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獣医師2(吾妻農業事務所・小島 怜子)

更新日:2024年3月1日 印刷ページ表示

吾妻農業事務所家畜保健衛生課 小島 怜子

獣医師2(令和4・5年度)写真
​掲載内容については、令和6年2月現在の情報です。

1 現在の仕事

 家畜保健衛生課では、家畜伝染病の発生予防とまん延防止のため、管内の農場で飼育されている牛、豚、鶏(家きん)などを対象に、家畜伝染病に関する検査や、飼養衛生管理基準に基づく衛生指導などを行っています。
 私は主に豚と家きんを担当しており、農場を訪問して検査材料(家畜の血液や糞便など)の採取や検査を行ったり、調子の悪い家畜がいる場合には原因を究明するための病性鑑定を行ったりしています。また、家畜の飼い方と衛生管理に関する聞き取り調査や助言・指導も行っています。

2 職務経歴

職務経歴一覧
年度 所属 説明
令和2年度 西部農業事務所家畜保健衛生課 主に家きんの担当として、家畜伝染病予防法に基づく採材や検査、農場への訪問調査等の業務を行いました。
令和3年度 現所属 「1現在の仕事」のとおり

3 県職員の仕事の魅力・やりがい

 県獣医師の仕事は、所属によって幅広い業務に従事することができる点が魅力であると感じます。例えば、畜産課では畜産振興に係る企画立案や予算確保など、主に事務的な業務を行っており、畜産試験場では、家畜の飼養管理や生産物に関する試験研究等を行っています。他にも所属によって様々な業務があり、病気予防の観点からのみではなく、幅広い分野から県内畜産農家の役に立つことができるのが魅力です。
 また、産業動物獣医師は、通常自分の専門とする畜種のみを診療することが多いため、牛、豚、家きんなど多くの畜種に関わることができるのは、県獣医師ならではの魅力であると思います。

4 これまでの仕事で印象に残った業務やエピソード等

  1. 初めて配属された西部農業事務所で、特定家畜伝染病(豚熱)の発生を経験しました。自分も業務で関わったことのある農場での発生であり、そこでまん延防止のための殺処分が行われると思うととても辛かったのを覚えています。
    大変な経験でしたが、農場における衛生指導などの普段の業務の重要性を実感するとともに、「伝染病予防によって畜産農家の役に立ちたい」という初心を思い出しました。このときの気持ちはこれからも忘れずにいたいと思っています。
  2. 現所属にて、農場において定期的に実施していた検査の結果を説明する際に、試行錯誤して資料を作ったところ、農家の方にとても分かりやすいと言ってもらえたときは非常にうれしかったです。そうして何度か訪問しているうちに、名前を覚えてもらえ、病気や飼養管理について相談してもらえるようになったときには感慨深かったです。
  3. 農場における衛生指導では、農家の希望に応じて病気の感染状況の調査を行うこともありますが、現所属において自分が主体になって行った指導・助言により、感染率が下がったときにはとてもやりがいを感じました。数字により成果が見えたことで、「役に立てた!」と実感できました。

5 入庁前と入庁後の印象

 入庁前は、自分が興味のある家畜保健衛生課の仕事しか知りませんでしたが、県獣医師の業務にはその他にも、県庁でのデスクワークなどの仕事があったり、試験研究の仕事があったり、牧場の仕事があったり、様々な形で群馬県の畜産振興に携わっているのだということを知りました。

6 今後の目標、これから挑戦したいこと

 家畜の疾病や検査、法律に関する知識などまだまだ不足していると日々実感しているので、もっと勉強して知識を増やし、臨機応変な対応ができるようになりたいです。
 また、県獣医師は所属によって扱う業務が異なるため、いろいろな所属を経験して貪欲に勉強を続けたいです。

7 群馬県職員を志望した理由

 小さな頃から動物が好きで、また実家の近所に畜産農家があり、牛や豚を身近に感じていました。このため、畜産に関わる獣医師になりたい、獣医師になったら生まれ育った群馬県で畜産農家の役に立ちたいと漠然と考えていました。進路について考える中で、家畜保健衛生課の業務について知り、家畜伝染病の予防を通して多くの農家の方の役に立てると思い、群馬県職員になることを決めました。

8 受験時に心がけたこと

 大学生の頃に、家畜保健衛生課での研修に参加しました。群馬県職員として働く自分を具体的にイメージすることができ、筆記試験勉強のモチベーションもあがるし、面接試験の対策にもなります。
 また、年の近い職員に採用試験の対策を聞くなど、研修を通して試験を受けるに当たっての大切な情報収集もできました。

9 未来の後輩へ

 県の獣医師という仕事は、決して目立つ仕事ではありませんが、様々な角度から群馬県の畜産振興に関わることができるやりがいのある仕事です。
 また、県職員は福利厚生が充実していますし、女性だけでなく、男性も育休を取得しやすくなっているなど、働きやすい職場です。仕事だけでなく、プライベートも充実した生活ができると思います。

獣医師2業務(令和4・5年度)写真
農場を訪問し家きんの検査を行っています

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