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薬剤師(薬務課・大島 裕之)

更新日:2023年3月1日 印刷ページ表示

薬務課 大島 裕之

薬剤師(令和元年度)写真
​掲載内容については、令和2年3月現在の情報です。

1 現在の仕事

 麻薬及び向精神薬取締法や覚せい剤取締法、大麻取締法、あへん法などに基づき監視・指導を行っています。特に麻薬を取り扱っている病院や薬局に立入検査することが多く、在庫の管理状況や使用実績について帳簿等の関係書類を詳細に確認し、適切に麻薬が管理されているか定期的に調査をしています。違法行為が発覚すれば麻薬取締員として捜査することもあります。
 また、県警察本部等との連携による薬物乱用防止キャンペーン活動や、中学・高校などに出向いて薬物乱用防止教室の講師も行っています。
 このほか、危険ドラッグ対策として、「群馬県薬物の濫用の防止に関する条例」に基づき、法律で規制されている薬物以外の薬物で、県内で現に濫用され、又は濫用されるおそれがあるものに対する知事指定薬物の指定や、上記法令に関係する各種申請及び届出の処理を行っています。

2 職務経歴

職務経歴一覧
年度 所属 説明
平成26年度 県立小児医療センター  調剤、輸液及び抗がん剤の調製、病棟業務等の実務を通じ、病院における薬剤師としてのスキルを学びました。
平成28年度 現所属  「1現在の仕事」のとおり

3 県職員の仕事の魅力・やりがい

 一般的に民間での薬剤師は、調剤薬局などの特定分野に長期間携わることが多いですが、県薬剤師職は、数年で職場を異動して、薬事、食品安全、環境保全、調査研究・分析等のあらゆる分野で様々な内容の業務に携わり、新たな知識やスキルを身につけることができるのが大きな魅力だと思います。

4 これまでの仕事で印象に残った業務やエピソード等

1.県立病院での調剤や輸液調製業務

 県立小児医療センターでは、調剤や輸液の調製業務が特に印象に残っています。私は県職員になる前に調剤薬局で5年ほど働いており、小児用の散剤とはいえ調剤は容易だろうと考えていました。しかし実際には、錠剤の粉砕等の細かい処方が多く、これまで以上に調剤に細心の注意を払いました。調剤過誤があってはいけないので鑑査する際に時間がかかり、当時は先輩方から多くの協力をいただきました。また、輸液の調製については未経験だったので、クリーンルーム内で業務の進め方を先輩に指導していただけたことを感謝しています。
 薬を通してですが、未来のある子供達の命を守るために働けたことを誇りに思っています。

2.薬物乱用防止教室の講師

 現所属では、学校等から依頼があれば麻薬取締員として薬物乱用防止教室の講師をしています。これまでの仕事では大勢の前で話すことがなかったため、講演に慣れておらず、初めて講演したときは緊張しましたが、場数をこなすとともに、薬物に関する最新状況の説明や教室ごとに参加者に伝わりやすい説明内容に工夫したことで、薬物乱用による恐ろしさなど参加者の理解がより深まるようになったと思っています。

3.麻薬取締員

 現所属では、関係法令に違反する事案が発生した場合、対象者や対象施設を調査します。違反内容によっては、麻薬取締員として捜査することもあります。新規の麻薬取締員がすぐに捜査というのは非常に難しいので、国主催の2週間程度の研修等を受けて、上述の法律以外にも、刑法、刑事訴訟法等の司法に関する法律を学びます。麻薬取締員の心構えや、司法を学べたことは貴重な経験だと思います。

5 採用前と採用後のギャップ

 入庁前は、県の薬剤師業務についての全体像は把握していましたが、予想以上に幅広い業務がありました。実際、県に麻薬取締員がいることを知らなかったし、まさか自分がなるとは思ってもいませんでした。
 また、デスクワークが多いのかなと思っていましたが、調査などで外出する業務も多いです。

6 今後の目標、これから挑戦したいこと

 入庁前は民間で薬剤師として働いており、調剤業務のみに携わっていましたが、他分野の業務で様々な仕事をしてみたいと思い、県職員になりました。このため、これまで配属された分野以外の分野での配属も経験し、スキルアップしたいと考えています。

7 群馬県職員を志望した理由

 5年間薬局薬剤師として県外で働いていましたが、結婚を機に地元の群馬で働きたいと思い、群馬県に戻ってきました。また、薬局以外の仕事に挑戦してみたいと思うなか、保健所業務を担う多くの中核市の薬剤師以上に、上述のような幅広い業務に携われる群馬県薬剤師を目指しました。

8 受験時に心がけたこと

 教養試験対策は、当時は民間での仕事と両立していたため、週末を中心に、一般的な公務員試験対策の問題集を解いて、出題の傾向をつかみました。
 また、論文試験については、大学の就職活動以来書いていなかったので、関連書籍を購入して書き方を勉強しました。

9 未来の後輩へ

 薬剤師であっても調剤だけでなく、幅広い分野で様々な仕事をしてみたい人やこれまでやったことのない仕事を楽しめる人が群馬県薬剤師に向いていると思います。
 私のように民間で働きながら試験勉強をし、合格した者もいます。これから大学を卒業する方だけではなく、既卒の方でも県薬剤師に興味のある方は是非受験してください。一緒に働けることを楽しみにしています。

薬剤師 業務(令和元年度)写真
麻薬の廃棄に立ち会うこともあります

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