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群馬県知事・JR東日本高崎支社長 合同記者会見要旨(12月11日)

更新日:2025年12月11日 印刷ページ表示

■日時 令和7年12月11日(木曜日)13時31分~14時02分
■会場 記者会見室
■出席者 県:知事ほか
     記者:記者クラブ所属記者等16人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 20251211群馬県知事・JR東日本高崎支社長 合同記者会見<外部リンク>

 モニター資料 (PDF:2.13MB)

会見項目

 ■冒頭発表

 ■質疑応答

冒頭発表

(知事)
 それではJR東日本と群馬県による合同記者会見を始めたいと思います。本日は、JR東日本高崎支社の樋口達夫支社長にお越しをいただいております。お忙しいところ、樋口支社長ありがとうございます。樋口支社長には後ほどお話を伺いたいと思いますが、まず私の方からご報告があります。

 この度、群馬県で取り組んでいる次世代交通サービス「GunMaaS」と、JR東日本のモバイルSuicaとの新たな連携プロジェクトを始めることになりました。プロジェクトの名は「ご当地Suica共同プロジェクト」とさせていただきます。このプロジェクトは、群馬県とJR東日本との官民共創によって、MaaSサービスの新たな形を生み出していく、一大プロジェクトになります。JR東日本としっかり協力して、GunMaaSをより便利なサービスへと発展させてまいります。それではGunMaaSがどのように変わっていくのか、概要についてご説明したいと思います。スライドをご覧ください。

 まず、現在のGunMaaSについてご説明をさせていただきます。群馬県では、県内で利用できる公共交通機関とか、タクシー、様々な交通手段をシームレスに結びつけて、誰でも簡単で便利に利用できる次世代交通サービス「GunMaaS」というものを展開しています。現在約3万8千人の方にご利用いただいておりまして、昨年には、「MM総研大賞2024」の「スマートソリューション部門MaaS分野」で最優秀賞に選出されています。この「GunMaaS」については、これまでJR東日本と連携しながら開発を進めてまいりました。先般、JR東日本から、群馬県の知見とか経験を最大限に生かして、GunMaaSをベースに、MaaSサービスを全国各地に展開したいというご提案をいただいています。知事としても、GunMaaSがモデルとなって全国に広がっていくことはとても誇らしいことだと考えています。そしてこのたび、共同プロジェクトを進めていくことといたしました。

 マイナンバーカードとの連携といった、これまでのGunMaaSの特徴を残しつつも、「モバイルSuicaアプリ」と連携させることで、ご当地Suicaとして、GunMaaSをより身近で便利なサービスにしてまいります。具体的には、これまでWeb上のサービスだったGunMaaSの機能を、モバイルSuicaの中に移行させるということになります。これによって、モバイルSuicaの機能が利用できたり、JR線で個人に合わせた割引サービスが受けられるようになるとか、JR東日本との新たな交通サービスの展開にも期待をしております。サービス開始は2027年の春を予定しております。具体的なサービス内容については、今後詳細が決まり次第、あらためて発表させていただきます。ここからは、JR東日本高崎支社長で、Suicaの事業に長年携わってこられた樋口支社長から、取り組みの概要をご説明いただきたいと思います。それでは支社長よろしくどうぞ。

(JR東日本高崎支社 樋口支社長)
 こんにちは。ただいま山本一太知事よりご紹介賜りました、JR東日本高崎支社の樋口でございます。分かりやすいのかどうか分からないんですけど、今日の説明を形にするとこうだということで、ネクタイをSuicaにして、中身をペンギンにしながらも、外回りはこれ、県と我々で一緒にやっていますけど、GunMaaSのパーカーを作ったので、これを着てみて、こんな感じですね。見た目的にはGunMaaSですけどっていうものを体現してみました。それでは、スライドの説明の方に移らせていただきます。

 JR東日本は、グループ経営ビジョン「勇翔2034」で掲げるライフスタイル・トランスフォーメーションの実現を目指し、Suicaを「移動と少額決済のデバイス」から「生活のデバイス」へ進化させてまいります。将来的には、鉄道チケットや電子マネーのバリューをセンターサーバーで管理する新しいプラットフォーム型のシステムへの移行「センターサーバー化」を順次実施してまいります。これにより、Suicaによる鉄道利用は定期券利用とICカード内にチャージされたバリューで運賃精算して利用するものという今までの当たり前を超え、Suica は群馬県を含む首都圏、仙台、新潟、盛岡、青森、秋田という6つのエリア内でのみ利用可能という当たり前を超え、電子マネーも少額決済だけという当たり前を超え、交通、決済だけではなく、地域のお客さまの様々な生活シーンでご利用いただける「生活のデバイス」に生まれ変ります。

 その一環として、自治体さまや地域の皆さまと連携し、モバイルSuicaに、地域に最適化されたMaaSと生活サービスを一体化させた「ご当地Suica」を創出し、地域のDXを推進していきます。MaaS機能としては、マイナンバーカードとの連携による地域内の交通助成割引サービスや、デマンド交通やシェアサイクルといった地域独自のモビリティを含めたリアルタイム経路検索と、シームレスな予約サービスを実現してまいります。その「ご当地Suica」のMaaS機能を実現していくにあたり、官民一体となって、路線バスや地方ローカル線、タクシー、デマンド交通、シェアサイクルなどの地域の公共交通機関の利便性向上に取り組み、一緒にGunMaaSを育ててきた群馬県で、新たにJR線も含めた交通政策を展開することで、他県でも活用できるMaaSのモデルを築き上げていきたいと考えております。次のスライドをお願いします。

 この「ご当地Suica」は、モバイルSuicaのサービスとしてシステムを構築していくことになります。モバイルSuicaは2025年10月末時点で約3,900万枚を発行しており、多くの方にご利用いただいているサービスでございます。この「ご当地Suica」の場合、モバイルSuicaを既にご利用の方は新たにアプリをダウンロードせずに、そのまま「ご当地Suica」のサービスを利用開始することができます。これにより、群馬県に在住されている方、群馬県内の学校に通学されている方、群馬県内の企業に通勤されている方などを中心としたモバイルSuicaユーザーも、「群馬県ご当地Suica」としてGunMaaSをより身近に感じていただけるようなサービスとなり、利用者も増加していくことが見込めます。また、モバイルSuica上でGunMaaSを使えるようになることで、群馬県に観光でいらっしゃった方や出張でいらっしゃった方も、別のアプリやサイトを開かなくても、GunMaaS上のサービスを利用できるようになり、今まで以上に多くの方にGunMaaSを使っていただけるサービスに生まれ変わっていきます。次のスライドをお願いします。

 GunMaaSでは、既に官民一体となって、地域内での移動に関する利便性向上に取り組んでおります。マイナンバーカードと交通系ICカードを紐づけることで、路線バスご利用時に交通系ICカードをタッチするだけで居住地・年齢等に応じた交通助成割引を受けられるサービスや、デマンド交通やタクシーの予約サービスを実現してまいりました。これらの機能に加え、2028年度以降、鉄道チケットや電子マネーのバリューをセンターサーバー化することで、地元の高齢者や若者へ鉄道クーポンを配布するなど、居住地・年齢等に応じた交通助成割引サービスなどの施策をJR線でも実現できるようになっていきます。JR線における交通助成割引サービスの実現方法やサービス内容については、これから議論していくことになりますが、今まで中心となっていた、駅から先の地域内の公共交通機関のサービスだけではなく、JR線のサービスを加えることができるようになります。これにより、地域交通間の連携強化を図り、群馬県内の公共交通の利便性向上に貢献してまいります。次のスライドをお願いします。

 Suicaのリアルタイムな移動データを活用することで、事前に「群馬県ご当地Suica」、GunMaaSに登録されているユーザーに対して、改札を出場したタイミングで、お持ちのモバイル Suica が「群馬県ご当地Suica」に切り替わり、群馬県内の交通情報やお得なチケット情報を取得したり、群馬県内の二次交通などの電子チケットや予約サービスをシームレスに利用することができるようになります。これにより、県外にお出かけするときはモバイルSuica、県内の移動は「群馬県ご当地Suica」、GunMaaSという使い分けが、ユーザーが改札を出場したという情報をもとにサービスを自動的に切り替えることも将来的に可能となり、よりシームレスに利用できるサービスに変わってまいります。次のスライドをお願いします。

 群馬県のご当地Suicaとしては、まずはGunMaaSで育んできたMaaS機能を活用し、GunMaaSをより皆様に使っていただきやすいサービスにしていき、ゆくゆくは群馬県のご当地Suicaでも生活サービス機能の提供を実現していきたいと考えております。将来的には、「ご当地Suica」を通じて、地域にお住まいの皆さまにとっての生活コスト低減、地域外から来訪される皆さまにとっての新たな利便性、あるいはそれによって関係人口等がさらに増えていくということを狙っております。そして、自治体の皆さまにとっての行政コスト低減、そして最後に、地域企業にとっての持続的成長、それぞれ持っている「不」と「負」を解決し、地域の新しい当たり前を創り、四方良しの地方創生を実現してまいります。以上で私の説明は終わります。

(知事)
 樋口支社長ありがとうございました。今回のプロジェクトは、まさに官民連携による新しい価値を生み出していくものになります。このプロジェクトによって群馬県内の移動とか、交通の利便性は大きく向上するし、県民の公共交通通勤に対する意識も変革することができると感じております。また、県外から通勤とか観光で来られる方も、県内での移動がこれによってスムーズになると期待をしています。JR東日本とともに、このMaaSの新しい形をつくってまいりたいと考えております。それではここで、皆さんからご質問を受ける前に樋口支社長とのフォトセッションを行いたいと思います。

(フォトセッション)

(知事)
 ということで、記者の皆さんからご質問があれば、受けたいと思います。

質疑応答

(記者)
 最初に、9日にJRさんの本社の方で発表されていたものですと、現地の情勢に合わせて個別のということですが、これは、今日のGunMaaSということになるわけですが、交通以外のところでのメリットをもう少し具体的に教えていただけますでしょうか。

(JR東日本高崎支社 樋口支社長)
 まずそうですね、今もともと群馬県さんとGunMaaSを進めているのでこれを母体としていくという意味で、もう進めかかっているものを、さらに加速していきたい、サービスを充実させていきたいということで、まず交通からやってございます。本社でも説明がありました、この生活サービス機能、こういったところで今考えられるのは、自治体が助成等をする場合の申請、あるいは、もうちょっと作り込みが必要になりますけれども、例えば、クーポンとか、交通系じゃなくて、配布するときも受け入れると将来的にはしたいとか、そういったこと、あるいはお知らせの受信、あるいは、公共施設の利用の際の受け付けとか、こういったことも同じこのアプリ上でできるようにしていきたい、そういう機能を備えていきたいと思っています。

(記者)
 先ほど、マイナカード3,900万枚とおっしゃいました。これモバイルSuicaの・・・

(JR東日本高崎支社 樋口支社長)
 モバイルSuica発行枚数ですね。それが3,900万枚。

(記者)
 カードではなくて?

(JR東日本高崎支社 樋口支社長)
 モバイルSuica発行枚数ですね。

(記者)
 これが3,900万枚?

(JR東日本高崎支社 樋口支社長)
 はい。

(記者)
 GunMaaSへの切り換えというのは、操作は必要ですか。それとももう自動的に、群馬に入ってきた段階でもう・・・

(JR東日本高崎支社 樋口支社長)
 そこはこれから作り込むんですけれども、最初に、GunMaaSを普段から使っている人だと、先ほど申し上げました、改札でピッとやったときに自動的に切り替わるように設定することもできてしまいます。そうじゃない方は、マニュアル(手動)で入っていくことになると思うんですね。
 あと、モバイルSuicaの会員に、群馬に来たときに使えるように、切り換えられますというご案内をたぶん出せるはずなんですね。改札を通過したことをトリガーとして。そのマイナカードと連携した割引施策、今やっているものがありますけれども、これはやはり事前に、マイナカードとSuicaとの連携をしていただかないと、その割引サービスは受けられないです。そこはご本人確認みたいなことがあるので。

(記者)
 そうすると、これはもちろんGunMaaSもですけど、マイナカードとの連携が大前提になってくると?

(JR東日本高崎支社 樋口支社長)
 そうですね。こういうサービスはやはりマイナカードとの連携が、非常にメリットが大きいです。これは行政にとっても、正しく割引がきくということと、あとはその実績も取りやすいということもあると思うんですね。お客様も実際には今ご利用になっているのも、登録してしまうとSuicaでタッチするだけで割引価格で乗れているんですね、対象の方が。利用者も便利だと思います。

(記者)
 今GunMaaSは、3.8万枚ということですけれども、モバイルSuicaそのものの県内での利用状況なんかは分かりますか。

(JR東日本高崎支社 樋口支社長)
 そうですね、モバイルSuicaの登録で、大体今県内の方が、ざっくり40万人ぐらいですね。ですから、いきなり毎日40万人が使うってことはないと思うんですけれども、今まで使っていない方からすると、かなり使いやすさのハードルが下がると思います。

(記者)
 そうすると、逆に言うとGunMaaSの活用人口も同等か・・・

(JR東日本高崎支社 樋口支社長)
 ぐっと増やしたいと思います。

(記者)
 増えてくるということになりますか。もっと言いますと、マイナカードそのもの、保険証までいっている人はまだ少ないようですけれども、マイナカードそのものはもう、全人口が、全ての人が持つわけですから、そういう意味ではかなり広がりは期待できると。

(JR東日本高崎支社 樋口支社長)
 期待できると思います。マイナカードの普及はちょっと我々ではないんですけれども、ただ、マイナカードが、もう現時点でもかなり一定数普及していると思いますので、このカードを前提としたサービスを提供していくというのは、これからのいろんなサービスのあり方かなと。特に行政に近ければ近いほど、適切なサービスができるんじゃないかと思っています。

(記者)
 知事にもお伺いしたいんですけど、県内への波及効果として、具体的にもう少し・・・

(知事)
 これからたぶんいろいろ設計をされていくってことなんですけど、やっぱり今までのGunMaaSがこうやってJR東日本、特にSuicaと組むっていうのはこれ大変なインパクトがあると思うんですよね。今言ったような、非常に利用頻度の高いサービスとうまく合体させて、よりGunMaaSを多くの方に使っていただけるような、もちろんJR東日本にとっても、群馬県にとってもWin-Winの関係をつくるってことなので、これはもうこのGunMaaSにとっても、群馬にとっても大きなチャンスなので、今日こうやってJR東日本とこういう形の連携を発表できるっていうのは、大変うれしく思います。これ、結構すごいことだと受け止めているので。これを機にやはり、GunMaaSをもう本当に全国展開っていうか、本当にこのモデルを広げていくって意味で言うと、非常にいいプロジェクトだなと思っていますので。ここから中身を作り込んでいくっていうことなので、しっかり制度設計をしていただいて、またしっかりそこができたら、あらためて発信をするということになると思います。

(記者)
 ありがとうございます。それとも関わりがあるかもしれませんけれども、先ほどおっしゃっていた他県への利用かつ、範囲ですけれども、具体的な県名をおっしゃっていましたけど、そこのところをもう少し詳しく教えていただけますか。

(JR東日本高崎支社 樋口支社長)
 一昨日本社で発表しているのは、宮城県でもと言っていますので、これはもう、やるというコミットがもうされたということになると思います。それ以外にも、こちらからご説明に伺ったり、あるいは、「ちょっと聞いたんだけどどうなの」というお問い合わせがあったりと、今そういうような状況でございます。
 基本的にはやっぱり、GunMaaSを中心に、群馬県との取り組みが非常に先行していますので、これをそのまま加速させて、標準的なモデルを群馬から発信できたらいいなと私としても思っています。

(記者)
 つまりその、例えば東京の友人が、モバイルSuicaに入っていて、この2027年春以降ですけど、群馬に立ち寄った場合は、何らかの操作が必要なのかどうかは別としても、GunMaaSの活用ができるという認識でよろしいんですか?

(JR東日本高崎支社 樋口支社長)
 いいです。合っています。

(記者)
 分かりました。宮城なんかも、また独自の、ちょっとそれは別の案件でしょうけど、そういう形での活用になる・・・

(JR東日本高崎支社 樋口支社長)
 宮城は宮城で独自のMaaSをやっているのかもしれないですけど、我々ではないので、ちょっとそこは私たちもよく分からないですね。

(記者)
 あえて群馬と宮城が先行的に実施された理由というのは何かあるんでしょうか。

(JR東日本高崎支社 樋口支社長)
 群馬も元々ここまでやってきているからということですね。宮城は、MaaSとして、今ではないんですけど、昔は一緒にやっていたところもあったので、そういう意味でのMaaSに対するご理解とかというのは、ちょっとあったのかなと思います。JRとの関係という意味でですね。

(記者)
 群馬を選んだというのは、GunMaaSの実施状況が非常に進んでいるという認識でということでよろしいわけですか。

(JR東日本高崎支社 樋口支社長)
 選んでと、別にうちが選んだからやっているわけじゃなくて、一緒にやっていて、今度こういった形で進化したサービスを提供できるので、一緒にどうですかというお話をして、ご快諾をいただいたということです。

(記者)
 さらにですけど、この資料もかなり踏み込んでいますけど、将来的に展開するものとして、未来について、将来についてはどこまでどのような形を描いていらっしゃいますか。

(JR東日本高崎支社 樋口支社長)
 使いっぷりという意味では、実際にはモバイルSuicaが前提になりますけれども、モバイルSuicaがあれば、大体普段の生活とか、移動もそうですし、買い物もそうですし、あるいは行政を含むような、認証系なんですかね。そういったことも含めて、大体、モバイルSuica一つあれば済んじゃう、そういった世界観をつくり上げていきたいというのは、イメージする世界ですよね。それをエリアでどこまで広げるかというのも、一番早いのはもともとのSuicaエリアがたぶん早いと思うんですけど、それ以外のところでも全くできないわけではないので、一生懸命情報発信して広げていきたいと思います。

(記者)
 2点なんですけど、すみません重ねてですが、2027年春のリニューアルのときには、ちょっと先ほどおっしゃった、例えば自治体が助成するときの申請とか、クーポン配布とか、そのサービスがもう使えるようになっているという認識でよろしいですか。

(JR東日本高崎支社 樋口支社長)
 27年だとそこまでまだいかないですね。

(記者)
 27年のときに少なくとも始められると、もう確定できているものっていうのはあるんでしょうか。

(JR東日本高崎支社 樋口支社長)
 27年だと、独自の深いサービスっていうのはまだちょっとできていないかもしれません。チケッティングのようなクーポンとかっていうのは28年ぐらいをイメージしていますけれども、GunMaaSのページを持ってくることぐらいはできるってことですね。それだけでも、今までGunMaaSを知ってもらうという大変さを思うと全然違ってくるんじゃないかと思います。

(記者)
 ありがとうございます。あと、GunMaaSをSuicaと連携というか、取り込むというか、そういうイメージだと思うんですが、そのことによってJRさんとしても、何か企業にとってのメリットみたいなものっていうのはあるんでしょうか。

(JR東日本高崎支社 樋口支社長)
 短期的に儲かるかっていう話で来られると、そこは正直言って我々は期待していないんですよね。ただ、群馬もそうなんですけど、JR東日本のエリア全体でいって、やっぱり人口減少とか高齢化とか、どっちかというと地方が疲れてきているという話があって、一方で、我々としても地方がそのままでいいのかと、そういう訳にはいかないと思うんですね。やっぱり元気な地方があれば、我々としても例えば新幹線を中心とした中長距離のお客様というのも増えてくるんだろうと思っていますので、そこは一緒に課題解決できたらいいなと思っています。そういう意味では、長い目で見て、地方が元気になってくれると、当社にとってもメリットがあるといった考え方になります。

(記者)
 ちょっと抽象的かもしれないんですが、支社長にとって、支社長の目から見ても群馬っていうのは元気な土地であるとお感じでしょうか。

(JR東日本高崎支社 樋口支社長)
 今も、知事を筆頭にとっても元気だと思いますけれども、特にまだ潜在的にも力があるんじゃないかと思っていて、それがうまく出てくると、もっともっと元気になるんじゃないかと思います。

(記者)
 このプロジェクトに伴ってシステム改修が必要になるのはJR側だけなんでしょうか。

(JR東日本高崎支社 樋口支社長)
 メインはうちでやりますけど、たぶん、それぞれのサービスの作り込みだと、自治体さんからも出てくるとは思います。

(記者)
 その辺の費用負担っていうのは、自治体のサービスは県なりあるいは個別の市町村が負担する形でシステム改修をしてもらうっていう形で・・・

(JR東日本高崎支社 樋口支社長)
 モバイルSuicaとしてのベース部分は我々でということになります。

(記者)
 そのご当地Suicaのプラットフォーム部分ということですね。分かりました。先ほどの記者さんの質問の中で、交通助成割引とかは27年春には難しいんじゃないかというお話だったんですけど、資料上は27年春って書いてある気がするんですが。リアルタイム経路検索とか自治体のお知らせ情報配信とか、交通助成の割引、市民割、高齢者割引とか、そういったものは27年春っていう理解で、想定でよろしいんですね。

(JR東日本高崎支社 樋口支社長)
 すみません、そうですね。28年でできるのは、鉄道も含めての割引なんですね。今GunMaaSでいくと、JRは、普通にSuicaで乗ってくれって言うことしかできないんですけれども、そこも含めて、割引施策、クーポン施策も可能になってくると思います。失礼しました。

(記者)
 JRを使ったときに、高齢者の割引のサービスとかができる・・・

(JR東日本高崎支社 樋口支社長)
 今は無いですね。それが28年でできるということです。

(記者)
 分かりました。逆に言うと、このご当地Suica以外の利用だと、割引の適用は今後難しいっていうような設計になるんですかね?

(JR東日本高崎支社 樋口支社長)
 この割引も、誰がどう割り引くかっていうのがあるんですよね。例えば、今でもシニア割だと「大人の休日倶楽部」とかという、これはちょっと中長距離の切符の割引なんですけど、それは独自にはやっているんですけど、どちらかというと、イメージ的には行政が、例えば今のバス等々の、あるいは、ひょっとするとこれからだと免許を返納した人にどうしましょうとかという施策も出てくるかもしれないんですけれども、そういったときの、JRだって何とかならないのってときに受けられるようになると。そういうことになります。

(記者)
 あと、このご当地Suica導入に伴って、県側でどれぐらい費用がかかるかとか、そういう見積もりって、もう分かるんでしょうか。

(JR東日本高崎支社 樋口支社長)
 たぶんこれからなんですよね。きっとこれからだと思いますね。

(記者)
 ただ、ゼロではない。システム改修は当然やってということになるわけですよね。分かりました。ありがとうございます。

(記者)
 短期的な利益はあまりまだ考えられていないということでありましたけれども、GunMaaSとつなげることで、割引とかも反映されるっていうことで、例えばどういう年齢層のどういう性別の人がどういう移動をするのかっていうのが、たぶんGunMaaSでさらにこう、なんかミクロなところも見えて、移動のビッグデータみたいなものが取れるのかなみたいなことを想像するんですけれども、何かそれを今後生かしていく、経済的に生かしていくということについては現在どういう見通しを持っておられますか。

(JR東日本高崎支社 樋口支社長)
 今のGunMaaSでも、基本的にデジタルでしかないので、誰が買ったかというのは分かっているんですね。そういう意味では、打った施策がどこに響いているかというのは、もう(群馬県とも)共有はしています。その延長線上でもっとやっていくということなんですね。あと割引の話も、システムの作り込みと同時に制度設計もあるんですけど、あとは、割引するときに誰が原資負担しますかみたいなところもあるんですよね。ちょっとすごく、鉄道会社の思いとして、こういった層には移動してもらいたいから安くしたいんだっていえばJRが負担することもあるかもしれないし、行政サービスの福祉の一環で、高齢者だとか、あるいは小さいお子さんを育てているファミリー層、中間層、若い人の家族とかに何かやりたいってなったら、そこは行政の方から出ますかとかって。そこは、JRが儲かるか儲からないかというと、割引をするのは、誰が何をしたいか、そのためのコストとして、どちらが出しますかってことになると思います。どちらだけじゃなく、民間会社が出すこともあるかもしれませんね。例えば、群馬の温泉街で、磯部温泉まで来てくれて、Suicaでピッとやってくれた人に、帰りのチケットを高崎までは出すよとか、それは例えば、磯部温泉さんが負担するかもしれないですよね。そういったことも可能になります。

(記者)
 すでに使っているGunMaaSでも、割とデータ共有ってのはされているんですけど、今回のことで新しく、使えるデータが増えるっていうことでは、方向性としてはないということですか。

(JR東日本高崎支社 樋口支社長)
 施策の打ち手としては増えてくるので、施策を打てばその施策のトレースとしてのデータが上がってくるので増えてくるんじゃないでしょうかね。

(知事)
 よろしいでしょうか。それでは合同会見を終了して、ちょっとだけ休みをいただいて、定例会見にいきたいと思いますので、そのままお待ちください。ありがとうございました。

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。