群馬県もハード・ソフト両方やらなければいけないんで、クマ対策に必要な地方財源の確保、この3つを、これも全部ブログに書きましたが、(林)芳正大臣に要望してまいりました。もう一度言いますが、最も懸念しているのは国の政策によって、地方自治体の財政にマイナスの影響が及ぶことなんです。このため国の政策に伴って、これはもう代替財源を確保してもらうということは不可欠だと考えています。林大臣には、これらの課題について真摯に耳を傾けていただきました。もうはっきり言って、もう政策めちゃくちゃ詳しいスーパー大臣ですからね。非常にそれぞれの問題について前向きな回答を頂戴いたしました。
お忙しい中、時間をつくっていただいたこの3人の大臣、実はいつも簡単に会っているんですけど、なかなか知事にこういうふうに大臣は会ってくれないという中で言うと、おかげさまで群馬モデルもあって、3人ともみんなもちろん全部よく知っていますが、お忙しい中、時間をつくっていただいたと。この3大臣にこの場を借りてあらためて感謝を申し上げたいと思います。今後も知事自らが直接、大臣、与党幹部を訪問して要望を伝えると。これはもう1回言いますが、群馬県にしかできていない、群馬県知事しかやっていない群馬モデルですから、これをもう最大限に活用して、国との連携をより強固なものにしていきたいと考えています。
それでは会見の中身です。スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。本日は「知事のベトナム訪問」、それから「インフルエンザの警報発令」、それから「デジタルクリエイティブスクールのパイロット事業」について発表させていただきます。
まず知事のベトナム訪問です。スライドをご覧ください。23日の日曜日から26日の水曜日にかけて、再度ベトナムを訪問いたします。今回の訪問では、ベトナムで開催される第1回の日越地方協力フォーラムに参加し、群馬県の魅力とか県政ビジョンについてのPRを行う、これが主な目的です。先日のベトナム訪問でチン首相と会談した際に、直接チン首相から「ぜひ山本知事にこのフォーラムに参加してほしい」という強い要請を受けました。今回、県議会開会中の日程ということで、相当厳しい日程なので、ちょっと正直言うとフォーラムへの参加を悩んだ点もあります。しかしながら、やはりこれもいわゆる地域外交という形で、首相と知事がほとんどシャトル外交を展開しているというのは群馬県しかありませんから。群馬県にとってのベトナムの重要性を考えて、さらにはチン首相との信頼関係をより強固なものにするため、これは行かなければいけないと。それによって群馬県のプレゼンスをさらに向上させようということで、結構厳しい日程なんですが、再度のベトナム訪問を決断いたしました。フォーラムはベトナム・クァンニン省という地方都市で、24日から25日にかけて開催されます。そのうち、私はチン首相が議長を務める25日に参加いたします。フォーラムでは「日本とベトナムの地方のイノベーションを結集し、価値を高め、デジタル未来を創造する」と、こういうテーマのセッションと全体会合の2つに登壇するということになっています。セッションでは、群馬県独自の政策をしっかりとPRしてまいりたいと思います。またフォーラムの合間には、チン首相とかチュン外務大臣と会談をしたいと。今回参加する副知事は結構いるんですけど、知事は群馬県だけですので、そういう意味で言うと、いろんなこれを機に、このフォーラムに参加する主要な大臣と会うチャンスがあるかなと思っています。これまで群馬県はベトナムとの関係を重視してまいりました。もう記者の皆さんはよくご存知ですけれども、チン首相とはもう4回トップ会談をやっています。実は5回なんですけど、会ったのは。4回の会談、これで5回目の首相との会談ということになりますが、これまでも関係強化を図ってきたことは皆さんご存知だと思います。今回首相から直々に、記念すべきこの第1回目となるフォーラムに、チン首相の発案でこれは開催されるようですが、今回そういう形で招待いただいたっていうのを、知事としては大変光栄に思っています。訪問の詳細については帰国後の会見で、しっかり皆さんに報告をさせていただきたいと思います。今回の訪問を通して、群馬県とつながりの強いベトナム、それから群馬県独自の地域外交をさらに進めて、相互の経済発展、教育文化などの交流を深めていきたいと思います。
続いてインフルエンザの警報発令です。現在、群馬県内のインフルエンザの感染者数が、過去最多であった2019年1月に迫る勢いで増加しています。本日は群馬県内の感染状況などについてご報告いたします。スライドをご覧ください。
今月の10日から16日までに報告された群馬県内のインフルエンザ感染者が、1医療機関あたり52.2人でした。一昨日18日には、国が定める警報発令基準値である、1医療機関あたり30人を超えたため、今群馬県内にインフルエンザ警報というものを発令しています。これはここにも書いてありますが、過去10年で最も早い発令であり、昨シーズンより約1カ月早いタイミングとなります。保育施設、学校では学級閉鎖など集団発生の報告が相次いでおります。10月以降、患者数は増加傾向が続いておりまして、今後ともさらなる増加が予測されております。例年の傾向から、流行は年明けの2月頃まで続くのではないかと見込まれます。次のスライドをご覧ください。
こうした状況を踏まえ、感染症のさらなる拡大を防ぐため、県民の皆さんに基本的な感染予防対策の徹底を、毎回言っていますけど、あらためてお願いしたいと思います。具体的にはここに書いてあるとおりですが、こまめな手洗い 手指の消毒、咳エチケットの実践、定期的な換気と適度な湿度の維持ですね。また、重症化予防には予防接種が有効となります。高齢者など重症化リスクの高い方は、ぜひ予防接種をご検討いただきたいと思います。さらに医療機関への通院時とか、高齢者、基礎疾患のある方と接する際などは、場面に応じてマスクの着用をお願いしたいと思います。加えて、日頃からバランスの取れた食事、十分な睡眠、バランスの取れた食事は自信があるんですけど、十分な睡眠のところが個人的にちょっとやっぱり反省点も多いんですが、とにかく県民の皆さん、私も自ら率先して頑張りますが、体調管理にご留意をいただきたいと思います。急な体調不良に備えて、体温計、解熱剤、これは事前に準備しておくことも大事です。体調に異変を感じた場合には無理せず出勤や登校を控えるとか、外出を控えていただくこともお願いしたいと思います。次のスライドをご覧ください。
群馬県の医療に関する相談窓口も紹介いたします。大人の方は「群馬県救急安心センター#7119」をご利用いただきたいと思います。夜間とか休日にお子さんの症状で相談したい場合は、「子ども医療電話相談#8000」をご利用ください。それぞれ看護師などの専門家が、救急車を呼ぶべきかや、どの医療機関を受診すべきかなど、皆さまのお悩みにお答えすると、こういう形になっています。ただし、意識が無いとか明らかに緊急を要する場合には、ためらうことなく119番で救急車を呼んでいただきたいと思います。群馬県では、これまでの新型コロナ対策で得た教訓を踏まえ、次のパンデミック発生時の入院や外来診療について、医療機関と協定を締結するなどの体制整備を進めています。仮に次のパンデミックが起きたとしても、県民の皆さまの生命と健康、そして暮らしを守れるよう、しっかり取り組んでまいります。
続いて、デジタルクリエイティブスクールのパイロット事業について発表したいと思います。群馬県では、デジタルクリエイティブ人材の育成を進めております。現在、大学生・専門学校生・社会人などを対象とした、デジタルクリエイティブスクールの構想策定に向けて今検討を行っています。この構想検討に生かすため「パイロット事業」として、世界をリードする先進的な教育機関とか、クリエイティブ企業などと連携した講座やワークショップを試行的に実施しています。8月に第1弾として「ニューヨーク フィルム アカデミー」と連携した映画制作の特別講座を開催いたしました。そして、第2弾として「ロイヤルカレッジオブアート」、これ世界大学ランキングで、特に大学院の芸術分野では11年連続トップっていうすごい学校なんですけれども、ここと連携したデザイン思考の特別講座を来週26日から開催します。この度、第3弾の詳細が決まりましたので、お知らせしたいと思います。スライドをご覧ください。
第3弾は「東映ツークン研究所」と連携した特別講座です。東映ツークン研究所は、東映の研究機関であり、「コンテンツの未来をデザインする」というミッションの下、デジタル技術でどのような未来が生み出せるかを追求しています。また、CGや映像に後から視覚効果を加えるVFXなど、多様化した新しいコンテンツ制作にも積極的にチャレンジしている注目の機関です。今回の講座は、「制作現場のプロから学ぶ特別講座」ということになります。講師は、東映ツークン研究所のテクニカルディレクターの三鬼健也さんにお願いしたいと思います。この講座は、最先端の映像技術や最新のコンテンツ制作の動向に関する講義に加え、参加者が制作したデジタル作品について、講師である三鬼さんから講評をいただくという流れになっています。講評可能なデジタル作品は、アート、映像、ゲームなどです。最新技術を扱う制作現場のプロから直接アドバイスをいただけると、これも前回の会見で言ったような、県民の皆さんにしっかりと提供できる重要な機会、チャンスだと思います。日程は、1回目が12月6日土曜日、2回目が来年1月24日土曜日になります。講座の内容はいずれも同じです。会場はGメッセ群馬のTUMO Gunmaです。定員はそれぞれ20名程度で、参加費は無料とさせていただきます。対象は16歳から25歳までで、制作意欲や熱意のある方を募集します。また、群馬県外からの参加も可能としています。詳細はスライド記載のQRコードから、群馬県ホームページをご覧いただきたいと思います。今後、クリエイティブ分野での活躍を望まれている方には非常に重要な機会になると考えております。ぜひ、熱意のある方の応募をお待ちしています。
続いて、「ぐんまちゃんCM『ぐんまくん篇』放映」に関してご報告があります。まずはこちらをご覧ください。
~ぐんまちゃんCM動画~
ということで、この度、ぐんまちゃんの認知度を更に高め、活躍の場を広げるため、ぐんまちゃんのCM第二弾を制作しました。名付けて、「ぐんまくん篇」です。このCMは、昨年公開した「宿敵ぐんまさん篇」で登場した後輩「ぐんまさん」に続き、今度はぐんまちゃん初の弟子入り志願者「ぐんまくん」が登場します。ぐんまくんは、将来「ぐんまちゃんになること」を夢見ています。そこで、撮影終わりのぐんまちゃんに弟子入りを直談判します。ぐんまちゃんの担当から「ごめんね、そういうのは・・・」とやんわりと濁されるんですが、ぐんまくんは熱烈なアピールを続けるわけですね。果たしてぐんまちゃんは、初の弟子入りを受け入れるのかどうか。ぐんまくんの熱いまなざしに心揺れ動くぐんまちゃんの表情でCMは締めくくられます。「どうする?ぐんまちゃん」と、見る人みんなの心をざわつかせる内容となっています。このCMは、本日から群馬県公式YouTubeチャンネル「tsulunos」で公開するほか、明日からYouTubeや、TVerにてインターネット広告を展開します。今年度の第1弾CM「ぐんまちゃん 暑中お見舞い篇」、皆さん覚えていらっしゃるでしょうか。再生数は昨日時点で53万回を超えました。大きな効果があったと思います。引き続き、多くの方々にぐんまちゃんと群馬県の魅力を知っていただけるよう、様々な取り組みを進めてまいります。
続いて、群馬デジタルミュージアムについてご報告いたします。群馬県では、県立近代美術館とか歴史博物館、それから自然史博物館など5つの美術館、博物館の貴重な収蔵品の価値を広く共有し、将来に残していくためにデジタルアーカイブ化を進めております。そしてそのデータを活用した展示として、群馬デジタルミュージアムにも取り組んでおります。スライドをご覧ください。
3回目となる今回は「白昼のナイトミュージアム」と題して開催をいたします。開催日程は全15日間で、会場によって異なります。まずスマーク伊勢崎で、12月6日から28日までの週末に開催いたします。以降、前橋中央通り商店街とか県立歴史博物館の土日を中心に開催予定です。観覧料は300円でチケットは絶賛発売中です。原則、インターネットからの事前予約制ですけれども、予約状況によっては当日の購入も可能です。このイベントでは専用ゴーグルを装着することで、普段入れない収蔵庫を探検するという特別な体験ができます。ゴーグル越しにライトを向けると、暗闇に隠れていた名画とか古文書が浮かび上がるっていう展開になっていて、まるで収蔵品を自分の手で発見するかのような、そういう感覚で、これまでにない鑑賞を楽しめる仕組みになっています。詳細は、スライド記載のQRコードから群馬県のホームページをご覧ください。昨年度、前橋中央通り商店街で開催したデジタルミュージアムロードでは、15日間の実施期間を通して、延べ3,000人を超える方々にご参加をいただき、大変盛況でした。私も実際に体験しましたけれども、専用のMR複合現実ゴーグルを装着することで、デジタルならではの演出によって、収蔵品鑑賞の枠を超えた空間が目の前に広がって、大変感動いたしました。今回も子どもから大人まで楽しめるイベントとなっております。ぜひ美術館や博物館から飛び出した収蔵品のデジタル展示をお楽しみください。
6.「湯けむりフォーラム」参加者の公表内容と集計方法の見直し
続いて、「湯けむりフォーラム」参加者の公表内容と集計方法の見直しについてご報告をしたいと思います。スライドをご覧ください。先日の令和7年の第3回前期定例決算特別委員会の総括質疑で、リベラル群馬の加賀谷県議の方から、湯けむりフォーラムの参加者として公表している人数は、招待者や一般参加者に加え、県職員も含まれているので分かりにくいと、こういうご指摘をいただきました。湯けむりフォーラムは、何度も申し上げましたが、県職員は単なる聴講者ではありません。これは知事として、ぜひ皆さんに議論を見ていただいて、各業界の第一人者との意見交換を通じて得た知見というものを、それぞれの職員の日々の業務に生かしてもらっております。また、県政の方向性とか重要課題に対する知事の熱い思い、これがやっぱりこれからの群馬県の方針になっていくわけなんで、こういうものをみんなに分かってもらいたいし、特にさっきも言いましたが、今後の業務に参考になるいろんな知識、見識、マインドセット、こういうものをぜひ、湯けむりフォーラムに参加することによって得ていただきたいと思っているので、自主的な参加を促しております。こうしたことから、県職員も重要な参加者の一人と位置付けて業務として参加していただいているということなんですね。しかしながら、ご指摘のとおり、公表内容などについて分かりづらい面があったことは否めません。そこであらためて考え方を整理し、見直しを行うこととしましたので、ご報告いたします。
見直しは2点あります。1点目は参加者の公表内容です。これまでは招待者や一般参加者に県職員を加えた人数の総合計というものを公表しておりました。今回のフォーラムからは、招待者や一般参加者などを外部参加者、県職員を内部参加者、こういうふうに整理して、それぞれ分けて公表させていただきたいと思います。これによって、参加者の内訳が分かりやすくなります。
続いて2点目は、集計方法の見直しです。スライドをご覧ください。これまでは初日の講演等の参加者、初日の夜に開催されるレセプションの参加者、2日目の分科会等の参加者を合計した延べ人数を公表していました。しかしながら、レセプションの参加者は、初日または2日目のセッションにも参加いたします。こうしたことを踏まえ、重複を避けるため、今回のフォーラムからは、レセプションの参加者は、参加人数の集計には含めないこととしたいと思います。以上が見直しの内容です。
湯けむりフォーラムは、群馬県庁最大のイベントです。このフォーラムで得られた意見とか提案は群馬県の施策を考える上で、毎年いろんな分科会で発表を受けて、群馬県のいろんな方針を私の方から発表していますが、未来への大切なヒントとなっておりまして、実はこの湯けむりフォーラムの中身っていうのは、政策形成に実際に着実に反映されているということは、ぜひ県民の皆様にもご理解をいただければと思っています。今後もこれまで以上に充実した中身となるように、挑戦を重ねながら湯けむりフォーラムを県政の発展に資する有意義な場としてまいります。これ毎回毎回進化していまして、やっぱり今までも多くの外部参加者がいるんですけれども、さらに多くの人に参加していただきたいと思いますので、ここから知事の方も結構いろんなところに営業をかけて、ぜひ多くの人に、県庁の職員にも行ってもらいたいと思いますが、それ以外の参加者も増やしていくように努力をしていきたいと思っています。
最後に直滑降ストリームについてです。スライドをご覧ください。「県議と知事の紅茶懇談」24回目のゲストは、公明党の水野俊雄県議でした。番組では、趣味の登山、サイクリングの話、学生時代から深く関わってきた自然との共生に対する思い、それから議員として大切にしている理念。こういうことについて、水野県議から率直にお話を伺いました。水野県議のちっちゃい声に寄り添って、一つ一つの取り組みで周囲に恩返しをしていこうと、こういう水野県議の真面目で誠実な人柄が伝わる中身になっています。毎回言いますが、今回もすごくいいなと自画自賛ですけど思っておりますので、ぜひ明日の金曜日の20時からの配信になりますので、群馬県公式のYouTubeチャンネルで水野県議との紅茶懇談、ぜひ一人でも多くの方に見ていただければ幸いでございます。私からは以上です。記者の皆さんから何かご質問があればどうぞ。
●知事のベトナム訪問について
(記者)
いくつか質問させていただきます。まずベトナム訪問ですけれども、訪問のメンバーは今回何人規模で、どういった方が訪問されるのか教えてください。
(知事)
知事戦略部長から説明してもらいます。どうぞ。
(知事戦略部長)
まず訪問のメンバー、県側からですかね。今回は、人数はかなり絞っておりまして、知事をはじめ4名ということになります。
(記者)
前回、県議とか民間企業の方が同行されましたが、今回は職員のみということですか。
(知事戦略部長)
今回、議会中ということもありまして、先ほど知事からもお話ししましたように、前回知事がトップ外交で行った際に、チン首相からこのフォーラムにぜひということで、それにお応えするような形でお伺いする形になりますので、今回は企業団の訪問等はありません。
(知事)
この間行ったときは、今、記者さんからお話があったように、県議会からも自民党の大和県議、秋山県議、それから追川県議、それからつる舞うから金沢県議にも出ていただいて、みんな聞いていたと思うんですけど、その前で首相の方からぜひ来てくれというお話もあったので、そこは理解をしていただけるんじゃないかと思います。それから今回のフォーラムは、現地滞在、移動、そこら辺のコストは全部ベトナム側が持つと言っていますので。行き帰りの飛行機代だけは我々が持つということになると思います。
(記者)
2つのセッションで登壇されると伺いましたが、具体的にどういうテーマでどんなお話をされたいかお伺いします。
(知事)
最初の全体会合は、とにかく群馬県のこれまでの取り組み、特にベトナムとの関係を中心に少しお話をさせていただくと。2つ目はデジタルの話ですよね。だから、ベトナムとの連携も絡めながら、群馬県がこれまでやっている、他の県が一切目を向けていないデジタル・クリエイティブのこの拠点、エンタメの拠点を作っていくみたいな話をできればなと思っています。
●デジタルクリエイティブスクール・パイロット事業について
(記者)
続いて、デジタルクリエイティブスクールのパイロット事業に関連して伺いたいんですが、今、デジタルクリエイティブの、まさにこの育成施設の話がありましたが、県ではGメッセの駐車場などに施設やスタジオを作るという計画を以前、示されていたと思うんですが、このオープン見通しの時期ですとか、進捗についても教えていただけますか。
(知事戦略部長)
そうすればデジタルクリエイティブスクールのことに特化してよろしいですか。今回実施するのは、デジタルクリエイティブスクールのパイロット事業でございまして、実はデジタルクリエイティブスクールの構想検討を行っている段階でございます。この構想検討を、例えば机の上の理論や考えだけでやるのではなくて、実際、このパイロット事業を通じて、いろんな方の教える側、教わる側、両方の意見をお聞きしながら、まさに今、構想検討を練っている段階でございます。この構想検討の中で、だいたいいつ頃開校していくかとか、その時期とか、具体的な内容についても、だんだん詰めていくということで考えております。
(知事)
記者さんのおっしゃった、今、高崎のGメッセの周辺に作ろうと思っている、群馬県最初のハードの集積について言うと、これブループリントだけは示しましたけど、まだ具体的なことは決まっていません。でも、ここら辺に、例えばプロダクションとかスタジオとか、そういうものを誘致したり、あるいは県の予算で施設を整備したりということは、やっていこうと思うんですけれども、今、大きな図を示したという段階ですから、まだ具体的にいつまでみたいな話はありません。
(記者)
未定ということですね。
●「湯けむりフォーラム」参加者の公表内容と集計方法の見直しについて
(記者)
湯けむりフォーラムのお話がありました。先ほど今回から集計方法を見直すということですけれども、前回時点で、この招待者、一般参加者と県職員のおおむねの割合というのも教えていただけますか。
(知事戦略部長)
前回でございますけれども、今回の新しい集計方法で言った場合、招待者と一般参加者が約570名、そして県職員が約480名、これが新しい計算方法でカウントした場合です。参考までに、前回、議会の方で答弁させていただいたところの数値、旧カウントの方法ですと、招待者、一般参加者が約700名、県職員が500名ということで、割合とすると、外部の方の方が6割、県職員が大体4割というところでございます。しかし、一太さんから説明があったとおり、県職員の方がそれを聞くことによって、まさに県職員もその場で、例えば普段会えないような方と議論ができ、それで政策がまた翌日から進むというところです。県職員の方も主体として参加することを楽しみにしているところです。
(知事)
県議会の答弁でも説明したんですけど、なかなか時間もなくて、正確に伝わったかどうか分からないんですけれども、もちろん一人でも多くの県職員に聞いてほしいんですが、動員みたいなことはやっていません。動員はどういうことかというと、各部局に何人出してくれと割り当てて、義務として行ってもらうと。例えば、鳥インフルの対応とか、豚熱の対応とか災害対応みたいな形になるんですね。今回は、やっぱり行きたいという要望のあった方々に行っていただくということなので、まず動員とは全くコンセプトは違うということは、あらためて申し上げておきたいと思います。
●群馬デジタルミュージアムについて
(記者)
デジタルアート関係ですけれども、これは去年とは内容も変わって、3カ所は同じ内容をやるということでよろしいですか。
(知事)
はい、地域創生部から。
(文化振興課長)
このデジタルミュージアムの事業ですけれども、今年で3回目ということになります。たくさんの人に見ていただきたいということで、商店街ですとか商業施設、また県立歴史博物館で行いますけれども、3回とも同じ内容でございます。
(記者)
去年よりもバージョンアップしているということで・・・
(文化振興課長)
そうですね。ライトを照らして、ナイトミュージアムということで、収蔵庫を探索できる、そんなワクワク感がある展示、催しになりますので、ぜひご参加いただきたいと思います。
(記者)
私も去年参加したんですけど、知事は、期待はいかがですか、今回。
(知事)
結構臨場感があって、びっくりしたから。これはぜひまた行ってみたいと思いますし、県民の皆さんにも一度ぜひ体験していただくといいなと思います。
●前橋市長の問題について
(記者)
最後に一つ案件外なんですけれども、現在、県と前橋市で県庁と前橋駅間の社会実験をされていますけれども、これに関連して、前橋市長のホテル問題の発覚後ですね、この事業とか、県と前橋市の連携に何か影響が出ていることがあれば教えていただけますか。
(知事)
事務的に言うと、事務方同士で、例えば、連携、連絡をシャットアウトしているわけじゃないから、それはある程度いろいろあるのかもしれませんけれども、基本的にこの事業の最終判断というのは、知事と市長がやるわけですよね。そういう意味で言うと、残念ながら、今、小川市長と信頼関係を持って話せる状況じゃありませんので、そういう意味では、大きな方向を決めていくという段階で言うと、明らかにマイナスの影響が出ているということだと思います。一応、県土整備部長からも正確な情報を。
(県土整備部長)
知事からあったことが全てだと思いますが、我々担当部局とすると、この問題があるからといって、この事業が停滞することはあってはならないと思いまして、最大限努力をしているというところであります。実は昨日も、このクリエイティブシティ構想の問題に対して、私自身が前橋の副市長と会って協議しているというところもありますし、五差路の管理者である国と今後会議を持つという調整もさせていただいているところです。今回の社会実験の話が出たので、ちょっと言及しますけれども、社会実験に際しては、やはり地域の皆さんのいろんなご意見を聞いたり、調整してきている中で、地域の方々から市長の退任や市長選になってもクリエイティブシティ構想に影響はないのかという心配の声が上がっているということで、我々としても影響があるんだなと思っています。一刻も早く前橋市政が正常な状態に戻ることを担当部局としても願っているところであります。
(知事)
今まさに県土整備部長が言ったとおりなんですけれども、この後も前橋市のことについて聞きたいという方がいるので、ちょっと前橋市との話を少しさせていただければと。ここでいっぺんにしないと、どんどん出てくるからと思って、少し時間を取ってお話をしたいと思うんですけどね。
まず、知事と市長がちゃんと議論するというのは、正式なルートで、例えば事業だったら事業、いろんなことについて、きちっと議論ができるという状況のことを言うんですね。後で聞かれる可能性があるので、ちょっと言っておくと、この間、前橋市長と市民との公開対話集会が2回行われましたよね。その中で、小川市長はですね、山本知事との関係をどうやってしっかり維持していくんだみたいな質問に対して、当然最初から誰かが聞くだろうと私が予想していたとおりだったんですけどね、それに対して、「山本知事に何度か話したいとお願いしたけれども、本人から何の連絡もない」という説明があったので、ちょっとここは、はっきりさせておいた方がいいなと思うんですよね。まずですね、小川市長から知事に対して話をしたいという要請は、秘書課には一切上がっていません。調べてみたけど、全く正式ルートでは上がっていません。それから、うちの前橋の事務所の方で、例えば小川市長の事務所の方から話がしたいと、コンタクトが取りたいという連絡があるかどうかも調べたんですけど、これも一切ありません。でも、知事に対して何度か話したいと言ったんだけど連絡がないということだったので、携帯メールだけは繋がっているから、もちろんお互いの携帯番号は知っていますから、LINEやFacebookでも繋がっているかもしれないですけど、全部調べてみたらですね、11月のたぶん5日と7日ぐらいの、この対話集会が始まる前だと思うんですけど、2回短いメッセージが届いていたことが判明しました。市長がこういうお話をしたので、あらためて調べてみたんです。私のところには、皆さんに携帯を見せるわけにいかないですけど、ものすごい量のメールが来るんですね。それをものすごい勢いでチェックしているので、なんとなく(小川市長からメールがきたという)そんな覚えがなくもないんだけど、はっきり覚えてないので、市長からそういう連絡があったというのは気が付きませんでした。でも調べてみたら2回にわたって来ていて、一度は「ゆっくり会って、お話ができないでしょうか。時間を作ってもらえませんか」という結構短い携帯のメールだったんですよね。2回目を見たら、ほとんど半分そこをコピペしていて、「繰り返しで申し訳ありません」みたいな文が入っていたというのは分かりました。でもね、そもそも、その連絡は知事に話をしたいということなんですけど、内々にということじゃないですか。個人の携帯メールに来るということは、そもそも、これ申し訳ないんですけど、(メールが来たことを)知っていたとしても、受けなかったと思うんですよね。それはまず、内々にというのは、どこかで2人で話をしたいっていうことじゃないですか、そもそも携帯メールに送ってくるという。例えば、場所がラブホテルでなかったとしても、私はやっぱり申し訳ないけど、今の段階でお目にかかるつもりはありません。ちょうど少し前のブログにも書いた覚えがあって、例えば、小川市長が私の知っている方々にも電話したり、会いに来たりしているというのも知っていたので、そこでもちょっと説明しているので、もしかしたら皆さん読んだ方もおられるかもしれませんが、今、この段階で内々のメールで会いたいと言ってきた小川市長に会うということは当然できません。
まず一つは、先ほどちょっと申し上げたとおり、市長との間に全く信頼関係がないので。例えば、内々に会った私が何を言うか分からないんですけど、内々に言ったことも、どう伝わるか分からない。どこにどういうふうに伝わるかも分からない。どこで発信されるかも分からないということでいうと、これはもちろんサシで話すみたいなことは、やれるはずがないんですよね。
もう一つは今、前橋の市議会の7会派がいろんなことがあったとしても、民意を受けて、市長に対して辞任を申し入れて、なおかつその不信任決議を出すということまで言っている中で、私が前橋市長とコソコソ話し合っているみたいなことが外に出たら、そういうことをしないタイプですけど、それはやっぱり何らかの疑念を持たれるかもしれませんよね。そうやって、ここまで7会派の人たちが頑張っている中で、そんな疑いを持たれるようなことはできないので、そもそも小川市長と個別に連絡を取るつもりはありません。ただ、その対話集会の中で、いかにも連絡してお願いしたのに無視されたみたいな、もしニュアンスを持っている人がいたら、今みたいな経緯だということはちょっとお話をしておきたいと思うんですよね。記者さんからのご質問ですけど、後から必ず出てくるので。市長と前橋市民との2回にわたる公開対話集会は、あんまり意味がないって申し上げましたよね。やっぱりその結果として見たら、私はあまり意味がないと感じていますし、ここでも言ったように、そもそも400人か500人か合計で分かりませんが、前橋市民(有権者が)27万人いるので。そもそも、これで前橋市民の声を聞いたことにはならないし。だってですね、これ会見で先週は言っていたか分かりませんが、だいいち、その参加した複数の方々からも同じことを聞いたし、ヤフーニュースのコメントにもあったんですけどね、会場に行ったら司会者みたいな方から、まず「発言をする人は名前と町名を名乗ってから言ってください。それをしない人には発言の資格はありません」と。それから「意見は、やめてください。質問に絞ってください」という話があって、それから「同じ質問はしないでください」というルールが一応会場全体に、守られたのかどうか分かりませんけど、示されたわけですよね。これは普通考えられないですよ。これ公開対話集会とは、私は申し訳ないけど、呼べないと思うので、そもそも形式が、(集会が)行われる前だったかもしれないけどここでもちょっと申し上げたとおり、市長のいわゆるコアの支持者の人が最初から入り込めるようなやり方で、なおかつこういうルールのもとでやられていたということを考えると、これが本当に中立公正な運営で行われた対話集会だとは到底思えないですよね。
それから、ここでもちらっと言ったように、私はコミュニティFMを応援しているんです。ラジオというメディアに、とても実は愛着があるので、この間もちょっと申し上げましたけれども。だからなるべくコミュニティFMの悪口は言うまいと思って、言わなかったんだけど、ちょうど記者さんご覧になっていると思いますが、11月15日に共同通信か何かで記事が出ていて、どう書かれていたかな、やっぱり「地元のFM局が不祥事を抱えた政治家に利用されたと言われても仕方がない」みたいに書いてあったんですよね。それで、そのコミュニティFM局と前橋市の資本関係を見たら、ないですよね。だけど、防災も情報が必要だと思うけど、情報番組を含めてですね、1,400万円とか1,500万円とかのお金が支出されるわけじゃないですか。そこがまず主催するっていうことについて、まさにその共同通信の記事が言っていたように、正しいのかと。だって、報道機関は、メディアは、基本的に行政をチェックする役目だからって書いてあったんだけど、全くそのとおりだなと。そのとき言わなかったけど、思ったんですね。ところが、今度は週刊文春の記事で、これは週刊誌の記事で一次情報じゃないので、真偽の程は分かりませんけど、もしあの記事が正しかったとしたら、そもそもだってFM局の代表が亦野さんという方でしたっけ。会ったことないので存じ上げないんですけど、この週刊誌のインタビューが事実だとしたら、当然、小川市長の支持者の方じゃないですか。そもそも小川さんに献金したこともある、ずいぶん前から知っている方が社長のFM局ですよね。さらにまた、中立に公正にみたいなことに疑問符がつくと思って。申し訳ないけれども、ここまで言ったから言わせていただくと、私が問題だと思っているのは、確か小川市長の記者会見、2回の公開対話集会をやるということを発表した記者会見で、ある記者が、例えばFM局の代表者とかに支持者の方はいないんですねって聞いたら、(小川市長は)「いません」って言っているから。これはやっぱり嘘をついたって言われても、仕方ないと思うんですよね。だって、自分の支持者を忘れる人いないでしょ。だからこれはいつも言っているように、一事が万事って言うけど、例えばこのラブホ問題が発覚した直後に、あの会見で「小川市長は、今までの事実について違うと思うことありますか」と聞かれて、「私が帽子とメガネで変装していたとか、あるいは、もう一人の一緒に行った男性にドアを開けてもらったというのは違う」って言っていますよね。それで翌日に、まさにそういう映像が出ているわけで、これは嘘だって言われても仕方がないですよね。だからこういうところからちゃんと説明してもらいたいなっていうのが一県民としての感覚で、今回もある意味で言うと、事実誤認というか、嘘だと思われても仕方がないことを言っているわけじゃないですか。だからこれをもって、例えば既婚の男性、直属の部下と、勤務中というか、どう考えても公務とは思えないから。これを公務と言い張るなら別ですよ。「勤務中に直属の部下である男性とラブホテルの、しかも露天風呂のついた部屋に10回以上行ったけど、男女の関係はありません」と。「私が間違えたのは、場所を間違えただけです」って言われてもね、それはなかなか本当に申し訳ないけど信用できないなと。こういうことがやっぱり積み重なってくると、余計そんなふうに思うんですね。
それから、これは記者さんも取材されたかもしれませんけれども、私、ずっと新聞各紙の報道とかラジオとかテレビの報道とかネットの報道とかも、一応(公開対話集会に)行かなかったから、見ていたんだけど、その中で、いわゆる各紙が会場の中の、市長をかばう人、あるいは辞職を求める人の発言をいろいろ取り上げていたじゃないですか。その中で、まず市長を擁護する男性で、「私人として夜、ラブホに行くのは問題ないと。私人として夜にラブホテルに行くのは何の問題もないと、昼間だったらまずいけど。市長、頑張ってください」と言っているんですよね。そもそも事実誤認なのは、夜以外にも行っている。市長が勤務中に、もう一回言いますが、直属の部下とラブホテルに10回以上行くことが何で問題がないのか、これだけの批判を世の中から巻き起こしていることについて、何で問題がないのかっていうことで、もう少し考えて発言されたらいいんじゃないかなと思いました。もう一つ、実は意味深な発言があったんですけど、「男性の政治家も愛人問題を抱えている人がいる」と、詳しい言い方は忘れた。「なぜ小川市長だけが叩かれるのか。これは男女差別ではないか」と。これこそThe争点の、まさに争点ずらしだと思うんですよね。男性だろうと女性だろうと、市長がこういうことをやって発覚したら、大問題になるのは当たり前であって、これ以上は言いませんが、皆さん想像して分かると思うんですけど、これが山本龍前市長だったら即死ですよね。しかも山本前市長が、彼はそんなことをやらないと思いますけど、やらない人だけど、例えば部下の女性とラブホテルに行ったと。たった1回それが発覚しただけでも、もう即おしまいだと思います。ましてや、誘ったのは女性職員ですとか言ったらね、もう地球上から総袋叩きに遭いますから。だから、この男女差別ではないかと、これも、もしかしたら最初から打ち合わせをしていたかもしれませんが、そういう意見を言うような人もいますというのは、非常に私には違和感があったんです。
もう一つ、もっと重要なことを言うと、「確たる証拠もないのに、市長を批判して、引きずり下ろすというのは、明らかに名誉毀損だ」という話があったんですよね。女性の方の話として紹介されたんですけれども、「証拠もないのに」と言った方には、ぜひ分かっていただきたいと思うんですけど、これは大多数の人がやっぱり市長の説明は事実ではないんじゃないかと、嘘なんじゃないかと、そういうふうに思うだけの材料があるということです。それから、これはちらっと言いましたが、万が一、小川市長がこの件で訴えられたら、民事で勝てる可能性っていうのは100%ないと、私の知り合いの弁護士がそう言っていました。日本中誰探しても勝てる人はいないと、ある弁護士ユーチューバーも言っていたわけですよね。どういうことか。それは例えばこれが訴えられて裁判になったときに、民事ではそういう行動があったと認定されるっていうものなんですよ、裁判上もね。だから、本当に名誉毀損だっていうのは、市議会なのか山本知事なのか分かんないけど、ぜひ名誉毀損で訴えていただければ、裁判所の方でこれについて民事の結論が出るのでいいんじゃないかと思うぐらいなので、そこをよく考えていただいた方がいいんじゃないかなと思っています。それから、私はこれも個人の意見として言ったんですが、ちゃんと真相を究明してほしいと。政治家の一人として群馬県で政治を司る、政治に関わってきた一人として、やっぱりこの問題の全容は解明されていないじゃないですか。10回以上って、15回なのか20回なのかも分かんないじゃないですか。それから市長が秘書課にも言わない空白の日程、日中の日程もいっぱいあると聞いていますけれども、この時に何をされていたのかとか、公用車はどう使われていたかという情報はですね、これは県民も市民も絶対に知っておくべきことだと思うんですよね。私は一人の県民として、やっぱりそういう真相をぜひ究明してほしいと思うし、それがやっぱりこういう問題の再発を防ぐことにもつながると思います。ただ、市議会は独立自尊ですから、一人一人の市議会議員は独立自尊ですから、知事の個人的な見解とは関係なく、やっぱり議会初日に不信任決議を出すって決めた、これは今、分かっている情報だけでも十分にそれに値すると判断されたということはよく分かるし、前橋市議会の独立自尊の判断を見ながら、私の見解は私の見解として申し上げただけであって、当然、市議会は市議会の判断で動くんだろうなということはよく分かるし、これはこれでぜひちゃんと最後まで民意を受けた正しい行動を貫いてほしいと思いますが、それでも個人的にはどういう形か分かりませんが、ちゃんとこの問題の詳細な真相、事実関係をですね、メディアの方々に言うのもなんだけど、本来であれば、市議会みたいなところでちゃんとやっておかないと、禍根を残すんじゃないかと。あえて私は大澤知事時代の公用車の使い方についてちらっと言いました。やっぱり1カ月に4回とか5回とか向島の料亭に太田の自宅から直接行って、5時ぐらいに着いて11時までいるって公務じゃないじゃないですか。だからこれ以上はあんまり言わないけど、本来であれば、もう本当に人件費とかガソリン代とか、返してもらってもいいぐらいだと思いますよね。だからこれはこういうことがあったので、ちゃんと市議会として、私の個人的な見解ですよ、ちゃんとこれを解明するっていうか、きちっと事実関係を明らかにするっていうのは、私は市議会の役割として、一県民としては依然として期待したいなと思っています。
いろいろなことがあって、例えば市長を擁護される方、取り巻きの方々がいろいろ署名活動をまだやっておられるようですし、Facebook上でいろいろ、Facebookは限られた空間なんでね、その中でいろいろ頑張れみたいなメッセージはあるんですけど、私が見る限り、小川市長のこの問題に対する世論は全く変わっていないと思う。むしろ厳しくなっていると思う。直後の熱狂みたいなものは収まっているけど、じゃあなんかみんなが違う方向に行っていると思うと、それは全然感じないです。例えばね、YouTubeの動画みたいなのも、ものすごい出ているわけですよ。だいたいこのくらい経つと逆張りをする人も出てくるんですよ。逆にかばう人みたいなの。そういうのはね、全然ないもん。ほとんどが批判のトーンばっかりですよね。それからXも、本当にものすごい厳しいことが、ほとんど大多数は批判のコメントですよね。それからコントロールできないヤフコメ、ほとんど100%批判ですよね。だから私はむしろ今まで小川市長を応援していた方々も離れているんじゃないかと思うし、本当にコアの擁護者、例えば、これが男女差別じゃないかとかね、あるいは夜ラブホテルに行くんだったら問題ないとかね、あとは名誉毀損にあたるとかね、これが。こういう方々はごく一部であって、大多数の人たちはやっぱりここは引くべきだと思っていると私は確信をしています。
それからあと、これで今日かな、前橋市議会が不信任案提出を議運で決めたのかな。ということはもう確実にもうこの流れでね、不信任決議案が出て、当然これは可決されるっていう流れなんで、出直し選挙の可能性がかなり出てきたのかなと思います。まあこれは分かりませんけど、前橋は人材の宝庫だし、今言った市民の皆さんの声っていうのが変わっていないから、それはちゃんとした流れになっていくだろうなと。私は、小川市長は申し訳ないんですけれども、個人の見解としては出るべきじゃないと思うし、選挙に出られるのはご自由だと思うんですけれども、決して、今の方々が思ったような結果にはならないと。これは政治家の直感としてって言いますか、私は群馬県人なので、群馬県で生まれ育った、曲がったことが嫌いな上州人の良識を信じているので、それは今のこういう方々の思惑通りにはならないと思います。
もう最後にしますね。最近またね、いろんな噂を広めている人がいて、小川さんの市長の後釜で、山本一太が子飼いの人を送り込もうとしているとかね、みたいな話を一生懸命広めている人がいるんですけれども、そういうことは500%ありません。ここでも申し上げたとおり、そもそも小川市長が辞めたら誰になるかなんて当初考えてもいなかったから。当初こんなことが起こると思ってもいなかったから。これは全部ご自身の身から出た錆ですよね。ご自分の行動でこれだけのマイナスを周りに及ぼしているわけですよね。そもそもそう思っていないので、この後、そもそも引きずり降ろそうとも思ってなかったから、全く。この後誰かを据えようとか、自分の子飼いになってもらおうみたいなことは全く思ってもいないし、誰かに出てくれと言った覚えもないので、それだけは県民の皆さんに信じていただきたい。これを一生懸命広めているということは、小川市長の周りの方々は選挙をやるつもりなんでしょうね。有力だと思われるような人が出てきた場合に、少しでもネガティブなイメージを刷り込みたいっていう意図があることを考えると、こういう情報を流している方々はやっぱり出直し選挙をやるつもりなのかなというような気もしています。これだけ全部言っちゃったらもう今日他に質問ないかと思うんで、すみません、記者さん。
●日中関係について
(記者)
別件ですが、台湾に関して、高市首相の国会答弁をめぐって、中国が日本への渡航自粛を呼びかけたり、波紋を呼んでいます。高市首相の発言についての評価と、あと中国の対応について、知事のご所見を伺えればと思います。
(知事)
これは特に非常にタッチーな(慎重を要する)、微妙な外交問題なので、ここで私が思っていることはいろいろありますけれども、あんまり発言して、いろいろ政府にもご迷惑をかけたくないので、あまりそのことについてコメントすることはちょっと差し控えたいと思いますが、高市内閣が発足して初の女性総理ということで、どのメディアの世論調査を見てもかなり大きな支持を得ているので、高市総理にはぜひここから問題山積ですけれども、頑張っていただきたいと思いますし、いろんな困難を乗り越えて、本当に高市総理がおっしゃっているように、日本をもう1回輝かせていただきたいなと思います。ちなみに高市総理が誕生した後に、携帯メールでお祝いのメッセージを送ったんですね。もう当然返ってこないですよね、お忙しくて。それが数日前に返ってきた。高市総理から携帯のメールで、メッセージで「とにかく答えなければいけないものが山ほどあったので、拝読が遅れた」と書いてあって、「拝読が遅れてごめんなさい」と、「ご期待に応えられるように頑張る」って書いてあってね。まあ大したものですよね。私なんかにもちゃんとこうやって返してきてくれるってことで、ちょっとそこで感激をしたっていうのもあるんですが、高市総理にはいろいろありますけど、頑張ってほしいと、これだけは申し上げておきたいと思います。
●政治資金パーティーの意義について
(記者)
もう一点、昨日、山本知事ご自身の後援会が主催された政経セミナーが開かれたと思います。盛会だったと認識していますが、政治資金パーティーの意義について、あらためて知事のご認識を伺えればと思います。
(知事)
政治活動には一応お金がかかるっていう面もあって、今とにかく知事になって、企業献金みたいなものは集めることはできないと。全国の知事はどこでもそうだと思うんですけれども、やっぱりこれはある意味で言うと、政治資金を獲得するための数少ない方法ですよね、ほとんど。これしかないみたいな。だからこれは全て透明な形で、政治資金パーティーをやって、しっかりと支えていただくと。いつも言っているように、私は企業献金については、国会議員時代も一応しっかりこの仕組みを活用してきましたし、反対しているわけじゃないんですね。ただ、全部公開するべきだと。公開できないんだったら、やっぱりやめるっていう選択肢もあるのかなと申し上げてきました。少なくとも知事として、今、合法で、しっかりとルール上も認められているこうした政経セミナーをやって、そういう形で、政治資金をしっかり確保して、それで一つでも知事として、県民のためになるような活動をしっかりやっていくということが大事なのかなと思っています。
●日中関係について
(記者)
先ほどの別の記者さんの日中関係に関連してなんですけれども、群馬の影響、例えば、他の報道ですと、他県では宿泊施設のキャンセルが出ているとかあります。あとは、群馬は上海事務所も置いていて、中国の日本大使館が日中関係を踏まえて渡航する際は気を付けてくださいっていう案内(を出しています)。群馬における影響というのは。
(知事)
それはちょっと担当部から。知事戦略部長からどうぞ。
(知事戦略部長)
まず、全般的な内容を知事戦略部からご説明させていただいた後、その後、産業経済部の方にバトンタッチすることでよろしいでしょうか。まず交流事業なんですけれども、これは上海事務所から情報をいただいているんですけれども、県が関わる中国との交流事業ですね。こちら、上海事務所があります上海市と連携した交流事業等があるんですけれども、今年度に関しましては、来県を伴う事業は既に8月に実施されておりまして、年度内は来県を伴う交流事業、要人の来県の予定はないという状況でございますので、今のところ直接的な影響は出ておりません。あと、県内市町村で交流を行っているところはございますが、こちらにつきましては、高崎、太田、伊勢崎、館林、藤岡になるんですけれども、お手数ですけれども、各市町村の方にお尋ねをいただきたいと考えております。そうしましたら、その後、産業経済部とバトンタッチすることでよろしいでしょうか。
(産業経済部長)
産業経済部の方といたしましては、今大きく4つの視点で情報収集、それから注視しているところでございます。一つは、中国に進出している県内企業の動向と影響。今現在、私どもで把握している進出企業数が159社、266事業所となっています。これは100%のものではないんですけれども、調査した結果の情報ということでご理解ください。もう一点が輸出入への影響ということで、県内企業でも中国とも取引をしている企業が多いということもございます。もう一点がインバウンドへの影響ということ。もう一点、さらに4つ目としましては、技能実習生等、中国の方が活躍いただいている部分もあるので、その4つの視点で情報収集に当たっております。いずれも、その情報を収集している過程においては、まだ具体の影響というようなことは聞こえてきておりません。そういう中で、今後この情勢が長期化することによって、さらに不安が増してくるかなというような声は聞いているんですけれども、引き続き関係機関、それから企業の直接の声を聞いて注視してまいりたいと思っております。
(記者)
ありがとうございます。知事がこの日中関係における群馬への影響で心配されていることなど、もしありましたら。
(知事)
もう今、産業経済部長から説明があったことで、今のところ大きな影響が出ていないということなんですが、全体の流れをよく注視していく必要があるなと思います。
●前橋市長の問題について
(記者)
前橋市長の件に戻って大変申し訳ないんですけど、先般の市民対話集会で、知事の発言が、首長間の関係を考えると、内政干渉とか自治法の問題も出てくるんじゃないかというふうに小川市長が発言されました。これについて知事の受け止めがあればお願いしたいんですが。
(知事)
もうブログにも書いたし、記者さんはヘビーリーダーなんで、もう私の考えをよくご存じだと思うんですけど、質問されたからちゃんと答えますが、まず一つ、内政干渉っていうのはどういう意味なのかなと思うんですよね。前橋市民は群馬県民でもありますから。前橋市の方々も群馬県民として私を知事に選んでくれた方々ですよね。当然、群馬県全体が知事にとってはすごく、もちろん当たり前ですけど、群馬県知事の使命っていうのは群馬県民を幸せにすることなんで、その中に前橋市民の皆さんも入るわけであって、前橋市でこれだけのことがあって、市政が停滞、麻痺しているっていうことについてね、知事として心配するのは当たり前だと思うんですよね。この内政干渉って皆さんおかしくないですか。この内政っていう言葉にね、まるで前橋が市長にとって自分の領地とか領土みたいに思っているんじゃないかみたいなニュアンスがありますよね。別に前橋のことについて何かをやるのは市長だけじゃなければいけないみたいな、あるいはまるで前橋市民が前橋市長の領民であるかのような意識が垣間見えていて、とっても私は、これは傲慢な感覚だと思っています。友人の弁護士にも聞きましたけど、そもそも内政干渉っていうこと自体があり得ないので、これは全く当たらないと思っています。
それから地方自治法の関係っていうのも全然意味がよく分からなくて、私がここで発言しているのは、知事としての発言、ある意味個人的見解じゃないですか。県の方針全体を言っているわけでも何でもないし、前橋市に対してそれを正式に強要するようなことを言っているわけでもないし。例えばね、県の方から市町村に勧告するっていうのが許されているんですけど、勧告の前の前の前の段階じゃないですか。だからもしこれが地方自治法に引っかかるんであれば、ちょっとブログにも書いたんですけど、これあれですよね、憲法に定められた、まさに発言の文字通り自由っていうか、表現の自由にも関わることなので、全くそれは当たらない、全く的外れの話だと思います。ちょっと恐ろしいのは、小川市長ご自身が法曹関係者で弁護士ですよね。それは断定していないわけじゃないですか、少しとか言ったりして。なんかね、内政干渉っていうものがあるんじゃないかと、これ自治法で実は言っちゃいけないんじゃないかみたいなニュアンスを、そこにいる人たちに植え付けるみたいな感覚で言っているとすると、ちょっと恐ろしい気がしますよね。やっぱり法律を知っている方が言えば、聞いた人はね、「えっ」と思うわけなんで。でもほとんどの人たちは、特にその発言について、これが内政干渉とか法律に違反するとかは全く思っていないと思います。大変申し訳ないんですが、全く的外れの指摘だと思います。
(記者)
先ほど11月上旬に、2回ほど携帯のメールに、内々に会いたいという連絡があったということで、個人的な信頼関係がないので、そもそも会えるような状況、サシで会えるような状況ではないという話ですけれども、これがもし例えば秘書課等に通じて正式に面会依頼があった場合っていうのは、どういうご対応をお考えでしょうか。
(知事)
それはちゃんと検討したと思います。ただ、秘書課を通じて面会依頼があったということで言うとね、そこで話したことが曲解されたり、間違って伝えられたりしたら困るので、おそらくオープンな形になるんじゃないでしょうか。例えばマスコミ全部オープンのところで、例えば市長が知事と話がしたいというのならば、その状況にもよりますけど、真剣に考えます。それはだって曲解されたりとか間違って伝わる可能性がないから。
(記者)
それは現状、今後も考え得るものですか、今ここに至って。
(知事)
仮定のことなんであれですけれども、もし例えば正式ルートで話をしたいということになったら、もちろん検討します。ただそれでも、例えば今、先ほど申し上げたような、今まさに前橋市議会がこういう動きをしている中で、彼らに1%でも疑念を抱かせるようなことはやっぱりやりたくないんで、そことの絡みになると思います。
(記者)
分かりました。私からは以上です。ありがとうございます。
(知事)
今お話をいただいて、今日もこの後まだいろいろ質問あるかもしれませんけど、記者さんの方からまた前橋市長の話が出たんで、ちょっと申し上げておくと、2つのこの市民との、前橋市長と前橋市民との公開対話集会の中でね、もう一つ、ものすごく実は、ある意味、大事な発言があったんですよね。それは小川市長ご自身からで、男女関係がなかったことは説明できないと、いろいろ考えているんだけど説明できないっていうふうにおっしゃっているわけですよね。密室で行われたことについて、100%それを証明するっていうことはできないのかもしれないんですけれども、先ほど言ったように、大多数のほとんどの人は今、小川市長が10回以上、15回なのか20回なのか分かりませんが、勤務中に直属の部下である既婚の男性とラブホテルの露天風呂の付いた部屋で、おそらく全体としては10時間、20時間、話をしたと。もうこの事実、あるいは変装して出入りしていたみたいな、この事実だけで、ほとんどの人たちは、これはもう間違いなくそういう関係があったと認識するということは事実ですよね。
もう一つ、例えばこれが裁判か何か、いわゆる誰かが訴えて裁判になった時に、民事上は、今ある材料から、民事上はそういうことがあったと認定されるということじゃないですか。市長の方は、これはもう基本的に証明できないと自分で。どういうことかっていうのは、これは結構恐ろしい話なんですよね。つまりこのまま全く証明されないで、この話がずっと続いていくってことじゃないですか。ということは、小川市長が前橋市長である限り、ずっとこのラブホ市長とかいう批判とかね、やっぱり嘘をついているんじゃないかっていう疑惑はずっと付きまとっていくんですよ。だって本人も証明できないんだから。ということは、ずっとこのまま、今の残念ながらイメージのままでいくっていうことを考えれば、何をしようと、信頼回復っていうのは、これはもう事実上不可能だと。申し訳ないですけど、こういう言い方をして、不可能だと。それだけイメージが低下している、みんながそう思っている、嘘をついている、例えば市議会、議決機関である市議会の9割が辞めろと言っている、知事と腹を割った話し合いもできない、慎重な経済界がやむにやまれず、実質的な、ある意味退陣勧告をしているっていう中で、市長としてやりたいことが(できる)、政策実現力みたいなものは極めて実は低下していて、これはなかなか、ご本人はやりたいことはできないという状況だと思うんですね。だからどういうシナリオを考えても、やっぱりこのままやり続けるということは、私は難しいと個人的には思っているし、やっぱりここはしっかりと前橋市政が刷新されるような流れになることを、個人的には望んでおります。これはものすごい大事なことです。証明のしようがないって本人が言っているわけなんで、そのこともぜひこの会見を見ている県民の皆さん、市民の皆さんには、ご理解をいただければと思っております。ということで他にありますか、よろしいでしょうか。なんか皆さんの質問を荒らしちゃったみたいで、他にもあればどうぞ。
(記者)
今の発言の中で、小川市長は勤務中に会っていたということを何度かおっしゃっていました。ただ小川市長はこの点に関しては公務ではないと、完全にプライベートであるということを再三強調していました。知事が今、勤務中にということを複数にわたっておっしゃったのには何か根拠があるんでしょうか。
(知事)
今、記者さんのおっしゃるとおり、勤務中っていう言い方は正しくなかったかもしれません。普通だったら勤務していなければいけない時間帯にっていうことですね、ごめんなさい。勤務中にっていうのは、最初の方の発言で、夜なら問題ないと、昼ならだめだけどっていう話の中で、お昼は公務の時間だみたいな意識があったと思ったから、だからそれは勤務中じゃなかったのかもしれない。じゃあそこだけ休んだのかもしれないので、そこは普通だったら、市長として勤務すべきであるような時間帯にっていう意味です。それは正確に言うと、もうそれはご本人が勤務と認めていないんであれば、それは記者さんの言ったとおり、ちょっと不正確でした。だけど、秘書課には言っていないわけだから。よく分からないけど、じゃあ言いますけど、勤務中じゃないっていうことは、やっぱりね、本来であれば、休むということを届けるんじゃないですかね。そこは勤務じゃなかったって言っても、そこ秘書課は知っているのかなと。記者さんの言っているとおり、ご本人が勤務じゃないって言うんだったら、私の今の言い方は不正確だったかもしれないけど、そもそも勤務かどうかってどう決めるかっていうのは思いますよね。私は例えば、休むとしたら必ず事前に秘書課に言いますので。秘書課は、私の日程はほとんど、特に平日はつかんでいますので。ただ、今の話がちょっと誤解を呼ぶところだったので、確かに小川さんは勤務じゃないって言っているっていうのであれば、ちょっと発言に誤解を呼ぶところがあったかもしれない。そういうニュアンスの言い方で言ったんです。
(記者)
一つだけですけど、グレーな部分として、大雨の最中に行ったことがあると。9月ですけど、その点について前橋市内には警報も注意報も何も出ていなかったから問題ないんだというふうな、ご本人はおっしゃっていましたけど、小川さんは。しかし、あれは県内の北部にはかなり大きな雨の被害が出ていまして、そういう意味では首長として、それは正しかったのかどうかという点は残ると思うんですが、その辺はいかがですか。
(知事)
それはまさに記者さんのおっしゃるとおりだと思います。記者さんが書かれることがよくYahoo!ニュースに取り上げられるんで、大変な視聴率を稼いでおられるなと思っていつも見ております。
(記者)
重ねて前橋市長の話なんですけれども、お話の中で、知事のご意見として、総じて市長は身を引くべきだという話があったと。その上で、一昨日、市長の記者会見がありまして、そこで不信任案が可決された場合の対応に対しては明らかにしなかったんですけれども、先ほどもお話であったように、27日の招集予定の議会では、8割を超える7会派が不信任案を出す方針であるというところはもう目に見えて、それがたぶん可決されるんだろうというところで、知事がご覧になっている中で、市長は一体どういう出口戦略みたいなものを描いているように見ておられますか。
(知事)
それはなかなかよく分からないですね。非常に戦略的なようで、例えば今回のその公開集会の開き方なんかも結構突っ込まれどころ満載じゃないですか。きっと弁護団とか付いて、すごいチームで、ご本人も弁護士ですよ、弁護士をなさっているんで、すごいちゃんとした緻密な戦略でやっているようで、結構戦略ないんじゃないかと思ったりとかするので、それはもうご本人のみぞ知ると。どういうお考えでこういう発言をされているのかっていうのはもうちょっと私の理解の及ぶところではないですね。
今日もずいぶん前橋市の話が出ましたけれども、何度も言うように、ここで聞かれたことについては、しっかり知事として発言をするというスタンスで臨んでおりますので、本来であれば、毎回毎回この前橋市長の問題について発言したりとか、毎日ブログも書いているんですけれども、本当に大喜びで、嬉々としてやっているわけではありませんので、本来であれば、こんなことをしないで済むんだったら、それに越したことはないと思いつつ、やっぱり知事としても群馬県民としても、今の状況を看過することはできないと、こういう思いで、いろいろ知事としてのっていいますか、これはもう個人の意見ですけれども、発信をしているということは県民の皆さんに分かっていただきたいなと思っております。
最後に申し上げますが、インフルエンザがすごい早いペースで流行っているということで、今日もいつものことではあるんですけれども、皆さんに注意を呼びかけました。こまめな手洗いとか、うがいとか、こういう基本的なことですけれども、こういうインフルエンザ予防策を実践していただいて、ぜひ、これから寒くなりますが、県民の皆さんには健康に過ごしていただきたいと、このことを申し上げて、今日の会見を終わりたいと思います。今日も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。