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昆虫専門員が尾瀬から日本初記録となるヌカカ2種を発見しました。
昆虫専門員が尾瀬における調査で日本初記録となるヌカカ※2種の論文を発表しました。
これまで、ロシアのサハリンのみから記録されていたヌカカ Allohelea zherihhini (Remm, 1993)およびAllohelea tokunagai (Remm, 1993)の2種を国内から初めて記録し、日本昆虫分類学会の英文誌 Japanese Jounal of Systematic Entomologyに掲載されました。特にA. zherihhini はこれまでオスが見つかっていたのみであり、今回、初めてメスが記録され、本論文でメスの形態が世界で初めて詳細に記載されました。
今回の発見により、サハリンをはじめとするロシア沿海州などと尾瀬地域の寒冷地生態系の解明につながると考えられます。
論文タイトル:Two new records of predaceous midges of the genus Allohelea Kieffer, 1917 (Diptera: Ceratopogonidae) from Japan
論文は以下からダウンロードできます。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsystent/31/1/31_96/_article/-char/ja/<外部リンク>
尚、尾瀬ヶ原は国立公園特別保護地区、特別天然記念物に指定されており、通常は捕獲・採集を伴う調査はできません。今回、ヌカカを記録した昆虫専門員は、2013年より群馬県尾瀬保護専門委員として委嘱されており、環境省等の許可を得て尾瀬の昆虫相などを調べています。2019年には尾瀬ヶ原などから新種のヌカカを発見し、論文として発表しています。
※ヌカカ:ハエ目(双翅目)ヌカカ科の属する体長は1~3ミリ程度の微小な昆虫。メス成虫は他の昆虫の体液を吸ったり、哺乳類や鳥類などから吸血し、人や家畜などの害虫となる種類もいる。オス成虫は主に花蜜などを吸っている。幼虫は池沼や湿地などに生息しているものが多い。









