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令和6年度病院事業決算は、18億7千3百万円の純損失となり、5年ぶりの赤字決算となる見込です。
区分 | 純損益 | |||||
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心臓血管 | がん | 精神 | 小児 | 経営戦略課 | 合計 | |
令和6年度 病院事業純損益(A) |
-465 | -818 | 114 | -473 | -231 | -1,873 |
病院事業収益 (うち繰入金) |
9,957 (757) |
11841 (915) |
3,002 (849) |
6,556 (1,945) |
35 (35) |
31,392 (4,501) |
病院事業費用 | 10,422 | 12,659 | 2,889 | 7,029 | 266 | 33,265 |
令和5年度 病院事業純損益(B) |
-7 | 264 | 207 | -183 | -218 | 64 |
病院事業収益 (うち繰入金) |
9,819 (792) |
12,381 (884) |
3,029 (794) |
6,834 (1,625) |
27 (26) |
31,640 (4,122) |
病院事業費用 | 9,827 | 12,116 | 2,822 | 6,566 | 245 | 31,577 |
対前年度(A)-(B) | -457 | -1,082 | -93 | -291 | -13 | -1,937 |
(注)数値は、表示単位未満を四捨五入しているため、端数により合計とは一致しないものがある。
収益は、入院収益の増(+6億3千3百万円)、外来収益の増(+1億3千8百万円)、補助金の減(ー12億6千5百万円)、一般会計繰入金の増(+3億7千9百万円)等により、全体で2億4千8百万円の減少となりました。
費用は、給与費の増(+11億1千万円)、材料費の増(+5億1千3百万円)、経費の増(+3億8千7百万円)減価償却費の減(ー3億6百万円)等により、全体では16億8千8百万円の増加となりました。
この結果、前年度と比較して純損益は19億3千7百万円減少し、18億7千3百万円の純損失となりました。
【参考】純損益の推移(単位:百万円)
(概要)入院患者数・手術件数の増加により医業収益は増加しましたが、新型コロナウイルス感染症関係補助金の減少等により医業外収益が減少し、また、給与改定による人件費の増加や物価高騰に伴う診療材料費の増加等により費用が増加したことにより、純損益は昨年度に引き続き赤字となりました。
(方針)本県心疾患医療の最後の砦として、質の高い安全な高度専門医療を提供するとともに、 地域連携強化や入退院支援センターを活用した病床の効率的な運用により収支の改善を図ります。
(概要)入院患者数・外来患者数はともに増加しましたが、新型コロナウイルス感染症関係補助金の廃止による医業外収益の減少や、人件費・物価の高騰に伴う診療材料費等の増加、外来再編に伴う改修工事費や物品購入等の経費増等により、純損益は大幅に悪化して5年ぶりの赤字となりました。
(方針)県内唯一のがん専門病院として、東毛地域を中心に最適な高度専門医療を提供するとともに、地域医療連携室による地域連携強化や新たな加算取得等を進めるほか、手術や外来の曜日間の偏りを平滑化し、患者増による収支の改善を図ります。
(概要)入院患者数は増加したものの、入院単価の下落や外来患者数の減少による医業収益の減少等、収益が全般的に縮小した一方で、人件費等は増加しましたが、費用の節減に努めたことにより、純損益は平成27年度から10年連続の黒字となりました。
(方針)精神科救急医療の基幹病院としての役割や司法精神医療の要としての役割を担い、他の医療機関では対応困難な精神症状の患者への適切な医療の提供を行うとともに、アウトリーチ医療の更なる推進や効率的な病床運営により収支の改善を図ります。
(概要)外来患者数の増加等により医業収益は増加しましたが、人件費が増えたことなどにより医業費用が大きく増加し、純損益の赤字額は昨年度を上回りました。
(方針)県内唯一の小児専門病院として、高度で先進的な周産期・小児医療を安全に提供し、本県の三次医療及び北毛地域の二次救急医療に引き続き対応していくとともに、地域の医療機関との連携強化や効率的な病床運用により収支の改善を図ります。