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歴史博物館では、第112回企画展「伊勢神宮と群馬」を開催します。
伊勢神宮では20年に一度、式年遷宮が行われ、社殿とともに、神々の調度品や衣装である御装束神宝(おんしょうぞくしんぽう)が新しくつくり替えられます。式年遷宮は、持統天皇4(690)年にはじまり、平成25(2013)年の62回目の遷宮まで、1300年以上も続く祭祀です。
この度、群馬県産の生糸が、次回(令和15(2033)年)第63回神宮式年遷宮において、御装束神宝の材料に採用されることになりました。これを縁に、伊勢神宮より御装束神宝・古神宝をお借りし、展示いたします。県内で伊勢神宮の調度品や御神宝を目にする、またとない機会です。
あわせて、群馬県の養蚕・織物関係の資料、そして御神宝の形と共通する埴輪など考古資料も展示し、伊勢神宮と群馬の関わりについてご紹介します。
式年遷宮で奉献された「玉纏御太刀(たままきのおんたち)」「御鏡(みかがみ)」「御高機(おんたかはた)」などの御装束神宝を展示します。
また、重要文化財「皇太神宮儀式帳(こうたいじんぐうぎしきちょう)」も公開し、式年遷宮の荘厳な儀式について紹介します。
【※御神宝等の撮影はできません】
重要文化財 皇太神宮儀式帳(神宮文庫蔵)
古代毛野国(けののくに)出土の重要文化財「機織形(はたおりがた)埴輪」など、古墳時代の祭具と御神宝の形との共通点を示しその関わりを紹介します。
重要文化財 機織形埴輪 甲塚(かぶとづか)古墳
(下野市教育委員会蔵)
「群馬の養蚕・製糸用具」(令和7年3月14日、群馬県重要有形民俗文化財指定)をはじめ、二大産地の伊勢崎絣と桐生織を展示し群馬の養蚕文化を伝えます。
伊勢崎絣(相川考古館蔵)
令和7年7月12日(土曜日)~8月31日(日曜日)
県立歴史博物館 企画展示室
9時30分~17時00分(入館は16時30分まで)
休館日:月曜日(7月21日、8月11は開館)、7月22日(火曜日)
一般1000円、大高生500円、中学生以下無料
※障害者手帳をお持ちの方とその介護者1人は無料
※特別収蔵品展示と常設展示の両方がご覧いただけます