本文
県立文書館では、令和7年5月から新たな展示を行います。「文書館の逸品」と題して、文書館1階ロビーにおいて、収蔵文書から厳選した逸品を2か月間展示します。隔月で展示替えを行い年間6回(5月、7月、9月、11月、1月、3月)開催します。
その第1弾は「田村梶子による手習本」です。田村梶子(天明5(1785)年生)は下久方村(現桐生市)で寺子屋松声堂を主宰していた女性師匠であり、かつては幕府の大奥に出仕して祐筆をつとめたといわれる能筆家です。
その梶子が筆子(ふでこ)(弟子)の吉田元次郎のために書いた手習いを展示します。平仮名を学ぶ「いろは」、自然現象や衣食住などの語句を学ぶ「近道(ちかみち)子宝(こだから)」、当時の国名を学ぶ「国尽(くにづくし)」の3点です。
これらは歴史資料としてだけでなく、「美しい書」としても鑑賞することができます。
なお、文書館では1階展示室において「テーマ展示2『近代ぐんまの女性たち-歴史と現在をつなぐ軌跡-』」は6月29日まで会期を延長して開催しておりますので、併せて御覧ください。