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ワークライフバランス2(平成29年度)
県民生活課 中島 陽子
1 育児休業等の取得歴
育児休業等の種類 | 利用期間 | 利用時の所属 |
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産前産後の休暇 | 平成22年7月~平成22年11月 | 市町村課 |
育児休業 | 平成22年11月~平成24年3月 | 市町村課 |
育児職員を対象としたフレックスタイム制 | 平成29年7月~現在 | 現所属 |
2 育児職員を対象としたフレックスタイム制を利用した感想
子どもが小学校に入学し、夏休みの過ごし方に苦慮したことがフレックスタイム制を利用したきっかけです。
夏休み中は、学童保育の開所時刻に子どもを送ってから出勤すると、通常の始業時刻に間に合わない状況でしたが、夫の勤務先もフレックスタイムを導入していることもあり、制度を活用して、私と夫、実家の両親で、夏休み中の学童や習い事に対応しました。具体的には、自分が学童の登所に付き添う日は、始業時刻を遅くして勤務時間を短くする一方、学童の登所に付き添わない日は、始業時刻を早めて勤務時間を長くしました。一週間単位で子どもの予定表を作成し、誰が学童や習い事への送迎をするのかを分かるようにしておき、それを夫や両親と共有しました。フレックスタイム制は、新たに導入された制度なので利用には戸惑いもありましたが、年次有給休暇の取得日数を気にせずに子どもの夏休みに対応することができたのは大変ありがたかったです。
夏休みが終わってからも、学校行事やPTA役員の用務がある時や習い事に付き添いたい時にフレックスタイム制を利用しています。勤務時間を調整する期間を、4週間、3週間、2週間、1週間から選べ、かつ、15分刻みで勤務時間を設定できるので、仕事の見通しと子どもの予定を勘案して、無駄のない時間の使い方ができています。
3 育児職員を対象としたフレックスタイム制を利用することに対する職場の雰囲気
初めての制度利用者でしたが、所属内では快く利用を認めていただきました。私が不在にする時間帯の電話や来客への対応を同僚にフォローしてもらっています。
全体の勤務時間や担当業務量に変更はないので、仕事の進捗への大きな影響はありません。
また、10時から15時は必ず勤務しなければならないコアタイムに設定されているため、勤務時間をずらすことによって係内での情報共有に支障を来すという問題もそれほどありません。
子どもの夏休み期間中は、毎日、勤務時間が異なっていたので、自分の出退勤時刻を机上に掲示しておきました。夏休み期間後は、係の共有スケジュールに勤務時間を入れることで、他の係員が勤務時間を把握できるようにしています。また、フレックスタイム制とは直接の関係はありませんが、業務上やりとりするメールは必要に応じて係員にも送信しておいたり、データや書類を他の職員にも分かるよう保存しておいたりと、自分の不在時に係員にできるだけ負担をかけないよう心がけています。
4 制度を利用し始めてからの意識の変化
終業時刻を意識することで、これまで以上に効率的な時間の使い方に気をつけて、計画的に業務を進めるよう心がけるようになりました。朝のうちに、一日のうち、何にどのくらい時間をかけるかをイメージしておく習慣がつきました。当然、来客や電話の対応などの予定にないことも起こるので、「今日やること」が詰め込みすぎにならないよう、週間・月間での見通しも考え、早めに手をつけられることは予め済ませておくようにしています。
また、子どもの学校行事に出席したり習い事に付き添う時間が確保できたりするので、勉強や習い事ができたかできなかったか、という結果だけを捉えるのではなく、何が楽しかったか、どう頑張ったか、といった、子どもと近い目線で話し合うことができるようになりました。自分にとっても、子どもの成長を通じて様々なことを学べているように思います。
5 家庭における配偶者との役割分担
夫は帰宅が遅く、夕食や夜の家事にはなかなか参加できないのですが、その分、出勤前に朝食の片付けや子どもの登校の送り出しなどをしてくれています。平日にできなかった掃除や片付けは、休日に子どもも含めて皆でやっています。
また、実家の両親の助けを借りることも多く、大変助かっています。
育児や家事を一人で抱え込んでしまうと、仕事との両立はなかなか大変だと思います。仕事や子どもの状況も年々変わっていくものなので、その時々でやれることを手分けしてやっていきたいと思います。
6 仕事と家庭の両立で心がけていること
時間の使い方と、気持ちの切り替え、の2つでしょうか。
「やらなくてはいけないこと」「やっておいた方が良いこと」「やりたいこと」を整理して、できるだけ効率の良いやり方を考えてやっていくことを心掛けています。今後、自分の周囲に育児や介護を行う職員が出てきた時にも、一緒にスムーズに仕事を進め、仕事と家庭を両立できるよう、力になっていきたいと思います。
また、仕事をしている時間と家族と過ごす時間とで気持ちを切り替えることが、両方を充実させるために必要だと感じています。元々、あまり気持ちの切り替えが上手な方ではないのですが、通勤の車の中で音楽を聴くなどして気分転換するよう心がけています。
7 子どもの夏休み期間中のある一週間の勤務
曜日 | 始業時刻 | 終業時刻 | 勤務時間 | 育児の状況 |
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月 | 7時30分 | 17時30分 | 9時間 | 夫と実家の母が学童の送迎 |
火 | 7時30分 | 15時00分 | 6時間30分 | 学童保育へ迎え・習い事に付き添い |
水 | 8時00分 | 16時15分 | 7時間15分 | 学童保育へ迎え |
木 | 8時00分 | 17時15分 | 8時間15分 | 子どもを実家へ送迎 |
金 | 8時45分 | 17時30分 | 7時間45分 | 学童保育の登所に付き添い |
合計38時間45分 |