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この度、藤岡市在住の方から、ナナフシのオスを発見したとぐんま昆虫の森に連絡をいただきました。野外におけるナナフシのオスの発見は少なく、珍しい事例といえます。
採集者から生きた状態で寄贈いただき、ぐんま昆虫の森で飼育し、7月27日(土曜日)から昆虫観察館本館2階カウンターで生体展示を行っています。
【ナナフシのオスとは】
ナナフシは単為生殖をする昆虫で、野外にいるものはほとんどがメスで、オスの発生は極めてまれです。メスの体色は緑色か褐色の単色ですが、オスは赤みを帯びた褐色のみで、側部にある白帯状の模様が特徴的です。
県内でのオスの発見事例として、2019年に当園で開催したナナフシ飼育講座で配布した幼虫の中からオスが発生し、野外採集の幼虫であったことから、野外産12例目(公に公表されている発見数から)の発見として話題となりました。その後、2021年にも園内での発見例があります。現在、全国での発見例の集約は難しく20数例ほどと考えられますが、1年に1例あるかないかの珍しい事例です。
群馬県立ぐんま昆虫の森(桐生市新里町鶴ヶ谷460-1)
4月~10月 9時30分~16時30分(最終入園16時00分)
11月~3月 9時30分~16時00分(最終入園15時30分)
毎週月曜(月曜が祝日の場合は、翌日。但し、8月5日、8月12日は除く)
※9月以降の休園日はぐんま昆虫の森ホームページでご確認ください
一般410円、大学・高校生200円、中学生以下 無料