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対象学校数 | 児童生徒数 | |
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小学校(第6学年) | 304校 | 約14,300人 |
中学校(第3学年) | 157校 | 約14,700人 |
平均正答率(%) | |||||
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本年度 | 令和5年度 | 令和4年度 | 令和3年度 | ||
国語 | 本県 | 67 | 67 | 66 | 65 |
全国 | 67.7 | 67.2 | 65.6 | 64.7 | |
算数 | 本県 | 62 | 61 | 62 | 69 |
全国 | 63.4 | 62.5 | 63.2 | 70.2 |
平均正答率(%) | |||||
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本年度 | 令和5年度 | 令和4年度 | 令和3年度 | ||
国語 | 本県 | 59 | 71 | 70 | 66 |
全国 | 58.1 | 69.8 | 69.0 | 64.6 | |
数学 | 本県 | 53 | 51 | 52 | 58 |
全国 | 52.5 | 51.0 | 51.4 | 57.2 |
※各年度の平均正答率は、文部科学省が公表した数値を示している。
国語 | 「読むこと」の領域における平均正答率は全国平均を上回った。文学的な文章の精査・解釈に関わる設問において成果が見られた。一方で、目的や意図に応じて、伝え合う内容を検討したり、自分の考えが伝わるように書き表し方を工夫したりすることに関わる設問で課題が見られた。 |
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算数 | 実施対象となった4つの領域の平均正答率全てで全国平均を下回った。円柱の展開図の理解に関わる設問で全国平均と同程度であった。一方で、問題場面を式で表すための演算決定や速さの意味の理解など、知識・技能に関わる設問で課題が見られた。 |
国語 | 「書くこと」と「読むこと」の領域における平均正答率は全国平均を上回った。物語を創作する場面において、自分の考えが伝わる文章になるように工夫することに関わる設問で成果が見られた。一方で、話合いの展開を捉えながら、他者の発言と結び付けて考えをまとめることに関わる設問で課題が見られた。 |
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数学 |
「図形領域」と「関数領域」の平均正答率で全国平均を上回った。回転移動したときに対応する点を見いだしたりグラフを事象に即して読み取ったりする設問などで成果が見られた。一方で、「統計領域」における用語への理解や問題解決の方法を数学的に説明することに課題が見られた。 |
<その他>
無回答率については、小中学校ともにほぼ全ての設問で全国平均より低くなっている。
○国語は、全国平均を上回る領域が、小学校6年生当時は3つ中1つであったが、現中学校3年生になり3つ中2つに増加した。特に、「読むこと」の領域について、6年生当時では全国比-1.7であったが、現中学校3年生では+1.1となった。
○算数・数学は、小学校6年生当時は全ての領域で全国平均より下回っていたが、現中学校3年生になり4つ中2つの領域で全国平均を上回った。特に、「図形領域」について、6年生当時では全国比-1.9であったが、現中学校3年生では+0.2となった。
○各教科で全国平均と比較し、上回った中の上位2項目、下回った中の下位2項目を表に記載する。
教科 | 分類 |
正答率 (全国比較) |
設問 | 出題の趣旨 |
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国語 | 上位 | 75.5%(+2.9) | 3三 |
・人物像や物語の全体像を具体的に想像したり、表現の効果を考えたりすることができる |
64.2%(+1.9) |
3一 |
・文の中における主語と述語との関係を捉えることができる | ||
下位 | 54.2%(-2.4) | 2二 | ・目的や意図に応じて、事実と感想、意見とを区別して書くなど、自分の考えが伝わるように書き表し方を工夫することができる | |
61.2%(-2.6) | 1三 | ・目的や意図に応じて、集めた材料を分類したり関係付けたりして、伝え合う内容を検討することができる | ||
算数 | 上位 | 71.3%(0.0) | 3(2) | ・直径の長さ、円周の長さ、円周率の関係について理解している |
下位 | 58.3%(-3.8) | 1(1) | ・問題場面の数量の関係を捉え、式に表すことができる | |
49.7%(-4.4) | 4(4) | ・速さの意味について理解している |
教科 | 分類 |
正答率 (全国比較) |
設問 | 出題の趣旨 |
---|---|---|---|---|
国語 | 上位 | 53.8%(+4.5) | 3四 | ・表現の効果を考えて描写するなど、自分の考えが伝わる文章になるように工夫することができる |
71.8%(+3.0) | 3三 | ・文脈に即して漢字を正しく書くことができる | ||
下位 | 62.6%(-0.6) | 1一 | ・必要に応じて質問しながら話の内容を捉えることができる | |
67.9% (-0.6) |
1二 | ・資料を用いて、自分の考えが分かりやすく伝わるように話すことができる | ||
44.0% (-0.7) |
1四 | ・話合いの話題や展開を捉えながら、他者の発言と結び付けて自分の考えをまとめることができる | ||
数学 | 上位 | 70.0%(+1.7) | 3 | ・回転移動について理解している |
78.4%(+1.5) | 8(3) | ・グラフの傾きや交点の意味を事象に即して解釈することができる | ||
下位 | 16.1%(-1.0) | 8(2) | ・事象を数学的に解釈し、問題解決の方法を数学的に説明することができる | |
72.9%(-1.4) | 7(1) | ・与えられたデータから最頻値を求めることができる |
全国的に課題である将来の夢や目標の有無、自己肯定感に対して、本県の多くの子どもたちは肯定的に回答している。また、ICT機器を活用しながら課題解決に向けて自ら考え、友達と意見交流し、学びを深める活動が多く行われている。一方で、教職員の学校外で行われる研修への参加状況に課題が見られる。
今までに受けた授業で、PC・タブレットなどのICT機器を、週3回以上使用している。【小+3.8、中+9.6】
以下の通り、市町村教育委員会、小中学校長会等と連携して、授業改善や生徒指導の充実に取り組んでいく。
令和5年度末に作成したリーフレット「エ―ジェンシーを発揮する「自律した学習者」へ」を周知・普及し、能動的で他者と協働した学びを推進する。また、「各教科等授業改善プロジェクト」の授業改善推進校(16校)において、エージェンシーを発揮して児童生徒が自律的に学ぶ中で各教科等の目標に迫る授業の具現化に向けた実践研究を行う。その周知に向けては、小中学校教員や教育行政関係者対象の公開授業を参集とオンラインのハイブリッドにより開催するとともに、授業のハイライト動画を作成し、配信する。
分析委員会に質問紙調査分析部会を設置し、児童生徒質問紙及び学校質問紙調査における結果から、本県の成果・課題を捉え、今後の生徒指導に係る分析を行う。
全国学力・学習状況調査の分析結果を各学校の改善・充実に生かすため、分析委員会の各部会で作成した結果分析に基づいて、「全国学力・学習状況調査を活用した授業改善説明会」を開催する。県内の教職員や教育行政関係者を対象に、9月9日(中学校)、10日(小学校)の15時40分~16時40分に開催予定。国語、算数・数学、質問紙の部会ごとに15~20分で、授業改善や学校運営に関するポイントを説明する。校内研修全体会や教科部会、自己研修等で活用できるような時間を設定した。なお、分析委員会で作成した資料を各学校で有効に活用し、今後の授業改善に向けた対応策を具体的に検討していくよう促す。(義務教育課HPに掲載予定)
小学校長会、中学校長会理事研修会等で「全国学力・学習状況調査を活用した授業改善説明会」の周知や、調査結果等の課題を踏まえた取組の検討を依頼する。
各市町村教育委員会や、小学校長会、中学校長会理事研修会等を通じて、現在、総合教育センターにおいて実施している教職員向け研修を有効活用するよう周知するとともに、今日的な教育課題に対応した研修内容及び研修方法の充実を図る。
国から送付された各市町村の結果を、国や県全体の結果と比較するなどして、各市町村教育委員会の課題を明確にし、教育施策の改善に取り組む。