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来年(令和8年)放送のNHK大河ドラマでは、豊臣秀吉の弟で秀吉の天下統一に大きな役割を果たしたとされる豊臣秀長が主人公として取り上げられます。歴史愛好者にも人気の高い戦国期がテーマとなるだけに、この時代の人物に対する関心が高まることが予想されます。今回の展示では、そのような状況を踏まえ、信長・秀吉・家康と対立や融和をめぐり渡り合った本願寺門主教如の書状を紹介します。教如は、本願寺の東西分派の中心人物であり、本願寺(西本願寺)から東本願寺を分立させる際に、妙安寺(前橋市)から宗祖親鸞聖人の木造を遷座させた人物としても知られます。本文書を通じて、当館が収蔵する貴重な戦国期の古文書について知っていただければと思います。