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伊勢崎市立赤堀東小学校 6年 安澤 華花
細野しいたけ農場
私は8月24日に、「細野しいたけ農場」へ行きました。昔ながらの原木栽培で、農薬を使わないことが細野さんのじまんです。お客さんに安心してもらうための工夫や努力を学びました。
はじめに、しいたけが生える元になる原木を見せてもらいました。黒板二枚分くらいの水そうに原木がたくさん沈んでいました。この原木の産地は福島県で、東日本大しん災の原発事故のために栽培量が制限され、検査が厳しくなりました。原木やしいたけを分析して、人の体に有害な成分がふくまれていないかどうか調べます。後で調べたら、「セシウム」という成分は、ガンか白血病になるリスクを高めるそうです。もしもセシウムが検出されたら、細野さんもお客さんもとても困ります。だから手間をおしまずに、くり返し検査をする必要があります。
次に、しいたけを育てるビニールハウスを見学しました。中はとてもすずしいです。しいたけは温度管理が大切で、栽培の段階によって温度がちがいます。段階順に、原木を水にしずめる水温は13度。金の発芽を促す温度は18度。芽を大きく育てる温度は25度で、夏のビニールハウスは冷ぼうで温度を管理していますが、夏は光熱費がかさむうえに、じゅようが少ないそうです。一方、冬はじゅようの良い日が多い。年末から春先にかけてのしゅうかく量は夏に比べて4~5倍だそうです。ハウス栽培によって一年を通してしいたけを食べることができます。
ふと、しいたけの根元を見ると、白い粉がまいてありました。肥料かと思ったら石灰でした。聞いてみると、土の酸性・アルカリ性を調整しているとおしえてくれました。これによってしいたけがおいしくなり、原木自体も病気になりにくくなるそうです。細野さんが言うには、しいたけは消毒できません。農薬を使わず、自然の物を自然のまま使って虫が付かないように注意を払っているそうです。
でも、しいたけのヒダにはいってしまうとじょきょできません。だから、袋詰め作業する時に、ひとつずつ確にんし、虫がいたら手作業で取り除いています。よく見ると、原木には日付けが書いてあり、日付け順にならんでいることに気が付きました。「下処理した原木を一週間ぐらいハウスに入れておくと、芽が生えてくる。一日の出荷量が決まっているので、日付順にしておくと収穫のタイミングをのがさないし、作業の効率もいいんだよ。」と教えてくれました。
安心安全な食べ物を作ってくれる農家の人のことを考えて、食べ物に感謝して残さず食べたいと思います。