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学校事務(東吾妻町立岩島小学校・島谷 祥宏)
東吾妻町立岩島小学校 島谷 祥宏
掲載内容については、令和7年2月現在の情報です。
1 現在の仕事
教職員の給与や旅費の支給に関する事務、予算や備品・設備等の管理、福利厚生、服務、任用、就学援助などが主な業務です。また、来校者や電話の対応など、学校の窓口業務も担っています。その他に、学級費の集金の入金・業者への支払い・帳簿の確認等、本来担当教員の業務である学級会計などの支援も行っています。
通常は一人で行う事務作業ですが、月に数回、共同学校事務室(注)に集まって、審査や認定等の事務作業を共同で行う場もあり、不明点などを相談し合えるので、不安なく働けます。
(注)共同学校事務室…市町村教育委員会の所管に属する学校のうち、その指定する2以上の学校に係る事務を当該学校の学校事務職員が共同処理するための組織。
共同学校事務室の写真
1日のスケジュール(例)
時間 | スケジュール |
---|---|
8時15分 | 始業 |
16時45分 | 就業 |
※その間の業務は日によって違いますが、基本的に計画を立てて、自分のペースで進めています。昼食は職員室で給食を食べます。
2 現在の職場の雰囲気
普段の業務は一人でこなしていますが、先生方と雑談したりもします。管理職にもいろいろ報告や相談がしやすい雰囲気です。
共同学校事務室の事務長や室員の方々にも分からないことを聞いたり、相談したりしています。
3 職務経歴
年度 | 所属 | 説明 |
---|---|---|
平成23年度 | 嬬恋村立田代小学校 | 学校統合による閉校と、新しい小学校の開校準備を経験しました。 |
平成27年度 | 長野原町立北軽井沢小学校 | スケートリンクを作る作業も担当しました。 |
令和2年度 | 現所属 | 「1現在の仕事」のとおり |
4 県職員の仕事の魅力・やりがい
子どもたちと直接関わる機会は少ないですが、子どもたちの笑顔や成長する姿にパワーをもらいながら仕事ができる点が魅力です。予算執行や施設整備などで、子どもたちのためになる業務を担っていると感じることもやりがいです。市町村立学校は事務職員が1人配置の学校が多いので、最初は不安になることもありましたが、その分、一つの仕事に対する達成感もあります。
また、学校現場にいる唯一の行政職員として、教員とは違う立場から学校を支えられることも、やりがいの一つです。
5 これまでの仕事で印象に残った業務やエピソード等
(1)嬬恋村立田代小学校
平成27年度に村立西小学校・干俣小学校と統合して、新しく村立西部小学校が開校することになり、日常業務をこなしながら統合準備をしたことが印象に残っています。
学校関係者はもちろん、地域の人にとっても小学校がなくなるというのは大きなことで、閉校式にはたくさんの方々が集まり、学校は地域の中心にあるのだと実感しました。そんな場所で働いていることに、改めて身が引き締まる思いでした。
(2)長野原町立北軽井沢小学校
校舎の裏に子どもたちが授業で滑るスケートリンクがあって、水まきをしたり整備をしたりといった作業を行ったことが印象に残っています。子どもたちが楽しそうに滑る姿が見られたことがとても嬉しく、思い出に残っています。
6 入庁前と入庁後の印象
入庁前は、デスクワーク中心の仕事だと思っていましたが、児童生徒や教職員・保護者だけでなく、他校の職員・業者・地域の方々などたくさんの人と関わる機会があり、コミュニケーションが大事な仕事だという印象に変わりました。
また、市町村立学校の事務職員はほとんどの学校が1人配置なので、採用前は自分にできるのか不安もありましたが、共同学校事務室で書類を確認していただけたり、不明点を教えていただけたりしたので、安心して仕事ができました。
7 今後の目標、これから挑戦したいこと
事務職員としての能力を、よりスキルアップしていきたいです。まだ先輩などに教わったり頼ったりすることもあるので、後輩ができたら、自分が教えられるようになりたいと思っています。
8 プライベートの過ごし方
地元の野球チームに入っています。平日の終業後に練習があり、県大会を目指して頑張っています。仕事を忘れてリフレッシュできることは、次の日の活力にもつながっていると思います。
9 群馬県職員を志望した理由
高校生の時にいろいろな職業を調べた際に学校事務という職業を知り、子どもに関する仕事に就きたいと考えていたので魅力を感じました。地元群馬県の子どもたちの学校生活をよりよいものにしたいと思ったことが志望した理由です。
10 受験時に心がけたこと
高校生の時、全く対策せずに受験して失敗しました。そのため、卒業後に公務員向けの専門学校に通って再チャレンジしました。
出題数の多い科目で点数を稼げるように、繰り返し勉強することを心がけました。また、面接対策では、回答を作り過ぎず、自分の気持ちを素直に答えるように心がけました。
11 未来の後輩へ
学校事務は、教員とは違う立場から、子どもたちの成長や学校生活を支えることのできる、やりがいのある仕事です。
子どもたちの笑顔あふれる学校にするために、学校事務職員として働いてみませんか?