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■日時 令和7年12月3日(水曜日)14時03分~15時16分
■会場 記者会見室
■出席者 県:知事、副知事ほか
記者:記者クラブ所属記者等16人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)
20251203山本一太群馬県知事定例記者会見<外部リンク>
■知事発表
それでは定例の会見を始めたいと思います。スライドをご覧ください。先日の11月26日の水曜日から3日間、デジタルクリエイティブスクール・パイロット事業の第2弾として、ロイヤルカレッジオブアートと連携した特別講座を開催いたしました。ロンドンにあるロイヤルカレッジオブアートはですね、美術系大学院としては、さっきも調べてきたんですけど、11年連続世界第1位という本当の名門校です。昨年度のトップ外交によって、副校長になんとか会ってもらったので、この連携事業が実現をいたしました。今回の講座は「デザイン・シンキング・フォー・フューチャー・イノベーション」と題して、昨今様々な業界で注目されるこのデザイン思考を取り上げました。定員25名のところ、約5倍の118名となる多くの応募をいただきました。県内外から、製造業、建設業、サービス業、情報通信業、様々な業種、年齢の方々にご参加をいただきました。ベトナム渡航と重なって、私は視察することができませんでしたが、参加者の発想力を引き出す素晴らしいワークショップになったと伺っています。参加者からは、「従来の仕事の進め方と異なるかつ効果的なアプローチであり、目から鱗だった」とか、「自分の人生を変えるような講師や参加者の皆さんに出会えてうれしかった」と非常に熱のこもった感想も寄せられております。今後、いただいたこのご意見をデジタルクリエイティブスクールの構想検討に生かしてまいりたいと思います。
さて、先週27日から第3回後期定例県議会の一般質問が実施されました。恒例となっていますが、本日の発表項目に先立って、一般質問について知事答弁を中心にざっと所感を述べさせていただきたいと思います。3日分やらなければいけないので、早口でいきたいと思います。11月27日に行われた一般質問に関するスライドです。あまり早口だと手話の方にご迷惑かけるので、やっぱりある程度抑えながらお話したいと思います。
川野辺県議からは、令和8年度当初予算の考え方などについてご質問いただきました。令和8年度は、直面する課題への対応、当面のリスクへの備えとか、新たな富の創出に向けた未来への投資、そして県民の幸福度向上に重点的に取り組んでまいります。特に物価高騰、米国関税措置の影響を最小限に抑えることが大事だと思います。引き続き、県議会、市町村、そして県民の皆さんの声を聞きながら予算編成を進めてまいります。
金子県議からは、エンターテインメントの力の活用などについてご質問いただきました。エンタメは単なる娯楽じゃありません。人々の行動変容を促し、世の中を変えていく力があると思っています。国内でも主要エンタメ企業の時価総額が自動車関連企業を上回るなど、世界的に競争力を持つ産業へと躍進をしています。群馬県としては、基幹産業である製造業だけでなく、エンタメを中核に据えたデジタル・クリエイティブ産業を創出して新たな富を生み出し、県民幸福度の向上につなげてまいります。
大林県議からは、介護・福祉現場を取り巻く状況と県の支援についてご質問をいただきました。介護・福祉現場については、私自ら関係団体の皆さんから直接お話を伺って、物価高騰によるコストの増加など非常に厳しい状況だということは十分認識しております。この状況を国に伝えるべく、上野厚労大臣を訪問して、実際、報酬の引き上げなどを直接要望しております。引き続き、現場で働く皆さんの声に耳を傾けながら、介護・福祉分野の支援を進めてまいります。
松本隆志県議からは、デジタルクリエイティブ人材育成環境の拡充についてご質問をいただきました。群馬県では、デジタル・クリエイティブ産業の創出を目的に「TUMO Gunma」と「tsukurun」を柱として、デジタルクリエイティブ人材の育成を進めております。私としては、群馬県内のどこに住んでいても、また、親の収入に関係なく、無料で最先端のデジタルクリエイティブを学べる環境整備が大事だと考えております。今後も県内全域の整備に向けて市町村と連携し、取り組んでまいります。
この4人、今、一応中身だけ言ったんですけど、今ちょうど「葬送のフリーレン」の旅をしているんでね。県議をもう1回知ろうってことで。簡単に言うと、うちの後援会長(の川野辺県議)、言葉は少ないけど本当に誠実で頼りになる人。金子さん、もうね「頭文字D」大好き。だからとっても気が合います。やっぱり渋川中心だから「頭文字D」を盛り上げようっていう、このね、やっぱりアニメとかそこら辺分かっている。うれしいですね。大林さんは、私の親友で後援会長でもあった同級生の大林(俊一)元県議の奥様なんですけれども、彼女も本当に天然ですけど、本当にハートがあって頑張っているのをとってもうれしく思っています。松本隆志県議は、今のかわいい奥様に、ご存知のとおり、つつじが岡公園でプロポーズをしたということだけ、皆さんにあらためてお伝えしておきたいと思います。それでは11月28日に行われた一般質問に関するスライドです。
秋山県議からは、ベトナムのトップ外交についてご質問いただきました。ベトナムにはこれまで6回訪問し、うち県内企業を伴った渡航を3回やっています。合計で約4千万円の費用がかかっておりますが、それに対して同行企業によるベトナムへの投資予定額が総額100億円を超えていると。実は相当な効果が得られていると私は考えています。今後は大きなポテンシャルを持っているインドへの渡航を計画しておりまして、今調整を進めています。引き続きトップ外交によって、確実に群馬県の成果に結びつけていきたいと思います。
本郷県議からは、TUMO Gunmaで育った人材の将来的な地域展開についてご質問をいただきました。デジタル・クリエイティブ産業の創出にあたっては、エコシステムの構築が必要です。特に、群馬県で産業を支える人材を群馬県で育てることは大変大事だと思っています。デジタル人材には、既存産業に対しても生産性向上とか高付加価値といった稼ぐ力の向上が期待できるとずっと言ってまいりました。引き続き、子どもたちが等しく最先端のデジタル技術を学べる環境整備を進めてまいります。
今井県議からは、農業をはじめとする自営業の事業主へのセーフティネットの充実などについてご質問をいただきました。農家の方が重い病気にかかり、事業継承が困難になっている事例を紹介され、本当に具体的に、その方がわざわざ傍聴に来られていましたが、そうした事業者へのセーフティネットの重要性をご指摘いただきました。私としても不十分な現状には大いに共感しますが、これはもう全国一律でやらなければいけないので、これは一律に整備されるべきものだと考えているので、これはもう国にしっかり働きかけていくしかないかなと思っています。
亀山県議からは、湯けむり国スポぐんま2029に向けた競技力向上対策についてご質問をいただきました。今まで開催県が優勝しなければならないという風潮によって、多くの県で県外有力選手の引き抜きがあったと伺っておりますけれども、群馬県では県外選手の引き抜きは行いません。難しいチャレンジとなりますが、ジュニアの育成・強化、医科学データの活用、こういう時代に合った新しいやり方で競技力向上対策を進め、優勝を目指してまいりたいと考えております。
ということで、ざっとこの4人も言いますね。秋山さん、今回一緒に(ベトナム)出張に行ってもらいましたけど、全部の日程に同行して、本当に真面目に秋山さんを含めた4人の方々に向き合っていただいたことに結構感銘を受けました。彼もこれから本当に楽しみな人だと思います。必ず散弾銃の免許を取ってもらいたいと思います。約束したから。本郷さんは、もちろんTUMOに対して好意的でしたけど、常にやっぱり成果の指標を出せっていうことをいろんなことで一貫して言っていて、これもいいなと思うし、この人とっても優しい人ですよね。あの(ロシアの)ウクライナ(侵攻)の時も、ここにいるロシア人に嫌がらせはないかみたいなことまで考えておられて、そういうところは非常にいいなと思ってます。今井さんも優しくて、ちょうど本当にセーフティネットが必要で大変困っている地元の方も来られて、そのお仲間と質疑の後に会ったんですが、やまといもをやっておられるんでね。やまといもは私すごい注目しているんで、どこかでまたこのお三方、このグループの人たちと会ってよく陳情を聞きたいなと思っています。亀山さんも、大変真面目に国スポの話をしていただいて、亀山さんは子どもの頃に、その時も言いましたが、うちの親父さんが(亀山県議の)お父さんに会いに行った時に、(亀山県議が)小学校の時に遊んでいたプラスチックのバットを車で踏みつぶされたということだったので、もう1回このこともここでお詫びをしておきたいと思います。次行きたいと思います。3日目です。
須藤県議からは、医学部の地域枠や総合診療医などについてご質問をいただきました。私が知事に就任後、「ドクターズカムホームプロジェクト」を立ち上げるなどの医師確保対策を積極的に進めてきたことを申し上げました。群馬大学医学部恒久定員の地域枠の拡充については今後、群馬大学の意見も伺いながら検討してまいりたいと思います。また、総合診療医についても、群馬大学医学部が総合診療医育成センターを設置できるように、事業の採択に向けて群馬県もサポートしてまいります。
水野俊雄県議からは、物価対策などについてご質問をいただきました。政府が閣議決定した総合経済対策では、特に生活の安全保障、物価高への対応に重点が置かれ、重点支援地方交付金が拡充されることになりました。これまでもこの交付金を活用して生活者支援を実施してまいりました。今回も、一刻も早く国民に支援を届けるという、国の経済対策の趣旨も鑑みて、物価高に対する生活者支援を検討してまいります。
井田泉県議、玉村の帝王と呼ばれていますが、この人からは県庁におけるフリーアドレスの導入についてご質問いただきました。群馬県では働き方改革の一環として、固定席を設けないフリーアドレスの導入を進めています。フリーアドレスには、職員のコミュニケーションの活性化、生産性の向上、ペーパーレス化の促進、スペースの有効活用、こういった利点があります。職員の成長、県庁全体の生産性向上、将来の人材確保にもつながると確信をしています。今後も多様で柔軟な働き方を実現するための環境を整えてまいりたいと思います。
星野県議からは、温泉文化のユネスコ無形文化遺産登録についてご質問いただきました。思いの丈を言えたので、本当にうれしかったんですけれども、先週この場でも言いましたが、11月28日に温泉文化がユネスコ無形文化遺産の国内候補に決定をいたしました。知事として本当にうれしいニュースでした。あらためて、これまで応援していただいた全ての皆様に感謝を申し上げたいと思います。国内候補決定は大きな一歩ですが、まだ温泉文化のユネスコ登録が実現したわけではありません。引き続き油断せず、登録に向けて関係者の皆さんとともに全力で取り組んでまいります。
ということで、ざっと言いますが、須藤さんは質疑でも言いましたけど、この人はやっぱり市長を経験していて、谷津農水大臣の大臣秘書官も経験しているんで、非常に知識も広くて、いろいろいい議論ができたと思います。たった一つ、群馬県の大型接種センターの話については、ちょっと興奮したんですね。あの時はもうみんな死に物狂いで県民の命を救おうと思って頑張ってきたことについて、ちょっと興奮しちゃって申し訳なかったなと。だって、あらゆる市長がワクチン接種を上げるのはどうしましょうかって相談に来たのにと思ったんで、ちょっとそこだけね、申し訳なかった。最後に彼の質問がなくなるぐらいしゃべってしまったので。ごめんなさい須藤さん。公明党の水野県議からも、常に本当に真面目に群馬県の経済を考えていただいているということで、サイクリングのこととか、ファシリティドッグとか、本当に熱意を込めてやっておられるので、これはこれで受け止めて、またしっかり検討させていただこうと思っています。井田泉議員は玉村の帝王と呼ばれているんですけれども、フリーアドレスを聞いていただいたということは、もちろん前の岡田(DX)推進監も一生懸命やっていて、これは大きく職員の意識を変えることには意味があるんですけど、やっぱり中堅・ベテランの人たちにとっては、もしかするとちょっと居心地悪かったり、どうかっていう方々もたぶんいるんだと思うので、そういう人たちにもよく分かっていただけるような形で、これからもしっかり進めたいと思います。星野寛県議は、この温泉文化の話、本当に言い出しっぺの人で、熊倉先生とご相談して、やろうかみたいになった話がここまで来たわけなんですけど、本当に井戸を掘ってくれたことを大変うれしく思っています。何度も申し上げますが、これは本当に全旅連の皆さんにも言ったんですけど、小さな奇跡みたいなところまで来たんで、神楽に実は道を譲ったっていうのは言いませんでしたけど、私は非常に悔しく思っているんです。ここまで熱意を持って運動したところはないんですね、本当に。だからそういうのはありますが、それでもやっぱり文化庁に頑張っていただいて、助けてもらって、国内候補は普通1つなのに2つにしてもらって、2030年には必ず国内候補になるという流れをつくってもらったということには感謝したいと思っております。あらためて、もう本当にお世話になった全ての方々に感謝を申し上げたいと思います。
はい、以上です。ごめんなさい。質問に立っていただいた12人の県議の皆さんには、この場をお借りして、あらためてお礼を申し上げます。全国の知事で、こうやって会見でこんなに一般質問のことを言及している人はいないと思いますので。そのくらい知事として、県議会の本会議、一般質問に真剣に向き合っているということを分かっていただければありがたいなと思います。明日以降も各種委員会が開催されますが、県議の皆さんにご理解をいただけるように、引き続き丁寧に説明してまいりたいと思います。ちょっと前置き長くなりました。次のスライドをご覧ください。
話は変わって、本日午前中に上京して赤澤亮正経産大臣に会ってまいりました。ほやほやの写真です。私から赤澤大臣に対して、群馬県のロケ誘致、クリエイター支援の取り組みを説明して、映画産業振興による地域経済活性化に対する政府からの支援をお願いしました。また、製造業をはじめ県内企業の産業競争力の強化のため、M&Aとか、ちょっとブログにパッと書きましたけど事業承継、こういうことに対する政府からの支援の拡充も強く要望させていただきました。赤澤大臣には、いずれの要望にも真摯に耳を傾けていただき、前向きに検討していただけるとの言葉もいただきました。お忙しいところ、ご対応いただいた大臣にこの場を借りて本当に感謝を申し上げます。15分のはずが20分ぐらいになっちゃって、本当にバタバタされていて申し訳なかったんですけど、全部話した後にですね、赤澤大臣がカブトムシに似ているんじゃないか問題についてもちょっと議論させていただいたので、いつかまた時間のある時にここで話す問題かどうか分かりませんが、少し皆さんに詳しくお伝えすることがあればなと思っております。
それでは会見の中身です。スライドをご覧ください。本日の会見の主な中身です。本日は、「TUMO Gunma」、「上毛かるたプロジェクト」、「児童相談所職員による虐待事案」について発表させていただきます。
まずTUMO Gunmaです。群馬県では近未来構想の一つとして「クリエイティブの発信源」を掲げ、デジタルクリエイティブ人材の育成に取り組んでおります。その中でも、今年7月に高崎市のGメッセ群馬にオープンしたデジタルクリエイティブ人材育成施設「TUMO Gunma」は、現在500名を超える中高生に登録をしていただいております。オープン以来、順調に登録者が増えている状況です。そして先週、アルメニアのTUMO本部からうれしいニュースが届きましたのでお知らせしたいと思います。
これ、是非メディアの方々にも注目していただきたいんですよね。この度TUMOが、教育のノーベル賞とも呼ばれ、世界的な権威のあるWISE賞の最優秀賞を受賞しました。WISE賞とは、カタール財団が設立した「ワールド・イノベーション・サミット・フォー・エデュケーション」が主催しておりまして、世界の教育課題に取り組む優れたプロジェクトを表彰しているものなんですね。今回、アルメニアのTUMO本部が、世界427団体の中から選ばれました。TUMOでは、AIを単なるツールとして使うのではなく、学習のパートナーとして活用する独自の教育手法を取り入れています。学生がAIに教えることで理解を深め、AIが学生に寄り添いながら学習過程を支援する仕組みが高く評価されたと伺っております。さらに、若者が生成AIを創造的に使いこなすためのプログラムを開発し、無償で提供する取り組みも高く評価されました。TUMOの国際的な評価がさらに高まり、これまで群馬県への導入を進めてきた私としても大変うれしく感じています。手前味噌ながら、なかなか先見の明があったんじゃないかと、誰も言ってくれないんで言わせていただければと思います。
そして今回、TUMO Gunmaについての新たなお知らせもあります。スライドをご覧ください。このたび、TUMO Gunmaでは新たに学べるプログラムとして「生成AI」の導入を決定しました。TUMO本部では今年10月から導入していますが、TUMO Gunmaを含む海外5拠点でも導入に向けた準備が進められています。日本国内でも生成AIのスキルのニーズは非常に高まっています。先月、TUMO本部からAIの専門家をTUMO Gunmaに招き、「AIラーニングラボ」を開催しました。最新の生成AIツールを学び、アニメや映画スタイルのショートムービーを制作する内容で、大変好評でした。今回導入する生成AIのプログラムでは、AIへの質問の工夫や仕組みを学び、AIの特徴や限界を理解するという内容になっています。生成AIの導入により、群馬県におけるデジタルクリエイティブ人材の育成をさらに加速させてまいります。導入時期は来年度上期を目標に準備を進めています。受講開始などの詳細については、今後あらためてお知らせします。ぜひご注目ください。TUMO Gunmaでは、利用者を引き続き募集しています。応募方法など、スライド記載のQRコードから、群馬県公式ホームページをご確認ください。多くの中高生にTUMOの魅力に触れていただき、「TUMO Gunma」を利用していただければと思います。
先ほどちょっと言及したショートムービー、会見ではやっていないですよね。このショートムービーすごいので、ぜひ皆さん見てください。3日間の研修でこのショートムービーを作っているんですけど、このクオリティにびっくりしました。これぜひ皆さん、どこかで発表しますから。事前にチラッと見たらかなり凄かったということで、相当いい感じになると思うので、その時はぜひ皆さんにもご注目をいただければと思います。
続いて、「上毛かるたプロジェクト」についてです。先月の記者会見で、上毛かるたに親しめる環境づくりとして進めているプロジェクトの中身について、あらためてこの記者会見で発表するとお伝えしていました。本日は上毛かるたの歴史、プロジェクトの概要をまとめましたのでご報告いたします。スライドをご覧ください。
まず上毛かるたの歴史です。上毛かるたは今から約80年前、戦後間もない1947年に初めて発行されました。後の財団法人群馬文化協会の初代理事長となる浦野匡彦さんが、「敗戦後の暗く荒んだ世の中で育つ子どもたちに何か与えたい。明るく楽しく、そして希望の持てるものはないか」と、こういう思いで考案されたというのは、皆さんよくご存知かもしれません。上毛かるたには群馬県の名所旧跡、偉人などが描かれておりまして、まさに群馬県民のアイデンティティともいえる「群馬の宝」だと何度も申し上げてきました。世代を超えて受け継がれ、子どもから大人まで共通の話題になる群馬県独自の文化と言っていいと思います。しかしながら、昨年度実施した県民アンケートでは、「読み札をそらで言えるか」という問いに対して、半分以上の札を言えると回答した人が約半数にとどまりました。20代・30代では半数を下回る結果であり、私自身の実感よりも少なくて、強い危機感を覚えました。こうした状況や、昨年度の群馬県庁若手職員による政策プレゼンの提案内容も踏まえて、今年度から新たな取り組みを開始しました。このプロジェクトでは大きく分けて3つの取り組みを行っております。1つ目が「100万円分の夢を叶えますプロジェクト」、2つ目が「子どもかるたコミュニティモデル事業」、そして3つ目が「上毛かるた親子大会」です。
それではプロジェクトの概要をお知らせしたいと思います。次のスライドをご覧ください。これ確か、少し前まで「やるぞ!バズるぞ!」みたいな感じにしていたんですけど、これはこれでいいかなと思ったんですけど、ちょっと「バズるぞ」っていうのがもう古いんじゃないかっていう意見もあったりして、少し担当部局とも話をして、名称を「上毛かるたプロジェクト」みたいな形にしたということはちょっとお断りしておきたいと思います。まずメイン事業となるこの夢を叶えますプロジェクトです。来年2月に行われる上毛かるたの県大会で優勝したチームには、100万円を上限に子どもたちの叶えたい夢を実現させます。どこかで知事として1,000万とか言ったら、「バカじゃないですか」とか「6歳児ですか」と言われて100万円になったということなんですけど、夢の内容は、図書や遊具、楽器など自分だけじゃなくて学校でみんなが使えるものとしたいと思います。優勝した子どもたちが、学校のみんなの夢を叶えるヒーローになる。そういうことで、さらに多くの子どもたちが上毛かるたを始めるきっかけとなることを期待しています。私が小学校の頃はこういうのがなくてもヒーローだったんですけど、そんな流れをあらためてつくり出したいと思います。
次に、「子どもかるたコミュニティモデル事業」です。上毛かるたに触れる機会が少なくなっている地域で、市町村や地域のボランティアの協力を得ながら、子どもたちが上毛かるたで遊べる場をつくります。現在、上毛かるたを練習しない地区がある玉村町で実施しております。将来的には地域で子どもたちが自律的に上毛かるたに親しんでいただくことを目指しております。
3つ目は上毛かるた親子大会です。親子で上毛かるたに触れていただくための取り組みで、今年度は8月から年明け2月にかけて、県内9カ所で開催いたします。昨年度は前橋の1会場のみでしたが、子ども会未加入の方も参加できる大会として、今年度は開催地を拡大したいと思います。また、先月の会見でも報告しましたが、今年度実施した県民アンケートでは、大人になると上毛かるたに関わる機会が大きく減っていくということが分かりました。こうした点を踏まえて、今後も市町村や関係団体と連携の上、大人が子どもと一緒に上毛かるたに触れる機会をもっと増やしていきたいと考えております。
以上がプロジェクトの概要です。このほかにも、群馬県公式YouTubeチャンネル「tsulunos」や知事の公式TikTokなど、群馬県が持つ様々な媒体を活用し、情報発信を行ってまいります。先日、第1弾として、知事と県職員による上毛かるたの対戦の様子を知事の公式TikTokで配信いたしました。私も(昔は)速かったんですけど、(今は)絵札を全部覚えていないんで、子どもの頃は、読み札もそうなんですけど絵札で全部覚えているから「バッ」とか行くんですけど、ちょっと最初は慣れなかったんですけれども、だんだん(思い出して)速くなっていますので、ぜひスライド記載のQRコードから確認いただいて、ご視聴いただければ嬉しいです。今後も関連動画を順次様々な媒体で公開していく予定になっております。また来年1月からはCS専門チャンネルの鉄道チャンネルで「お前はまだグンマを知らない」のアニメ放送が始まると聞いています。アニメのエンディング主題歌は、安中市出身の出口雅之さんが担当しており、「上毛かるた」をテーマとした楽曲になっている、ここがポイントですよね。アニメ本編でも上毛かるたにフォーカスした回が放送される予定なので、是非皆さんご覧いただきたいと思います。
知事としても、上毛かるたの普及のためには、やれることは何でもやろうと、そんな気持ちでいることもお伝えしておきたいと思います。引き続き、群馬のかけがえのない宝である上毛かるたを次世代につなぐため、しっかり盛り上げてまいりたいと思います。
最後に、児童相談所職員による虐待事案についてご報告をしたいと思います。群馬県児童相談所において、身体的虐待と認定される重大な事案が発生しました。被害に遭われた児童は本当につらい思いをされたことと思います。私としても、子どもたちを守る最後の砦である児童相談所で、絶対あってはならないことが起きたと受け止めております。児童ご本人とご家族の皆さまに対し、知事として心からお詫びを申し上げたいと思います。今後、同様の事案が決して起きることがないように、原因の究明と再発防止を私から担当部局の方にも強く指示いたしました。それではまず概要をご説明します。スライドをご覧ください。
このたび、群馬県児童相談所の会計年度任用職員が一時保護中の児童4名に対し、夕食後、廊下やラウンジで、スリッパで叩くとか平手で頭を叩くとかの虐待行為があったということが判明いたしました。これまでの経過についてです。まず先月12日、児童相談所において、加害行為を目撃した児童から職員への相談がありました。これを受けて、児童相談所は虐待疑いとして調査を開始いたしました。その後、児童相談所から17日に群馬県児童福祉課へ虐待通告を行いました。児童福祉課は、速やかに子どもの安全確保や保護者への説明と謝罪などを行うように、児童相談所に対し緊急の指示を出しました。そして、翌日の18日から28日にかけて児童福祉課が調査を行いました。その結果、一昨日の12月1日付で、児童4名に対する身体的虐待の認定に至りました。なお、現在も別の児童1名についての調査を継続しておりますが、事案の重大性を踏まえて、昨日の段階で公表させていただきました。次のスライドをご覧ください。
今後の対応と再発防止策についてです。まず、被害を受けた児童を含め、一時保護中の児童については、安全の確保を最優先に心理的ケアを含む必要な支援を継続して行います。そして、第三者機関である群馬県社会福祉審議会の専門部会に再発防止策も含め報告し、そこで得た助言を具体的な改善に生かしてまいります。また、当該職員については、今後必要な措置を適切に講じてまいります。
その上で、再発防止策として次の3点に取り組みたいと思います。まず1点目は児童相談所で、毎週定例的に実施されている所内会議とか、一時保護所での運営委員会といった会議の場で、児童の権利擁護、虐待の予防について、あらためて全職員に周知いたします。2点目は、職員による児童虐待防止に関する自己点検というものを実施いたします。3つ目は、採用・配属時に虐待を含む禁止行為や児童の権利擁護を徹底することといたします。繰り返しになりますが、児童相談所は子どもたちを守る最後の砦です。その使命を担っている職員が児童に対して虐待を行ったことを、何度も申し上げますが、知事として非常に重く受け止めております。今後、このような事案が起こらないよう、群馬県知事として全力で再発防止に取り組んでいくことをお約束申し上げます。私から以上です。皆さんから何かご質問があればお受けしたいと思います。
●TUMO Gunmaについて
(記者)
まず、TUMOについて伺います。これは群馬だけじゃなくて、世界各国のTUMO(について)ですけれども、この受賞は、最優秀賞っていうのは1点だけですか。
(知事)
中身について、担当から。
(クリエイティブ人材育成室長)
今回、最優秀賞に輝いたのはTUMOだけと伺っております。
(記者)
ノーベル賞は1点だけ(の受賞という場合)も複数もありますけど、他に例えば優秀賞とかの受賞はあるんですか。
(クリエイティブ人材育成室長)
そうですね。詳細はちょっとこちらでも把握していないんですけれども、3席ぐらいまであるっていうのは伺っておりまして。
(記者)
最高であるというのは・・・
(知事)
ちょっとどのぐらい我々もWISE賞についての情報を集められるか分かりませんが、確かに私も興味があるので、もしかしたら他の候補作みたいな、候補っていうか獲ったものもあれば、調べて分かったものは後でご報告させていただきます。
(記者)
学習のツールではなく、パートナーという捉え方なんですが、先ほど群馬でも来年に生成AIを導入するという、こう生成AIが果たす役割というのはなんでしょうか。パートナーという位置、捉え方は。
(クリエイティブ人材育成室長)
TUMOで提供しております生成AIの学び方が、そういった形態を取っているということで、そこが評価されたと伺っております。
(記者)
TUMOは、群馬県の方でもそうですけれども、世界市場ということで、どこでもだいたい共通した教え方、学習がなされています。あえて伺いますけど、群馬モデルというか、群馬らしさみたいなところが出ているようなところはあるんでしょうか。ないなら結構です。
(クリエイティブ人材育成室長)
そうですね、基本的にはアルメニアの方で示されておりますプログラムに従いまして、教え方もアルメニアで研修を受けてきたスタッフがやっておりますので、基本的には同じものを提供できるようにしております。
●上毛かるたプロジェクトについて
(記者)
あと上毛かるたなんですが、知事も最後に、普及のためなら何でもとおっしゃったので、あえて伺いますけれども、県外から来た人間として、上毛かるたを初めて知ったとき、非常に感動したのは、戦後の混乱期に何もない中で、子どもたちのためにこういうものを遊具として考案した人がいたという、そこは非常に尊い話だなと思ったんですけど、そこは語り継いで行くべきではないかと。県民はみんな知っているのかなと思いつつも、その辺が薄いなという印象を受けたんですけれども。
(知事)
それは記者さんのおっしゃる点もあると思います。私も子どもの頃は、もう小学校1年生ぐらいから上毛かるたをやっていたんですが、今言ったこのかるたが、どんな思いで、どんな時代背景の中で作られたかっていうのは相当後から知ったんですよね。ただ、そこは今言ったお話も含めて、今どういう形でやっているか分かりませんが、やっぱりそのかるたを楽しんでもらうっていうのに加えて、やっぱりこの上毛かるたができた時代背景とか、その意味、こういうのもやっぱりより子どもたちに広がるように教えていくべきだろうなと思います。私はもう本当に子どもの頃からやっているので、もちろん全ての札は覚えています。ただ今言った上毛かるたができた背景みたいなものは、そういえば小学校のとき知らなかったから、そういうのも一緒に語り継いでいくっていうのは、おっしゃるとおり、とても大事だと思うので。早速、これは確認して、担当部局にも伝えたいと思います。
(記者)
蛇足のようですけれども、同じような経緯で非常に語り継がれているのが群馬交響楽団だと思うんですね。あちらは映画になったりして残っていますけれども、そういう意味で事跡として、もう少し語り継いでいっていいのかなと。
(知事)
ありがとうございます。大変いいご示唆だと思います。
●次期前橋市長選について
(記者)
案件外なんですけれども、2カ月あまりにわたって、だいぶ混乱した前橋市長の件です。ようやくと言いますか、(小川前市長が)辞職されて、新年1月5日告示、12日投開票という流れが決まりました。小川さんが辞職された翌日には、もうすでに新しく出馬表明される若い39歳の、もうすぐ40歳ということですけれども、弁護士の方も出て、他にもいくつか検討を含めて(出馬をする方も)いますけれども、(立候補予定者が)出ています。この辺の動きについて何かお考えがあればお聞かせください。
(知事)
分かりました。また、どんどん質問が出てくるので、少し長く全体について一発でお伝えしたいなと思うんですけど。まずですね、記者さんご覧になったかもしれませんが、今から数日前にYahoo!ニュースをずっと見ていたら、佐賀県の武雄市長だった樋渡さん、今、実業家なんですけれども、樋渡さんがXでつぶやいていたことがYahoo!ニュースになっていたんですね。ご覧になりましたか? その中で、樋渡さんがおっしゃっていたのが、小川前市長が辞めた日ですかね、そのときのXで「私はこの前橋が本当に好きです」というポストを引用しながら、Xだと思いますけど、つぶやいていて、「厳しいようだけれども、やっぱり市長選挙に出ないことが最大の反省だと思う」と、「万が一、再出馬して当選しても、永遠にラブホ市長と呼ばれてしまう。これは前橋市の名前を汚すこと」と樋渡さんがつぶやいていて、それがYahoo!ニュースになっていたんですよね。いろんな考え方があると思うんですけれども、私は、この見方は非常に実は大勢の人たちが感じている感覚なんじゃないかなと思いました。前橋市長選挙、出直し選挙が1カ月後にも告示されるみたいな状況になっているんですが、ここでも、ぶら下がりでもちらっと申し上げたんですけれども、今週の月曜日に、一般質問の前に、今度の出直し市長選挙に立候補を表明された39歳の前橋出身の弁護士の丸山彬さんと、それから丸山さんの仲間である2人の若手経営者3人が知事室に来訪されたということで、初めてこの丸山さんと言葉を交わすことができました。その時の印象については、ぶら下がりの中でも申し上げたんですけど、非常に私は好感を持ったと。そもそも大変好感度が高いし、ある意味で言うと、本当にみんなが応援しがいのある人だなと思いましたので、まだ39歳っていう若さですし、ぜひこの人に次の新しい前橋のリーダーになってほしいと心から思ったっていうことはあるんですけど。ちょっといくつかのことを今日明確にしておきたいと思うんですけどね。
丸山さんに会ったんですが、向こうから「ぜひ会ってくれ」って言われたわけじゃなくて、私の方からその前の週に事務所に連絡をして会いたいということを申し上げて、それを踏まえて、彼らが知事室まで来てくれたっていうことですよね。それが一つです。それからやっぱり丸山氏について何がいいのかと思ったかというとですね、ここでも何度も申し上げているとおり、全く色が付いていないんです。政治経験がないだけに、色も付いていないし、もちろん弁護士としての実力とか実績とか、これはいろんな方々が高い評価をしているので、それはともかくとして、政治家をやったこともない。全く色が付いていない、誰かから、何かの勢力から持ち上げられたんじゃないっていうことなんだと思うんですよね。これもちょっと皆さんに誤解のないように言っておくと、この丸山さんは仲間の経済人が擁立したわけじゃないんですよ。経済人が擁立したんじゃなくて、自らおそらく、もう志をずっと抱いておられたのかもしれませんけれども、自分の口で、自らこの前橋の状況を見て、自分がぜひ立候補したいということをご自分で発言されて、その覚悟というか気持ちに打たれた仲間が、じゃあ応援しようっていうことで、ある意味、勝手連的に集まったっていうのが実際のことであって、どこかからの働きかけで彼が手を挙げたっていうのとは全く違います。ましてや、私はこの人知らなかったんで、これ記者さんもちょっと気になっているかもしれませんが、一部の人たちが、まるで山本知事が小川市政を変える、小川前市長を引きずり下ろして、自分の子飼いの人間を次の市長にしようとしているみたいなストーリーをでっち上げて、流布しているようなところがあるんですけども、それは全くありません。ブログにも書いたんですけど、私は、前橋は人材の宝庫なので、誰か必ず手を挙げてくれると思っていましたけれども、正直言ってちょっと心配もしていたので、こんな素晴らしい人が、ちゃんと前橋のことを思う、しかも誠実でまっすぐな39歳の人物が手を挙げてくれたっていうことについて、まず彼に冒頭、お礼を言いました。本当に勇気を持って立候補してくれてありがとうという話をさせていただきました。そういう意味で言うと、全く知らなかったっていうのは良かったかなと。ここで言うのもあれかもしれませんが、一時どこの陣営か、小川前市長の取り巻きの方々かどうか分かりませんが、宇留賀前副知事が市長選挙に出るんじゃないかみたいな話があって、それは山本知事が仕掛けていると。とにかく子飼いの人間を送り込むために、一生懸命に小川前市長を引きずり下ろそうとしているみたいなことを、何の根拠もなく、そもそも違いますから、あちこちで言っている方がいて、気を付けた方がいいと思います。これ以上言いませんけど、今ちょっと我慢していますが、よほど気を付けた方がいいと思います。そういうことは一切ありません。天地神明に誓って、宇留賀さんも含めて、誰かに次の市長になってくれと言ったことはありません。私はそういう性格じゃないので、そのことははっきりさせていただきたいと思うし、以前ここで言ったかどうか分からないですけど、私は周りには、とにかく次の候補者が、どなたが出てくるか分からないけど、あまり知名度みたいなものにこだわる必要はないんじゃないかということはちょっと言っていました。それはやっぱり、本当にフレッシュで、むしろあまり政治的な色のない、しかし前橋のことを思う、本当に地元の人が出てくるっていうことがあればいいなっていうことを少し思っていたので。そういう意味で言うと、その流れとぴったり合うような人が出てきたかなと思っています。彼の感想をちらちらとブログに書いたんですけどね、まず一ついいなと思ったのは、私のところに来て、「前橋の今の状況を見て、はっきり言って非常にイメージも良くないし、ブランドも地に落ちていると。これはやっぱり何とか自分が頑張って立て直したい」っていうお話をいろいろされていたんですけれども、小川前市長の批判や悪口は、一言も言いませんでした。やっぱり彼はそういう人なんですよ。もう誰の個人的な批判も彼はしませんでした。それを聞きながら、やっぱりそれは良い政策であれば、例えば小川前市長だろうが、山本龍元市長だろうが、良い政策であれば、それはしっかり自分でも取り入れてという気持ちがたぶんあるんだと思うんですよね。個人に対する怒りとか恨みみたいなものは一切感じなかったし、やっぱり(前橋で)生まれ育った人なんでね、本当に生粋の前橋人ですから、生まれ育ったこの街を何とかしなければいけないっていう、本当にやむにやまれぬ思いで、勇気を振り絞って手を挙げたっていう感じなんですよ。それで話していれば分かるんですけれども、もちろん中身はあります。弁護士だからっていうわけじゃなくて、知的レベル高いなっていうのはすぐ分かったんだけど、やっぱりすごく素直だし、あと今言ったように、なかなかハートが広いっていうか、優しいし、しかしその中でも、すごく意思の強さも感じました。たぶん、政治家として言えばね、まだ確かに心もとないところはあると思うんですよ。あの会見だって、結構緊張していたし、相当大変そうだったんだけど。逆に会見はあんまり慣れていないところに私は好感を持ちましたし、これは場数を踏んでいけばね、やっぱり自分の本当に思っていることを聴衆の人たちに、あるいは市民の人たちにしっかり伝えられるようになると思いますし、これはみんなでしっかりこの素晴らしいリーダーを私は育てていけばいいし、そういう期待に応えてくれる人だろうと思います。だから、選対ができたのか、(まだ)できていないのか知りませんが、選対の中核はやっぱりこの丸山氏を応援しようということで集まってきた若手経営者の人たちがしっかりやっていただく。何と言っても地元の市議団の皆さん、今いろいろ調整をされているところなんですけど、やっぱり小川市政を終わらせるために、いろんなことがあっても最後までちゃんと筋を曲げずに頑張っていただいた市議団の人たちが一本化する、ぜひ市議団の人たちに一本化してほしいと思うんですけれども、やっぱり市議団も、もちろん中核になり、また地元の県議の皆さんも前橋の将来を憂いているわけだから、こういう方々もみんな入ってですね、やっぱり心ある人たちがしっかり力を合わせて、丸山彬さんを応援する体制をつくるべきじゃないかと思いますし、これは個人的な意見ですが、ぜひそういう体制をつくって、戦わせてあげたいなと感じています。私は少なくとも知事としてできること、政治家としてできる応援をいろいろやっていきたい。例えば、このブログもおかげさまでずっとアメブロ政治部門ランキングもトップで、しかも視聴数もずっと増えているので、この問題について、いかに興味のある方が多いかということだと思うんですよね。こういうところを通じて、市民の皆さんに何が事実だったのか、なぜこういう主張をして、(もう)前の市政と言っていいかもしれませんが、この流れを変えなければいけないのかということを、しっかり自分のブログや拙いこの発信力を使って発信して、ちゃんと市民の皆さんに正しい情報を少しでも持っていただいて、判断していただくような状況を作るために貢献するっていうのが、一番自分にできることかなと思っています。市議団の流れは、全部はよく分かりませんが、でもだんだん一本化に向けて調整が進んでいるような感覚があるので、そこは、最後はきっと皆さんに協力していただけるんじゃないかと。ただ1カ月しかないので、早くそういう流れになってほしいなと思うし、今日たぶん必ず聞かれると思うんですが、山本龍元市長が出るかどうかみたいな話ですが、山本龍さんも、最後は必ず前橋の全体のことを思って、自らは身を引いて、きっとこの一本化に協力していただけるんじゃないかなと思っています。
それからもう一つだけ最後に言うと、ここ数日間で前橋の経済人の方とか教育関係者とかに何人か会ったんですね。みんなすごく怒っていたのは、例えば北海道に出張行く。「前橋から来た」って言うと、必ずラブホ市長の話題になると。それから経済人も言っていたんですけど、どこに行っても必ずまず出てくるのが前橋ラブホ問題なんだって。みんなすごく怒っていました。その人たちは、みんな前橋出身なので、本当に何とかしてもらいたいという気持ちがあるので。私は前橋の方々は良識があるので、大勢の人たちは、やっぱりおかしいと思っていると思うし、もう一度言いますが、まさに樋渡さんのおっしゃっているとおり、万が一これで小川前市長が出馬して、私はそういうことはないと思いますが、再選された(として)、続けようっていっても、このラブホ市長のイメージは決して拭い去ることはできない。なぜかというと、もう民事だったら絶対に事実だと確定されていることについて、多くの人が嘘を言っていると思っている状況がずっと続くわけですよね。ご自分では証明できないって言っているんだから。そうなったら、このデジタルスカーの時代は、何かあるごとにまたネットが炎上したり、あるいはメディアが取り上げたりして、話題になり、それが昨日あったことのように再拡散されるっていうサイクルの中で、前橋のイメージはずっと落ち続けると。まさに樋渡さんが言ったとおりの状況になると思うんですよね。それから、例えば前市長が再選されて、いろんなところからいろんなことを言われながら、ガチャガチャやると。前橋の市役所の職員が一生懸命支えるから、普通にこう市政が動いているように見えるかもしれないけど、その時のことを思って、私がどうしても申し上げたいことは、「Maebashi deserves better leadership.」っていうことですよね。なかなか日本語に訳しにくい、「Maebashi deserves better leadership.」。やっぱり前橋、県都じゃないですか。県都前橋が、何でそんなみんなから批判されるようなリーダーを無理に抱えていかなければいけないのかと。前橋はやっぱり、もっともっと素晴らしいリーダーが引っ張っていくべき街なんです。これはもう英語の、この言葉がぴったりだと思う。これは自分で応援するときのキーワードにしたいと思いますよね。だって今、それぞれの県内の市長さん、みんなよく存じているし、立派な方々ですけど、例えば高崎の富岡市長さんはダイナミックなことをやっているじゃないですか。あと選挙に負けちゃって、今、若い市長も応援したいと思いますけど、私の後援会長もやっていただいていた清水前市長、ずば抜けているじゃないですか。こういう人たちと十分並び称されるような、あるいはそれ以上の可能性を持ったリーダーを県都前橋は持つべきであって、そんなずっとみんなからいろんなことを言われて、前橋のイメージを毀損する可能性のある人を抱える必要は絶対にないと思います。
それからもう一度だけ言いますけど、私がこうやって物事を言うと、内政干渉だとか言う人がいるんですけど、前橋の名誉は群馬県の名誉なんですよ、群馬県の県都なんだから。なおかつ、今まで6回全県選挙で、全部前橋の方々に応援していただいて、勝ってきているので、得票率は私が一番上ですからね。一番を取ったレコードも、最多得票のレコードも私ですからね。だからそういう中で言うと、ちゃんと前橋のことを心配して、このことをごまかしたまま物事が行っちゃうようなことはいけないと言うことは全くおかしいことだとは思いません。もう一回言いますと、下衆の勘繰りですよね。つまり、今回の前市長の問題について、いろいろ厳しいことを言ったと。その裏には利権とか個人のいろんな思惑があるに違いないと思う。この心がものすごく程度が低いっていうか、下衆だと思いますよね。本当に群馬県のことを思っているんだったら、前橋のことを思っているんだったら、怒りますよ、普通の人は。だから申し訳ありませんが、ちょっと興奮して、また怒られちゃうけど、冷静さを取り戻すと、やっぱり前橋のイメージを本当に良くしてもらいたい、前橋のブランドを取り戻してもらいたい。前橋で県が一緒にやっている事業を、前橋のトップと本当に力を合わせてやっていくためには、私はぜひ新しいリーダーに登場していただきたい。「Maebashi deserves better leadership.」ということで、ぜひこの丸山さんに、大変だと思いますよ、選挙って初めてだし、無名だし、まだどぶ板もやらなければいけないし、だけど、ぜひ勝ち残って39歳のこの市長を生み出して、前橋のために頑張ってほしいと思いますよね。可能性無限大じゃないですか、ちゃんと市長になれば。ということで、ほとんど今日は聞かれることもないかなと思うんですが、そういうことです。
●クマ被害対策について
(記者)
案件外でいくつかお伺いします。まず、太田市でツキノワグマの幼獣の死骸が見つかりました。なかなか平野部で見つかるっていうのは結構驚きで、地域の住民からかなりの衝撃が上がっているようなんですが、受け止めをお願いします。
(知事)
じゃあ、ちょっとまず専門家から。
(鳥獣被害担当参事)
今回、クマの死骸が発見された場所は太田市内ですけれども、これまで生息や出没が確認されていなかった場所であります。これまで太田市内で確実に生息が確認されることはこれまでありませんでした。ただ、山を越えた桐生市ですとか、(栃木県)足利市ではクマの生息が確認されておりました。先月も桐生市内で子グマが確認されたりしておりましたので、現在、移動経路ですとか出没要因、現時点では不明でありますけれども、今後、太田市ですとか周辺市町村とも連携して、状況の確認をしたいと考えております。今年度のクマの出没状況を見ますと、これまで想定していなかった市街地などでも被害が出ておりますので、これまで目撃のなかった地域においても警戒していただくよう、あらためて地域住民の方々へ注意喚起をしてまいりたいと考えております。本日たまたまですけれども、東部地域におきまして、市町村の担当者を集めた鳥獣被害対策の会議をやっておりまして、その中でもあらためて市町村の方には注意喚起の方をお願いしているところでありますし、また先日、沼田駅でも人身被害がありましたけれども、今週末土曜日、それと来週の土曜日、地域住民を対象としたそういう研修会も予定しておりますので、県としましては、そういった研修会も含めて、先日、知事が発表しました5つのクマ対策、それと国のパッケージ対策、そういったものをしっかり活用して、対策に万全を期したいと考えております。
(知事)
鳥獣被害の担当がいるから言うわけじゃないんですけど。先週かな、群馬テレビの『がるがる』っていう番組に出演したんですが、その時に番組の中で、クマの専門家の方の話を聞いていたら、実はいろんな各県でクマ対策があって、捕獲しますよね。駆除したりとか。こういう記録って、実はどこの県も取っているわけじゃないらしいんですよ。群馬県ってかなりちゃんと実はフォローして、取っているんですね。だからこれは群馬県の対策としては、かなり私はそれを聞きながら、番組の中で、その専門家の方のインタビューを聞きながら思ったんですが、これは群馬県として実はクマ対策の強みになってくると思うので、相当群馬県はこれまで丁寧に捕獲のレコード(記録)というものを取ってきていますから、そういうのも十分生かしながらしっかり対応していきたいと思います。
●衆議院の議員定数削減について
(記者)
別件ですけれども、衆議院議員の定数削減法案をめぐって、自民党が小選挙区に関して本県を含む20都道府県で減らす試算をまとめていることが分かりました。現在、本県は5選挙区、衆議院議員は5選挙区あって、自民党が独占していますが、これが、区割りが変更になるとすれば、かなりの大きな影響が出ると思いますが、受け止めをお願いします。
(知事)
ちょっと地元にも影響があるっていうことで、気を付けて発言しなければいけないんですけれども、私はもう国会議員時代から定数削減に賛成なんで。もうブログを紐解いても、定数削減賛成っていうのもありますし、あと比例復活の制度はやめたほうがいいってずっと言ってきたので。直接関係あるわけじゃないかもしれないけど、少なくとも今回、それはいろんな理屈はあると思うんですよ、比例ってね。死票を少なくするとかいろいろあると思うんだけど、私は高市総理と、自民党と維新の、この方向性には大変賛成ですよね。やっぱり自らまず国会議員が身を切るようなことをやらないと、国民に対して改革の痛みみたいなものを求めていくっていうことはできないことであって、この1割っていうのは、いろんな考え方が確かにあるかもしれません。理屈があるようでないようで、付けられれば付けるみたいな話かもしれないけど、これ私は申し訳ないんですが、もう国会議員時代から言っていますけれども、定数削減には賛成です。
●ふるさと納税制度の見直しについて
(記者)
またお話が変わりますが、ふるさと納税制度をめぐって、政府与党が住民税から差し引かれる控除額に新たな上限を設ける方向で検討に入ったそうです。受け止めをお願いします。
(知事)
これちょっとまず担当者から。知事戦略部長から話をしてもらいます。
(知事戦略部長)
群馬県ではふるさと納税をご存知のようにしっかりと活用しておりまして、今現時点での現状は、11月時点で寄附額が4億5千万円を超えるという形で、前年を上回る勢いでのところでございます。そのような中、今回政府の方で検討している件ですが、上限額の設定ということで、当然のことながら、健全な制度運営のためには、国が制度の見直しを行うこと自体は必要なものと受け止めておりまして、方向性の方は理解できるんですけれども、当然、国内で様々な意見がございます。そんな中で、一緒に制度を盛り上げてきている地方とか事業者、そういった声も耳を傾けていただきたいというようなところが事務方の意見でございます。
(記者)
知事、いかがでしょうか。
(知事)
ほとんど知事戦略部長の言ったことに尽きるんですけれども、この見直しの議論が出てきていることは理解します。「金持ち優遇」みたいなことはずっと言われていたから。ただ、これまで6年間、群馬県の発信力、知名度、存在感みたいなものを上げることが、やっぱり群馬の発展につながるって言ってきて、ふるさと納税制度って、もろにそれが反映される制度なんですよね。大澤知事の時に1,000万円だったふるさと納税額が6億円まで、60倍になったわけですよね。そういう意味で言うと、我々もこの制度を最大限に使おうと使ってきましたし、また使っていきたいという意欲もあるので、おっしゃったとおり、見直しはいいんですけれども、その中にいろいろ地方の意見みたいなものにもよく耳を傾けていただきながら、制度の方向性を出していただければありがたいかなと思います。
●令和7年度の国補正予算案について
(記者)
最後にもう1点、政府の経済対策の裏付けとなる2025年の補正予算案が閣議決定されました。国債の増発に財政規律が悪化するのではという懸念も出ていますが、知事のお考えを伺えればと思います。
(知事)
細かいことをいろいろ言ってもしょうがないと思うんですけど、高市首相が「責任ある積極財政」と言っているから。この間、林芳正総務大臣に会った時も、その「責任ある積極財政」という言葉が出ましたし、木原官房長官もおっしゃっているので、まさにおっしゃったとおり、なかなか難しいですよねこれ。積極財政をやりながら、健全性を担保していくっていうのはなかなか難しいんですが、そこはしっかり政府として腹を決めて、ある意味で言うと、経済を活性化していくことによってうまくバランスを取っていくとか、そういう形で進めていただくしかないんじゃないかと。今、本当に記者さんがおっしゃったような財政規律の悪化っていうのは、常にそこにある問題なんだけど、その上で高市総理が積極財政という道を選択したのであれば、その中でできる限りの英知を集めて、「Make ends meet」(収支を合わせる)という英語がありますけど、ちゃんと帳尻が合うように、じゃあ成長戦略でカバーするとか、そういう形の流れをつくっていただけると信じています。
●上毛かるたについて
(記者)
上毛かるたについて1点聞きたいと思います。あらためてなんですけど、知事がこの上毛かるたについてどう思っているかということと、今後に向け、今後どう普及していきたいかという、その思いをお聞かせください。
(知事)
なんで上毛かるたが大事だと感じているかというと、知事になって6年目なんですけど、結構今までも、いろんな人たち、県外の人たちの力を借りてきましたよね。Newさん(大塚副知事)も、総務省の方から今来ていただいたわけなんですけれども、ほとんどの人たちが上毛かるたに驚いたと。このこういうかるたは地域にないと。実は群馬県人の、これはだから世代によっても違うのかもしれないけど、アイデンティティをつくっているのは上毛かるただと。だいたい同じ世代の人とどこで会ってもみんな上毛かるたのことを知っていますから。やっぱりこうやって、例えば群馬県って言っても広いじゃないですか、「つる舞う形の群馬県」。子どもの頃から、よく意味は分からないけど、「太田金山子育呑龍」とかね、「誇る文豪田山花袋」って、全然意味も分からないのに、小学校1年の時に「誇る文豪田山花袋」ってなんだ、「誇る文豪」とかね。一番分からなかったのは、「沼田城下の塩原太助」とか全然分からなくて、それでもずっと草津温泉、四万温泉とか、そういう実はそこの地域に住んでいないことでも、何となく上毛かるたで、「ああなるほど。前橋って生糸(いと)のまちなんだな」とかね。そういう感覚を与えてくれるツールってないんですよ、他の県には。だから上毛かるたをやっていることによって、自分の地域だけじゃなくて、他の地域にも興味を持てる。ずいぶん経ってから、「和算の大家関孝和」とか。分からないから、「わさんのたいかせきこうわ」って覚えているだけだから、ひらがなで。でも分かった。田山花袋かと、『蒲団』の。後で分かったわけですよね。だから、そうやって他の地域にも何となく興味を持って、例えば前橋で生まれた人は前橋出身、草津で生まれた人は草津出身じゃなくて、「群馬県人なんだ」っていう意識をつくるという意味で言うと、ものすごい実は他の県にない独自の群馬モデルとも言うべきツールだと思うので、これはやっぱり知らない人が出てくるっていうのはとてももったいないと外部の人に言われるので、相当予算をかけても復活させる価値があると思います。
●群馬県公式SNSのなりすましアカウントについて
(記者)
案件外で恐縮なんですけれども、県のSNSの発信について伺いたいと思います。ホームページで、今、群馬県がTikTokに公式を装ったなりすましのアカウントが複数確認されているということで注意喚起をされていると思いますが、これの発覚経緯だったり、被害状況、あと注意喚起を伺いたく質問しました。
(知事)
ありがとうございます。じゃあ知事戦略部長から。
(知事戦略部長)
まず、県の「tsulunos」の動画再生回数が、今8,030万回ということで全国トップクラスです。それから、TikTokの上半期トレンド大賞の特別賞を受賞して、「あの」さんから知事がトロフィーを受け取ったということで、ある意味、我々としても、群馬県の動画が非常に影響力を持ちつつあるということも認識しており、tsulunos室の職員が、こういうなりすまし等が出てこないかどうか、定期的にパトロールをしております。そういった中で、実は11月29日土曜日に、メディアプロモーション課tsulunos室の職員が、2つのなりすましアカウントを発見しました。早速、TikTokの方に削除要請をしまして、現時点で一つのアカウントは削除されております。まだもう一つ削除されていないですが、現在要請を行っており、削除されるのを待っているところです。我々もそこを注視しております。現時点では被害等は確認されておりません。注意喚起についてですが、県のホームページにも出させていただいたので、それをそのまま読ませていただきますと、「なりすましと思われるアカウントからフォローされた場合でも、フォローを返さないでください。なりすましアカウントであることが判明した場合は、速やかに当該アカウントをブロックしてください。また、可能であればSNS運営元へなりすましアカウントの報告をお願いします」ということで、ホームページの方に注意喚起をしております。よく見ると、確かにちょっとおかしいなというところがありますが、結構巧妙に作っているところもあって、パッと見たときに、一瞬、群馬県のかなと思ってしまいます。例えば、フォロワー数を見ると、群馬県公式のフォロワー数は万単位、いいねも何十万単位ですが、なりすましの方はゼロであったり、極めて少ない数であったり、そこら辺の差が出てきておりますので、そういった小さなことに注意していくことが大事です。我々も、職員一同が、定期的にパトロールをして注意を行っているというところでございます。
(知事)
今、知事戦略部長からあったように、なりすまし問題についてはしっかり対応しなければいけないと思うんですけど、逆に言うと、群馬県のTikTokアカウントの存在感が上がったということなので、これはある意味、発信力が上がったという証明かなと思っています。ただ、今のところ被害は出ていないですが、やっぱりいろんな誤解とかデマが飛び交うと困るので、さっき言ったように、定期的にパトロールするということで対応していきたいと思います。
(知事)
ちょっとNewさんコーナーに行く前にちょっと申し上げておきたいんですけど、今日も前橋市長選挙についてのいろんな皆さんからご質問があったので、真正面から私の考えを申し上げました。これはもちろん知事としての見解でもあり、政治家としての見解でもあり、当然これは先ほど言ったように、前橋の名誉は群馬県の名誉ですから、当然、自分の意見を発言する資格も権利もあると思いますが、しかし、この次のリーダーを決めるのは前橋市民の皆さんの意思ですから。それは前橋の皆さんが次のリーダーを決めると。私は私なりのいろんな発信をしたりとか、意見は言いますけれども、決めるのはやっぱり当たり前のことですけど申し上げておきますが、前橋に住む、前橋を愛する前橋市民の方々だと、このことだけはあらためて申し上げておきたいと思います。ということで、Newさんが待ちわびておりますので、Newさんコーナーに行きたいと思います。どうぞ。
(大塚副知事)
すみません、ちょっとまだ風邪気味なので、マスクのままで失礼します。聞こえますか。今日1点だけご紹介したいのは、資料もないんですけれども、12月6日土曜日に、「拉致問題を考える国民の集いin群馬」というのが群馬会館で開催されます。ここにお集まりの方、ひょっとするともう聞いたよということをご記憶の方もいらっしゃるかもしれません。実は10月の頭に、開催についてはこの会見でご紹介させていただいておりますけれども、こういった取り組み、これ実は国と連携して開催するものですが、国がいろいろな各地において、こういった催しを開催しています。ただ、群馬県で開催されるのは今回初めてということになります。12月6日土曜日の14時から15時半を予定しておりますけれども、国の政府拉致問題対策本部、それから群馬県、前橋市、群馬県教育委員会、北朝鮮拉致問題解決促進議員連盟、救う会・群馬といった関係の方々で協力して開催していくものです。今回は、皆さんご案内の拉致被害者の横田めぐみさんの弟さんにあたる横田拓也さんがいらっしゃって、被害者のご家族としてご講演をいただくということでありますし、それから特定失踪者という言葉も聞かれたことがあるかもしれません。拉致被害者という形では認定されていないわけですけれども、拉致の可能性を排除できない失踪者の方というわけですが、こちらの高野清文さんの妹さんにあたる高野美幸さんという方もお越しいただいて登壇いただくという予定になっています。また、この拉致問題、大変国民にとって重要な話だと思いますけれども、若い方々、これが起こったのは70年代から80年代にかけてということで、ここにいらっしゃる方の一部はまだ生まれていらっしゃらない方もいらっしゃるかもしれませんけれども、若い方に、未だに解決していない大変重要な問題、50年近くが経って、まだ解決していない大変難しい重要な問題であります。これに対する受け止めということで、高崎女子高校の生徒さんにもお越しいただいて、お話と意見を聞かせていただくというような場もあります。この会場での参加というのは、残念ながら日程が近くなりまして、締め切らせていただいているんですが、同じ時間帯、あとアーカイブでもYouTubeでご覧いただけますので、ぜひ、この問題の解決には、普通に暮らしていらっしゃる方が、ある日突然拉致をされたという問題でありまして、昔の話ということでありますけど、解決していない大変重要な話であります。皆さんにとって、我々にとって重要な話だと思っておりますので、ぜひ、群馬県民の皆さん方も関心を持っていただいて、また、ここにお集まりのメディアの方々も、メディアの方々の取材の受付というのは、明日まで受け付けさせていただいているということでありますので、ぜひ、県民の皆様方には関心を持っていただいて、またメディアの方々には、しっかりと報道をいただければということで、お願いをあらためてさせていただきます。私からは以上です。
(知事)
はい、Newさんありがとうございました。赤澤大臣のもそうですし、その前の林総務大臣のところもそうですし、知事のいわゆる政府与党へのトップセールスにもみんな同行してもらっています。Newさん、本当にいい感じで、いろんな形で見えないところで努力していただいて、非常に信頼厚い人になりつつあるんですけど、良かったよね、声が戻って。どうなることかと思いましたが、今日はこんな感じなんで、来週はマスクが外れますかね。無理しないでください、Newさん。大変な時は休んでいいから。ということで、いい感じで今度もほのぼの終わらせていただきます。ありがとうございました。
( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。