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群馬県立文書館では、太平洋戦争終結時の内閣総理大臣である鈴木貫太郎による直筆の礼状(複製資料)を、「文書館の逸品」として展示公開いたします。
本書状は、昭和20年8月15日、終戦当日に降伏に反対する武装集団による襲撃を受けた鈴木が、利根川学校(現在の県立前橋高校)の同級生・齋藤熊雄氏からの慰問に対して感謝の意を表して送付したものです。
警護官に救出された鈴木は、書状に「一分の差」で退去したと記しており、緊迫した状況が伝わってきます。
また、「未曾有の国難」「万策尽きて降伏の止を得さるに至り」など、苦渋の決断を物語る言葉が並びます。そこには、国の命運を背負った首相の苦悩と無念が、率直に綴られています。
戦争終結の舞台裏を伝える資料として、歴史的価値の高い書状です。この機会にぜひご覧ください。
令和7年9月2日(火曜日)~10月30日(木曜日)9時00分~17時00分
群馬県立文書館(前橋市文京町)1階ロビー
無料
群馬県立文書館 〒371-0801 前橋市文京町3丁目27-26(二子山古墳の西隣) 電話:027-221-2346 E-mail : monjyo(アットマーク)pref.gunma.lg.jp ※「(アットマーク)」を@に置き換えてください。