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令和8年度第12回定例記者会見要旨(6月25日)

更新日:2026年6月25日 印刷ページ表示

■日時 令和8年6月25日(木曜日)14時33分~15時56分
■会場 記者会見室
■出席者 県:知事、副知事ほか
     記者:記者クラブ所属記者等14人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 モニター資料 (PDF:5.23MB)

 20260625山本一太群馬県知事定例記者会見<外部リンク>

知事冒頭発言

■知事発表

 1. 外国人との秩序ある共生社会の実現に向けた懇談会

 2. 群馬県移行期医療支援センター

 3. アントレプレナーシップ醸成プログラム

 4.湯けむり国スポ・全スポぐんまウェブCM

 5. 空想ブレインストーミング

 6. 群馬県の教育

質疑応答

Newさんのひとこと

知事メッセージ

知事冒頭発言

 それでは定例会見を始めたいと思います。今日は、先般、知事に表敬訪問ということで来庁された群馬県の牛乳普及協会からいただいた、ホルスタインのTシャツを着て登場いたしました。群馬県は生乳生産量が全国4位ということで、実は畜産県としても非常に存在感を発揮しているということを、皆さんにお伝えしておきたいと思います。群馬県の牛乳の消費拡大のためにも、これから知事としてしっかり努力してまいりたいと思います。それでは会見に行きたいと思いますが、発表項目に入る前に、冒頭4点お話をさせてください。

 まず本日の朝、岩手県沖を震源とするマグニチュード6.9の地震が発生しました。青森県の階上町では震度6強を観測したと報道されています。群馬県内でも震度3を観測しましたが、この地震による県内の被害は現時点で確認されておりません。朝、何か揺れているんじゃないかなと思ったんですけれども、気のせいかなとも思ったんですが、ハンガーが揺れていたので、私は高崎なんですけれども、そんな大きな揺れは感じていなかったんですが、もしかしたら地震かなと思ってテレビを付けたら、ニュースで青森の震度6強の地震があったというニュースが飛び込んでまいりました。

 今回群馬県に、まだ被害が分かりませんけれども、大規模な地震が起こったわけではありませんが、先日、太田市、千代田町で震度5弱を久々に観測しましたので、あらためて地震はいつどこで起こるか分からないということを再認識いたしました。県民の皆さんには、地震などの突然の災害時に適切に対応できるように、避難場所や経路の確認、あるいは食料や飲み物の備蓄、こういうことを日頃から備えていただければ大変ありがたいと思っております。

 次に、「欧州イノベーション技術機構・EIT」についてご説明したいと思います。スライドをご覧ください。先週16日の火曜日から18日の木曜日までの3日間、ヨーロッパ最大のイノベーション機構であるEITのプロジェクト担当者が来県しました。16日は、EITから群馬県内の参加企業に対して、欧州スタートアップとの連携方法などを紹介するワークショップを開催いたしました。17日と18日には、EITの担当者が参加企業を個別に訪問して、企業の特徴や現状の取り組みなどについて確認をしたという報告を受けています。今後、今回のワークショップの結果を踏まえて、欧州スタートアップとの具体的な連携を進めてまいります。このプログラムは、まだ他の自治体は取り組んでいない、群馬県が唯一実施している、つまり、群馬県内の企業が、この欧州最大のEITの後押しで、欧州にあるスタートアップ企業とマッチングができる、連携ができるというチャンスを提供させていただいているという点で言うと、まさに群馬モデルだと思います。

 細かいことは言いませんけど、驚いたのは、実際に連携してしっかり話し合っていこう、協議をしていこうという、MOUみたいなものを結んでいるところが結構出てきたということで、これは意外と、まさかここまで最初からいくとは思っていませんでしたけど、昨年度に引き続き、EITが2年連続で群馬県を開催地に選んでくれた。これが何より、マッチングが進んでいるということの証拠だと思います。とにかく、こういうニュース、つまり県内企業と具体的な連携が昨年度のプロジェクトで今も進んでいると。これは知事として大変うれしく受け止めております。今年度も最先端の技術を持つ欧州のスタートアップと、群馬県内の企業が連携して、新たなイノベーションが生まれるように、群馬県としてしっかりこの動きを後押ししていきたい、この取り組みを進めていきたいと思っています。

 話は変わって、19日の金曜日に上京いたしました。ここでも言及しましたけれども、超党派の組織として生まれ変わってから初めての、「温泉文化」ユネスコ無形文化遺産登録推進議員連盟の総会に出席をいたしました。スライドをご覧ください。これは私のブログにも書いたので、読んでいただいている記者の方も多いと思いますが、新会長の岸田文雄元総理をはじめ、会長代行で中道の赤羽一嘉議員、元の国交大臣ですよね。自公の議連の時は本当に頑張っていただいた、お世話になった方ですが、あるいは日本維新の会の馬場伸幸議員、維新の会の前の代表ですよね。それから参議院副議長の福山哲郎議員、さらには副会長で国民民主党の榛葉賀津也議員を含め、各党の幹部が顔をそろえました。

 なかなか今、こういう顔ぶれの議連は無いんじゃないかと思うんですよね。これは最後に撮った写真というか、中間で撮った写真なんですけれども、会場には議員本人の出席が約60名、秘書の出席も40名以上ということで、これもブログで触れましたが、合計100名を超える関係者に参加をいただきました。最初の会合は大成功だったと思っています。今回、温泉文化を支援するこれほど大規模な議員連盟が超党派で立ち上がった。これはもちろん多くの方々のご尽力によるものです。関係者の皆様に心から感謝を申し上げます。知事の会の事務局長として、何としても2030年の登録実現を果たさなければいけないと、このことを今、あらためて強く感じております。引き続き関係者の皆さんと力を合わせて、温泉文化の登録実現に向けて、全力で取り組んでまいりたいと思っています。

 スライドをご覧ください。またこの日は、鈴木隼人内閣府副大臣を訪問しました。これまで、皆さんご存じだと思いますが、群馬県知事として副大臣を訪問したことはありません。本当は、小野田紀美内閣府特命担当大臣、参議院の後輩でもある小野田さんを訪ねたいと思っていました。しかしながら、どうしても先方の都合がつかないこと、これは私も入閣した経験があるから分かるんですけど、小野田大臣はすごい真面目な方なので、相当ぎりぎりで頑張っていらっしゃるんだと思うんですよね。それもよく理解をしています。

 ただ、もちろん大臣の都合がつかないとは言っても、群馬県としてはコンテンツ分野と外国人分野における群馬県の構想、具体的な施策、これは政府と共有しておく必要がありました。加えて言うと、経産省出身で、鈴木副大臣は新進気鋭ですよね。以前から一度意見交換したいと思っていたので、あえて今回は副大臣ではありますが、知事として訪問させていただいたということです。鈴木副大臣は、群馬県の構想や要望を真剣なまなざしで聞いていただき、温かい激励の言葉、かなり前向きな言葉を頂戴しました。大変お忙しいところご対応いただいた鈴木副大臣に、この場を借りて感謝を申し上げます。プライベートの細かいことは言いませんが、鈴木副大臣は実は群馬県にもいろんな意味で縁があるということで、今回お目にかかれてよかったと思っています。

 それでは少し前置きが長くなりましたが、会見の中身に入ります。スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。「外国人との秩序ある共生社会の実現に向けた懇談会」、それから「群馬県移行期医療支援センター」、「アントレプレナーシップ醸成プログラム」などについて発表させていただきます。

知事発表

1. 外国人との秩序ある共生社会の実現に向けた懇談会

 まずは、「外国人との秩序ある共生社会の実現に向けた懇談会」についてです。皆さんご存じだと思いますが、群馬県では全国に先駆けて、「群馬県多文化共生・共創推進条例」というものを制定しております。これまで、外国人材の受け入れ環境づくりのために、日本語教育の充実、暮らしのための情報提供、外国人県民との共生・共創に、群馬県は積極的に取り組んでまいりました。外国人県民は、地域経済や地域の活力を共に支える仲間として受け入れる。これを群馬県の基本姿勢として、必要な支援も行ってまいりました。

 そして、多文化共生をさらに推進するためには、ルールに基づく「秩序ある共生」へと取り組みを進化させていく必要があると考えております。これ(スライド)を見ていただければと思うんですが、群馬県は不法就労者数が全国ワースト3位なんです。そして、総検挙人員に占める外国人の比率も全国ワースト2位で、残念ながら高い水準にあります。このため、外国人による不法就労や犯罪に不安を感じる県民がいることも事実なんですね。こうした不安を放置することは、日本人にとっても、外国人にとっても、群馬県民にとっても、群馬にいる外国人県民の方々にとっても、不幸な結果を招きかねないと思っています。真の多文化共生を進める上では、早期にこうした課題にちゃんと対応していく必要があると考えています。

 そこで群馬県ではこのたび、県の関係部局、群馬県警察本部、東京出入国在留管理局、群馬労働局、そして有識者などからなる懇談会を設置したいと思います。そしてこの懇談会で、外国人との秩序ある共生社会の実現に向けた議論を行うことを決めました。誤解のないように申し上げますが、これは排外主義ではありません。群馬県では、外国人県民を地域社会の一員として受け入れて、必要な支援をこれからも行っていきます。

 一方で、諸外国の様子や各地域の様子を見ながら感じているのは、やはり外国人の受け入れ推進一辺倒では駄目なんですよね。これでは、真の外国人との共生はなかなか難しいと感じるようになりました。日本の法令、地域のルールを確保して、県民の安全を維持する。この双方を明確にしていくことが重要だと思っています。今後は、AIの進展によって、産業構造や働き方も大きく変わる、こういうことが想定されています。単に減少する労働力を外国人材で補うという発想だけではなくて、AIと県民、そして外国人県民がそれぞれの力を生かしながら、どのような地域社会を築いていくべきかということを、正面からちゃんと議論したいと思っています。次のスライドをご覧ください。

 懇談会では大きく3つの柱で議論を進めます。1つ目は、外国人の在留状況、不法就労などの実態を正確に、的確に分析し、認識を共有することです。2つ目は、外国人の方を適正に受け入れながら、地域社会の秩序を維持していくために何が必要かを検討するということです。3つ目は、将来的な秩序ある共生社会のあるべき姿について議論を交わすことです。今後の労働力人口や産業ごとの人材需要を、客観的なデータに基づいて分析したいと。どの自治体も多分ちゃんとやっていないと思いますし、加えて、外国人の受け入れ規模や体制を含めた外国人との共生社会のあるべき姿について、検討を進めたいと思っております。

 懇談会は、8月末までに3回開催する予定です。第1回の懇談会は、6月30日火曜日に群馬県庁で開催をいたします。有識者には、株式会社日本総合研究所の調査部長・チーフエコノミストの石川智久さんをお招きしたいと考えています。諸外国の政策動向も踏まえながら、今後の日本が議論すべき外国人政策について、ご示唆をいただきたいと思っています。この懇談会を通じて、秩序ある共生社会の実現に向けた現状、課題、対応策を丁寧に議論してまいります。国の政策を待つだけではなくて、地域の実情を踏まえた将来の外国人との共生社会のあるべき姿について、地方の立場から問題提起をしていきたいと考えております。次のスライドをご覧ください。

 群馬県では、秩序ある共生社会の実現に向けて、外国人との共生を進める取り組み、それと法令遵守を確保し、県民の安心・安全を維持する取り組み、この両輪で、2つの柱で取り組んでいくことが重要だと思っています。今回開催する懇談会のほか、群馬県で行っている取組の一部を紹介させてください。

 まず、外国人県民に必要な情報を届け、地域社会からの孤立を防ぐため、LINEによる情報発信に取り組んでおります。現在、登録者が1,307人、登録事業者数は138者となっています。引き続き登録者をしっかり増やしてまいりたいと思っています。また、県庁係長級の職員で構成する部局横断的なワーキンググループも設置をいたしました。多文化共生に対して、様々な角度から検討を行ってまいります。

 次に、不法就労防止に向けた取組です。これは会見でも申し上げましたが、全国に先駆けて11の業界団体と「ストップ不法就労・共生ぐんま宣言」というものを調印しました。これは全国初です。官民連携で不法就労の防止、適正な労働条件、多文化への理解促進に取り組んでまいります。このほか、群馬県の補助金の交付要綱で、不法就労を除外する規定というものを整備しました。これもどこもやっていないと思うんですよね。すでに161件もの要綱を改正しています。取り組みの紹介は以上になります。群馬県としては、引き続き、外国人県民との秩序ある共生社会の実現を目指してまいります。

 

2. 群馬県移行期医療支援センター

 続いて、「群馬県移行期医療支援センター」について発表したいと思います。小児期に病気を発症した方の中には、成人後も継続して医療を必要とする方々がおります。しかしながら、患者さんが成長して成人期を迎えると、小児を専門とする医療機関だけでは対応が難しくなる、こういう場面があります。成人期には、進学、就職、妊娠、出産など、子どもの時期とは異なる課題が生じる。これは皆さんよくご存じだと思います。こうした変化に対応していくために、患者さんご本人が、自分の病気や治療内容を理解して、主体的に体調管理を行っていく、これが大事です。

 一方で、患者さんやご家族にとっては、慣れ親しんだ主治医、医療機関を離れることへの不安があります。これは私も経験があるのでよく分かります。また、医療機関にとっても、小児科と成人診療科の連携や受け入れ調整など、円滑な移行に向けた課題があります。こうした不安や課題に対応して、患者さんが成長後も安心して必要な医療を受けられるように、このたび群馬県として新たに相談・連携の拠点を設置することといたしました。スライドをご覧ください。

 群馬大学医学部附属病院に「群馬県移行期医療支援センター」を開設いたします。開設日は7月1日の水曜日です。群馬大学病院は、小児医療と成人医療の双方に対応できる体制が整っています。移行期医療を進める上で中核的な役割が期待できるため、群馬大学病院にセンターを設置することが適切だと判断をいたしました。

 センターの主な役割を3つ紹介します。1つ目は、相談対応です。患者さんやご家族、支援者などからの相談に対応します。進学、就職、生活環境の変化などに伴う医療面での悩み、あるいは成人診療科を受診することへの不安などについて、それぞれの状況に応じて丁寧に対応いたします。また、他の医療機関からの相談などにも対応いたします。

 2つ目は連携支援です。小児科から成人診療科への円滑な移行に向けて、医療機関同士の連携や調整を支援してまいります。併せて、患者さんやご家族と医療機関をつなぎ、切れ目なくつながるように支援をいたします。

 3つ目は、情報提供と人材育成です。患者さんが自らの病気や治療について理解を深め、将来に向けて主体的に医療を受けられるように必要な情報提供を行ってまいります。また、医療従事者向けの研修も行うことで、移行期医療に関する知識や対応力の向上も図ってまいります。

 移行期医療というのは、医療だけで完結するものではありません。進学、就職、福祉サービスの利用など、患者さんの生活全体に関わってきます。このため、センターを中心に、医療機関はもとより、教育、福祉、就労支援、こうした関係機関との連携も強化してまいります。なお、群馬大学病院の隣接地において、皆さんご存じのように、県立小児医療センターの移転再整備計画を進めております。群馬県としては、病気を抱えるお子さんとそのご家族が、成長後も安心して必要な医療を受け続けられるように、切れ目のない移行医療の支援を充実させてまいります。

 

3. アントレプレナーシップ醸成プログラム

 続いて、「アントレプレナーシップ醸成プログラム」です。アントレプレナーシップとは、起業家精神と訳されますよね。新たな事業を創造し、リスクを恐れずに挑戦する姿勢のことをアントレプレナーシップと言います。これは、群馬県が育成を進めている「始動人」、始めて動く人、すなわち自分の頭で考え、他人が目指さない領域で動き出し、生き抜く力を持つ人、始動人に求められる資質の一つだと思います。群馬県では、令和6年度から楽天グループと連携して、アントレプレナーシップ醸成プログラムを行っております。

 昨年度は、県民の幸福度向上をテーマにプログラムを実施いたしました。参加者からは、「非常に実践的で自分の成長につなげることができた」とか、「初めて出会う人の前でも自分の意見を出す力がついた」、こういった非常に前向きな声をいただきました。本日は今年度の実施内容についてご説明いたします。スライドをご覧ください。

 今年度のテーマは「2040年の群馬の未来像」です。まずプログラムの中身です。8月にオンラインでのオリエンテーションを行います。その後、参加者はチームに分かれて、ワークショップに取り組みます。ワークショップでは、生成AIも活用しながら、2040年の群馬の未来像につながるアイデアを考え、関係者へのヒアリング、現地調査を行っていただきます。

 その成果や気付きをもとに、東京にある楽天本社や群馬県庁32階の動画放送スタジオ「tsulunos」で中間発表を行います。特に優れた発表を行ったチームは、12月に群馬県庁32階のNETSUGENで最終発表していただく予定になっています。プログラムの実施にあたっては、海外での生活経験を持つ楽天のスタッフがメンターとして参加者をサポートする仕組みになっています。このような過程を通じて、参加者にはグローバルな視点、コミュニケーション力、それからエビデンスに基づいた分析力というものを身につけていただきたいと考えています。

 対象者は群馬県内に通学または在住する15歳から25歳までの方です。定員は20名、申し込み多数の場合は抽選となります。参加費は無料です。募集は本日16時から開始し、7月9日の木曜日まで受け付けます。申し込み方法などの詳細は、このスライド記載のQRコードからご確認をいただきたいと思います。群馬県としては、このプログラムをきっかけに、群馬県内の若者が世界を意識し、多くの始動人が輩出されることを期待しております。ぜひ、多くの若者の皆さんからの応募をお待ちしております。

 

4. 湯けむり国スポ・全スポぐんまウェブCM

 続いて、「湯けむり国スポ・全スポぐんまウェブCM」についてです。まずはこちらをご覧ください。30秒です。

~動画再生~

 本日、湯けむり国スポ・全スポぐんまウェブCMを3つ公開しました。まず先ほどご覧いただいたのは、「Steam!Sports!Spirit!篇」というものです。温泉マークの3本の曲線をモチーフに、各競技の躍動感を直感的に表現しております。アスリートの呼吸や動きを感じていただけるように、人の体から音を生み出すヒューマンビートボックスをBGMに使用しております。3本の曲線がアスリートの動きに重なっていく印象的な表現にも、ぜひご注目をいただきたいと思います。

 このほか、「群馬名物も楽しみ(からっ風)篇」として、風速5メートルバージョンと、風速13メートルバージョンの2本も制作いたしました。記憶に残るCMをテーマに、群馬名物である、からっ風の音や臨場感が楽しめるものになっています。ぜひ見ていただいて、ご注目をいただければと思っています。

 3本の動画については、群馬県の公式YouTubeチャンネル「tsulunos」で公開するほか、後日、TVerなど動画配信サービスでも広告配信を行います。また、「からっ風篇」においては、明日26日の金曜日からエフエム群馬においてもラジオCMで聞くことができます。群馬県としては、こうした取り組みを通じて、大会の認知度をさらに高めて、開催に向けた機運の醸成を図り、県民の皆さんの記憶に残る大会にしたいと考えております。引き続き様々な広報やPRを進めてまいります。

 

5. 空想ブレインストーミング

 続いて、これもちょっと軽い感じなんですけど、「空想ブレインストーミング」についてお知らせいたします。スライドをご覧ください。これ(スライドにあるイラスト)が私に似ているかどうかというのは別問題として、群馬県では週1回のペースで、知事をトップに、その時々のテーマに基づいて、各部長やアドバイザーによる様々なことを議論する政策会議を開催しています。よくブログにも出てきますよね。これは記者の皆さんご存じだと思います。この政策会議の場で、今後、空想ブレインストーミングのコーナーというのを設けたいと思っています。

 このコーナーは、未来の群馬県の姿を常識や前例にとらわれず、自由に空想する場所にしたいと思います。空想に近い、到底できないだろうと思われることであっても決してないがしろにしない。こういう空想みたいなものも積極的に政策議論に取り入れていくことで、群馬県の中長期的な価値創造を見いだしていく、こんなことを目指しております。

 例えば、「ハリウッドを超える巨大映画制作拠点を作る」と。ほとんど空想ですよね。それから世界規模のドローンや航空機のハブ空港を群馬県に設置する。実は群馬県に空港を作るという議論がいろいろあって、何度か担当部局とかなりいろんな分析をしたんですけど、これはなかなか基本的にはコストが見合いません。それでも、「コストが見合わない。ちょっと無理だ」というのではなくて、今ドローンが世界的に広がっているということもあって、こういう空想もやってみようということです。

 それから、「県職員1人に1台ロボットアシスタントを配置する」と。まだロボットもこのぐらいの状態なので、どこまで、記者さんぐらい、いろいろしゃべるロボットを作れるか分かりませんが、こういうアシスタントが1台付いていれば、どんなに県職員が楽かと。そういう気持ちで少しいろんな議論をしてみたいと思います。それから、このコーナーの中身は今後また発信していきたいと思います。こういうブレストがあるっていいでしょう。これに参加する職員の頭を柔らかくする、想像力、空想力を鍛えることにもつながると思っています。

 

6. 群馬県の教育

 最後に、私から県民の皆さんにお話ししたいことがあります。現在、「新・群馬県総合計画」のアップデートに向けて、知事が直接、市町村長や県議会議員と意見交換を行う地域別懇談会を県内11地域で順次開催しております。おとといの23日火曜日は前橋市で開催しました。冒頭、私からアップデートの検討案を説明したところ、本郷県議からは、「アップデートにあたって、しっかり教育を位置付けるべきだ」というようなご指摘をいただきました。また、小川市長からは、「県が力を入れていることは、しつこいぐらい知事からちゃんと県民に直接発信すべきだ」と、こんなご指摘もいただきました。また、ご参加いただいた酒井県議からは、県議会の場で度々、デジタルに偏った教育ではないかというようなご指摘もいただいております。

 群馬県の教育においては、子どもたちに対して総合的な取り組みを進めておりますが、今日はこうしたご指摘もいただきましたので、あらためて群馬県の教育の全体像を簡単に説明させてください。スライドをご覧ください。

 まず、予算についてです。令和8年度の当初予算における教育費は1,848億円です。令和元年度当初予算の1,667億円から181億円、10.8%増やしました。しっかりと群馬県の教育に対して予算を確保しているということは申し上げておきたいと思います。それでは教育分野の個別の取り組みについても説明させてください。

 まず、デジタル人材教育です。群馬県では、親の収入や地域に関わらず、やる気のある子どもたちが同じチャンスを得られる社会をつくりたいと思っています。そこで、デジタル人材育成施設である「tsukurun」と「TUMO Gunma」を県内に開設しました。こういう施設は47都道府県のどこにもありません。今、(群馬県内で)施設がある地域とない地域に差が生じてしまっているのは事実ですが、今も県立高校に「tsukurunサテライト」を設置するなど、できる限り地域での格差を解消していきたいと考えています。

 次に少人数学級です。コロナ禍でいち早く、県内の公立小中学校全体で35人以下学級とし、一人一人に目が行き届く教育を群馬県は実現しています。また、日本で唯一、これも皆さんよくご存じだ思いますけど、OECDの社会情動的スキル調査「SSES」に参加しています。これを通じて、子どもたちが学力のみならず、社会で生き抜く力を伸ばせるような非認知能力の育成にも力を入れています。口で言うのは簡単ですが、OECDまで巻き込んでやっているというのは群馬県だけです。

 全ての子どもたちの多様性を包摂して、個性が輝くインクルーシブ教育についても、モデル校での実践研究を通して、子どもたちに寄り添った支援体制の構築を進めています。実際、今日、(玉村町立)上陽小学校にも視察に行ってまいりました。加えて、群馬県では、自らの力で課題を乗り越え、未来を切り開く人材を「始めて動く人」、「始動人」ということで定義しています。そうした人材を育成するため、STEAM教育も行っております。STEAM教育によって、個々の学問分野にとらわれない教科横断型の問題解決力を身に付けて、社会への関心も高めて、未来を切り開く「始めて動く人」、始動人を育てていく方針です。

 「UniPath」(ユニパス)、いわゆる不登校児童・生徒に向けた支援も行っております。まずは心と学びのサポートセンター「つなぐん」を設置して、いつでもどこからでも、いろんな方法で相談できる体制を整えております。さらに「つなぐんオンラインサポート」、略して「つなサポ」を開設して、オンラインによる学びの場も提供しております。

 次に、学校にスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーを配置して、児童・生徒、家庭の悩みごとにも対応しています。スクールソーシャルワーカーの配置をずっと拡充してきましたが、アウトリーチによる早期継続的な支援を強化してきました。また、フリースクールと民間施設への支援として、事業運営費補助に加えて、専門的人材による経営や施設運営等に関する助言も群馬県は行っております。

 このほか、通信制高校の誘致も行っています。令和7年度に桐生市に、これも皆さんご存じだと思いますが、学校法人角川ドワンゴ学園のR高等学校を開校して、身近に多様な学びの場を設けております。最後に、児童・生徒の最適な教育環境を整備するため、弁護士であるスクールロイヤーを令和7年度から新たに配置し、多様化、複雑化する学校現場の課題に専門的な助言を行っております。各学校が弁護士に直接相談できる、全国トップクラスに利用しやすい制度にしているつもりです。

 簡単に振り返りましたが、以上になります。今後、他の分野についてもこうした機会を設けて、県民の皆さんに群馬県での取り組みを、記者会見を通じて発信させていただきたいと思っています。私からは以上です。何かご質問があれば。

質疑応答

​●群馬県移行期医療支援センターについて
(記者)
 案件の2について伺いたいと思います。今回、支援センターを新たに開設ということですが、こうやって移行が難しい、進んでいない理由というのが、患者側、医療側それぞれあると思います。特に医療者側は、受け入れ体制や連携の面で課題があるとありますが、その受け入れ体制、連携の面、具体的にどういったことなのか伺いたいと思います。特に成人の診療科の医師などは、やはりリスクの高い患者さんなので、判断を誤るおそれもあって診察が難しいと感じてしまうという声もあるので、その受け入れ体制、連携の課題を伺いたいです。

 

(知事)
 どうぞ、感染症・疾病対策課長から。

 

(感染症・疾病対策課長)
 本当に今、記者さんのおっしゃるとおりのところを先生方からお声をいただいております。今回、(センターを)立ち上げるにあたりまして、昨年度、受給者証をお持ちの方々や、小児科の先生方へのアンケートだけではなく、成人診療科の先生方にもお尋ねしたんですけれども、やはりまだ漠然としたご不安があるとか、おっしゃられたとおり、具体的な解決方法について、まだ知識がなかなか追いついていないので、そういったところを学んでいきたいというお声を聞いたものですから、群馬県が立ち上げます移行期医療支援センターの皆さんと一緒に、医療関係者の皆さん方との勉強会を積み重ねながら、一つ一つ受け入れるためのハードルを下げていくような作業を進めていきたいと考えているところでございます。具体的なところは、これからになるところです。

 

(記者)
 ありがとうございます。あと、このセンターは、どういった方が相談に応じるのでしょうか。

 

(感染症・疾病対策課長)
 センター長さんは、小児科の滝沢教授にお願いしておるところです。しっかりお話ししますので。

 

(記者)
 何人体制とか、そういった細かいところが分かれば。

 

(感染症・疾病対策課長)
 移行期医療支援のコーディネーターさんを置いていただけるようにお願いしたんですけれども、これは2人の看護師さんが対応してくださることになっています。センター長がお一人、副センター長がお二人、コーディネーターさんがお二人、事務担当の方もお一人いらっしゃるので、比較的手厚くご対応いただける体制を取っていただくようになりました。

 

(記者)
 (報道提供資料には)電話番号が書いてあるんですが、電話で看護師が相談に応じるといった、それとも対面とか、どういった形式ですか。

 

(感染症・疾病対策課長)
 相談の窓口(の開設)は、まだ7月1日からですので、まだ(電話は)つながらないんですけれども、7月1日以降はお電話でいただくことも可能ですし、メールの方でも受付できますよというホームページが立ち上がる予定になっております。そういったところも分かりやすくすることと、お電話いただいた時に、私たちも開設したばかりなものですから、その場ですぐお答えできないときには、丁寧にお話を伺って、何回もご相談を積み重ねる中で、解決に向かっていくという方法をとることで、今、予定しているところでございます。

 

●外国人との秩序ある共生社会の実現に向けた懇談会について
(記者)
 まず案件内なんですけれども、外国人との関係の懇談会ですが、排外主義ではないけれども、受け入れ一辺倒では共生できないということで、例えば、前にこちらの場所でも伺った、茨城県で今報奨金制度が導入されていると思いますけれども、今回の懇談会で話し合ったことが、そういった新しい群馬県としての制度づくりとかにつながっていくんでしょうか。

 

(知事)
 まず先ほど申し上げたとおり、群馬県は多文化共生を進めていこうという組織や議論をずっとやってきました。かなり多文化共生では先進的にやってきたということがあるので、これは維持していきます。多文化共生というのは群馬県の抱えるコンセプトの一つなんですよね。ただ、現状をずっと見てきたら、多文化共生一辺倒では本当の意味の多文化共生は実現できないということに、知事として気が付きました。

 ルールを守って頑張っていただいている外国人の方には、しっかりチャンスを与えたいと思う一方で、実際に北関東で不法就労が増えている。特に茨城県が1番でしょう。2番が千葉県、3番が群馬県ですよね。群馬県は不法就労の方の伸びも大きいんですよ。外国人の方がいるから犯罪が増えるみたいなことは思っていないけれども、全体から見れば、実は外国人の方々がいて治安が悪くなっているみたいなことは出てこないんだけれども、少なくとも検挙数が全国で見てもワースト2位ということは、これだけでも県民の皆さんには不安を与えるわけですよね。

 そういう意味で言うと、ここでしっかりまず、受け入れ・共生と同時に、秩序の方、共生社会をつくっていく上で、どうやってしっかりとルールの中でやっていくか、秩序をどうやって維持していくかみたいなことも議論しなければいけないと思って、ですから、ツートラック・アプローチをやりたいということで、まずこちらを立ち上げたい。こちらでは、今言ったように、どうやって外国人の方々を受け入れながら、同時に不法就労のようなことをしっかり抑制していくか、どうやってきちんと秩序を維持していくかということを中心に話し合いたいと。

 これまでつくってきたいろんな組織や懇談会の中での議論を踏まえて、全国に先駆けて多文化共生・共創条例を作ったわけなので、これはこれでまず3回議論しますけれども、その中で得られたことを、ある意味ツートラック・アプローチですから、県政の政策の中にも反映させていきたい。国の流れも見なければいけないし、政府のいろんな考え方も参考にしながらと思うんですけれども、こういう問題に直面しているのは地方自治体の長なので、群馬県知事として、群馬県という中の、ある意味、全国の縮図みたいなところあるから、外国の方も多いし、いろんな課題もあるし、そういう形で、縮図みたいな群馬県から提案をして、しっかりとこれからの日本社会のあり方を示すというのもありじゃないかと思うんですよね。この問題をちゃんとやっておかないと、必ず大きな禍根を残すので、今からちゃんといろんな議論を準備しておくというのは意味があると思っています。

 

●群馬県未来構想フォーラム2026(前橋市)について
(記者)
 案件外なんですけれども、先日、未来構想フォーラムの前橋会場が開かれました。小川市長ともやり取りされましたが、全体を振り返っての感想をお願いします。

 

(知事)
 まず、小川市長には大変感謝しています。今回35市町村で全部、未来構想フォーラムをやるんですけれども、どの市町村でも首長にすごく協力をしていただいて、小川市長の方からも市民に呼びかけていただいたということもあるので、まずこのフォーラムを開催するにあたって、ご協力をいただいたことに感謝したいと思います。

 それから、35市町村をこれから回っていくんですけれども、何がいいかって、本当に首長の未来構想みたいなものについてゆっくり聞く機会がなかったので、今回、そういうものをしっかり聞いて議論するということで、それぞれの地域の方向性が分かるんですよね。今回、小川市長のプレゼンもお聞かせいただいて、表面的には何となく入ってきていても、初めて、小川市長の描いている前橋市の姿、問題意識、構想とか、そういうものが理解できたので、これはとても意味があったと思うし、小川市長には市長の信念があって進めてもらえるんだなと、そういうところも感じましたし、やり取りもすごく建設的だったので、これは本当に良かったなと。

 前、選挙が終わった後に申し上げたんですけれども、群馬県としては、県と前橋市との連携はこれからも大事にしていきたいと思っていましたが、あらためて今回の未来構想フォーラムを通じて、その意を強くしました。それから、細かいことは言いませんが、いろいろ選挙でいろんなことがあって、私自身も政治家の信念でやったことなんですけれども、いろんな意味で反省すべきところもあると思っておりますが、会場とのやり取りの中で、すごく厳しい意見も出るかなと思っていたら、おそらく何人か質問された方は、もちろん小川市長を支持されている方だと思うんですね。でも、非常に前向きな、しっかり県としても頑張ってほしいというお話があって、前橋市としっかり連携して応援してほしいという話もあったので、ものすごくポジティブな雰囲気で、最初から最後までこのフォーラムが行われたというのもうれしかったですね。そんな感想です。

 

●国の中央最低賃金審議会の報告書について
(記者)
 別件ですけれども、国の中央最低賃金審議会が2026年度以降、本年度以降の最低賃金の改定に関して、過度な地域間の競争の抑制ですとか、早期適用を都道府県側に促す報告書をまとめました。知事はかねて最低賃金の引き上げに積極的で、本年度についてもできる限り早期の発行が望ましいと語られていますけれども、今回の報告書への受け止めがあればお願いします。

 

(知事)
 まず、担当部局から。

 

(労働政策課長)
 ご質問いただきました、中央最低賃金審議会の方で、おととい23日に、令和7年度の最低賃金の審議結果を踏まえました論点と考え方の整理ということで公表されました。この中では、地方最低賃金審議会の審議におきまして、過度な地域間競争の抑制と最低賃金の早期発効を実質的に促すような内容になっているものと承知しております。これにつきまして、今後、群馬県におきましても、7月1日から群馬地方最低賃金審議会が開始されますので、この報告書の内容を踏まえた議論が行われると考えられますので、審議会の動向を注視していきたいと思っております。

 また、群馬県では、最低賃金に限りませんが、中小企業等の賃上げを支援するために、「ぐんま賃上げ促進支援金」の申請受付を今月15日から開始しております。事業者の賃上げを昨年度から切れ目なく支援するということと、企業の生産性向上や転嫁しやすい環境づくりにもしっかり取り組んでいきたいと思っております。以上になります。

 

(知事)
 今言ったことに尽きると思うんですけれども、できる限り早期の発効が望ましい、そのとおりだと思います。同時に、過度な地域間競争の抑制というのがあって、確かにこれはほとんど競り合いみたいになっていて、あまり加熱するというのは良くないとは思っています。私自身の考え方を言うと、記者さんご存じのとおり、審議会に行って、群馬県としての、知事として意見陳述を行いました。その結果、審議会において知事の意見もしっかり取り入れていただいたと思いますが、議論が尽くされた結果、群馬県の最低賃金の大幅な引き上げ、あらためて正確に言うと、国目安額63円プラス15円上乗せということで、78円が実現をされています。

 その時にも申し上げましたが、最低賃金の三要素を比較すると、栃木県も茨城県も群馬県も同水準です。だから私はそういう認識だし、今もその認識は変わりありません。それから、最低賃金の発効日は今年の3月1日に後ろ倒しされてしまったということで、私個人としては、この会見でも県議会の一般質問でも言いましたが、発効が遅れたというのは残念です。それは群馬県の賃上げの効果が得られるのに時間がかかってしまったということで、できれば例年どおり10月からの発効が望ましかったと思っています。でもこれは、知事としてしっかり要望してきたので、審議会で議論した結論だから、これはこれで、一つの考え方として受け入れるしかないかなと思います。

 ただ、今回の報告書で、さっき記者さんも言いましたけれども、審議会に対して早期発効を実質的に促すという、片方であまり加熱してはいけないと言いながら早期発効を促すという、少し相矛盾するような話もあるんだけれども、こっちは促しているという中身ですから、7月1日から群馬地方最低賃金審議会が始まりますから、この動向をしっかり見ていきたいと思っています。

 

●アニメ「攻殻機動隊」の新シリーズについて
(記者)
 最後に、アニメの「攻殻機動隊」の新シリーズが7月から始まります。攻殻といえば、主演の少佐を演じた田中敦子さん、前橋市出身で、8月にお亡くなりになって、もう2年になりますけれども、新シリーズへの期待があればお願いします。

 

(知事)
 とにかく彼女が亡くなったのはすごく残念ですよね。ぴったりだったから、声が。さすが記者さんだね、アニメファンのね。ものすごく期待しています。やっぱり日本のアニメの評価を一気に上げた、ものすごくエポックメイキングなアニメだったと思うし、いろんな影響が、ハリウッドの映画なんかにも、その後、「攻殻機動隊」が及ぼした部分はすごく大きいので、非常に期待をしていますし、また、なかなかそういうのがあるか分かりませんが、「フリーレン」のように、何か温泉に行っていただくみたいな切り口があれば、がちゃっと捕まえて、群馬県のためになるようなPRをしていければと思うので、記者さんからもまたいろいろ感想を、これは記者と政治家というだけではなくて、アニメファンとして議論ができればと思います。

 

●外国人との秩序ある共生社会の実現に向けた懇談会について
(記者)
 冒頭発表のありました懇談会についてお伺いしたいんですが、これは2回目以降も有識者の方からのヒアリングという想定なんでしょうか。

 

(知事)
 さっき、地域創生部長の出番を奪ってしまったので、どうぞ。

 

(地域創生部長)
 2回目以降の懇談会の有識者の方は、今の時点ではまだ決まってございません。

 

(記者)
 2回目以降も、有識者からのヒアリングを想定している・・・

 

(地域創生部長)
 今のところ、2回目の時は、関係機関、県警と入管、労働局の方から現状についてヒアリングをするような形でどうかなということで考えてございます。

 

(知事)
 2回目以降のことはまだ確実に決まっていないので、1回目はとにかくまずは有識者からお話を聞くことにしたい。2回目、3回目というのはどんなやり方になるか、今、地域創生部長が言ったように、これからよく議論したいと。方向性としては、地域創生部長が言ったような流れです。

 

(記者)
 分かりました。8月末にかけて3回目まで開くということで、3回目には成果文書の取りまとめのようなことを考えていらっしゃるのか、いかがでしょうか。

 

(地域創生部長)
 3回やったところで、そこでのいろいろな意見などを取りまとめたような、レポートのような内容になるか、そういったものを取りまとめたいと考えております。ただ、具体的にどういった形で取りまとめるかというのは、やはりこの懇談会の中で検討したいと考えております。

 

●空想ブレインストーミングについて
(記者)
 最後の方に発言があった、空想ブレインストーミングについてお伺いしたいんですけれども、初歩的なことを聞いて恐縮ですが、「政策会議」と「庁議」はどう違うんですか。

 

(知事)
 庁議は毎週1回、知事が群馬県のトップマネジメントを担っている幹部職員、部長級の職員と知事がいろいろな意見交換をする場所です。政策会議というのは、どちらかというと最初からブレインストーミング的なんですけど、知事、副知事、どちらかというと全体を統括する部長に人数を絞って、自由にいろんな議論をすると。例えば、群馬県の方向性としてこんなことを議論したらどうかという時もあれば、もう少し具体的な提案がメンバーから出てくる時もあれば。そうやって、経済財政諮問会議まで言ったら大げさなんですけれども、ここで、今言ったメンバーと話し合いながら政策の議論をすると。その政策の議論の中から出てきた提案は、県の具体的な政策として、さらに、例えば担当部局と協議したりしながら、実現できそうなものをピックアップして、政策に反映していくということですね。

 

(記者)
 知事、副知事、あと部長ということですか。

 

(知事)
 今のところ、私と2人の副知事と、部長の中でも統括官的な立場にある人たちがいますよね。ただ、それも今回、同じやり方ではよくないということで、少し人数を絞りました。今度はかなり具体的なことについて政策を議論するみたいな形になっているし、今までよりもブレインストーミング的なものから、さらにもっとガチで、今までもガチなんですけど、今までよりも具体的な政策の中身についていろんな方針を出していって、これを実現させていこうみたいなものに変えました。それだけに余計こういうのが大事なんですよ。そもそもブレインストーミングのところがないということから、自由なブレインストーミングをやりたいという発想から政策会議ができたので。政策会議がより焦点を絞った、政策を本当に提案する機関になるということのバランスに合わせて、こういう本当に、空想をブレインストーミングするコーナーを設けるということですね。

 

(記者)
 まだおやりになっていないということで、これからですか。

 

(知事)
 これからです。でも今のところ出ているのはこんな感じなので、早速、これから担当部局と調整しますが、次の政策会議でやるか、毎回やるかどうかも決まっていないので、今出てきているのはこんなアイデアなので、こういうことを自由に議論するコーナーがあったらいいなと思っています。

 

(記者)
 政策会議自体は週1回ですか。

 

(知事)
 週1回です。だから、その週1回の政策会議の中で毎回やるのか、毎回1時間だからね、コーナーとしてやるのか、あるいは1時間をかなり具体的な政策の議論に使うときもあるので、そうじゃないときに、時々はこういう空想を話し合っていくと。

 今、「(群馬パーセントフォーアート)空想フォーラム」というのもやっているんですけれども、人間にあってAIにないものは、空想とか、妄想と言うとよくないけど、空想なんですよね。手塚眞監督が言っていたから。だから、こういう空想力を鍛えるというのはすごくいいかなと思っています。

 

(記者)
 そういったことを今後、空想といってもかなり、範囲がそれこそぶっ飛んでいるというか、どんなフィールドもあり得るということだと思うんですけれども。

 

(知事)
 ぶっ飛んでいるんです。ぶっ飛んだブレインストーミングというか、話をするっていいじゃないですか。

 

(記者)
 テーマを絞ったりしてやっていくようなイメージなんですか。

 

(知事)
 テーマを絞るというか、いくつも出てきたから、これは面白いねというときには、そのテーマで話をすると。

 

(記者)
 このスライドの意見は、知事の思い付きというか、空想の案として知事が出されたのか・・・

 

(知事)
 私の空想の案もあれば、職員から出てきた空想の案もあるということです。今ぱっと思い浮かぶことを書いてあるんです。でも本当に職員全員一人一人にロボットアシスタントが付けば、めちゃくちゃいいでしょう。記者さんだって欲しいでしょう、ロボットアシスタント。絶対に文句も言わず。そんなことを言うと、ロボットの人権に関わるのかどうか分からないけど、すごく効率よく助けてくれれば、本当に力を注がなければいけないところに力を注げるじゃないですか。だから本当にこういうことがあればいいなと思っているんです。

 

(記者)
 何らかは最終的には、すぐ実現するものではないと思うんですけれども、空想なので。どういう形で・・・

 

(知事)
 だから空想なんですよ。例えば、犬型パトロールロボットとかそんな簡単にできるわけがないじゃないですか。だけど、その空想の中から得られるヒントがあるわけじゃないですか。そもそも、私がレオナルド・ダ・ヴィンチ以来の天才だと知事になった頃から言っていたイーロン・マスク。イーロン・マスクの言っていることなんて空想じゃないですか。火星に移住するとか。だけど、着々と一歩一歩、まだ空想だけど、この空想が多分イーロン・マスクの原動力だと思うんですよね。だから、そういう意味で言うと、空想は大事かなと思います。

 

(記者)
 それを政策実現に生かしていくと、そういうことでよろしいですかね。

 

(知事)
 空想なので。でも、空想を語ることから出てくるものもあるかもしれないから。

 

●外国人との秩序ある共生社会の実現に向けた懇談会について
(記者)
 多文化共生の関係で知事に伺いたいんですけど、外国の方というのは単なる労働力ではないと知事がおっしゃっていて、人口減少する中で、地方の人材を定着させるというのは一つ課題かと思うんですけど、その観点から見て、秩序ある共生社会というのは、知事はどういうふうに具体的に・・・

 

(知事)
 なかなか、これはこれから議論していくことなんですね。まず、群馬県もそうですけど、この間も新聞各紙、メディアが報道していたんですけど、日本の人口は減少しているわけじゃないですか。特に地方はとても深刻なところもあるわけじゃないですか。群馬県も一時は、私が小学校の時の上毛かるたの「ち」(の札)は「力あわせる百六十万」だったのが、いつの間にか「力あわせる二百万」になって、それが「力あわせる百九十万」を切っているわけですよね。これからやっぱり人口減少はなかなか避けられない。ただ、もちろん少子化対策みたいなものは諦めずにしっかりやって、人口減少を抑止するということはしっかりやっていかなければいけないけど、群馬県として幸せなダウンサイジングみたいなものも考えなければいけないと言っているわけですよね。

 そういう中で、減っていく人口をどうやって埋め合わせるのかと。一つは、例えば産業においては、どんどん労働力が不足してくるということで言うと、外国人県民の方を受け入れて、そういう分野をしっかりとサポートしてもらうということがあると思うんですよね。ただ、単純に、例えば今ある産業はどんどん人が減るから、とにかく外国人県民になっていただく人を受け入れようみたいな一方的な発想だけだったら駄目だと思うんですよね。当然、人材が必要なので、ルールを守る方々にもチャンスを与え、真面目な優秀な人に来ていただいて、群馬県の経済を支えるためにも頑張っていただきたいと思うんですけど、同時に、ルールを守らない方々もいる。いろんな理由があるかもしれませんけど、不法就労があったりとか、外国人犯罪が急に増加しているわけではないけど、一部の人が犯罪を犯したら、何となくみんなが不安を感じるみたいなところも考えて、ある程度戦略を持ってやっていかないといけないと思うんですよね。なかなかその戦略が今までなかったから。地方として見たときにどんな戦略が必要なのかということは考えていかなければいけないと。

 もう一回言います。ダウンサイジングしていく。どうやってもこの人口減少の流れをひっくり返すというのはなかなか無理なので、ある程度の減少は前提にしながら、少子化対策は諦めませんよ、これを抑止することはやるんですけれども、そういう中で人が足りなくなったと。だからとにかくこの部分は外国人の方に来ていただいて、この部分は全部埋めていけばいいみたいな発想は、それだけでは駄目だと思う。どうやったら来ていただいた方と本当の意味で共生ができるかということをちゃんと考えていかないと。

 私はボヘミアンですから、多文化共生主義で、いろんな人がいた方がいいということをずっと言ってきたんですよね。でもここまで7年間、いろんなことをやってきて、県民の意識が付いてきていないんですよ。一辺倒だったら、県民の意識が付いてこないです。だから、真の多文化共生を実現するためには、こういうアプローチや戦略がしっかりないと、非常に不幸な結果になると思います。

 それから、子どもの頃からアメリカに憧れていて、アメリカに留学して、ニューヨークで国連機関に3年いて、アメリカ社会のこともいろいろ見てきたんですけどね、希望だったわけですよ。アメリカン・ドリームみたいなものがあって、そもそも移民の国じゃないですか。いろいろバックグラウンドの違う人を受け入れて、最初は「人種のるつぼ」とか、「人種のモザイク」とか、いろんな言い方があるんだけど、これがアメリカン・イノベーションの基本だと思っていたのが、今やアメリカン・ドリームが地に落ちて、移民問題が本当に社会の分断を招いているんですよね。

 ヨーロッパ、例えばドイツのメルケル首相がものすごく寛容な移民政策をやっていて、それはメルケルさんの感覚で、人権についてもすごく重視される立派な方だと思うんだけど、これが反発を招いて、今やある意味、ヨーロッパも移民問題で分断されている。いわゆる極右政党という言い方は良くないんだけど、右系が台頭したりして、非常に分断されていると。私のとても親しい友人がいる北欧、スウェーデンなどは、かつて移民の天国みたいな、移民にとっては理想の社会みたいに言われていて、今でもスウェーデン人はすごく意識が高いから、いろいろなことがあったとしてもちゃんとサポートしなければいけないという人もいるけど、残念ながらスウェーデンでは統計が出ているけど、外国人犯罪が増えて、治安が悪くなっているんですよ、本当に。だから今やいろんな保守的な政党が台頭してきて、何々マルク(お金)を渡すから戻ってくださいみたいな法律までできるような流れになっているじゃないですか。非常に今はうまくいっていないんですよね。

 最後の希望はカナダでしょう。多民族主義、多文化主義みたいなものが憲法に書かれているんだから。カナダに留学していた私の若い友人とよくやり取りしていて、カナダは本当にある意味多文化共生で、外国人が暮らしやすいし、いろんな人たちや研究者が集まったりして、ものすごい多文化共生の強みがあると思っていたんだけど、昨今、カナダでもトルドー首相の政策に対して批判があったりとか、カナダでさえ社会の緊張が高まっているんですね。イギリスもそうじゃないですか。細かいことは言いませんが、うまくいっているところはないですよ。ずっと見てきたけど。

 だから、日本のことは高市総理に考えてもらわなければいけないんですよね。高市総理のことを信頼しているし、高市さんだったらいろいろとこの問題をうまく解決していただけるとは思うんだけど、日本にとっても大変な問題で、意識が追いつかないまま、戦略がないままどんどん進むと、分断は進むんですよね。だから少なくとも群馬県では、今まで一生懸命努力していたんですけれども、一辺倒だけでは駄目。一般の県民の不安や心配もある中で、不法就労を減らしていかなければいけないということも言ったんだけど、もう少し、多文化共生を進めながら、真の多文化共生を推進していくためには、どんな規制や戦略が必要なのかということも今議論しておかないと、本当に禍根を残すんじゃないかと。意識が付いていない中で、ただ一方的に受け入れていくみたいなものには、私は非常に懸念を抱かざるを得ないところがあるんで。そういうことで、ツートラック・アプローチということを言っていましたよね。こっちの方ではちゃんと多文化共生をずっと議論しているんだけど、地方自治体レベルでも戦略について少し踏み込んで考える動きはないじゃないですか。だから群馬県からやるということです。

 

(記者)
 自治体レベルの規制などを検討することもあるということなんですか。

 

(知事)
 規制というか、自治体としてどうやったら県民の不安を払拭しながら多文化共生を実現していけるかについてちゃんと議論するということですよね。すでに不法就労を抑制する対策はいろいろ我々は取っていますので、それはそれで進化させるとして、もう少し、どういう社会を本当に目指していけばいいのかというのを現実的に考える場所がないと駄目だと思います。

 

(記者)
 私もこの外国人、多文化共生の関連です。今回の懇談会は、警察と労働局と入管ということでいうと、どちらかというと滞在資格ですとか、犯罪とか、大人の方にフォーカスされているのかなと思うんですけれども、最近、群馬県内の外国人の犯罪を見ると、結構、少年犯罪も含めて増えていますし、こういったステータスの問題だけではなくて、教育というのも非常に問題なのかなと。要は日本語ができなくて、資格もない、学歴もない人が放置されているということが、犯罪者予備軍みたいなものを生む温床になっているという側面はあろうかと思います。これまで共生するという観点で教育は力を入れていらっしゃったと思うんですけれども、例えば日本語教育であるとか、成人の方に対して日本のルールや文化を学ぶ場を作るとか、そういった教育という観点では、この懇談会では議論にならないのでしょうか。

 

(知事)
 それは今、記者さんが言ったように、外国人の方々の問題はコインの裏表だから、いわゆる不法就労をなくそうと言った時には、当然、日本語教育をしっかりやるというピースがつながってくるわけですよね。例えば外国人犯罪のことを考えてみたら、なぜ犯罪に走るのか。やっぱり社会から孤立してしまう。あと今まさに記者さんがおっしゃったように、日本語教育が不足しているわけですよね。そういう意味で言うと、群馬県としては、例えば政府に対して、もっと本格的に腰を入れて外国人の方々の教育問題をやるべきだとか、そういう要請もしていきたいと思いますし、何度も言うように、両方必要なので、当然、今ずっと多文化共生、さっきも少し紹介しましたが、外国の方々が孤立するような芽を摘んでいく、そういう環境を改善していくようなサポートもやらなければいけないと。これをやっているんです、今も。これは続けなければいけないんですけれども、その先にある社会の姿みたいなのも考えながら行かなければいけないと。そうだとすると、一方の感覚だけではなくて、もう一方の方からもしっかりアプローチすることが必要だと思っています。

 今、記者さんがおっしゃった根本は、やっぱり疎外されたり、孤立したりしないような状況をつくるということが一番良くて、一番いいのは、ちゃんと真面目にルールを守って頑張ってくれる外国人の方々が地域社会にしっかりと貢献していただくというのが、一番いいことなんですよね。だからそういう状況をつくるためには、いくつかのアプローチが必要で、ソフトなアプローチとハードなアプローチ、両方必要なんじゃないかと思います。

 

(記者)
 今回の懇談会で、例えば教育委員会であるとか、日本語学校の関係者であるとか、そういった方は有識者の中で入ってきたり、あるいは関係者で入ってきたりすることはあるんですか。

 

(知事)
 今のところ考えていません。なぜかというと、それは今まで、例えば多文化共生・共創条例みたいなことをやっていく中で、群馬県としてはこちらを考えていくボディがあるので、そこでずっとやってきたので、こちらはもう一回言いますが、もう少し両面といっても、もう一つの方ですよね。不法就労をなくしていくにはどうしたらいいのか。しかも、社会全体を見たときに、どういう社会のあり方がいいのか、こちらに視点を置いていきたいと思っているので、全体はまだ決まっていません。1回目は、とにかくまずは懇談会をやってみて、その状況によってメンバーを少し変えたりすることはあるかもしれませんけど、基本的には今考えておりません。せっかくだから地域創生部長、言いたいことがあるようなので、どうぞ。

 

(地域創生部長)
 今ご指摘をいただいた日本語の関係につきましては、今、知事からおっしゃったとおりで、もともと群馬県の多文化共生・共創推進会議というのがありまして、そちらの方は委員の中に、例えば日本語の学習支援教室の方でございますとか、日本語支援団体の方とか、そういった方々が主要メンバーという形で入っていらっしゃっていて、日本語教育のあり方とか、どうしたらいいかということは、そこでしっかりと議論もしておりますので、そちらでベースのところはしっかりと検討していきたいと考えてございます。

 

(記者)
 そうしますと、今回例えば、群馬県民で外国人の県民が多い国がいくつかあると思うんですけれども、そういう国の関係者とか、例えば大使館の方とかから、懇談会にお招きしないまでも、接触して情報交換するとか、知事はベトナムに訪問されて、ベトナムからいい人材を送ってほしいということでお願いしているというお話もありましたけれども、こういった問題もそういった国とお話しするような機会というのはあるんでしょうか。

 

(知事)
 それは場合によってはあり得ると思うんですが、ただ、大使館の人がどこまでどう話せるかというのは、なかなか難しいと思うんですよね。例えばカナダ大使館の方々を呼んで、多文化共生についてどんな課題があるかと聞いたとしても、どこまで実態を本当に話していただけるのか分からないじゃないですか。例えばアメリカ大使館の人を呼んで、「アメリカ大変ですね」と。こんなにも不法就労が増えてしまって、ある意味で言うとポイント・オブ・ノーリターンですよね。

 今の状況で言うと、大変なことになるじゃないですか。今、不法就労の方々が全部いなくなってしまったら、産業が成り立たない、農業も大変なことになってしまう、サービス業も成り立たないじゃないですか。少なくともそういう状況になる前に、ちゃんとポイント・オブ・ノーリターンになる前に、日本としての戦略は必要だし、地方自治体の戦略も必要だと思います。ただ場合によっては、今言ったように、何らかのいろいろな知見を得られるのであれば、例えばそういう国のレッスンというか、政策を聞く場面もつくる可能性はあるかなと、今お聞きしながら思いました。

 

(記者)
 今の懇談会の関係で、引き続き質問をさせてください。冒頭、知事のご説明の中で、「これは排外主義ではない」という前置きがありました。一方で、共生社会の実現に向けてとうたっている懇談会で、先ほどもありましたが、メンバーが、どちらかというと管理系の方々がお集まりになって、実際に共生に向けた社会を実現するためには、いわゆる支援をしていく立場ですとか、生活の面ですとか、そういう方々の意見も反映しながらつくっていくものかなというところが抜け落ちているように見えるので、排外主義のワーディングが出てきたのかなと感じたんですけれども、そのあたり、知事はどういうふうにご説明されるんでしょうか。

 

(知事)
 まず、さっき言ったように、排外主義ではありません。外国人との秩序ある共生社会、共生社会を目指していくというのは変わらないけど、真に共生社会をつくっていくためには、ただ一辺倒で受け入れるだけでは駄目なんです、というのが私の感覚なんですね。

 今、記者さんのおっしゃったいろんなサポート、例えば群馬県で働いている外国人の方々が孤立したりとか、あるいは環境によって不法就労の方に行ってしまうとか、犯罪に手を染めるとか、こういうことがないようないろんなアプローチ、それは企業の側からの応援もあるし、今言った日本語教育の話もあるし、これはもうやるボディがあるんです。それは多文化共生・共創推進会議の方で、ほとんどそちらの方を考える方々が多分多いと思いますが、しっかりと提言もしていただいて、それはもうありますから。今回は別のアプローチからやるので、こちらはこちらで、そちらを考えていただくということで人選をしたということです。だから、これは両トラックでやると。こっちは残してありますから。しかもここで、さっきも言ったようにいろんな政策も出しているので。こっちはもう少し別の、もう一つのアプローチから少し社会のあり方を考えていこうということで議論するので、こちらはこちらで、お話を聞かせていただく方が変わるというのは当然だと思うんですよ。こちらではずっと共生の話なので。しかも、2回目、3回目というのはまだやり方を考えていないんですけれども、とりあえずしかし、もう一つのアプローチもちゃんと考えていこうということです。

 

(記者)
 ありがとうございます。タイミングのことなんですけれども、なぜ今なのかというところで、何か知事の気持ちが動くような出来事があったんでしょうか。

 

(知事)
 それは、今までもずっと思っていたんですけど、群馬県は、多文化共生は必要だと思っている。(新・群馬県総合計画の)ビジョンの中にありますからね。でも、結構一辺倒でやってきた感じで、その中で、やっぱり私がいろいろと意見を交わす県民の中に不安が出てきていて、今言った不法就労とか、ルールを守らない人たちがいるみたいなところからなくしていかないと、なかなか真の共生に行かないだろうと、ずっとそういう意識だったんですね。

 特にきっかけということはないんですけど、諸外国の状況、ずっと長い間国会議員をやっていて、いろんな国の状況もフォローしてきて、一番ショックだったのは、特に今の北欧の社会の変質、ヨーロッパの状況、アメリカはもう完全に移民問題で分断されているから。こういうのを見ながら、あるいは国内でもそういう状況が起こりつつあるのを見ながら、どこかでやらなければいけないと思っていたのが、こういう時期になったということです。以前から思っていたんですけど、今、記者さんがおっしゃったように、今の多文化共生・共創推進会議みたいなところで(取り)上げようと思っても、こちらは多文化共生なので、全体としてそういう議論はほとんどないんですよ。だから、別の視点から見るためには、こうしてもう一つ懇談会を立てるということで立てたということです。タイミングというか、ずっと考え続けてきて、そろそろここら辺できちんとやっていかないと間に合わないんじゃないかという感じがしているので、今こういうふうに、この懇談会を立ち上げたということです。

 

(記者)
 分かりました。知事は今、県内各地を回って、いろいろな現場をご覧になっていらっしゃる状況ですけれども、そういう中から要望が上がってきたとか、もしくは議員さんの方からその要望が上がってきたとか。

 

(知事)
 それは特に誰かから要望が上がってきたというよりも、いろんなところでいろんな方々と会うし、要望というか、そういう県民の皆さんからの意見、声、そういうものをくみ上げていく中で、このままちゃんと考えていかないと、なかなか真の共生社会を作るのは難しいなという中で、これを立てたということです。どこかからこういうことをやってくれと要望を受けたとか、どこかの団体とか、議員が来てこういうのを立ち上げてくれと言ったのではありません。全くこちらのイニシアチブで立てたということです。

 

Newさんのひとこと

​​​​(知事)

 それではここからNewさん(大塚副知事)コーナーに行きたいと思います。どうぞ。

 

●雷から身を守るための行動について

(大塚副知事)

 私からは、全く多文化共生と違う話ですが、まもなく7月を迎えますけれども、先週末でしょうか、朝日新聞さんで結構取り上げられていた雷の話をしたいと思います。

 皆さんご案内のとおり、関東では夏に雷が非常にあります。北陸の方だと冬の方が雷が多いという話があるんですけれども、関東は圧倒的に夏が多くて、このグラフにもありますように、7月、8月に群馬県では大変多くの雷が発生しています。前橋だと8月は、2日に1回発生するという頻度で発生しているということを見て取っていただけると思います。次のページをお願いします。

 夏の午後は、本当に天気が急変するということがよくあります。この時、雷のサインを見逃さないでいただくということが重要だと思っています。雷は主として発達した積乱雲、積乱雲というのは別名を「入道雲」や「雷雲」と言いますけれども、こういうものによって発生します。強い夏の日差しで、地面付近の暖かく湿った空気が上昇して、上下に連なるような雲が発生します。これが積乱雲と呼ばれるものですが、この雲の中で、あられや氷の粒がぶつかって、静電気のような形で電気が発生して、それで雷が起こってくるということになっています。

 気象庁によると、夏の雷の発生が多い時間、これは皆さんの経験則上、結構そういう認識でいらっしゃるかもしれませんが、午前中というよりは、午後から夕方にかけてということであります。積乱雲が近づくサインというのがあります。ここ(スライド)に3つ掲げていますけれども、真っ黒い雲が近づいてくるということだとか、雷の音が聞こえるだとか、急に冷たい風が吹くだとか、そういったことが見られます。もしこういったものが一つでも見られたら、屋外の活動を中止して安全な場所へ避難していただくということが重要だと思っています。次のページをお願いします。

 雷から身を守るために、事前に気象情報を活用いただくということが重要です。特に午後、屋外で活動をされる方、あるいはそういった活動を指導・監督されるような方々におかれては、前日や朝の天気予報で「大気の状態が不安定」だとか、「雷を伴う」だとかという言葉を耳にされることがあると思いますけれども、そういうキーワードがあれば、その日はこまめに気象情報を確認していただくようにお願いいたします。

 気象庁では発生の数時間前には雷注意報、こういう言葉も聞かれたことがあると思いますけれども、雷注意報を発表しますし、また、この「雷ナウキャスト」という、これも検索していただくと結構すてきなものが出てきて、雨の予報と同じですが、1キロメッシュで、今どのぐらいこの地域が危ないかというのが色分けで表示される仕組みがあります。ぜひこうした情報をスマートフォンなどで確認していただいて、雷の遭遇をあらかじめ想定しておいていただければと思います。ただ、こういった雷ナウキャストで活動度が表示されない地域でも、急に雷雲が発生することはあります。そのため、こういった情報だけに頼るのではなくて、先ほど申し上げたような空の変化にも注意して、危険を感じましたら、早めに避難していただくということを心がけていただければと思います。次のページをお願いします。

 雷が近づいた際に安全な場所というのは、建物の中、それから自動車の中、バスや電車の中といったところであります。一方で、グラウンドや田畑、河川敷、木の下、電柱、鉄塔などの高い構造物の近くというのは危険です。特に木の下というのは、雨宿りで木の下に入ると、落雷を受けた木から雷が人に流れてくる可能性がありますので、避けていただくようにお願いします。

 雷については、まだ遠いから大丈夫だとか、少しぐらいだから大丈夫だとか、そういう形で考えないということが重要だと思っています。雷は音が聞こえた段階で、もうすでに十分な危険が近づいています。危険なサインがあれば、すぐに避難をしていただくということを心がけていただければと思います。こういった注意点を少し頭に入れていただきまして、今週末は台風で涼しいかもしれませんが、7月になって夏が訪れてくるということだと思いますけれども、ぜひ安全で楽しい夏を過ごしていただければと思います。私からは以上です。ありがとうございました。

 

(知事)

 ありがとうございました。Newさんのテーマを選ぶセンスが好きですよね。なかなか、雷のこととかね。

 

(大塚副知事)

 朝日新聞さんのおかげというか、大変重要な話だと思いましたので。

 

(知事)

 なるほど、ありがとうございました。この間、Newさんコーナーを某紙が取り上げてくれて、すごいみんな意外と、私の友人からも反響があってうれしかったんですけど、Newさんはいつも、Newさんコーナーをやって迷惑そうな感じだったんですけど、(新聞に)写真が載ったらすごくうれしそうだったので、結構楽しんでいるでしょう、Newさん。

 

(大塚副知事)

 ありがとうございます。プレッシャーもありますが。

 

(知事)

 ということで、Newさんコーナーでした。

知事メッセージ

 最後に一言だけ皆さんに申し上げておきたいと思います。今日は、ある記者さんから、未来構想フォーラムの話が出ました。未来構想フォーラム、今年は35カ所ということで、もう7カ所行ってきたんですけど、これは本当に体力、精神力がものすごく要るんですが、本当にいいプロジェクトだと思っています。これは一人一人の首長に会えるということもあるし、各地域に足を運べるということで、実は首長さんからも、多くの県議からもいいことだと評価をいただいているんですけれども、何がいいかというと、今日質問の出た小川市長もそうですし、昨日の嬬恋村長もそうですし、みなかみ町長、それから安中市長ともやってきたんですけれども、それぞれの首長の考え方が分かると。地域の首長は、小川さんも岩井さん(安中市長)もそうですけれども、覚悟を持って、本当に懸命に取り組んでいるんだなということをあらためて再認識いたしました。未来構想フォーラムは知事との意見交換みたいなものがすごく目玉になっていますが、首長の哲学や考え方が聞けるというのは、実は県政にとってものすごく大事だと思っています。

 それから、今までみたいに1,000人の会場とかはほとんどないので、少し人数も絞っているものですから、例えば小さな100人とかの会場だと、終わった後に質問した方と直接お話ができると。質問した方が近づいてきたりして、こういうのもものすごくいいなと思っています。相当体力的にはきついんですけれども、12月まで、1週間に3回という時もあるんですけれども、息を呑むような日程ですけど、最後までぜひ走り切りたいと思います。一般参加の部もありますので、ご興味のある方がいたら、全部行きますから、ぜひ未来構想フォーラムにも足を運んでいただければ大変幸いです。

 ということで、今日も少し長くなりましたが、これにて今日の会見を終わりたいと思います。記者の皆さんには、今日も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。