ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 報道提供資料 > 非認知能力の評価・育成事業に係る海外渡航報告について((教)総務課)

本文

非認知能力の評価・育成事業に係る海外渡航報告について((教)総務課)

更新日:2026年2月12日 印刷ページ表示

1 海外渡航の概要について

(1)目的

 群馬県教育委員会がスコットランドと実施している非認知能力の評価・育成事業における共同研究において、指定校である群馬県立伊勢崎高等学校(以下、伊勢崎高校)で実践した取組や事務局の取組を報告するとともに、学校運営、指導法、アセスメントにおける具体的な方策について意見交換を行う。また、「群馬モデル」作成に係る教育実践として両地域の教員及び児童生徒の交流に向けて協議する。

(2)日程

令和7年11月17日(月曜日)から令和7年11月22日(土曜日) 4泊6日

(3)訪問先(訪問順)

  • ローズバンク小学校
  • グリーンフィールドアカデミー
  • スコットランド教育庁

(4)参加者

総務課学びのイノベーション戦略室補佐及び指導主事2名、高校教育課指導主事、伊勢崎高校校長及び教員2名(SAH指定校)

計7名

2 海外渡航の成果等について

ローズバンク小学校

 スコットランドでは一般的に中学生から高校生段階で意識させるメタスキル1 を、ローズバンク小学校では今年度から小学生に対して扱う試みを開始した。このことにローズバンク小学校の教員は大きな手応えを感じており、メタスキルに関して教員と児童の共通理解を図る取組として参考になった。また、ローズバンク小学校も伊勢崎高校も児童生徒を対象としたウェルビーイングのアンケートを行っており、肯定的な回答の割合から児童生徒の傾向を知ることで、今後どのような教育活動や取組が必要かを判断する方策として、実施する意義は大きいとの理解が一致した。

1  メタスキルとは、セルフマネジメントや好奇心など、生まれつき誰もがもち、時代や状況が変わっても役立つ力のことであり、予測不能な社会においても学びを継続し、前向きに取り組むための土台となる。子どもは、周りの世界を試したり、確かめたりする過程においてメタスキルを使っており、他の様々な力や専門的な技能を身に付けるための「鍵」となるものである。

グリーンフィールドアカデミー

 研究協力校であったクレイギー高校が、地域の別の学校と統合し、令和7年8月に開校した中等教育学校である。新たに掲げた教育目標の実現に向けて、統合した2校の教員が丁寧な意識合わせを進める様子や、協働的な学びを自然と促す施設環境を確認することができた。また、伊勢崎高校の実践報告に続く意見交換では、探究的な学びや体験的な学びの価値について、両校の教員がその重要性を認識した。特に、伊勢崎高校が生徒の意欲に応える多彩な探究的な学びの機会を設けて、生徒の自信を高めていることに関心を示していた。それを受けて両校の生徒がオンラインを用いてコミュニケーションを図ったり、文化交流を行ったりする「グローバルクラスルーム」の実施を検討することとなった。

スコットランド教育庁

 学校外での体験的な学びを推奨する一方で、学校に新たな取組を一つ取り入れるだけで、年間の教育活動に影響することがよく起こる。そのため、活動の意義や目的を教員、児童生徒、保護者、地域と共有することの重要性が指摘された。その上で、伊勢崎高校が行う「グローバルクラスルーム」は創造性を高める取組として大きな期待が寄せられた。また、魅力ある学校づくりについて、児童生徒の声を聞く際に「何をして欲しいか」ではなく「どうしても必要ことは何か」を問うことで、児童生徒の個人の望みから本質的な必要性に意識が向くため、意見の整理や施策の具現化につながると助言を得た。これまでの意見交換を経て、群馬県の学校教育が、新たに得た知見を取り入れながら教育改善を進めていることについて高く評価された。

3 今後の方向性

 ​群馬・スコットランド共同研究で得た知見、成果及び課題を整理し、令和8年度末までに完成予定の「群馬モデル」に反映させていく。

  • スコットランドの学校、自治体、政府との良好な関係を継続しつつ、共同研究2年目の年度末となる令和8年夏に向けて、生徒のオンラインによる交流、学校間の協働的な取組に対して助言、支援を行う。
  • これまでに得られた知見、成果及び課題を両地域に還元するため、共同研究の経過を振り返り、まとめや報告に向けた整理をする。
  • 非認知能力育成の視点から、群馬県の学校に広げていきたい取組や教育活動を明らかにし、汎用性や再現性を備えた形へと体系化する。

  報道提供資料 (PDF:484KB)