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化学(西部環境森林事務所・熊澤 直人)

更新日:2023年3月1日 印刷ページ表示

西部環境森林事務所 熊澤 直人

化学(令和3・4年度)写真
​掲載内容については、令和5年2月現在の情報です。

1 現在の仕事

 産業廃棄物について、法律に基づく許可審査業務、立入検査を行っています。
 具体的には、産業廃棄物に関わる、収集運搬業、処分業及び処理施設の設置に係る許可申請書を受理し、書面又は現地確認により法令の基準に適合しているか審査します。立入検査では、事業者を訪問して産業廃棄物の処理や保管が適正に行われているかを確認し、必要に応じて、改善指導を行います。こういった業務は、許認可の権限を持ち、公正な立場で事業者の審査・指導をする県職員ならではの業務です。
 本県では、食料品の製造等に伴い発生する廃プラスチック類等の産業廃棄物が、年間300万トン程度発生し、家庭で発生する一般廃棄物の5倍程度と量も多いですが、適正な廃棄物処理のため日々確認を念入りに行っています。

2 職務経歴

職務経歴一覧
年度 所属 説明
平成26年度 群馬産業技術センター  分析機器を活用した依頼試験、機器開放、共同研究を行い、県内外の企業に対する技術的支援を行いました。
令和元年度 工業振興課  新技術・新製品開発推進補助金の審査及び交付、業界団体の事務局業務を担当し、県内企業を支援しました。
令和3年度 現所属  「1現在の仕事」のとおり

3 県職員の仕事の魅力・やりがい

 群馬産業技術センターや工業振興課では、化学職の知見を生かし、試験研究や補助金申請の審査など、技術的・財政的な面から企業を支援する業務を担当しました。現所属の西部環境森林事務所では廃棄物の適正処理を通して、県民の生活環境を守る役割を担っています。このように、多方面から群馬県のために働けるのは、群馬県職員ならではの魅力だと感じています。
 また、群馬産業技術センターなどでは、長く同じ職場にいる職員もいますが、異動により、配属先が変わると、業務内容がガラッと変わることもあります。そういった場合でも、上司や先輩から親切に仕事を教えていただきながら、新たな知識・技術を学ぶことで、自分自身の成長につながります。

4 これまでの仕事で印象に残った業務やエピソード等

(1)群馬産業技術センター

 群馬産業技術センターでは、企業からの依頼を受けて、製品や材料の分析・測定等を行っており、これを依頼試験と呼んでいます。私は、赤外分光分析装置や電子顕微鏡、電子線マイクロアナライザー等の分析機器を活用し、年間250件を超える依頼試験を担当しました。企業と共同研究を実施し、技術・製品開発、特許出願につなげられたことが、特に印象に残っています。開発の過程では、思うような結果が得られず、苦労することもありましたが、企業の方と打合せを重ね、上司や先輩に教えていただきながら、最終的には解決することができました。微力ではありますが、企業の開発業務に携われたことが嬉しかったです。

(2)工業振興課

 新技術・新製品開発推進補助金の審査及び交付を担当しました。この補助金は、県内の企業が新技術や新製品を開発する際に行う試験研究の費用を補助するもので、複数の申請の中から、審査により交付先を決定します。各社の技術を生かした申請内容は素晴らしいものばかりで、審査に毎年頭を悩ませていました。また、県内のプラスチック成形業者等で構成される群馬県プラスチックス工業振興協会の事務局業務を担当しました。この協会の60周年記念式典の開催にあたり、表彰状や記念品の準備、記念講演や祝賀会の調整等大変なこともありましたが、上司や同僚職員のサポートもあり、盛大に滞りなく実施することができました。歴史ある協会の節目に立ち会うことができ、良い経験となりました。

(3)西部環境森林事務所

 産業廃棄物の不適正保管が発覚した業者を継続的に指導し、改善に至った際は、群馬県の環境改善に貢献できたという大きな充実感が得られました。廃棄物が適正に処理されないと、悪臭や粉塵、水質汚染や大気汚染等の環境汚染が生じるおそれがあります。廃棄物に係る業務は大変な面もありますが、群馬の環境を守る化学職ならではの責任ある仕事だと実感しています。

5 入庁前と入庁後の印象

 採用前は、主に水質検査などを行うイメージを漠然と持っていましたが、採用後、廃棄物に係る業務や企業支援に係る業務を経験し、業務の幅広さに驚きました。それぞれの業務に違ったやりがいがあり、常に新鮮な気持ちで業務に取り組めています。
 研究機関に勤務し、国の機関や大学と共同研究を実施している職員や入庁後に大学院で博士号を取得した職員もおり、様々なことに挑戦できる土壌が整っていると感じました。

6 今後の目標、これから挑戦したいこと

 まだ経験のない大気汚染や水質汚濁に関する業務に携わり、関係法令を学びたいです。
 また、環境保全に関する知識と産業技術センターの先端技術を組み合わせることで、企業支援と同時に県内の環境改善につながるような取組ができればいいなと考えています。

7 群馬県職員を志望した理由

 学生時代に学んだ知識を様々な形で活かし、地元である群馬県に広く貢献したいと考えたからです。また、もともと環境問題やものづくりに興味があったため、豊かな自然があり、製造業が盛んな群馬県を志望しました。

8 受験時に心がけたこと

 筆記試験については、参考書を購入して対策を行いました。
 面接試験では、自身の強みは何か、強みをどのように活かせるか、という2点を説明できるように心掛けました。
 面接で話すエピソードに不安もあったため、群馬県若者就職支援センター「ジョブカフェぐんま」を利用し、面接練習などを通して自分の考えを整理しました。また、大学の就職支援窓口に群馬県の化学職として働くOBを紹介してもらい、直接話を聞くことで、自身の強みをどのように活かせるかを具体的に考えることができました。

9 未来の後輩へ

 群馬県の化学職は、自身の成長を感じつつ、化学職としての知見を生かし、様々な角度から群馬県に貢献することができます。
 河川環境評価やPM2.5について研究している衛生環境研究所、日本の機どころ桐生で絹織物等の研究開発を行う繊維工業試験場、公設試験研究機関の中で利用率が17年連続全国第1位を誇る産業技術センターなどの機関があり、研究業務に従事したい方にもおすすめです。大学院進学や外部機関との共同研究等、職員の希望を反映し、チャレンジできる土壌も整っています。
 皆様と一緒に働ける日を楽しみにしています。業務内容を紹介する動画を公開していますので、是非ご覧ください。

化学業務(令和3・4年度)写真
法律等の根拠をしっかりと確認しながら相談や問合せに対応しています

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