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心理(中央児童相談所・川端 直彦)
中央児童相談所 川端 直彦
掲載内容については、令和6年2月現在の情報です。
1 現在の仕事
児童相談所では、児童や保護者から寄せられる様々な内容の相談に対応しています。
心理職は、主に児童心理司として、児童や保護者との面接、心理検査等を用いた心理判定、行動観察、心理療法等を行います。また、児童の状況を保護者や里親、施設職員に伝えながら、どのような支援をしていけばよいかを一緒に考えていきます。
児童福祉司と一緒に相談に応じることも多く、必要に応じて学校等の関係機関を訪問し、対象となる児童への支援方法について助言することもあります。
2 職務経歴
年度 | 所属 | 説明 |
---|---|---|
平成22年度 | 中央児童相談所 | 療育手帳の判定業務を行う中で、国や県の福祉制度についても学び、児童心理司としての業務の基本を身に付けました。 |
平成26年度 | 東部児童相談所 | 各地域へ直接訪問する巡回相談業務を担当し、市町村や学校といった関係機関と連携しながら支援していくことの大切さを学びました。 |
令和2年度 | 西部児童相談所 | 児童福祉司として幅広い内容の相談に応じ、必要な支援・指導を行いました。同僚や関係機関とチームで動くことが多く、児童心理司として働いていた頃よりも、広い視野で業務を遂行することができるようになりました。 |
令和4年度 | 現所属 | 「1現在の仕事」のとおり |
3 県職員の仕事の魅力・やりがい
心理職の魅力は、異動があることで幅広い仕事を経験することができ、業務を遂行する中で様々な関係機関の方々との繋がりを作ることができるところです。そして、市町村や学校などの関係機関と連携しながら、1つのチームとして相談者を支援していけるところにやりがいを感じます。
4 これまでの仕事で印象に残った業務やエピソード等
- 入庁後初めて配属された中央児童相談所では、日帰りキャンプの計画・運営を行いました。対人関係が苦手な児童が、他の参加児童と少しずつ関係を築き、楽しそうな様子でレクリエーションに参加している姿を見た時は嬉しくなりました。
- 東部児童相談所では、継続的に関わっていた児童に少しずつ良い変化が見られるようになり18歳を迎えるタイミングで次の相談機関にうまく繋ぐことができた時はやりがいを感じました。
- 西部児童相談所では、児童福祉司として、『児童の安心・安全な生活を守る』という視点で業務を遂行しました。保護者や関係機関に、児童相談所としての考えを理解してもらうことが難しい場面もありましたが、粘り強く対応しました。
- 再度配属となった中央児童相談所では、8年前に担当していた児童を再び担当することになり、児童の成長している姿に驚きました。異動に伴って担当者が変わることもあるため、次の担当者にしっかりと引き継ぎ、支援を繋いでいくことの大切さを実感しました。
5 入庁前と入庁後の印象
入庁前は、心理職として、単独で心理判定業務を行うというイメージが強かったのですが、実際には、心理判定業務以外にも様々な業務があり、業務内容は幅広いものでした。また、県の心理職ということで入庁前は堅いイメージがありましたが、同僚とのコミュニケーションは活発で、支え合いながら仕事のできる職場であると感じています。
6 今後の目標、これから挑戦したいこと
児童だけでなく、その家族など幅広い年齢層の県民を支援できる職員となることが目標です。また、相談者の長所に気づける専門職でありたいと思います。
7 群馬県職員を志望した理由
子どもたちと関わることが好きで、子どもに関わることができる仕事に就きたいと思っていました。生まれ育った群馬県の次世代を担う子どもたちのために、大学で学んだ教育学や心理学などを活かして働きたいと思い、群馬県職員を志望しました。
8 受験時に心がけたこと
面接は緊張しましたが、ありのままの自分自身を評価してもらうつもりで、自然体で臨むことを心掛けました。
9 未来の後輩へ
大変さもありますが、その分、うまくいった時にやりがいがある仕事です。お互いに支え合いながら、一緒に群馬県で働きましょう。
心理検査などを活用し児童の支援を行っています