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農業(利根沼田農業事務所・茂木 浩生)

更新日:2023年3月1日 印刷ページ表示

利根沼田農業事務所普及指導課 茂木 浩生

農業(令和3年度)写真
​掲載内容については、令和4年3月現在の情報です。

1 現在の仕事

 花きを担当する普及指導員として、農家への生産指導を主に取り組んでいます。具体的には管内の農家を対象とした栽培講習会を開催したり、直接農家を訪問して、生育状況確認や病害虫診断等を行いながら栽培指導を行ったりしています。農業は地域の重要な産業であり、その発展に向けてJAや市町村、その他関係機関と連携して業務にあたっています。

2 職務経歴

職務経歴一覧
年度 所属 説明
平成30年度 東部農業事務所普及指導課  花き担当として鉢物を中心とした生産支援に取り組みました。
令和3年度 現所属  「1現在の仕事」のとおり

3 県職員の仕事の魅力・やりがい

 現在担当している普及指導員の業務の魅力は、農家と直に接しながら仕事ができることです。農業職の業務は、どの分野においても現場視点が重要となるため、その最前線で仕事ができるのは貴重な経験だと感じています。突発的な案件もありますが、基本的には日々の業務を自由に組み立てられるのも良いところだと思います。また、現場において課題の発見から解決までを経験できるので、取り組んだことが成果として見えやすいです。農家や関係機関と協力して活動したことが成果に繋がったり、感謝の言葉をいただいたりすることがやりがいになっています。

4 これまでの仕事で印象に残った業務やエピソード等

(1)東部地域のシクラメン栽培支援

 東部地域は鉢物が盛んであり、シクラメン、カーネーション、アジサイは県内一の生産を誇ります。入庁して二年目の時に、シクラメンの施肥技術をはじめとした栽培支援のため、複数の農家を週に一度巡回する取り組みを行いました。事前に準備した資料をもとに、農家と相談しながら管理方法を検討し、事務所に戻ってからその日話した内容をまとめてFaxで通知するなど、丁寧な対応を心掛けました。経験の浅い自分が力になれるのか不安でしたが、上司のサポートもあり、やり遂げることができました。その結果、品質や売上げの向上に貢献することができ、農家から感謝の言葉もいただき、大きな達成感を得られました。

(2)コロナ禍での業務

 令和2年は新型コロナウイルスの感染拡大により、イベントの中止が相次ぎ、花の需要が激減しました。予定外の業務も発生し、その中でも特に国の農産物向け対策支援事業の周知を行ったことが印象に残っています。農家へ事業内容を速やかに周知しなければならない状況でしたが、人を参集して説明会を開催することが困難だったため、ほぼ毎日農家を訪問し情報提供を行いました。
 また、途中で事業の運用の見直しがあり、現場から質問や意見が出ましたが、JA、市町村、県の関係部署と連携して対応することで、その混乱を最小限に抑えるよう努力しました。農家からは初動の速さなどを評価していただき、やりがいを感じられました。

(3)片品村花き産地の振興

 私は現在、片品村の花き振興を担当しています。片品村では高冷地の気候を生かし、切り花アジサイをはじめとした多様な品目が栽培されています。配属された当初は、担当したことのない品目が多かったため、先輩や同僚と情報交換しながら業務を進めました。
 また、新規就農者を支援するため、栽培のアドバイスや、病害対策に関する現地試験を実施しました。
 さらに、産地PRによる販路拡大を目的に、ポスターや動画の制作も行いました。慣れない仕事に戸惑いもありますが、様々な発見があり勉強になっています。今後も関係機関と協力して産地振興に貢献していきたいです。

5 入庁前と入庁後の印象

 農業職の業務内容は事前に調べて知っているつもりでしたが、入庁後、普及指導員として上司に同行したとき、想像よりずっと現場に寄り添ったものであることが分かりました。画一的に指導するのではなく、農家と相談しながら相手に合わせた解決方法を提案したり、ほ場を借りて実証試験を行うことで新たな栽培技術を普及させたり、農家との信頼関係の上に成り立っている仕事だと感じています。

6 今後の目標、これから挑戦したいこと

 群馬県では、全国に誇れる高品質な花の生産や魅力あふれるオリジナル品種の開発が行われています。一方で、花き業界全体としては、担い手不足や若年層の花離れ等による消費低迷など課題もあります。このような状況下で本県の花き振興を図るためには、幅広い視野や高い技術力、関係機関と連携するための調整力が必要だと考えています。今後は、普及指導員としての経験を積むとともに、試験研究業務にも携わり、そうした能力を培っていきたいです。

7 群馬県職員を志望した理由

 群馬県の自然に囲まれて育つ中で動植物に興味を持ったことから、大学では農学部を選択しました。そこで得た知識や経験を生かして、生まれ育った群馬県の農業振興に貢献できればと思い、群馬県職員を志望しました。

8 受験時に心がけたこと

 筆記試験は市販の問題集や参考書で対策しました。出題分野が広いため、範囲を絞って勉強しました。面接試験は自分の意思をはっきり伝えられるように練習を重ねました。
 また、興味のある仕事に関しては、県のホームページを閲覧するほか、就職説明会に参加して質問するなどして情報収集しました。

9 未来の後輩へ

 農業職の業務は農業施策の企画立案や農家への技術指導、試験研究、教育など多岐にわたります。専門性を高めつつ、様々な角度から農業振興に貢献できることは、非常にやりがいがあり、大きく成長できる仕事であると思います。技術職と聞いて不安もあるかもしれませんが、私も日々上司や先輩、同僚に助けられながら仕事をしていますので安心してください。興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。魅力あふれる群馬県の農業を一緒に盛り上げていきましょう。

農業業務(令和3年度)写真
現地講習会でカーネーションの栽培管理のアドバイスをしています

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