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2021年11月14日 昆虫の森の生き物たち
秋晴れの穏やかな日中、蛹越冬前の幼虫や越冬準備の昆虫など、いろいろな種類の昆虫が見られました。
カラムシの葉で、オオマダラウワバの幼虫が体をくねらせてぶら下がっていました。
ムクゲの枝には、オオアカキリバの幼虫を数匹見つけました。
ユズリハの葉の縁にあった食痕をよく見ると、アカウラカギバの若齢幼虫がいます。この後、冬でも少しずつ成長しながら過ごします。
カラスウリの網模様の食痕の裏では、トホシテントウの幼虫がいました。成虫越冬をするテントウムシがほとんどですが
トホシテントウは地面におりて幼虫で冬を越します。
畑の低いクヌギの枝で、秋口からツチイナゴを見かけていました。羽化をするのにクヌギの枝を利用しているのだと思っていました。
今もついているのでよく見てみると、クヌギの葉をパリパリと食べていました。意外といろいろなものを食べているのですね!
クビキリギスも成虫越冬します。幼虫のうちにたくさん見られた草原からは離れて、見つけるのが難しくなってきましたが
落ち葉の上をがさがさ歩くと、飛び出してきたりします。
マテバシイの葉では、ミノオキイロヒラタヒメバチが、張り付けたごとくピタリとくっついて冬越しの態勢になっていました。
翅の透けたちょっとかわったガの一種ミノウスバが、ニシキギの枝先で4匹連なって産卵をしていました。晩秋の風物詩で今年も見ることができました。