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令和元年度食の現場親子リポーター記事(大塚製薬高崎工場見学リポート)

更新日:2019年9月25日 印刷ページ表示

タイトル

大塚製薬高崎工場見学リポート

リポーター

前橋市立若宮小学校 6年 樋口 桃也

取材先

大塚製薬高崎工場

リポート

梅雨があけた途端に暑さが厳しくなり、熱中症に注意するよう毎日テレビで伝えられています。こまめに水分を飲むことが勧められていますが、その際に利用することが多い商品の1つにポカリスエットがあります。8月7日の水曜日。両親と妹の4人で大塚製薬株式会社の高崎工場見学に出かけて来ました。この工場で実際にポカリスエットが作られているというのです。駐車場や工場内の芝生は綺麗に刈られていて、見た目にも清潔感に溢れていました。大きなクジラのモニュメントが出迎えてくれましたが、何故クジラなんだろう?という疑問は見学の途中の説明で納得しました。(大塚製薬の本社は徳島県にあるそうで、徳島の海から海無県の群馬に水の大切さを伝えることと、海のミネラルが含まれていることをつたえたかったそうです。)

ポカリスエットが誕生するきっかけは、(1)社員の人が昔メキシコに仕事へ出掛けた際に脱水になってしまい、炭酸水ばかり飲んで過ごして大変だったとのこと。(2)病院で長時間手術をし終えたお医者さんが点滴薬を飲むことが多かったことがヒントになり開発が始まりました。1000点の試作品と1億本ものサンプリングから誕生したそうです。人の体の60%は水で出来ていますが、飲んだ水が4時間後に体内に残る割合が水の28%に対して、ポカリスエットは48%留まるので効率的だなと思いました。

榛名山系の綺麗な水に糖液とミネラル液を加えて撹拌し、調整タンクから充填機を使ってペットボトルに入れていきます。500ミリリットルのペットボトルが1分間に600本、1日に60万本、1年ではなんと!1億3000万本になるんだそうです。想像ができない本数です。群馬より北に位置する各県に輸送されるそうです。群馬県以外では九州の佐賀県にも同様の製品が作れる設備があるそうですが、緊急時用とのことでした。また、900ミリリットルのサイズは全国でもこの工場でしか生産しておらず、日本中に発送しているとのことなので、こんなに有名な商品が県内から日本全国に送り出されていることをもっと宣伝しても良いんじゃないだろうか?と思いました。日本以外でも韓国・中国・台湾・インドネシア・タイ・シンガポール・中東諸国の各工場で全く同じレシピで製造されているので、世界のどこで飲んでもいつもと同じ味が味わえるそうですから、安心ですよね。日本から輸出をすることはしていないそうです。

ペットボトルにも工夫が詰まっていました。波打つような形は素材の厚みを減らして原材料を減らしても強度を保つための工夫だそうです。1本につき9グラムの削減でも年間では2700トンもの節約につながるそうです。3R(Reduce・Reuse・Recycle)を提唱し環境問題にも向き合っていたことが印象的でした。

リポートの写真



調理師・製菓衛生師