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総合土木2(利根沼田農業事務所・松井 脩平)

更新日:2023年3月1日 印刷ページ表示

利根沼田農業事務所農村整備課 松井 脩平

総合土木2(令和2年度)写真
​掲載内容については、令和3年3月現在の情報です。

1 現在の仕事

 農村整備課では土地改良(ほ場整備)を中心として、農地の災害復旧や老朽化した水利施設の改修など農村地域の維持・発展に向けた幅広い業務を行っています。
 その中で、私は現在、災害復旧事業を担当しています。災害発生時には、市町村職員と管内の被災農地や農業用施設を確認します。また、災害復旧に当たり、市町村が国の補助金を活用する場合には、市町村と国の間に入って調整役を担います。近年、全国各所で大雨等による大規模な災害が発生し、農地や農業用施設にも甚大な被害を与えていることから、災害復旧事業の重要性が年々高まっていると感じます。業務を行うに当たっては、被災農家が一刻も早く耕作を再開できるよう、市町村等と連携した迅速な対応を心掛けています。
 このほか、農業用ため池の防災・減災対策に関わる業務も担当しています。下流に人家や公共施設があるため池について、点検や改修に向けた設計などを行い安全性を確保しています。

2 職務経歴

職務経歴一覧
年度 所属 説明
令和元年度 現所属 「1現在の仕事」のとおり

3 県職員の仕事の魅力・やりがい

 農業を行うためには、農地や水利施設が必要不可欠ですが、農業土木の仕事は、そうした農業の基盤作りを担うことで県の農業を支えられるところが魅力です。
 また、現在の所属では、ほ場整備やため池の改修等に当たり、地元農家や関係者に向けた説明会や座談会を行う機会が多々あります。そうした機会を通じ、地域の農業を担う農家と直接顔を合わせることで、自らが携わる事業がその地域の農家の支援につながっていると実感でき、やりがいに繋がっています。
 さらに、災害復旧事業等の業務を通して、困っている農家を支えることができるところもやりがいの一つです。実際に、災害復旧事業により農地を復旧した農家から感謝の言葉をかけてもらった時には、自分の業務が農家の役に立てていると感じ、嬉しかったです。

4 これまでの仕事で印象に残った業務やエピソード等

  1. 新規採用として現所属に配属されてからこれまでの間に、台風や大雨による災害への対応を経験しました。田んぼの畦畔が崩れたり、水路が土砂に埋もれたりといった被害が多数発生するなか、いち早く被害状況を把握するとともに、関係書類を正確に作成することが求められました。大変だと感じることもありましたが、この経験を通して、突発的な事象にも適切に対応する力が身に付いたと思います。また、災害復旧に当たっては、市町村との連携が必要不可欠ですが、市町村の職員が必要としている資料を先読みして準備するなど、業務の円滑な運営のためには、相手の立場に立って考えることが大切だと学びました。
  2. 県内の高校生が測量の技術や技能を競う大会において、農村整備課の職員として審判員を務めることがありました。測量に挑む高校生は皆真剣で、こちらもしっかり判定しなければと思い、力が入りました。
     入庁前は、こうした業務を担当するとは想像もしていませんでしたが、実際に県職員として働いてみると、業務を通して様々な経験ができるので、面白く感じています。
  3. 農業用水が流れるトンネルの中で、農業用水を農地に供給するための施設の点検や、農業用水に流入した土砂の撤去を行う作業も経験しました。地下深くに掘られたトンネルで古くから利用されている農業用水が流れるのを見た時は、その地域の農業の歴史を感じ、感慨深い気持ちになりました。そして、自分も農業用水施設を適切に管理することで、次の時代の農業の維持・発展につなげていきたいと思いました。

5 入庁前と入庁後の印象

 入庁前は、パソコンに向かい淡々と事務作業をする姿を県庁職員のイメージとして抱いていましたが、実際に入庁してみると事務作業だけでなく、被災農地・農業用施設の確認やため池の点検など現場に出る機会も多いことを実感しました。実際の現場を見ることで、書面上では確認できなかったことも分かるので、積極的に現場に足を運ぶようにしています。

6 今後の目標、これから挑戦したいこと

 私が所属する農村整備課では主に事業の計画に関わる係と実際の工事に関わる係に分かれています。現在は主に計画を担う係に配属されていますが、今後は工事に関わる業務も経験し、農業土木分野に関する幅広い知識を身につけていきたいと考えています。

7 群馬県職員を志望した理由

 私の実家では小規模ながら農業を営んでおり、幼い頃から地元で農業の振興に携わりたいという気持ちを抱いていました。
 就職活動を行うなかで、市町村への就職も検討しましたが、市町村は総合職での採用枠のみを設けているところが多く、より専門的な仕事ができるのは、技術職の採用枠を設けている県だと考え、県の農業土木(総合土木)職を志望しました。

8 受験時に心がけたこと

 筆記試験対策は、市販の参考書を購入して勉強しました。また、面接試験では、なぜ市町村や国ではなく県庁職員を目指したか、なぜこの分野を目指そうとしたのか、自分の気持ちを整理し、できるだけ率直に伝えることを意識しました。

9 未来の後輩へ

 農業土木分野は非常に幅広い業務があります。入庁してからも私自身分からないことばかりで学び続けることの重要性を感じています。これから農業土木分野を目指し、入庁してくる皆さんと、一緒に仕事をして共に学んでいけることを楽しみにしています。

総合土木2業務(令和2年度)写真
被災した農地の確認を行っています

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