露地ナス、雨よけトマト、レタスで、オオタバコガの幼虫による食害が確認されています。今後、その被害が多くなると予測されますので、発生予察注意報を発表します。
発表の根拠
- 群馬県農業技術センターでは、オオタバコガの雌成虫の性フェロモンを粘着板の中央に置いたトラップで、フェロモンによって誘引され、粘着板に張り付いた雄成虫の数(誘殺数)を定期的に調査しています。
- 今回、県内6地点中、前橋市江木町、伊勢崎市西小保方町、藤岡市本郷、東吾妻町植栗、昭和村糸井の5地点では、平年より早い時期から誘殺数の増加が見られ、4月~5月の誘殺数も平年より多く推移しています。
- 4月~5月頃に誘殺される成虫は越冬世代成虫であり、このことから、越冬世代成虫の産卵時期が早く、産卵する卵の数が多くなると考えられます。
- その結果、越冬世代成虫の子世代にあたる第一世代幼虫の発生時期(6月頃)が早くなり、数も多くなる可能性があります。
- すでに露地ナス、雨よけトマト、レタスで幼虫による食害が確認されています。今後、その被害が多くなると予測されます。
- 向こう1か月の気象予報(6月6日発表)でも、平均気温は高い確率70%であり、オオタバコガの成育に好適な条件が続く見込みです。
発表の内容
- 発表日 令和6年6月13日
- 作物名 野菜・花き類
- 病害虫名 オオタバコガ
- 発生地域 栽培地域全域
- 発生量 やや多い
その他
オオタバコガに関する発生予察注意報の発表は、平成26年(2014年)以来となります。
報道提供資料 (PDF:338KB)
報道提供資料 (PDF:530KB)