1 概要
令和5年6月28日(水曜日)、太田市内において特定外来生物「セアカゴケグモ」1匹が確認されました。県内では、平成17年8月以降散発的に確認されており、今回で10例目です。
なお、発見場所及びその周辺において生息状況を調査しましたが、新たな個体等は確認されませんでした。
2 経過
6月28日(水曜日)
- 太田市内の企業敷地内で、セアカゴケグモと疑われるクモ1匹を企業関係者が発見し、その場で駆除。その後、企業関係者が県自然環境課に連絡。
6月29日(木曜日)
- セアカゴケグモの可能性が高いと思われることから、県自然環境課職員及び太田市職員により、発見地点及びその周辺における生息状況調査を実施した結果、新たな個体等は確認されなかった。
(発見地点及びその周辺については、念のため発見当日に企業関係者が殺虫剤を散布済み。)
- 県自然環境課職員が駆除個体を引き取り、専門家による同定(種名を調べる行為)の結果、セアカゴケグモであることを確認。
3 今後の対応
発見地点及びその周辺における生息の可能性を完全には排除できないため、引き続き太田市と連携して情報収集を実施するとともに、住民に対して太田市から注意喚起を行い、状況を注視する。
4 セアカゴケグモに対する注意
- セアカゴケグモはオーストラリア原産で、体長1センチメートル程度の黒いクモです。メスは腹部背面に赤色の帯状の模様があり、毒を持っています。
- 本来日本には生息しないクモですが、海外からの貨物等に付着して国内各地に侵入してきたと考えられています。
- 基本的にはおとなしく攻撃性はありませんが、素手で触らないでください。
- 駆除する場合は、市販の殺虫剤を噴霧する、熱湯をかける、靴で踏みつぶす等の方法があります。
- 万が一咬まれてしまったときは、すみやかに医療機関を受診してください。
<参考>群馬県におけるセアカゴケグモの過去の発見状況
- 平成17年8月:高崎市 成体8匹
- 平成25年1月:玉村町 幼体7匹、卵4塊
- 平成26年9月:高崎市 成体1匹
- 平成26年10月:伊勢崎市 成体1匹、卵2塊
- 平成27年11月:みどり市 成体1匹
- 平成29年9月:伊勢崎市 成体1匹
- 令和元年7月:玉村町 成体1匹
- 令和2年6月:前橋市 成体1匹
- 令和3年8月:みどり市 成体1匹
セアカゴケグモにご注意を!
報道提供資料 (PDF:371KB)