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獣医師2(浅間家畜育成牧場・清水 誠之)

更新日:2023年3月1日 印刷ページ表示

浅間家畜育成牧場 清水 誠之

獣医師2(令和元年度)写真
​掲載内容については、令和2年3月現在の情報です。

1 現在の仕事

 県内の酪農家から7カ月齢以上の健康な乳用育成牛を預かり、夏季は放牧、冬季は舎飼で飼養管理を行っています。主な仕事としては繁殖管理業務として、人工授精や受精卵移植を実施しており、受胎した牛は、分娩3カ月前になったら順次、農家へ帰します。
 夏季は約500頭、冬季は約330頭の牛を飼育しており、特に夏季は広大な草地に放牧することで分娩に耐えられる足腰の丈夫な牛に育てています。

2 職務経歴

職務経歴一覧
年度 所属 説明
平成28年度 畜産試験場  酪農担当として、主に牛の飼養管理試験や繁殖管理などを行い、県内酪農の情勢や実情などについて学びました。
平成29年度 現所属  「1現在の仕事」のとおり

3 県職員の仕事の魅力・やりがい

 県獣医師の魅力は、その業務が多岐にわたっており、配属先が変わるたびに新しい知識を得たり、幅広く経験を積めたりするところだと思います。また研修などを通じて、他の分野で働いている様々な職種の県職員と交流できることは、自らの視野を広げるために非常に意義深いことだと思っています。
 また、現在の所属での業務は、農家から大切な財産である牛を預かるため責任は重いですが、農家との信頼関係を構築しながら取り組む必要があり、その分、人とのつながりも感じられる業務です。自分たちが育てた牛が農家に帰って、立派な搾乳牛として活躍することを想像し、日々やりがいを持って仕事することができています。

4 これまでの仕事で印象に残った業務やエピソード等

  1. 畜産試験場酪農係では、繁殖管理に関する業務に携わりました。入庁1年目でほとんどなにも分からない状況でしたが、先輩職員から牛の扱い方や生理生態について丁寧に教えていただくとともに、繁殖技術について指導を受けながら技術向上のため日々格闘しました。
  2. 浅間家畜育成牧場では、家畜管理係で牛の飼養・繁殖管理に携わっています。直腸検査の業務には、指先の感触のみで子宮や卵巣の状態を判断する難しさがあり、また、繁殖の業務には、人工授精や受精卵移植など高度な技術が求められ、それぞれ日々技術を磨いています。また、毎日の見回りでは、群で管理されていても1頭1頭個性があるため、牛をよく観察し、小さな変化にも気付ける目を養う大切さを学びました。さらに疾病の防除や繁殖成績の向上には、良好な飼養環境を整えることが基本であり、最も重要であると認識するようになりました。そのために草地の管理、採草業務を行う係の職員とも、緊密な連携をとりながら協力して日々の業務を行っています。
  3. CSFの発生に際して、東海地方に家畜防疫員として派遣されました。現地では防疫措置に携わり、3交代ではありましたが、24時間絶え間なく殺処分が続いていく現場は緊張感がありました。その際に畜主とお話させていただく機会がありました。畜主の悲痛な思いと経営再建への強い意志を伺い、現在の業務に関することだけでなく、家畜防疫などの様々な知見を身につけなければいけないと身の引き締まる思いでした。

5 採用前と採用後のギャップ

 県職員の業務については、入庁前はあまりはっきりとしたイメージがありませんでした。しかし入庁後は、多岐に渡る分野で様々な職種の県職員が県政全体を支えているということを知るとともに、自らもその一員として、自覚と責任を持って取り組まなければならないと思いました。

6 今後の目標、これから挑戦したいこと

 技術的に未熟な部分や、知識の不足を感じる場面もまだまだ多くあるので、先輩職員に教えていただきながら少しずつステップアップしていきたいと思います。
 また安心安全な食の安定供給は、普遍的なテーマでありながら、近年特に環境問題や世界的な人口の増加に伴う需要の増大などと絡めて極めて重要なテーマとなってきていると思います。
 そのような課題に対して、マクロ的な視点をもって、分野横断的な政策立案ができる人材になれるように努力していきたいです。

7 群馬県職員を志望した理由

 群馬県は全国でも有数の畜産県であり、獣医師として出身県である群馬に貢献したいと思ったからです。また、防疫や啓発といった視点から畜産に関わることができるのは公務員獣医師ならではであり、魅力に感じました。

8 受験時に心がけたこと

 大学の筆記試験対策の講義や面接練習を積極的に活用しました。面接試験では、はっきりとした口調で話すことと、等身大の自分を伝えられるように意識して臨みました。
 また、獣医師国家試験の合格が絶対条件になるので、国家試験の勉強にも重点を置いて取り組みました。

9 未来の後輩へ

 インバウンド需要の増大などにより、海外悪性伝染病のまん延や、新規発生等が危惧されており、家畜の飼養衛生環境の改善や防疫対策の重要度は増すばかりと思います。公務員獣医師は家畜防疫員として、有事には最前線の実動部隊となるばかりか、陣頭指揮をふるう場面もあります。重大な責任があると同時に、職務を着実に遂行することによって得られる経済的メリットは畜産分野にとどまるものでなく、県政全体に貢献できるものだと思っています。
 また、県職員は福利厚生が充実しており、ワークライフバランスを実現しやすい環境が整っていると思います。産休、育休、時短勤務など柔軟性のある勤務形態であり、多くの職員が利用しています。
 強い使命感をもって取り組めるやりがいのある職場ですので、群馬県職員として一緒に働きませんか。

獣医師2 業務(令和元年度)写真
直腸検査により子宮や卵巣の状態を調べます

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