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おかあさんに伝えたい情報

更新日:2021年12月2日 印刷ページ表示

 食物アレルギーのしくみについては、まだ、十分には解明されていませんが、最近の研究で次のことがわかってきています。

1 妊娠中や授乳中であっても、特定の食物を避けることなく、バランスのよい食事を心がけましょう。

 妊娠中や授乳中に特定の食物の摂取を制限することが、子どものアレルギーの予防につながるという調査結果はありません。
 特定の食物を取り過ぎたり、避けたりすることなく、バランスのよい食事を心がけてください。

2 食物アレルギーの発症予防を目的として、離乳食の開始を遅らせることは、推奨されていません。

 離乳食の開始を遅らせることで、食物アレルギーの発症が予防できるという十分な根拠はありません。
 ただし、湿疹がある子どもでは、食物アレルギーの発症リスクが高いことが知られています。
 この場合は、むやみに開始を遅らせるのではなく、医療機関を受診して皮膚症状の改善を行い、離乳食の開始について相談しましょう。

3 初めて食べる食材は、赤ちゃんの機嫌のよいときに 新鮮なものを選び、よく加熱して、最初は少量を与えて様子をみましょう。

 万が一、症状が出た場合にすぐ受診ができるよう、かかりつけ医の診療している曜日の日中に与えるとよいでしょう。
 医師に除去するよう指示された食物以外を自己判断で除去することはやめましょう。

4 乳児期からのスキンケアも大切です。

 食物アレルギーの発症するしくみは、まだ十分に分かっていないこともありますが、食物が「荒れた皮膚」に付着することで、発症しやすくなるとも言われています。
 乾燥や湿疹などの皮膚の症状がある場合には、早めにスキンケアを行うとともに、医療機関を受診して、湿疹に対する治療も進めましょう。


調理師・製菓衛生師