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■日時 令和8年4月2日(木曜日)14時02分~15時05分
■会場 記者会見室
■出席者 県:知事、副知事ほか
記者:記者クラブ所属記者等14人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)
20260402山本一太群馬県知事定例記者会見<外部リンク>
■知事発表
それでは、定例会見を始めたいと思います。こうやって定例会見とか、臨時会見じゃないですね、だいたい定例会見に出るときに、時々、例えば群馬県の特産品とか、そういうものを身に着けて出たりしているのは、皆さんご存じだと思うんですけれども、ちょっと前にも桐生で作られた手作りのアクセサリーを着けて出てきたんですけど、今日、いつものあれとは違うんですけど、新しいスニーカーを(履いてきました)。真っ白でしょう。これ、去年の1月24日にUAゼンセンの皆さんの要請を受けて講演したんですけれども、そのときにUAゼンセンの皆さんからもらったスニーカーで、1年数カ月経って、いっぱいあったので、今日ついにデビューさせたので、一応会見で報告させていただきたいと思います。これ、リーガルだけどすごく履き心地がいいということで。
ということで新年度が始まって、今日は令和8年度最初の定例記者会見となります。この会見は引き続き県民の皆様への分かりやすい情報発信を心がけてまいりたいと思っております。これまで同様、今年度も真剣勝負で臨んでまいりたいと思っています。記者の皆さんには今後ともよろしくお願いいたします。
まず、茨城県南部を震源とする地震について申し上げたいと思います。昨日の1日に栃木県真岡市で最大震度5弱を観測する地震が発生し、群馬県でも震度3を記録いたしました。この地震による県内の被害は確認されておりません。しかしながら、あらためて思いましたが、地震はいつ起こるか分かりません。県民の皆さんには、地震などの突然の災害時に適切に対応できるよう、避難場所や経路の確認、食料や飲み物の備蓄など、日頃からこの辺のところを備えていただきたいなと思っています。
同じく、1日水曜日には、新たに群馬県庁に入庁する新規採用職員への辞令交付式も行いました。今年度は241名の職員が入庁いたしました。山本県政の原点である県民幸福度向上の実現に向けて、新たに入庁したルーキーと呼んでいいと思うんですよね。中途採用で来る方々も含めて、群馬県庁のルーキーと力を合わせて、県政の運営にあたってまいりたいと思います。
話は変わって、今、国との関係構築を進めるために、引き続き政府に対する知事のトップセールスというものを行っています。スライドをご覧ください。先週3月27日金曜日に上京して、尾崎正直内閣官房副長官を訪問してまいりました。現在政府で検討を進めている地域未来戦略について、先日、基本的な考えが示されたところです。それによると、重点支援すべき企業なんかも具体的に決まっていることが条件になっているんですね。群馬県が今進めているデジタル・クリエイティブ産業の創出というのは、これから新たな産業を創り出そうとしているというものであって、このことを踏まえて、私から尾崎副長官に対して群馬県の取り組みを紹介しつつ、ぜひデジタル・クリエイティブ産業の創出についても、地域未来戦略の考え方を広げていただいて、支援対象にしてもらいたいということを要望してまいりました。尾崎副長官は、私の話に真摯に耳を傾けていただいて、貴重なアドバイスを頂戴いたしました。
尾崎さん、本当にお忙しいところお時間をつくっていただいて、この場を借りて感謝を申し上げたいと思います。国会議員としては私の方が、おそらく先輩に当たるんだと思いますけど、ご存じのとおり尾崎さんは、若くして高知県知事を3期やって、それから満を持して国政に来られたということで、初めてお目にかかりましたけれども、なかなかただ者じゃないなと。高知県にもこういうすごい人材がいるんだなと思いましたし、どの政党にも人材がいるのかもしれませんが、やっぱり自民党というのは人材の層が厚いなと感じたことも、ちょっとこの場で申し上げておきたいと思います。今後も私自身が国会議員時代に培った人脈とか、東京に近いという群馬の地の利を最大限に活用して、政府と連携し、県民の幸福度向上というものを図ってまいりたいと思います。
それでは会見の中身です。スライドをご覧ください。今日の会見の主な項目です。今日は、「ぐんまこどもの国児童会館リニューアル基本計画策定」、「第1回土屋文明記念全国短歌大会開催」などについて発表させていただきます。
まず、ぐんまこどもの国児童会館リニューアル基本計画策定についてです。ぐんまこどもの国児童会館は、県内唯一の大型児童館として、平成2年に太田市の金山総合公園内に開館いたしました。親子での利用に加え、保育園や小学校の活動なども通して、子どもの遊びや学びを支えてまいりました。そして、令和元年には累計入館者数が1,000万人に達するということで、多くの皆様に親しまれてきたと言っていいと思うんですね。
一方で、開館から35年が経過して、施設とか設備の老朽化が目立つようになっています。こうした状況を踏まえて、令和5年度に有識者会議を立ち上げて検討を重ねてまいりました。本日はその経過を踏まえて策定したリニューアル基本計画をご報告したいと思います。はい、これです。令和11年度中に群馬こどもの国児童会館のリニューアルオープンを目指すと、こういうことになりました。
今回策定した基本計画によって、単に施設を新しくするだけではなくて、子どもたちの声を施設づくりとか運営に生かす、「こどもまんなか」の児童会館を目指していきたいと思っています。計画の策定にあたり、実際に利用する子どもたちの声を丁寧に聞いて検討を進めてまいりました。ワークショップを開いて、子どもたちがどんなことにわくわくするのかとか、児童会館でどんなことをしてみたいのかを直接聞きました。その声を、この計画に反映しております。
なお、リニューアルに伴い、令和9年度から休館して改修工事を進める予定です。次のスライドをご覧ください。リニューアルコンセプトは「ぐんまわくわくリンク」です。このコンセプトは3つの視点で整理をしています。まずは、「自分の中のわくわくがつながる」。好奇心とか探求心を刺激し、自身の成長につながる施設にしていきたいと思います。
次に、「いろいろな人とわくわくがつながる」です。子どもたちの作品や遊びのアイデアなどが自己表現につながるほか、遊びを通したコミュニケーションによって他者との交流が生まれる施設を目指してまいります。最後に、「地域にわくわくがつながる」ということです。地域の企業や大学、アーティスト等と連携した遊びを開催するほか、県内の自然、文化、産業などとも結び付けた、群馬ならではの遊びが生まれるように、地域とのつながりも重視してまいりたいと思います。このように、子どもたち一人一人の「わくわく」が、さまざまな人との関わりを通じて広がり、地域につながっていく、このことを目指してまいります。
そして、その先にある姿として、「わくわくが大好きな子どもたちが群馬のわくわくする未来をつくる」、こんなビジョンを掲げております。次のスライドをご覧ください。リニューアル後の、これが施設のイメージになります。施設は現在と同じく3階建てですね。まず1階の「おあしすパーク」、ちょっと見ていただくとこんな感じですね。ここは子どもから大人までゆったり楽しく過ごせる、憩いの場としたいと思います。小さなお子さんが安心して遊べる空間に加えて、授乳室とかバリアフリートイレとか、こういうものを備えて、誰もが気楽に立ち寄り、安心して過ごせるエリアにしていきたいと思います。
続いて、2階の「ものづくりスタジオ」。ここでは、工作や造形、絵画、科学実験などができる「ひらめきラボ」と、デジタルツールを活用した創作ができる「でじたるラボ」を一体的に整備してまいります。アナログのものづくりとデジタルの創作を共に体験できる空間を作って、子どもたちの創造力、探求心を育てていきます。次のスライドをご覧ください。
さらに、2階から3階を貫く「わくわくあそびリウム」というのも考えています。大型遊具とドーム映像を組み合わせて、思い切り体を動かす時間、ゆったり鑑賞する時間、作品を発表する時間など、こういう多様な過ごし方に対応する施設の新たなシンボル空間が、この「わくわくあそびリウム」になります。このほかにも、館内各所に子どもの知的好奇心を刺激する遊びの仕掛けを取り入れてまいります。
さらに、安全性やユニバーサルデザインに配慮しながら、子どもたちがそれぞれの年齢、興味に応じて楽しめる空間にしていきたいと思います。詳細についてはスライド記載のこのQRコードから群馬県公式ホームページをご覧ください。「こどもまんなか」を核にして、子どもたちの声を生かしながら、新しい発見や体験が生まれる児童会館というものを目指してまいりたいと思います。群馬県としては、子どもたちの「やってみたい」とか、「できた」とか、こういうことが広がる場となるよう準備を進めてまいります。
続いて、第1回土屋文明記念全国短歌大会開催についてお知らせをしたいと思います。スライドをご覧ください。群馬県立土屋文明記念文学館は、群馬県出身で日本の短歌界を牽引した歌人・土屋文明の功績を記念して平成8年に開館した文学館で、今年7月に開館30周年を迎えます。この節目の年にあたり、全国短歌大会を初めて開催いたします。
短歌は1,300年以上の歴史を持つ日本を代表する文学の一つです。五・七・五・七・七の31文字という短い言葉の中に、見たこと、感じたこと、誰かへの思い、四季の風景、こういうものを自由に表現する、そういう文化です。短歌大会のテーマとなる課題は、土屋文明にちなんで「文(ぶん)」、文(ふみ)の「文」とさせていただきます。なお、自由に設定した課題での応募も可能とさせていただきます。
応募部門は一般の部と学生の部の2部門ございます。各部門に最優秀賞1名、優秀賞2名、選者賞数名というものを設けております。このうち一般の部の最優秀賞である土屋文明賞には、副賞として10万円を贈呈いたします。応募にあたっての投稿料は一般の部が1,000円、学生の部は無料とさせていただきます。募集は5月31日日曜日まで受け付けたいと思います。
応募方法などの詳細は、スライド記載のQRコードから群馬県のホームページを確認していただければと思います。審査をする選者には、日本を代表する歌人であり、宮中歌会始の選者も務めている永田和宏さん、大辻隆弘さんをはじめとし、短歌界で活躍する5名の歌人にお願いをしています。近年は、テレビ番組やSNSなどでも短歌が取り上げられる機会が増えておりまして、実は若い人たちの関心も高まっております。今回の大会に幅広い世代の皆様にご参加いただき、土屋文明記念文学館を知っていただく機会にしたいと考えております。多くのご応募をお待ちしております。
続いて、直滑降ストリームの配信についてお知らせしたいと思います。スライドをご覧ください。県議と知事の紅茶懇談35回目のゲストは、自民党の水野喜徳県議です。35人目です。いよいよフリーレンの旅も、いつも言うように佳境に差し掛かってまいりました。番組では、農家の長男として生まれ育って家業を継ぐまでの水野さんの経緯とか、少年時代に剣道と野球に打ち込んだスポーツマンとしての一面、地元吾妻郡の発展に懸ける思いなどについてお話を伺いました。
水野さん、やっぱり見た通りですね、周囲から人望が厚くて、真面目でまっすぐに物事に取り組む人だということが分かりました。剣道で培った礼節を重んじるというこの姿勢、この誠実なお人柄が伝わるような中身になっております。明日3日金曜日の20時から、群馬県公式YouTubeチャンネル「tsulunos」で配信をいたします。ぜひご覧ください。
最後に、昨今の、直近の中東情勢を踏まえて、県民の皆さんにお伝えしたいことがあります。群馬県は、皆さんご存じのとおり、これまで「ぐんま5つのゼロ宣言」を旗印に、脱炭素社会の実現に取り組んでまいりました。地球温暖化対策の一環として、県内企業への再エネ導入支援とか、あるいは森林資源を活用したバイオマスエネルギーの推進とか、持続可能な未来に向けた多角的な取り組みを着実に積み上げてまいりました。
しかし今、私たちはこれまでの文脈とは一線を画す新たな局面を迎えております。緊迫化する中東情勢は、エネルギーの大部分を海外に依存する我が国にとって、もはや遠い国の紛争では済まされません。言うまでもないことだと思います。供給網の遮断とか価格の高騰は、県民生活を直撃します。さらには地域経済の根幹を揺るがす深刻な脅威となり得るということです。
今後、中東情勢がどのように推移するのかは、現時点では予断を許しません。群馬県の展開はグローバルの中にあると言っている以上、毎日のように、欧米のニュースとかポッドキャストに出てくる専門家の意見をオンタイムにフォローしているんですけれども、一言でいうと、ここで何度も言っているように、私は高市政権の外交方針、それから政府の対応を100%信頼しておりますし、事態ができるだけ早く収束することを願っております。高市さんなら必ずこの危機を乗り越えるリーダーシップを発揮していただけると信じておりますし、なんとなく報道によると、アメリカのトランプ大統領が、これからどんな事態になるかにかかわらず、ホルムズ海峡が閉まっていても(イランへの攻撃を)やめるんじゃないかみたいな憶測がいろんな報道から流れてきています。トランプ大統領の会見がそのままだったわけじゃないんですけれども、そういう希望的な観測はもちろん持ちたいとは思いますが、本当に収束するのかというのは分からないですよね。しかも、もっと大事なのは、今回うまく収束したとしても、地政学的リスクがなくなるわけではありません。同じことはまたずっと起こり得るかもしれない。イランが今回こういう戦略を取ったことによって、ある意味で言うと、今後のイランのおそらく国家戦略にも、この経験というものはおそらく生かされていくんだと思いますし、どうなるかというのは分からない。今後も地政学的なリスクはずっと続くと考えた方がいいと思います。
今後の展開次第では、エネルギー不足、石油由来製品の不足、こういうことを起点として、県民生活とか県内経済にさまざまな影響が及ぶ可能性があります。皆さん、これはご存じのとおりだと思います。特に群馬県は自動車に大きく依存する、いわば車社会です。ガソリン価格の高騰、燃料不足というのは、県民の方々一人一人の暮らし、物流、医療、産業活動に直結します。状況が深刻化すれば、移動や消費のあり方を含め、県民のライフスタイルそのものについても見直しが必要になるかもしれません。だからこそ群馬県としては、この問題が長期化した場合に備えて、県内にどんなダメージが及ぶのか、これをしっかり今から見極めて、あらかじめ対応策をしっかり検討していく必要があると思っています。
もう一度申し上げますが、私は政府の対応を信頼しているし、おそらく今、赤澤大臣を中心に、経済産業省を中心に、政府の方もあらゆるシミュレーションをして、あらゆる対策を、このエネルギー不足といいますか、この中東情勢に対応する施策を考え抜いているはずなので、とにかくこの問題が、これはアメリカの外交政策にもよると思いますが、一刻も早く終わる、あるいは今こうした状況があっても、日本経済が最小限にダメージを抑えることができる、こういう希望的観測を持っていますし、それは大変期待をしています。
もう一度言いますが、そうなるとは限らないと。やはり、違う展開になってきた時のシナリオというのは、知事として考えておかなければいけないと思っています。過去の会見でも申し上げたとおり、いろいろ、この中東の問題、中東情勢も見ながら、これは場合によっては日本にとって極めて大きな危機を生じさせるかもしれないという話もちょっとしてきたんですけど、その時に、県知事として今できることはほとんどないと。やはりここは高市総理に頑張っていただくしかない。やっぱり政府に知恵を絞っていただくしかない。我々としては、この問題の状況をよく見て、そして政府の動向、政府の対応を見極めながら、県としてできることをやるという姿勢だと申し上げましたが、やはりね、それだけじゃいけないと思うんですね、知事として。もしもの場合、我々としてどんなことができるのかというのは、シミュレーションをしておく、いろんな知恵を今から考えておくというのが知事の責務だと思っております。
ということで、群馬県として新たな有識者会議を設置したいと思っております。目的は3つです。第一に、国際情勢や政府の対応を的確に把握し、群馬県にどんな影響があるかということを、しっかりと見極めることです。
第二に、あらゆるシナリオを想定したシミュレーションを行って、その時に県として取り得る対策をしっかり整理しておくことです。今後、国のエネルギー政策そのものが見直される可能性もあると思っています。そうした変化も視野に入れながら、群馬県としての備えを、やはり具体化していくという作業を今からやっていくことはとても大事だと思っています。
第三に、今後得られる知見をさらなる危機対応にとどめず、ここがやっぱり群馬県の、山本県政の真髄だと思っているんですけれども、危機が起きてもそれを群馬県の将来の成長や新たな産業転換に生かしていく。これも、この有識者会議設置の目的にしたいと考えております。もうご存じのとおり、先般、前立腺がんステージ2を公表いたしました。でも、そのことによって群馬大学の重粒子線治療の有効性を内外に発信できるし、あるいは同じ県内でがんと戦っている皆さんにも勇気を与えられると。全てのこと、逆境は全てチャンスに変えるっていうのが、やはりこの群馬県の姿勢だということも強調しておきたいと思います。
有識者会議のメンバーはこれから考えたいと思いますし、少しいろいろと今検討中なんですが、国際政治とか、エネルギーの専門家を中心に数名規模、もうちょっと増えるかもしれませんが、そういう感じで構成をしたいと考えております。コロナ禍では皆さんご存じだと思うんですけど、大曲貴夫先生、これも本当に東京都のアドバイザーもしていましたが、まさに感染症の第一線の専門家の方々に、もういち早く声をかけて、感染症危機管理チームの一員として大変大きなお力添えを頂戴しました。今回も、トップクラスの有識者の皆様にお願いをしたいと思っていまして、そういう方々の専門的な視点をいただきながら、この議論を深めていきたいと、このように思っております。
会議では、エネルギー不足のほか、石油由来製品不足などのさまざまな影響を見越して、大きく3つの柱で議論していただくことを想定しています。1つ目は、再生可能エネルギーなどを「つくる」という視点です。2つ目は、省エネや移動の見直しなどによる「節約する」という観点です。3つ目は、命と暮らしを守る分野を優先して、限られたエネルギーや資源を「効率よく使う」ということです。具体的に言うと、再エネの活用拡大とか、公共交通の利用促進とか、生活インフラの維持とか、医療資材や食料の確保などを幅広く検討していくことになります。
詳細については、これから詰めていくところですが、大きな流れとしては、こんなことを考えているということを、今日皆さんに発表させていただきたいと思います。こうした危機に対して、群馬県としては、全国で最も強い危機感を持ち、知事として、いち早く全国でもこういうことに取り組んでまいりたいと、その姿勢を示すことにもなると思っております。
これまでの脱炭素の取り組みというのは、次世代に美しい環境を残すための責任だと捉えていました。現在、日本が直面しているエネルギー危機、エネルギー対策というものは、不測の事態から県民の命と暮らしを守り抜く、そのための戦略にほかならないと思っております。そして、いつも言いますが、県民生活を守るんじゃなくて、もう1回言いますが、「災い転じて福となす」と。英語で言うと、「レモンばかり与えられるんだったらレモネードを作っちゃえ(When life gives you lemons, make lemonade.)」という有名な言葉がありますけれども、「災い転じて福となす」と。この危機を群馬県の新しい未来にもつなげていく、そのための準備を常にしておくということが大事だと思っております。
ということで、最後、ちょっと力説をしてしまいましたが、私からは以上です。
今日、ぐんまこどもの国の施設のリニューアルのお話をさせていただいたので、最後にもう一言だけ記者の皆さんに申し上げたいと思うんですけれども、いよいよGunma Flower Park+(ぐんまフラワーパークプラス)が春のシーズンを迎えます。どえらい寒いときに行ったんですよね。どえらい寒くて、なんだこれはっていうくらい寒かったんですけれども、変装して行ったんですが、ダウン着込んで、思ったより大勢の方々が寒い中でも来られていました。家族連れが多かった。それからレストランのメニューもすごく良かったし、非常にお店もトレンディーになっていい感じになって、花がまだないんで、ご存じのとおり、音楽とか、あるいは光のアートみたいな感じで、少し来場した人をエンターテインするみたいな感じだったんですけど、ここから花が来ますから、群馬県の。春の花、それから、夏は少なくなるけど、秋の花、バラも来ますから。これね、私、必ず群馬県の観光地として大きなポテンシャルがあるというか、名所になると思っているので、ぜひ4月以降、これから本当に花が来ますから、ぜひですね、記者の皆さんにも、まだ行ったことがないという方は、Gunma Flower Park+に足を運んでいただければと思います。
最近なんか記者懇とか流行らないですよね。昔と違って記者の皆さんが全部外に言っちゃうから。皆さんは違うと思いますよ。昔、よく大臣とかもね、なんかオフレコの懇談とかやっていて、でも全部外に出ちゃうんで、ほとんどやっていないみたいですが、オフレコじゃないんですけれども、場合によってはフラワーパークかなんかで、記者懇、オフレコじゃない、気を付けた知事の懇談会みたいのもやれればと思うので、その時はぜひ奮ってご参加をいただき、群馬県にこんなにいいところがあるんだってこと、ぜひ記者の皆さんにPRしていただければと思います。
いろいろ余分なことを言いましたが、私からは以上です。皆さんから何かご質問があれば、お受けしたいと思います。
●直近の中東情勢を踏まえた群馬県の対応について
(記者)
まず中東情勢に関連して、先ほどの有識者会議のことで伺いたいのですが、具体的にこれからということなんですけれども、いつごろの設置を目指したりとか、初会合とかどのあたりに見据えているとか、まずそのあたりいかがでしょうか。
(知事)
それは少し、これからの中東情勢も見極めていきたいと思います。今、アメリカはどうするのか。戦闘を終結させると言ってみたり、いろいろトランプ大統領のお考えは誰にも分からないので、しばらく続くと言ってみたり、ホルムズ海峡を閉鎖のままで今やめる可能性があるとニューヨーク・タイムズが、トランプ大統領がそう言ったということを報じてみたり、あくまで徹底的に攻撃すると言ってみたり、よく分かりません。だから、これがどういう展開を見せるのか、本当にイランとの間で停戦が実現するのか。こういうことも見極めながらと思っていますが、ただ先ほど言ったように、一旦ここで例えば終息しても、おそらく地政学的リスクというのは消えないと思うので、そういうところをにらんでいると、やっぱりこれは立ち上げなければいけないと思いますが、いつ立ち上げるかというのは、ここしばらくは情勢を見ながらと考えていますけど、まずは有識者の方々にお願いしなければいけないので、それを見極めた上で、よく2人の副知事とか幹部の皆さんとも相談しながら進めていきたいと思います。しかし、いずれにせよ必ず立ち上げたいと思っています。やっぱりこういうことにいち早く反応するというのが、群馬県のいいところだと思っています。
(記者)
米国の攻撃が終わっても、長期的な目線でこの会議体はいずれにしろ立ち上げるというお考えですか。
(知事)
そうですね。これはもちろん政府の方もそうだと思いますが、やっぱり地政学的リスクというのは消えないと思うんですよね。それは多分、いろいろ高市総理や政府の方もいろいろお考えになっていると思うし、あらためて、私も一応自民党の国会議員を24年間もやってましたが、ここでも言ったように、高市政権はそうじゃないと思うんですけど、日本って、起こってはいけないことは起こらないって思う、なんかそういう性質があって、例えば北朝鮮のミサイルが飛んできて11分で着弾した時にどうなるかとか、考えていないじゃないですか、シェルターとかも含めて。そういう意味で言うと、やっぱり一旦、第1次、第2次石油ショックを受けて中東への依存度が7割ぐらいまでいった時があるんだけど、その後、やっぱりここでも申し上げたとおり、供給安定性とか価格で戻っちゃって、今95%までいっちゃっているじゃないですか。
今度こそ多分ね、分かりません、政府の方もここら辺のところよくお考えになると思うし、やっぱり群馬県として今できるのは、群馬県がそういうことが起こった時にどんな対応が可能なのかということ。もちろんこれは群馬県単独ではできませんけど、我々がしっかりまずそのことを考えて、エネルギーをどうやって確保していくのかということを本気でやっぱり考えていくっていうのが大事だし、それがやはり県民の生活と命と言いますか、安全を守らなければいけない知事の責任だと思います。
(記者)
この関連では最後なんですけど、知事はブログでも「厳しい倹約を県民にお願いするかもしれない」ということをおっしゃっていたり、あと県のエネルギー政策の見直しということも言及されていましたが、具体的にどういうことでしょうか。
(知事)
「厳しい倹約をお願いするかもしれない」と言ったんですけれども、それはまだ分かりません。それはお願いしなくて済むケースもあるのかもしれません。ただ、場合によっては、展開によっては、例えばエネルギーの節約みたいなものを政府が呼びかける場合もあると思うし、そういう時にはやっぱり知事としても、県民の皆さんにそういうことをお願いしなければいけない場合も浮上するかなと思っています。
ただ、これが無ければ無いに越したことはないので、節約をお願いする必要がない状況だったらいいなと思うんですけれども、いずれにせよ長い目で見ると、やっぱりこういう地政学的リスクを抱えながら我々が生活しているということは、国レベルだけじゃなくて地方自治体としても考えていくべきだと思います。やっぱりそういう意味で言うと、群馬県の最大の強みというのは、水かなと。水資源かなと思ったりとかしているんですけど、いろいろ群馬県の地の利とか状況を生かした、いろんな再生可能エネルギーの拡張みたいなものも、よくいろんな事態を頭に置いて我々は考えておかなければいけない。今までもいろいろやっているんですけれども、さらにやっぱり深く、しっかりと議論しておかなければいけないと思っています。
●国の令和8年度当初予算案の成立見通しについて
(記者)
次に案件外で恐縮なんですけれども、30日に政府与党が2026年度予算案の成立を一旦断念して、暫定予算を成立させましたけれども、高市さんは衆院選での大勝を背景に数の力で衆院は押し切りましたが、参院選でやっぱり壁があったというところで、知事はどのように国の動きを見るでしょうか。
(知事)
そうですね、これもちょっと気を付けて発言しないと、またいろんなこと言われると思うんですけれども、やっぱり二院制なんでね。そこは高市総理も慎重になさったということかなと思っています。だから、今の参院の状況を考えれば、なかなかいっぺんにはできなかったのかなと思うので、そこの、なぜこうなったのかということについてはいちいち知事としての分析をするつもりはないんですけれども、大きなピクチャーでいうと、やっぱり衆議院で3分の2を獲得されたわけですよね。それはやはり高市総理がこれから、すでに安全保障をめぐる状況というのは戦後例を見ないほど厳しくなっていると思うし、今度の中東情勢みたいなものも日本の経済に大きく影響を与えるという試練の時ですよね。だから私は高市総理には天命があると思うんです。今、3分の2を持っている。これだけ安定した国内に政治基盤を持っている先進国のリーダーっていませんから。そこはぜひ高市総理に、この3分の2も場合によってはよく生かしていただいて、必要なときはやっぱり断固、迅速にご自分の考えをしっかり実現したらいいんじゃないでしょうか。
今度の場合はなかなか時期とかいろんな形から見たらこういうことになったのかもしれませんが、基本的に3分の2を持っているということは、もちろん、二院制で、私は参議院議員だったんでね、やっぱり参議院の独自性というのを言ってきたんですけれども、状況によってはやはりこの3分の2というものを生かして、大胆にやってもらってもいいんじゃないかと。もう今、結構日本の直面している危機というのは大きな危機だと思うので、そこは高市総理の場合によっては強いリーダーシップに期待をしております。
●直近の中東情勢を踏まえた群馬県の対応について
(記者)
まず有識者会議なんですけれども、そこの会議体で出てきた議論というのは、県の政策に反映されるご予定でしょうか。
(知事)
さっき言ったように、今回の事態がどうなるかってまだ分からないんで、それは一回収まるかもしれないということはあるかもしれないんですけれども、何度も言うように長期的には常にこういうリスクがこれからあるということを考えると、これはしっかり我々は議論しておかなければいけないと思っています。当然、この有識者会議で議論した中身、例えばさっき言ったいくつかの項目があります。どういう形でやっていくかというのはこれから細かく議論しますけれども、ここで決まったことは当然、県政に反映させていくということになると思います。
有識者のメンバーもこれから考えますけれども、場合によってはしっかりアドバイザリーグループみたいなものに入っていただくことで、例えば国際情勢の最新情報をレクチャーしていただくとか、あるいはエネルギー問題についてのいろんな知見を教えていただくとか、そういうことが常にできるような状況にしたい。例えばコロナ禍では、さっき言ったように専門家会議をつくっていたんですけれども、非常に素晴らしいメンバーに集まっていただいたと思うんですね、大曲先生をはじめとする。そういう形でしっかり、いろんなアメリカの情勢を含めて、エネルギー情勢、国内、国外、こういうものについて知見を持った方々にぜひ参集していただきたいなと思っています。
●渋川市長による渋川市内の県立高校の合併提案について
(記者)
案件外なんですけれども、渋川・北群馬・吾妻地区の県立高校の在り方検討委員会の会合が開かれまして、星名渋川市長が、渋高(渋川高校)と渋女(渋川女子高校)、青翠(渋川青翠高校)と渋工(渋川工業高校)の統合について、それぞれ議論を進めるべきだと提案されました。知事の受け止めをお願いします。
(知事)
何か言いたいことはありますか。一応、私からコメントを言いますけど、その前に教育委員会の方、どうぞ。
(高校教育課長)
先ほどのお話にありました渋川・北群馬・吾妻地区の県立高校の在り方検討会でございますけれども、今週の月曜日、3月30日に中之条合同庁舎において開催されました。昨年行いました地区別の情報交換会におきまして、より具体的な議論を進めたいという地区の声を受けて実施されたものでございます。
どの地域にとりましても、少子化が進む中で、高校の規模ですとか、あるいは配置の在り方、これをどうするのかというのは重要な課題でございます。そうした問題意識の中で、渋川市長が具体的な校名にも触れながら、渋川市内に4校、県立高校がありますけれども、将来像について一つの考え方が示されたと捉えております。今後、ワーキンググループを立ち上げて議論をしていきますけれども、地域、あるいは学校の関係者、そして何より子どもたち、あるいはその保護者の意見を丁寧に聞きながら、なおかつスピード感を持って進めていく必要があります。その中で教育委員会としては、必要な情報提供をしっかりと行っていきたいと考えております。
(知事)
流れはこういうことなんですけれども、県立高校の在り方をめぐる議論というのは、なかなか難しいというのは分かっているんですよね。ただ、現状を見たら、これは避けて通れない、未来のことを考えれば。そういう意味で教育委員会の方でお願いして各地域に県立高校の在り方を協議する協議体をつくった。これは正しい政策だと私は思っているんですけれども、そんな中で星名市長、渋川高校の星名先輩が、あえて渋高、渋女、渋工みたいなことを言及しながら、やはり何らかの再編と言ったのか、いろんな見直しが必要じゃないかと言ったことは、やはりそれは市長が本当に地域のことを考えているからだと思うんですね。こういうところはやっぱりさすがに星名さんだなと思いました。
本当に地域の未来のことを考えれば、やっぱりこういうことは避けて通れないんで、今、真剣に考えるべきじゃないか、おそらく今の実態とか展望も踏まえてのお話かなと思っています。
(記者)
知事は渋川高校のOBでいらっしゃいますが、そのOBとしてはどう受け止められますか。
(知事)
ここはなかなか難しいんですけど、例えば、記者さんご承知のとおり、新生沼田高校をつくるときもすごい大変だったわけですよね。でも前の知事、その前の知事は逃げていたとは言いませんが、両方いろいろな主張があって、ある意味で言うと、県の方も反発を恐れてやらなかったことを、一応、私の方で決断をさせていただいたと。相当大勢の人といろんな話をしました。沼高も沼女も100年以上の歴史があるわけでしょう。OB・OGそれぞれプライドもあるし、いろんなお考えのある中で結局、新生沼田高校ができたということで、それ自体は間違っていなかったと思うんですけど、渋高・渋女の問題もそんなに簡単じゃないと思うんですよね。これは調整にはいろいろ時間もかかるし、市長も含めてかなりきちっと皆さんの意見を聞きながら進めていかなければいけないと思います。OBの皆さんのいろいろご意見もあると思うんですけど、私は渋高の形よりも、地域の子どもたちにとって何が一番いいのかという観点から考えればいいんじゃないかと思っています。
●群馬県建設業協会が設置した第三者機関の倫理委員会について
(記者)
別件なんですけれども、群馬県建設業協会がコンプライアンス徹底のため、第三者機関の倫理委員会の設置を決めました。知事の受け止めをお願いします。
(知事)
これは非常に歓迎すべき話だと思っています。これはやっぱり青柳建設業協会会長の多分イニシアティブだと思いますけれども、さすがの見識だと思いますよね。残念ながら群馬県では、地方ではそういうことがよく起こりますけれども、ある意味、談合とか、いわゆる官製談合みたいなことで逮捕者が出たと。いろいろ入札をめぐる問題で逮捕された経営者も出ているわけで、こういうことに対してしっかり業界として襟を正そうという流れは、非常にいいんじゃないでしょうか。
よく何か、事業は利権だみたいなことを言う人がいるんですけど、それは絶対違うと思うんです。公共事業、インフラ整備っていうのはやっぱりですね、必要なものはあるんですよ。必要のない公共事業は必要がないけど、どうしても必要な公共事業ってあるんですよね。特に田舎では、人々の営みがある限りはインフラ整備が必要じゃないですか。こういうのをやっていくときにね、こういう事業をやるのは利権があるからじゃないかみたいなことを言う人がいるんだけど、そうじゃなくて、やっぱりそれは、例えばその事業が実現することで、今言ったように地域のインフラが整って、その住民の、ある意味幸福度が上がるということもあるし、その事業によって支えられている会社もあって、その会社が雇用も実は生んでいるということがあるので、正しいインフラ整備をやっていかなければいけないと思っているんです。
その最大のネックは、談合とかこういう入札をめぐるいろんな問題で業界の人とか県議とか逮捕されることですよね。だから、ちゃんときちっとした目的でやっているものまで疑われてしまうみたいなことを非常に苦々しく思っているので、そういう意味で言うと、ほとんどの建設業界の方々は、残念ながらね、逮捕された方が出ちゃいましたけど、本当に真面目なんですよ。真面目にルールを守って、公共事業に携わっている方もいれば、そうじゃない人もいますけど、いろんな事業をやっておられるんでね。そういう意味で言うと、ネックのところの、ちゃんとクリーンな体質なんだということをアピールしてもらうためにも、これはとても歓迎すべき動きだなと思っています。さすが群馬県の建設業協会は、そこはいろんなことがあったからなんですけど、意識が高いなと思いました。
●知事と高市首相とのメールのやり取りについて
(記者)
最後に、ブログで高市首相にメールを送られて返信があったということでした。どんな内容だったか教えてください。
(知事)
それはちょっとここでは申し上げることはできないんですけど、一言で言うと、高市さんというのはとっても信義、恩義に厚い人だなと、それは本当に感じました。中身は、総理にも迷惑をかけられないし、そんなことでいちいち記事になっても困るからあれなんだけど、少なくとも本当にお忙しいのにすぐメールを返してくれたということで、やっぱり信義に厚い人だなと感動したとだけ言っておきます。
●直近の中東情勢を踏まえた群馬県の対応について
(記者)
冒頭ご発言のあった中東情勢を踏まえた有識者会議についてお伺いしたいんですが、これはどこかの部につくるというよりも、知事直轄の会議なんでしょうか。
(知事)
そうですね、どこかの部というよりは、基本的に知事直轄の、コロナの時も確かそうだったので、知事直轄の有識者会議みたいになると思います。多分いろんな分野の方に来ていただくので、基本的に知事直轄でやるということになると思います。
(記者)
知事が座長を務めるとかなんでしょうか。
(知事)
それもこれからよく考えたいと思います。私が座長をやる時もあれば、誰か有識者の方に座長を引き受けていただくというのもあると思うんですけど、でも群馬県の対応をやるので、国の対応とかだったら別ですけど、群馬県の対応を考えるっていうことで言うと、やっぱり知事が中心になるのがいいのかなと思いますけど、ちょっといろんな形があると思うんで、それもこれからよく2人の副知事や幹部の皆さんと相談したいと思います。
(記者)
まだ決まっていない話で恐縮なんですけど、数名というのは片手で収まるぐらいなのか、それとももうちょっと多いぐらいのイメージなんでしょうか。
(知事)
人数はね、今頭に描いているんですけれども、やっぱり6、7名はお願いしなければいけないのかなと。やっぱりいろんなところに影響が出てきますよね。医療から含めて。国際関係、国際情勢のことも学ばなければいけないし。だから分かりませんが、これもよく後で相談しますけど、数名ということはない、もうちょっと多くなるかなというイメージですね。
(記者)
時期は情勢を見ながらということなんだと思うんですが、例えば春のうちにはという感じなのか、それとも遅くても夏ぐらいか・・・
(知事)
それもちょっとこの中東情勢を見極めてからにしたいと思いますが、この推移によっては、少し早めに立ち上げるかなと思いますけど、まずは有識者の方々にお願いをしてご了解を取らなければいけないので、それだけでも多分時間はかかると思うんですけど、もう早速準備は今日から始めたいと思っているので、何名かの方には今日ちょっと声をかけようと思いますが、いずれにせよ人選もこれからよく相談しながらやっていきたいと思います。
●信越化学工業の伊勢崎工場竣工について
(記者)
ちょっと案件外で一つお尋ねしたいんですが、明日、信越化学工業の伊勢崎工場の竣工式が行われます。知事は祝賀会のみ、(県立女子)大学の入学式の関係で竣工式を欠席されると思うんですけど、2024年の4月に公表されて、2年越しにあらためて竣工するという形で、伊勢崎に信越化学工業の新工場が立地する意義について、どのようにお考えかお願いいたします。
(知事)
まず記者さんご存じだと思うんですけれども、信越化学工業って本当に日本を代表する会社の一つじゃないですか。スーパー企業の一つと言ってもいいと思うんですよね。政府がTSMCとかいろいろやっているんだけど、信越化学だって半導体の分野ではすごくスーパー企業じゃないですか。時価総額は今の時点で10兆円超えていると思います。だから、そういう企業が、半世紀ぶりに国内投資を決めたということで、800億円か900億円だったと思いますけど、これを伊勢崎に持ってきてくれるというのは、大変群馬県としてはありがたいことであって、斉藤社長とも何度か会って直接お話ししましたけれども、知事のトップセールスも結構効いたんじゃないかと。斉藤社長も会見のときに、政策決定プロセスの速さみたいなことも言っていただいたので、(伊勢崎市長の)臂さんとも協力してやってきたんですけれども、伊勢崎に信越化学が来てくれるというのは、本当にありがたいことだと思います。さらに研究施設みたいなものを誘致できる可能性もあるので、トップセールスも含めて、可能性があるのであれば、群馬県をまた選んでいただけるように、信越化学側にしっかり働きかけていきたいなと思っています。
(知事)
産業経済部長、何か言いたいことありますか。産業経済部長が言いたがっているのでどうぞ。
(産業経済部長)
昨日も伊勢崎市の市長がコメントされていましたけれども、今回、伊勢崎の拠点で作られるものが、世界が求めている先端材料ということで、私ども行政としては、この後、第2期、第3期ということで建設が進んでくると思いますので、市の方とも連携して、これは伊勢崎市だけではなくて、周辺の自治体の方にも雇用ですとか、市にとっては税収ということで、大きな収入が出てくるかと思いますので、しっかりサポートしていきたいと思います。
(記者)
やっぱり波及効果も結構大きく見込めるということでしょうか。
(産業経済部長)
そうですね。まだ実際に生産活動が始まっていないのですが、県内でも既に信越化学工業さんは3,000人規模の拠点になっていますので、ここが始まることで製造品出荷額も大きくなってくるだろうということで、そこからも波及効果は非常に高いのかなと思っております。
(知事)
信越化学側からどなたが来るんですか。
(産業経済部長)
代表取締役取締役会議長さんと斉藤社長、両方来ます。
(知事)
斉藤社長も来るの。すごい大事ですね。県立女子大の入学式があるので、竣工式にはNewさん(大塚副知事)が行くことになります。
(産業経済部長)
知事は祝賀会には参加されます。
(知事)
やっぱり斉藤社長来られるのに、足を運ばないわけにはいかないので。祝賀会には行けるんですね。式典はNewさんで。祝賀会には行きます。
●参議院の役割について
(記者)
ちょっと別件なんですが、さっき参議院の予算審議の話が出ましたけれども、知事がブログの中で、今、参議院が政策の府としての役割が弱いんじゃないかみたいなことを言及されていたと思うんですけど、物足りなさみたいなものがあるんですか。
(知事)
いやいや、ちょっと書いて反省しているんです。みんな読んでいるから、ちょっと書きすぎたなと思ったんですけど、やっぱり参院にすごく思い入れがあるので、参院自民党には頑張ってほしいなという意味で言ったので、それは私の感覚であって、やっぱり参院には片山さつきさんもいるし、論客というか政策ができる方もいっぱいおられるので。
ただ、私の目から見るとですね、武見敬三元厚労大臣とか、林芳正総務大臣とか、世耕弘成経産大臣とか、自分が参議院から出た後も、群馬県からね、本当に参院の希望だと思っていたので、こういう人が次々いなくなっちゃって、もっと言うならば元気が良かった馳さん(前石川県知事)もいなくなっちゃったりしていたから、そういう意味ではちょっと参院自民党に思い入れがあるので、ちょっと書いちゃいましたが。私の感覚を書いただけなので、実際は、参院は政策的な戦闘力がまだあるのかもしれませんけど、でも頑張ってほしいなと。やっぱり高市早苗総理がこれからいろんなことを実現していく上で、しっかり衆参がちゃんと自民党としてサポートしていただいたらいいんじゃないかなと、ちょっと遠くから見ていると思うということを、ちらっと書かせていただいたということです。
●直近の中東情勢を踏まえた群馬県の対応について
(記者)
私も中東情勢の有識者会議から伺いたいと思います。知事が考えているイメージと違うようでしたら違うとお答えいただきたいんですけれども、今お話しいただいた内容だと、短期的な対応よりも長期的な視野に立った会議体であると感じました。短期的な対応は、毎週情報収集の結果等もお聞きしているところですけれども、そういったものは引き続き産経部の方でやる、そういうイメージでよろしいんでしょうか。
(知事)
先ほど申し上げたとおり、情勢がどうなるかは分かりませんし、このまま落ち着くかもしれないとも思われます。ただ、長期的に見たら、必ずこの地政学リスクみたいなものがあるだろうと思った方がいいということがあります。短期的なことを議論するんじゃなくて、長期的な視野のことをやるのかっていうと、それは両方あり得ると思います。例えば、そうならないことを祈りますけれども、中東情勢がさらに緊迫して長引くということで、実際に今、ナフサ(粗製ガソリン)もすごく生産が減少していて、例えば、もうおそらく政府が知恵を絞っていろんなところから代替で輸入しようとしています。でもこういうものが本当に大きなダメージとして、例えばいろんな業界に波及してくる、あるいはエチレンの話もありましたけど、医療の分野とか、いろんなところでいろんな影響が出てきて、例えば群馬県でもガソリン価格の高騰もそうですし、他の分野についてもかなり生活に影響が出てくれば、やっぱり短期的な対応もここで議論して、その時には担当部局も入れて議論するという形がありますけれども、だから遠い未来の話をするというのはちょっと違うだろうと。ただ、ここで一旦収まっても、きちっとこれ(有識者会議)をつくって議論しておかないといけないということです。場合によっては、かなり短期的な対応までしっかり議論するという可能性はあると思います。
(記者)
分かりました。ありがとうございます。そういうイメージですと、やはり多少早めの設置というものも必要になってくると思うんですけど、やっぱりできるだけ早くという目標感でしょうか、設置としては。そのあたりいかがでしょうか。
(知事)
はい、さっき言いましたけど、いつ立てるかと言われると、ちょっとこの情勢も見ながらなんですけれども、できるだけ早く、やっぱり立ち上げたいです。どのみち、ここが収まってもこれはやらなければいけないので、どこかではちゃんとやりたいと思いますけど、ちょっと情勢の推移も見ながらですが、その中でできるだけ早く立ち上げられたらいいなと思っています。
地方自治体の方からもしっかりこういうことを考えていくっていうのは大事だと思います。これから政府がどういう対応をされていくのか、これは高市総理のリーダーシップでなんとか乗り切ってね、あんまり例えば、日本人のライフスタイルを変えるかのようなところまでいかないかもしれないし、制約がどのくらいあるかというのも分からないけど、場合によってはかなり日本人のライフスタイルにも及んでくるような、しかも場合によっては長くなるかもしれませんよね。そういうこともにらんでいくと、もちろんよく政府の動向を見ながらやるということなんですけれども、例えばエネルギーの節約みたいなことは今からちゃんと考えておかなければいけないんじゃないかなと思います。
●ぐんまこどもの国児童会館のリニューアルについて
(記者)
発表案件内で、まずぐんまこどもの国に関してです。私も小さな子どもがいるのでリニューアル楽しみなんですけれども、どういうスケジュールで休館になって、オープンというところ、もうちょっと具体的にもし出せるものがあればお願いします。
(知事)
こどもまんなか推進監どうぞ。
(記者)
令和9年度に休館というお話でしたけれども、何月とか、おおむねイメージありますでしょうか。
(生活こども部長兼こどもまんなか推進監)
(令和)8年度、今年度に設計業務を進めてまいりまして、工事は9年度のいつからというのは、ちょっと具体的に申し上げられる状況ではございませんけれども、9年度に始まってと考えております。
(記者)
そうすると、児童会館自体はもう利用が、11年度のリニューアルまでは使えなくなるというようなイメージでしょうか。
(生活こども部長兼こどもまんなか推進監)
そうですね。9年度の工事期間中は利用ができませんので、工事期間、だいたい1年半から2年ぐらいと見込んでおりますけれども、11年度中のリニューアルオープンを目指しております。
●第1回土屋文明記念全国短歌大会開催について
(記者)
土屋文明の短歌大会についても伺いたいと思いますが、募集と内容は承知したんですけれども、例えば何か関連したイベントであったり、表彰式とか、第1回ということでちょっと気になりましたので伺います。
(知事)
どうぞ、土屋文明の関係。
(土屋文明記念文学館学芸係長)
当館では今年の9月20日に表彰式、それから30周年の記念式典を予定しております。それに伴いまして、先ほどの短歌大会の選者のお一人である永田和宏先生の記念講演会も予定しております。それから、県庁の1階のロビーで、7月に記念のパネル展示を予定しております。
(記者)
表彰式みたいなものも行うんですか。
(土屋文明記念文学館学芸係長)
そうです。表彰式は9月20日に行われます。
●直近の中東情勢を踏まえた群馬県の対応について
(記者)
(中東情勢悪化に係る)有識者会議についてなんですけれども、河野太郎衆院議員が先日、節約を呼びかけておられました。石油由来製品ですとかエネルギー関係、節約や倹約を判断するのは、知事としては政府の判断を待つというスタンスなんでしょうか。
(知事)
それは、やっぱり政府の判断、まず中東情勢をしっかり県としても分析しなければいけないし、それを踏まえた国の判断もよく見極めながらやりたいと思います。なぜかというと、例えば県としてこの事態に対応していく、どんな展開になるか分かりませんが、展開していく上で、やっぱり政府との連携って欠かせないと思うので、政府の出方もよく見ながら考えていくっていうことだと思います。
ただ、今、記者さんのおっしゃった節約の呼びかけっていうのは、河野太郎氏らしいなと思いますが、いろんなことを、彼はもう外務大臣も防衛大臣もやっているので、多分いろんな彼の知識とか情報の中で、そういう流れになっていくんじゃないかということを多分予見しておっしゃっているんだと思うので、そういう意見にもよく我々は耳を傾けなきゃいけないんですけど、基本的に政府がどんな対応をするかということを見極めながら進めていくということになると思います。
(記者)
分かりました。もう一点、この件なんですけれども、県内の例えば病院ですとか医療機関で不足が出ているですとか、制限がかかって困っているとか、そういう情報は県の方には入っていないんでしょうか。
(知事)
大丈夫ですか、産経部で。
(産業経済部長)
はい、大丈夫だと思います。私どももいろいろと情報収集、ヒアリング等も行っておるんですけれども、特に医療系の方で今物資が不足しているとか、そういった情報は入ってきておりません。担当部局の方ともまたお話しさせていただければと思うんですけれども、コロナ禍でも物資が不足した際に産経部としてもその調達に動いたということもありますので、そういう話が出てくれば、部を上げて取り組んでいきたいと思っております。
(知事)
それではNewさんが待ち構えていますので、どうぞ。Newさんコーナーです。
●令和8年度県民緑化運動について
(大塚副知事)
新年度もよろしくお願いいたします。今日、私から、令和8年度の県民緑化運動推進についてご紹介をしたいと思います。群馬県では、緑豊かな郷土づくりを目指しまして、毎年活動を行っています。令和8年度は、ちょっと小さくて申し訳ありませんが、「緑は僕らを守ってる 僕らも緑を守ってる」という緑化運動の標語を掲げまして、4月1日、昨日から5月31日までを緑化運動推進期間として、春の行楽シーズンに合わせて県内各地でイベントや苗木の頒布会などを開催しております。
またですね、緑化運動を推進する中で、年間を通じて緑の募金、これもお聞きになったことがあると思いますが、私も今日ちょっと緑の羽を着けてきていますが、これを行っています。令和6年度であると、皆様方から3,197万円余りの募金をいただきました。本当にありがとうございます。今年度も同様に取り組みを行っていまして、皆様からいただいた募金は、学校あるいは公園の緑化、森林の整備等に活用させていただいています。
募金は自治会による家庭募金、職場募金、企業募金、あるいは先ほど申し上げたようなイベント会場における街頭募金、あるいは市町村森林事務所の募金箱による窓口募金などを用意しております。緑豊かな群馬県、これから暖かくなって、緑が本当に輝く時期を迎えるということだと思いますけれども、緑豊かな群馬県を次の世代に引き継いでいくために、ぜひ緑の基金へのご協力もお願いしたいということをあらためてお願いさせていただきます。
今日この場にも募金箱を持ってまいりましたので、こういうあれもありますので、ぜひ記者の皆さんもご寄付をいただければ、ご関心ある方はと思っております。よろしくお願いします。
ありがとうございました。最後に申し上げますと、また1週間経ちましたけれども、ホルモン治療を続けておりますが、今のところ体調にほとんど変化はありません。ほとんど副作用らしい副作用はありません。毎週ちゃんと会見のたびに、何かあればご報告をしていきたいと思います。
一つだけ皆さんに申し上げておくと、病気の治療というか、ホルモン治療を始めてからですね、毎日群馬県の椎茸と舞茸とキャベツをパクパク食べているんですけど、群馬県は本当にスーパーフードの里で、いろいろ研究しながらいい食材を集めていくと、全部群馬県で調達できるということだけですね、あらためて再発見しましたので、やっぱり群馬県の農業はすごく素晴らしいということを知事として痛感する、再認識している日々なので、そのことだけお伝えをしておきたいと思います。
ということで、今日も1時間、皆さん最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。これにて定例会見を終わりたいと思います。
( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。