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■日時 令和7年12月11日(木曜日)14時11分~15時30分
■会場 記者会見室
■出席者 県:知事、副知事ほか
記者:記者クラブ所属記者等17人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)
20251211山本一太群馬県知事定例記者会見<外部リンク>
■知事発表
それでは、定例記者会見を始めさせていただきたいと思います。まずはですね、冒頭、災害関係で2つ私からお伝えしたいことがあります。
1点目は、今週8日月曜日に富岡市妙義町諸戸の妙義山で発生した林野火災についてです。火災発生当日から消火活動を行ってまいりましたが、延焼拡大を抑え、昨日鎮圧することができました。延焼面積は約30ヘクタールに達しましたが、この火災による人的被害や建物等への被害は確認されておりません。今回の消火活動にあたっては、地元の消防だけでなく、自衛隊、そして埼玉県と山梨県の防災ヘリにも応援をいただきました。現在、鎮火に向けて、地元消防や群馬県防災ヘリが最終的な消火活動を行っておりますが、ご協力いただいた関係機関の皆さまに、この場をお借りして、知事として感謝を申し上げます。林野火災は、強風や地形の影響を受けて延焼面積が拡大すると、皆さんよくご存じのとおり、鎮火までに長い時間がかかる災害です。12月に入り、空気が乾燥したり、また風が強い日も多く、火災が発生しやすい時期を迎えております。県民の皆さまには強風時は屋外での火気の使用を控えていただくなど、火災予防に努めていただくよう、あらためてお願いいたします。大変心配していたんですけれども、何度か危機管理監とも夜、連絡を取り合ったりしたんですけど、なんとか鎮圧ということで安堵しておりますが、しっかり鎮火できるように努力をしたいと思っています。
2点目は、青森県東方沖を震源とする地震についてです。今週8日に青森県では最大震度6強を観測したほか、北海道や青森県の太平洋沿岸などでも津波警報が発表されました。この地震によって、負傷者や住宅火災といった被害も発生しております。被災された方々に、心からお見舞いを申し上げたいと思います。また、北海道や太平洋沿岸の県には、今後1週間で大規模地震が発生する可能性が高まっているため「後発地震注意情報」が発表されております。今回の地震によって、群馬県には直接的な影響は出ていませんが、本当に他人事とは思っていません。県民の皆さまには、地震などの突然の災害時に適切に対応できるよう、避難場所や経路の確認、食料や飲み物の備蓄など、日頃から備えていただきたいと思います。ちなみに、南海トラフ地震が起こったときに、群馬県が担当県として支援をする予定の愛媛県と合同訓練をやったというのは、皆さんよくご存じで報道もしていただきましたが、先般、東京で愛媛県知事にお目にかかったときに、群馬県の対応について謝意を述べられておられたので、何かあった時のため、しっかり日頃からよく連携していきましょうということを、私の方からお伝えしたことも合わせてご報告をしておきたいと思います。
話は変わって、先週5日金曜日に上京し、2人の現職大臣と会ってまいりました。スライドをご覧ください。
まず、鈴木憲和農林水産大臣を訪問いたしました。これまでの会見で鈴木大臣のことはよく存じ上げないと話していたんですけど、だいたいどの大臣も後輩だったり、同期だったり、よく知っている方々が多いんですけど、あまりにも若い鈴木大臣のことを知らなかったんです。地元出身の、ここでもちょっとお話しましたけれども、井野俊郎代議士がかつての派閥で同期だったということで紹介してくれて、お目にかかってきました。実際会ったら初対面じゃなかったと、ブログにも書いたんですけど、初対面じゃなくて、彼は群馬県が本当に中核で進めてきた「温泉文化」の(取り組みの中で)、「『温泉文化』ユネスコ無形文化遺産全国推進協議会」の総会のときに、わざわざ名刺を持ってあいさつに来てくれた、なんかとってもいい感じの若手議員がいるなと思ったんですけど、鈴木大臣だったということが判明いたしました。向こうから農水の話だけじゃなくて、最初に「温泉文化」の話も出ましたので、引き続きのご支援もお願いしています。それから群馬県からお願いしたのは、これは皆さんよくご存じだと思いますが、国内最大の生糸を生産する製糸工場の経営安定の支援、それからキュウリなどの品目の生産コスト上昇への対応、それから群馬県にとっても非常に重要な豚熱への対応方針の見直しの早期実現等々についてですね、直接要望させていただきました。鈴木大臣には、真剣に耳を傾けていただきました。
続いて、金子恭之国土交通大臣にもお目にかかってまいりました。村田茂樹観光庁長官にも同席いただいて、とにかく観光庁が、(登録への活動の)苦しいときから「温泉文化」のことを本当に応援してくれたので、長官にもユネスコ無形文化遺産国内候補決定について、知事として、あるいは「『温泉文化』ユネスコ無形文化遺産登録を応援する知事の会」の事務局長として、心からの感謝を伝えました。それから金子大臣には、国土強靭化予算の重点措置とかですね、あるいはご存じのように、今、我々が改築を行っている敷島公園の新水泳場に関する政府の支援、こういったことを要望させていただきました。金子大臣は、もともとすごくお人柄がいい方ですが、真摯に要望を受け止めていただきました。お忙しい中、時間をつくっていただいたこの2人の大臣には、この場を借りて感謝を申し上げたいと思います。今後もですね、知事自ら直接大臣を訪問して、要望を伝えると。おかげさまで、この知事のトップセールス、大臣への要望っていうのも、なかなか成果を上げているところもあってですね、例えば地方創生交付金の採択率、群馬県たぶん3年連続くらいでトップなんですけれども、これはやはり直接の要請がかなり形になっているのかなと思っています。今後もこうした要望を通してですね、知事による直接の要望を通して、国との連携をより強固なものにしてまいりたいと思っています。
さて、昨日、「ストップ不法就労・共生ぐんま宣言」の理解促進を目的としたセミナーを開催いたしました。宣言に調印した11団体に加盟する事業者など、約170人にご参加いただきました。セミナーでは、まず私から、「ルールを守らない外国人県民をなくして、ルールを守る外国人県民は地域経済や活力をともに創る『仲間』として受け入れて、共生社会の実現を目指す」という宣言の趣旨や群馬県の基本姿勢を説明させていただきました。続いて、東京出入国在留管理局や群馬労働局、そして群馬県警本部から、外国人住民を取り巻く近年の動向についてご説明をいただきました。また、前橋市や群馬県の認証制度である「多文化共創カンパニー」の認証事業者からも、多文化共生の取り組みについて、ご紹介をいただきました。今回のセミナーを通じて、宣言の趣旨を関係団体に加盟する皆さまに直接お伝えすることができた、これは非常に良かったと思います。また、不法就労に対する理解を促進し、多文化共生に関する県内の優れた事例を共有することができたと思っています。群馬県としては、業界団体や市町村の皆さまと力を合わせて、多文化共生社会の実現を目指してまいります。
それでは、会見の中身に移ります。スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。本日は、「令和4年度経済成長率と県民所得」、「敷島公園新水泳場『仮囲いデザイン・アートコンテスト』」、「eスポーツ2Days 2025」などについて発表させていただきたいと思います。
まず、これグッドニュースだと思いますが、「令和4年度経済成長率と県民所得」についてご報告したいと思います。先週3日水曜日、内閣府経済社会総合研究所が、各都道府県の「県民経済計算」を取りまとめて、令和4年度の結果を公表しました。「県民経済計算」とは、皆さんご存じかもしれませんが、各都道府県での経済の動きと構造を総合的に把握する統計のことです。経済成長率や1人当たりの県民所得など、複数の指標が設けられております。各都道府県では、これらの指標を行財政運営や経済政策の参考にしております。こうした中、群馬県の令和4年度の名目経済成長率が6.7%を記録し、全国1位となりました。6.7%という数字は、全国平均の倍以上になっているということをアピールさせていただきたいと思います。名目経済成長率とは、簡単に言うと、経済活動で生まれたお金がどれだけ増えたか、という指標です。物価変動の影響についてはよく分析する必要があるものの、全国1位となるというのは現行基準では初めてになります。この結果は、世界的な情勢の影響を受けたこともありますが、知事として本当にうれしく思っております。
この要因についてです。まず、群馬県の基幹産業である製造業、特に自動車産業は輸出の比重が非常に高いため、この年に進んだ円安の恩恵を大きく受けたことが考えられます。また、令和3年度から令和4年度にかけては、群馬県としても、コロナ禍で落ち込んだ群馬県経済の回復を図っておりました。例えば、宿泊代金を割り引く「愛郷ぐんまプロジェクト」の実施をはじめ、県内自動車産業のEV対応の支援を強化するなど、多くの取り組みを実施してまいりました。そして、県内事業者の皆さまにおかれても、新規事業開拓の場がオンラインからリアルに戻るなど、経済活動が本格的に群馬県で再開してきた時期だったと思います。こうした官民それぞれにおける様々な取り組みが複合的に重なった結果、成長率1位につながったのだと分析しております。
続いて、令和4年度の1人当たり県民所得では、346万7千円となりました。これは、全国で5位という結果になりました。金額・順位ともに現行基準になってから過去最高となりました。また、隣県である栃木県を初めて上回る結果となりました。これは、先ほどの経済成長率の大幅な上昇が要因だと思います。群馬県内企業の生産拡大が所得も押し上げたという形になっています。この結果は、いろんな分析がありますけれども、群馬県に勢いがあることの証左だと思います。知事として大変心強いデータとして、受け止めました。群馬県としては、今後も、群馬県が発展していくために、産業の柱である製造業の強みをさらに伸ばしていきたいと。ずっと言っているとおりです。やっぱりものづくりは群馬県の強みなので、これは大事にしていくと。加えて、新たな柱として「デジタル・クリエイティブ産業」の創出にも、引き続き取り組んでまいりたいと思います。
続いて、「敷島公園新水泳場『仮囲いデザイン・アートコンテスト』」についてご報告をしたいと思います。群馬県では、全国初の取り組みである「群馬パーセントフォーアート」推進条例に基づいて、アーティストが自立できる環境を整え、日常にアートが溶け込む新しい地域づくりを進めております。この取り組みの一環として、この度、デザイン・アート作品のコンテストを開催いたします。スライドをご覧ください。
コンテストの名称は、「敷島公園新水泳場『仮囲いデザイン・アートコンテスト』」となります。群馬県では、2029年開催の湯けむり国スポ・全スポぐんまに向け、敷島公園新水泳場の建設を進めております。現在、工事のため周囲を仮囲いで覆っております。この度、その仮囲いの壁面に掲載するアート作品を募集したいと思います。募集テーマは、「新水泳場への期待と、湯けむり国スポ・全スポぐんまへのわくわく感を醸成」ということにさせていただきます。募集対象は、全国の高校生、専門学生、大学生などの、学生・生徒です。個人でもグループでも応募できる形になっています。賞金は最優秀賞1点が50万円、優秀賞1点が25万円、入選5点が各5万円ということになります。このうち、最優秀作品を掲載いたします。作品の募集は、今日から開始し、来年3月5日、木曜日正午までとさせていただきます。アスリートの挑戦と躍動の舞台となる新しい水泳場を、若い皆さんの感性で彩っていただきたいと、こういう狙いがあります。
次に、今回のコンテストの審査員についてご紹介をさせてください。次のスライドをご覧ください。審査員長は、建築家で多摩美術大学学長の内藤廣さんにお願いしました。内藤さんは、「海の博物館」や、「牧野富太郎記念館」などの設計を手がけており、日本の建築界を牽引してきた第一人者と言ってもいいと思います。このほかの審査員は、株式会社GKグラフィックス代表取締役社長の木村雅彦さんや、建築家の成瀬友梨さん、敷島エリアグランドデザイン策定にも関わっていただいた谷川じゅんじさん、群馬県建設業協会会長の青柳剛さんにもお願いすることになっております。
コンテストの詳細については、このスライド記載のQRコードから、群馬県のホームページをご確認いただきたいと思います。群馬県としては、今回の取り組みを通じて、より多くの方がアートに親しむ機会を広げるとともに、湯けむり国スポ・全スポぐんまに向けた機運を一層高めてまいりたいと考えております。ぜひ多くの皆さんのご応募をお待ちしております。
続いて、「eスポーツ2Days 2025」について発表させていただきます。スライドをご覧ください。群馬県では、「群馬県をeスポーツの聖地にする」という方針のもと、eスポーツを活用した地域経済の活性化に取り組んでまいりました。今年も、群馬を象徴する2つのeスポーツの全国大会を、12月20日土曜日、21日日曜日の2日間、Gメッセ群馬で開催させていただきます。
1日目は、「第5回全日本eスポーツ実況王決定戦」です。今年は、世界的な人気タイトル「ポケモンユナイト」を使って決勝大会を行うことになっています。この大会は、選手を引き立てるeスポーツ実況者の国内No.1を決定する「国内唯一」の大会です。この大会に参加された方が、その後eスポーツの国内プロリーグの実況者を務めるなど、「プロへの登竜門」と位置づけられております。今回は、これまで以上に学生や主婦など、実況のプロ以外の方からの応募も多く、幅広い方々に参加いただけることになっています。過去の大会よりも間違いなく盛り上がる大会になると期待しております。このほか、会場内では、プロチームのブース出展や、ピカチュウとのグリーティング、勝利数に応じてグッズがもらえるeスポーツの対戦会など、楽しいイベントが予定されております。
そして2日目は、「U19eスポーツ選手権2025」の決勝大会を行います。昨年同様、「VALORANT」と「League of Legends」の2つの人気タイトルを使って行います。この大会は、学校の枠にとらわれない19歳以下のeスポーツの全国大会で、今回で6回目の開催となります。今年は、全国から過去最多の177チームのエントリーがあって、予選を勝ち抜いた4チームが熱い戦いを繰り広げます。優勝チームにはプロチームへの挑戦権が与えられ、当日はプロレベルの試合を間近で体感することができます。また、スペシャルゲストとして、TikTokや俳優、そしてアーティストとして活躍中の金子みゆさんが出演して、大会を盛り上げていただくことになっています。
2日間とも入場は無料です。このほかにも、人気動画配信者の出演や豪華賞品が当たるスタンプラリーなど、eスポーツを知らない方でも楽しむことができる内容となっております。詳細は、スライド記載のQRコードからホームページをご覧ください。ぜひ多くの方に、Gメッセ群馬に足を運んでいただき、eスポーツの魅力を体験していただきたいと思います。群馬県としては、引き続きeスポーツを活用した地域経済の活性化に取り組み、群馬県のブランド力向上を図ってまいります。
最後に、直滑降ストリームの配信についてお伝えいたします。スライドをご覧ください。県議と知事との紅茶懇談、25回目になりました。全国の知事でやっている人は絶対私しかいないと思いますが、今回は日本共産党の大沢綾子県議に登場いただいております。番組では幼少期に男兄弟に囲まれて、のびのび育った話とかですね、趣味のピアノの弾き語りとか好きなコメディミュージカルとかですね、こんなことについて大沢県議からお話を伺いました。この大沢県議の社会的に弱い立場に置かれた人に光を当てる姿勢とか、音楽を通じて地域の魅力を高めたい、そういう思いが伝わる中身になっています。いつも言っているように、今回もすごく良かったので、自分で言うのもなんですけど、今まで25回県議と知事の紅茶懇談をやったんですが、政策論争というよりは人柄とか人生哲学みたいなものを聞いているんだけど、今回もすごく良かったので、毎回言いますが、ぜひ一人でも多くの方に見ていただいて、県議ってこういう存在なんだということを感じていただきたいなと思っております。明日12日金曜日の20時から、群馬県公式Youtubeチャンネル「tsulunos」で配信をいたします。ぜひご覧をいただきたいと思います。私からは以上です。ここからは皆さんのご質問を受けたいと思います。
●令和4年度経済成長率と県民所得について
(記者)
名目経済成長率のことなんですけれども、成長率の方も県民所得の方もですね、令和2年度にガクンと落ちて、それから、ぐんと伸びています。両方とも、そうなっている理由としてですけれども、先ほど知事もおっしゃっていましたけれども、もう少し詳しく言うとどういったことになりますか。
(知事)
では、産業経済部長から。
(産業経済部長)
先ほどご説明させていただいたとおり、群馬県の基幹産業である製造業の中で、輸出産業も多い。そういった中で、為替の影響が大きいという話をさせていただきました。それ以外に、名目の経済成長率ということですので、私どもが取り組んだものが、どの程度影響したのかというところまでは答えづらい部分はあるんですけれども、コロナ禍で、本当に人が動かなくなったことで、お金も動かなくなった。そうした中で、ものはそれなりに動いていたのかなという状況にあっても、制約があった。そういったものが、コロナ禍が明けて、反転攻勢ということで、私どももいろんな事業に取り組んだ。その取り組んだ事業の結果が、間接的には何らかの影響があったかなと思っております。
(知事)
付け加えると、コロナ禍の影響とか、いろんなことがあったのは群馬県だけじゃないですよね。あらゆる県、47都道府県あったわけじゃないですか。しかも、自動車産業、もちろん群馬県はスバルがあるけど、愛知県にはトヨタがあって、広島県にはマツダがあるわけじゃないですか。その中で、平均の倍以上の名目成長率を稼いだっていうのは、プラスアルファはきっとあったんだろうと。それはなかなか、これがこのくらい貢献したっていうことは言えないんですけど、確かに為替の状況とか外的な要因があったんだけど、やっぱりそこまでの勢いがあったっていうか、ものすごく必死に経済を立て直ししようと思って、いろんな対策を打っていた時期とも重なるし、あと県庁一丸となってやっていたんですけど、民間の方々もすごく努力していたので、これは、私は誇っていい数字だと思っているんです。だって他も同じなので。その中でもこれだけの成長率を稼いだっていうのは、これは群馬県の勢いから来ていると思うんですよね。
それから一人当たりのGDPってあるじゃないですか。これ、昔から栃木県がすごく高いって言われていて、だいたい栃木って全国で3位なんですよ、今までね。これはこれで私は、栃木県ってすごい県なんで、いつも北関東で競争している栃木県と茨城県、あまり言わないけど、競争するのは大変なんですよ、栃木県も茨城県もすごい県なんで。でも栃木県の話をするときに、福田知事とね、やっぱり栃木県の一人当たりGDPが3位っていうことをよくお話していたんですが、これはやっぱり企業の業績っていうか、収益とかも入っているので、一概に、この一人当たりGDPっていうのはいろんな見方があって、これがちょっと下がっているからどうっていうことはないとは言っていたんですけど。それでもやっぱりこれが過去最高の5位になったということも、これもすごくポジティブな流れだと。それからこの後になると思うんだけど、令和4年かな、実質賃金の上昇率全国一ですから。群馬県が実質賃金上昇率全国1位になったんですよね、この年だったかもしれないね。2番が大分県だったんですけど、全体として言うと、群馬県にはかなり元気が出てきたと言っていいのかなと。ただ名目なので、どれがどのくらい貢献したかっていうのは、なかなかちょっと細かくは出せないのかなと思います。
●敷島公園新水泳場 仮囲いデザイン・アートコンテストについて
(記者)
それから、仮囲いのデザイン・アートなんですけど、この種の形で県有施設に応募をかけるというのは初めてになるんですか。
(知事)
それは地域創生部長からお願いします。
(地域創生部長)
初めての取り組みになるかと思います。
(記者)
特に、国スポ全スポに向けた雰囲気を醸成させるという効果は期待できると思うんですが、これだけのものをやって、できた作品は完成と同時に破棄するんでしょうか。それとも何か有効活用されるんでしょうか。
(地域創生部長)
今のところですね、募集をかけて、来年の3月にプレゼンという形で、最終審査を踏まえて、最終的に掲載する作品を決定することになっております。その後、実はこの仮囲いなんですけれども、今のところ令和10年の春ぐらいまで、実際には2年間くらい設置されているということですので、その間は少なくとも設置する予定になると思います。また、仮囲いなので、そこに貼り付ける形で、作品を掲示することになりますので、作品のデザインそのものは、私たちの方に残ることになるかなと思います。
(記者)
街中をうまく演出するためには有効な活動だと思うんですけれども、市街地を賑やかにさせるためにですね、何か今後にも通じるような施策になるんでしょうか。そこまではちょっとまだ早いですか。
(地域創生部長)
そうですね。ちょっと早いかもしれないですけれども、今回、全国公募という形で学生さんとかのいろんな反応を見ながら、あと実際に掲示したときに、県民の皆さんの反応を見ながら、県土整備部とも相談しながら、広げていくかどうかについては検討していきたいと考えております。
●妙義山で発生した林野火災について
(記者)
林野火災なんですが、まだ燃えているということで。
(知事)
鎮火じゃなくて、鎮圧ということなので。危機管理監からちゃんと説明をしてください。
(危機管理監)
昨日発したのは鎮圧ということで、もうこれ以上は延焼しないと、燃焼が広がらないだろうという状態で「鎮圧」としていまして、今朝また上空から確認すると、煙が少し出ている場所があって、それは火元なので、それを消していくという作業が、今、上空から水を撒いてやっているということです。これは何日間かかかる可能性もあるかなと思っております。鎮火まではですね。
(記者)
出火原因というのが不明という報じられ方でしたけど、まだ分からないのでしょうか。
(危機管理監)
最終的にも分からない、特定できないかなと思います。人為的なのか自然発火なのかっていう話なんだと思いますけど、それはなかなか突き止められないかなと思います。
(記者)
妙義山というとですね、特に頂上付近はとても人が立ち寄れるような、歩けるような場所ではないので、人為的な理由とはちょっと思えないですよね。
(危機管理監)
一応、登山道の近くではあるんですね。人が行きうる登山道があるんです、登山道そのものではないんですけど。そこの近くで最初に煙が出たのかなと言われておりますので。ただ、予想でしかないということです。
(記者)
自衛隊の要請が今回ありましたけれども、そこの辺の判断基準というのはどのようなケースになりますか。
(危機管理監)
自衛隊に災害派遣要請する場合には、どういった手段も自分たちではもう取れないと、代替する手段がないということで、自衛隊に頼むというのが基準としてあります。今回も発火した当日は、群馬県および埼玉県のヘリコプターで空中消火を最大限試みたと。ただ、夕方になって火勢が衰えないということが見えてきましたので、知事に報告して、知事の判断で要請しようということになったということです。
(記者)
最終的には知事判断ということですね、発生当時は、この時期、風が強いと本当にどうなるか分からないという不安は実際あったんですけれども、そういう意味では、早め早めの判断を打ったということになるんでしょうか。
(危機管理監)
そうですね。今回は早く判断して、早く自衛隊に応じていただけたかなと思っております。
(知事)
先ほども言いましたけれども、本当に自衛隊の皆さんには豚熱、鳥インフル、こういう山火事みたいなところでもお世話になっていて、12旅団に大変お世話になっているんですけど、昨日、一昨日か12旅団長に電話してお話をしたところ、快く分かりましたって言っていただいたので。日頃からよく我々は連絡を取り合っているので、危機管理監が言ったみたいに、なかなか群馬県と埼玉県の防災ヘリだけでは、どうも鎮圧できないっていう雰囲気があったので、それを聞いて、やっぱり自衛隊に早めに出動いただこうという判断でありました。
●青森県東方沖を震源とする地震について
(記者)
まず冒頭発言があった、青森近郊での大規模な地震なんですけれども、現地の自治体などから支援の要請はありましたか。
(知事)
危機管理監から。
(危機管理監)
今回の地震については、群馬県には支援要請は出ていません。他県にも出ていないと思うんですけどね、青森以外にですね。
(記者)
あらためて知事から。
(知事)
いや、さっき言ったように、全くこれは他人事じゃないので、今、危機管理監からお話があって、特に協力要請は来ていませんが、何らかの形で(要請が)あったらですね、我々のできることは、過去の災害でも毛布を送ったりと、いろんなことをやっていますので、それはしっかり向こう側からいろんな要望があれば、できる限り応えたいと思います。
(危機管理監)
今回は幸いにしてそこに至らなかったということですね。
●一般会計12月補正予算案について
(記者)
案件外なんですけれども、まず、今年度の一般会計12月補正予算案338億円を増額するということですが、明日の県議会本会議に提出される運びです。内容を拝見いたしましたが、酒米対策をはじめとしてですね、県議会からの要望にかなり応じているのかなとも思えるんですけれども、今回の補正の狙いについてお伺いしたいと思います。
(知事)
今、おっしゃったとおり、11月9日に内示をさせていただいた12月補正予算案はですね、明日の12日の本会議に提案して議論するということで、一応、本会議があるので、そこでしっかり県の考え方を伝えたいと思っておりますので、細かいことはそこでと思います。今回の補正予算は、簡単に言うと、県内経済の状況を分析して、県議会とか各種団体からの意見要望をお聞きして、その上で必要な対策を検討したものだということです。議会中で、せっかく明日、本会議の質問があるので、詳細はそこでしっかり答えさせていただければと思います。
●地方税収の一極集中の是正に係る動きについて
(記者)
別件なんですけれども、政府与党が、地方の税収が東京都に集中しているとして、地方法人課税や土地の固定資産税について、新たな偏在の是正策を導入する方向で調整に入ったそうです。東京と地方で行政サービスの格差が広がっているかどうかも含めて、知事のご所見を伺えればと思います。
(知事)
では、総務部長から。
(総務部長)
行政サービスの格差が広がっているかどうかということも含めて、ということでございますので、今、記者さんの方からもお話がありましたけれども、やはり東京都に税収が偏在していて、今、行政サービスの地域格差が拡大しているということで、今、地方法人課税と固定資産税の一部を他の自治体にということを検討されているということは承知しております。これまでも、その偏在につきましては、全国知事会などを通じまして、国に対して同様の要望を行ってきておりますけれども、総務省の分析によりますと、やはり県民1人当たりの独自施策に活用可能な財源というところの分析をされているんですけれども、やはりこれは東京都と他の自治体間の格差が広がっているということが確認できているところでございます。こういったところで、東京都ではいろいろと報道もされていますけれども、例えば18歳までの子どもへの現金支給や保育料の無償化など、こういった独自のサービス、どんどん拡充しているという状況でございます。ただ群馬県でもですね、子どもの関係で申し上げますと、群馬県は、子どもの医療費の無料化をやっておりますし、ここの部分に関して言えば、群馬県の方が手厚い、自己負担がないというところがあります。手厚く、そういった工夫もしているということは申し上げたいかなと思っております。こういった独自の政策をしていくにあたりましては、やはり長期的安定的に財源を確保して、充実させていくということが、どうしても大事でございますので、税源の偏在是正につきましては、引き続いて国の方に要望していきたいということが1つでございます。もう1点は、それと合わせまして、並行してやはり県としてできること、これまでもやってきましたけれども、ワイズスペンディングを徹底して、事業の見直しをしっかりやっていくということ、それから自ら稼ぐ施策を続けていくということで、限られた財源であってもですね、その中で最大限の成果を上げていくことで、先ほどの子ども医療費の無料化もありますけれども、知恵を絞って、行政サービスを充実させるようにしっかりやっていきたいと考えています。
(知事)
今、総務部長が言ったことに加えることほとんどないんですけど、その偏在はあるんだと思うんですね。知事の立場からいくと、東京都が、例えば総務部長が言ったように、子どもへの現金支給とか、あるいは保育料の無償化とか独自のサービスを拡充すると。これは、ものすごく、ある意味財政が豊かだからできるわけですよね。群馬県は、またいろいろ知恵を使って、我々もいろんなことをやろうと思っているんだけど、やっぱりそれには長期的安定的な財源の手当がないとできないので、そこはちゃんと地方も、ある意味、知恵を絞れば同じようなサービスができるような形でサポートしてほしいなと思っております。税源の格差が広がっているということは事実なんですけど、ただそれを東京ばっかりというんじゃなくて、そこは指摘しつつも、群馬県は群馬県にしかできない、いろんな知恵を絞って、いろいろやっていくので、そのときに、ある程度ちゃんとサポートしてくださいっていうのが我々の考え方ですね。
(記者)
この偏在というのが、人口減少を加速させている一端になると思いますか。
(総務部長)
1つの可能性としてはあるかもしれませんけれども、やはりそこは行政サービスが、それぞれの自治体の個性の1つでもありますので、そこは関係ないとはもちろん申し上げられないんですけれども、努力はしていきたいと、いろいろ工夫していきたいと。
(知事)
そのとおりで、今、記者さんが言ったように、この税源の格差みたいなものが、(地域の)過疎化という話につながっていくかということについては、大まかな傾向としては、そういうのがあるかもしれないけど、東京ばっかりこんなに税収があって、うちの方は税収ないからダメだとか言ったって、しょうがないので。群馬県はもちろんそういう大きな流れはしっかり国の方で考えてほしいと思うんですけれども、我々は我々で最大限の知恵を絞って、さっき言ったように、一応GDPの成長率も一番ですから、あらゆる知恵を絞って、群馬県にあるリソースで戦っていくと。そういう気概がないと、文句ばっかり言っていても、しょうがないというのが群馬県職員の考え方です。
●米価格高騰対策について
(記者)
別件ですが、先ほど鈴木農水大臣と面会されてきたというお話がありましたが、政府が物価高対策で自治体に活用を促す「おこめ券」を巡って、高止まりが続く米価格の維持につながってしまうのではないかと、一部の自治体の首長さんから批判が出ています。県外の一部自治体では、おこめ券ではなく現金給付をするという流れもあるそうなんですが、知事のお考えをお聞かせください。
(知事)
では、名前と担当を言って、お話しください。
(米麦畜産課農産振興室長)
毎週、農水省がコメの価格の方を発表しておりまして、金曜日に発表しているんですけれども、先週金曜日、12月5日に発表しました店頭価格ですね、5キロ税込みで、4,335円という金額になりまして、最高値となったというような状況になっていると伺っております。
(知事)
それで、このおこめ券っていう話ですよね。一言で言うと、おこめ券って、国が例示として出しているということですよね。それぞれのニーズに合わせて、それぞれの地域の実情を知る、地方自治体の方で判断しろということなんだと思います。迅速な対応として必要だというところがあれば、やらないという自治体もあって、これはそれぞれの市町村の判断だと思います。今、県として、何かおこめ券について、県の全体の方針としてやるみたいなことは今のところ考えていません。
(記者)
県内市町村で、例えばおこめ券を配布という代わりに、現金給付をするというところがあるかどうか聞かれていますか。
(米麦畜産課農産振興室長)
すでにみどり市の方で取り組まれているというのは、新聞等でもご存じの方いらっしゃるかと思うんですが、その他に検討されているというところは伺っております。ただ、具体的な内容までは当方把握しておりませんので、今後、いろいろと各市町村の方から取り組まれるところは発表があるかと考えているところでございます。
●次期前橋市長選について
(記者)
最後に、前橋市長選に関してお尋ねいたします。構図がだんだん固まってきつつあるようにも思うんですけれども、現状の受け止めと、また、このタイミングで当該の男性職員の方が懲戒処分を受けて、依願退職する運びになりました。そのことの受け止めもお願いします。
(知事)
まず、前橋市長選挙の話で、このラブホ問題は、全国をずっと騒がしたわけですよね。その当事者の一人である男性職員の方も、副市長が会見で言ったように、やっぱり市政に対して非常に深刻な影響を与えてしまったとか、世の中を騒がせてしまったとか、あるいは前橋のイメージを毀損したみたいなところで責任はあるんだろうと思うんですけれども、私の感覚で言うと、やっぱりこの事件の中身って、実は全容解明されていないので、よく分からないんですけど、その方のお話も全然聞こえてこないから、もちろん責任はあるのかもしれないんですけど、やっぱり上司と部下だったわけですよね。だからそこは小川前市長の行動で、(当該職員も)大人なのであれなのかもしれませんけれども、巻き込まれてしまったようなところもあるのかなと。それはそれで、今回のことで、やっぱり市長と直属の部下だからね。そういうことを考えると、やっぱり前市長の方で十分良識があれば、こんな流れにはならなかったんじゃないかなと。もちろん当事者だから、責任はあるのかもしれませんけれども、それはそれで大変なんだろうなと感じます。
それから状況については、毎回聞かれるので、今日も何人かの方々から聞かれるかもしれないので、まとめて少しお話をさせていただきますけれども、まず情勢について言うと、やっぱり私が前から言っているように、前橋には新しいリーダーシップが誕生してほしいと思っております。やっぱり県として、前橋と連携して、これから進めていかなければいけない、かなり大事なプロジェクトがいっぱいあって、その前橋で行っているプロジェクトにする投資を決めたのは知事である私ですから。それをちゃんと成功させるためには、向こうのリーダーシップもしっかりしてもらわなきゃいけないので、やはり、今の状況を考えたら、今の閉塞感とか混乱みたいなものを、あるいは前橋の地に落ちてしまったブランドみたいなものを回復させるためには、私は新しいリーダーシップになってもらうことが、群馬県と前橋の連携強化にもつながるし、これは前橋だけじゃなくて、群馬県全体に関わる問題だと思っているので、それが前橋市民だけじゃなくて、群馬県民のためにもなると思っております。そういう観点からいくと、できればせっかくフレッシュな候補者が出てきたので、ああいう人がいるっていうのは今まで知りませんでしたが、こういう方がやむにやまれぬ気持ちで手を挙げたわけですよね。それならできる限り、やっぱり今の市政、前の市政が復活することはまずいと思っている方々は、心を合わせて、できる限り一本化された方がいいんじゃないかなと。これは個人の意見として、県全体の意見じゃないけど、個人の意見としてずっと申し上げてきたんですけれども、山本龍元市長は、私の草津小学校の後輩で、市長時代12年間、いろいろと県との連携も頑張っていただいた、あの山本龍元市長が前橋のことを思って、ここはやっぱり自分が出ることによって、ある意味で言うと、その力が分散して、みんなが避けたいと思っている旧市政の復活みたいなものを阻むためにはマイナスになるっていうご判断で不出馬を決められたと。これは、私はとても賢明な判断だと思うし、山本龍元市長にはずいぶんブログでいろんなことを言っちゃったので、よく知っているからこそなんだけど、ちょっとそこは申し訳なかったと思うんですけれども、私は個人の意見としては正しい判断をしていただいたんじゃないかと思います。
丸山さんの一番いいところは何かと言うと、何の色もついていないことなんですよね。丸山さんって、お目にかかってお話もちょっと聞いたんですけど、まず、小川前市長の個人的な悪口は一言も言いませんでした。もちろん山本龍元市長の批判も一言も言いませんでした。彼は小川前市長がやってきた、いいことも、それから山本龍元市長がやってこられたところで、やっぱり前橋のためになることは、それぞれ引き継いでいくと思うんですよね。ただ、彼は前市長の後継者でもないし、山本龍元市長の後継者でもないんですよね。そこが全然色がついてない、やっぱりその前橋を思う気持ちで手を挙げたっていうのは、私は流れがすごくいいと思っているし、39歳ですよね。何と言っても、清廉ですよね。今の前橋の、次のリーダーに必要なことはクリーンで、嘘をつかない、少なくとも大多数の人から嘘をついていると思われない人じゃなければいけないということから言うと、私も若手議員と呼ばれていたのに、こんなベテラン政治家になって30年もやって、いろんな人を見てきましたが、彼はすごくいい候補者だと思っているので、ぜひ頑張ってですね、本当に真っさらなところから、利権の「り」の字も全くないから、ぜひ県都前橋のリーダーになってもらって、活躍をしてほしいなと思います。ただ30年間政治家やってきて、参議院議員として4回、それから知事選2回、6回の全県選挙を戦ってきて、おかげさまで私も幸運だし、いい方々に応援してもらったので全部圧勝しましたけど、衆議院選挙にも応援に行き、本当にいろんな選挙を経験していく中で言うとですね、選挙って候補者の中身がいいとかだけでは勝てないので、候補者の中身がどんなに本物でも、候補者の政策がどんなに良くても、それだけではやっぱり勝てない世界ですよね。やっぱり情念の世界で、熱みたいなものも候補者にとって必要だし、あと今回私が見る限り、候補者の中身は申し分ないと思っております。ポテンシャルも圧倒的に高いと思いますよね。それから応援団も、前橋の、彼と一緒に活動してきた若手経営者の人たちが中心なんですけれども、すごくレベルが高くて、志の高い人たちですよね。それから、これもブログに書きましたが、2つの市議団もいろいろあったんですけれども、いろんなことがあっても、いろんなプレッシャーがある中で、ちゃんとおかしいと思うことはおかしいと言いですね。前市長に不信任決議案を突きつける寸前までちゃんと持っていったということから言うと、ガッツのある人たちだし、あと地元県議でも、やっぱり新しい、ここはしがらみのない人にということで頑張っておられる方もいて、応援団もすごくいいんですよね。本人もいいし、やっぱり大義名分も正義も私はあると思っているんですね。だからといって選挙に勝てるかっていうと、そんなに実は甘いもんじゃないので、ここはやっぱり本当に志を立てたからには、彼にも死に物狂いで頑張ってほしいと思うし、応援団の皆さんにも本気で頑張ってほしいと思うし、私もどこまで何ができるか分かりませんけれども、できる応援は、知事としてちゃんと県都前橋との関係をちゃんとしていかなきゃいけないし、これはできる限りの私なりの応援はさせていただきたいなと思っております。でも、もう一度言いますが、彼はたぶん最後の最後まで、誰かを批判することは一切しないと思います。基本的にはそれだけで選挙って勝てないんだけど、選対も爽やかで、クリーンな姿勢を貫くに決まっていますよね、選対のメンバー見たら。だけど、そこが選挙の難しいところなので、今、本当に起こっていることをちゃんと一人でも多くの前橋市民の皆さんに伝えるっていうことが大事なので、ずっとお叱りを受けながら政治家をやってきたので、今ちょっとブログでいろいろ皆さんに伝えたいことを書いているということです。
また何人かからいつものとおり(質問が)出るので、もう一言だけ言わせてもらうと、なんでここまでやるのかってみんなから言われるんですよね。それはいろいろあるんですけど、人間って不完全じゃないですか。私も不完全だし、記者さんも不完全じゃないですか、たぶんね。例えば今回の問題が、全く前橋市政に関係のない人、おそらくほとんどの人が知らない、小川前市長の個人的な知り合いみたいなことで、こういう問題が発覚したら、きっといろいろ週刊誌報道とかでご本人のイメージは落ちるかもしれませんけど、ここまでのことにはなっていないと思うんですね。問題はまず相手の人が直属の部下じゃないですか。その直属の部下の人とやっぱり秘書課にも言わず、密かに10回以上ラブホテルに通っていたと。それが分かりませんよ、氷山の一角かもしれない。誰も分からないんだから10回以上っていうだけで、かなり空白の時間があるんだけど、そのとき何をしていたのかも分からない。なぜか知らないけど、公用車の記録も出てこない、そういう中で、これで事実が全部出てきたのか分かりませんが、今出てきている事実だけから言ってもですね、やっぱり市長が直属の部下と10回以上密かにラブホテルに通っていたと。法律にはもちろん違反しないかもしれませんけど、もちろん道義的な問題はあるのと、普通の政治家だったら、とてもポストを続けられないと思うんです、普通の感覚ならですよ、申し訳ないですけど。そういう中でもずっとギリギリ2カ月間、いろんなことがあっても、とにかく、ある意味執着をされていたわけですよね。ちょっと戻るとね、私は嘘だと思っております。これは市長を応援する人たちの会で、なんか証拠もないのに、みんなで批判するっていうのは名誉毀損じゃないかという話があるんだけど、これは完全に証明することって、できないですよ。密室で行われたことだから。ご本人も証明できないですよね。だけど、私はもうはっきり言いますが、大多数の人は嘘だと思っているし、私は絶対に嘘だと思います。その、みんなが絶対に嘘だと思う釈明を政治家として、しているっていうことが問題なので、個人として例えば嘘ついた嘘ついていないじゃないんですよ。市政に関わる問題について、やっぱり議会に対して、どう考えても、これは私がどう考えても嘘だと思っていることをずっと言い続けている。それは市民に対しても言い続けているっていうことじゃないですか。だからこれをこのままにして、例えばもう1回選挙に出て、これはなかったことなんですよと。嘘ついても別に政治家としていいんですよということで、やっぱり再選するっていうことは、私はやっぱり自分は欠点だらけの人間だけど、あってはならないと思いますよね。私の中学生の友人とか子どもたちはみんな知っていますから。こういうことで、やっぱり自分も不完全だし、みんな失敗を犯すけど、こんな前市長みたいな人が、みんながどう考えても嘘だと思う理屈を言って、それをみんなが認めてしまうような流れを作るっていうのは、これは子どもたちも政治を信用しないですよね。だから、私はそこに、ものすごく違和感があるんです。全部すべて正直に話して、例えばお詫びして、やり直すっていう感じだったら、こんな風にはなっていないけど、ずっとそれを言い続けているわけですよね。私はその野党の役割っていうのは、当然政権をチェックして、政権交代を図ることだから、委員会でどんなに厳しくやってもいいと思うんですよ。政治とお金の問題とか政治家の質とかね。だけど私が国会議員をやっていた20何年間で、やっぱりリベラルと呼ばれている清廉な人は多いんですよ、野党は。それは、こういう人たちがいつも許せないと言っていたのは、国会に対して嘘をつくっていうことですよね。やっぱり発言の矛盾があって、いわゆるその民意でできている国会で、委員会で嘘をつくのかと。これだけは絶対にあってはならないという風にみんな言ってきたわけじゃないですか。だからそういう意味で言うと、やっぱり今回の場合、本当に小川前市長に全然個人的な恨みもないし、足を引っ張ろうとしたこともないし、これが起こる前に、だけど、明らかに嘘だと思う理屈のまま、信じてくださいみたいな感じで選挙に出て、しかもほとんどの人はたぶん嘘だと分かっているのに、それを蓋して、じゃあもう一回やってくださいっていうのはあってはならないと思う。それは申し訳ないけど、前橋は人材の宝庫であって、私が全然知らない、こんなにいい候補者もいたわけじゃないですか。だから、何で前橋がそんな目に合わなきゃいけないのかっていうのが私の感覚で、もっともっと前橋っていうのは素晴らしいところであって、いろんなポテンシャルを開花できるので、またブログに書いたから言ってもいいと思うんだけど、復活したらまた同じことが起こるに決まっているじゃないですか。またこのネットの世界で、デジタルスカーみたいな、いちいちまた発言をするたびに炎上して、その度に前橋がバカにされる、揶揄されると。こういうことはみんな止めたいと思っているから。だから、こうやって何とかしなきゃいけないと思っているので、もう一度言いますが、小川前市長には何の個人的な恨みもありません。私自身には利権もありません。こういうふうに話をすることで、そんな得なことなんてありません。前橋は私の選挙区でもあって、前橋を本当に応援している方々は多くて、前回も7割以上の得票率で、前回の参院選でも8割得票率を取りましたけど。(前橋には)応援してくださっている方もいるし、中にはもしかしたら小川前市長を応援されていた方々もおられるので、そんな政治的に特段得なこととは思わないけど、でもね、やっぱりこれは、私はいけないと思いますよ。やっぱり、そういう政治家としての嘘をみんなが簡単にメディアの人も含めてかばうとか、政治家としての嘘をかばうとか、別にいいんじゃないかって思っちゃったら、やっぱり群馬県の政治はおかしいところに行っちゃうんじゃないかと思っていることは、せっかく聞いていただいたので、また何人もこれからたぶんいつものとおり続くので、これだけは申し上げておきたいと思います。
(記者)
前橋市長選の関係なんですけれども、知事は連日ブログでいろいろとお書きになっていますし、小川さんのこれからの態度表明についてもご関心があるのかなという思いでお聞きしますけれども、立候補されると思いますか。
(知事)
立候補すると思います。なぜかというと、これはあくまで個人としての観測ですよ。立候補しないんだったら立候補しないって言えばいいだけじゃないですか。だって、けじめをつけたと、これからは一人の市民として前橋のためにいろんなことをやりたいとおっしゃるのは別にいいと思うんですよね。普通だったら次の選挙には出ないっていうのを、いまだに態度を表明してないっていうのは、これはやっぱり、たぶんいろいろ世の中の動向を見ているとか、分かりませんよ、世論調査の様子を見ているとか、チャンスを狙っておられるとしか政治家としては見えないので、私は出馬されると思います。
(記者)
ちなみにいつ頃と予想されますか。
(知事)
それもなんか、これはもう1回言いますが個人的な推測だけど、やっぱり小川前市長が、これ私の推測ですよ、小川前市長が出るかもしれない、出ないかもしれないっていうのを曖昧にしておくっていうことで何が起こるか。相手がそれを計算しているかどうか分かんないですけれども、疑心暗鬼が起こるわけですよ。じゃあ、例えば山本知事が、小川前市長が出てきた時に、しっかりこういう流れを止められるとしたらやっぱり一本化するべきじゃないかって言っているけど、出なかったらどうなるのかと。出なかったら小川前市長抜きの選挙になるでしょ。そうしたらみんな心が騒ぐじゃないですか。そこまで計算されているかどうか分かんないけど、こうやって曖昧にしていることによって、ある意味で言うと一本化がずっと遅れているわけですよね。でもその中で、やっぱり山本龍元市長がああいう決断をされたと。私は本当にこういう性格だけど、記者さんもそうかもしれないけど、人の悪口言うとか辛いことなんでね。いいこと何も無いので。基本的には前向きなので。だけど、こうやって結構、おかしいんじゃないかって批判のブログを書いたりするのは結構苦しいですけど、やっぱりこれだけはちゃんと市民と県民の皆さんの中に残しておかないと。おかげさまでアメブロランキングずっと一番だし、これはやっぱりある意味で言うと、ずっとこういう事実があったっていうことを残しておかないといけないと思うし、私はそもそも議会はですね、記者さんもジャーナリストだから分かると思うんですけど、国会で起こったら大変ですよね。調査委員会とかできて。何度それを見てきたか。予算委員長もやっていたけど。調査委員会ができて、詳細に何があったかっていうのを調べるわけじゃないですか。それは、私はそれをやるべきだと思ったんですけど、独立自尊の議会だから。一気にこう不信任案にいったんですけどね。本来ならば、もっとこの全容を解明してから市民の審判を仰ぐっていうのが、私はフェアな話であって、ちょっとそこはなんかフェアじゃないないなと感じています。
小川前市長がこれからどうされるかということに興味があるかって聞かれたんですけど、私が興味があるのはたった1つで、今のこの2カ月間、ネットとかレガシーメディアも含めて、毎日のように、今でも出ていますけれども、このラブホ問題がネット上とかで拡散され、それで前橋のビジネスマンも、知事である私も、全国どこに行っても、まずラブホ問題の話が出るっていう状況を止めてほしい。そこからまず始めて、やっぱり前橋のブランドっていうのを立て直してほしいということなので、そこが1番の私の関心なので。今、小川前市長のことをこういう風に申し上げているのは、小川前市長が選挙に出ると思っているからであって、その時はやっぱり、どうしても私は新しい市政にしてほしいと思います。ただ、それは前橋の市民の方々が決めることなので、私じゃないですけれども。でも知事として個人的な意見をしっかり言って、本来であればちゃんと調査委員会を立てて、何回行ったのか、10回以上って20回かもしれないじゃないですか。なんかいろいろ聞いてみたら空白の時間があるわけですよね。自分だったら考えられないですよ。プライベートの時間はあっても、知事としてみんな何やっているか全部つかんでいますよね。そのものすごく大きな空白の時間があって、なんで公用車の記録とか出さないのかっていうのも全く意味が分からないんで。だから、そこは本当は全部解明してほしいなと思いつつも、こういう状況で選挙になるということであれば、私としてできることは、私の見た事実を、私の認識を少しでも多くの県民とか市民の人に知っていただく。あるいは、この戦いが終わった後もブログに残りますからね。今でも、本当に申し訳ないんだけど、伊達元参議院議長の黒歴史っていうのはずっと残ってるんで。あれは参議院の大失敗だったと思っているんで。同じように、ちゃんと歴史に刻んでおくっていうことが、将来こんな風になんかこう、みんないろんなルールの中で我慢しながら頑張っているわけじゃないですか。それを、みんなが嘘だと思うことを、政治家がですよ、市長がですよ、市議会とか市民の前で言ったまま、そのままなんか続投するっていうのは、いや申し訳ない、本当に欠点だらけでこんな6歳児みたいな知事が言うのは申し訳ないんだけど、そこだけはやっぱりね、私は曲げちゃいけないと思うので、小川前市長が復活することは本当に反対です。どんな流れになろうと、それはギリギリまで言い続けると思うし、必ずこれは拙いブログですけど、記者の皆さんに比べたら拙い文章ですけど、それでも記者さんがしょっちゅうそのまま記事にして、全部ヤフーニュースになっているんで。そんな文章力ないわけじゃないんじゃないかと思っているんで、最近。なんか最近記事見たら、ほとんどブログの中身をうまく使っていて、全然苦労してないじゃんみたいな。なんか自分の書いたものがそのままヤフーニュースみたいな状況になっているんで。だからまあ、拙い発信ではありますけれども、私なりに事実だと。私の認識はちゃんと残しておこうと。記者さんものすごい視聴率稼いでいますからね、これヤフーニュースでね、山本一太の。そんな感じでございます。
(記者)
前橋市長選のことなんですけれども、丸山弁護士というですね、フレッシュな方が出てきたので支援するということなんですけれども、宮崎岳志県議はですね、県政報告会で本人がですね、私は知事から応援されていると、知事の肝入り候補ですということを・・・
(知事)
宮崎さんが?
(記者)
宮崎岳志さんが丸山弁護士についてですね、県政報告会で、要は山本知事が事前に出馬表明前に応援するという意向を伝えていたんではないかという伝聞情報を紹介しているんですけれども、事前に、初対面の12月2日以前にですね、人を介して応援するという意向を伝えられたことはないんでしょうか。
(知事)
それはありません。それは記者さん反骨のジャーナリストで、ちゃんと正しい情報集めていただけると思いますが、その宮崎さんが言ったのは憶測ですよね。非常に失礼だと思いますよね。ただ、今日わざわざ聞いていただいたので本音を言うと、私は前から、もしこれで出直し市長選挙が行われて、前市長が出るとしたら、やっぱり小川前市長は、私は出るべきじゃないと思いますけど、圧倒的な知名度ですからね。だからそれならば、むしろ知名度のある人を立てるというよりは、全く色のない、私も知らない、例えば今までの市政にも巻き込まれていない、そういう若い人が出ればいいなと思っていたのは事実です。でも流れとしては、本当にそういう方が出てきたので、とっても好感を持っていたんで、その人が出るって会見してた時に、確かブログでこの人だったらいいんじゃないかと。まだ会ってないけど、できれば新しい流れを作ってほしいと言ったので、宮崎さんは本当に失礼ですよね。何のたぶん根拠もなく言っていますよね。それは事実とは違います。はっきり言って。
(記者)
じゃあ事前に人を介して、今おっしゃった人物にぴったり合う人はいないかと、丸山弁護士がいるというのを聞いて、間接的に応援するよということを受けて、丸山弁護士が出馬会見に臨んだということは・・・
(知事)
全くありません。しかも私が聞いているところだと、丸山さんは誰かから要請されてね、記者さん、出たんじゃないですよ。今、丸山さんの周りで応援している若手の経営者の人たちが言っていたけど、彼がたぶん、おそらく政治への志って、前からあったと思うんですよね。丸山弁護士のお父様はすごい立派な方で、知らない方はいないと思うんですけど、群馬県の法曹会のリーダーみたいな方なんですよね。彼も39歳で弁護士をやりながら、いろいろ仕事をしている中で、前橋についてのそういう思いがあったんだと思うんですよ。彼がこの状況を見て自ら、自分がやりたいと手を挙げたと。その覚悟を知ったみんなが、じゃあ応援してやろうということになったと聞いているので、最初から知事が応援してくれるから出るとかいうのはありません。私が応援しようと思ったのは彼が会見したあの日に中身を見て、結構正直言うとなんか緊張していて、決して政治家として、街頭演説上手いかとか言うとちょっと心配なところはあるんだけど、逆にそれが私はすごく誠実だと思って、こういう人だったら応援できるし応援したいなと。ただ、まだ会っていませんということだったんで、もう天地神明に誓って、あの時初めて会ったし、彼とどこかで会っているのかもしれないけど、話をした記憶はありません。以上です。
(記者)
あと小川前市長の最大の問題は、大多数の人が嘘だと思うことを繰り返していることだというふうにおっしゃいましたが、集英社オンラインの記事によると、世論調査だと4割の方が小川前市長続投支持だと。この数字、かなりギャップがあると思うんですが、嘘つき市長だと思ってたらですね、4割の人が続投を支持するという数字にはならないと思うんですけど、このギャップについてはどうですか。
(知事)
それは記者さん、あれですよね、例えばね、小川さんを応援されている方々の中にもいろんな考えの人がいると思うけど、例えば小川前市長のこの説明を本当に嘘じゃないと思って応援している人の数わかんないじゃないですか。もしかすると、私の感覚で言うと、これは嘘かもしれないと、別に嘘をついていても、これはこれで別にいいじゃないかと、そう思っておられる人だっているかもしれません。それから世論調査、だからさっき言ったように選挙っていうのは分からないんで、なんか問題があった人が負けるとか、すごく中身のいい人が勝つとかいうものじゃないと思うんだけど。私は嘘だと思います。大多数の世の中の常識は嘘だと思います。記者さん、本当だと思いますか?ラブホテルに十何回行って、もっと行ったかもしれないけど、それで、おそらく20時間ぐらい過ごしている。それは男女の関係もなくて、相談するためだったっていうのを記者さんはジャーナリストとして信じます?
(記者)
だから密室の中の、知事がおっしゃるように、中は分からないわけですから、問題は前橋市長選でどういう結果が出るかと。続投を支持している人が4割いるということは、知事の言うようにですね、嘘つきだと思っている人が本当に大多数なのかと。アンケート調査なのに、地元紙が聞き取り調査してですね、そういう大多数9割以上の人が、いや小川前市長は嘘つきだというふうに思っている、そういうデータとかあるんですか。根拠あるんですか?
(知事)
それはたぶんそういう世論調査している人はいないと思いますけど、私は普通の常識で言って、大多数の人は嘘だと思っています。だからそれで言ったら、記者さんどう思います?
(記者)
だからあの例えばですね・・・
(知事)
それ教えてくださいよ。まず、記者さんがこれをどう思っているか教えてくださいよ。
(記者)
知事と同じ考えで密室だから、真実がどっちか分からないと。ただ・・・
(知事)
どっちかわからないっていうのは記者さんの感覚ですか?これ、今のいろんな状況から考えて、例えばこれは民事だったら間違いなく負けますよね。それから、いろんな今までの状況から考えて、発見された時の態度とか、その後のこととか、いろんなことから考えて、私は事実じゃないと思いますけど。じゃあ記者さんは事実かどうか、これだけのことがあっても事実かどうか分からないって思うんですか?
(記者)
だから断定はできないんじゃないかというのが僕の立場で、前川喜平さんの元文科事務次官の、出会い系バー報道が読売であったじゃないですか。出た時は誰もが出会い系バーから2人でラブホに行って関係を持つというふうに印象を受けたと思うんですけど、実際は、文春砲などでですね、貧困問題、人生問題の相談をしていたと。男女関係があったという報道は、その後は全然出てなかったということもあるんで。
(知事)
でもそれ、ラブホの2人だけの部屋じゃないじゃないですか。今の話。
(記者)
出会い系バーからラブホに連れ出していくと、一緒に行くというのが出会い系バーの1つのパターンで・・・
(知事)
でもそうじゃなかったじゃないですか。その証拠もなかったし、そういう事実もなかったじゃないですか。今回は明らかにそういう事実があるので、今言ったように、大多数の人がどう思っているかっていうのはともかく、普通の常識から言ったら私はおかしいと思います。もうやめますけど、今日は記者さんのために答えるために立っているわけじゃないからやめますけど、じゃあ普通で考えて何もなかったと。いわゆる特別な感情のない既婚者の男性と相談するために、ラブホテルで20時間とかいますか。その感覚どうなんですかね。あと見つかった時に、ニュースポストセブンで見たけど、突っ伏して答えられなかったわけですよ。つまり、見つかったら大変だと思っているからじゃないですか。それでなんかもう運転していた男性が「いや市長ショック受けているんで」。つまりね、そうやって発見された時に、相手も含めてどういう反応になるかっていうことは分かっていたわけですよ。そうじゃなければ、そんな突っ伏してね、大ショックを受けるわけないじゃないですか。そもそも、そういう危機管理とか、組織のリーダーとしての判断からいっても、私は、やっぱり市長としての資格を厳しく問われるのは当然だと思います。
(記者)
男性職員の事情説明書はお読みになりました?
(知事)
読みましたよ。
(記者)
声が聞こえてこないと言いますが、あそこに書いてあることは、嘘っぱちというか、事実と異なると?
(知事)
いや、それはいろんな考え方があるんでしょうね。でも、少なくともさっき言ったように、今、小川前市長が言っている釈明は、私は100%嘘だと思います、私はね。それから大多数の人も、私はそう思っているというふうに思います。だから大多数の人が思っているからこれだけ批判されるんであって、そのままごまかして、やっぱりそのまま復活するみたいなことはいけないと思うし、だって記者さんだって政治家の嘘とかね、発言の違いとか厳しく追及されてきたじゃないですか。それはそれで私はメディアの役割としてはいいと思うんですよ。野党がどんなに責めてもいいと思うんですよ。だけど、やっぱり今回の話をそのまま無かったようにしてしまうということは、私はあってはならないというふうに思っております。
(記者)
そのギャップが4割の人が支持していると、続投を望んでいるというこの世論調査結果は・・・
(知事)
世論調査はいろいろあるので、どれがどう正しいかっていうのはよく分かりません。
(記者)
最後に、県と市が連携してプロジェクトを進めていくということなんですが、これは赤城山開発も含まれていると?
(知事)
いろんなことです。例えば、特にクリエイティブシティ開発とか、前橋で、やっぱりそのクリエイティブシティ構想みたいのがあるんで、これはいろんな形で前橋市長といろんな調整、連携をしていかなきゃいけないということなんですよね。だからやっぱりそこは、信頼関係のある人になってほしいなと、知事としては個人的に思っているということです。
(記者)
子育て政策をもっとやりたいというふうに小川前市長は言っていて、泉房穂さんが師匠のようなもんでですね、明石市のように子育て予算を倍増させて人口増加に転じたというのを前橋市政でもやりたかったんじゃないかと。そういう主張が・・・
(知事)
それは記者さん、いろんな人たちが子育て政策やっていていいと思うんだけど、やっぱり子育て政策とかね、子どもの教育とかね、やっぱり言ってほしくないっていう方々も多いですよね。この状態で、例えば小学校、中学校、私の中学生の友人も学校でものすごく話題になっていたと。ラブホ市長であると。こういう状況のまま、やっぱり子どもの教育とか、子育て政策とか語ってほしくないっていう声もあるということはちょっとお伝えしておきたいというふうに思います。もうこのぐらいで。相当サービスして、わざわざ来ていただいて。わざわざ記者さんご苦労さまでした、群馬県に。もう無理に来なくてもいいと思うんですけど。
(知事)
ということで、最後にですね、ちょっと時間がなくなっちゃったんですけど、「Newさんのひとこと」のコーナー、うちの副知事のコーナーをやります。
(大塚副知事)
一昨日12月5日から9日まで、群馬県の特別支援学校の児童生徒の皆さんの作品展「ハートフルアート展」が開催されました。上毛新聞や群馬テレビで取り上げていただいて、ありがとうございます。644の作品、それから参加された生徒さんは1,548、みんなで取り組まれているようなものも多数あったことを皆さん見ていただいたとおりですが、訪問者の方、合わせて5,000人以上来てくださって、本当に感謝しております。その際も、実は一点物の作品のほかに、作業学習の中で作った製品の販売も行っていました。この特別支援学校が作られた作品のうちですね、特に優れたものについて、これもご覧になったことがあるかもしれませんが、こういったロゴをつけて展開しております。ロゴ自体は令和6年度からやっているということなんですが、今までですね、統一ロゴマークと言って、非常に無機的な名前だったんですけど、今回これにお名前がつきまして、「ぐんぐんハート27」という形でしっかり展開しております。6年度には5点、7年度には8点の作品が選ばれています。近いところであると、県立の近代美術館のミュージアムショップ(12月16日まで)であるとか、これは先々でありますけれども、アーツ前橋でも来年の4月から販売ができればということを考えておりますので、ぜひ皆様方も、ここにいらっしゃる記者の方も関心を持っていただきたいと思いますし、県民の方々も機会がありましたら、こういった形で、この特別支援学校の皆様方の活動を側面から支援いただければ大変ありがたいと思っております。よろしくお願いいたします。私からは以上です。
(知事)
今日もちょっとエンタメ系になりそうな会見をNewさんに締めていただいて、スタンダードな会見にしていただきました。今日もギリギリちょっと長くなりましたが、記者の皆さん最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。以上で会見を終わりたいと思います。
( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。