本文
■日時 令和7年11月26日(水曜日)14時06分~15時11分
■会場 記者会見室
■出席者 県:知事、副知事ほか
記者:記者クラブ所属記者等13人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)
20251126山本一太群馬県知事定例記者会見<外部リンク>
■知事発表
2.Gunma Flower Park+体験型ナイトウォーク
それでは定例会見を始めさせていただきます。昨日の夜の便で、ちょっと1時間遅れたんですけれども、今朝ベトナムから戻ってまいりました。4時間ぐらいのフライトだったんですけど、なかなか寝られなかったので少し睡眠不足ですが、気合を入れて最後まで頑張りたいと思います。さっそくですが今回の会見の中身です。スライドをご覧ください。 今日はですね、もうほやほやですが、「知事のベトナム訪問」、それから「Gunma Flower Park+体験型ナイトウォーク」、そして「群馬県産農畜産物の新認証制度」などについて発表させていただきます。
まず知事のベトナム訪問です。スライドをご覧ください。ブログでもここら辺の写真使った覚えがありますが、これは使ってなかったかな、23日の日曜日から本日にかけて、「第1回日越地方協力フォーラム」に出席するために再びベトナムを訪問いたしました。今回は議会開会中ということもあってですね、参加できるかどうか、すべきかどうか非常に悩みましたが、実はチン首相から直接ですね、「ぜひこのフォーラムに参加してほしい」と強い要請を受けたこともあってですね、厳しい日程でしたが、参加を決断いたしました。今回のフォーラムはですね、ファム・ミン・チン首相の強いリーダーシップのもとで開催されたものです。日本、ベトナムの両政府をはじめ、地方の行政機関とか企業・団体などが一堂に集まり、大変活気に満ちた非常に大きなイベントでした。私は、チン首相が自ら議長を務める全体会合に、日本側の地方自治体代表として登壇をいたしました。これまでの群馬県とベトナムの交流に加え、群馬県の勢いとか魅力をPRさせていただきました。また、「日本とベトナムの地方のイノベーションを結集し、価値を高め、デジタル未来を創造する」と、こういうテーマのですね、セッション3というところだったんですが、ここにも登壇をさせていただきました。ここでは、群馬県が独自に進めているデジタル・クリエイティブ産業の概念とか具体的な取り組み、そして今後のベトナムとの連携の可能性について説明をさせていただきました。
その他、当初の予定にはありませんでしたが、現地に到着後ですね、フォーラムの主催者から「初日の芸術プログラムの中で、ぜひ歌のパフォーマンスを披露してもらいたい」というですね、結構急遽の、無茶ぶりのお願いがあったんですね。おそらく、その文化交流みたいなイベントで、アカペラで1曲やればいいのかなと思っていたんですが、なんか夜ホテルにギターが届いていてですね、カポも無いし、ピックも無いっていう状態だったんですけど、やっぱりベトナム側から是非って言われて、プログラムにも入っているということだったんで、じゃあこれはもうやるしかないかなと。いかなる無茶ぶりも受けるというのが一応、群馬県知事としての哲学なので、これはもう日本とベトナムの友好のためだと思ってですね、2曲、歌を披露いたしました。細かいことはブログに書こうと思うんですけど、それがもうすごい文化イベントで、日本の協力で50年前にできた会館みたいなところでですね、ハノイからプロの歌手が来て、たまたまハロン市の大学にものすごく芸術家が多いということで、ベトナムの民族衣装を着た踊りがあったりとかですね、プロの人の歌があったりとかですね、で、なんかどうも始まらないと思ったら、地元のテレビで生中継しているっていう大変なところで、全くリハーサルもなく、音合わせもなく、しかも2曲ぐらい歌ってくれって言われたから、これはブログによく書こうと思うんですが、ベトナムの歌で天童よしみが歌っている「美しい昔」っていう歌と、それからベトナムですごく人気のある五輪真弓の「恋人よ」を歌おうと思ったらですね、直前に外務省の方から、この2つの曲はすでにプログラムに入っているということで、現地のプロの歌手が歌うっていうことになっていたんですね。こういうのもなんですけど、やっぱり私はピンチに強いということを再確認して、きっと宇佐美メディア戦略アドバイザーに褒めてもらえると思うんですけど、急遽演目を変更してですね、もう全くリハーサルがない中でですね、ピックも無い、カポが間に合ったからよかったけど、英語と日本語の歌を歌ってですね、一応大変な拍手を受けました。そもそも現地の大学生が全力で応援しろという指示があったので、出て行く時の声援もすごかったんですけど、一生懸命やって、そうしたら大正製薬の現地法人の方が後から遅れて来て、ホテルの部屋に入って、テレビをつけたら知事が歌っていたっていうことで本当に生中継していたんだということが分かってですね、大変な思いをいたしましたが、インパクトは抜群だったと思うので、翌日のフォーラムで本当に多くの方々から「歌が良かった」としか言われなかったんで、もう帰ろうかな、もうこれで終わりじゃないか、自分の仕事は、と思ったんですけど、これエンタメの持つ力を、あらためてまざまざと体験をしたということです。はい余分な話でした。さらに、とにかく日本とベトナム両国の参加者に対して、群馬県の存在感を強烈にアピールすることができたと。こういう知事はいないとかみんな言っていたので、これはこれで良かったのかなと思っております。次のスライドをご覧ください。
この密度の濃いスケジュールですが、合間を縫ってベトナムの政府要人とも会談を行ってまいりました。チン首相には、G20からの帰国直後の大変ご多忙の中、南アフリカから戻ってこられたんですよね、これ皆さん、知事と首相の5回目の会談ですからね。この時間をわざわざ設けていただきました。会談では私の方から、県内企業の最新情報をお伝えしたんですけれども、株式会社ジンズホールディングスがホーチミンに3店出店したということもですね、ご報告をさせていただきました。チン首相からは、両国の関係を発展させるためには文化交流も大事だと、「昨日歌ってくれたらしいな」とかまず言われたんですけど、今後は文化交流とか人的交流についても強化していこうと、こんなご提案を頂戴いたしました。また、今回初めてチュン外務大臣とも会談を行いました。非常に冷静でインテリジェントな感じの方だったんですが、会談では群馬県のこれまでのベトナムとの多角的な経済交流とか人材交流をですね、外務大臣からも大変高く評価していただきました。また、今後は地方間でより中身の濃い、実質的な成果を生み出すための連携を促進しようと、こんなことで外務大臣とも合意をしたところです。次のスライドをご覧ください。
中央政府だけでなくてですね、地方政府の要人とも会談を行ってまいりました。群馬県と覚書を結んでいるニンビン省、元のハナム省から大きくなって3つぐらい合併してニンビン省になったんですが、そこのトゥアン委員長が待っていてですね、是非会いたいということでお目にかかったっていうこともありましたし、あと今回のフォーラムの主催者の1つである、クァンニン省のタン党書記。党書記ってすごく偉いんですよね。実は、今のチン首相もですね、クァンニン省の党書記だったんですよね。だからベトナムはやっぱり、党書記をやって、みんな階段を登っていくので、実は大変な実力者なんですけれども、大変気さくな方でした。それから、このトゥアン委員長からですね、せっかくニンビン省とも覚書を結んだので、具体的に連携していきたいと。経済交流とか人的交流について、直接具体的な提案をしたいというお話を頂戴いたしました。草津温泉にいたときの、近くのお店のおじさんにすごく似ていて、このトゥアンさん、他人とは思えなかった。いつもニコニコしていい方でした。今回の会談で新たな委員長との関係も構築できましたし、ニンビン省との関係をより深めることができたと確信をしています。タン書記からはですね、クァンニン省について丁寧にご紹介をいただきました。ハロン湾っていう、皆さんご存じかどうか分かりませんけど、有名な世界遺産があるんですよね。ものすごくきれいな小島と海のシーンがあってですね、これは映画マニアの私から言うと、LAのレジェンダリーのですね、キングコングの髑髏島(どくろとう)のシリーズでも実はロケに使われたっていう場所なんですよね。タン書記からも、またこのクァンニン省との新たな連携についてもご提案をいただきました。今後どんな連携ができるか、さっそくですね、ここから担当部局と検討をさせていただこうと思っています。以上が今回のベトナム訪問の概要になります。
今回の訪問を通して、ベトナムの中央政府、そして地方政府とも関係をより一層深化させることができました。繰り返しになりますが、今回の訪問はチン首相からの強い要請に応える形で渡航を決断いたしました。先月、10月は4人の県議に同行していただいたんですが、その県議もはっきりチン首相からの強いご要請を聞いていると思うので、一応、各会派のトップには連絡をして、了解をとって訪越をしたということなんですけれども、こうやってチン首相から、ここまで強いご要請をいただくということ自体が、これまで積み上げてきたトップ外交の成果だと思いますし、ベトナム側も群馬県を非常に重視しているということの証だと考えています。ようやく地域外交が、本当の群馬モデルになりつつあったということを感じて帰ってまいりました。
ということで、こうしたトップ同士の強い関係性を土台に、今後様々な分野で成果を出していきたい、来年の2月にはインドに行きたいと思っております。今、いろいろ参加企業を募っているところなんで、正式にまた県議会からもご了解いただきたいと思いますが、インドもですね、なかなか群馬県にとってはブルーオーシャンなので、しっかり群馬県の企業が展開できるようなきっかけを見つけていきたいなと思っています。自治体独自の地域外交、ようやく形になってきたということを今日あらためてご報告をさせていただきます。
2.Gunma Flower Park+体験型ナイトウォーク
続いて、Gunma Flower Park+です。Gunma Flower Park+は10月10日の金曜日にリニューアルオープンしました。今、開園から48日が経ちましたが、入園者数は昨日時点で5万3千人を超えたということで、まあまあのスタートだと思います。多くの皆さんにお越しをいただいて大変うれしく感じています。そしてこの度、冬の間もですね、Gunma Flower Park+を楽しんでいただけるような新たなイベントを開催することといたしました。
これですね、ぜひ記者の皆さんに見ていただきたいなと思っているんですけど、「HARMONY OF LIGHT(ハーモニー オブ ライト)」と題して、光と音のですね、体験型ナイトウォークを開催いたします。Gunma Flower Park+の豊かな自然を舞台に、最新のデジタル技術を使ったデジタルアートとイルミネーションをお楽しみいただける、こういう企画になっています。開催時期はですね、期間はここにありますが、来週12月5日金曜日から来年の3月1日の日曜日までです。ぜひ会見に来ていただいているメディアの皆さんにも、お時間があったら足を運んでいただきたいと思います。時間は17時から20時30分までとなっております。入園料は大人1,500円、小中学生500円、未就学児は無料ということにさせていただきます。次のスライドをご覧ください。
このナイトウォークはですね、来園者の「歩く」「手をかざす」「触れる」、こういう動きに合わせて、光、音、映像が反応するという体験型のイベントになっています。イルミネーションが園内を彩るほか、園内の水面には光の波紋が広がるとか、幻想的な世界観を演出しております。そしてフォトブースでは、自分のシルエットが花の色と重なって投影されるとか、なんとなく自分の動きでですね、物を動かすとか作り出すみたいな、そういう楽しさをきっと経験していただけるんじゃないかと思います。自然と一体になるような新しい体験を味わえるのが大きな特徴だと思います。なお、現在の開園時間は午前9時から17時ですが、イベント期間中は12時から20時30分までに変更となります。詳しくは、このスライド記載のQRコードからGunma Flower Park+の特設サイトをご覧いただきたいと思います。また、このイベント中に園内で流れる楽曲は、群馬県で結成されたロックバンド「秀吉」の柿澤秀吉さんに作っていただきました。私も聞かせていただきましたが、あらためて素晴らしい感性の持ち主だなと感じました。私もぜひこのナイトウォークを体験したいと思います。これは子どもから大人まで、誰でも自然との一体感を楽しむことができるイベントです。これまでにない新感覚のデジタルアートのナイトウォークをぜひお楽しみください。ちなみに最後にちょっと付け加えておくとですね、群馬県はロックバンドの拠点、聖地みたいに言われていて、「BOØWY」がいて、「BUCK-TICK」がいて、「back number」がいるんですけど、私は「秀吉」がすごく好きなので、3B+Hと呼んでいるっていうことだけで、せっかく頑張って作っていただいた秀吉さんのために、皆さんにお伝えしておきたいと思います。
続いて、群馬県産の農畜産物新認証制度の創設についてご報告をしたいと思います。近年、国内外で環境負荷を低減した農畜産物へのニーズが急速に高まっております。実際に欧州や北米では有機農産物市場がですね、これも年々拡大し続けております。こうした中、県産農畜産物の中で、環境負荷低減に取り組むハイレベルな商品を国内外にしっかりPRし、群馬県のブランド力をさらに高めていくことが重要です。そこで新たな取り組みを始めますので、ご紹介したいと思います。スライドをご覧ください。このたび、県産農畜産物の新たな認証制度「GUNMA EXCELLENCE」というものを創設したいと思います。県産農畜産物の中で第三者認証を取得し、群馬県の審査を通過したものを認証いたします。群馬県産品であることを示す「群馬県農業統一ロゴマーク」に加えて、この認証制度によって、県産農畜産物の中でもハイレベルな商品を国内外にPRし、ブランド発信力を強化していくという狙いがあります。認証された農畜産物は、このスライド記載のロゴマークを使用することができます。このロゴマークはゴールドを基調にし、王冠をあしらった特別なぐんまちゃんが描かれた、高級感あふれるデザインになっております。これによって認証された県産農畜産物の卓越した品質と誇りを象徴するというものになっています。それでは制度の詳細をご説明します。次のスライドをご覧ください。まず、認証条件です。認証条件は2つあります。
1つ目が国際第三者認証または環境負荷低減に関する第三者認証のいずれかを取得していることです。具体的には、欧州を中心に広く採用されている安全性とか環境保全などを認証する制度、GLOBALG.A.P.、皆さんご存じだと思いますが、GLOBALG.A.P.とかですね、農林水産省が定める有機JAS認証などがこれに該当いたします。
2つ目、群馬県が行う書類審査や現地調査、そして審査会の認証を受けることです。認証期間は2年間で、更新も可能となります。認証された農畜産物は、群馬県の公式ホームページやSNSで積極的にPRいたします。加えて、見本市への優先出展やインフルエンサー、ユーチューバーとの連携による情報発信など、群馬県としても国内外での販路拡大を後押ししてまいります。申請の受付は来週12月1日月曜日から開始し、以降、順次受付けてまいります。詳細は、このスライド記載のQRコードから群馬県公式ホームページをご確認ください。群馬県としては、「GUNMA EXCELLENCE」を通じてですね、県産農畜産物の魅力を全国、そして世界へと発信してまいりたいと思います。
(知事)
最後に、G-アナライズ&PRチームによる群馬のやまといもの分析結果をご報告したいと思います。スライドをご覧ください。私は知事就任直後、G-アナライズ&PRチームを立ち上げ、群馬県産の農畜産物についてですね、健康などに関わる成分を科学的に分析し、販売促進や生産振興につなげてまいりました。G-アナライズ&PRチームでは、これまでやよいひめ、豚肉をはじめ、10品目について分析を行ってまいりました。11品目となる今回はですね、やまといも、これは個人的にも注目していたんですが、やまといもに着目して成分分析を行い、レポートにまとめました。それではですね、分析結果の詳しい内容をG-アナライズ&PRチームのアイドルになりつつある飛田さんからですね、説明していただきたいと思います。どうぞ。
(野菜花き課担当者)
農政部野菜花き課の飛田と申します。群馬のやまといもの分析結果をチームでまとめましたので、代表して報告させていただきます。次のスライドをご覧ください。
はじめに、やまといもの基本情報についてお話しします。やまといもは昔から滋養強壮に良い食材として親しまれてきました。見た目も上品で、贈答用としても大変喜ばれている群馬県の特産品です。群馬県では太田市尾島地区や、伊勢崎市など、利根川の恵みを受けた肥沃な土地で栽培されており、その歴史は明治時代までさかのぼります。出荷量につきましては、農林水産省の統計によると、群馬県産やまといもは、千葉県に次いで第2位となっています。次のスライドをご覧ください。
続いて、やまといもの分析結果についてご説明します。今回のやまといもの分析は同じ仲間である長芋と比較する形で行いました。やまといもは、粘りが非常に強いことで知られています。やまといもの粘度は17.2パスカル秒で、長芋の4.1パスカル秒の約4倍です。とても粘りが強いことが数値的に明らかです。次のスライドをご覧下さい。
この粘度にはディオスコリンAという山芋等に含まれる粘りのもととなるタンパク質の一種が関係していると考えられております。やまといもには湿った状態1gあたりに17.7mgのディオスコリンAが含まれていることが分かりました。これは長芋の2.8mgの約6倍にもあり、とても多いことが分かります。また、青森県と弘前大学の研究では、ウイルスに対する作用も報告されています。医療効果として正式に認められているわけではございませんが、今後の研究が期待されている注目の成分でございます。次のスライドをご覧ください。リンについては、長芋の約1.4倍含まれていました。リンは骨や歯の構成成分やエネルギー生成に重要な役割を担う成分です。次にカリウムですが、長芋の約1.5倍含まれていました。カリウムは塩分の排出を助け、むくみの緩和や正常な血圧を保つのに役立つ成分です。さらに食物繊維については、長芋の約1.7倍含まれていました。食物繊維は毎日の食事で満足感をサポートしてくれる成分です。
今回の発表では、やまといもの粘りが強く、その要因の一つであるディオスコリンAが多く含まれていること、また長芋と比べてもリンをはじめとする成分が豊富であることが分かりました。今回の分析結果のとおり、やまといもは栄養価が豊富です。加えて、やまといもは、とろろご飯、とろろサラダなどにすれば、粘り、粘度の食感を楽しむことができます。やまといもはこれから新芋のシーズンを迎えます。皆さまにはですね、ぜひ日々の食卓でですね、そして贈り物としてもやまといもを楽しんでいただければと思います。最後に一言言わせてください。「粘~れ!やまといも!」、発表は以上でございます。
(知事)
飛田さん、ありがとうございました。もう一回言って、気合いを入れてやってください、大きい声で!
(野菜花き課担当者)
「粘~れ!やまといも!」
(知事)
いい感じでした。ありがとうございました。ということで、飛田さんが言っていたように、本日は「粘~れ!やまといも!」というフレーズを、県民の皆さんに覚えていただきたいと思います。これ、「たくさん(やまといもを)すくえ」って書いてあるよ。すごいよ、これ。こんな感じですね。これは本当にスーパーフードになり得るものじゃないかと思っているので、ぜひ県民の皆さん、ご注目ください。「粘~れ!やまといも!」です。ちょっとNEWさん風邪引いて、声が出ないから、いいですよ。県民の皆さんにはぜひですね、群馬県産のやまといもをたくさん召し上がっていただければと思います。今後もG-アナライズ&PRチームでは、群馬県を代表する農畜産物の分析を進め、新たな知見が得られたら、都度ですね、この記者会見で報告をさせていただきたいと思います。私からは以上です。皆さんからご質問があれば。
●知事のベトナム訪問について
(記者)
まず発表いただいた内容の中からになりますけれども、まずベトナム訪問に関して、チン首相からは文化・人的交流の強化の提案を受けたということなんですけれども、知事側から、チン首相に向けて具体的な何か提案とか要望というのは出されたんでしょうか。
(知事)
すでにベトナムとの間ではいろんな分野の協力も進んでおりますので、これまで、例えば製造業もそうですし、あるいは宇宙の分野とかいろんな形で協力関係も交流もしていますし、ご存知のとおり、ベトナム最大手のIT企業が群馬県に進出してくれたりとか、うちの方もJINSが例えば3店、店舗を出したりとか、いろんな形でもう交流が行われております。でも今回、チン首相の方からは結構文化の交流もとても大事だみたいなお話があったので、さっき申し上げたとおりで、我々としてはもう今あるこのしっかり進んでいる連携をさらに進めていくと、さらに今言ったような文化の面でも分野を広げていこうと、こんな話でした。
●Gunma Flower Park+体験型ナイトウォークについて
(記者)
続いてフラワーパークのライトアップについてなんですけれども、改装されてから非常に好評だというようなお話でしたけれども、今回このナイトウォークをやられることによって、何か目標来場者数とか、そういうのは掲げていらっしゃるんでしょうか。
(知事)
じゃあどうぞ、担当者。
(野菜花き課長)
今回、デジタルアートを開催させていただきましたのは、やはりGunma Flower Park+は、花を基調としたテーマパークということなんですけれども、冬の時期、また夏の時期というのは、どうしても花が少なくなってしまうということで、今回、デジタルアートを開催させていただくんですけれども、年間を通じて、このGunma Flower Park+は来園者を一定にしていきたいと、確保していきたいという中で、今回のデジタルアートによって、今まで、先ほど知事から24日までの入園者数が5万3千人ということでご報告いただいたんですけれども、これを1日に直しますと、だいたい1,340人程度ということで、このペースをなんとか維持できれば、当初の目標どおりの人数になんとか達成するということで、今回のデジタルアートを実施することによって、さらに上積みができるんじゃないかというようなことで考えております。ですので、この半年間の目標、一応20万人ということで、指定管理者の方とも計画はしているんですけれども、この上積みをさらにしていきたいと、そんなふうに考えています。
(記者)
あとは、こんなようなことをやるみたいな内容はご説明いただいて、実際には体験も予定されていますけれども、何か具体的に目玉はこれだよみたいなものがもしあれば。
(野菜花き課長)
デジタルアートの中でということですか。
(記者)
そうですね。
(野菜花き課長)
今回のデジタルアートは、これまでのやはり見ていただくだけのイルミネーションではなくて、いろんなセンシング技術、センサーを使って、その人の動きに合わせた光とか音とかが変化するような形になっています。今回は5つのエリアで、それぞれ異なった演出を予定しておりまして、基本的には全てが今回の見どころというふうに我々としては考えております。
(記者)
総じると、そのセンサーの動きとかに合わせた演出というところになりますかね。
(野菜花き課長)
そういうことです。そこが一般的なイルミネーションとの違いということでございます。
(知事)
記者さん、1回足を運んで、ちょっと体験してみてください。聞くより見て体験してもらう方がいいと思います。
(野菜花き課長)
12月4日にプレスデーの方を開催することにしております。
(知事)
じゃあ、ぜひそこに参加していただいて。
(野菜花き課長)
ぜひお申し込みいただければと思います。
●群馬県産農畜産物認証制度について
(記者)
あと、認証制度についてになるんですけれども、こうした県がお墨付きを与えるみたいな試みというのは、今回群馬ではたぶん初だとは思うんですけれども、他県とかでは品目を絞った中での事例とかがあるようなんですけれども、群馬県はどうやら品目を絞っていないようで、あえて絞らなかった理由というのは何かありますか。
(知事)
どうぞ、じゃあ担当者からまずお願いします。
(ぐんまブランド推進課長)
品目というよりも、まず国際的にも通用するようなものを、どんどんアピールをしていくということで、品目というよりは、認証を取られている商品に対して、群馬県としてお墨付きを与えるといいますか、認証しまして、それをどんどんPRしていきたいと、そういう観点で品目を絞るのではないという形にしております。
(記者)
例えば、やよいひめだったら、やよいひめという県の特産のPRであれば、絞った方が分かりやすいような部分もたぶんあると思うんですけれども、それよりも本当にいいものを選びますというようなのが今回の制度ということですか。
(ぐんまブランド推進課長)
そうですね。選ぶ基準が、他県ですと例えばイチゴですとか梨とか、栃木県なんかではそういう事例もあるんですけど、そうしますと、どうしても糖度ですとか形ですとか、いわゆる市場出荷をするときの品質基準という形になってしまうんですね。そうしますと、それを生産側できっちり定めていないと、県としてもそれを認証するって形ができないんですね。なので、そういう形ではなく、第三者認証という国際的にも通用するものを頑張って取っていただいているところの商品について認証させていただくというような形をとりました。
●前橋市長の問題について
(記者)
あと、すみません、案件外で知事に伺いたいんですけれども、昨日、前橋市長が辞意を表明したということで、それに対する知事の受け止めを伺えればと思います。
(知事)
またいろいろ、複数質問が出ると思うので、最初に少しまとめて長くお話したいと思います。まず、ここで何度も申し上げているとおり、こうやってこの毎週の会見で、この前橋市長のこのスキャンダル、このラブホ問題についての質問をいただいて、その都度しっかり自分の意見を述べてきました。それから私のブログの方でも、もう何度となくこの前橋市長の問題を取り上げてきたっていうのも事実なんですけれども、何度も言っているように、別に嬉々としてやっているわけじゃなくて、本来であればこういう話も何度もしたくないし、ブログに掲載することも実はかなりエネルギーを必要とするんですが、やっぱり今の状況を見ると、そのまま知事として無関心を装うようなことはとてもできないと思ってやっているっていうことはまず申し上げておきたいと思うんですね。
それでいろんな発言をしてきましたが、小川市長個人には何の恨みもありません。これは何度も言っているように。小川市長は、1年半前でしょうか、前回の前橋市長選挙で現職の山本龍前市長を大差で破って、ある意味多くの市民の皆さんの民意を得て誕生した前橋市の最初の女性市長ですよね。ですから、それはそれで当選したからには頑張ってほしいと、ずっと当選直後からも言い続けてきたし、ここまで、この問題が発生するまで、後援会とか自分の支持者の集会で小川市長の批判をしたりとかいうことは1回もありません。ほとんどないですね。それから前橋市長といろんなところでお目にかかっても、失礼な態度をとったり、意地悪したりっていうことも一度もないと思います。そもそも女性市長として誕生されたということで、群馬県と前橋市が協力をしながら進めていく大事な事業がいっぱいあるので、そういう意味で言うと、市長としっかり信頼関係をつくりたいと思って努力してきたんです、私なりに。そういう中でこういう、ちょっと普通だったら考えられないような不祥事が発生したということなんですね。これは誰が悪いわけでもなくて、大変申し訳ないんですけれども、小川市長ご自身の無責任な行動が招いた、自らまいた種だと思うんですよね。今日の会見かなんかで福井県の杉本知事が、正式に知事を辞職するということを表明されましたよね。中身はよく分かりませんが、その理由は、知事が職員に対してセクハラまがいの、よく分かりません、まだ中身が明らかになっていないから、そういうメールを複数の職員に送りつけたということで、その特別調査の結果が確か来年の1月以降に出ると。そうなると、例えば来年度予算の編成とか人事とかに影響が出ることを懸念されて、数日前に決断をしたっていうことですよね。こんなことを言うとまた怒られちゃうかもしれませんが、メールの内容はよく分かりませんけれども、杉本知事は直属の部下の職員とね、ラブホテルに10回以上行っていないと思うんですよね。こういう状況で先のことも考えて、かなり早く決断をされたと。でもね、これがやっぱり普通の感覚なんだと私は思うんですね。だから今回、一応、いよいよ不信任決議案がもうほぼ確実に成立するっていうことを突きつけられて、今回辞職を自らされたということなんですけれども、いやちょっと遅すぎるんじゃないかと。なんでここまで引っ張ってこられたのかっていうのは、大変申し訳ないんですけど、ちょっと理解できないですよね。この2カ月間、ご存じのとおり前橋市政は本当に麻痺して停滞したわけじゃないですか。そもそも市長のこの不祥事が報道されたことによって、ものすごい数の苦情電話が市役所に殺到して、コールセンターを作ったって言っても、このおかげで何百万円もまず予算がかかっているわけじゃないですか。ものすごい数の、まず当初は苦情の電話が来て、市役所の機能が麻痺したっていうことがありますよね。それから二元民主制の両輪の一つである、議決機関の市議会と決定的に対立したと。9割の市議が辞めてくれっていう状況になったわけじゃないですか。さらに、おそらくこの前橋で展開しているこのフラワーパークプラスは違いますけど、他にもいろんな、フラワーパークプラスだっていろんな意味で前橋と連携しようと思っていましたからね。こういう事業についてしっかり議論しなければいけない知事との信頼関係が全くない。この間、いろんなメディアから、地上波から、いわゆるレガシーメディアからネットメディアに至るまで、本当にこのラブホ問題が報道されて、全国区になって、やっぱり前橋のブランドイメージっていうのは相当毀損されたわけですよね。なおかつ、この2カ月間、こうやって引き延ばしたために、本当に大勢の人たちに影響が広がっているということを考えると、大変申し訳ないんですけれども、かなり遅すぎた決断じゃないかなと私は感じています。
加えて言うと、今回、前橋市議会の7つの会派が、ここでも何度か言いましたが、9割ですよね。金井市議がお亡くなりになったんですけど、金井さんももちろんこの中に入っていたんで、9割の市議がやはり退陣してほしいということで、結局、不信任決議案の提出方針を固めるというところまで来たんですけど、これはもちろん、世の中の民意、市民の民意を受けての行動とはいえ、いろんなところからたぶん妨害があったりとか、働きかけがあったんだと思うんですよ。それでも市議会の方々が、周りから見るとちょっと丁寧すぎるんじゃないかみたいにも言われても、ちゃんと丁寧にプロセスを踏んで、しっかりこの不信任決議案を突きつけると、もう直前まで筋を曲げなかったということについては、同じ政治家として敬意を表したいと思いますし、安堵しましたよね。やっぱり前橋市議会にちゃんとこういう良識があるっていうことも、あるとは思っていましたが、これは知事としても県民の一人としても、大変私は安堵しました。問題は、小川市長がこれで辞職をされるということなんですけれども、出直し選挙が行われるわけですよね。不信任決議案が例えば可決された場合には、市議会を解散するかどうかも言っていなかった。つまりね、市議会を解散する可能性すら匂わせていたわけですよね。でもそれはなくなったということだと、当然50日以内だっけ、今度は出直し選挙が行われるということですよね。なんかいろいろご本人のお話とか、報道ベースなので確定的なことをどなたが言っているのか分かりませんが、市長ご自身が出直し選挙に出る可能性が高いんじゃないかと。そんなことをやっぱりあちこちで、そんな報道を見ながら思うのは、出直し選挙が行われるとしたら、これはぜひとも前橋市民の皆さんに、クリーンで、清廉で、市民に嘘をつかない、そういう新しい時代のリーダーを、これは個人的な意見ですけれども、ぜひ選んでいただきたいと思っています。特に市議会の皆さんが最後までしっかりと筋を貫いていただいたおかげで、結局市長が辞職せざるを得なくなったと。本人は辞職したくなかったわけなんで、そこまでやって持ってこられたんでね。ここからもし出直し選挙でこの市長がもう1回出るということになったら、やはり市議会の皆さんはいろいろお考え、いろんなお立場もあると思うんですが、これは個人の意見ですよ、やっぱりね、しっかり心を一つにして、この前橋の市政を刷新するために動いていただきたいなと、個人的にはそう思います。それから前橋市選出の県議の皆さんもね、みんなおかしいって言っているんだから。だからこういう方々もしっかりある意味で言うと結束して、この今の市政がこんな状況のまま、また続くようなことがないように、申し訳ないんですけど、していただきたいなと思います。
それから、前橋の経済人の皆さん、ここでも言ったようにね、経営者の人たちっていうのはとても慎重なので、普通はああいうことは言わないのに、その中でも前橋商工会議所は、事実上の退陣要求みたいな、ギリギリでしたけれども、文書を提出する、やむにやまれぬ流れになっているわけじゃないですか。経済人の皆さん、それからあるいは、いわゆる職域団体の皆さん、もちろん一般市民の皆さん全員ですけれども、やっぱりね、誰が主導権を握るとか握らないとか、こういう色が付くとか付かないとか、そういうことじゃなくて、やっぱり本当に心ある皆さんがしっかりと力を合わせて、新しい前橋市政っていうのをこの機会に生み出してほしいというのは私の切なる願いであって、まだちょっと候補者の方が、どなたが出てくるのかっていうのは分かりませんが、前から言っているようにね、前橋は人材の宝庫なので、私は必ず良い方がどこかで出てくるだろうと、分かりません、期待しているので。もう一度言いますが、ちゃんとクリーンで、前橋のことを本当に思っていて、ちゃんと志があって立候補するような方がいれば、それは私もこの良識ある前橋市民の皆さんの輪の中に入って、微力ですけれども、これはちゃんとお手伝いしなければいけないなと思っています。大した力はないんですけど、それでも過去の参議院選挙、知事選挙でだいたい前橋の得票率はもう何回か連続でずっと7割超えていますし、今まで前橋市内の票を計算して9万票を取ったのは私しかいないので、だからといって別に、そういう方々がみんな賛同してくれるか分かりませんけれども、それはもう本気で、やっぱり支持してくださった方にね、この機会に前橋に新しい市政をつくってほしいと、ちゃんと前橋の市政を刷新して、新しい時代の前橋をつくってほしいということは、本気でお願いしようと思っているので、今はただ、やっぱりこうやってみんながちゃんと新しい前橋をつくるために結束できるような候補者の方が手を挙げていただくということを、ただただ期待をしている状況です。
それから最後に申し上げると、これは市議会のご判断で、独立自尊の、これは何度も言うように市議会がお決めになることですけれども、私はこの後どんな展開になろうと、この全国的に有名になった小川市長、前橋市長ラブホ問題の全容は解明するべきだと思うんですよね。だって分からないことだらけじゃないですか。10回以上行ったって、実際何回行ったのか、どこに本当に行ったのか。やっぱりね、じゃあ公用車を使う使わないの話があるんだけど、公用車の記録だって出てきていないじゃないですか。やっぱりね、全容をしっかり解明してほしいっていうのが、県民の皆さんの気持ちだと思う。私は一県民としてちゃんと、事実をしっかりと明らかにする。真実っていうところまで行けるのか分からないけど、事実を明らかにして、ちゃんとした情報を提供することによって、県民とか市民がこの問題は何だったんだろうっていう判断をしてもらうということが政治のあるべき姿であって、それは私が決めることじゃないんですけど、前橋市議会の皆さんには、だって杉本知事のこのセクハラメール、分かりません、セクシャルハラスメントメール、まだ認定もされていないし、何があるのか分からないけど、特別調査をやるわけでしょう。わざわざ来年の1月以降に公表するわけでしょう。これがやっぱりね、私は議会の役割だと思っていますし、第三者委員会なのか、議会の特別委員会なのか分かりませんが、これはやっぱり、今後のことを考えても、ちゃんと全容を明らかにするっていうことは大事だと思っているので、このことは重ねて、個人の意見ですけれども、お願いをしておきたいなと思っています。
(記者)
ちなみに今、回答の中で個人の意見というようなお話が何度かありましたけれども、これは本当に知事としての立場じゃなくて、山本一太さんご本人、個人としてのご意見ということでしょうか。
(知事)
それはなかなか判別が難しいですから。
(記者)
切り離すのは難しいですが。
(知事)
私は個人と言っても、みんな知事だと思って取るので。これは、どのみち個人的な意見だけど、知事の意見って言ったところで、ただの意見ですよ。まずだって、市議の皆さんは独立自尊の存在ですから。市議会は、本当に誇り高き独立した集団なので、あくまでもこれはだから意見です。そもそもそんなことをお願いする制度もないですから。だからこれは、私の個人的な見解、次の出直し選挙についても、これは私の個人的な見解で、政治家としての立場から言えば、みんながちゃんと応援できるような、ちゃんとした方が出てくれば、自分もしっかり旗色を鮮明にして、その輪の中に入って、応援をさせていただきたいと思っています。
(記者)
小川さんのお話で追加なんですけれども、先ほど、市議や県議の皆さんに心を一つにしてというフレーズをお使いになったと思うんですけど、つまり、候補者を一本化する必要があるということを説かれているのでしょうか。
(知事)
そこまで言うと、ちょっとあれですけれども、もし小川市長が出直し選挙に出られるのであれば、私は前橋市民の皆さんの良識を信じていますけれども、やっぱりこういう状況のまま、もう一回、市政が続くみたいなことはあってはならないと思うんですよね。大変申し訳ないんですけれども、個人的には、もう1回言いますと、何の恨みもないんですけれども、誰がどう考えても事実とは思えないっていう釈明をしたまま、こういうことがまかり通るようなことになったら、やっぱり子どもたちに説明できないですよ。ちょうど昨日、一昨日か、戻ってきてからかな、CNNかNBCかBBCか忘れましたけど、今アメリカの若者がものすごい政治不信になっていて、世論調査をやると9割を超える人たちが政治を信じていないんですよね。私は、もしこのことが曖昧なまま、例えばそれをみんなが認めるようなことになっちゃったら、やっぱり高校生メンターの人たちに何か質問されたときに答えられないですよ。だからもう一度言いますが、そういうのは、大人は責任があるんです。やっぱりおかしいと思ったことはおかしいって言わなきゃいけないし、嘘だと思うことは嘘だと言わなきゃいけないし、事実と違うことを言っても大丈夫なんだみたいな、そういう前例をつくるということはあってはならないと、申し訳ないけど思います。私自身も欠点だらけの人間だし、いろんな失敗してきましたけれども、やっぱり政治家、首長として選んでくれた人たちに対して、やっぱり真実を言わなきゃいけないと思う。だからそこはちゃんと市議会の方々、県議会の皆さん、あるいは市民の皆さんに筋を通していただきたいと思いますし、ヤフコメとか見ているとね、1,000ぐらいのコメントの中で、ほとんど全部批判ですから。Xもほとんど批判ですから。だからやっぱり世論は、かなり依然として私は厳しいと思っています。
(記者)
今、筋を通すというお話がありましたけれども、小川さんが退職届を出されたときにですね、ご自分の市の側近の幹部の方には(退職を)伝えていなかったっていうお話があるんですけど、その点はいかがでしょうか。
(知事)
ちょっと考え方が違うので、市長の行動をいちいち分析したりすることもできないんですけれども、ここでもちょっと申し上げたとおり、何度も言いたくないんだけど、例えば「帽子をかぶって、メガネで変装して、ラブホに行った」とか、「一緒にいる男性にドアを開けてもらったっていうのは違う」って言いながら、その夜に全く違う事実が出てくるわけでしょう。それからもう何度も言いたくないけど、私はラジオを愛しているので、FM局を応援しているんですよ、コミュニティFM局。だけど、このコミュニティFM局が中立な立場でやるという名目で行った2回の市民との対話集会。その時に、会見で、「このFM局の代表者に支持者の方はいないんですね」って言ったら、「いません」って言っているから。支持者ですよね、この方。弁護士の頃から知っているって。亦野さんっていう方でしたっけ、亦野社長、支持者じゃないですか。なんか献金も週刊誌の記事だから、真偽は分かりません、確かめていないから。だけど、やっぱり普通に見れば、もともと支持者じゃないかって思うところを、やっぱり違うことをおっしゃっているんでね。よくだから、おっしゃっていることは時々、やや支離滅裂に思うところがあるので、ちょっとよく分かりませんね。
●東京電力柏崎刈羽原発の再稼働について
(記者)
別件でもう1件なんですが、東京電力の柏崎刈羽原発の6、7号機の再稼働をめぐって、新潟県知事が容認する意向を表明されました。山本知事はこれまで原発政策について安全性を大前提に推進すべきだというお考えを示していますが、今回の判断についてご所見があればお伺いしたいと思います。
(知事)
本当はこれも非常に微妙な問題なので、検討の経緯とか、そこら辺にあまりコメントしない方がいいかなとは思うんですけれども、この原子力発電の再稼働っていうのは、国とか立地自治体等で当然慎重に検討されるべきものだと思うんですが、花角知事よく存じているんですけれども、相当悩まれて、いろいろ様々な検討を重ねた結果、決断をされたということかなと思います。柏崎刈羽原発稼働っていうのは、電力っていう点で言うと、東京電力管内には全部影響を与えるので、ある意味、電力の安定供給にもつながるということではあると思うので、これ以上あまり深くは言いませんが、花角知事は、本当に知事としては難しいお立場だったと思いますが、国の方針も受けて、いろんな方々の意見を聞いたりしながら、決断をなされたんだろうなと思います。
●前橋市長の問題について
(記者)
前橋市長について追加で1問伺うんですけど、出直し戦になることがほぼ確実で、小川さんは今まで出直しがあれば出たいという意向を示していて、知事は、過去に出るべきではないというご発言をされていましたが、今でもそうお考えなのか。あと、その理由をお願いします。
(知事)
普通なら出るべきじゃないと思うんですよね。例えば(福井県の)杉本知事も知事選に出ることはとても考えられないとおっしゃっていますよね。今日、会見で辞職を表明されたということで。これだけの問題が発生して、これだけいろんな市政に影響が出ていて、なおかつ市議会とも完全に対立をしている。経済界もやむにやまれず、あそこまでのことを言ったという状況の中で、責任を取って、例えば不信任決議案で、どのみち不信任決議案は成立する見込みでしたから、そういう状況の中で議会からNOを突きつけられた。いろんなケースがあると思いますが、今回の場合の全体の流れを見ておくと、私は出馬するべきじゃないと思います。ただ出馬するかどうかっていうのは個人の権利なので、その件について私がとやかく言うことはできないと思いますが、普通だったらやっぱり出馬できない、しないっていうか、普通の感覚だったら、私の考える普通の感覚だったら、普通は出馬しないんじゃないかなと、個人的には思います。
(記者)
もちろん出馬するかは、ご本人の自由というところで、市議会側がどういう候補者を擁立するか分かりませんけど、一応、理論上は小川さんが出れば当選する可能性もあるわけですけれど、知事が今まで「小川市長との間には信頼関係がない」とおっしゃっていると思うんですが、これは小川さんが再選したからといって、信頼関係は回復するものでしょうか。
(知事)
それはまずここで申し上げたとおり、例えば続投したいとおっしゃっていたときに、本当に続投したいんだったら、出直し選挙でもう1回民意を問う。それで例えば選ばれたら、ある意味、続投する理由にはなると思うんですよね。民意でもう1回選ばれたということだから。ただ、私はそういうことはないと思っていますが、例えば民意でもう一度選ばれたということになれば、それはそれで、民意で選ばれた市長に対しては対応しなければいけないと思います。ただ、ここでも申し上げたとおり、メディアの皆さんが一番よく分かっていると思うんですが、小川市長の取り巻きの方々が、とにかく最初はメディアが騒いだと。結構近い方々がメディアとの戦いだみたいなことをおっしゃっているという話が入ってきたんだけど、最初はとにかくメディアは騒いでいるけど、だんだん時間が経てばみんな飽きてくるから、報道は沈静化するみたいな感じでね、これを待てばいいみたいなことを言う人が結構いたんですけれども、それは違いますよね。なぜなら、ここでも申し上げたとおり、2つの市民との集会の中で言っていたね、例えば十何回、ラブホテルの露天風呂付きの部屋に通っていたわけじゃないですか、秘密に。そういう関係がなかったということは証明できないっておっしゃっているわけですよね、証明できないですよね、ご本人は。証明できないということは、ずっとその疑いが晴れないということじゃないですか。つまり大多数の方々は、状況から見ても、これは明らかに市長の説明はおかしいと思っている、そのグレーゾーンのまま、ずっといくっていうことじゃないですか。そうすると、何かあるたびに、やっぱりバーンと報道されるわけですよね。特にデジタル時代のデジタルスカーという言葉があるんですけれども、何かあるたびにネットで炎上して、昨日の出来事のように拡散されるということが、おそらく続投されても、ずっと続くと思います。それは、私は前橋のためにはならないと思いますし、ここでちょっと申し上げたとおり、あの対話集会の中の中身が、記者の皆さんの報道とか、最近YouTubeとかでも明らかになってきたんですけれども、「証拠もないのに、犯罪者扱いするとは何だ」と、「名誉毀損に当たる」みたいなことを言っている人がいて、犯罪者扱いなんか別にしてないんですよね。名誉毀損に当たるんだったら、訴えたらいいと思うんですよね。でも、これはもうみんな知っていることだけど、普通、おそらくこういう状況で1回、2人がラブホテルから出てきただけでも難しいのに、10回以上、しかも複数のラブホテルから出てきていると。民事だったら100%負ける。つまりね、裁判をすれば、事実認定されることなんですよね。だから、それがずっとグレーのまま続く、ある意味そのレッテルをずっと貼られたままいかなきゃいけないじゃないですか。そしたら、やっぱり市長としての政策実現能力っていうのはかなり低下しますよね。それから、申し訳ないんですけど、クリーンなイメージみたいなものはもう戻ってこないですよね。そういう中で、本当に前橋のために何ができるのかということを考えると、私は続投するべきじゃないと、もう言っているとおりであって、必ずそういうことが起こりますから、そのたびにまた前橋がいろいろと言われたりするし。それからもう一度言いますが、交渉力もそうですし、議会との対応も、例えば続投したからといってうまくいかないと思うし。そういう意味で言うと、やっぱりここはもし出直し選挙があるんであれば、これはだから個人の見解ですよね、知事としての機能で言っているわけじゃないから。みんな知事が言っているとは言っても、知事としての別に職権とか機能で言っているわけじゃないから言うんですけど、出直し選挙をするんだったら、やっぱり新しい前橋の時代をつくれるような人になってほしいと、そういう人が選ばれてほしいというのは心から思いますし、本当にいい人が出てきて、自分にできることがあれば、そうやって心ある方々の輪の中に自分も入って、ぜひ応援したいなという気持ちはあります。
●群馬県産農畜産物認証制度でのやまといも認証について
(記者)
やまといもの件で、「粘~れ!やまといも!」をニュースで、知事がやっているのを使いたくて、ちょっと強引に聞くんですが。やまといもの発表がありましたけれども、こういったものも新しい認証制度の話もあったんですけれども、場合によっては認証できるものなんでしょうか。
(知事)
どうでしょうか、やまといも。
(ぐんまブランド推進課長)
やまといもの産地側で、こちらの方で基準として設定をしております国際認証を取っていらっしゃれば、認証することができます。
(記者)
なるほど、分かりました。こういったものも含めた県産農畜産物をよりPRしていきたいということですね。
(ぐんまブランド推進課長)
そうですね、はい。
(知事)
他によろしいでしょうか。この間の会見で、私はちょっと小川市長の件について不正確なことを言ったんですけれども、早速ご指摘をいただいて、でもこういうのはとても大事なので、皆さんからご指摘をいただいて、よく調べてみたら、確かに不正確だと思って、しっかりブログにも書かせていただいたんですけれども。いつも言っているように、ここで発言することはできるだけ、結構影響力もあるので、僭越ながら、切り取られて100万回とか回るときもあるので、できる限り、正確な事実を述べるように努力をしたいと思いますが、少し不正確なことを言ってしまったということについては、ブログでもちょっとお詫びをしましたが、その点お詫びして、中身はいちいち言いませんが、皆さんの前でも訂正をさせていただければと思っております。ということで、今日も前橋市の話が主要になってしまいましたが、今日ちょっとNewさんが風邪を引いているんですよね。声だけちょっと大変らしいんですけど、それでもNewさんコーナーを強行したいと思いますので、Newさん、無理しないでお願いします。
(大塚副知事)
すみません、ちょっと先週からですね、風邪を引きまして、全然喉は痛くないですけど、声が出にくくて、聞こえますかね、申し訳ありません。やまといもを食べて、養生したいと思うんですけど、一言だけ申し上げると、今週の土曜日、日曜日に、群馬交響楽団、ご存じのとおり、80周年でして、それの記念公演というのが開かれます。すでにご覧いただいているとおり、(チラシが)すごく小さくて、申し訳ありませんけど、29日の土曜日が第613回の定期演奏会で、日曜日30日が80周年の記念特別演奏会ということになります。マーラーの「交響曲第8番/千人の交響曲」という、大変オケの編成も大きいですし、時間的にも大変長い立派な、なかなか(演奏を聴く)機会がない曲を、この特別な機会に演奏がなされますので、チケットは売り切れになっているということであるんですが、群テレさんの生中継だとか、後日になると思いますけど、インターネットの配信もあるということですので、ぜひ群馬県の誇るオーケストラだと思っておりますので、ぜひ機会があれば見ていただければと思います。すみません、私からは以上です。
(知事)
ありがとうございました。今日ちょっとNewさん、声の調子悪いんですけど、それでもちゃんと県民に何かを伝えようと思ってですね、こうやってちゃんとNewさんコーナーをやっていただく、このNewさんの真面目さを、ぜひ県民の皆さんに分かっていただければと思います。今日最初、会議で会ったときに、ふざけているのかと思ったんですけど、申し訳ない、Newさん。私がよくふざけて変な声を出すので、本当にNewさん大変だったと思うんですけど。この間、林芳正総務大臣に会ったときに、同期のヨッシーって呼んでいるんですが、芳正大臣に、「総務省から来てもらったNewさん、とてもいい味を出している」と。「なんでNewさんって呼んでいるのか」っていう話をしたら林大臣が、「まだ山本一太はそんなこと言っているのか」みたいなトホホみたいな顔をして笑っていましたが、「総務省から大変いい人を送っていただいて、感謝します」とちゃんと林大臣とそれから幹部の皆さんに伝えてきました。Newさんちょっと喉を大事にして、次回はいい声でNewさんコーナーをやってください。ということで、今日もありがとうございました。
( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。