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令和8年度第18回定例記者会見要旨(8月20日)

更新日:2026年8月20日 印刷ページ表示

■日時 令和8年8月20日(木曜日)14時04分~15時28分
■会場 記者会見室
■出席者 県:知事、副知事ほか
     記者:記者クラブ所属記者等14人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 モニター資料 (PDF:2.11MB)

 20260820山本一太群馬県知事定例記者会見<外部リンク>

■知事冒頭発言

■知事発表

 ​1. 多文化共生に関するアンケート結果

 2. ニューヨークフィルムアカデミー特別講座

 ​3. ぐんまガバメントピッチ開催

 4. KANPAI!GUNMA 2026

 5. PoliPoli Gov 第27弾意見募集 

■質疑応答

■​Newさんのひとこと

■知事メッセージ

知事冒頭発言

 それでは、定例会見を始めたいと思います。先週の13日の木曜日から14日の金曜日にかけて、皆さんご存じだと思いますが、千葉県の各地で線状降水帯が相次いで発生して、大規模な豪雨災害が発生しました。報道によると、これまで13人の方々が亡くなり、まだ安否が分かっていない方もいらっしゃるということです。また、2,800棟を超える住宅で浸水被害が発生し、約2,700台もの車両が浸水等により動けなくなって、路上に放置されるという、そんな事態も起きたと聞いています。亡くなられた方々に対して、謹んで哀悼の意を表するとともに、ご遺族の皆様に心からのお悔やみを申し上げたいと思います。また、被害に遭われた全ての方々に対して、心からお見舞いを申し上げます。

 群馬県でも、7月に東毛地区を中心とした大雨による被害が発生いたしました。このような自然災害は、いつ、どこで発生してもおかしくないということですから、これはもう決して他人事ではないと強く感じています。県民の皆さまには、引き続き災害への備えをしていただくように、あらためてお願いしたいと思います。

 話は変わって、全国高等学校野球選手権大会、いわゆる夏の甲子園についてです。皆さん、もうご存じだと思いますが、先ほど、群馬県代表の高崎健康福祉大学高崎高校、健大高崎と、奈良県代表の天理高校による準決勝が行われました。天理高校、打撃もすごくて、ものすごく強豪校なので、なかなか大変かなと思ったんですけれども、結果は1対0で、接戦を制した健大高崎が勝利をして、決勝進出が決まりました。健大高崎野球部の皆さん、決勝進出、本当におめでとうございます。ここまでの本当に見事な戦いは、大勢の県民に勇気とエネルギーを与えていただいていると思います。決勝でも、これまでの成果を存分に発揮し、自分たちの力を信じて、ぜひとも全国制覇。センバツの時はアルプススタンドにも応援に行ったんですけれども、夏は確か初めてですよね。この夏の甲子園でも、ぜひ全国制覇を成し遂げていただきたいと思っています。県民の皆さんとともに、全力で応援したいと思います。

 決勝は土曜日の午前10時からです。甲子園に行ける方は現地で、行けない方は、ぜひテレビの前で応援しましょう。県内の高校が甲子園で活躍するということは、さっきも申し上げましたが、本当に群馬県の元気につながります。健大高崎野球部の皆さんには、とにかく優勝を目指して頑張っていただきたいと思います。

 それでは、会見の中身です。スライドをご覧ください。今日の会見の主な項目です。今日は、「多文化共生に関するアンケート結果」、それから「ニューヨークフィルムアカデミー特別講座」、それから「ぐんまガバメントピッチの開催」などについて発表させていただきます。

知事発表

 

1. 多文化共生に関するアンケート結果

 まずは、多文化共生に関するアンケート結果です。スライドをご覧ください。群馬県では全国に先駆けて、「群馬県多文化共生・共創推進条例」を制定しました。皆さんご存じのように、多文化共生・共創社会の実施に向けた様々な取り組みを進めております。

 このたび、次期「群馬県多文化共生・共創推進基本計画」の策定に当たって、外国人県民と日本人県民の多文化共生に関する意識を把握するため、あらためてアンケートを実施いたしました。18歳以上の外国人県民と日本人県民を合わせて、780名の方々にご回答をいただきました。ご協力いただいた皆さんに、この場をお借りして感謝を申し上げたいと思います。

 それでは、アンケート結果についてご報告をいたします。スライドをご覧ください。まず、前回調査を行った令和2年度と比較して、ご説明をしたいと思います。

 まず、外国人県民についてです。「近所の日本人と親しく付き合っている」という方の割合が、17.8%から30.2%に増加しました。また、「日本人と交流したい」という方も、90.7%から94.8%まで増えています。加えて、「日本語の会話に困る」という方が、51.6%から28%まで減少しました。さらに言うと、「差別されたことがない」と答えた方が、44.9%から75.7%に増えました。

 こうした結果から、外国人県民と日本人との交流、生活面での環境には、一定の推進があるということがうかがえます。群馬県では、地域で日本語を学べる環境づくりや、日本語学習を支える人材の育成、やさしい日本語の普及、こうしたことに取り組んでまいりました。こうした取り組みも、外国人県民が地域で生活しやすい環境づくりの一助になったものと考えております。

 次のスライドをご覧ください。一方、日本人県民については、外国人と接する機会が増える中で、「外国人の増加で治安・風紀が乱れる」と回答した方が、37%から72.4%に大きく増加しています。これ、激増していると言って良いと思うんですよね。また、「外国人とあまり関わらないようにしたい」という人、あるいは「関心がない」という人も、35.2%から46.7%に増えています。

 加えて、「外国人に地域のルールを守ってほしい」、これ、前回88.7%だったんですが、さらに増えて、9割を超えるところまで行っています。外国人の増加に対する不安とか、ルール遵守への関心が高まっています。ここで私が何度か発言していることが、そのまま、このアンケートでも証明されたと思っています。

 こうした意識の変化には、一部の外国人による違法行為とか、ルールから逸脱した行為に対する不安、不公平感、これは社会的な課題として意識されているということが影響していると分析しています。

 アンケート結果は以上です。今回のアンケートからは、外国人県民と日本人県民の間で、残念ながら意識の乖離が生じているということがあらためて判明いたしました。このギャップをどう埋めていくか、これが今後の大きな課題だと受け止めています。

 次のスライドをご覧ください。群馬県では、こうした結果も踏まえて、多文化共生と秩序の維持を両輪で進める、いわゆるツートラック・アプローチが重要だと考えています。

 まず、多文化共生の面だと、外国人県民に必要な情報を確実に届ける、地域社会からの孤立を防ぐために、多言語に対応したLINEによる情報発信などに取り組んできました。また、県庁の係長級職員による部局横断のワーキングチームを設置して、多文化共生に関する課題を様々な角度から分析・検討しています。ワーキングチームの検討結果については、現在、改定作業を進めている「群馬県多文化共生・共創推進基本計画」に反映していきたいと思います。

 一方、秩序維持という面では、今年の6月に、群馬県の関係部局、県警、東京出入国在留管理局、群馬労働局、有識者などによる懇談会を設置いたしました。ここでも発表しました。外国人の在留状況、不法就労の実態を共有するとともに、適正な受入れと地域の秩序維持、将来の共生社会の在り方について、今、議論を進めております。

 また、不法就労の防止に向けて、全国に先駆けた11の業界団体との「ストップ不法就労・共生ぐんま宣言」というものを調印しています。官民が連携して、不法就労の防止、適正な労働条件の確保に取り組んでおります。加えて、群馬県の補助事業についても、不法就労者や不法就労を助長する者を対象から除外するための規定を整備しております。

 群馬県としては、外国人県民と日本人県民の双方が安心して暮らせる、秩序ある共生社会の実現に向けて、引き続き、このツートラック・アプローチで取り組んでまいりたいと思っています。

 

2. ニューヨークフィルムアカデミー特別講座

 続いて、ニューヨークフィルムアカデミー特別講座についてです。群馬県では現在、デジタル・クリエイティブ産業の創出に向けて、人材育成、企業集積、情報発信を柱とするエコシステムの構築を進めております。

 人材育成については、小中高生を対象に「tsukurun」とか「TUMO Gunma」を展開しています。これに加えて、大学生、専門学校生、社会人までをつなぐ一気通貫の人材育成体制を構築するため、ここでも何度も申し上げていますが、令和9年度下期の開設を目標に、デジタルクリエイティブスクールの検討を進めております。

 今年度は、そのプレ開設として、世界をリードする先進的な教育機関と連携した講座、ワークショップを順次実施いたします。スライドをご覧ください。

その一つとして、ニューヨークフィルムアカデミーと連携した特別講座を実施いたします。ニューヨークフィルムアカデミーは、知っている人は誰でも知っているんですが、映画とかメディアなどの分野では世界的に知られる教育機関で、ニューヨーク、ロサンゼルス、イタリアのフィレンツェなどにキャンパスを持っています。映画制作の第一線で活躍するプロから、実践的かつ体験型の教育を受けられるということが、大きな特徴になっています。

 群馬県では、トップ外交をきっかけに築いた関係を生かして、昨年度から、ニューヨークフィルムアカデミーの連携講座というものをやっているんですよね。昨年度は、脚本とかプロデュース、監督、撮影、編集まで、映画制作の一連の流れを実践的に学ぶプログラムを実施いたしました。参加者からは、「ハリウッドで用いられる撮影技術を知ることができた」とか、「映画業界を目指す仲間との交流を通じて知識と経験を得られた」とか、声をいただいておりまして、手前味噌ですが、非常に好評でした。

 今年度は、この取り組みをさらに発展させたいと思います。企画・演出分野の脚本家、監督、プロデューサーの3コースと、撮影技術分野の1コース、合わせて2分野、4コースに分けて実施したいと考えています。分野ごとに専門性をより深く学べる内容とすることで、本格的に映像業界を目指す方々の学びを、さらに充実させてまいります。

 講座は、オンライン講座と対面ワークショップを組み合わせて実施します。オンラインでは、それぞれの専門分野に応じた講義を通じて、知識や技術を深めていきます。対面ワークショップでは、受講者がチームを組んで、ショートフィルムの制作に取り組みます。企画から撮影までは、実際の映画制作に近いプロセスを経験することで、現場で求められる実践的なスキルを身に付けられるプログラムになっています。

 オンライン講座は、9月から来年1月までの期間中、コースごとに複数回、最大9回実施いたします。対面ワークショップは、来年2月に7日間、群馬県庁昭和庁舎で実施いたします。定員は、企画・演出分野の3コースがそれぞれ6名、撮影技術分野が24名の、合わせて42名となります。対象は、映画・映像制作に関する学習経験とか実務経験、または自主制作の経験がある19歳以上の方です。参加費は2万8,000円から9万円で、居住地、学生、社会人の区分に応じて設定をしております。県内外を問わず、将来、映画・映像産業で活躍したいという意欲を持つ方々の応募をお待ちしております。

 昨年度の「湯けむりフォーラム2025」では、ニューヨークフィルムアカデミー社長兼CEOのマイケル・J・ヤング氏と、それからロサンゼルス校代表のダン・マクラー氏にもご登壇いただきました。世界トップクラスの人材を育てるためには、それぞれが持つ文化、思いを大切にして、それをストーリーとして伝えることが大事だということ。また、映画制作におけるプロデューサーって大事だよと、プロデューサーの重要性についても、いろいろ議論させていただきました。

 今回の特別講座は、こうした世界トップレベルの映画教育の知見を、実際の人材育成につなげる取り組みにもなります。ハリウッドの映画制作を熟知するコーチから、群馬県で直接、実践的に学べる貴重な機会となります。今後も、デジタルクリエイティブスクールの本開設に向けて、様々な取り組みを進めてまいりますので、県民の皆さんにも、ぜひご注目をいただきたいと思います。

 

3. ぐんまガバメントピッチ開催

 続いて、「ぐんまガバメントピッチ開催」についてお知らせしたいと思います。群馬県では、「新しいことは群馬で試す、そして仕事にする」ということをテーマに、社会課題を解決する新たな事業への挑戦を群馬県が全面的にバックアップする、「全県リビングラボ」構想というものを掲げております。群馬発の新たなビジネスモデルが次々と創出される環境づくりに取り組んでいくと。その中で異業種連携とか、官民共創を推進しております。スライドをご覧ください。

その取り組みの一環として、「ぐんまガバメントピッチ」を開催いたします。このイベントでは、県内の自治体が抱える地域課題を民間企業などに直接発信して、その解決策を提案する企業とのマッチングを行います。

 昨年度は、3自治体、94者の企業にご参加をいただきました。このイベントをきっかけに、高山村との官民共創による地域活性化支援とか、そんなことを含めた地域課題の解決に向けた具体的なプロジェクトが実現していると。着実な成果に結び付いたと言っていいと思います。

 今年度の開催日時は、8月25日火曜日13時から15時30分まで、会場は県庁32階のNETSUGENです。参加料は無料です。

 今回は、3つの自治体が登壇します。榛東村からは、「”ちょうどいい田舎”のイノベーション」をテーマに登壇していただく。東吾妻町からは、「地域資産を活かした価値創出」をテーマに話をしていただく。それぞれ、首長自ら発表していただきます。そして群馬県からは、交通イノベーション推進課が、「持続可能な地域交通の実現」をテーマに発表させていただく予定です。

 特に今回は、榛東村の南村長、東吾妻町の齋藤町長が自ら登壇する。これ、いいなと思うんですよね。自ら首長が登壇して、地域の将来像とか、企業との共創への期待、こういうものを直接発信するという流れになりました。自治体トップの生の声を聞くことができる。これは絶好の機会になると思います。また、発表後には、個別相談会とか名刺交換会も行う予定です。登壇自治体の担当者と直接意見交換ができる。加えて、今回登壇する両首長とも名刺交換ができる。自治体と直接つながる貴重な機会になると思います。

 募集は既に開始しておりまして、ここにありますが、8月24日まで受け付けております。個別相談会は、ただ、定員に達したために募集を終了しております。現地参加定員には限りがありますが、オンラインの参加も受け付けております。詳細は、スライド記載のQRコードから、群馬県の公式ホームページで確認していただきたいと思います。実証実験、事業展開を検討している企業の皆さんをはじめ、多くの皆さんのご参加をお待ちしております。

 群馬県としては、引き続き、新しい人とか考え方を取り入れていく全県リビングラボ構想、これを今まで以上に推進して、異業種の連携とか官民共創の流れを強めていきたいと思います。

 

4. KANPAI!GUNMA 2026

 続いて、「KANPAI!GUNMA 2026」の開催についてです。群馬県では、豊かな自然に育まれた良質な水、長い歴史の中で培われた高い技術によって、個性豊かでおいしい地酒が造られております。群馬の地酒は、国内外のコンクールでも高い評価を受けておりまして、群馬県を代表する魅力の一つになっています。

 こうした群馬の地酒の魅力をより多くの方々に知っていただくため、地酒の大規模試飲イベント「KANPAI!GUNMA 2026」を開催いたします。スライドをご覧ください。

 開催日は、9月25日金曜日と26日土曜日の2日間となります。会場はGメッセ群馬です。イベントでは、各蔵自慢の日本酒をはじめ、県内産のクラフトビールやワインあんど、100種類以上の銘柄を飲み比べて楽しむことができます。群馬県内の酒蔵に加えて、栃木県、埼玉県、新潟県の酒蔵も参加して、約30カ所のブースで個性豊かなお酒を提供いたします。また、お酒に欠かせないグルメも充実しております。

 今回は、群馬県内のおいしい肉料理が集まるグルメイベント「群馬お肉の祭典」と初めてコラボすることになりました。4月に開催された「推し肉グランプリ」の上位9店舗が出店して、肉のプロたちがお酒に合う自慢の肉料理を提供することになっています。このほかにも、群馬県の食材を使った人気飲食店が多数出店いたします。

 加えて、日本酒にあまり詳しくない方にも楽しんでいただけるように、自分好みの日本酒を見つけられるブースもご用意いたします。そのほか、造り手の想いを知ることができるセミナー、大学生による地酒のPR動画コンテスト、音楽や映像を通じて地酒の魅力を発信するステージ企画なども行われる予定です。

 入場料無料。ただし、お酒を試飲するときにはチケットが必要になります。現在、お得な前売り試飲チケットを販売しております。試飲チケットの購入方法、イベントの詳細は、いつもと同じセリフですが、このスライド記載のQRコードから公式ホームページで確認していただきたいと思います。

 お酒が好きな方はもちろんですけれども、これまで地酒に触れる機会が少なかった方、ご家族連れにも、ぜひ足を運んでいただきたい。群馬県の地酒と食の魅力を、この企画を通じて存分に味わっていただきたいと感じています。

 

5. PoliPoli Gov 第27弾意見募集

 最後、「PoliPoli Govによる意見集約」についてです。もうよくご存じだと思いますが、群馬県は、政策、経済、地域課題の解決に多様な意見を取り入れるということで、官民共創による政策実現のためのコミュニティプラットフォーム「PoliPoli Gov」というものを利用しています。

 これまでに26回、ずいぶん長くなりました。オンライン上で、県民の皆さんから幅広く意見を募集しています。その結果、延べ5,313件と、多くの方々からご意見をいただいています。いただいたご意見は、群馬県の「こどもビジョン」とか、「県土整備プラン」などの策定に当たって参考にさせていただいたほか、現在進めている新・群馬県総合計画のアップデートにも活用させていただいております。

 そして、このたび第27弾の意見募集を開始しましたので、ご報告をいたします。スライドをご覧ください。今回のテーマは、「「私たちでも入居できる?」 子育て世帯や若い世代が求める県営住宅の情報や取り組みについて教えてください」というものです。

 県営住宅では、入居者の高齢化など、取り巻く環境が今、大きく変化しています。こうした中、群馬県としては、子育て世帯や若い世代にも、県営住宅を住まいの選択肢として活用していただきたいと考えています。

 そこで、令和8年4月から、18歳未満のお子様を扶養する子育て世帯、39歳以下のご夫婦などを対象に、収入月額の上限を緩和するとか、県営住宅の入居要件を見直してきたんですね。これによって、子育て世帯、若い世代の皆様が、これまで以上に県営住宅に入居しやすい体制を整えました。

 一方で、県営住宅について十分に知られていなかったため、自分たちは入居対象じゃないんじゃないかと思い込まれているケースも、少なくないと思います。今回は、子育て世代とか若い世代に県営住宅をもっと知ってもらって、入居につなげるためのアイデアを募集したいと思います。

 県営住宅について感じていること、利用しやすくなるための知恵、魅力を伝える方法、入居に当たっての不安や課題、自由な発想や率直なご意見を、どしどしお寄せいただければと思います。いただいたご意見は、今後の県営住宅の入居促進、情報発信の参考として活用させていただきます。

 意見募集は既に開始しておりまして、9月13日まで受け付けています。スライド記載のこのQRコードから、PoliPoli Govのサイト、ここから簡単に投稿できます。

 子育て中、若い世代の方はもちろんですけれども、これから子育てを考えている方とか、地域で子育てを支える方とか、幅広い皆さんからのご意見をお待ちしております。

 私からは以上です。ここから皆さんのご質問を受けたいと思います。何かあれば、どうぞ。​

 

質疑応答

●多文化共生に関するアンケート結果について
(記者)
 まず、最初の外国人に関するアンケートについてお尋ねします。アンケートの結果は分かったんですけれども、地域ですとか、あるいは外国人の方、県民の方にもいろんな在留資格があったり、個別にひとくくりにするのはなかなか難しい面もあると思います。ただ、そう言っていると始まらないので、こういう形でうまく結果が出たと。例えば、日本人県民の方は、外国人の県民が増えることについて不安を抱いていたり、いろんな、ちょっと距離感があるような回答をしていることについて、これを解消するというか、緩和するにはどういうことが必要だと知事はお考えですか。

 

(知事)
 これはなかなか簡単じゃないんですけれども、一言で言うと、やっぱり交流の機会を増やしていくということだと思うんですよね。それから、こういう心の壁をなくしていくためには、子どもの頃からの交流って大事だと思うんですよね。例えば、群馬県の東毛の学校の中では、クラスに何人かは外国人の人がいると。群馬県内の著名な温泉地でも、幼稚園児の半分ぐらいがネパールの方だったりとか、そういうことも出てきているわけで、やっぱり子どもの頃から、我々、今「からっかぜパーク」という事業をやっていますけれども、いろんな形で子どもの頃から交流を増やしていくということが、ものすごく大事なんじゃないかなと思います。

 それから、やはりさっきもちょっと言ったんですけど、外国人政策というのは、受け入れ一辺倒では駄目だと思うんですよね。排外主義はもちろん問題外ですけれども、受け入れ一辺倒じゃ駄目で、やっぱりみんなの認識をしっかりつくりながら受け入れていくということが大事だと思うので、そういう啓発みたいなものは、いろんな事業を通じて、子どもだけじゃなくて、大人に対してもしっかりやっていくということと、我々がルールを守って頑張っていただいている外国人をサポートすることによって、みんなから尊敬される、「こういう人がいるんだな」と思うようなロールモデルを一人でもつくり出していくというのも、この意識を変えることにつながっていくのかなと感じています。

 

(記者)
 それと裏表なのかもしれないんですけど、外国人の県民にもっとルールを守ってほしいとか、文化を尊重してほしいという声が、日本人の県民の方から出ているという結果ですけれども、外国人の県民の方にそういったものを啓発するというのも、今おっしゃったようなところの取り組みですか。

 

(知事)
 それもとても大事だと思っていまして、そもそもルールを守ってもらうということも、一番大きな問題だと思うんですけど、しっかりとした日本語教育を行政として提供しなければいけないと思うんですよね。これは記者さんも同じ意識を持っていると思うんですけど、政府がもっと一歩踏み込んで、しっかりこの問題に対応してもらいたいなと思っているんですけど、やっぱり言葉ができないと、どうしても疎外されていってしまうというところもあるし、言葉が分からなければ、ルールを守ると言っても、なかなか知らないということもあるし。ですから当然、本来であれば、やっぱり日本に来てもらい、ここでいろんな産業を支えてもらう前に、日本語と、それから、いわゆる日本の習慣、日本人の考え方みたいなものを、しっかり学べるプロセスが本当はあった方がいいかなと思っていますので、それは今、記者さんのおっしゃったようなことは、まさに我々も、外国人の方々にも、しっかりと日本の習慣とか慣習とか考え方を理解してくださいと、こういう啓発とか研修みたいなものは、しっかりやっていきたいなと思っています。

 

●ニューヨークフィルムアカデミー特別講座について
(記者)
 ニューヨークフィルムアカデミーの特別講座についてなんですけれども、去年の特別講座は、確か無料だったと思うんですが、今回は参加費が発生すると。これはどういった理由でしょうか。

 

(知事)
 よく聞いていただきました。知事戦略部長に。

 

(知事戦略部長)
 昨年度はパイロット事業ということでございまして、まさに我々の方も、参加者の方に我々の取り組みに参加していただいて、そこから学ぶという意味もありましたので、受講料は取っておりませんでした。

 今回はプレ開設事業ということで、本開設に向けた実証的な取り組みに入ってきたと考えております。そうしますと、講座内容も当然、昨年度よりかなり充実させたんですが、それと併せて、本開設に向けて受講料の設定についても今回、検証を行っていきたいということでございます。

 また、今回の講座でございますが、ニューヨークフィルムアカデミー、もう一つのRCA(ロイヤルカレッジオブアート)も一緒なんですけれども、連携して実施するもので、持続可能な事業運営ということも考えていかなくてはならないという中で、まずは一定の受益者負担を求めていきたいというところでございます。

 併せまして、実際、本開設になったとき、どのくらいの受講料かというのは、今回のことを踏まえて別途検討していきたいのですけれども、やはり今回、参加費をご負担いただくということで、有料であっても受講ニーズがどのくらいあるかということも把握していきたいということで、今回、そのような設定とさせていただいております。

 

(記者)
 それと、今、デジタルクリエイティブスクールの開設、そこに向けていろんな議論を進めておられると。現状、今どういう段階なのか、ちょっと教えていただけますか。

 

(知事)
 どうぞ。

 

(知事戦略部長)
 簡単に申し上げます。先日、知事から記者会見で発表させていただきましたデジタルクリエイティブスクール構想検討委員会で、庵野(秀明)監督や松橋(真三)さんをはじめとした素晴らしい方々に、構想検討案を我々の方でお示ししまして、貴重なご意見をいただきました。

 今、そのご意見を基に構想案をまとめておりまして、県の方でそれを整理した後、近々、時期は未定なんですけれども、検討委員会の方々にお示しして、この構想を早い段階でまとめていきたいと考えているところでございます。

 それにつきまして、今回のプレ講座等の内容も踏まえて、最速ではありますが、令和9年度下期の開設に向けて準備を行っていきたいと。当然、受講料とか、そこも含めて、いろいろ詰めていきたいと考えているところでございます。

 

(記者)
 今回、この対面ワークショップは、また去年と同様に昭和庁舎ということですよね。これはGメッセではないんですか。

 

(知事戦略部長)
 場所はオンラインと、前回同様の会場という形でさせていただくことになるんですけれども、そこの部分をうまく組み合わせて行っていきたいと考えております。

 

(知事)
 今の記者さんのご質問、非常にいいご質問だと思うんですけど、デジタルクリエイティブスクール構想検討委員会をつくって、記者さんは特にコンテンツ分野に詳しいので、有識者会議には本当に素晴らしいメンバーに集まっていただいたと思うんですよね。それぞれの分野を代表するような。我々がこの構想の案を説明したところ、中村伊知哉先生のようなアカデミシャンも、特にエンタメ系で言うと、映画とかアニメに携わっている一流の方々から、「自治体でここまでしっかりした構想をつくっているところはない」というご評価をいただいて、非常に期待の声が上がっていると。これは誰もやったことがないことなので、難しいことは十分、分かっているんですが、やはり、ここからかなり面白いというか、ワクワクするような流れが生まれるという実感があるので。

 我々としては、議決機関である議会にしっかり説明をして、何とか、今、プレスクールの予算をいただきましたけれども、この立ち上げまでいきたいと思いますので、この構想をしっかりと、もちろんこれから肉付けをしていくということなんですけれども、特にエンタメ・コンテンツ分野の第一人者の方々から意見をいただいて、同時に、いかに分かりやすく県議会に説明するか、いかに県民に分かっていただくかということを十分考えながら進めていきたいと思います。

 

(知事戦略部長)
 今、記者さんの質問の中で場所のお話がございました。念のため申し上げておきますけれども、前回も昭和庁舎の方を会場として行いました。今回も昭和庁舎を会場として行うんですけれども、本講座をどこで行うかというところにつきましても、我々としては考えております。

 実際、有識者の方の話を聞いても、例えばオンラインでの講座をかなり組み合わせることによって、場所によっては、一つの建物を建てた学校というイメージではなくても、かなりフレキシブルに対応できるのではないかということで考えているところでございます。

 それなので、実際、本講座を開設した際の場所となると、もちろん昭和庁舎を使うかもしれませんし、Gメッセを使うかもしれませんが、その他の場所も使うかもしれないということで、その場所については、例えば昭和庁舎ありきとか、Gメッセありきという段階までは、まだ決めておりません。

 

●デジタル・クリエイティブ産業の経済波及効果について
(記者)
 多分、このスクールには関係ないんですけれども、もっと広い話で知事にお伺いします。知事はデジタル・クリエイティブ産業、あるいは人材の育成に力を入れていらっしゃいますけれども、一部の県民とか、県議の方も含めてだと思うんですが、それがどういうふうに群馬県の経済に実際に影響を与えるのか。知事が、映画が好きだから、そういう方向に力を入れているんじゃないか、なんて声もあります。

 知事のお考えとして、デジタルクリエイティブの産業なり人材が、群馬県経済全体にどういうふうに影響を及ぼすかということについて、あらためて教えてください。

 

(知事)
 まず申し上げておくと、先ほど申し上げたとおり、前例がないので、なかなか簡単に理解されないというところがあると思うんで、そこはしっかりやっていこうと思うんですけど、その前に、今まで知事としてやってきて感じることは、地方自治体は可能性に投資しないんですね。可能性に非常に投資しにくい状況なんですよ。

 当たり前なんですけれども、議会も含めてみんなが、明日、利益が出ることに集中しているから。例えば、今、群馬県が今までやってきた、未来につながるような投資ってありますよね。これはいろいろあるんだけど、一つ例を言うと、あまり長くならないようにしたいと思うんですけどね。

 群馬県はハンガリーに知事ミッションを出したんですよね。ハンガリーのブダペストに行って、いろいろ言われたんですけど、何で行ったのかというと、それは新しい富につなげるためであって、いわゆるEIT、これも記者さんご存じだと思うんですけど、ここでもお話しさせていただきましたが、ヨーロッパ最大のイノベーション・技術機構であるEITの本部があるからなんですよね。そこまでわざわざ行って、本部の方々とも議論する中で、もしかしたら東京に来るかもしれないプログラムを群馬県まで引っ張ってきたんですよね。最初、「何でハンガリーまで行って、そんなことをやるんだ」と言われたんですけど、これは可能性に対する投資だったんですけど、おかげさまで、EUが予算を付けて2年目になったんですけれども、いわゆるEITに入っているヨーロッパのベンチャー企業と、群馬県の企業がですね、群馬県だけですから、このMOUというか連携をやっているのは日本で群馬だけですから、群馬県の企業がマッチングのスキームに応募して、この枠組みの中で、群馬県の企業とヨーロッパの企業がPoC1件を含む計13件の契約等を結び、協業を開始しているということが、結果として出てきているわけですよね。これが本当に成果につながれば、「あの時、この投資はこういうことだったんだな」と分かってもらえるんだと思うんですよね。

 もう一つ、ちょっと短く言いますけど、地域外交というのも未来への投資だと思うんですよ。「ベトナムに何でそんなに行くんだ」と。最初、ベトナムに行くのは、群馬県のベトナム人の方々の比率が全国1位だと。愛知とほとんど変わらないんですけれども、そういう中で、やっぱりいい方々に来てもらわないと、いろんな産業を支えていただくのに、ちゃんとした人に来てもらわなければいけないということで、知事が足を運んで、当時の外務大臣に会って、送り出しの仕組みをちょっと変えてもらったり、あるいは送り出しの認証機関を少し強化していただいたりしているわけですよね。5回か6回行って、5,000万円使ったと。いろいろと言われているんですけれども、その結果として、今年も行きますけれども、大体15社とか20社ぐらいの群馬県の企業が過去3回、知事と一緒にベトナムに同行して、全体で100億円以上の投資を決めているわけじゃないですか。やっぱりみんな、知事と行くということに意味を見てくれているし、投資担当大臣にも一緒に会っているし、首相に会うときは少し絞っていますけれども、つまり、そういう可能性に対して投資していたものが、今回収されつつあると。

 それから、これも記者さんはご存じだと思うんですけど、FPTという、ベトナム最大のIT企業が太田に投資をしてくれて、これも億(単位)ですよね。

 だから、こうやって今、知事として未来につながるような投資をしているというのは、そもそも理解されにくいということがあるので、今回のデジタル・クリエイティブ産業の話も、そういう中では当然、より一層努力が必要だと思っています。

 それから、今、まさに記者さんがおっしゃったことが一番のポイントで、じゃあ、デジタル・クリエイティブ産業みたいなものができたと。どういうふうに群馬県に役に立つんだろうと。これは即、例えば人材をつくって、明日この企業が儲かるみたいなことはないと思うんですね。

 ただ、デジタル・クリエイティブ産業をつくる、あるいは人材をつくる、こういうものが他の産業にも波及していくという話をずっとしてきたんですけど、今、まだ細かいことは言いませんが、ちょっとコンセプトを、記者さんがおっしゃっているように整理しようと思って。究極の目的は何かとずっと考えてみると、全産業のデジタル・クリエイティブ化なんですよ。農業も観光業も建設業も、全部デジタル・クリエイティブ化することによって、生産性が上がるじゃないですか。一番分かりやすいのは、例えば新しい農畜産物を開発しましたと。これをPRするというのはデジクリじゃないですか。そもそも、ネットでやるのが一番いいわけでしょう。例えば、いい車をつくりましたと。最高の機能ですと言っても、四角い車を作っても誰も乗らないじゃないですか。これをいかにテスラみたいに格好よくして売るかというのがデジクリですよね。

 だから考え方として言うと、もちろんデジタル・クリエイティブ産業、いわゆるコンテンツ産業をつくって、人材をつくって、稼げる産業をつくって、ある意味、付加価値みたいなものをつくりながら、自治体としてリソースをしっかり稼いで、それを社会保障に回していく、あるいは既存の産業の応援に回していくという流れをつくるということなんですけれども。いわばコンセプト整理の段階なんですけれども、群馬県全産業デジタル・クリエイティブ化構想みたいなものなんですよ。そのうち1番目として、もしかするとコンテンツ産業の誘致、人材育成みたいなものがあって、2番目としては、まだちょっと書かれると困るんですけど、知事の頭の中にある、まだブレインストーミングをやっている段階なんだけど、例えば、群馬県のデジクリ、tsukurunとかTUMOに行っている子どもたちで、活躍している人が出てきた。

 例えば、tsukurunで言うと、小学生のプログラミング大会の優勝者が出てきた。こういう人たちがデジクリスクールに行く。いろんな技術を身につける。普通でいくと、もしかすると東京に行く。ソニーに行く、バンダイナムコに行く、任天堂に行く、ハリウッドに行く、みたいになっちゃいますよね。

 これはこれで、私は群馬県に戻ってきてくれればいいと思うんですけれども、ただ、こういう人材は東京に就職するだけじゃなくて、そもそもが群馬県でできた産業を支えてほしいと思ってやっているわけですけど、産業集積には、これは記者さんがご専門だけど、時間がかかりますから。その間は、やっぱり群馬県で人材をプールする仕組みをつくる。そこに、例えばtsukurunとかTUMOの人、デジクリスクールみたいな人たちが登録して、そこから、例えば市町村にアドバイザーとして派遣する。

 やっぱり今、市町村長のいろんな計画を見ていて一番大事なのは、エンタメの世界でも当たり前なんですけど、ナラティブじゃないですか、ストーリーじゃないですか。ストーリーテラーというのは、プロデューサーでしょう。だから、そういう人材のプールの中で、ストーリーテラー、ナラティブプロデューサー、デジクリ専門家みたいな人たちを育てて、それを地域に派遣することができれば、群馬県最強だと思うんですよね。

 同時に、ある方からお話を伺ったんですけれども、某銀行は何年か前からデジタル窓口というのをつくっている。お得意先のいろんな企業がデジタルについてあまりよく知らないので、これについてサポートする部署をつくって、最初、「こんなのをつくったってニーズがないんじゃないか」と言われたら、すごい引きがあって、人が増えているというか、活気を呈しているらしいんですよね。

 だから分かりませんが、例えば金融機関と手を組んで、取引先の群馬県の企業か何かに、デジタルクリエイティブ窓口じゃないんですけれども、デジクリ人材、ナラティブプロデューサーみたいな人を送れたら、「今やっているデジクリというのは、実はこうやって役に立つんだな」とか、「こういう人材が、うちの会社とか、うちの地域に役に立ってくれているんだな」ということを、もしかしたら実感してもらえるかもしれないなと思っているので。

 今のは一つの感覚です。まだ全然まとまっていないから。だけど、そういう形でこれから説明していくのがいいかなということで、内部でブレインストーミングをやっております。

 

●次期高崎市長選挙について
(記者)
 案件外で一つだけ教えてください。昨日、高崎市の市長会見で、その前に上毛新聞さんが書かれていましたけれども、富岡賢治市長が、高崎市長選に来年、出る意向を固めたと報じられました。それを受けて、富岡賢治市長が、非常に強い気持ちを持って、10月をめどに立候補を正式に表明したいというようなお話をされました。
 知事はかねて、首長選には基本的に選挙戦になれば中立で、ということでありましたけれども、あえてちょっと伺います。受け止めをお願いします。

 

(知事)
 まず、来るべき高崎市長選挙に、現職の富岡市長が5選を目指して立候補されると、そういう意向を表明されたということは報道で知りました。

 まず結論から言うと、ここでも何度か、いわゆる首長選に対する基本姿勢として申し上げましたが、来年4月の高崎市長選挙については、最初から最後まで中立の立場を貫いていきたいと思っています。

 理由が大きく言って三つあります。一つは、まず富岡市長のことは、ここでもたびたび言及していますし、ブログなんかでも何度も登場されているんですけれども、首長の先輩として大変尊敬しています。構想力、判断力、実現力、本当に秀でたものを持った方だなと思っていますし、高崎のいろんな先進的な政策からは、群馬県もいろいろと学ぶところが多いなと思っています。

 さらに、富岡市長が打ち出された堤ヶ岡(飛行場跡地)の開発、シリコンバレーを超えるまちをつくるというのは、市長がわざわざ知事室まで来られて、何年か前に、「山本知事だからお願いするんだ。山本知事だったら、きっとこの実現に力を貸してもらえる」ということで、この堤ヶ岡飛行場(跡地)のプロジェクトに対する支援というか、協力を求められたので、「それはもちろん県としてもしっかりやりますよ」と。大プロジェクトで難しいですけど、これについても今までしっかりスクラムを組んでやってきましたし、また、この堤ヶ岡にも関連して一緒にヨーロッパにも出張させていただきました。アメリカにも一緒に行きましたが、細かいことは言いませんが、その中で、やっぱりリーダーとしての覚悟みたいなものを感じた場面もあって、言うまでもなく、この4期の高崎での実績というのは、本当に素晴らしいものがあって、高崎は富岡市長の下で大きく発展したと思っています。それがまず一つですね。

 ただ、それを言った上で言うと、既に地元選出の高井県議が、もう出馬表明をされているということですよね。富岡市長さんのことは大変尊敬しているんですが、向こうはどのくらいか分かりませんが、高井県議には、知事として、政治家として強い思い入れがあります。それは、彼は非常に勉強熱心だし、志も高いし、新しい時代の感覚を持った県議なので、私の方から見たら、向こうはどう思っているか分かりませんが、大事な盟友の一人で、これから県に残ってもらえれば、県議会をまとめるようなリーダーになってくるんだろうなと、すごく期待していたので、ある意味、高井さんには高井さんの志があるかもしれませんが、できれば県議に残ってほしかったなと思える人材なんですね。

 加えて、今まで知事として7年やってくる中で、いろんなことがありました。例えば、宇留賀副知事の再任問題みたいなのもありましたよね。これは別に県議会のせいじゃなくて、いろいろお立場もあって、こっちのちょっと不備もあって、少しガチャガチャしちゃったんですけれども、県議会の立場を全然非難するつもりはないんです。その中でも何人かの若手・中堅が応援してくれて、高井さんもそのときに、相当、この副知事再任問題で力を貸してくれたんですね。だから、高井さんじゃなければ、富岡市長を応援するということもあったかもしれませんが、いろんなことを考えると、やっぱりこの二人の間でどちらかに肩入れするということはできないので、これは中立を貫くという最初の理由です。

 二つ目は、私の後援会、大体今、地元に50か60ぐらいあるんですけれども、高崎の山本一太後援会は二つに分かれているんですね。私を支持してくれる主な支援者の中で、もちろん私が富岡市長のことを尊敬しているということを知っている人もいれば、高井さんを応援するという人もいるので、そういう中で、やはり後援会が二つに分かれている、特に主力の方々が二つに分かれているということで言うと、これもなかなかどちらかに行きにくいというのがあります。

 それから三つ目。これは基本的に、首長選挙からちょっと距離を置きたいということだったんですけど、恐らく、この二人の選挙ということになると、それなりの本格的な戦いになると思うんですけど、じゃあ私が、どちらかに知事として肩入れしたら、そちらの方が不利になると思うんですよね。やっぱり高崎のことは高崎市民が決めるんだと思います。前橋市の市長選挙について、自分でいろいろ信念があったとはいえ、ある意味で言うと、あまりにも知事として出過ぎたために、私が応援した候補者の方が、むしろマイナスを被ったという面もあると思うので、知事がどちらかを応援すると、逆に足を引っ張ってしまうということにもなりかねないと。

 この三つの理由から、最初から最後まで中立を貫きたいと思います。こういうときって、多くの政治家は、大体、両方を何とかふわっとやって、何となく両方を応援しているみたいにしたりとか、あるいは選挙の情勢を見ながら、「こちらの方が有利だ」と思うと、こちらに力を入れるとか、そういうのが常じゃないですか。だけど私は6歳児で、しかも欠点だらけですけど、真っすぐな性格なので、そういう器用なことはできませんから。そういう立ち回り、ずる賢い立ち回りはやりたくないし、できないので。だから最初からはっきりさせますけど、この二人の戦いということであれば、最初から最後まで中立を貫くと、こういう方針でいきたいと思います。

 選挙は命懸けの戦いなので大変ですけれども、お二人を応援している高崎の支持者の方々にも、きっと理解してもらえるんじゃないかなと思っています。

 

(記者)
 先ほどの高崎市長選の絡みで、中立ということなんですけれども、その上で、先ほどの二人が戦うということになったら、どんな選挙戦になると思いますか。

 

(知事)
 それはなかなか分からないですね。まず、富岡市長は実績は圧倒的だと思うんですね。そもそも選挙は非常に強いし、組織もしっかりされているので、やっぱり非常に安定した戦いをされると思うんですよね。

 かたや、高井さんも、やっぱり県議選を見ていると選挙は強いですよね。それから、やっぱり高井さんの若さとかオーラみたいなものもあるので、これがどう働くかというのは分からないので、全くどうなるか分からないなと思いますし、それはそれで、やっぱり本格的な戦いになるんじゃないかなと見ています。

 

●次期群馬県知事選挙における参政党の動向について
(記者)
 別件なんですけれども、参政党の神谷代表が、来春の統一選で地方議員が増えれば、来夏の知事選にも候補者を出すという趣旨の発言をしました。知事の受け止めをお願いします。

 

(知事)
 一言で言うと、想定の範囲内ですね。参政党の神谷さんのことは、ここで何回か言及したことがあるんですけれども、なかなかの人物だと思うし、街頭演説もうまいし、発信力もあるので、それはそれで、どなたか参政党から出てくれば侮れないなと思いますけれども、多分、県議選の結果を見てということですよね。やっぱり全県選挙はやってみないと分からないけど、全県で選挙するって、すごく大変なので、参政党が出されるという場合でも、ちゃんとした候補者を立てると思うんですよね。だから、地方選挙で議席が増えればというのは、多分、県議選のことですよね。そこら辺で本当にいい人がいれば出てくるのかなと思うんですけれども、場合によっては出てくると思ったので、これはこれで、もちろん侮れない、出てくれば相手になると思いますが、想定の範囲内です。

 ここでも申し上げたんですが、私は今度の選挙は、もう必ず激戦になると、周りじゅうに言い続けてきて。うちの秘書たちは、やっぱり身内なので仲がいいし、当たり前だけど、山本一太の人生にとっては、みんなメジャープレーヤーだから、こんな欠点だらけの6歳児だけど、やっぱり自分たちの上司だから評価しているところもあって、「一太さん、一番演説がうまい」とか、「今日も一番良かった」みたいな感じなんですよ。だから彼らは(他の候補者が)出られないんじゃないかと思っていた節があるんですね。これだけの実績を上げていると。しかも、みんな一緒にいるから分かるけど、こんなに一途に一生懸命やっていると。これだけ頑張ってきて、しかも一応、全県に組織がある中で、なかなか出にくいんじゃないかと思っていた節があるので、彼らには「絶対出てくる」と。それは時代の流れもそうだし、たまたま今回は山本前市長が、龍ちゃんが名乗りを上げたと。彼には(前橋)市長選挙のときに悪いことをしたなと思っているし、志もあるので、侮っていないんですけど、頑張ってほしいと思っているんですけどね。彼が出たということで、保守分裂みたいになったというのも、もしかすると参政党を刺激したのかもしれませんが、私の感覚で言うと、4人か5人の選挙になると思うんですね。もちろん、もう一人、必ず共産党からどなたかが出ると思うし、龍ちゃんがいて、山本龍前市長がいて、3人でしょう。それで参政党でしょう。もしかしたら、もう一人か二人出てくると思っているので、かなり多くの方々と競い合うことになると。

 やっぱり何度も言いますが、ここで手放すというのは無責任だと。本当に2期目で3期目をやるかどうか迷ったので。その結果、知事という看板を使って山本一太がやることで、まだまだ他の人よりも群馬県にいいことができると。そう思ったから名乗りを上げたので、ここは申し訳ないんですけれども、この3回目で誰かに渡すということはできないので、死に物狂いでやろうと思っているんですが。こうやって、何か分からないですけど、どんどん強敵が出てきて、選挙ドットコムとかで(お笑い芸人の)山本期日前さんとかそこら辺が「群馬県が大変だ」と言って、今ちょっと言っていますけど、これがちゃんと続いて、来年ぐらいになって、「保守王国群馬に異変」とか言って、「山本一太、最強じゃなかったのか。危ない」みたいになって、ものすごく競って、しかも投票率が上がって、その中でぎりぎり勝ち抜くというのがベストシナリオだと思っているんですけど、うちの秘書たちは「勘弁してくださいよ」とか言っているんですけど、もうそういう覚悟で戦っているので、参政党の候補者が出るというのは特に驚きでもないし。もうここでやめますね、ブログに書いたんですけど、内村鑑三先生がおっしゃっているとおり、何かやるときには、難しければ難しいほど面白いと、こういう気概で突き抜けたいと。来週、ようやく放射線の治療も終わるので、体も治し、選挙にも勝つと。ちょっと街頭演説になっちゃいましたけど、頑張りたいと思います。

 

●安孫子県議の引退表明について
(記者)
 その政治絡みで、別件ですが、前橋の安孫子県議が引退する意向を固められたそうです。知事の受け止めをお願いします。

 

(知事)
 一言で言うと、二つの思いがあってね。一つは、やっぱり、いかにも安孫子県議らしいなと。安孫子さんは、そもそも県議会議長になったときに、「この議長として全力でやったら、あとはもうこだわらない」と言っていたのでね。こういうところが、本当にいかにも安孫子県議らしいなと思うし、彼が後進に道を譲りたいと、議長が終わった後、自分がいるよりは、もうちょっと次世代にチャンスを与えたいというのは本当だと思うんですよ。これは前から言っていたから。だから、そこは、ある意味さすがというか、安孫子さんらしいなと思うのと同時に、安孫子県議も私にとっては本当に親しい盟友なので、安孫子県議が県議会からいなくなるというのは、知事としては大変痛手です。

 やっぱり彼も、高井さんじゃないんですけれども、今まで一緒にいろいろなことをやってきたんですけど、覚えていらっしゃると思いますが、議長時代には、例の副知事の再任問題を巡って、私のためにああいう発言をして、ひどい目に遭ったわけですよね。1年間、自民党から(党員資格停止処分を受けて)離党して、群馬県みたいなところの県議が自民党から1年間離党するって大変なことなんですけれども、それも何とか喪が明けて戻ってきて、今、頑張っているというところで、私は彼のことがすごく好きだし、信頼しているので、片方では、なかなか潔い安孫子さんらしい判断だなと思うと同時に、やっぱり安孫子さんが県議会からいなくなると寂しいし、ちょっと心細いなと思います。

 最後に言いますけどね。記者さんもいろんな政治家を取材されていると思うんですけれども、政治家は基本的には、やっぱり政治の世界だから損得じゃないですか。やっぱり計算で生きているわけじゃないですか、基本的には。政治家って、大体、世の中の流れを見ながら行動しますよね。当然ですよね。一番大事なのは自分の政治生命だから、選挙に有利なのかどうか、生き残れるかどうかということの判断じゃないですか。だから、大体、世の中は、群馬県がどうとか言いませんけど、「応援してやる」、「応援しますよ」と言っても、踏み込まない人がほとんどなんですよ。例えば、まだ世の中の流れが決まっていないときに、誰かを応援すると言って一歩踏み出せば、損するじゃないですか。私も欠点だらけの人間で、もちろん政治家として、自分の計算とか戦略ってあると思うけどね。みんなそういう人ばかりなので、逆張りでいこうと思っていて、私は基本的に損得抜きでいこうと思ってやってきたので、いろいろ損することがあっても、やっぱり本当に応援したい相手だったら、一歩踏み込んで応援するということにしているんですね。

 安孫子さんって、そういう人ですよね。この間の議長のときの立ち振る舞いもそうだし、今回、まだ自民党から(次期知事選の)推薦はいつかいただけると信じていますけど、頂戴しているわけでもないじゃないですか。そういう中でも、しかも安孫子さんは山本龍前市長とすごく長いお付き合いなわけですよ。そこはちょっと板挟みで苦しいところもあるんですけれども、「山本一太知事を応援する」と明言していただいて、やっぱり一生懸命やっていただいているということで、こういう盟友が県議会からいなくなるというのは、ちょっと心細いですけど、ほかにもいい県議はいっぱいおられるので、頑張りたいと思うし、彼がこれから第二の人生として何をやるのか分かりませんが、もちろんずっと友達だし、また彼の行動を注目していますし、私が応援できることは、ぜひ応援したいと思っています。長くてすみません。

 

●群馬県防災ヘリコプター事故殉職者八周年追悼式について
(記者)
 ありがとうございます。もう1件だけなんですけど、この間、県の防災ヘリの追悼式で、ご遺族と意見交換されたと思います。そのときの感想等があればお聞かせください。

 

(知事)
 これはもうマスコミの皆さん、全部おられたので、ご存じだと思うんですけれども、ご遺族の方が知事と直接お話をしたいということで、本当にマスコミオープンの中で、いろいろとお話を伺ったんですよね。結構、厳しいお叱りも受けたということなんですが、私がずっと一貫して言ってきたのは、やっぱり、あの事故でご家族を亡くされた皆さんにとっては、時間はもう止まったままですよね。それから、やっぱり、どこに怒りをぶつけたらいいか、もうやり場がない思いなんだということは、十分理解できるし、県としては、やはりヘリコプターの運航主体だったという道義的責任があるわけだから、しっかりそこを踏まえて、できる限りのことをやらなければいけないと思ってやってきたんです。

 私の友人の弁護士が電話してきて、「県の責任って、調査委員会とかを見ても、法的な責任じゃないじゃないか」と。「道義的な責任じゃないか」と。大体、弁護士はそう言うんですよ。でもね、そんなことを言ったら、身も蓋もないわけですよ。我々は、やっぱり道義的な責任があるから、そこを踏まえてご遺族の皆様に寄り添うということを、庁議でも何度も言ってきて。歴代の、あのときも前の課長とか、いろんな方々がお叱りを受けて、それは受け止めますが、歴代の危機管理監、あるいは関係者は一生懸命やってもらったと思うんですね。その都度、ご遺族の皆さんになかなかご理解いただけなかったり、少し対応に不備があったらおわびしたいと思うんですけれども、その都度、いろいろご意見も聞きながら、できる限りのことをやってきたし、ヘリコプター事故は、もちろん、本当にああいう悲惨な事故を起こしちゃいけないし、ぜひご遺族の皆様にもちゃんと慰霊してほしいということなので、かなり難しいと言われていた(登山)道を、何度も計画変更しながら、当初の予算よりかなり多くの予算を使って造ったと。他の事故でこういう例はないですよ、ここまでしっかり予算を使って。ここである記者さんが、「そんなにお金が増えちゃって、県民に説明ができるんですか」と聞かれたから、「そういうものじゃない」と。我々としては、ご遺族の皆さんに道義的な責任を感じながら、しっかりできる限りのことをやらせていただくということで決断したというお話をしたわけですよね。

 機体の一部は県庁の中のどこかに展示したいということで、ご遺族の皆さんのご意向を受けて、いろいろ慎重論もあったんです。やっぱり全世代のいろんな人が来るから。あそこに置くのはどうかという意見もあった中で、私が、「いや、それはお気持ちを考えたら、いろんな意見はあると思うけど、これはきちっと応えられるようにしよう」ということにして、機体の一部を昭和庁舎に飾ると。これは、やっているところはないですよ。過去のヘリコプター事故でも、一度も機体の一部を展示したことなんてないんですね。

 だから、そういう意味で言うと、もう一回言います。ご遺族の方々の苦しみというか、本当に痛みを思うと、本当につらいし、あるいは我々の対応として、少し意に沿わない、願いを叶えられないところは申し訳なかったと思うんですが、今までできる限りのことをやってきて、あのときに、「謝って済むなら警察はいらない」というお話もあって、それもいいと思うんですよ、その気持ちはね。ご遺族のお話というのは、あの時、皆さんが聞いていたから言うけど、まず、ものすごい難航を極めた中で、相当予算が増えてもやった、登山道の途中に構築物を造ってくれと。これは林野庁(森林管理署)に確かめたんですけれども、法律上できないんです。ただ、もう一回言われたので、林野庁の幹部にもう一回、私から再確認しますけど、これはできないんです。残念ながら、本当に申し訳ないんですけど。

 それから、今までどこもやったことがないですけど、お気持ちを考えて県庁内に置く、一部の破損した機体とパネル。そこに、「これは全部県庁の責任だ」と書けとおっしゃっているんですけれども、それはちょっと、さすがに難しいと思うんです。あまり責任問題のことは言いたくないんです。法的にどうのということとかね。だけど、それをあそこに書くというのは、まず、あそこに展示することの趣旨が違うでしょう。悲惨な事故を皆さんが忘れないようにあそこに置くのであって、そこに「この事故は全部県の責任だ」ということは、いろんな意味で難しいので。

 だから言いますが、いろんな話があったとすれば、全部、私の責任ですよね。担当部局の責任じゃないので。私が知事になってからは、担当課の人たちから細かく報告を受けて、指示を出していますから。何か不備があれば全部、私のせいなんですけど、やるべきことは本当に一生懸命やってきましたが、今言ったようなことは、残念ながら、なかなかお応えすることはできないということで、これからもご遺族の皆さんに丁寧に説明をしながら、何とかご理解を得られれば、この展示物も、破損した機体の一部の展示も、できるだけ早く実現したいと。

 最後の最後に言いますが、毎回、あるご遺族の方に怒られているんですね。かなり激しい言葉も使われて、さっき言った「謝って済むなら・・・」みたいな、かなり罵倒に近い言い方をされながら思うんですけどね、あの人たち、いい人たちなんですよ。吾妻郡にいる人で悪い人はいないので、こういうことを言うとあれなんですけど、こんな事故さえなければ、あんなふうに怒って人に言うような人じゃなくて、とっても優しくて義理堅い人に違いないでしょう。それを思うとね、ちょっと胸が痛みますね。そのぐらいにしておきたいと思います。

 

●多文化共生に関するアンケート結果について
(記者)
 案件内に戻るんですけれども、アンケートの件について、日本人と外国人の意識の乖離を感じるということでおっしゃっていましたけれども、その状況をどのように受け止めているかというところと、数値も5年前のものと結構違ってきていますけれども、これまでの県の取り組みの成果だと感じるところや、課題だと感じているところがあればお願いします。

 

(知事)
 まず成果として感じられるのは、外国人の方々の意識調査でいくと、やはり「県民ともっと触れ合いたい」という方が増えていたりとか、「差別されたと感じたことがあるか」みたいなことについて言うと、「差別されたことがない」がかなり増えていたりとか、「日本語の会話に困る」というのは、半数を超えていたのが28%になったとか、これはこれで、このアンケートから見える、これまでの群馬県の努力の成果だと思います。

 やっぱり最大の問題は意識の乖離で、これはもう以前からすごく心配していたことなんですけれども、ここでも一度言いましたが、記者さんがおられたか分からないんですが、今までもものすごく極端なことを言う方々がいて、例えば「絶対に入れるな」という、排外主義的なことを言う人がいて、あるいは片方では、とにかく「全部受け入れろ」みたいな人がいて、この両方の極端な意見には耳を貸さないと思ってきたんですね。だけど、やっぱり、この調査ではっきりしたことは、大多数、かなり多くの県民の人たちが不安を感じているわけですよ。これ(スライド)を見てください。「治安・風紀が乱れる」と。

 例えば現実的に、群馬県で不法就労が増えているんだけど、そんなに事件が増えているかというと、そんなことはなくても、こういう不安が増えてきていて。あと、「ルールを守ってほしい」というのが高かったんですけど、これは、やっぱり文化とか慣習も違うから、そこら辺の問題が顕在化してきたということで出てきているので。「なるべく関わらないようにしたい」という人が5割近くになっているみたいなのは、私が最初の調査のときに感じた懸念が大きくなっているなと。自分が群馬県で知事として仕事をする中で感じている県民の不安、漠然とした不安、同時に、実際に不法就労が増えているという事実、そういうことからいくと、さっき言ったように、これから多文化共生みたいなものを進めていく上では、一辺倒では県民の理解は得られないと。

 だけど、排外主義は駄目なんですよ、そもそも。だから答えはど真ん中にあるんじゃないかということで、ツートラック・アプローチにしていくということですよね。そういう意味で言うと、しっかり不法就労のない社会にしていくということを、いろんな対策でやっていって、同時に、さっきちょっと出ましたけど、日本語をしっかり勉強してもらうとか、日本の慣習をよく知ってもらうみたいな研修とか、そういう機会は、よりさまざまな政策で増やしていくということかなと思っています。

 

(記者)
 まさに今、骨子案、明日の会議とかでもまた話されると思うんですけれども、その次の5カ年の計画については、大きくどういうお考えで策定していきたいと考えていますか。

 

(知事)
 これは今の懇談会での議論というのもあるので、ツートラックというのは、一つは共生・共創を考える仕組みもあって、もう一つ、もうちょっと慎重に、不法就労を減らすみたいなアプローチと、両方が合わさっていくので、この流れをしっかり計画の中に反映させていくということだと思います。何かありますか。どうぞ、地域創生部長。

 

(地域創生部長)
 ご質問の方は、今、多文化共生・共創の方でつくっている基本計画がちょうど5年たちまして、今、見直しというか、改定作業を行っています。その骨子案については、明日の審議会の方で、実際、知事の方には一度協議をさせていただいていますけれども、お示しするということで、具体的な中身までは、まだちょっとお披露目できないという状況でございます。

 ただ、当然、今回のアンケートにつきましても、このアンケート調査の内容自体、実は審議会の中で、昨年2月に開催したときに、中身の一言一句まで先生方、委員の方々と議論しながら、アンケート調査をつくってございますので、当然、今回の調査結果を踏まえながら、基本計画の方には反映していくことになるかなと考えてございます。

 

(記者)
 アンケートの件で続けてお伺いしたいんですけれども、お話の中で、これまで日本語を学べる環境を整えるとか、そういうところが外国人の方の生活しやすい環境につながったという成果の部分は、お話しされていたと思うんですけれども、逆に、これまでの取り組みで足りていなかった部分については、アンケートの結果を見て、どういうふうにお考えでしょうか。

 

(知事)
 それは、まず地域創生部長から言ってもらおうと思います。

 

(地域創生部長)
 今までの取り組みというのは、やはり多文化共生という形で、これまでも取り組んできているので、日本語教育の充実というところには、審議会のメンバーにもそういった方が入っていましたので、これまでも取り組みながら、一定の成果があったのかなと思っております。

 また、LINEの登録を群馬県初の取り組みでやらせていただいていますけれども、そういった形で社会のルールを知っていただこうというような取り組みをしてございますので、そういったものがアンケートの中でも反映している部分もあるのかなと感じています。

 ただ一方で、そういった不安に対して、どういったことを具体的にやってきたのかというところは、やはり足りなかった部分もあるのかなというところで、これからあらためていろいろと検討していくことになるかなと。そのための懇談会という形で立ち上げて、いろいろと意見もいただいているところでございます。

 

(知事)
 今、記者さんの質問に対する地域創生部長の回答に少し付け加えるとね、このアンケートから見えてくる課題は、やっぱり我々はこれまで、多文化共生・共創は大事なんだけど、そこに一方的に光を当てていたということですよね。その中で広がっていく、外国人の数が増えていく中で生じている摩擦とか、県民が感じている漠然とした治安への不安とか、社会がどうなるんだという不安とか、こういうところにしっかり目を向けていなかったということが表れたんだと思うんですね。だから、これを見ながら、あらためてツートラック・アプローチをやっていくということは、正しい方向だと思いました。

 やっぱり群馬県、不法就労者が増えているので、1番・千葉、2番・茨城、3番・群馬県ですけど、群馬県の不法就労者の伸びはかなり大きいですから、こういうのを踏まえて、やっぱりツートラック・アプローチにしていくということが、一番の我々のレッスンだと思います。

 

●次期高崎市長選挙について
(記者)
 先ほど高崎市長選の話が出ました。それで、来年夏の知事選で、知事は各エリアの首長に選対委員長をお願いされていらっしゃる状況で、構図が見えてきた中で、富岡さんに対しては、あらためて選対委員長をお願いすることになるんですか。

 

(知事)
 それもブログの中に書きましたけれども、まだこれから選挙を控えておられるところ、それは高崎だけじゃなくて、例えば桐生もどうなるか分かりませんよね。それから中之条も分かりませんよね。こういうところは、やっぱり選対委員長を人選していくに当たって、選挙の流れもちゃんと見ながら決めていくと。例えば選挙の結果によっては、逆にご無礼になっちゃうこともありますから。そこは選挙のあるところはこれから。全部、大体同じですけれども、高崎、桐生、それから中之条、ここら辺は全部選挙があるでしょう。そういうところは、少し流れを見ながら人選を考えていきたいと。

 やっぱり選対委員長ってすごく大事なので、その地域の選対のトップなので、これを本当に8割近い市町村長が快諾してくれたというのは、ものすごく大きなことで、政治家としては感激しました。これまで、いろいろ欠点があって、ご心配もおかけしたりしたんですけれども、一緒に一生懸命、力を合わせてやってきたということが無駄じゃなかったのかなと思って。

 今のところ、究極的には、私はほとんどの首長と連携できるんじゃないかなと。これから幾つか決まっていないところがありますけど、そんな感触を持っています。

 

●全国高等学校野球選手権大会の決勝戦について
(記者)
 あと1点なんですが、健大高崎が夏の甲子園で決勝に進みました。知事の公務の状況を拝見すると、22日の土曜日は公務が結構あるようです。テレビでの応援という形になるんでしょうか。

 

(知事)
 はい。もう誠に残念ながら、この土曜日の日程、ちょっとひっくり返すことができないので、副知事に行ってもらうことになるんじゃないかなと思っています。極めて残念ですが、皆さんには、(土曜日の公務は)ちゃんとした企画でお忙しい方々を集めているので、残念ながら行けないと。

 こんなことを言うと怒られちゃうけど、雨が降らないかなっていう。誰か雨乞いの儀式とかあったら、やってくれないですか。そうすると、延びれば行けるんじゃないかなと思っているので、ひたすら逆てるてる坊主とかを作ろうかなと思っています。

 

●多文化共生に関するアンケート結果について(補足説明)
(地域創生部長)
 すみません。先ほどの不法就労者数の数なんですけれども、1位が茨城県で、2位が千葉県、3位が群馬県ということで、先ほど(知事の発言が)ちょっと逆になっていました。

 

(知事)
 そうだっけ。1位が茨城、2位が千葉、3位が群馬。1位と2位がひっくり返っていたと。すみませんでした。​

 

Newさんのひとこと

(知事)
 よろしいでしょうか。それでは、我らがNewさん(大塚副知事)が待っていますので、Newさんコーナーにいきたいと思います。

 

●Creative Career Festa in GUNMAについて
(大塚副知事)
 私から簡単に。冒頭、知事からニューヨークフィルムアカデミー特別講座についてもお話がありましたし、その後、記者さんとの間でデジタル・クリエイティブ産業についてやり取りがございました。私も今日は、その一環で1件ご紹介をしたいと思います。

 「Creative Career Festa in GUNMA」というものを明日開催いたします。デジタルクリエイティブ分野の企業さんと県内の人材とのマッチングを行うイベントというものであります。明日の13時から16時まで、(スライドに)写真もありますけれども、Gメッセ群馬の2階において開催します。

 この取り組み、実は昨年の8月に初めて開催しまして、昨年度は年2回開催しました。今回で3回目ということになります。次のページをお願いします。

 当日は、県内外のゲーム、それからアニメ、映画、映像関連の企業25社にお越しいただきまして、企業さんの説明会を行っていただくほか、業界就職の際に、クリエイターさんは自分の能力を示すために、ポートフォリオという作品集を作られるわけですが、これの作り方などについての添削も行っていただきます。また、業界で活躍されているクリエイターの方による合同トークなどのイベントも予定しております。

 今年度、まさに就職を考えているという方のみならず、これからクリエイター、こういう業界で働いてみるのもあるかなというように考えていらっしゃる方も、ぜひご参加いただければと思っております。

 実際に今年3月、第2回を開催した際には、中学生の方にもお越しいただいたということでありますので、小・中・高校生、それから保護者の方の参加というのを歓迎させていただきます。

 催しのスケジュールなど、詳細についてはこちら(スライド)のQRコードからアクセスいただいて、ご確認いただければと思っています。入場者数の把握のため、できることでしたら事前に予約いただければと思っておりますが、飛び入り参加も可能です。参加料は無料、また入退場も自由、服装も自由ということで、自由度が大変高いイベントでありますので、ぜひお気軽にご参加いただければと思います。

 群馬県では、県民の皆様がその能力を生かして、デジタルクリエイティブを含めて多様な分野でご活躍いただければと考えておりまして、そのための応援をさせていただきたいと思っております。今後も県の取り組みに、ぜひご注目いただければと思っております。

 私からは以上です。ありがとうございます。​

 

知事メッセージ

(知事)
 はい、ありがとうございました。それでは私からも最後に、Newさんコーナーの後で、県民の皆さんに一言だけお伝えをしたいと思っています。

 2日前、総務省がやっている事業で、地域おこし協力隊ってあるじゃないですか。実は今回、未来構想フォーラムで35市町村をずっと回って、やっと半分近くまで来たんですけれども、各地域で地域おこし協力隊の若い人たちが頑張っているんですね。

 これは皆さんご存じだと思うんですけれども、地域おこし協力隊って、地域への定着率が平均で7割なんですよね。7割の人が定住・移住してくれるということなんですけれども、群馬県は、ちょっと前に調べたときに56%だったんです。その後調べたら65%だったんですけど、最新のデータで7割を超えたんですよね。

 やっぱり、こんな若い人たちが、もちろん群馬県出身で、東京にいて戻ってきてくれた人もいるんですけれども、農業の分野とか、大体、起業が多いんですけどね。農業分野でいろいろ起業していたりとか、カフェをやったりとか、あるいはスポーツ関係でインストラクターをやったりとか、もういろんな分野で活躍している。例えば、創作こけしの職人になるために来たりとかですね。これは本当に私、素晴らしいなと思って。

 この間、意見交換会を代表者20人ぐらいとやったんですけれども、これはもう、人材の宝庫ですよね。また、ぜひ何かの形で、地域おこし協力隊の皆さんとは意見交換したいと思っているんですけれども、総務省の事業としては、ピカイチにいいんじゃないかと、知事として思っていて。いかがですか、総務省から来たNewさん(大塚副知事)。

 

(大塚副知事)
 ありがとうございます。私も現に16人の方とお話しさせていただいて、本当に気付きをいただきましたし、年齢はすごく若い方から、私と同じぐらいの方もいらっしゃるんですけれども、本当に違う視点から物を見ていただいたり、新しい風を入れていただいていて、すごく学ぶことが多くありました。

 

(知事)
 最後に、全然どこからもお金をもらっていないので言ってもいいと思うんですけどね。 これはもうもちろん、ある記者さんはアニメオタクだから知っていると思うんですけれども、群馬県出身の漫画家、トマトスープさんというんだけど、トマトスープさん原作の「天幕のジャードゥーガル」という漫画があって、これが一部で非常に評判が良かったんですけれども、アニメ化されたんですよね。今、多分7話目ぐらいなんだけど、なかなかいいんですよね。この世界観とかね。これは多分、ある記者さんは見ているんじゃないかと思うんですけれども。皆さん、私宣伝していいのか分からないけど、別にお金をもらっていないからいいと思うんですけれども、これは、やっぱり群馬県の漫画家が考えた原作のアニメが、こんなに素晴らしいアニメがやっているので、ご興味のある方がいたら、ぜひ「天幕のジャードゥーガル」をご覧になることをお勧めしたいと思います。

 何で知ったかというと、甘楽町の未来構想フォーラムで、甘楽町長から教えられて、うちのアニメオタクの知事戦略部長ですら知らなかった。「ジャードゥーガル?」とか言って。「ジャードゥーガルって何ですか」みたいな。これは「魔術師」という意味らしいんですけど、知恵の魔術で道を切り開いていく、モンゴル帝国への復讐を果たしていくという物語なんです。もしご興味があれば、この群馬県出身のトマトスープさんと「天幕のジャードゥーガル」に注目していただければと思います。

 それから、これも言っていいと思うんですけど、今、Netflixでやっている「ガス人間」、これは(ロケ地が)桐生と県庁ですから、大体。これも、皆さん、群馬県で撮ったの。ぜひ、お時間があれば見ていただければ。これ、言っても問題ないですよね、Newさん。大丈夫ですか、総務省的に。大丈夫ですか、ハーバードで法律を学んだ身として、平気? Newさんが大丈夫だということなので。

 ということで、ちょっと今日、長くなりましたが、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。今日の定例会見、これで終わりたいと思います。

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。